JP7455221B2 - 工事用エレベーター及び工事用エレベーターの主ロープの延長方法 - Google Patents

工事用エレベーター及び工事用エレベーターの主ロープの延長方法 Download PDF

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Description

本発明は、工事用エレベーター及び工事用エレベーターの主ロープの延長方法に関するものである。
近年、建設中の建築構造物に設けられて、資材や人を運搬するためのエレベーターとして工事用エレベーターが提案されている。この工事用エレベーターは、建築構造物の建設の進捗状況に応じて、巻上機や制御盤等を有する機械室ユニットを上昇させることで、乗りかごが昇降する範囲、すなわち運行可能な範囲を拡大させている。また、乗りかごの昇降範囲の拡大に伴って乗りかごに接続される主ロープの延長作業も行われる。
従来の工事用エレベーターとしては、例えば、特許文献1に記載されているようなものがある。特許文献1に記載された技術では、機械室ユニットを上昇させる際に、主ロープが自重により主ロープリールから作業者の意図に反して引き出されることを防止するために、把持装置により主ロープを所定の力で把持している。そして、機械室ユニットを上昇させることで、主ロープが把持装置上を滑り、主ロープの延長が行われる。
特開2001-287881号公報
しかしながら、特許文献1に開示された技術では、主ロープを延長する際に、主ロープが把持装置上を滑るため、主ロープと把持装置との摩擦により主ロープに傷や摩耗が生じるおそれがあった。また、把持装置で主ロープを把持しているため、機械室ユニットを揚重させる力が増大する、という問題も有していた。その結果、特許文献1に開示された技術では、主ロープを延長する際に把持装置で主ロープを把持する力を調整することが煩雑になるという問題を有していた。
本目的は、上記の問題点を考慮し、主ロープを傷つけることなく、主ロープの延長作業を行うことができる工事用エレベーター及び工事用エレベーターの主ロープの延長方法を提供することにある。
上記課題を解決し、目的を達成するため、工事用エレベーターは、ロープリールと、昇降体と、滑車と、第1ロープ把持装置と、第2ロープ把持装置と、を備えている。ロープリールには、主ロープが巻回されている。昇降体は、ロープリールから引き出された主ロープが巻き掛けられ、建築構造物の昇降路を昇降する。滑車は、主ロープにおけるロープリールと昇降体との間に配置され、ロープリールから引き出された主ロープが巻き掛けられる。第1ロープ把持装置は、滑車に対してロープリール側の主ロープを開放可能に把持する。第2ロープ把持装置は、滑車に対して昇降体側の主ロープを開放可能に把持する。そして、滑車は、昇降体の昇降方向に沿って移動可能に支持される。
また、上述した構成を有する工事用エレベーターの主ロープの延長方法は、以下(1)から(4)に示す工程を含む。
(1)第2ロープ把持装置で主ロープを把持する工程。
(2)第1ロープ把持装置による主ロープの把持を開放し、滑車を昇降体の昇降方向に沿って所定の高さまで上昇させ、ロープリールから主ロープを引き出す工程。
(3)滑車を所定の高さまで上昇させた後、第1ロープ把持装置で主ロープを把持し、第2ロープ把持装置による主ロープの把持を開放する工程。
(4)第2ロープ把持装置が設置された機械室ユニットを所定の高さまで上昇させる工程。
上記構成の工事用エレベーターによれば、主ロープを傷つけることなく、機械室ユニットの設置作業を容易に行うことができる。
第1の実施の形態例にかかる工事用エレベーターを示す概略構成図である。 第1の実施の形態例にかかる工事用エレベーターにおける主ロープの延長方法を示すもので、第2機械室の移動中の状態を示す図である。 第1の実施の形態例にかかる工事用エレベーターにおける主ロープの延長方法を示すもので、第1機械室の移動中の状態を示す図である。 第1の実施の形態例にかかる工事用エレベーターにおける主ロープの延長方法を示すもので、機械室ユニットの移動後の状態を示す図である。 第2の実施の形態例にかかる工事用エレベーターを示す概略構成図である。 第2の実施の形態例にかかる工事用エレベーターにおける主ロープの延長方法を示すもので、第2機械室の移動中の状態を示す図である。 第2の実施の形態例にかかる工事用エレベーターにおける主ロープの延長方法を示すもので、第1機械室の移動中の状態を示す図である。 第3の実施の形態例にかかる工事用エレベーターを示す概略構成図である。 第3の実施の形態例にかかる工事用エレベーターにおける主ロープの延長方法を示すもので、滑車の移動中の状態を示す図である。 第3の実施の形態例にかかる工事用エレベーターにおける主ロープの延長方法を示すもので、機械室ユニットの移動中の状態を示す図である。 第4の実施の形態例にかかる工事用エレベーターを示す概略構成図である。 第5の実施の形態例にかかる工事用エレベーターを示す概略構成図である。
以下、実施の形態例にかかる工事用エレベーター及び主ロープの延長方法について、図1~図12を参照して説明する。なお、各図において共通の部材には、同一の符号を付している。
1.第1の実施の形態例
1-1.工事用エレベーターの構成例
まず、第1の実施の形態例(以下、「本例」という。)にかかる工事用エレベーターの構成について、図1を参照して説明する。
図1は、本例の工事用エレベーターを示す概略構成図である。
