JP2000344430A - ダブルデッキエレベータ - Google Patents
ダブルデッキエレベータInfo
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Abstract
室の間隔を、着床する乗場の階床間隔に合わせて調整で
きるようにすること。 【解決手段】 主ガイドレール10に案内されて昇降す
るメインロープ2に吊されたかご枠3に、相互に上下方
向に移動可能に二つのかご室5a、5bを保持するよう
に、かご枠の上部に設けたシーブ32に巻装されたサブ
ロープ33の一端を上部のかご室の上部に止着するとと
もに、他端を下部のかご室の上部に止着し、さらに、各
かご室を主ガイドレールまたはかご枠に選択的に係止さ
せる制動装置34、35を二つのかご室にそれぞれ設け
た。これにより、メインロープの巻き上げ巻き下げと制
動装置の制御により、かご室の間隔を調整できるので、
乗客に騒音や振動等の不快感を与えるのを回避すること
ができる。
Description
れている二つのかご室をかご枠に保持したダブルデッキ
エレベータに係り、特に異なる階床間隔をもった建物に
設置するのに適するように、かご室の間隔を着床する乗
場の階床間隔に合わせて調整できるようにしたダブルデ
ッキエレベータに関する。
を高める方策の一つとして、二つのかご室を上下方向に
配置したダブルデッキエレベータが知られている。この
ダブルデッキエレベータの従来の概略構成を、図10を
参照して説明する。
巻上機によって駆動される駆動シーブ1が設けられてお
り、この駆動シーブ1にメインロープ2が巻装されてい
る。そして、メインロープ2の一端にかご枠3が止着さ
れ、メインロープ2の他端にはつり合いおもり4が止着
されている。かご枠3には二つのかご室5a、5bが上
下方向に配置されて保持されている。また、メインロー
プ2の重量を補償するための補償ロープ7が昇降路の底
部に設けられている補償シーブ8に巻装されており、そ
の一端がかご枠3に止着され、補償ロープ7の他端はつ
り合いおもり4に止着されている。さらに、かご枠3に
は、機械室に設けられている図示しない制御盤とかご室
5a、5bとの間に制御信号などを伝送するためのテー
ルコード9の一端部が係止され、このテールコード9の
他端部は昇降路の中間部分に係止されている。
によって巻き上げまたは巻き下げられるメインロープ2
によって、かご枠3とともに昇降路内を昇降するが、そ
の際かご枠3は、昇降路に沿って設けられているガイド
レール10に、かご枠3に取り付けられているガイド装
置11を介して案内される。また、つり合いおもり4
は、つり合いおもり用ガイドレール12に、つり合いお
もり4に取り付けられているガイド装置13を介して案
内される。
ベータは、二つのかご室5a、5bの間隔は固定されて
いるので、ダブルデッキエレベータを設置する建物は、
全階にわたって階床間の間隔が一定に揃っている必要が
あり、一方、ダブルデッキエレベータの二つのかご室5
a、5bの間隔は、建物の階床間の間隔に合わせて、設
計されている必要があった。しかしながら、建物の構造
やデザインなどの多様化が進み、建物の階床間隔を全階
にわたって一定に揃えた設計とすることは困難となって
きた。
に、特開昭48−76242号公報に示されているよう
に、上下のかご室の一方を各階床間隔に合わせて移動さ
せるようにしたダブルデッキエレベータが提案されてい
る。
枠3に保持されている二つのかご室5a、5bのうち、
上方に位置しているかご室5aはかご枠3に沿って上下
方向に移動可能となるようにガイド装置21によって保
持され、下方に位置しているかご室5bはかご枠3に固
定されている。そして、かご室5aを上下方向に移動さ
せる手段として、かご枠1に巻取車22とこの巻取車2
2を駆動する電動機(図示せず)とを取り付けるととも
に、巻取車22に巻装した一対のロ一プ23を、案内シ
ーブ24を介してかご室5aの下部にそれぞれ止着して
いる。従って、電動機によって巻取車22を回転させ
て、ロープ23を巻取りまたは巻戻すことにより、かご
室5aが上下に移動し、かご室5aと固定されているか
ご室5bとの間隔を、建物の階床間隔に合わせて調整す
るように構成されている。
固定したはり25に油圧ジヤッキ26を設置し、この油
圧ジヤッキ26の上端を、ガイド装置21によってかご
