JP6300656B2 - エレベータ用ピット梯子装置 - Google Patents

エレベータ用ピット梯子装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6300656B2
JP6300656B2 JP2014124212A JP2014124212A JP6300656B2 JP 6300656 B2 JP6300656 B2 JP 6300656B2 JP 2014124212 A JP2014124212 A JP 2014124212A JP 2014124212 A JP2014124212 A JP 2014124212A JP 6300656 B2 JP6300656 B2 JP 6300656B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ladder
landing
main body
pit
elevator
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2014124212A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2016003104A (ja
Inventor
昭二 甲斐
昭二 甲斐
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Building Techno-Service Co Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Electric Building Techno-Service Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Building Techno-Service Co Ltd filed Critical Mitsubishi Electric Building Techno-Service Co Ltd
Priority to JP2014124212A priority Critical patent/JP6300656B2/ja
Publication of JP2016003104A publication Critical patent/JP2016003104A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6300656B2 publication Critical patent/JP6300656B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Maintenance And Inspection Apparatuses For Elevators (AREA)
  • Lift-Guide Devices, And Elevator Ropes And Cables (AREA)

Description

本発明は、エレベータの昇降路の下部のピットに設置され、乗り場とピットとの間の昇降に用いられるエレベータ用ピット梯子装置に関する。
従来から、エレベータの点検または補修のために作業者が乗り場側からピットに降りる場合に乗り場側にピット梯子装置を立てかけることが行われる。この場合、作業者が乗り場からピット梯子装置に移る場合に体を180度回転させて後ろ向きに降りることが行われる。例えば、作業者は乗り場の位置でピット内側を向いた体勢から梯子装置を回り込みながらピット外側に向くように体勢を変える。
特許文献1には、梯子を構成する2つの縦棒のうち、一方の縦棒を中心として梯子をピット壁面に沿うように近づけた未使用時の位置と、2つの縦棒のうち、他方の縦棒をピット壁面から離した使用時の位置とに回転移動できるように構成されるピット梯子装置が記載されている。
特許文献2には、上部梯子部材と、上部梯子部材の下端部に折り畳み可能に連結された下部梯子部材とを含み、未使用時には折り畳まれてピット床面に寝かせた状態で置かれ、使用時には一直線状に伸長されてピットの壁部に立てかけられるピット梯子が記載されている。
特開2003−327372号公報 特開2003−192253号公報
乗り場側にピット梯子装置を立てかけて、作業者が乗り場から梯子装置に180度体を回転させて降りる場合、後ろ向きで降りるため、足元を確認しにくい。これによって、作業者は注意深く降りる必要があり作業時間に長時間を有し、作業性向上の面から改善の余地がある。一方、特許文献1に記載された梯子装置では使用時にピット壁面から離れるので作業者が降り易くなる可能性はあるが、未使用時に梯子装置がピット壁面に沿う状態となり、梯子装置を配置するためにエレベータの乗りかごとピット壁面との間の空間を大きくする必要がある。特許文献1,2のいずれにも、乗り場からピットに降りる場合の作業性を向上することと、未使用時にピット壁面と乗りかごとの間への配置を不要とすることとの両立を図れる手段は開示されていない。
