JP6662345B2 - エレベータのピットはしご装置 - Google Patents
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Description
図において、1はエレベータの昇降路、2は昇降路1の最下部に形成されたピット、3は最下階の乗場、4は乗場ドア、5は敷居である。敷居5の下方の昇降路壁1aには蝶番6によってはしご7が回動自在に枢着されている。7Aは伸縮自在な手摺、8はピット2の床に設置されたストッパである。
保守点検のために、作業員がピット2内に入る場合には、図示省略したエレベータかごを最下階の乗場3よりも上方に退避させた後、乗場ドア4を開く。そして、図11の状態に収納してあるはしご7を回転して、手摺7A側を敷居5の下部から引き出して手摺7Aを引き上げて伸張する。更にはしご7を回転してその下端部をストッパ8に挿入する(図10)。
この状態で、手摺7A及びはしご7を使って乗場3からピット2内に入る。
例えば、図10のピットはしご装置の使用時、はしご7の下端部をストッパ8に挿入するのみであるため、安定性に欠ける虞がある。また、図11のピットはしご装置の不使用時、はしご7を固定する構成になっていないため、はしご7が動く可能性がある。更に、手摺7Aの伸縮についての具体的な構成が不明であるという問題がある。
また本発明は、前記はしごと前記乗場側の昇降路壁側との間には、ステーが連結されており、前記ステーは、前記使用位置で前記はしごをロック可能な構成であることを特徴とするものである。
また本発明は、前記ロック装置は前記はしごの下部に設けられており、前記ステーは前記はしごの上部に設けられていることを特徴とするものである。
まず、ピットはしご装置の上部に設けられるロック手段について図1〜図3により説明する。図1はピットはしご装置を示す正面図であり、はしごが不使用位置にある状態を示している。図2は図1のA―A断面図、図3は図2において、はしごが使用位置にある状態を示す図である。
第1アーム21は2枚の板からなり、基端側は枢軸23によって、縦部材11,12に固定された取付板24に枢着され、先端側は第2アーム22の先端側を挟んで、枢軸25により枢着されている。
第2アーム22の基端側は枢軸26によって、昇降路壁1aに固定された取付金具27に取り付けられている。
40は敷居5の先端ラインを示しており、通常はここに薄板状のトーガードが設けられる。そしてはしご10を使用するときには、トーガードを取り外す。
60は第1ロック部であり、コ字状の基部61にロックピン62を取り付けた構成であり、基部61を昇降路壁1aに固定している。63は第2ロック部であり、第1ロック部60と同様に、コ字状の基部61にロックピン62を取り付けた構成であり、基部61をピット2の床に固定している。
77は操作部75に連結されたワイヤであり、図1に示すように乗場3の近くまで伸びており、乗場3から操作できるようになっている。
図において、90は縦部材11及び12に設置された一対の手摺であり、それぞれ縦部材11及び12内を上下動可能な円筒状の本体91を有する同一形状になっている。
また、図9(a)に示すように、第1ストッパ92及び第2ストッパ93は、縦部材11,12の角に対応する位置にあるときは、本体91と縦部材11,12との隙間に入る形状になっている。
これにより、はしご10を使わないときは、手摺90の第3ストッパ94より上の部分のみが縦部材11,12の上部に突出することになる。
通常の状態では、はしご10は敷居5の先端ライン40よりも昇降路壁1a側に収納された位置、即ち、図1,図2,図4に示す不使用位置にある。
このとき、第1ロック装置51は、第1ロック部60のロックピン62を拘持している(図7(a))。更に、手摺90は、第3ストッパ94が縦部材11,12の上端に係止され、大部分が縦部材11,12内に収納された状態にある。
更にワイヤ77を引き上げて第1ロック装置51のトリガレバー71の操作部75を上方に動かして、図7(b)に示すように、ロックピン62の拘持を解く。そして、蝶番15,16を中心にしてはしご10を、図3の位置まで回転させる。
そして、前記と同様に、蝶番15,16を中心にしてはしご10を、図3の位置まで回転させと、第2ロック装置52は第2ロック部63のロックピン62を、図7(a)に示すように拘持する。これによって、はしご10の下部は図5の状態で安定する。
その後、はしご10を上って、前記と同様に手摺90を引き出せばよい。