枠3に保持されて上下方向に移動可能な上方のかご室5
aの下面に連結し、油圧ジヤツキ26を駆動することに
より、かご室5aを上下させて、かご室5aとかご室5
bとの間隔を、建物の階床間隔に合わせ調整可能に構成
されている。
48−76242号公報に示されている従来のダブルデ
ッキエレベータは、かご室5aを上方へ移動させるため
に、巻取車22を駆動する電動機あるいは油圧ジヤッキ
26によって、かご室5aを持ち上げるように構成され
ている。
を移動させるための電動機あるいは油圧ジャッキ26の
ような駆動装置を必要とするものであり、そのため、電
動機を設けたものでは、騒音や振動が大きくなって乗客
に不快感を与えることになるという問題が生じた。ま
た、油圧ジヤッキ26を設ける場合には、二つのかご室
5a、5bの間にその設置スペースが必要なため、二つ
のかご室5a、5bの最小間隔に制限を生ずるという課
題があった。
るためになされたものであり、特別な駆動装置を必要と
せずに、二つのかご室の間隔を、着床する乗場の階床間
隔に合わせて調整することのできるダブルデッキエレベ
ータを提供するものである。
るために、請求項1に記載の発明は、昇降路に設けられ
た主ガイドレールと、この主ガイドレールに案内されて
昇降するメインロープに吊されたかご枠と、このかご枠
に相互に上下方向に移動可能に保持された二つのかご室
と、前記かご枠の上部に設けられたシーブと、このシー
ブに巻装され一端が前記かご室のうち上方に位置するか
ご室の上部に止着され、他端が下方に位置するかご室の
上部に止着されたサブロープと、前記二つのかご室にそ
れぞれ設けられ、各かご室を前記主ガイドレールまたは
前記かご枠に選択的に係止させる制動装置とを具備する
ことを特徴とする。
かご室の着床に際し、特別の駆動装置を使用することな
く、制動装置を選択的に制御することによって、二つの
かご室の間隔を適宜調整することができる。
設けられた主ガイドレールと、この主ガイドレールに案
内されて昇降するメインロープに吊されたかご枠と、こ
のかご枠に設けられた副ガイドレールと、前記かご枠に
相互に上下方向に移動可能に保持され前記副ガイドレー
ルに案内される二つのかご室と、前記かご枠の上部に設
けられたシーブと、このシーブに巻装され一端が前記か
ご室のうち上方に位置するかご室の上部に止着され、他
端が下方に位置するかご室の上部に止着されたサブロー
プと、前記二つのかご室にそれぞれ設けられ、各かご室
を前記主ガイドレールまたは前記副ガイドレールに選択
的に係止させる制動装置とを具備することを特徴とす
る。
ても、メインロープの巻き上げ巻き下げに応じて、二つ
のかご室に設けた制動装置を選択的に制御することによ
って、かご室の間隔を適宜調整することができる。
設けられた主ガイドレールと、この主ガイドレールに案
内されて昇降するメインロープに吊されたかご枠と、こ
のかご枠に相互に上下方向に移動可能に保持された二つ
のかご室と、前記かご枠の上部に設けられたシーブと、
このシーブに巻装され一端が前記かご室のうち上方に位
置するかご室の上部に止着され、他端が下方に位置する
かご室の上部に止着されたサブロープと、前記二つのか
ご室を選択的に前記主ガイドレールに係止させる第1の
制動装置と、前記シーブまたは前記サブロープの動きを
阻止する第2の制動装置とを具備することを特徴とす
る。
ても、メインロープの巻き上げ巻き下げに応じて第1の
制動装置または第2の制動装置を選択的に制御すること
によって、かご室の間隔を適宜調整することができる。
3に記載のダブルデッキエレベータにおいて、前記二つ
のかご室の上下方向への移動を案内する副ガイドレール
を前記かご枠に設けたことを特徴とするものである。
ば、二つのかご室を副ガイドレールに案内させるので、
請求項3に記載の発明の作用に加えて、かご枠への負担
を軽減させることができる。
エレベータの一実施の形態について、図1ないし図9を
参照して詳細に説明する。なお、これらの図において図
10と同一部分には同一符号を付し、詳細な説明は省略
する。
ータの第1の実施の形態の概略構成を示した、かご枠に
保持されている二つのかご室部分の正面図であり、図2
は、図1のA−A線に沿う矢視断面図である。これらの
図に示されているように、昇降路の上部に設けられてい
る駆動シーブ1(図10参照)に巻装されたメインロー
プ2にかご枠3が吊されており、かご枠3は昇降路に設