本発明の目的は、エレベータ用ピット梯子装置において、乗り場からピットに降りる場合の作業性を向上することと、未使用時にピット壁面と乗りかごとの間への配置を不要とすることとを両立することである。
本発明に係るエレベータ用ピット梯子装置は、エレベータの昇降路のピット床面に固定された床固定部材と、前記床固定部材に対し水平方向の第1軸を中心に回転可能に支持される第1回転部材と、前記第1軸に直交する平面内に含まれる第2軸を中心に前記第1回転部材に対し回転可能に支持され、前記第1回転部材が所定位置に回転した状態で前記第2軸が上下方向に向く第2回転部材と、2つの柱部と各柱部間に連結された複数のステップとを有し、一端側が前記第2回転部材に固定される梯子本体であって、前記ピット床面に乗り場側からピット奥側に向かって倒された未使用時の位置と、前記第1軸を中心として回転することで立てられるとともに、前記第2軸を中心として回転することで乗り場に対して所定の向きとなる使用時の位置とに移動可能な梯子本体と、前記梯子本体に連結され前記乗り場から前記梯子本体の他端側を引き上げるために用いられる引上げ手段とを備える。
本発明に係るエレベータ用ピット梯子装置によれば、乗り場からピットに降りる場合の作業性を向上することと、未使用時にピット壁面と乗りかごとの間への配置を不要とすることとの両立を図れる。さらに、本発明によれば梯子装置を引上げ手段により乗り場側から容易に引き上げることができ、梯子装置を使用時の位置へ容易に移動できるので、設置作業性を向上できる。
本発明に係る実施の形態のエレベータ用ピット梯子装置の全体構成図である。 図1の上方から見た図である。 図1のA矢視図である。 図3のB矢視図である。 図1のC部拡大図である。 図5の梯子装置を構成する乗り場固定部を上方から見た図である。 図6の乗り場固定部を構成する押し付け部材を取り出して示す図である。 本発明に係る実施の形態のエレベータ用ピット梯子装置の未使用時の位置を示す図である。 本発明に係る実施の形態のエレベータ用ピット梯子装置を使用時の設置位置に移動させる設置作業において、第1作業を示す図である。 本発明に係る実施の形態のエレベータ用ピット梯子装置を使用時の設置位置に移動させる設置作業において、第2作業を示す図である。 本発明に係る実施の形態のエレベータ用ピット梯子装置を使用して作業者がピットに降りる状態を示す図である。 比較例のエレベータ用ピット梯子装置を使用時の設置位置に移動させる設置作業を示す図である。 比較例のエレベータ用ピット梯子装置を使用して作業者がピットに降りる状態を示す図である。 本発明に係る実施の形態のエレベータ用ピット梯子装置の別例を示す図である。 図14の梯子装置を構成する乗り場固定部を図14の矢印α方向に見た図である。 図14の梯子装置の下部における分解斜視図である。 図15の乗り場固定部の分解斜視図である。
以下、図面を用いて本発明の実施形態を説明する。以下で説明する材質、形状、数量などは、説明のための例示であって、エレベータ用ピット梯子装置10の仕様により適宜変更が可能である。以下ではすべての図面において同等の要素には同一の符号を付して説明する。また、本文中の説明においては、必要に応じてそれ以前に述べた符号を用いるものとする。
図1は、本実施形態のエレベータ用ピット梯子装置10の全体構成図であり、図2は図1の上方から見た図である。エレベータは昇降路11内で昇降する乗りかご12(図8)を含んで構成される。エレベータの点検または補修を行う作業者13(図2)は、昇降路11の下部に設けられるピット14に降りて作業を行う場合がある。エレベータ用ピット梯子装置(以下、単に梯子装置という。)10は、この場合に作業者13が最下階の乗り場15とピット床面16との間で昇降するために用いられる。
梯子装置10は、床固定部材20、第1回転部材30、第2回転部材40、梯子本体50、引上げ手段60(図8)、及び乗り場固定部70を含んで構成される。図1、図2では引上げ手段60の図示を省略する。
図3は、図1のA矢視図である。床固定部材20は、水平方向に配置される板部21と、板部21の長さ方向(図3の左右方向)両端部で上方に直角に曲がって一体に設けられる2つの壁部22とを含む。図4は図3のB矢視図である。各壁部22は、幅方向一端部(図4の右端部)において、水平方向の第1軸L1に沿って設けられた円形の固定側孔23を有する。板部21はピット床面16に図示しないボルトなどにより固定される。床固定部材20は、鋼などの金属により形成される(後述する第1回転部材30及び第2回転部材40も同様である。)。
第1回転部材30は、床固定部材20の上側に設けられ、第2板部31と、第2板部31の長さ方向(図3の左右方向)両端部で直角に曲がって一体に設けられる2つの第2壁部32とを含む。第2板部31は、第2軸L1の方向である厚さ方向(図3の上下方向)に貫通する円形の第1回転側孔33を有する。2つの第2壁部32は、2つの壁部22に対向するように各壁部22の内側に配置される。各第2壁部32は、第1軸L1に沿って設けられた円形の第2回転側孔34を有する。