図1に示すエレベーターは、建設中の建築構造物に設けられて、資材や人を運搬するために用いられる工事用エレベーターである。図1に示すように、工事用エレベーター1は、建築構造物の昇降路100の上部に配置された支持部材2と、機械室ユニット3と、機械室ユニット3を揚重する揚重機6とを備えている。また、工事用エレベーター1は、巻上機9と、主ロープ10と、人や資材を乗せる乗りかご11と、釣合おもり12とを備えている。乗りかご11及び釣合おもり12は、昇降体の一例を示している。なお、乗りかご11と釣合おもり12の位置関係は逆でもよい。すなわち、図1において釣合おもりが符号11に相当し、乗りかごが符号12に相当してもよい。以下、昇降体である乗りかご11及び釣合おもり12が昇降する方向を上下方向とする。
乗りかご11の上部には、かご側プーリ11aが設けられている。また、釣合おもり12の上部には、おもり側プーリ12aが設けられている。かご側プーリ11a及びおもり側プーリ12aには、主ロープ10が巻き掛けられる。また、主ロープ10は、後述する機械室ユニット3に設置された巻上機9の綱車に巻き掛けられている。
主ロープ10は、後述する機械室ユニット3に設けたロープリール15に巻回されており、このロープリール15から引き出されている。そして、主ロープ10におけるロープリール15とは反対側の端部は、機械室ユニット3においてロープ固定部14に固定されている。そして、主ロープ10は、ロープリール15から、後述する滑車19を介して、おもり側プーリ12a、巻上機9、かご側プーリ11aの順に巻き掛けられ、その端部がロープ固定部14に固定されている。そして、巻上機9が駆動することで、乗りかご11及び釣合おもり12は、昇降路100内を昇降移動する。
支持部材2は、昇降路100の最上部に設けられた梁101a又は、昇降路100の壁面に設けた凹部に設置される。支持部材2には、揚重機6が設けられている。支持部材2の上下方向の下方には、機械室ユニット3が配置される。そして、機械室ユニット3は、揚重機6を介して支持部材2から吊り下げられている。機械室ユニット3は、揚重機6に揚重(移動)可能に支持される。なお、揚重機6を後述する機械室ユニット3の第1機械室4及び第2機械室5に設け、揚重機6の揚重ロープを支持部材2に設けてもよい。
機械室ユニット3は、第1機械室4と、第2機械室5とを有している。第1機械室4は、第2機械室5よりも上下方向の下方に配置される。第1機械室4と第2機械室5は、分割可能に連結されており、それぞれ揚重機6によって独立して揚重される。
第1機械室4の上下方向の下部には、可動支持機構7が設けられている。可動支持機構7は、第1機械室4から昇降路100の壁面に向けて伸縮可能に構成されている。そして、可動支持機構7は、昇降路100に設けた梁101b、101c、101dや昇降路100の壁面に設けた凹部に載置される。可動支持機構7は、機械室ユニット3又は第1機械室4を昇降路100における所定の位置で支持する。なお、可動支持機構7としては、上述したものに限定されるものではなく、乗りかご11を昇降可能に支持するガイドレールや昇降路100の壁面に係合する係合部材や、壁面に締結固定する締結部材等その他各種の固定機構を適用してもよい。
第1機械室4は、上部機械室4aと、下部機械室4bとを有している。上部機械室4aは、下部機械室4bの上下方向の上部に設置されている。そして、上部機械室4aの上下方向の上部には、第2機械室5が設置されている。下部機械室4bには、巻上機9が設置されている。そして、下部機械室4bには、主ロープ10の端部を固定するロープ固定部14が設置されている。
なお、本例では、第1機械室4を上部機械室4aと、下部機械室4bの2つに分ける構成で説明したが、第1機械室4は、1つの機械室であってもよく、3つ以上の機械室に分ける構成でもよい。また、第2機械室5においても、本例では、1つの機械室として説明したが、第1機械室4と同様に2つ以上に機械室が分かれる構成であってもよい。
上部機械室4aには、主ロープ10が巻回されたロープリール15と、第1ロープ把持装置16と、第2ロープ把持装置17と、反らせ車22が設置されている。ロープリール15には、延長分の主ロープ10が巻回されている。そして、機械室ユニット3を上昇する際に、ロープリール15から延長分の主ロープ10が引き出される。なお、本例では、ロープリール15を機械室ユニット3に設置した例を説明したが、これに限定されるものではなく、ロープリール15は、昇降路100の下部であるピット100bや、昇降路100の外側に設置してもよい。
ロープリール15の近傍には、反らせ車22が配置されている。反らせ車22は、ロープリール15から引き出された主ロープ10の向きを第2機械室5に向く方向に変化させせる。
反らせ車22及びロープリール15の近傍には、第1ロープ把持装置16が設けられている。第1ロープ把持装置16は、反らせ車22によって方向が変化した主ロープ10を開放可能に把持する。また、第1ロープ把持装置16は、主ロープ10における後述する滑車19に対してロープリール側(以下、単に「第1側」という)Aの主ロープ10を把持する。そして、第1ロープ把持装置16は、主ロープ10を把持することで、主ロープ10の移動を規制する。なお、第1ロープ把持装置16は、ロープリール15や反らせ車22に設けてもよい。
第2ロープ把持装置17は、主ロープ10における後述する滑車19に対して昇降体側、すなわち釣合おもり12及び乗りかご11側(以下、単に「第2側」という)Bに配置されている。第2ロープ把持装置17は、把持部17aと、ロープドラム17bとを有している。把持部17aは、第1ロープ把持装置16と同様に、主ロープ10を開放可能に把持する。そして、把持部17aは、主ロープ10を把持することで、主ロープ10の移動を規制する。
