JP7304012B1 - エレベータ - Google Patents

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Abstract

【課題】簡単な構造でかつ簡単に使用することができる梯子装置を備えるエレベータを提供する。【解決手段】エレベータは、昇降路のピット2A内に設けられる梯子装置4として、最下階の乗場出入口の下方に設けられる梯子40と、梯子40とは別体の手すり棒41と、使用時において手すり棒41を乗場出入口の床面よりも上方に突出する部分を有するように保持する第1保持部42と、不使用時において手すり棒41を梯子40の近傍にて保持する第2保持部43とを備える。【選択図】図4

Description

本発明は、作業者が昇降路のピットに出入りする際に用いられる梯子装置を備えるエレベータに関する。
昇降路のピット(主として最下階の乗場出入口の床面から昇降路の底面までの部分)内には、梯子が設けられる。梯子は、作業者がピット内で据付作業、保守作業、点検作業等の作業を行うにあたり、乗場出入口からピット内に降りるために用いられる。
梯子は、ピット内において乗場出入口の下方に設けられ、かごの可動領域に進出しないよう薄型である必要がある。このため、梯子から昇降路の中心側に突出するように手すりを設けることはできない。しかし、手すりがないと(特に、乗場出入口の床面よりも上方に突出する部分がないと)、安全を十分に確保することができない。
そこで、従来より、各種の梯子装置が提案されている。特許文献1,2に記載された梯子装置は、梯子を折り畳み式とし、上部に手すりを設けるものである。特許文献3に記載された梯子装置は、梯子を伸縮式とし、上部に手すりを設けるものである。
特開2003-192253号公報 特開2014-1071号公報 特開2010-275112号公報
しかし、上記各特許文献に記載された梯子装置は、構造が複雑であり、取り扱いが面倒であるという問題がある。
そこで、本発明は、かかる事情に鑑みてなされたもので、簡単な構造でかつ簡単に使用することができる梯子装置を備えるエレベータを提供することを課題とする。
本発明に係るエレベータは、
昇降路のピット内に設けられる梯子装置として、
最下階の乗場出入口の下方に設けられる梯子と、
梯子とは別体の手すり棒と、
使用時において手すり棒を乗場出入口の床面よりも上方に突出する部分を有するように保持する第1保持部と、
不使用時において手すり棒を梯子の近傍にて保持する第2保持部とを備え
ピットは、壁面から乗場出入口の下縁に沿って突出する横長突出部を備え、
手すり棒は、横長突出部をかわすように屈曲ないし湾曲した部分を有する
エレベータである。
また、本発明に係るエレベータ
昇降路のピット内に設けられる梯子装置として、
最下階の乗場出入口の下方に設けられる梯子と、
梯子とは別体の手すり棒と、
使用時において手すり棒を乗場出入口の床面よりも上方に突出する部分を有するように保持する第1保持部と、
不使用時において手すり棒を梯子の近傍にて保持する第2保持部とを備え、
手すり棒は、下方側から第2保持部に係止される拡大部又は曲げ加工部を備える
エレベータである。
また、本発明に係るエレベータの他態様として、
手すり棒は、軸回りに回転不能となるように第1保持部に保持される
との構成を採用することができる。
また、この場合、
手すり棒は、第1保持部に保持される部分として係合部を備え、
係合部及び第1保持部は、それぞれ非円形の横断面形状を有して凹凸嵌合する
との構成を採用することができる。
また、本発明に係るエレベータの別の態様として、
第2保持部は、手すり棒の下部を保持する下部保持部と、手すり棒の上部を保持する上部保持部とを備える
との構成を採用することができる。
また、この場合、
上部保持部は、乗場出入口の近傍に設けられる
との構成を採用することができる。
本発明によれば、梯子とは別体の手すり棒を設け、使用に際しては、手すり棒を第1保持部に装着し、使用しないときは、手すり棒を第2保持部に装着しておくだけである。このため、本発明によれば、簡単な構造でかつ簡単に使用することができる梯子装置を備えるエレベータを提供することができる。