壁部22の固定側孔23と第2壁部32の第2回転側孔34とに挿入された2つの第1ピン80により各第2壁部32は各壁部22に対し、第1軸L1を中心に回転可能に支持される。各第1ピン80の長さ方向中間部は円柱状に形成される。
また、各第1ピン80の両端部には、抜け止め部81が一体に設けられる。抜け止め部81は、第1ピン80の端部にねじ結合されたナット、または第1ピン80の端部に全周に形成された係止溝に係止されたC字形の止め輪により形成されてもよい。抜け止め部81は、第1ピン80が固定側孔23及び第2回転側孔34からの抜け防止を図る。これによって第1回転部材30は、床固定部材20に対し第1軸L1を中心に回転可能に支持され、第2板部31の両側面が略水平方向に向く位置と上下方向に向く位置との間で回転移動が可能となる。固定側孔23及び第2回転側孔34の直径と各第1ピン80の直径とはほぼ同じとしてもよい。
第1回転部材30の第2板部31が上下方向に向いた位置からさらに反対側の水平方向に向いた位置に向かって第1回転部材30が回転することを防止するために、第1回転部材30と床固定部材20との間には図示しないストッパが設けられる。なお、固定側孔23及び第2回転側孔34と第1ピン80との間に軸受が設けられてもよい。
第2回転部材40は、円板部41と、円板部41の上側に固定された矩形板状の梯子結合部42とを含み、第2板部31の上側に重なるように配置される。梯子結合部42は、後述する梯子本体50を構成する2つの下側柱部55の一端側(図1の下端側)に各下側柱部55の長さ方向に対し直交する方向に固定される。円板部41の代わりに矩形板部が用いられてもよく、下側の矩形板部と上側の梯子結合部42とが一体の部材により形成されてもよい。第2回転部材40には、厚さ方向(図3の上下方向)に貫通する第3回転側孔43が形成される。
第1回転部材30の第1回転側孔33と第2回転部材40の第3回転側孔43とには第2ピン82が挿入される。第1回転側孔33及び第3回転側孔43の直径と第2ピン82の直径とはほぼ同じとしてもよい。第2ピン82の長さ方向中間部は円柱状に形成され、長さ方向両端部には第1ピン80の抜け止め部81と同様に抜け止め部83が一体に設けられる。これによって、第2回転部材40は第3回転側孔43の方向の第2軸L2を中心に、第1回転部材30に対し回転可能に支持される。第2軸L2は、第1軸L1に直交する平面内に含まれ、第1回転部材30が第1軸L1を中心に回転する場合に第1回転部材30とともに所定角度範囲内で回転する。第1回転部材30が所定位置(図3に示す位置)として、第2板部31の両側面が上下方向に向く位置に回転した状態で、第2軸L2は上下方向に向く。この場合の図3に示す位置が梯子装置10の使用時の位置である。なお、第1回転側孔33及び第3回転側孔43と第2ピン82との間に軸受が設けられてもよい。また、第2回転部材40と第1回転部材30との間にスラスト軸受が設けられてもよい。
図1に戻って、梯子本体50は、上側部材51と、上側部材51の下側に連結された下側部材52とを含む。上側部材51は、2つの平行な上側柱部53の間に連結された複数の上側ステップ54を有する。下側部材52も上側部材51と同様に、2つの下側柱部55の間に連結された複数の下側ステップ56を有する。2つの上側柱部53の間隔は2つの下側柱部55の間隔よりも小さい。上側柱部53の下部は下側柱部55の上部の内側に配置され、下側柱部55の上部は上側柱部53の下部に水平方向の支持軸57を中心に折り畳み可能に連結される。なお、上側部材51と下側部材52とが折り畳まれた状態から一直線状に展開された後、反対側に曲がることを防止するために、上側部材51の下部と下側部材52の上部との間には図示しないストッパが設けられる。
このような梯子本体50は、後述する図8に示すようにピット床面16に乗り場15側からピット14奥側(図8の右側)に向かって倒された未使用時の位置と、図1、図2に示すように、第1軸L1を中心として回転することで立てられるとともに、第2軸L2を中心として回転することで乗り場15に対して予め設定された所定の向きとなる使用時の位置とに移動可能である。ここで、「ピット14奥側に向かって倒された」とは、床固定部材20が梯子本体50に対し乗り場15側(図8の左側)に位置するように倒されたことである。また、「所定の向き」は、梯子本体50のステップ54,56の長さ方向(図1の左右方向)が、乗り場15の下部に設けられる敷居部17の後述の敷居溝18の長さ方向(図1の紙面に対し直交する方向)に対し直交する向きである。敷居部17は、先端部の上面に図示しないエレベータ乗り場ドアの下部を案内する直線状の敷居溝18を有する。