把持部17aにおける上下方向の上部には、ロープドラム17bが配置されている。そして、ロープドラム17bは、把持部17aよりも滑車19側に配置される。そのため、把持部17aは、ロープドラム17bよりも昇降体側、すなわち釣合おもり12及び乗りかご11側に配置される。ロープドラム17bは、その回転を固定及び解除可能に支持されている。ロープドラム17bには、主ロープ10がN回以上(Nは1以上)巻き掛けられている。ロープドラム17bの回転を固定した際、ロープドラム17bと主ロープ10との間には、摩擦力が発生する。
このように、第1機械室4を上部機械室4aと下部機械室4bの2階構造にすることで、昇降路100における水平方向のスペースを削減することができる。なお、第1機械室4は、上部機械室4aと下部機械室4bの2階構造に限定されるものではなく、1階構造にして、巻上機9、ロープ固定部14、ロープリール15、第1ロープ把持装置16及び第2ロープ把持装置17を一つの機械室に設置してもよい。
次に、第2機械室5について説明する。
第2機械室5は、第1機械室4における上部機械室4aの上部に分割可能に連結されている。第2機械室5には、巻上機9や乗りかご11等を制御する制御盤8と、滑車19と、第3ロープ把持装置18が設置されている。
制御盤8と乗りかご11は、テールコード13を介して電気的に接続されている。また、制御盤8の近傍には、テールコードリール20が設置されている。テールコードリール20には、延長分のテールコード13が巻回されている。そして、第2機械室5を上昇する際に、テールコードリール20からテールコード13が引き出される。
滑車19は、第2機械室5に回転可能に支持されている。滑車19は、ロープリール15と昇降体を示す乗りかご11及び釣合おもり12の間に配置される。滑車19には、ロープリール15から引き出された主ロープ10が巻き掛けられる。そして、滑車19は、主ロープ10が延在する向きを上方から下方に変化させる。
滑車19の近傍には、第3ロープ把持装置18が配置されている。第3ロープ把持装置18は、主ロープ10における滑車19に対して第2側Bに配置されている。また、第3ロープ把持装置18は、第2ロープ把持装置17のロープドラム17bよりも滑車19側に配置される。第3ロープ把持装置18は、第1ロープ把持装置16と同様に、主ロープ10を開放可能に把持する。
図面では、第1ロープ把持装置16、第2ロープ把持装置17の把持部17a及び第3ロープ把持装置18において、主ロープ10を把持している状態を黒塗りで示し、主ロープ10を開放している状態を白抜きで示している。
図1に示すように、工事用エレベーター1の運転中では、第3ロープ把持装置18が作動して主ロープ10を把持しており、第1ロープ把持装置16及び第2ロープ把持装置17の把持部17aは、開放されている。そのため、主ロープ10の一端部は、ロープ固定部14に固定され、主ロープ10の他端部は、第3ロープ把持装置18に固定されている。
また、第2ロープ把持装置17のロープドラム17bは、回転不能に固定されている。上述したように、ロープドラム17bには、主ロープ10が巻き掛けられているため、ロープドラム17bと主ロープ10の間には、摩擦力が発生する。このロープドラム17bと主ロープ10の間に発生した摩擦力により、第3ロープ把持装置18にかかる荷重を低減させることができる。その結果、第3ロープ把持装置18が主ロープ10を把持する力(把持力)を小さくすることができ、第3ロープ把持装置18が把持することで主ロープ10に傷がつくことを抑制することができる。ロープドラム17bへの主ロープ10の巻き掛け数が多いほど、第3ロープ把持装置18の把持力を小さくすることができる。
なお、本例では、第3ロープ把持装置18が主ロープ10を把持することで主ロープ10の他端部を固定する例を説明したが、これに限定されるものではない。例えば、第3ロープ把持装置18を開放し、第1ロープ把持装置16によって主ロープ10を把持し、第1ロープ把持装置16で主ロープ10の他端部を固定してもよい。少なくとも、第2ロープ把持装置17のロープドラム17bと、ロープリール15の間で主ロープ10を把持し、主ロープ10の他端部を固定すればよい。そのため、ロープリール15において、主ロープ10の他端部を固定してもよい。
1-2.主ロープの延長方法
次に、上述した構成を有する工事用エレベーター1における主ロープ10の延長方法、すなわち機械室ユニット3を上昇させて、運行階の拡張方法について図2から図4を参照して説明する。
図2から図4は、主ロープ10の延長方法を示す説明図である。
図2に示すように、主ロープ10の延長作業を行う際、まず乗りかご11と第1機械室4をチェーン201で連結し、乗りかご11を固定する。また、釣合おもり12をピット100bまで下げて、ピット100bに設置した不図示のバッファの上に釣合おもり12を載置させる。これにより、主ロープ10には、乗りかご11と釣合おもり12からの張力がかからなくなる。
次に、第2ロープ把持装置17の把持部17aで主ロープ10を把持すると共に、第3ロープ把持装置18による主ロープ10の把持を開放する。なお、第1ロープ把持装置16が主ロープ10を把持している場合は、第1ロープ把持装置16による主ロープ10の把持を開放する。そして、第1機械室4と第2機械室5を分割させる。
次に、第2機械室5に連結された揚重機6を作動させて、第2機械室5のみを所定の高さ(図2に示す例では、梁101b)まで上昇させる。なお、主ロープ10は、滑車19により折り返されているため、第2機械室5を上昇させる長さ(高さ)は、主ロープ10の延長分の長さの約半分でよい。第2機械室5が上昇することで、第2機械室5に設けた滑車19も上昇する。第2機械室5が所定の高さまで上昇すると、揚重機6を停止させて、揚重機6又は不図示の第2機械室支持機構等を用いて第2機械室5及び滑車19を仮固定する。