図1は、本実施形態に係るエレベータの斜視図である。 図2は、本実施形態に係るエレベータの最下階側の一部断面側面図である。 図3は、実施形態1に係る梯子装置であって、手すり棒が第2保持部に装着された状態の正面図である。 図4は、実施形態1に係る梯子装置であって、手すり棒が第1保持部に装着された状態の正面図である。 図5は、実施形態1に係る梯子装置であって、手すり棒が第1保持部に装着された状態の側面図である。 図6(a)~(d)は、第1保持部の各例の説明図である。 図7(a)~(d)は、第2保持部の各例の説明図である。 図8は、実施形態2に係る梯子装置であって、手すり棒が第2保持部に装着された状態の正面図である。 図9は、実施形態2に係る梯子装置であって、手すり棒が第1保持部に装着された状態の側面図である。 図10は、実施形態3に係る梯子装置であって、手すり棒が第2保持部に装着された状態の正面図である。 図11は、実施形態3に係る梯子装置であって、手すり棒が第1保持部に装着された状態の側面図である。 図12は、実施形態4に係る梯子装置であって、手すり棒が第2保持部に装着された状態の正面図である。 図13は、実施形態4に係る梯子装置であって、手すり棒が第1保持部に装着された状態の側面図である。
<全体構成>
以下、本発明に係る実施形態として、昇降路のピット内に梯子装置を備えるエレベータの各実施形態について説明するが、まずはこれに先立ち、エレベータの全体構成について説明する。
図1及び図2に示すように、エレベータ1は、昇降路2と、かご3とを備える。昇降路2は、階層を有する建物内において上下方向に延びる。かご3は、駆動機構の駆動により、昇降路2内を昇降し、駆動機構の駆動停止により、指定された階床に停止する。
各階床の乗場20は、三方枠21と、乗場ドア22と、敷居23とを備える。三方枠21は、壁面に形成され、枠内がかご3の開口に対応した大きさの開口(乗場出入口)となる。乗場ドア22は、敷居23の上を横方向に移動して乗場出入口を開閉して人の乗り降りを可能とする。乗場ドア22は、通常は閉となっており、階床に停止したかご3のかごドア30の開閉動作に従動して開閉される。また、乗場ドア22は、作業者が据付作業、保守作業、点検作業等の作業を行う際、作業者により開かれる。敷居23は、乗場出入口の下縁に沿って、かつ、両端が乗場出入口の下縁よりも左右に広がるように、昇降路2の壁面に取り付けられる。より詳しくは、敷居23は、昇降路2の壁面に取り付けられるチャンネル鋼、エッチ鋼、アングル鋼等の鋼材からなるベース24の上面に取り付けられ、敷居23の荷重は、ベース24で受けられる。
昇降路2は、下部にピット2Aを有する。ピット2Aの底面は、最下階の乗場出入口の床面よりも下に位置する。乗場出入口の床面からピット2Aの底面までの距離(深さ)は、一例として、1.5m以上である。また、当該深さは、一例として、3m未満である。
エレベータ1は、梯子装置4を備える。梯子装置4は、作業者がピット2Aに出入りする際に用いられる。梯子装置4は、ピット2A内において乗場出入口の下方に設けられる。より詳しくは、乗場20の敷居23(及びベース24)がピット2Aの壁面から突出して横長突出部(オーバーハング部)を形成するが、梯子装置4は、横長突出部23(,24)の下方空間に設けられる。
<梯子装置4の実施形態1>
図3ないし図5に示すにように、梯子装置4は、梯子40と、手すり棒41と、第1保持部42と、第2保持部43とを備える。梯子40は、ピット2A内において乗場出入口の下方に設けられ、ピット2Aの壁面に取り付けられる。手すり棒41は、梯子40とは別体に設けられる。第1保持部42は、使用時において手すり棒41を乗場出入口の床面よりも上方に突出する部分を有するように保持する。第2保持部43は、不使用時において手すり棒41を梯子40の近傍にて保持する。
梯子40は、(たとえば金属製であり、溶接等の接合方法により一体化される)側柱40aと、ステップ40bと、脚40cとを備える。側柱40aは、左右に間隔を有して一対設けられる。側柱40aは、ピット2Aの壁面と所定間隔を有して壁面に沿ってかつ上下方向に沿って設けられる。ステップ40bは、一対の側柱40a,40a間に横架されかつ上下方向に適宜の間隔を有して設けられる。脚40cは、側柱40aから後方にかつ上下方向に適宜の間隔を有して設けられ、梯子40をピット2Aの壁面に固定する。
手すり棒41は、(たとえば金属製であり、)主として棒体41aで構成され、横長突出部23(,24)及びピット2Aの底面間に収まる長さを有する。棒体41aは、横断面形状が円形又は多角形(たとえば四角形)の中空又は中実の棒体である。棒体41aは、下方に屈曲ないし湾曲した部分を有し、当該部分よりも上側の部分が下側の部分に対して平行にずれた形状を有する。屈曲ないし湾曲した部分を設けるのは、手すり棒41を第1保持部42に装着するときに、横長突出部23(,24)をかわし、横長突出部23(,24)との干渉を避けるためである。