図8に示すように、引上げ手段60はロープにより形成され、梯子本体50の他端側(図1の上端側)の1つの上側柱部53に連結された第1フック58に引上げ手段60の一端が連結され、乗り場15の周辺部に設けられる敷居部17の先端面に固定された第2フック19に引上げ手段60の他端が連結される。これによって、引上げ手段60は、梯子本体50と乗り場周辺部との間に連結される。引上げ手段60は、後で説明するように梯子本体50の他端側(図1の上端側)を乗り場15側から作業者が引き上げて立ち上げるために用いられる。引上げ手段60は、ロープ以外に鎖状に形成される鋼などの金属製、または棒材であってもよい。また、引上げ手段60は、乗り場周辺部と梯子本体50との間に連結されればよく、乗り場周辺部の任意の位置と梯子本体50の他端(図1の上端)側の任意の位置とに引上げ手段60の両端が連結されてもよい。例えば引上げ手段60の一端は、梯子本体50の1つの上側柱部53に形成された孔に挿入しながら縛り付けられてもよい。
図1に戻って乗り場固定部70は、乗り場15を構成する敷居部17に梯子本体50を固定するために設けられる。図5は図1のC部拡大図であり、図6は図5の乗り場固定部70を上方から見た図である。乗り場固定部70は、本体部71、押し付け部材72、締結部材73、及び結合部材であるピン74を含む。本体部71は、金属板により形成されて板部71aと、板部71aの長さ方向一端部(図5の左端部)に直角に曲げることにより形成された係合板部71bと、板部71aの長さ方向他端部(図5の右端部)に幅方向両端から突出形成された腕部71cを下方に丸めるように曲げることにより形成された2つのピン支持部71dとを含む。係合板部71bは、乗り場15の敷居溝18に係合する。各ピン支持部71dは、後述するピン74を内側に挿入支持する。
板部71aは、長さ方向他端において、各腕部71cの間に形成される矩形状の梯子挿入部71eと、長さ方向他端側の幅方向(図6の上下方向)中央部に長さ方向に形成された切欠71fとを有する。
押し付け部材72は、図7に示すように、矩形板状の本体部72aと、本体部72aの上端から突出形成されたT字形部72bとを有する。本体部72aには厚さ方向に貫通するねじ孔72cが形成される。ねじ孔72cには後述する締結部材73が締結される。
押し付け部材72は、本体部71の上面にT字形部72bの上部が係合した状態で、本体部71の切欠71fにT字形部72bの下部が挿入されることで、本体部71に対し切欠71f方向に沿って移動可能に支持される。T字形部72bの上部は本体部71から押し付け部材72が脱落することを阻止する。また、敷居部17に乗り場固定部70が固定される場合に、押し付け部材72は乗り場15に対し遠近動する方向に移動可能に案内される。
締結部材73はボルトにより形成され、係合板部71bに形成された孔71gを貫通した状態で押し付け部材72のねじ孔72cに締結される。孔71gにはねじ部は形成されない。締結部材73のねじ孔72cに対する締結によって押し付け部材72は図5に矢印βで示す方向に移動して、押し付け部材72及び係合板部71bの間で敷居部17の先端部が挟まれ、これによって乗り場固定部70は敷居部17に固定される。
この状態でピン74は、本体部71に着脱可能に結合されて本体部71に梯子本体50を固定する。具体的には、梯子本体50が図5に示す所定の向きとなった状態で梯子挿入部71eに1つの上側柱部53が挿入され各ピン支持部71dの内側に円柱状のピン74が挿入支持される。この状態で図6に示すように、ピン74と梯子挿入部71eとの間で上側柱部53が挟まれて固定される。ピン74の両端部には、図3で説明した第1ピン80及び第2ピン82と同様に抜け止め部が設けられてもよい。図6では上側柱部53を分かりやすくするために砂地で示している。これによって、乗り場固定部70に梯子本体50が固定される。なお、ピン74の代わりに結合部材として別形状の部材を用いてもよく、例えば本体部71に結合された板材と本体部71との間で上側柱部53が固定される構成としてもよい。
一方、梯子装置10の未使用時には、各ピン支持部71dからピン74を抜き出すとともに、乗り場固定部70の締結部材73の押し付け部材72に対する締結を緩めることで押し付け部材72を図5の矢印βと反対方向に移動させ、敷居部17から乗り場固定部70を取り外す。この状態で梯子装置10は、ピット床面16に折り畳んで寝かせることが可能となる。
次に、図8から図11を用いて梯子装置10を使用時の所定位置に設置する方法と、梯子装置10の使用状態とを説明する。まず、梯子装置10の設置方法を説明する。図8は、梯子装置10の未使用時の位置を示している。この場合、梯子本体50は上側部材51が下側部材52の上側に重なるように支持軸57を中心に折り畳まれて全長が短くなっている。