けられている主ガイドレール10に案内されて昇降移動
する。かご枠3は略中央部で仕切り3aによって仕切ら
れており、上方の枠内に上部かご室5aが配置され、下
部の枠内に下部かご室5bが配置されている。そして、
かご枠3に沿って副ガイドレール31がそれぞれ固定さ
れており、各かご室5a、5bは、この副ガイドレール
31に案内されて、上下方向に移動可能なようにかご枠
3に保持されている。なお、つり合いおもり4、補償ロ
ープ7、テールコード9などの図示は省略した。
が設けられており、このシーブ32にサブロープ33が
それぞれ巻装されている。サブロープ33の一端は、上
部かご室5aの上部に止着され、他端は下部かご室5b
の上部に止着されている。なお、サブロープ33は、上
部かご室5aがかご枠3内の略最上部に位置したとき
に、下部かご室5bがかご枠3内の略最下部に位置する
ような長さに調節されている。すなわち、各かご室5
a、5bは、サブロープ33によって連結されているた
め、例えば一方のかご室が上昇すれば他方のかご室が下
降するように、副ガイドレール31に案内されて、相互
に上下方向に移動可能となっている。
かご室5a、5bを主ガイドレール10または副ガイド
レール31に選択的に係止させる制動装置34、35が
それぞれ設けられている。
示すように、例えば上部かご室5aに設けられる制動装
置34は、外部制動装置34aと内部制動装置34bと
から成り、外部制動装置34aは主ガイドレール10に
係合し、内部制動装置34bは副ガイドレール31に係
合している。各制動装置は例えばバネによってガイドレ
ールに圧接されるブレーキシュー、このブレーキシュー
を保持するアーム、通電により駆動されてアームを開
き、ブレーキシューをガイドレールから解放する電磁ソ
レノイド等で構成することができる。
部制動装置34aは主ガイドレール10を挟み込むよう
に作動して、上部かご室5aを主ガイドレール10に係
止させ、一方、内部制動装置34bは副ガイドレール3
1を挟み込むように作動して、上部かご室5aを副ガイ
ドレール31に係止させる。
置35も制動装置34と同様に、外部制動装置35aと
内部制動装置35bとから成り、外部制動装置35aは
主ガイドレール10に係合し、内部制動装置35bは副
ガイドレール31に係合するように構成されており、制
動作用も同様なのでその説明は省略する。また、制動装
置34としての外部制動装置34aと内部制動装置34
b、および制動装置35としての外部制動装置35aと
内部制動装置35bとは、図示しない制御装置によって
各々別々に制御されるよう構成されている。
るダブルデッキエレベータの第1の実施の形態の作用を
説明する。
装置34としての外部制動装置34aと内部制動装置3
4b、および制動装置35としての外部制動装置35a
と内部制動装置35bとの動作を、図示しない制御装置
によって選択的に制御するとともに、メインロープ2の
巻き上げと巻き下げによるかご枠3の上昇する力と下降
する力を利用することにより、上部かご室5aと下部か
ご室5bの間隔を、狭くしたり広くするように適宜調整
するものである。
の間隔を調整する必要のないときは、両方の内部制動装
置34b、35b共に制動動作させて、二つのかご室5
a、5bを副ガイドレール31に係止させておく。この
ような状態でメインロープ2を巻き上げたり巻き下げる
ことにより、上部かご室5aと下部かご室5bの間隔を
初期状態に維持したままかご枠3は昇降する。
に、着床する階床間隔に合わせて上部かご室5aと下部
かご室5bとの間隔を狭くする必要のあるときは、図4
に示すフローチャートに従うように動作が制御される。
すなわち、ステップA1として上部かご室5aに設けら
れている制動装置34の外部制動装置34aを動作させ
て、上部かご室5aを主ガイドレール10に係止させ
る。このとき内部制動装置34bや下部かご室5bの制
動装置35は、動作させずフリーの状態にしてある。こ
の状態でステップA2に進み、駆動シーブ1を駆動す
る。よって、メインロープ2の巻き上げに応じて、かご
枠3が上昇しかご枠3とともにシーブ32も上昇する
(ステップA3)。ところで、シーブ32の上昇によ
り、サブロープ33に止着されている下部かご室5bも
上昇する(ステップA4)が、上部かご室5aが主ガイ
ドレール10に係止されているため、上部かご室5aか
ら見れば、かご枠3と下部かご室5bが上昇するため、