棒体41aの下端部は、第1保持部42に対する係合部41bとなっている。あるいは、棒体41aの下端には、(たとえば金属製の)係合部41bが(溶接等の接合方法により)取り付けられる。また、棒体41aの上端には、(たとえば球状で金属製の)拡大部41cが(溶接等の接合方法により)取り付けられる。あるいは、棒体41aの上端には、(たとえば球状で金属製又は樹脂製の)拡大部41cが嵌められる。
第1保持部42は、(たとえば金属製であり、)梯子40の上部、より詳しくは、側柱40aの上部であって、左右方向外方に(溶接等の接合方法により)取り付けられる。あるいは、第1保持部42は、ピット2Aの壁面に直接又はブラケット等の固定手段を介して間接的に取り付けられるものであってもよい。
第2保持部43は、(たとえば金属製であり、)梯子40の近傍にてピット2Aの壁面に直接又はブラケット等の固定手段を介して間接的に取り付けられる。第2保持部43は、下部保持部44と、上部保持部45とを備える。下部保持部44は、手すり棒41の下端部を保持する。上部保持部45は、手すり棒41の上端部を保持する。上部保持部45は、手すり棒41の拡大部41cを下方側から係止し、手すり棒41が下方にずれ落ちるのを防止する機能も有する。下部保持部44及び上部保持部45は、上下方向に互いに間隔を有して設けられる。下部保持部44は、ピット2Aの底面の近傍に設けられる。上部保持部45は、乗場出入口の近傍、すなわち、乗場出入口から手が届く範囲内に設けられる。
第1保持部42は、各種の構成を採用することができる。一例として、図6(a)に示す第1保持部42は、横断面形状が楕円形の係合部41bを嵌入可能な楕円筒体である。この場合、係合部41b及び第1保持部42は、係合部41bが凸、第1保持部42が凹となって凹凸嵌合する。図6(b)に示す第1保持部42は、横断面形状が角形の係合部41bを嵌入可能な角筒体である。この場合、係合部41b及び第1保持部42は、係合部41bが凸、第1保持部42が凹となって凹凸嵌合する。いずれの筒体も、係合部41bが下方に抜けないよう、底部を有する。図6(c)は、図6(a)に示す構成が逆になったものである。図6(d)は、図6(b)に示す構成が逆になったものである。
図6(a)~(d)のいずれにおいても、係合部41b及び第1保持部42は、それぞれ横断面形状が非円形である。このため、手すり棒41は、軸回りに回転不能となるように第1保持部42に保持される。なお、横断面形状が楕円形の係合部41bは、横断面形状が楕円形の棒体41aを採用すること、横断面形状が円形の棒体41aの下端部を楕円形に塑性加工すること、又は、棒体41aの下端に横断面形状が楕円形の部材を取り付けること、により得られる。また、横断面形状が角形の係合部41bは、横断面形状が角形の棒体41aを採用すること、又は、棒体41aの下端に横断面形状が角形の部材を取り付けること、により得られる。
第2保持部43も、各種の構成を採用することができる。一例として、図7(a)に示す下部保持部44は、棒体41aの下端部(係合部41b)を上方から受け入れ可能な保持部であり、棒体41aの下端部を挿入可能な環状体(リング体)である。環状体の内孔は、挿入が容易になるよう、テーパ孔となっている。図7(b)に示す上部保持部45は、棒体41aの上端部を前方から受け入れ可能な保持部であり、棒体41aの上端部を弾性保持可能なU字状の弾性保持体である。図7(c)に示す下部保持部44は、棒体41aの下端部を上方から受け入れ可能な保持部であり、棒体41aの下端部に挿入可能な棒状体である。図7(d)に示す上部保持部45は、棒体41aの上端部を前方から受け入れ可能な保持部であり、棒体41aの上端部を挿入可能な開閉体である。
本実施形態に係るエレベータ1の構成は、以上のとおりである。次に、梯子装置4の使用方法について説明する。なお、前提として、作業者は、かご3を最下階以外の箇所に移動させ、最下階の乗場出入口における昇降路2内を開放した後、特殊な鍵を用いて乗場20側から乗場ドア22の錠を解錠し、乗場ドア22を開放する。
まず、作業者は、乗場出入口から昇降路2内に手を伸ばし、図3に示す収納状態にある手すり棒41の上端部を掴む。そして、作業者は、手すり棒41を揺動するように手すり棒41の上端部を昇降路2の中心側に向かって動かし、上部保持部45による保持を解除した後、手すり棒41を引き上げ、下部保持部44による保持を解除し、手すり棒41を第2保持部43から取り外す。手すり棒41は、2本あるので、作業者は、手すり棒41を2本とも第2保持部43から取り外す。
次に、作業者は、手すり棒41を立てた状態にして下ろし、図4及び図5に示すように、手すり棒41の係合部41bを第1保持部42に嵌合させ、手すり棒41を第1保持部42に装着する。これで準備作業が完了する。そこで、作業者は、手すり棒41を掴んで身の安全を確保しながら、梯子40を使ってピット2A内に降り、作業を行う。