作業者13が梯子本体50を乗り場15に固定する場合、まずエレベータの乗りかご12を最下階の乗り場15よりも上側に移動させた状態で停止させた後、梯子本体50を乗り場15から引き上げる作業を行う。この場合、図9に示すように作業者13は第1作業として、梯子本体50に連結された引上げ手段60を手繰り寄せるように引っ張って、梯子本体50を支持軸57を中心に回転させて一直線状に伸長させながら立ち上げる。この場合、梯子本体50の一端側は第1軸L1(図1)を中心に回転する。この場合、作業者13は後側に体の重心を移動させることで梯子本体50を容易に引き上げることができる。そして図10に示すように作業者13は第2作業として、梯子本体50を上下方向に延びるように立ち上げた状態で第2軸L2(図1)を中心に矢印γ方向に梯子本体50を90度回転させて、図1、図2に示す所定の向きに梯子本体50を回転移動させ、この状態で乗り場15の敷居部17に乗り場固定部70を用いて梯子本体50を固定する。これによって、梯子装置10が使用時の所定位置に設置される。
次に梯子装置10の使用状態を説明する。図11は、梯子装置10を使用して作業者13がピット14に降りる状態を示している。作業者はピット14に降りる場合、乗り場15から所定の向きで設置された梯子本体50に移動する。この場合、乗り場15から梯子本体50に横向きで移動すればよいので、作業者13は足元を確認しやすい。
上記の梯子装置10によれば、乗り場15から梯子装置10に移動する場合に足元を確認しやすいように梯子装置10の所定の向きを設定することにより、乗り場15からピット14に降りる場合の作業性を向上できる。本例の場合、「所定の向き」は、ステップ54,56の長さ方向が敷居部17の敷居溝18の長さ方向に対し直交する向きであり、この場合には、作業者13が乗り場15から梯子装置10に移動する場合に体の向きを変える角度を小さくできる。このため、作業者13が無理な体勢をとることなく足元を確認しながら梯子装置10に容易に移動できる。なお、梯子本体50を乗り場15に安定して固定できるのであれば、所定の向きは、ステップ54,56の長さ方向が敷居部17の敷居溝18の長さ方向に対し傾斜する向きとしてもよい。
また、梯子装置10の未使用時では梯子装置10がピット床面16に乗り場15側からピット14の奥側に向かって倒された位置にあるので、乗り場15側のピット壁面H(図1)と乗りかご12との間への梯子装置10の配置が不要となる。この場合、梯子装置10はピット床面16に設置されるが、ピット床面16と乗りかご12の下面との間の空間は大きく、梯子装置10の設置のみためにこの空間を大きくする必要はない。この結果、乗り場15からピット14に降りる場合の作業性を向上することと、未使用時にピット壁面Hと乗りかご12との間への梯子装置10の配置を不要とすることとの両立を図れる。さらに、梯子装置10を引上げ手段60により乗り場15側から容易に引き上げることができるので、梯子装置10を使用時の位置へ容易に移動でき、設置作業性を向上できる。
また、梯子本体50は、上側部材51と、上側部材51の下部に折り畳み可能に連結された下側部材52とを含むので、未使用時に梯子本体50の全長を小さくできて設置空間を小さくできる。なお、梯子本体50は、上側部材51及び下側部材52の間に中間柱部及び中間ステップを含む中間部材が折り畳み可能に連結される構成としてもよい。梯子本体50は、後述する図14の別例で示すように折り畳み不能に構成されてもよい。
図12から図13は比較例の梯子装置10aを示している。比較例の梯子装置10aは、ピット床面16に固定された床固定部材20に水平方向の第1軸L1を中心に回転可能に梯子本体50の下部が連結されている。梯子本体50は、実施形態と同様に上側部材51と下側部材52とが折り畳み可能に連結される。このような比較例の梯子装置10aを使用時の所定位置に設置する場合、図12に示すように作業者13が梯子本体50の端部に連結された引上げ手段60を引っ張って一直線状に立ち上げ、立ち上げた状態で図13に示すように乗り場15の敷居部17に斜めに立てかける。そしてこの状態で梯子本体50に固定されたL字形の係合部84を敷居溝18に係合することで梯子本体50を敷居部17に固定する。この状態で図13に示すように作業者13が梯子装置10aを用いてピット14に降りることはできるが、乗り場15から梯子装置10aに移動する場合に作業者13が体を180度回転させて、後ろ向きに降りる必要がある。この場合、作業者13は足元を確認しにくいので、作業時間に長時間を有する。本実施形態によれば、乗り場15から梯子本体50への移動時に作業者13は足元を確認しやすいのでこのような不都合を生じない。
図14から図17は、本実施形態の別例を示している。図14は、梯子装置10の別例を示す図である。図15は梯子装置10を構成する乗り場固定部70を図14の矢印α方向に見た図である。図16は梯子装置10の下部における分解斜視図であり、図17は図15の乗り場固定部70の分解斜視図である。
図14に示す別例では、梯子本体50は、2つの平行な板状の柱部59aに複数の断面L字形のステップ59bが連結されるものであり、折り畳み可能には形成されない。