上部かご室5aと下部かご室5bとの間隔が狭くなる。
5aと下部かご室5bとの間隔が所望の間隔になったか
否かを判断し、所望の間隔になるまでこれまでの動作を
継続する。そして、所望の間隔になればステップA6へ
進み、両かご室5a、5bに設けられている内部制動装
置34b、35bを共に動作させて、二つのかご室5
a、5bを副ガイドレール31に係止させて、上部かご
室5aと下部かご室5bとの間隔を固定する。さらに、
外部制動装置34aの動作を解除して、主ガイドレール
10に対する上部かご室5aの係止状態を解く(ステッ
プA7)。このようにして、上部かご室5aと下部かご
室5bとの間隔を、所望の間隔に狭くしてダブルデッキ
エレベータを上昇させ、所定の階床に着床させる。
に、着床する階床間隔に合わせて上部かご室5aと下部
かご室5bとの間隔を広げる場合の制御について、図5
に示すフローチャートに従って動作を説明する。
室5bに設けられている制動装置35の外部制動装置3
5aを動作させて、下部かご室5bを主ガイドレール1
0に係止させる。このとき内部制動装置35bや上部か
ご室5aの制動装置34は、動作させずフリーの状態に
してある。この状態でステップB2に進み、駆動シーブ
1を駆動する。よって、メインロープ2の巻き上げに応
じて、かご枠3が上昇しかご枠3とともにシーブ32も
上昇する(ステップB3)。ところで、シーブ32の上
昇により、サブロープ33に止着されている上部かご室
5aも上昇する(ステップB4)が、下部かご室5bが
主ガイドレール10に係止されているため、下部かご室
5bから見れば、かご枠3と上部かご室5aが上昇する
ため、上部かご室5aと下部かご室5bとの間隔が広く
なる。
5aと下部かご室5bとの間隔が所望の間隔に広がった
か否かを判断し、所望の間隔に広がるまでこれまでの動
作を継続する。そして、所望の間隔になればステップB
6へ進み、両かご室5a、5bに設けられている内部制
動装置34b、35bを共に動作させて、二つのかご室
5a、5bを副ガイドレール31に係止させて、上部か
ご室5aと下部かご室5bとの間隔を固定する。さら
に、外部制動装置35aの動作を解除して、主ガイドレ
ール10に対する下部かご室5bの係止状態を解く(ス
テップB7)。このようにして、上部かご室5aと下部
かご室5bとの間隔を、所望の間隔に広げてダブルデッ
キエレベータを上昇させる。
に、着床する階床間隔に合わせて上部かご室5aと下部
かご室5bとの間隔を狭める場合の制御について、図6
にフローチャートを示してあり、上部かご室5aと下部
かご室5bとの間隔を広げる場合の制御について、図7
にフローチャートを示してあるので、これらについて動
作を説明する。
に、上部かご室5aと下部かご室5bとの間隔を狭める
場合は、ステップC1として下部かご室5bに設けられ
ている制動装置35の外部制動装置35aを動作させ
て、下部かご室5bを主ガイドレール10に係止させ
る。このとき内部制動装置35bや上部かご室5aの制
動装置34は、動作させずフリーの状態にしてある。こ
の状態でステップC2に進み、駆動シーブ1をメインロ
ープ2を巻き下げるように駆動する。よって、メインロ
ープ2の巻き下げに応じて、かご枠3が下降しかご枠3
とともにシーブ32も下降する(ステップC3)。とこ
ろで、シーブ32の下降により、サブロープ33に止着
されている上部かご室5aも下降する(ステップC4)
が、下部かご室5bが主ガイドレール10に係止されて
いるため、下部かご室5bから見れば、かご枠3と上部
かご室5aが下降するため、上部かご室5aと下部かご
室5bとの間隔が狭くなる。
5aと下部かご室5bとの間隔が狭まり所望の間隔にな
ったか否かを判断し、所望の間隔になるまでこれまでの
動作を継続する。そして、所望の間隔になればステップ
C6へ進み、両かご室5a、5bに設けられている内部
制動装置34b、35bを共に動作させて、二つのかご
室5a、5bを副ガイドレール31に係止させて、上部
かご室5aと下部かご室5bとの間隔を固定する。さら
に、外部制動装置35aの動作を解除して、主ガイドレ
ール10に対する下部かご室5bの係止状態を解く(ス
テップC7)。このようにして、上部かご室5aと下部
かご室5bとの間隔を、所望の間隔になるように狭めて
ダブルデッキエレベータを下降させる。
に、上部かご室5aと下部かご室5bとの間隔を広げる
