JP7224532B2 - エレベータのピット梯子装置 - Google Patents
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Description
この発明は、昇降路内に設置され、昇降路のピット面と乗場との間の昇降に使用されるエレベータのピット梯子装置に関するものである。
エレベータのピット梯子は、非使用時は最下階の乗場敷居下部に収納して、かごとの緩衝干渉を回避しており、使用時は梯子を回転させて、梯子に乗り込み可能な位置に配置するピット梯子が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
作業者がピット梯子を昇降するとき、主に垂直方向の荷重が作用するが、この荷重はピット梯子の下端部で支持している。しかし、作業者がピット梯子を昇降するとき、安定した姿勢でいるときは、主に垂直方向の荷重がピット梯子に作用するが、足を踏み外すなど不安定な姿勢になる場合があり、この場合にピット梯子に対して意図せずに水平方向にも荷重が作用することがある。ここで、特許文献1の装置では、ピット梯子の下端部を保持するストッパー部材が設けられている。しかしながら、このストッパー部材はピット面に固定されていないため、ピット梯子を使用中に水平方向の荷重が作用した場合、このストッパー部材の保持力の限界を超えて、ピット梯子の下端部が意図しない水平方向へ移動する可能性がある。そのため、ピット梯子が不安定な状態となり、作業者がピット梯子で不安定な姿勢になるという課題があった。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、その目的は、ピット梯子の設置スペースを拡大させることなく、ピット梯子を使用中に作業者が不安定な姿勢になっても安全に使用できるピット梯子装置を提供することである。
この発明におけるエレベータのピット梯子装置は、昇降路内を昇降される昇降体、昇降路内に設置され、昇降体の昇降を案内するガイドレール、及び昇降路内に設置され、昇降路のピット面と乗場との間を作業者の昇降に使用されるエレベータのピット梯子装置において、下端部がピット面に固定され、昇降体が最下階に移動したとき衝突しない高さであって、昇降体の垂直投影面に少なくとも一部が重なる位置に配置された下部梯子と、下部梯子の上部に配置され、下部梯子に支持されて、少なくとも一部が移動すると共に下部梯子と連結または分離可能な上部梯子と、下部梯子と上部梯子との間に設けられ、上部梯子を支持すると共に、昇降路内で昇降体の垂直投影面に重ならない収納位置と、下部梯子と連結して使用される使用位置との間で上部梯子を移動可能な回動機構と、使用位置で下部梯子と上部梯子とを互いに連結または分離可能な係合部と、を備えたことを特徴とするものである。
この発明は、ピット梯子の設置スペースを拡大させることなく、ピット梯子を使用中に作業者が不安定な姿勢になっても安全に使用できるピット梯子装置を実現できる。
実施の形態1.
図1~図6はこの発明の実施の形態1によるピット梯子装置を説明するもので、図1はエレベータのピット梯子装置(使用位置)を示す正面図であり、図2はピット梯子装置(使用位置)を示す平面図、図3はピット梯子装置(使用位置)の要部を示す斜視図、図4はピット梯子装置(収納位置)を示す正面図、図5はピット梯子装置(収納位置)を示す平面図、図6はピット梯子装置(収納位置)の要部を示す斜視図である。
図1~図6はこの発明の実施の形態1によるピット梯子装置を説明するもので、図1はエレベータのピット梯子装置(使用位置)を示す正面図であり、図2はピット梯子装置(使用位置)を示す平面図、図3はピット梯子装置(使用位置)の要部を示す斜視図、図4はピット梯子装置(収納位置)を示す正面図、図5はピット梯子装置(収納位置)を示す平面図、図6はピット梯子装置(収納位置)の要部を示す斜視図である。