図16に示すように床固定部材20は、板部24の幅方向一端部で長さ方向両端部の上面から突出する2つの壁部25を有する。第1回転部材30は、第2板部35の幅方向一端部で長さ方向両端部の下面から突出する2つの第2壁部36と、各第2壁部36の外側面に固定された円柱状の軸部37とを有する。各軸部37は、壁部25に対し同一の第1軸L1に沿って形成された円形の固定側孔26に挿入される。これによって、第1回転部材30は床固定部材20に対し第1軸L1を中心に回転可能に支持される。第2板部35の中間部には第2軸L2に沿う厚さ方向に貫通する図示しない回転側孔が形成される。
第2回転部材40は、矩形板状に形成されて梯子本体50の一端部(図14の下端部)に固定される。第2回転部材40の中間部には厚さ方向の第2回転側孔44が形成され、第2回転部材40は、板状の円形部材85を介して第1回転部材30の上側に配置され、円形部材85の内側と回転側孔及び第2回転側孔44とに第2ピン82が挿入され、第2ピン82の両端部に円板状の抜け止め部83が設けられる。これによって、第2回転部材40は第1回転部材30に対し第2軸L2を中心に回転可能に支持される。
図14に戻って、梯子本体50が所定の向きに回転移動した状態で梯子本体50は乗り場15の敷居部17に乗り場固定部70により固定される。敷居部17と梯子本体50との間には、チェーンにより形成される引上げ手段60が連結される。
乗り場固定部70は、本体部75、押し付け部材76、損傷防止板77、締結部材73、及びピン74を含む。図15、図17に示すように、本体部75は、金属により形成され、板部75aの長さ方向一端部(図15、図17の左端部)に形成された係合板部75bと、板部75aの中間部に長さ方向(図15、図17の左右方向)に形成された切欠75cと、長さ方向他端部(図15、図17の右端部)に設けられた円柱状のピン支持部75dとを有する。ピン支持部75dは幅方向(図17の矢印δ方向)に貫通するピン挿入孔75eを有する。
押し付け部材76は、金属により矩形板状に形成され、厚さ方向に貫通するねじ孔76aを有する本体部76bと、上端部にねじ結合されたボルト76cとを有する。ボルト76cのねじ部は本体部76bの上面よりも上側に突出し、その突出した部分が本体部75の切欠75c内に挿入される。ボルト76cの頭部は板部75aの上面に係合することで本体部75からの押し付け部材76の脱落を阻止する。
損傷防止板77は、ゴムまたは合成樹脂などの低剛性材料により矩形板状に形成され、中間部に締結部材73を挿入する孔77aを有する。この孔77aにはねじ部は形成されない。係合板部75bの孔75f及び損傷防止板77の孔77aに挿入された締結部材73が押し付け部材76のねじ孔76aに締結されることで、図5に示した場合と同様に敷居部17に乗り場固定部70を固定することが可能となる。損傷防止板77は、敷居部17の先端の損傷を有効に防止するために用いられる。
梯子本体50を構成する1つの柱部59aの外側面に2つの板部59cが平行に連結されており、各板部59cに孔59dが形成される。梯子本体50を立てて所定の向きに回転移動させた状態で、敷居部17に固定された乗り場固定部70のピン支持部75dが各板部59cの内側に配置され、各板部59cの孔59dとピン支持部75dのピン挿入孔75eとにピン74が挿入されて本体部75にピン74が着脱可能に結合されることで、敷居部17に梯子本体50が固定される。
このような構成の場合も、図1から図11で説明した構成と同様に、乗り場15からピットに降りる場合の作業性を向上することと、未使用時にピット壁面と乗りかごとの間への梯子装置10の配置を不要とすることとの両立を図れる。その他の構成及び作用は、図1から図11の構成と同様である。
10,10a エレベータ用ピット梯子装置(梯子装置)、11 昇降路、12 乗りかご、13 作業者、14 ピット、15 乗り場、16 ピット床面、17 敷居部、18 敷居溝、19 第2フック、20,20a 床固定部材、21 板部、22 壁部、23 固定側孔、24 板部、25 壁部、26 固定側孔、30 第1回転部材、31 第2板部、32 第2壁部、33 第1回転側孔、34 第2回転側孔、35 第2板部、36 第2壁部、37 軸部、40 第2回転部材、41 円板部、42 梯子結合部、43 第3回転側孔、44 第2回転側孔、50 梯子本体、51 上側部材、52 下側部材、53 上側柱部、54 上側ステップ、55 下側柱部、56 下側ステップ、57 支持軸、58 第1フック、59a 柱部、59b ステップ、59c 板部、59d 孔、60 引上げ手段、70 乗り場固定部、71 本体部、71a 板部、71b 係合板部、71c 腕部、71d ピン支持部、71e 梯子挿入部、71f 切欠、71g 孔、72 押し付け部材、72a 本体部、72b T字形部、72c ねじ孔、73 締結部材、74 ピン、75 本体部、75a 板部、75b 係合板部、75c 切欠、75d ピン支持部、75e ピン挿入孔、75f 孔、76 押し付け部材、76a ねじ孔、76b 本体部、76c ボルト、77 損傷防止板、77a 孔、80 第1ピン、81 抜け止め部、82 第2ピン、83 抜け止め部、84 係合部、85 円形部材 H ピット壁面、L1 第1軸、L2 第2軸。