場合は、図7に示すように、ステップD1として上部か
ご室5aに設けられている制動装置34の外部制動装置
34aを動作させて、上部かご室5aを主ガイドレール
10に係止させる。このとき内部制動装置34bや下部
かご室5bの制動装置35は、動作させずフリーの状態
にしてある。この状態でステップD2に進み、駆動シー
ブ1をメインロープ2を巻き下げるように駆動する。よ
って、メインロープ2の巻き下げに応じて、かご枠3が
下降しかご枠3とともにシーブ32も下降する(ステッ
プD3)。ところで、シーブ32の下降により、サブロ
ープ33に止着されている下部かご室5bも下降する
(ステップD4)が、上部かご室5aが主ガイドレール
10に係止されているため、上部かご室5aから見れ
ば、かご枠3と下部かご室5bが下降するため、上部か
ご室5aと下部かご室5bとの間隔が広くなる。
5aと下部かご室5bとの間隔が所望の間隔に広がった
か否かを判断し、所望の間隔に広がるまでこれまでの動
作を継続する。そして、所望の間隔になればステップD
6へ進み、両かご室5a、5bに設けられている内部制
動装置34b、35bを共に動作させて、二つのかご室
5a、5bを副ガイドレール31に係止させて、上部か
ご室5aと下部かご室5bとの間隔を固定する。さら
に、外部制動装置34aの動作を解除して、主ガイドレ
ール10に対する上部かご室5aの係止状態を解く(ス
テップD7)。このようにして、上部かご室5aと下部
かご室5bとの間隔を、所望の間隔に広げてダブルデッ
キエレベータを下降させる。
動装置34a、34bは、各かご室5a、5bを副ガイ
ドレール31に係止させるものとして説明したが、副ガ
イドレール31に代えてかご枠3に係止させるようにし
てもよいことは言うまでもない。
エレベータの上昇時や下降時に、かご枠3を巻き上げあ
るいは巻き下げる動力を利用して、上部かご室5aと下
部かご室5bとの間隔を、狭めたり広げたり適宜調整す
ることができるので、従来のように、特別の駆動装置を
必要とはしない。よって、駆動装置による騒音や振動に
よって乗客に不快感を与えることもなく、また、二つの
かご室5a、5bの間に油圧ジヤッキを設置するような
スペースも必要とせず、階床間隔が一定でない建物に設
置するのに好適なダブルデッキエレベータが提供され
る。
説明する。
ッキエレベータの第2の実施の形態の概略構成を示した
説明図であり、図8は、図1と同様にかご枠に保持され
ている二つのかご室部分の正面図、図9は、図3と同様
に制動装置の概略構成を示した断面図である。
実施の形態で設けられていた制動装置34、35は、各
かご室を5a、5bを主ガイドレール10に係止させる
外部制動装置34a、35aのみとなっていて、各かご
室5a、5bを副ガイドレール31に係止させる内部制
動装置34b、35bは設けられていない。そして、第
1の実施の形態で説明した内部制動装置34b、35b
の機能を果たすものとして、第2の実施の形態では、サ
ブロープ33に係合する制動装置36がかご枠3に設け
られている。
との間隔を調整する必要のないときは、制動装置36を
制動動作させて、サブロープ33を制動装置36に係止
させることにより、二つのかご室5a、5bはかご枠3
内での上下方向への移動が阻止される。このような状態
でメインロープ2を巻き上げたり巻き戻すことにより、
上部かご室5aと下部かご室5bの間隔を初期状態に維
持したままかご枠3は昇降移動する。
に、着床する階床間隔に合わせて上部かご室5aと下部
かご室5bとの間隔を狭くしたり広くする際には、図4
ないし図7に示したフローチャートに従って同様に動作
が制御される。ただし、このとき内部制動装置34b、
35bの動作は、制動装置36の動作に置き換えられる
ものであり、ステップA6、ステップB6、ステップC
6、ステップD6に対応する動作は、制動装置36を制
動動作させて、サブロープ33を係止させてその動きを
阻止するように制御して、上部かご室5aと下部かご室
5bとの間隔を固定することになる。
置36は、ブロープ33を係止させて各かご室5a、5
bの間隔を固定するものとして説明したが、サブロープ
33に代えてサブロープ33が巻装されているシーブ3
2を係止させることにより、その動きを阻止して、上部
かご室5aと下部かご室5bとの間隔を固定するように
してもよいことは言うまでもない。
