JP6720411B2 - エレベータのピット梯子装置 - Google Patents
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Description
本発明はエレベータの昇降路ピット内に設けられたピット梯子装置に関するものである。
エレベータの昇降路にはピットと呼ばれる最下階の床に穴を掘った空間(スペース)が設けられている。ピット内には緩衝器、リミットスイッチ等エレベータに必要な機械が設置されている。点検や補修等のメンテナンス作業を行う時は、最下階のエレベータホールにある乗場ドアを開放し、開放された乗場出入口から作業員が昇降路の最下部のピット内に降りる必要がある。また作業終了後は最下部のピットから乗場出入口へ昇る必要がある。このため、ピット内には予めピット梯子が備えられている。
メンテナンス作業を実施するにあたり、作業員は乗場ドアを開放後、乗場出入口が設けられた正面とほぼ直角をなす内側面に格納されたピット梯子を引掛け棒を使用して乗場ドア開放口まで引き寄せ、乗場敷居に固定する。ピット梯子はブラケットの一端側に寄せられて取り付けられている。ブラケットの他端側にはヒンジが設けられ、このヒンジが乗場出入口側に取り付けられている。このヒンジを軸としてブラケットが回転し、ピット梯子が乗場敷居まで移動する。そして、作業員は引き寄せたピット梯子を利用して最下部に降り、メンテナンス作業を実施する。メンテナンス作業終了後、作業員はピット梯子を利用して最下階のエレベータホールに昇り、引掛け棒を使用してピット梯子を収納位置に移動させ、固定する。ピット梯子の収納位置はエレベータ乗りかごの昇降動作と干渉しない位置に設置されている。そして、開放されている乗場ドアを閉じ、エレベータの運転を再開する。このような従来技術は例えば、特許文献1(特開2007−62862号公報)に開示されている。
特許文献1に記載の構成は、乗場出入口の取り付けたヒンジによりブラケットが回転するので、ブラケットの長さによりピット梯子の位置が規定される。乗場出入口が設けられた正面とほぼ直角をなす内側面には、通常乗りかごの昇降案内を行うためのレールが取り付けられている。ピット梯子は乗りかごと干渉しないようにする必要があるため、レールにも干渉しないようにする必要がある。従ってブラケットの長さはレールの設置位置、すなわち乗場出入口からのレールまでの奥行寸法によって左右される。このため、幅寸法が大きく、乗場出入口から奥行寸法が小さい昇降路の場合、特許文献1に記載の構成では、ブラケットの長さが十分確保できず、ブラケットを乗場出入口に回転させた場合、ピット梯子が乗場出入口まで十分に届かず、作業員によるメンテナンス作業に支障をきたす課題がある。
また、ブラケットに取り付けられたピット梯子を乗場ドア開放口まで引き寄せる際、ピットの最下部に凹凸があるとピット梯子の下端がこの凹凸に接触し、ピット梯子を容易に引き寄せられないといった課題がある。
本発明の目的は、上記課題を解決し、設置性を向上させたエレベータのピット梯子装置を提供することにある。
また、本発明の目的は上記に加え、ピット梯子を容易に引き出し可能なエレベータのピット梯子装置を提供することにある。
エレベータの昇降路のピット内に設けられ、作業員が昇り降りするためのエレベータのピット梯子装置において、一端側がピット壁に取り付けられたブラケットと、一端側が該ブラケットの他端側に回転可能に取り付けられた第1の腕部材と、一端側が該第1の腕部材の他端側に回転可能に取り付けられた第2の腕部材と、該第2の腕部材に取り付けられたピット梯子とを備えたことにある。
また本発明の特徴とするところは、前記第2の腕部材に前記ピット梯子を上方に付勢する付勢手段を設けたことにある。
本発明によれば、設置性を向上させたエレベータのピット梯子装置を提供することができる。
また、本発明によれば、ピット梯子を容易に引き出し可能なエレベータのピット梯子装置を提供することができる。
以下、本発明の一実施例を添付の図面に基づいて説明する。
図8は本発明の一実施例に係るエレベータのピット梯子装置が備えられたエレベータシステムの概略図である。
建屋内の設けられた昇降路81の下部にはピット82が設けられている。昇降路81の上部には機械室83が設けられている。昇降路81を形成する壁84の各階のエレベータホールには、乗りかご85に乗客が乗り降りする出入口86が形成されている。出入口86の下部には昇降路内の突出した乗場シル87が形成されている。乗場シル87は乗りかご85と出入口86との隙間を防ぎ乗客が乗りかご65に乗り降りする際の安全性を確保するものである。