Claims (6)

  1. エレベータの昇降路のピット床面に固定された床固定部材と、
    前記床固定部材に対し水平方向の第1軸を中心に回転可能に支持される第1回転部材と、
    前記第1軸に直交する平面内に含まれる第2軸を中心に前記第1回転部材に対し回転可能に支持され、前記第1回転部材が所定位置に回転した状態で前記第2軸が上下方向に向く第2回転部材と、
    2つの柱部と各柱部間に連結された複数のステップとを有し、一端側が前記第2回転部材に固定される梯子本体であって、前記ピット床面に乗り場側からピット奥側に向かって倒された未使用時の位置と、前記第1軸を中心として回転することで立てられるとともに、前記第2軸を中心として回転することで乗り場に対して所定の向きとなる使用時の位置とに移動可能な梯子本体と、
    前記梯子本体に連結され前記乗り場から前記梯子本体の他端側を引き上げるために用いられる引上げ手段とを備える、エレベータ用ピット梯子装置。
  2. 請求項1に記載のエレベータ用ピット梯子装置において、
    前記梯子本体が立てられて前記所定の向きになった状態で乗り場に前記梯子本体を固定する乗り場固定部を備える、エレベータ用ピット梯子装置。
  3. 請求項1に記載のエレベータ用ピット梯子装置において、
    前記所定の向きは、前記ステップの長さ方向が前記乗り場の敷居部において乗り場ドアの下部が案内される溝の長さ方向に対し直交する向きである、エレベータ用ピット梯子装置。
  4. 請求項1に記載のエレベータ用ピット梯子装置において、
    前記梯子本体は、上側部材と、前記上側部材の下部に折り畳み可能に連結された下側部材とを含む、エレベータ用ピット梯子装置。
  5. 請求項に記載のエレベータ用ピット梯子装置において、
    前記乗り場固定部は、前記乗り場の敷居部の溝に係合される係合板部を有する本体部と、前記乗り場に対し遠近動する方向に移動可能に案内されるように前記本体部に係止される押し付け部材と、前記係合板部を貫通した状態で前記押し付け部材のねじ孔に締結され、締結によって前記押し付け部材及び前記係合板部で前記敷居部の先端部を挟む締結部材と、前記本体部に着脱可能に結合されて前記本体部に前記梯子本体を固定する結合部材とを含む、エレベータ用ピット梯子装置。
  6. 請求項1に記載のエレベータ用ピット梯子装置において、
    前記第2軸は、前記梯子本体の前記2つの柱部の間に、前記2つの柱部のそれぞれと平行に配置される、エレベータ用ピット梯子装置。
JP2014124212A 2014-06-17 2014-06-17 エレベータ用ピット梯子装置 Active JP6300656B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014124212A JP6300656B2 (ja) 2014-06-17 2014-06-17 エレベータ用ピット梯子装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014124212A JP6300656B2 (ja) 2014-06-17 2014-06-17 エレベータ用ピット梯子装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016003104A JP2016003104A (ja) 2016-01-12
JP6300656B2 true JP6300656B2 (ja) 2018-03-28