図において、昇降路1内には、かご(昇降体)2、釣合おもり(図示せず)、乗場出入口3が設けられている。かご2及び釣合おもりは、懸架手段(図示せず)により昇降路1内に吊り下げられており、巻上機(図示せず)により昇降される。懸架手段としては、複数本のロープ又は複数本のベルトが用いられている。巻上機(図示せず)は、懸架手段が巻き掛けられた駆動シーブ(図示せず)と、駆動シーブを回転させるモータ(図示せず)と、駆動シーブの回転を制動するブレーキ(図示せず)とを有している。乗場出入口3はかご2の停止階にそれぞれ設けられており、乗場出入口3には乗場ドア(図示せず)が設けられている。
昇降路1内には、かご2の昇降を案内する一対のかごガイドレール4と、釣合おもりの昇降を案内する一対の釣合おもりガイドレール(図示せず)を有している。かごガイドレール4は、かご2の幅方向(図1の上下方向)の両側に配置されている。
図2は図1のピット梯子装置5の使用時の状態を示す正面図、図3は図2のピット梯子装置5の要部を示す斜視図、図4は図3のピット梯子装置5の非使用時の状態を示す斜視図である。
ピット梯子装置5は、昇降路1内のピット面6に固定された下部梯子7と、下部梯子7の上部に設けられ、水平方向へ移動可能な上部梯子8とを有している。下部梯子7は、下部がピット面6に固定され、中間に複数の踏み板9が架設された一対の支柱7a、7bを有している。上部梯子8は、中間に複数の踏み板9が架設された一対の支柱8a、8bを有している。
下部梯子7は、鉛直方向から見たとき、踏み板9の長手方向が乗場出入口3に対して平行に配置されている。また、下部梯子7の下端部は、ピット面6にアンカー固定されている。下部梯子7の支柱7aは、ピット面6でかご2の垂直投影面に対して重ならない位置の壁側に固定されており、支柱7bはピット面6でかご2の垂直投影面に対して重なる位置のかご2側に固定されている。
上部梯子8は、昇降路1内でかご2の垂直投影面に対して重ならない位置の壁側に配置される収納位置と、下部梯子7の直上で使用時に連結される使用位置との間で水平方向に移動可能になっている。
図7はピット梯子装置5の回動機構を示す斜視図(拡大図)である。下部梯子7の支柱7aの直上には、上部梯子8の支柱8aが配置されている。支柱7aと支柱8aとは、回動機構である連結部10で互いに連結されている。図において、連結部10には、支柱7aの上端部に上下方向に形成された凸部11と、支柱8aの下端部に上下方向に形成された凹部12が設けられている。凸部11と凹部12とは係合されると共に互いに回動自在に保持されている。
ガイドレール4には、一方が固定されて、他方が乗場出入口3側に向かって横方向に延伸して配置される取付腕13が設けられている。支柱8aの上端部は、取付腕13に回動自在に保持されている。上部梯子8は、支柱8aの上端部が取付腕13に保持されて、支柱8aの下端部が連結部10を介して支柱7aに支持されているので、支柱8aを回転軸として支柱8b側が水平方向に移動可能になっている。
また、支柱8aの下端部と連結部10との間には、捩じりバネ14が設けられている。捩じりバネ14は、連結部10の内部に配置されており、上端部が凸部11の側面に固定されて、下端部は支柱8aの下端部に固定されている。ここで、上部梯子8を収納位置から使用位置に水平移動させたとき、捩じりバネ14は所定の方向に捩じられるため、捩じりバネ14には元の状態に戻る方向に弾性力が発生する。これにより、上部梯子8には支柱8aを介して捩じりバネ14の弾性力が作用するため、手を離すと、使用位置に移動した上部梯子8は自ら収納位置に戻る。
図8はピット梯子装置(使用位置)の結合部を示す斜視図(拡大図)であり、図9はピット梯子装置(収納位置)の結合部を示す斜視図(拡大図)である。上部梯子8の使用位置において、下部梯子7の支柱7bの直上に上部梯子8の支柱8bが配置されている。図において、支柱7bの上端部と支柱8bの下端部には、上下方向を連結または分離可能な係合部15が設けられている。係合部15には、支柱7bの上端部に上下方向に形成されたラッチ16と、支柱8bの下端部に上下方向に形成されたストライカー17が設けられている。