機械室83には巻上機88が設置されており、この巻上機88のシーブ89にロープ90が懸架され、このロープ90の両端に乗りかご85と釣合い重り91が取り付けられている。制御盤92は巻上機88を制御して、乗りかご85を所定の階に停止させる。
ピット82のピット壁93には、本実施例に係るピット梯子装置10が設けられている。ピット梯子装置10は出入口86が設けられた正面とほぼ直角をなす内側面に収納されている。また、ピット梯子装置10は壁84に収納されている状態においては乗りかご85の昇降に対して干渉しない位置にある。また、ピット梯子装置10が使用されている時に、乗りかご85の昇降を強制的に停止させる安全スイッチ33が設けられている。この安全スイッチ33は信号線34を介して制御盤92に接続されており、巻上機88を制御する。
次に本発明の一実施例に係るエレベータのピット梯子装置の構成について説明する。図1は本発明の一実施例に係るピット内に収納されたピット梯子装置の外観斜視図、図2は本発明の一実施例に係るピット内に収納されたピット梯子装置の側面図、図3A,Bは図2のA部分の拡大図である。
図1において、出入口86が設けられた正面とほぼ直角をなす内側面のピット壁93には、上下の配置された2つのブラケット11の一端側がボルトにより固定されている。ブラケット11の他端側上部には第1の腕部材12の一端側が取り付けられている。ブラケット11の他端側はピット82の内側に向かって伸びている。ブラケット11と第1の腕部材12とは回転軸13によって回転可能に軸支されている。第1の腕部材12の他端側上部には第2の腕部材14が取り付けられている。第1の腕部材12と第2の腕部材14は回転軸15によって回転可能に軸支されている。
第2の腕部材14には2つの突出部14a,14bが形成されており、この突出部14a,14bの間にピット梯子16が設けられている。突出部14a,14bはピット壁93からピット82内に向かって突出するよう形成されている。ピット梯子16には、上下左右4ヶ所にL字状に形成されアングル17が取り付けられている。
ピット梯子16から突出したアングル17の下面は、突出部14a,14bの上面と対向しており、アングル17と突出部14a,14b(第2の腕部材14)とがボルト18により連結されている。ボルト18によって連結されたアングル17と突出部14a,14b(第2の腕部材14)とに間には、付勢手段としてのコイル状の圧縮ばね19が設けられている。この圧縮ばね19はボルト18の外周に沿うよう配置され、突出部14a,14b(第2の腕部材14)から見て上方向に付勢されている。この圧縮ばね19の付勢力により、アングル17は突出部14a,14b(第2の腕部材14)から離れる上方向に移動し、このアングル17が取り付けられたピット梯子16も上方向に移動する。すると、ピット梯子16の下端はピット82の最下部から浮いた状態となる(図1及び図2)。
図3A及び図3Bにおいて、第2の腕部材14の上面には係合手段20が設けられている。係合手段20はボルト21によって第2の腕部材14と連結されている。ボルト21の頭部と係合手段20の上面との間には、付勢手段としてのコイル状の圧縮ばね22が設けられている。この圧縮ばね22はボルト21の外周に沿うように配置され、ボルト21の頭部側から見て下方向に付勢されている。すなわち、圧縮ばね22の付勢力により係合手段20は第2の腕部材14に押し付けられている。
ピット壁93にはピット梯子固定具30が設けられている。ピット梯子固定具30は下端部がボルト31によってピット壁93に取り付けられ、取り付け部分より上側の部分はピット壁93から離れて空間が形成されている。また、ピット梯子固定具30には横長の開口部32が形成されている。この開口部32には係合手段20の先端部が挿入される。係合手段20の先端部は下方に曲がって形成されており、開口部32に係合手段20の先端部が挿入された状態で、係合手段20の先端部がピット梯子固定具30に引っ掛かり、ピット梯子16がピット壁93に固定される(図3A)。
また、ピット梯子固定具30には安全スイッチ33が取り付けられており、係合手段20の先端部がピット梯子固定具30に引っ掛かった状態において、安全スイッチ33のスイッチ部33aが下方に押される。この安全スイッチ33からの情報は図8に示す信号線34を介して制御盤92に送信され、乗りかご85の昇降を許可する。