別の駆動装置を必要とすることなく、ダブルデッキエレ
ベータの上昇時や下降時に、上部かご室5aと下部かご
室5bとの間隔を、広げたり狭めたり適宜調整すること
ができる。従って従来のように、駆動装置による騒音や
振動によって乗客に不快感を与えることもなく、また、
二つのかご室5a、5bの間に油圧ジヤッキを設置する
ようなスペースも必要とせず、階床間隔が一定でない建
物に設置するのに好適なダブルデッキエレベータを提供
することができる。
キエレベータによれば、かご室の着床に際し、従来のよ
うに特別の駆動装置を使用することなく、単に制動装置
を選択的に制御することによって、二つのかご室の間隔
を適宜調整する効果が得られる。
ープの巻き上げ巻き下げに応じて、二つのかご室に設け
た制動装置を選択的に制御することにより、同様にかご
室の間隔を適宜調整することができる。
メインロープの巻き上げ巻き下げに応じて第1の制動装
置または第2の制動装置を選択的に制御するので、同様
に、かご室の間隔を適宜調整することができる。
ば、二つのかご室を副ガイドレールに案内させるので、
請求項3に記載の発明の効果に加えて、かご枠への負担
を軽減させる特長が得られる。
実施の形態の概略構成を示した、二つのかご室部分の正
面図である。
構成を示した断面図である。
て、エレベータの上昇時に、かご室の間隔を狭める場合
の動作を説明するために示したフローチャートである。
て、エレベータの上昇時に、かご室の間隔を広げる場合
の動作を説明するために示したフローチャートである。
て、エレベータの下降時に、かご室の間隔を狭める場合
の動作を説明するために示したフローチャートである。
て、エレベータの下降時に、かご室の間隔を広げる場合
の動作を説明するために示したフローチャートである。
実施の形態の概略構成を示した二つのかご室の正面図で
ある。
れる制動装置の概略構成を示した断面図である。
示した説明図である。
動手段を説明するために示したかご枠部分の正面図であ
る。
の移動手段を説明するために示したかご枠部分の正面図
である。
Claims (4)
- 【請求項1】 昇降路に設けられた主ガイドレールと、
この主ガイドレールに案内されて昇降するメインロープ
に吊されたかご枠と、このかご枠に相互に上下方向に移
動可能に保持された二つのかご室と、前記かご枠の上部
に設けられたシーブと、このシーブに巻装され一端が前
記かご室のうち上方に位置するかご室の上部に止着さ
れ、他端が下方に位置するかご室の上部に止着されたサ
ブロープと、前記二つのかご室にそれぞれ設けられ、各
かご室を前記主ガイドレールまたは前記かご枠に選択的
に係止させる制動装置とを具備することを特徴とするダ
ブルデッキエレベータ。 - 【請求項2】 昇降路に設けられた主ガイドレールと、
この主ガイドレールに案内されて昇降するメインロープ
に吊されたかご枠と、このかご枠に設けられた副ガイド
レールと、前記かご枠に相互に上下方向に移動可能に保
持され前記副ガイドレールに案内される二つのかご室
と、前記かご枠の上部に設けられたシーブと、このシー
ブに巻装され一端が前記かご室のうち上方に位置するか
ご室の上部に止着され、他端が下方に位置するかご室の
上部に止着されたサブロープと、前記二つのかご室にそ
れぞれ設けられ、各かご室を前記主ガイドレールまたは
前記副ガイドレールに選択的に係止させる制動装置とを
具備することを特徴とするダブルデッキエレベータ。 - 【請求項3】 昇降路に設けられた主ガイドレールと、
この主ガイドレールに案内されて昇降するメインロープ
に吊されたかご枠と、このかご枠に相互に上下方向に移
動可能に保持された二つのかご室と、前記かご枠の上部
に設けられたシーブと、このシーブに巻装され一端が前
記かご室のうち上方に位置するかご室の上部に止着さ
れ、他端が下方に位置するかご室の上部に止着されたサ
ブロープと、前記二つのかご室を選択的に前記主ガイド
レールに係止させる第1の制動装置と、前記シーブまた
は前記サブロープの動きを阻止する第2の制動装置とを
具備することを特徴とするダブルデッキエレベータ。 - 【請求項4】 前記二つのかご室の上下方向への移動を
案内する副ガイドレールを、前記かご枠に設けたことを
特徴とする請求項3に記載のダブルデッキエレベータ。
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