ラッチ16は上下動可能になっており、支柱7bの上端部内部にはバネ18が設けられている。ラッチ16はこのバネ18によって常に上方向に付勢されており、支柱7bの上端部から上部へ突出した状態が維持されている。また、ラッチ16には側面から水平方向に突出して上下動可能な取っ手19が設けられており、この取っ手19を上下動させると、ラッチ16も同期して上下動させることができる。
ラッチ16とストライカー17とは係合可能であって、係合部15で所定の操作をすることにより、互いに連結または分離可能になっている。すなわち、作業者が手動で取っ手19を下方向に押し下げた状態で、ラッチ16とストライカー17とを同じ位置に合わせて、ラッチ16から手を離すと、ラッチ16が自ら上昇してストライカー17と係合する。係合部15が係合して、支柱7bと支柱8bとが連結されたとき、支柱8bに作用する荷重は係合部15を介して支柱7bで支持される。
また、係合部15が係合した状態で、作業者が手動で取っ手19を下方向に押し下げると、ラッチ16とストライカー17との係合が解除される。ここで、ラッチ16またはストライカー17のいずれか一方を移動させると、係合部15の係合は解除される。
係合部15は、かご2が最下階に移動したとき衝突しない高さであって、作業者がしゃがんだ姿勢で乗場出入口3から手を伸ばしたとき、手が届く高さに配置されている。すなわち、係合部15は、ピット作業を開始するとき及び作業終了するとき、乗場出入口3から作業者によって手動で連結または分離操作がおこなわれる。
次に、上記のように構成された実施の形態1の動作について説明する。始めに、作業者は最下階の乗場出入口3から昇降路1内へ手を伸ばして、収納位置に配置された上部梯子8を手動で使用位置側へ水平移動させる。
使用位置に固定された支柱7bの上部に支柱8bをセットして、係合部15のラッチ16とストライカー17とを連結操作することで、支柱7bと支柱8bとを連結固定する。作業者は連結固定されたピット梯子装置5を使用して、乗場出入口3とピット面6との間を昇降することにより所定の作業をおこなう。
所定の作業が終了後、作業者は最下階の乗場出入口3から昇降路1内へ身を乗り出して、使用位置に配置されたピット梯子装置5の係合部15のラッチ16とストライカー17とを分離操作することにより、支柱7bと支柱8bとを切り離す。作業者は、上部梯子8を使用位置から収納位置に手動で水平移動させる。上部梯子8を収納位置に配置して作業は終了する。
上記のように実施の形態1によれば、昇降路1内を昇降されるかご2、昇降路1内に設置され、かご2の昇降を案内するガイドレール4、及び昇降路1内に設置され、昇降路1のピット面6と乗場出入口3との間を作業者の昇降に使用されるエレベータのピット梯子装置5において、下端部がピット面6に固定され、かご2が最下階に移動したとき衝突しない高さであって、かご2の垂直投影面に少なくとも一部が重なる位置に配置された下部梯子7と、下部梯子7の上部に配置され、下部梯子7に支持されて、少なくとも一部が移動すると共に下部梯子7と連結または分離可能な上部梯子8と、下部梯子7と上部梯子8との間に設けられ、上部梯子8を支持すると共に、昇降路1内でかご2の垂直投影面に重ならない収納位置と、下部梯子7と連結して使用される使用位置との間で上部梯子8を移動可能な連結部10と、使用位置で下部梯子7と上部梯子8とを互いに連結または分離可能な係合部15と、を備えたことにより、ピット梯子の設置スペースを拡大させることなく、使用中に作業者が不安定な姿勢になっても安全に使用できるピット梯子装置5を提供できる。
また、上部梯子8に対して水平方向に作用する荷重は、上部梯子8から下部梯子7に伝搬されて、さらに下部梯子7を介してピット面6で安定して支持することができる。