ここで、主ロープ10の一端部は、第2ロープ把持装置17の把持部17aで固定されているが、主ロープ10の他端部側、すなわちロープリール15側は、固定されていない。そのため、第2機械室5及び滑車19の上昇に伴って、ロープリール15側の主ロープ10が引っ張られ、ロープリール15から延長分の主ロープ10が引き出される。これにより、第2機械室5及び滑車19の上昇動作と主ロープ10をロープリール15から引き出す動作を同時に行うことができる。
第2機械室5を移動させる際、主ロープ10の他端部は、第1機械室4に設けた第2ロープ把持装置17の把持部17aによって固定されている。そのため、主ロープ10は、第1機械室4から上下方向の下方に引き出されることがない。これにより、第2機械室5の移動中においても、巻上機9を駆動させて、乗りかご11を使用することができる。
次に、図3に示すように、第1ロープ把持装置16で主ロープ10を把持すると共に、第2ロープ把持装置17の把持部17aによる主ロープ10の把持を開放する。また、第2ロープ把持装置17のロープドラム17bの固定を解除し、ロープドラム17bを回転可能にする。そのため、主ロープ10の一端部は、ロープ固定部14に固定され、主ロープ10の他端部は、第1ロープ把持装置16に固定される。
次に、可動支持機構7を縮小させて、可動支持機構7による第1機械室4の支持を解除する。そして、第1機械室4に連結された揚重機6を作動させて、第1機械室4を所定の高さ(図3及び図4に示す例では、梁101c)まで上昇させる。これにより、図2に示す動作でロープリール15から引き出された延長分の主ロープ10は、滑車19及び第2ロープ把持装置17を介して釣合おもり12及び乗りかご11側に送り出される。
第1機械室4が所定の高さまで上昇すると、揚重機6を停止させる。そして、図4に示すように、可動支持機構7を伸長させて、可動支持機構7を梁101cに載置させる。また、第1機械室4と第2機械室5を連結させる。これにより、第1機械室4及び第2機械室5からなる機械室ユニット3を所定の高さまで上昇させることができる。
次に、第2ロープ把持装置17のロープドラム17bの回転を固定し、第3ロープ把持装置18で主ロープ10を把持する。ロープドラム17bの回転を固定する際、ロープドラム17bの位相を調整することが好ましい。そのため、ロープドラム17bの回転を固定する前に、まず第2ロープ把持装置17の把持部17aで主ロープ10を把持する。これにより、第2ロープ把持装置17のロープドラム17bには、主ロープ10の自重がかからなくなるため、ロープドラム17bを容易に回転させることができ、ロープドラム17bの位相の調整作業を容易に行うことができる。そして、ロープドラム17bの位相の調整作業が完了すると、ロープドラム17bの回転を固定させる。
また、ロープドラム17bの回転の固定作業が完了すると、第3ロープ把持装置18で主ロープ10を把持させる。その後、第2ロープ把持装置17の把持部17aによる主ロープ10の把持を開放させる。このように、第2ロープ把持装置17の把持部17aで主ロープ10を一度把持させることで、釣合おもり12の落下や主ロープ10が自重により下がることを防止することができる。
次に、第1ロープ把持装置16による主ロープ10の把持を開放する。そして、乗りかご11と第1機械室4の連結を解除し、釣合おもり12を不図示のバッファから引き上げる。このような工程を行うことで、主ロープ10の延長作業及び工事用エレベーター1の運行階の拡張作業が完了する。
本例の工事用エレベーター1及び主ロープ10の延長方法によれば、主ロープ10をロープ把持装置16、18や把持部17a上で滑らせることなく、主ロープ10を延長させることができる。これにより、主ロープ10の摩耗を防ぐことができると共に、ロープ把持装置16、18や把持部17aの把持力の調整を容易に行うことができる。
また、機械室ユニット3を第1機械室4と第2機械室5に分割し、それぞれ独立させて揚重している。これにより、揚重機6にかかる重量を軽減することができ、揚重機6が大型化することを防止することができる。
2.第2の実施の形態例
次に、図5から図7を参照して第2の実施の形態例にかかる工事用エレベーターについて説明する。
図5は、第2の実施の形態例にかかる工事用エレベーターを示す概略構成図、図6及び図7は、第2の実施の形態例にかかる工事用エレベーターにおける主ロープの延長方法を示す図である。
この第2の実施の形態例にかかる工事用エレベーターが、第1の実施の形態例にかかる工事用エレベーター1と異なる点は、機械室ユニットの構成である。そのため、ここでは、第1の実施の形態例にかかる工事用エレベーター1と共通する部分には、同一の符号を付して重複した説明を省略する。
図5に示すように、工事用エレベーター1Bは、第1機械室4Bと第2機械室5Bからなる機械室ユニット3Bを有している。第1機械室4Bには、巻上機9、主ロープ10の端部を固定するロープ固定部14、ロープリール15、第1ロープ把持装置16及び第2ロープ把持装置27が設置されている。第2機械室5Bには、制御盤8、テールコードリール20及び滑車19が設置されている。
制御盤8、巻上機9、ロープ固定部14、ロープリール15、第1ロープ把持装置16、滑車19及びテールコードリール20の構成は、第1の実施の形態例にかかる工事用エレベーター1と同様であるため、その説明は省略する。第2ロープ把持装置27の詳細な構成については、後述する。
