JP5888262B2 - エレベータ乗場ドアの解錠装置 - Google Patents
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Description
そこで、このような事故を防止するために、乗場側から乗場ドアを開く場合には、戸開の途中で一旦ドアを止める装置が考えられている。
図において、51はドアハンガー52によってドアレール(図示省略)に吊られて、出入口(図示省略)を開閉する乗場ドア、53は軸54によってドアハンガー52に枢着されたフックである。
55はドアハンガー52に枢着された固定係合ローラ、56はフック53に枢着された可動係合ローラ、57はフック53に設けられた係合部、58はフック53から下方に延びたキーガイドである。
そして、乗場ドア51が開いた隙間から手を入れて、ロープ66を引き降ろすと、フック53は更に図4の反時計方向に回転し、係合部57は第2突起63よりも高い位置に上がり、乗場ドア51は開放可能になる。
尚、通常の戸開閉時には、かご側の係合装置(図示省略)によって、係合部57が第2突起63より高い位置に来るように、フック53が回転されるので、乗場ドア51は途中で一旦停止することはない。
乗場ドア51の全閉時には、係合部57が第2突起63に当たる位置まで閉じたら、乗場ドア51は停止する。そのため、この状態で乗場ドア51の隙間から手を入れて、ロープ66を引き降ろして、フック53を図4の反時計方向に回転させて、係合部57を第2突起63よりも高い位置に上げて、係合部57と第2突起63との係合を外さなければならない。
このように、戸閉時には係合部57と第2突起63との係合を外さなければ乗場ドア51を全閉できないため、作業効率の低下を招くという問題がある。
図において、71は図4と同様に、軸72によって乗場ドアのドアハンガー(図示省略)に枢着されたフック、73はドアハンガーに枢着された固定係合ローラ、74はフック71に枢着された可動係合ローラ、75は凹部である。76は乗場のヘッダー(図示省略)に固定されたスイッチケースであり、その先端には前記凹部75に係合する突起77が形成されている。78はフック71を図7の時計方向に回転させて乗場ドアを解錠するためのロープである。
そして、乗場ドアが開いた隙間から手を入れて、ロープ85を引き降ろすと、端部84は点線で示す位置まで下降し、頂部94を越えて、乗場ドアは開放可能になる。
尚、通常の戸開閉時には、かご側係合装置96によって、両係合ローラ74,83は、点線で示すように、右上方に押し上げられるため、フック71及び開扉幅制限フック81は時計方向に回転する。これにより、点線で示すように、凹部75と突起77との係合は外れ、端部84は頂部93より下方になるため、乗場ドアは途中で一旦停止することはない。
更に本発明は、前記解錠キーは、前記乗場ドアの解錠穴に挿入されて回動可能であり、前記解錠キーの第1の操作は、前記解錠キーを一方向に回転させることであり、前記解錠キーの第2の操作は、前記解錠キーを逆方向に回転させることであることを特徴とするものである。
第1係合子10は、第1突起1に係合する第1フック11,下方に伸びた第1レバー12とアームの先に設けられた第1可動係合ローラ13からなっており、第1フック11には傾斜面11aが形成されている。同様に、第2係合子20は、第2突起2に係合する第2フック21,下方に伸びた第2レバー22とアームの先に設けられた第2可動係合ローラ23からなっており、第2フック21には傾斜面21aが形成されている。5は乗場ドアの乗場側から解錠穴(図示省略)に挿入された解錠キーである。
保守点検などで乗場側から乗場ドアを開ける場合には、解錠穴から解錠キー5を挿入して、図1(b)の時計方向に回転させることにより、第1レバー12が左方に押され、第1係合子10は軸4を中心にして時計方向に回転し、第1フック11と第1突起1との係合が外れる。これにより乗場ドアは右方(戸開方向)に移動可能になる。
ここで図1(d)に示すように、解錠キー5を逆方向(反時計方向)に回転させると、第2レバー22が右方に押され、第2係合子20は軸4を中心にして反時計方向に回転し、第2フック21と第2突起2との係合が外れる。これにより図1(e)に示すように乗場ドアは右方(戸開方向)に移動可能になる。
また、乗場ドアが一旦停止したときには、解錠キー5を逆方向に回転するだけで、乗場ドアを全開可能にすることができ、従来のように、乗場ドアが開いた隙間から手を入れて、ロープを引き降ろすという煩雑な作業をする必要がないという効果がある。更に、従来のようにストッパ91を設置する必要がないという効果もある。
次に、図2(c),(d)に示すように、第1フック11の傾斜面11aが第1突起1に接しながら左方へ移動して、スイッチボックス3内に入り、図1(a)に示す全閉状態になる。
これにより、図3(b)に示すように、第1フック11は上昇して第1突起1との係合が外れ、第2フック21は下降して第2突起2と干渉しない位置にくる。このため、図3(c)に示すように、乗場ドアは全開可能になる。閉じるときはこの逆の動作を行なう。
また、ドアは中央両開きドアでも、片側開ドアでも何れのタイプのドアであっても本発明を適用できることは言うまでもない。
2 第2突起
3 スイッチボックス
4 軸
5 解錠キー
10 第1係合子
11 第1フック
12 第1レバー
13 第1可動係合ローラ
20 第2係合子
21 第2フック
22 第2レバー
23 第2可動係合ローラ
30 かご側係合装置
Claims (4)
- 乗場側に設けられた係合具と、
乗場ドア側に設けられ、前記係合具と係合することにより乗場ドアの開放を阻止する係止具と、
かご側に設けられ前記係合具と係止具との係合を外すかご側係合装置と、
乗場側からの操作によって前記係合具と係止具との係合を外す解錠キーと、
を備えたものにおいて、
前記係止具は第1係合子と第2係合子とを備えており、
前記解錠キーの第1の操作によって前記第1係合子と前記係合具との係合が外され、前記解錠キーの第2の操作によって前記第2係合子と前記係合具との係合が外される構成であり、
前記乗場ドアは、前記第1係合子と前記係合具との係合が外された状態で所定距離開放された後に、前記第2係合子と前記係合具との係合が外されることにより、全開可能になる構成であることを特徴とするエレベータ乗場ドアの解錠装置。 - 前記第1係合子と第2係合子は夫々、乗場ドア側に枢着されており、
前記解錠キーの第1の操作によって前記第1係合子が回動して、前記第1係合子と前記係合具との係合が外され、
前記解錠キーの第2の操作によって前記第2係合子が回動して、前記第2係合子と前記係合具との係合が外される構成であることを特徴とする請求項1に記載のエレベータ乗場ドアの解錠装置。 - 前記解錠キーは、前記乗場ドアの解錠穴に挿入されて回動可能であり、
前記解錠キーの第1の操作は、前記解錠キーを一方向に回転させることであり、
前記解錠キーの第2の操作は、前記解錠キーを逆方向に回転させることであることを特徴とする請求項1又は2に記載のエレベータ乗場ドアの解錠装置。 - 前記第1係合子と第2係合子は夫々フックを有し、これらのフックは、乗場ドアが戸開方向に動くときには前記係合具に係合可能な形状であり、乗場ドアが戸閉方向に動くときには前記係合具と係合しないような傾斜面を備えた形状であることを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載のエレベータ乗場ドアの解錠装置。
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