また、ピット梯子装置5を使用する準備または作業終了するとき、上部梯子8のみを移動させれば良いため、ピット梯子装置5の全体を移動させる場合と比べて作業者の作業強度は軽減される。これにより、ピット梯子装置5の作業準備または作業終了を安全におこなうことができる。
係合部15は、かご2が最下階に移動したとき衝突しない高さに配置されていることにより、上部梯子8が収納位置にあるとき、かご2が係合部15に衝突することがない安全なピット梯子装置5を提供できる。
また、係合部15は、乗場出入口3から作業者の手が届く高さに配置されていることにより、ピット梯子装置5を使用可能または作業終了の状態にするため、手動で係合部15を操作して、上部梯子8を収納位置または使用位置から移動することができる。
また、係合部15は、バネ18によって常に上下方向に付勢されているラッチ16と、ラッチ16に設けられ、ラッチ16を上下動可能な取っ手19と、ラッチ16と係合するストライカー17と、を備えたことにより、取っ手19を上下動操作するだけで、容易に係合部15を連結または分離状態のいずれかの状態にセットすることができる。また、ピット梯子装置5を使用する場合、係合部15が係合された状態を容易に維持できるため、ピット梯子装置5を安全に使用することができる。
また、下部梯子7及び上部梯子8は、中間に複数の踏み板9が架設された一対の支柱7a、7b、8a、8bを有しており、連結部10は、下部梯子7の支柱7aと上部梯子8の支柱8aとの間に設けられ、上下方向に形成された凸部11と、凸部11に係合可能な凹部12と、を備え、凸部11と凹部12とは係合すると共に互いに回動自在に配置されたことにより、新たな装置等を追加することなく、従来梯子の支柱の一部を加工するだけで従来の梯子を流用可能になるため、コストアップを抑えることができる。
また、連結部10には、上部梯子8を使用位置から収納位置に戻す方向に弾性力が作用する捩じりバネ14が設けられていることにより、上部梯子8を使用位置に移動させた後、仮に、係合部15で連結操作を忘れてしまった場合であっても、上部梯子8は自ら収納位置に戻る。そのため、作業者は係合部15で連結操作をおこなっていない状態でピット梯子装置5を使用することはできない。これにより、作業者は安全にピット梯子装置5を使用することができる。
また、一方がガイドレール4に固定され、他方に上部梯子8が保持される取付腕13を備えたことにより、昇降路1内で建築側の躯体や梁等に依存することなく、エレベータ機器(ガイドレール4)のみによってピット梯子装置5を配置することができる。
実施の形態2.
図10~11は、この発明の実施の形態2によるピット梯子装置を説明するもので、図10はピット梯子装置(使用位置)の要部を示す斜視図であり、図11はピット梯子装置(収納位置)の要部を示す斜視図である。この発明の実施の形態2によるピット梯子装置20は、要部に支柱21aと支柱22aとの間に、連結部23として上部梯子22を支持するヒンジ部24が設けられていることが異なり、それ以外の同様な部分に同じ記号を付記し説明を省略する。
図10~11は、この発明の実施の形態2によるピット梯子装置を説明するもので、図10はピット梯子装置(使用位置)の要部を示す斜視図であり、図11はピット梯子装置(収納位置)の要部を示す斜視図である。この発明の実施の形態2によるピット梯子装置20は、要部に支柱21aと支柱22aとの間に、連結部23として上部梯子22を支持するヒンジ部24が設けられていることが異なり、それ以外の同様な部分に同じ記号を付記し説明を省略する。
図において、下部梯子21の支柱21aの上端部は、上部梯子22の支柱22aの上端部より少し高い程度に延長されて形成されており、取付腕13に固定されている。すなわち、支柱21aは、下部梯子21の支柱21bの高さに上部梯子22の支柱22bの高さを加えた高さより少し高い程度の高さである。