Family

ID=55222682

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014124212A Active JP6300656B2 (ja) 2014-06-17 2014-06-17 エレベータ用ピット梯子装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6300656B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6662345B2 (ja) * 2017-04-17 2020-03-11 フジテック株式会社 エレベータのピットはしご装置
CN110719882B (zh) * 2017-06-14 2021-07-16 株式会社日立制作所 电梯的底坑梯子装置
JP7429088B2 (ja) * 2021-06-15 2024-02-07 三菱電機株式会社 エレベータ及びそのピット作業補助装置

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5654316Y2 (ja) * 1977-03-22 1981-12-17
JPS61127584A (ja) * 1984-11-28 1986-06-14 日立エレベ−タサ−ビス株式会社 ピツト内点検用タラツプの取付装置
JPH0422472U (ja) * 1990-06-18 1992-02-25
JPH11349256A (ja) * 1998-06-09 1999-12-21 Mitsubishi Electric Building Techno Service Co Ltd エレベーター昇降路機器の位置測定装置
JP2002173276A (ja) * 2000-09-29 2002-06-21 Mitsubishi Electric Corp エレベーター用のピット梯子及びそれを用いたエレベーターシステム
JP2008024409A (ja) * 2006-07-20 2008-02-07 Toshiba Elevator Co Ltd エレベータのピットはしご装置
JP5586988B2 (ja) * 2010-02-25 2014-09-10 三菱電機株式会社 エレベータ昇降路内の突起物に対する保護線の固定装置及び固定方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2016003104A (ja) 2016-01-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9279267B2 (en) Self-elevating mast employing draw works
US10384907B2 (en) Wireline system and methods of using same
JP6300656B2 (ja) エレベータ用ピット梯子装置
JP4922867B2 (ja) エレベータの工事作業用足場、及びそれを用いた足場の設置方法
JP6231320B2 (ja) アウトリガ連結ロック装置
JPWO2007032080A1 (ja) エレベータのかご上手摺装置
JP2011126628A (ja) エレベータ点検台
JP6009332B2 (ja) 自昇降式外部養生装置用の固定装置とその設置方法
JP5878882B2 (ja) エレベータのかご上手摺り装置及びエレベータのかご上手摺り設置方法
JP5389680B2 (ja) 建設機械
JP2011051733A (ja) エレベータのかご固定装置
KR102082030B1 (ko) 엘리베이터 장치 및 그 개수 방법
JP2014159331A (ja) 吊持装置、及び吊持補助具
JP4719517B2 (ja) 外壁登攀装置及び外壁登攀方法
JP3189202U (ja) トレーラー用アウトリガー
JP6152963B2 (ja) エレベータ、エレベータの追加連結装置、及びエレベータの改修方法
JP5521636B2 (ja) エレベーターの主索端末装置
KR101390863B1 (ko) 시추선의 라이저 고정장치
JP6289911B2 (ja) 杭打機
JP5305344B2 (ja) 巻上機据付装置
JP6413567B2 (ja) ステップを備えた建設機械
JP2016098106A (ja) エレベータのかご固定装置
JP2007210708A (ja) エレベータ巻上機の揚重装置及び揚重方法。
JP2005187087A (ja) エレベータの作業台取付け構造
JP6211216B2 (ja) エレベータ、エレベータの引上レバー連結装置、及びエレベータの改修方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20161212

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20171020

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20171031

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180104

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20180130

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20180227

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6300656

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250