第2機械室5Bは、第1機械室4Bよりも上下方向の上方に配置されている。そして、第2機械室5Bには、第1機械室4Bと同様に、可動支持機構21が設けられている。可動支持機構21は、第2機械室5Bから昇降路100の壁面に向けて伸縮可能に構成されている。そして、可動支持機構21は、昇降路100に設けた梁101b、101c、101dや昇降路100の壁面に設けた凹部に載置される。可動支持機構21は、機械室ユニット3又は第2機械室5Bを昇降路100における所定の位置で支持する。
この第2の実施の形態例にかかる第2機械室5Bには、第3ロープ把持装置18が設けられていない。
第2ロープ把持装置27は、下部把持部27aと、ロープドラム27bと、上部把持部27cとを有している。下部把持部27a及びロープドラム27bの構成は、第1の実施の形態例にかかる第2ロープ把持装置17の把持部17a及びロープドラム17bと同様であるため、その説明は省略する。
上部把持部27cは、ロープドラム27bよりも上下方向の上方に配置されている。すなわち、上部把持部27cは、ロープドラム27bよりも滑車19側に配置される。上部把持部27cは、第1ロープ把持装置16及び下部把持部27aと同様に、主ロープ10を開放可能に把持する。この上部把持部27cは、第1の実施の形態例にかかる第3ロープ把持装置18と同様の動作及び作用を有している。
図5に示すように、工事用エレベーター1Bの運転中では、第2ロープ把持装置27の上部把持部27cが作動して主ロープ10を把持しており、第1ロープ把持装置16及び第2ロープ把持装置27の下部把持部27aは、開放されている。そのため、主ロープ10の一端部は、ロープ固定部14に固定され、主ロープ10の他端部は、第2ロープ把持装置27の上部把持部27cに固定される。
また、第2ロープ把持装置27のロープドラム27bは、回転不能に固定されているため、上部把持部27cにかかる荷重を低減させることができる。
なお、第2の実施の形態例にかかる工事用エレベーター1Bにおいても、第2ロープ把持装置27の上部把持部27cを開放し、第1ロープ把持装置16によって主ロープ10を把持し、第1ロープ把持装置16で主ロープ10の他端部を固定してもよい。
次に、図6及び図7を参照して第2の実施の形態例にかかる工事用エレベーター1Bにおける主ロープ10の延長方法について説明する。
まず、図6に示すように、乗りかご11と第1機械室4をチェーン201で連結し、乗りかご11を固定する。また、釣合おもり12をピット100bまで下げて、ピット100bに設置した不図示のバッファの上に釣合おもり12を載置させる。
次に、第2ロープ把持装置27の上部把持部27cで主ロープ10を把持した状態で、可動支持機構21を縮小させて、可動支持機構21による第2機械室5Bの支持を解除する。第2機械室5Bに連結された揚重機6を作動させて、第2機械室5Bのみを所定の高さ(図2に示す例では、梁101b)まで上昇させる。第2機械室5Bが上昇することで、第2機械室5Bに設けた滑車19も上昇する。
図7に示すように、第2機械室5Bが所定の高さまで上昇すると、揚重機6を停止させて、可動支持機構21を伸長させて、可動支持機構21を梁101bに載置させる。また、第2機械室5B及び滑車19の上昇に伴って、ロープリール15側の主ロープ10が引っ張られ、ロープリール15から延長分の主ロープ10が引き出される。これにより、第2機械室5B及び滑車19の上昇動作と主ロープ10をロープリール15から引き出す動作を同時に行うことができる。
図6に示すように、第2機械室5Bを移動させる際、主ロープ10の他端部は、第1機械室4Bに設けた第2ロープ把持装置27の上部把持部27cによって固定されている。そのため、主ロープ10は、第1機械室4Bから上下方向の下方に引き出されることがない。これにより、第2機械室5Bの移動中においても、巻上機9を駆動させて、乗りかご11を使用することができる。すなわち、主ロープ10の延長作業中も工事用エレベーター1Bを運動させることができ、工事用エレベーター1Bの設置工事や建築構造物の建設作業の向上を図ることができる。
なお、第2機械室5Bを移動させる際、主ローブ10の他端部を第1機械室4Bに設けた第2ロープ把持装置27の下部把持部27aによって固定してもよい。この場合においても、主ロープ10は、第1機械室4Bから上下方向の下方に引き出されることがない。
次に、図7に示すように、第1ロープ把持装置16で主ロープ10を把持すると共に、第2ロープ把持装置27の上部把持部27cによる主ロープ10の把持を開放する。また、第2ロープ把持装置27のロープドラム27bの固定を解除し、ロープドラム27bを回転可能にする。そのため、主ロープ10の一端部は、ロープ固定部14に固定され、主ロープ10の他端部は、第1ロープ把持装置16に固定される。
次に、可動支持機構7を縮小させて、可動支持機構7による第1機械室4Bの支持を解除する。そして、第1機械室4Bに連結された揚重機6を作動させて、第1機械室4Bを所定の高さ(図7に示す例では、梁101c)まで上昇させる。そして、第1機械室4Bが所定の高さまで上昇すると、揚重機6を停止させ、可動支持機構7を伸長させて、可動支持機構7を梁101cに載置させる。これにより、第1機械室4B及び第2機械室5Bを所定の高さまで上昇させることができる。