支柱21aの上部には、支柱22aを連結すると共に支柱21aを回転軸として上部梯子22を回動自在に保持するヒンジ部24が設けられている。また、支柱22aは、支柱21aから水平方向にヒンジ部24の長さ分だけ支柱21b側に離れた位置に配置されている。
次に、図5~6において、上記のように構成された実施の形態2の動作について説明する。始めに、作業者は最下階の乗場出入口3から昇降路1内へ手を伸ばして、収納位置に配置された上部梯子22を手動で使用位置側へ水平移動させる。ここで、上部梯子22を水平移動させるとき、支柱21a自体は回転することなく、ヒンジ部24が回動することで上部梯子22を回転移動させる。
使用位置に固定された支柱21bの上部に支柱22bをセットして、係合部15のラッチ16とストライカー17とを連結操作することで、支柱21bと支柱22bとを連結固定する。作業者は連結固定されたピット梯子装置20を使用して、乗場出入口3とピット面6との間を昇降することにより所定の作業をおこなう。
所定の作業が終了後、作業者は最下階の乗場出入口3から昇降路1内へ手を伸ばして、使用位置に配置されたピット梯子装置20の係合部15のラッチ16とストライカー17とを分離操作することにより、支柱21bと支柱22bとを切り離す。作業者は、上部梯子22を使用位置から収納位置に手動で水平移動させる。上部梯子22を収納位置に配置して作業は終了する。
上記のように実施の形態2によれば、下部梯子21及び上部梯子22は、中間に複数の踏み板9が架設された一対の支柱21a、21b、22a、22bを有しており、連結部23は、上部梯子22の上端部と同等の位置まで延長して形成された下部梯子21の支柱21aと、上部梯子22の支柱22aとの間に配置されたヒンジ部24と、を備えたことから、支柱21aは上下で分割されておらず、ピット面6から取付腕13まで切れ目のない連続体で構成される。ここで、実施の形態1では、ピット梯子装置5の剛性を上げる場合、連結部10の近辺に、例えば、取付腕13を追加する必要がある。一方、ピット梯子装置20は、支柱21aが上下に分割されていないため、連結部23の近辺に取付腕13を設けることなく、ピット梯子装置5より高い剛性を有している。
また、一方がガイドレール4に固定され、他方に下部梯子21が保持される取付腕13を備えたことにより、昇降路1内で建築側の躯体や梁等に依存することなく、エレベータ機器(ガイドレール4)のみによってピット梯子装置20を配置することができる。
なお、実施の形態1において、上部梯子8は必ずしも支柱8aを回転軸として水平方向へ移動させなくても良い。例えば、上部梯子8を水平方向にスライド可能な機構を設けることで、回転軸を設けなくても水平方向に移動可動となり、同様の作用・効果を奏することは言うまでもない。
なお、実施の形態1において、係合部15のラッチ16は、バネ18によって必ずしも上下方向に付勢されていなくても良い。例えば、ラッチ16がストライカー17に係合する位置にセットされたとき、ラッチ16がその位置で保持されるロック機構を設けることにより、バネ18は不要となり、同様の作用・効果を奏することは言うまでもない。
なお、実施の形態1において、下部梯子7の支柱7aと上部梯子8の支柱8aとは、互いに連結されていなくても良い。例えば、支柱7aと支柱8aとは、互いに連結することなく昇降路1内に各々配置して、支柱8aは昇降路1内の壁面に回動自在に支持されることにより、同様の作用・効果を奏することは言うまでもない。
なお、実施の形態1において、連結部10には、支柱8aの上端部に凸部11と、支柱8aの下端部に凹部12が設けられているが、この形状でなくても良い。例えば、凸部11と凹部12の代わりに、支柱8aの上端部と支柱8aの下端部とを連結すると共に両者を回動自在に保持可能なベアリングを設けても良い。
なお、取付腕13の一方は、昇降路1内でガイドレール4に固定されているが、必ずしもガイドレール4に固定しなくても良い。例えば、昇降路1内の壁面に固定しても同様の作用・効果を奏することは言うまでもない。