圧縮ばね22の付勢力に反し、係合手段20の先端部が開口部32の下端に乗りあげている状態(図3B)及び係合手段20の先端部が開口部32から離れた状態においては、安全スイッチ33のスイッチ部33aが開放されて上方に移動し、信号線34を介して制御盤92に送信され、乗りかご85の昇降を強制的に停止させる。ピット梯子装置10が完全に収納されていない状態(係合手段20の先端部と開口部32とが係合している状態)では、乗りかご85は運転することがないので、乗りかご85とピット梯子装置10との衝突、及び作業員の安全性が確保される。
図1に示すようにピット梯子16の収納状態(第2の腕部材14とピット梯子固定具30が係合した状態)においては、ブラケット11に対して第1の腕部材12は略90度曲がっており、第2の腕部材14は第1の腕部材12に対して略180度曲がっている。すなわち、第1の腕部材12と第2の腕部材14が重なり折り畳まれた状態となっている。そして、係合手段20の先端部がピット梯子固定具30に引っ掛かっているので、収納状態が保持される。
図1に示すようにピット梯子装置10と出入口86との間には、収納引出しロープ35が設けられている。この収納引出しロープは両端がロープ止め具36によって係合手段20の上面に固定されている。ロープ止め具36から延びた一方の収納引出しロープ35aは乗場シル87の下方に設けられたロープ保持部87aの穴に導かれている。ロープ止め具36から延びた他方の収納引出しロープ35bはピット梯子固定具30の上部に設けられたロープ保持部30aの穴を通り、乗場シル87の下方に設けられたロープ保持部87aの穴に導かれている。そして、収納引出しロープ35aと35bは接続される。
次に図4A,4B,4Cを用いてピット梯子装置10を引き出す方法について説明する。図4Aはピット梯子装置が収納されている状態を示す動作説明図、図4Bはピット梯子装置が引き出されている状態を示す動作説明図、図4Cはピット梯子装置が乗場シルと係合している状態を示す動作説明図である。
まず、作業員は制御盤92(図8)を操作して、乗りかご85を1階より上方に停止させる。乗りかご85の停止後、解錠キーを使って1階のエレベータホールから乗場ドアを手動で開放する。作業員は乗場シル87の下方に掛かっている収納引出しロープ35を手に取り、収納引出しロープ35を引いてピット梯子装置10を乗場シル87まで引き寄せる。この際、まずは収納引出しロープ35aを握り、乗場シル87側に向かって収納引出しロープ35aを引く。すると、ロープ止め具36が引っ張られ、係合手段20を下方向に付勢していた圧縮ばね22の付勢力に反して係合手段20の先端部が持ち上がり、ピット梯子固定具30との係合状態が解除され、係合手段20の先端部が開口部32から抜け出す(図3B)。係合手段20によって押されていた安全スイッチ33のスイッチ部33aは開放され、図8に示す信号線34を介して制御盤92に送信され、乗りかご85の昇降を不可とする。これにより、ピット梯子装置10を使用中、すなわち作業員のメンテナンス作業中に乗りかご85が動作することなく、作業員の安全性を確保することができる。
収納引出しロープ35aを引き続けると、第1の腕部材12が回転軸13を中心に上から見て反時計回り回転し、第2の腕部材14が回転軸15を中心に上から見て時計回りに回転する(図4B)。さらに収納引出しロープ35aを引き続けると、第1の腕部材12、第2の腕部材14が略直線的に並び、係合手段20が乗場シル87上に位置する。
係合手段20と乗場シル87の係合状態について、図5、図6、図7A,7Bを用いて説明する。図5はピット梯子装置が乗場シルと係合している状態を示す外観斜視図、図6はピット梯子装置が乗場シルと係合している状態を示す正面図、図7Aは係合手段と乗場シルとの係合する過程を示す動作説明図、図7Bは係合手段と乗場シルとの係合状態を示す動作説明図である。
係合手段20が乗場シル87上に位置させるにあたり、係合手段20の先端部と乗場シル87が接触し、その後、圧縮ばね22の付勢力に反して係合手段20の先端部が持ち上がり、乗場シル87上に乗り上げる(図7A)。乗場シル87には溝87bが形成されており、乗場シル87上に乗り上げた係合手段20の先端部は溝87bに落ちて嵌る(図7B)。これによって、ピット梯子装置10は動きが固定され、作業員が安全に作業できる。
また、ピット梯子装置10を引き出す際、ピット梯子16は圧縮ばね19の付勢力により下端部がピット82の最下部から浮いた状態となっているので、ピットの最下部に凹凸があったとしても、この凹凸にピット梯子16の下端部が接触することがないので、ピット梯子装置10を容易に引き出すことが可能である。