次に、第2ロープ把持装置27のロープドラム27bの回転を固定し、上部把持部27cで主ロープ10を把持する。ここで、ロープドラム27bの回転を固定する前に、まず第2ロープ把持装置27の下部把持部27aで主ロープ10を把持する。そして、ロープドラム27bの位相を調整し、ロープドラム27bの回転を固定する。ロープドラム27bの回転の固定作業が完了すると、上部把持部27cで主ロープ10を把持させる。その後、下部把持部27aによる主ロープ10の把持を開放させる。
次に、第1ロープ把持装置16による主ロープ10の把持を開放する。そして、乗りかご11と第1機械室4Bの連結を解除し、釣合おもり12を不図示のバッファから引き上げる。これにより、主ロープ10の延長作業及び工事用エレベーター1Bの運行階の拡張作業が完了する。
その他の構成は、第1の実施の形態例にかかる工事用エレベーター1と同様であるため、それらの説明は省略する。この第2の実施の形態例にかかる工事用エレベーター1Bによっても、上述した第1の実施の形態例にかかる工事用エレベーター1と同様の作用効果を得ることができる。
3.第3の実施の形態例
次に、図8から図10を参照して第3の実施の形態例にかかる工事用エレベーターについて説明する。
図8は、第3の実施の形態例にかかる工事用エレベーターを示す概略構成図、図9及び図10は、第3の実施の形態例にかかる工事用エレベーターにおける主ロープの延長方法を示す図である。
この第3の実施の形態例にかかる工事用エレベーターが、第1の実施の形態例にかかる工事用エレベーター1と異なる点は、機械室ユニットの構成である。そのため、ここでは、第1の実施の形態例にかかる工事用エレベーター1と共通する部分には、同一の符号を付して重複した説明を省略する。
図8に示すように、工事用エレベーター1Cは、第1機械室4Cと第2機械室5Cからなる機械室ユニット3Cと、滑車19Cと、を有している。第1機械室4Cと第2機械室5Cは、一体に形成されている。第1機械室4Cには、巻上機9、主ロープ10の端部を固定するロープ固定部14、ロープリール15、第1ロープ把持装置16及び第2ロープ把持装置17が設置されている。第2機械室5Bには、制御盤8、テールコードリール20及び第3ロープ把持装置18が設置されている。
制御盤8、巻上機9、ロープ固定部14、ロープリール15、第1ロープ把持装置16、第2ロープ把持装置17、第3ロープ把持装置18及びテールコードリール20の構成は、第1の実施の形態例にかかる工事用エレベーター1と同様であるため、その説明は省略する。
滑車19Cは、滑車用揚重機6Cにより上下方向に沿って揚重(移動)可能に支持されている。すなわち、滑車19Cは、滑車用揚重機6Cにより機械室ユニット3Cから独立して移動する。また、滑車19Cは、回転可能に支持されており、主ロープ10が巻き掛けられている。主ロープ10における滑車19Cに対してロープリール15側、すなわち第1側Aには、第1ロープ把持装置16が配置される。そして、主ロープにおける滑車19Cに対して釣合おもり12及び乗りかご11側、第2側Bには、第2ロープ把持装置17及び第3ロープ把持装置18が配置される。
図9に示すように、工事用エレベーター1Cの運転中では、第3ロープ把持装置18が作動して主ロープ10を把持しており、第1ロープ把持装置16及び第2ロープ把持装置17の把持部17aは、開放されている。そのため、主ロープ10の一端部は、ロープ固定部14に固定され、主ロープ10の他端部は、第3ロープ把持装置18に固定される。また、第2ロープ把持装置17のロープドラム17bは、回転不能に固定されているため、第3ロープ把持装置18にかかる荷重を低減させることができる。
なお、第3の実施の形態例にかかる工事用エレベーター1Cにおいても、第3ロープ把持装置18を開放し、第1ロープ把持装置16によって主ロープ10を把持し、第1ロープ把持装置16で主ロープ10の他端部を固定してもよい。
次に、図9及び図10を参照して第3の実施の形態例にかかる工事用エレベーター1Cにおける主ロープ10の延長方法について説明する。
まず、図9に示すように、乗りかご11と機械室ユニット3Cをチェーン201で連結し、乗りかご11を固定する。また、釣合おもり12をピット100bまで下げて、ピット100bに設置した不図示のバッファの上に釣合おもり12を載置させる。
次に、滑車19Cに連結された滑車用揚重機6Cを駆動し、滑車19Cのみを所定の高さまで上昇させる。このとき、主ロープ10における滑車19Cに対して第2側Bは、第3ロープ把持装置18によって固定されている。そのため、滑車19Cを上昇させることで、主ロープ10をロープリール15から引き出すことができる。また、主ロープ10は、滑車19Cによって折り返されているため、滑車19Cを上昇させる長さ(高さ)は、主ロープ10の延長分の約半分の長さでよい。
なお、第3ロープ把持装置18で主ロープ10を把持する例を説明したが、これに限定されるものではなく、第3ロープ把持装置18を開放し、第2ロープ把持装置17の把持部17aで主ロープ10を固定してもよい。滑車19Cが所定の高さまで上昇すると、揚重機6を停止させて、滑車19Cを昇降路100内に仮固定する。
図9に示す例では、乗りかご11と機械室ユニット3Cを連結し、釣合おもり12をバッファ上に載置させた例を説明したが、これに限定されるものではない。ここで、滑車19Cを上昇動作中における主ロープ10の第2側Bの一端部は、ロープ固定部14に固定され、第2側Bの他端部は、第3ロープ把持装置18に固定されている。そのため、滑車19Cの移動中においても、乗りかご11を機械室ユニット3Cに連結させずに、釣合おもり12をバッファに載置させなくてもよい。そして、滑車19Cの移動中においても、巻上機9を駆動させて、乗りかご11を使用してもよい。