なお、係合部15は、必ずしも作業員が乗場出入口3から手を伸ばして、直接手動で連結または分離操作されなくても良い。例えば、乗場出入口3からピット梯子装置5までの距離が大きい場合、作業員が専用の把持具等を用いて、間接的に係合部15を連結または分離操作させても良い。
1 昇降路、2 かご、3 乗場出入口、4 かごガイドレール、5,20 ピット梯子装置、6 ピット面、7,21 下部梯子、8,22 上部梯子、7a,7b,8a,8b,21a,21b,22a,22b 支柱、9 踏み板、10,23 連結部、11 凸部、12 凹部、13 取付腕、14 捩じりバネ、15 係合部、16 ラッチ、17 ストライカー、18 バネ、19 取っ手、24 ヒンジ部
本発明は、昇降路内に設置され、昇降路のピット面と乗場との間の昇降に使用されるエレベータのピット梯子装置に関するものである。
Claims (8)
- 昇降路内を昇降される昇降体、前記昇降路内に設置され、前記昇降体の昇降を案内するガイドレール、及び前記昇降路内に設置され、前記昇降路のピット面と乗場との間を作業者の昇降に使用されるエレベータのピット梯子装置において、
下端部が前記ピット面に固定され、前記昇降体が最下階に移動したとき衝突しない高さであって、前記昇降体の垂直投影面に少なくとも一部が重なる位置に配置された下部梯子と、
前記下部梯子の上部に配置され、前記下部梯子に支持されて、少なくとも一部が移動すると共に前記下部梯子と連結または分離可能な上部梯子と、
前記下部梯子と前記上部梯子との間に設けられ、前記上部梯子を支持すると共に、前記昇降路内で前記昇降体の垂直投影面に重ならない収納位置と、前記下部梯子と連結して使用される使用位置との間で前記上部梯子を移動可能な回動機構と、
前記使用位置で前記下部梯子と前記上部梯子とを互いに連結または分離可能な係合部と、を備えたことを特徴とするエレベータのピット梯子装置。
- 前記係合部は、前記昇降体が最下階に移動したとき衝突しない高さに配置されていることを特徴とする請求項1に記載のエレベータのピット梯子装置。
- 前記係合部は、前記乗場から前記作業者の手が届く高さに配置されていることを特徴とする請求項1~2のいずれかに記載のエレベータのピット梯子装置。
- 前記係合部は、バネによって常に上下方向に付勢されているラッチと、前記ラッチに設けられ、前記ラッチを上下動可能な取っ手と、前記ラッチと係合するストライカーと、を備えたことを特徴とする請求項1~3のいずれかに記載のエレベータのピット梯子装置。
- 前記下部梯子及び前記上部梯子は、中間に複数の踏み板が架設された一対の支柱を有しており、
前記回動機構は、前記下部梯子の前記支柱と前記上部梯子の前記支柱との間に設けられ、上下方向に形成された凸部と、前記凸部に係合可能な凹部と、を備え、前記凸部と前記凹部とは係合すると共に互いに回動自在に配置されたことを特徴とする請求項1~4のいずれかに記載のエレベータのピット梯子装置。
- 前記下部梯子及び前記上部梯子は、中間に複数の踏み板が架設された一対の支柱を有しており、
前記回動機構は、前記上部梯子の上端部と同等の位置まで延長して形成された前記下部梯子の前記支柱と、前記上部梯子の前記支柱との間に配置されたヒンジ部と、を備えたことを特徴とする請求項1~4のいずれかに記載のエレベータのピット梯子装置。
- 前記回動機構には、前記上部梯子を前記使用位置から前記収納位置に戻す方向に弾性力が作用する捩じりバネが設けられていることを特徴とする請求項1~6のいずれかに記載のエレベータのピット梯子装置。
- 一方が前記ガイドレールに固定され、他方に前記上部梯子または前記下部梯子が保持される取付腕を備えたことを特徴とする請求項1~7のいずれかに記載のエレベータのピット梯子装置。
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