以上のとおり、本実施形態に係る梯子装置4によれば、梯子40とは別体の手すり棒41を設け、使用に際しては、手すり棒41を第1保持部42に装着し、使用しないときは、手すり棒41を第2保持部43に装着しておくだけである。このため、本実施形態に係る梯子装置4によれば、簡単な構造でかつ簡単に使用することができる。
また、本実施形態に係る梯子装置4によれば、手すり棒41は、乗場出入口の下縁に沿って突出する横長突出部23(,24)をかわすように屈曲ないし湾曲した部分を有する。このため、本実施形態に係る梯子装置4によれば、横長突出部23(,24)が邪魔となることなく、手すり棒41を第1保持部42に装着することができる。
また、本実施形態に係る梯子装置4によれば、一部に屈曲ないし湾曲した部分を有する手すり棒41は、非円形の横断面形状を有して第1保持部42と凹凸嵌合することにより、軸回りに回転不能となるように第1保持部42に保持される。このため、本実施形態に係る梯子装置4によれば、作業者が手すり棒41を掴んでいるときに手すり棒41が意図しない向きに回転して安全性が損なわれるのを防止することができる。
また、本実施形態に係る梯子装置4によれば、第2保持部43は、下部保持部44と、上部保持部45とを備え、下部保持部44は、棒体41aの下端部を上方から受け入れるタイプの保持部であり、上部保持部45は、棒体41aの上端部を前方から受け入れるタイプの保持部である。このため、本実施形態に係る梯子装置4によれば、第2保持部43に対する手すり棒41の脱着動作は、乗場出入口から昇降路2内に手を伸ばしての動作でありながらも簡単に行うことができる。
<梯子装置4の実施形態2>
図8及び図9に示すように、実施形態2に係る梯子装置4が実施形態1に係る梯子装置4と異なる点は、手すり棒41の棒体41aの曲げ形状に関する点である。棒体41aは、横長突出部23(,24)をかわすように回避部を有する。回避部は、回避部よりも上側の部分及び下側の部分に対して横方向にずれた形状を有する。回避部よりも上側の部分及び下側の部分は、同心又はずれているとしても僅かである。これにより、手すり棒41が第1保持部42に装着された状態において、回避部よりも上側の部分は、乗場20に近づく格好となる。このため、作業者は、乗場20からより楽に手すり棒41を掴むことができる。
実施形態2に係る梯子装置4のその他の構成については、実施形態1に係る梯子装置4の構成と同じである。同じ点については、実施形態1についての記載と同様であるとして、記載を省略する。そして、実施形態2に係る梯子装置4も、実施形態1に係る梯子装置4が奏する上記作用効果と同様の作用効果を奏する。
<梯子装置4の実施形態3>
図10及び図11に示すように、実施形態3に係る梯子装置4が実施形態1に係る梯子装置4と異なる点は、手すり棒41の棒体41aの下部が斜めに傾斜する点、及び、これに伴い、第1保持部42及び第2保持部43の下部保持部44が軸心が斜めとなるように傾斜して取り付けられる点である。これにより、手すり棒41を第1保持部42に装着する動作は単純になる。このため、作業者は、より簡単に手すり棒41を第1保持部42に装着することができる。
実施形態3に係る梯子装置4のその他の構成については、実施形態1に係る梯子装置4の構成と同じである。同じ点については、実施形態1についての記載と同様であるとして、記載を省略する。そして、実施形態3に係る梯子装置4によっても、実施形態1に係る梯子装置4が奏する上記作用効果と同様の作用効果を奏する。
<梯子装置4の実施形態4>
図12及び図13に示すように、実施形態4に係る梯子装置4が実施形態1に係る梯子装置4と異なる点は、第2保持部43の上部保持部45として、下部保持部44と同様、棒体41aの上端部を上方から受け入れるタイプの保持部が用いられる点、及び、これに伴い、手すり棒41の上端部は、拡大部41cでなく、曲げ加工部41dとされる点である。曲げ加工部41dは、棒体41aの上端部が下端部に向けて返されるように半円弧状に曲げ加工されたものである。
実施形態4に係る梯子装置4のその他の構成については、実施形態1に係る梯子装置4の構成と同じである。同じ点については、実施形態1についての記載と同様であるとして、記載を省略する。そして、実施形態4に係る梯子装置4によっても、実施形態1に係る梯子装置4が奏する上記作用効果と同様の作用効果を奏する。
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