次に、機械室ユニット3Cを上昇させる場合、図10に示すように、第1ロープ把持装置16で主ロープ10を把持すると共に、第3ロープ把持装置18による主ロープ10の把持を開放する。また、第2ロープ把持装置17のロープドラム17bの固定を解除し、ロープドラム17bを回転可能にする。そのため、主ロープ10の一端部は、ロープ固定部14に固定され、主ロープ10の他端部は、第1ロープ把持装置16に固定される。
ここで、乗りかご11を機械室ユニット3Cに連結させずに、釣合おもり12をバッファに載置させていない場合、上述した作業(工程)を行う前に、乗りかご11と機械室ユニット3Cを連結させると共に、釣合おもり12をバッファ上に載置させる。
次に、可動支持機構7を縮小させて、可動支持機構7による機械室ユニット3Cの支持を解除する。そして、機械室ユニット3Cに連結された揚重機6を作動させて、機械室ユニット3Cを所定の高さまで上昇させる。そして、機械室ユニット3Cが所定の高さまで上昇すると、揚重機6を停止させ、可動支持機構7を伸長させて、可動支持機構7を梁101cに載置させる。これにより、機械室ユニット3Cを所定の高さまで上昇させることができる。
次に、第2ロープ把持装置17のロープドラム17bの回転を固定し、第3ロープ把持装置18で主ロープ10を把持する。ここで、ロープドラム17bの回転を固定する前に、まず第2ロープ把持装置17の把持部17aで主ロープ10を把持する。そして、ロープドラム17bの位相を調整し、ロープドラム17bの回転を固定する。ロープドラム17bの回転の固定作業が完了すると、第3ロープ把持装置18で主ロープ10を把持させる。その後、第2ロープ把持装置17の把持部17aによる主ロープ10の把持を開放させる。
次に、第1ロープ把持装置16による主ロープ10の把持を開放する。そして、乗りかご11と機械室ユニット3Cの連結を解除し、釣合おもり12を不図示のバッファから引き上げる。これにより、主ロープ10の延長作業及び工事用エレベーター1Cの運行階の拡張作業が完了する。
その他の構成は、第1の実施の形態例にかかる工事用エレベーター1と同様であるため、それらの説明は省略する。この第3の実施の形態例にかかる工事用エレベーター1Cによっても、上述した第1の実施の形態例にかかる工事用エレベーター1と同様の作用効果を得ることができる。
また、第1の実施の形態例にかかる工事用エレベーター1及び第2の実施の形態例にかかる工事用エレベーター1Bでは、滑車19が第2機械室5、5Bと共に上昇することで、主ロープ10がロープリール15から引き出される。すなわち、第1の実施の形態例にかかる工事用エレベーター1及び第2の実施の形態例にかかる工事用エレベーター1Bでは、機械室ユニット3、3Bを揚重する揚重機6が滑車用揚重機としての役割を有している。これに対して、第3の実施の形態例にかかる工事用エレベーター1Cでは、滑車19Cのみが機械室ユニット3Cとは独立して上昇することで、主ロープ10がロープリール15から引き出される。
4.第4の実施の形態例
次に、図11を参照して第4の実施の形態例にかかる工事用エレベーターについて説明する。
図11は、第4の実施の形態例にかかる工事用エレベーターを示す概略構成図である。
第4の実施の形態例にかかる工事用エレベーターが、第1及び第3の実施の形態例にかかる工事用エレベーターと異なる点は、主ロープを乗りかご及び釣合おもりに架け渡す順番である。そのため、ここでは、第1及び第3の実施の形態例にかかる工事用エレベーター1、1Cと共通する部分には、同一の符号を付して重複した説明を省略する。
図11に示すように、工事用エレベーター1Dは、機械室ユニット3Dと、乗りかご11と、釣合おもり12とを有している。機械室ユニット3Dには、主ロープ10が巻回されたロープリール15及び巻上機9等が配置されている。
第4の実施の形態例にかかる工事用エレベーター1Dでは、主ロープ10が、ロープリール15から、滑車19を介して、乗りかご11に設けたかご側プーリ11a、巻上機9、釣合おもり12に設けたおもり側プーリ12aの順に巻き掛けられている。そして、おもり側プーリ12aから延在する主ロープ10の一端部は、機械室ユニット3Dのロープ固定部14に固定されている。
その他の構成は、第1及び第3の実施の形態例にかかる工事用エレベーター1、1Cと同様であるため、それらの説明は省略する。この第4の実施の形態例にかかる工事用エレベーター1Dによっても、上述した第1及び第3の実施の形態例にかかる工事用エレベーター1、1Cと同様の作用効果を得ることができる。
5.第5の実施の形態例
次に、図12を参照して第5の実施の形態例にかかる工事用エレベーターについて説明する。
図12は、第5の実施の形態例にかかる工事用エレベーターを示す概略構成図である。
第5の実施の形態例にかかる工事用エレベーターが、第2の実施の形態例にかかる工事用エレベーターと異なる点は、主ロープを乗りかご及び釣合おもりに架け渡す順番である。そのため、ここでは、第2の実施の形態例にかかる工事用エレベーター1Bと共通する部分には、同一の符号を付して重複した説明を省略する。
図12に示すように、工事用エレベーター1Eは、機械室ユニット3Eと、乗りかご11と、釣合おもり12とを有している。機械室ユニット3Eには、主ロープ10が巻回されたロープリール15及び巻上機9等が配置されている。
第5の実施の形態例にかかる工事用エレベーター1Eでは、主ロープ10が、ロープリール15から、滑車19を介して、乗りかご11に設けたかご側プーリ11a、巻上機9、釣合おもり12に設けたおもり側プーリ12aの順に巻き掛けられている。そして、おもり側プーリ12aから延在する主ロープ10の一端部は、機械室ユニット3Eのロープ固定部14に固定されている。