まず、手摺90を前記と逆の順、即ち図9(c)→(b)→(a)の順で、縦部材11,12に収容する。
ステー20については、乗場3から手を伸ばして、又はワイヤ32を持って、ロック体30を枢軸23側に引き寄せ、ロック体30と受溝33との係合を外す。これにより、ステー20は折り畳み可能な状態になる。
一方、ステー20は、図1,図2の折り畳まれた状態では固定はされないが、はしご10の下部が固定されているため、はしご10が昇降路1の内側に飛び出ることはない
ステー20については、ワイヤ32を引いて、ロック体30を枢軸23側に引き寄せ、ロック体30と受溝33との係合を外す。これにより、ステー20は折り畳み可能な状態になる。
一方、ステー20は、図1,図2の折り畳まれた状態では固定はされないが、はしご10の下部が固定されているため、はしご10が昇降路1の内側に飛び出ることはない
更に、縦部材11,12内にストッパを設け、手摺90が所定以上下降しないようにしておけば、第3ストッパ94を省略することも可能である。
また、手摺90は、縦部材11,12の何れか一方のみに設けることもできる。
この場合、上方に設置する第1ロック装置51及び第2ロック装置52が敷居5の先端ライン40内に収まるように配置する必要がある。
また、はしご10の使用時にトーガードを外しているが、このときトーガードは、トーガード全体を外す構造でもよいし、トーガードの一部のみを外し、はしご10の動作に支障のない部分は外さない構造にしてもよい。
1a 昇降路壁
2 ピット
3 乗場
5 敷居
10 はしご
11,12 縦部材
15,16 蝶番
20 ステー
32,77 ワイヤ
50 ロック機構
51 第1ロック装置
52 第2ロック装置
60 第1ロック部
62 ロックピン(固定部材)
63 第2ロック部
75 操作部
90 手摺
91 手摺の本体
Claims (7)
- エレベータの昇降路の下部に設けられたピットとエレベータ乗場との間の昇降のために使用するはしごであって、
前記はしごを構成する一対の縦部材のうち、一方の縦部材側を中心にして、前記はしごの他方の縦部材側を、前記乗場側の昇降路壁に近づけた不使用位置と前記乗場側の昇降路壁から遠ざけた使用位置とに回動自在に構成したものにおいて、
前記不使用位置及び前記使用位置で前記はしごを保持するロック手段を有し、
前記ロック手段は、ロック部と前記ロック部をロックするロック装置とを有し、
前記ロック装置は、前記使用位置における前記はしごの昇降路側に設けられた第1ロック装置と、前記不使用位置における前記はしごの昇降路側に設けられた第2ロック装置とを有し、
前記ロック部は、前記不使用位置における第1ロック装置と対向する昇降路壁に設けられ、前記第1ロック装置にロックされる第1ロック部と、前記使用位置における第2ロック装置と対向する位置にピット床から立設され、前記第2ロック装置にロックされる第2ロック部とを備えたこと
を特徴とするエレベータのピットはしご装置。 - 前記ロック装置は、ロックを解除する際に操作される操作部を備えており、前記固定部材と前記ロック装置とを係合することによってロックし、前記操作部を操作することによってロックを解除する構成であることを特徴とする請求項1に記載のエレベータのピットはしご装置。
- 前記操作部にはロック解除用ワイヤが設けられていることを特徴とする請求項2に記載のエレベータのピットはしご装置。
- 前記はしごと前記乗場側の昇降路壁側との間には、ステーが連結されており、前記ステーは、前記使用位置で前記はしごをロック可能な構成であることを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載のエレベータのピットはしご装置。
- 前記ステーには、ステーのロック解除用ワイヤが設けられていることを特徴とする請求項4に記載のエレベータのピットはしご装置。
- 前記ロック装置は前記はしごの下部に設けられており、前記ステーは前記はしごの上部に設けられていることを特徴とする請求項4又は5に記載のエレベータのピットはしご装置。
- 前記縦部材には、昇降自在な手摺が設けられており、この手摺を構成する本体に設けたストッパが前記縦部材の上部に係止されることによって、前記手摺は上昇位置を維持する構成であることを特徴とする請求項1乃至6の何れかに記載のエレベータのピットはしご装置。
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