上記実施形態においては、手すり棒41は、屈曲ないし湾曲した部分を有する。しかし、本発明は、これに限定されるものではない。乗場出入口の下縁に沿って突出する横長突出部が存在しない、又は、存在するとしても問題とならないのであれば、手すり棒は、真直形状であってもよい。
また、上記実施形態においては、第1保持部42及び第2保持部43は、一例として、図6及び図7に示されるものである。しかし、本発明において、第1保持部及び第2保持部は、それぞれの目的の範囲において、他の形態を採用することができるのは言うまでもない。
また、上記実施形態においては、2つの第2保持部43,43は、梯子40の左右に設けられる。しかし、本発明は、これに限定されるものではない。2つの第2保持部は、梯子の左右のいずれか1箇所にまとめて設けられるようにしてもよい。あるいは、手すり棒、第1保持部及び第2保持部は、それぞれ2つではなく1つであってもよい。
また、上記実施形態においては、拡大部41c及び曲げ加工部41dは、手すり棒41の上端部、すなわち、第2保持部43の上部保持部45に係止される箇所に設けられる。しかし、本発明は、これに限定されるものではない。拡大部及び曲げ加工部は、第2保持部の下部保持部に係止される箇所に設けられるようにしてもよい。
また、上記実施形態においては、第2保持部43の下部保持部44は、手すり棒41の下端部を保持し、上部保持部45は、手すり棒41の上端部を保持する。しかし、本発明は、これに限定されるものではない。要は、下部保持部は、手すり棒の下部を保持し、上部保持部は、手すり棒の上部を保持するものであればよい。
また、上記実施形態においては、第2保持部43は、下部保持部44及び上部保持部45の2つの保持部を備える。しかし、本発明は、これに限定されるものではない。たとえば、第2保持部は、手すり棒の上部を保持する1つの保持部であってもよい。
また、物理的に干渉するものでない限り、以上に記載した技術要素を他の実施形態ないし例に適用すること、以上に記載した技術要素を他の実施形態ないし例に係る技術要素と置換すること、以上に記載した技術要素同士を組み合わせること等は、当然に可能であり、これは、本発明が当然に意図するところである。
1…エレベータ、2…昇降路、2A…ピット、20…乗場、21…三方枠、22…乗場ドア、23…敷居(横長突出部)、24…ベース(横長突出部)、3…かご、30…かごドア、4…梯子装置、40…梯子、40a…側柱、40b…ステップ、40c…脚、41…手すり棒、41a…棒体、41b…係合部、41c…拡大部、41d…曲げ加工部、42…第1保持部、43…第2保持部、44…下部保持部、45…上部保持部

Claims (6)

  1. 昇降路のピット内に設けられる梯子装置として、
    最下階の乗場出入口の下方に設けられる梯子と、
    梯子とは別体の手すり棒と、
    使用時において手すり棒を乗場出入口の床面よりも上方に突出する部分を有するように保持する第1保持部と、
    不使用時において手すり棒を梯子の近傍にて保持する第2保持部とを備え
    ピットは、壁面から乗場出入口の下縁に沿って突出する横長突出部を備え、
    手すり棒は、横長突出部をかわすように屈曲ないし湾曲した部分を有する
    エレベータ。
  2. 昇降路のピット内に設けられる梯子装置として、
    最下階の乗場出入口の下方に設けられる梯子と、
    梯子とは別体の手すり棒と、
    使用時において手すり棒を乗場出入口の床面よりも上方に突出する部分を有するように保持する第1保持部と、
    不使用時において手すり棒を梯子の近傍にて保持する第2保持部とを備え、
    手すり棒は、下方側から第2保持部に係止される拡大部又は曲げ加工部を備える
    レベータ。
  3. 手すり棒は、軸回りに回転不能となるように第1保持部に保持される
    請求項1又は請求項2に記載のエレベータ。
  4. 手すり棒は、第1保持部に保持される部分として係合部を備え、
    係合部及び第1保持部は、それぞれ非円形の横断面形状を有して凹凸嵌合する
    請求項3に記載のエレベータ。
  5. 第2保持部は、手すり棒の下部を保持する下部保持部と、手すり棒の上部を保持する上部保持部とを備える
    請求項1又は請求項2に記載のエレベータ。
  6. 上部保持部は、乗場出入口の近傍に設けられる
    請求項5に記載のエレベータ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018177485A (ja) 2017-04-17 2018-11-15 フジテック株式会社 エレベータのピットはしご装置

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