その他の構成は、第2の実施の形態例にかかる工事用エレベーター1Bと同様であるため、それらの説明は省略する。この第5の実施の形態例にかかる工事用エレベーター1Eによっても、上述した第2の実施の形態例にかかる工事用エレベーター1Bと同様の作用効果を得ることができる。
なお、本発明は上述しかつ図面に示した実施の形態に限定されるものではなく、請求の範囲に記載した発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の変形実施が可能である。
なお、本明細書において、「平行」及び「直交」等の単語を使用したが、これらは厳密な「平行」及び「直交」のみを意味するものではなく、「平行」及び「直交」を含み、さらにその機能を発揮し得る範囲にある、「略平行」や「略直交」の状態であってもよい。
1、1B、1C、1D、1E…工事用エレベーター、 2…支持部材、 3、3B、3C、3D、3E…機械室ユニット、 4、4B、4C…第1機械室、 4a…上部機械室、 4b…下部機械室、 5、5B、5C…第2機械室、 6…揚重機、 6C…滑車用揚重機、 7、21…可動支持機構、 8…制御盤、 9…巻上機、 10…主ロープ、 11…乗りかご(昇降体)、 11a…かご側プーリ、 12…釣合おもり(昇降体)、 12a…おもり側プーリ、 13…テールコード、 14…ロープ固定部、 15…ロープリール、 16…第1ロープ把持装置、 17、27…第2ロープ把持装置、 17a…把持部、 17b…ロープドラム、 18…第3ロープ把持装置、 19、19C…滑車、 20…テールコードリール、 27a…下部把持部、 27b…ロープドラム、 27c…上部把持部、 100…昇降路 100b…ピット、 101a、101b、101c、101d…梁

Claims (9)

  1. 主ロープが巻回されたロープリールと、
    前記ロープリールから引き出された前記主ロープが巻き掛けられ、建築構造物の昇降路を昇降する昇降体と、
    前記主ロープにおける前記ロープリールと前記昇降体との間に配置され、前記ロープリールから引き出された前記主ロープが巻き掛けられる滑車と、
    前記滑車に対して前記ロープリール側の前記主ロープを開放可能に把持する第1ロープ把持装置と、
    前記滑車に対して前記昇降体側の前記主ロープを開放可能に把持する第2ロープ把持装置と、を備え、
    前記滑車は、前記昇降体の昇降方向に沿って移動可能に支持され
    前記第2ロープ把持装置は、
    前記主ロープを開放可能に把持する把持部と、
    前記主ロープが少なくとも1回以上巻き掛けられるロープドラムと、を有し、
    前記ロープドラムは、回転を固定及び解除可能に支持される
    工事用エレベーター。
  2. 前記滑車に対して前記昇降体側の前記主ロープを開放可能に把持する第3ロープ把持装置をさらに備え、
    前記第3ロープ把持装置は、前記第2ロープ把持装置の前記ロープドラムよりも前記滑車側に配置される
    請求項に記載の工事用エレベーター。
  3. 前記把持部は、前記ロープドラムよりも前記滑車側に配置された上部把持部と、
    前記ロープドラムよりも前記昇降体側に配置された下部把持部と、を有する
    請求項に記載の工事用エレベーター。
  4. 前記主ロープの端部を固定するロープ固定部が設けられた機械室ユニットと、
    前記機械室ユニットを揚重可能に支持する揚重機と、をさらに備えた
    請求項1に記載の工事用エレベーター。
  5. 前記機械室ユニットは、
    前記ロープ固定部が設けられた第1機械室と、
    前記第1機械室よりも上下方向の上部に配置され、前記滑車が配置される第2機械室と、を有する
    請求項に記載の工事用エレベーター。
  6. 前記第1機械室と前記第2機械室は、分割可能に連結される
    請求項に記載の工事用エレベーター。
  7. 前記滑車は、前記第2機械室に回転可能に支持され、前記第2機械室と共に前記揚重機により揚重可能に支持される
    請求項に記載の工事用エレベーター。
  8. 前記第2ロープ把持装置は、前記第1機械室に配置される
    請求項5から7のいずれか1項に記載の工事用エレベーター。
  9. 主ロープが巻回されたロープリールと、前記ロープリールから引き出された前記主ロープが巻き掛けられ、建築構造物の昇降路を昇降する昇降体と、前記主ロープにおける前記ロープリールと前記昇降体との間に配置され、前記ロープリールから引き出された前記主ロープが巻き掛けられる滑車と、前記滑車に対して前記ロープリール側の前記主ロープを開放可能に把持する第1ロープ把持装置と、前記滑車に対して前記昇降体側の前記主ロープを開放可能に把持する第2ロープ把持装置と、を備えた工事用エレベーターの主ロープの延長方法において、
    前記第2ロープ把持装置で前記主ロープを把持する工程と、
    前記第1ロープ把持装置による前記主ロープの把持を開放し、前記滑車を前記昇降体の昇降方向に沿って所定の高さまで上昇させ、前記ロープリールから前記主ロープを引き出す工程と、
    前記滑車を所定の高さまで上昇させた後、前記第1ロープ把持装置で前記主ロープを把持し、前記第2ロープ把持装置による前記主ロープの把持を開放する工程と、
    前記第2ロープ把持装置が設置された機械室ユニットを所定の高さまで上昇させる工程と、
    含む工事用エレベーターの主ロープの延長方法。
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