図6に示すように係合手段20の先端部と溝87bが係合した状態において、ピット梯子16の下端部がピット82の最下部から浮いた状態であると、作業員がピット梯子16を利用する際、不安定となる。そこで本実施例では、作業員がピット梯子16を利用する際にピット梯子16の下端部がピット82の最下部に接触するように構成している。作業員がピット梯子16に足を載せ体重をかけると、作業員の体重により圧縮ばね19の付勢力に反して圧縮ばね19が縮み、ピット梯子16が下がりピット梯子16の下端部がピット82の最下部に接触する。これによって、作業員は安定してピット梯子16を昇降することができる。
次にメンテナンス作業を終え、ピット梯子装置10を収納する動作を説明する。図5の状態において、作業員は乗場シル87に載っている収納引出しロープ35を手に取り、収納引出しロープ35を引いてピット梯子装置10をピット梯子固定具30に収納する。この際、まずは収納引出しロープ35bを握り、乗場シル87側に向かって収納引出しロープ35aを引く。すると、ロープ止め具36が引っ張られ、係合手段20を下方向に付勢していた圧縮ばね22の付勢力に反して係合手段20の先端部が持ち上がり、乗場シル87の溝87bとの係合状態が解除され、係合手段20の先端部が乗場シル87に乗りあげる(図7A)。
収納引出しロープ35bを引き続けると、第1の腕部材12が回転軸13を中心に上から見て時計回り回転し、第2の腕部材14が回転軸15を中心に上から見て反時計回りに回転する(図4B)。さらに収納引出しロープ35aを引き続けると、第1の腕部材12、第2の腕部材14が折り畳まれて重なり、係合手段20の先端部とピット梯子固定具30とが対向する。
さらに収納引出しロープ35bを引くと、係合手段20に設けたロープ止め具36が引っ張られ、係合手段20を下方向に付勢していた圧縮ばね22の付勢力に反して係合手段20の先端部が持ち上がって開口部32に挿入され、係合手段20の先端部とピット梯子固定具30が係合し、固定される。係合手段20の先端部がピット梯子固定具30に引っ掛かった状態において、安全スイッチ33のスイッチ部33aが下方に押されるため、この安全スイッチ33からの情報が図8に示す信号線34を介して制御盤92に送信され、乗りかご85の昇降が許可される。
以上説明したように本実施例によれば、出入口86が設けられた正面とほぼ直角をなすピットの内側面(出入口86から見て側面)に設けられるピット梯子装置10において、ブラケット11に接続された第1の腕部材12と、この第1の腕部材12に接続されピット梯子16を備えた第2の腕部材14とを設け、これらをそれぞれ回転可能に設けたので、ピット梯子装置10の収納時は第1の腕部材12と第2の腕部材14とが重なるように折り畳んで収納することができ、ピット梯子装置10の奥行寸法を小さくできる。また、ピット梯子装置10を引き出した際には第1の腕部材12と第2の腕部材14とを略直線上に伸ばすことができるので、出入口86の側面と、出入口86との間の距離が離れた構成のピット82であってもピット梯子16を十分に出入口86まで移動させることができる。これにより設置性を向上させたエレベータのピット梯子装置を提供することができる。
また、本実施例によれば、第2の腕部材14にピット梯子16を上方向に付勢させる付勢手段としての圧縮ばね19を設け、ピット梯子16の下端部がピット最下部から浮くようにしているので、ピット梯子16の引出し動作時あるいは収納動作時においてピット最下部に凹凸があったとしてもピット梯子16の下端部が凹凸に接触することなく、ピット梯子16を容易に移動させることができる。
また、本実施例によれば、乗りかご85の昇降を許可する安全スイッチ33を設け、ピット梯子16が収納された状態において係合手段20が安全スイッチ33を押して乗りかご85の昇降を許可するようにしているので、ピット梯子装置10が完全に収納されていない状態(係合手段20の先端部と開口部32とが係合している状態)では、乗りかご85は運転することがなく、乗りかご85とピット梯子装置10との衝突、及び作業員の安全性を確保することができる。
さらに本実施例によれば、ピット壁93に取り付けられたピット梯子固定具30及び乗場シル87のそれぞれに設けたロープ保持部30a,87aに収納引出しロープ35を通し、この収納引出しロープ35の両端部を係合手段20に設けたロープ止め具36で固定するようにしたので、出入口86から収納引出しロープ35を引くことでピット梯子装置10の収納及び引出しを容易に行うことができる。
なお本発明は上述した実施例に限定するものではなく、様々な変形例が含まれる。上述した実施例は本発明を分かり易く説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定するものではない。
10 ピット梯子装置、11 ブラケット、12 第1の腕部材、13 回転軸、14 第2の腕部材、14a,14b 突出部、15 回転軸、16 ピット梯子、17 アングル、18,21,31 ボルト、19,22 圧縮ばね、20 係合手段、30 ピット梯子固定具、30a,87a ロープ保持部、32 開口部、33 安全スイッチ、33a スイッチ部、34 信号線、35,35a,35b 収納引出しロープ、36 ロープ止め具、81 昇降路、82 ピット、83 機械室、84 壁、85 乗りかご、86 出入口、87 乗場シル、88 巻上機、89 シーブ、90 ロープ、91 釣合い重り、92 制御盤、93 ピット壁
Claims (10)
- エレベータの出入口の正面とほぼ直角をなすピットの内側面に設けられ、作業員が昇り降りするためのエレベータのピット梯子装置において、
一端側が前記ピットの内側面のピット壁に取り付けられたブラケットと、一端側が該ブラケットの他端側に回転可能に取り付けられた第1の腕部材と、一端側が該第1の腕部材の他端側に回転可能に取り付けられた第2の腕部材と、該第2の腕部材に取り付けられたピット梯子とを備えたことを特徴とするエレベータのピット梯子装置。 - 請求項1において、
前記第2の腕部材に前記ピット梯子を上方に付勢する付勢手段を設けたことを特徴とするエレベータのピット梯子装置。 - 請求項2において、
前記第2の腕部材に突出した2つの突出部を設け、該2つの突出部の間に前記ピット梯子を設けると共に、前記2つの突出部のそれぞれに前記付勢手段を設けたことを特徴とするエレベータのピット梯子装置。 - 請求項1乃至3の何れかにおいて、
前記ピット内の壁にピット梯子固定具を設け、
前記第2の腕部材に前記ピット梯子固定具と係合する係合手段を設けたことを特徴とするエレベータのピット梯子装置。 - 請求項4において、
前記ピット梯子固定具に安全スイッチを設け、該安全スイッチは前記ピット梯子固定具と前記係合手段が係合した状態においてスイッチ部が押されることを特徴とするエレベータのピット梯子装置。 - 請求項4において、
乗りかごと出入口との隙間を防ぐ乗場シルを設け、該乗場シルと前記ピット梯子固定具のそれぞれにロープ保持部を設け、該ロープ保持部に収納引出しロープを通し、該収納引出しロープの両端部を前記係合手段に設けたロープ止め具で固定したことを特徴とするエレベータのピット梯子装置。 - 請求項6において、
前記第1の腕部材と前記第2の腕部材が略直線的に並んだ状態で前記係合手段は前記乗場シルに位置し、前記乗場シルには前記係合手段と係合する溝を設けたことを特徴とするエレベータのピット梯子装置。 - エレベータの出入口の正面とほぼ直角をなすピットの内側面に設けられ、作業員が昇り降りするためのエレベータのピット梯子装置において、
一端側が前記ピットの内側面のピット壁に取り付けられたブラケットと、一端側が該ブラケットの他端側に回転可能に取り付けられた第1の腕部材と、一端側が前記第1の腕部材の他端側に回転可能に取り付けられた第2の腕部材と、該第2の腕部材に取り付けられたピット梯子と、前記ピット壁に取り付けられたピット梯子固定具と、前記第2の腕部材に設けられ前記ピット梯子固定具と係合する係合手段とを備え、
前記第2の腕部材と前記ピット梯子固定具が係合した状態において前記第1の腕部材は前記ブラケットに対して略90度曲がっており、前記第2の腕部材は前記第1の腕部材の他端に対して略180度曲がって配置されていることを特徴とするエレベータのピット梯子装置。 - 請求項8において、
前記ピット梯子にL字状のアングルを設け、該アングルの下面と前記第2の腕部材の上面とを対向させると共に、前記アングルと前記第2の腕部材とを接続するボルトを設け、該ボルトの外周には前記ピット梯子の下端部をピット最下部から浮かせるように上方向に付勢する付勢手段を設けたことを特徴とするエレベータのピット梯子装置。 - 請求項8または9において、
前記ピット梯子固定具に安全スイッチを設け、該安全スイッチは前記ピット梯子固定具と前記係合手段が係合した状態において乗りかごの昇降運転を許可する信号をエレベータの制御盤に送信すると共に、前記ピット梯子固定具と前記係合手段の係合が解除された状態において乗りかごの昇降運転を強制的に停止させる信号をエレベータの制御盤に送信することを特徴とするエレベータのピット梯子装置。
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