JP4454765B2 - エレベータ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、昇降路空間の頂部にかごを昇降させる駆動装置が設置されたエレベータの上記駆動装置の保守点検に関する発明である。
【0002】
【従来の技術】
図10は、例えば、特開平7−10434号公報に開示された従来のエレベータと同様のエレベータであって、エレベータ機械室という仕切られた場所を設けずに、昇降路空間内に駆動機等を取り付けた例を示す。
即ち、昇降路1の頂部には支持梁7が跨設されており、この支持梁7の下面に駆動装置8とこの駆動装置8を制御する制御盤9が取り付けられている。更に、支持梁7には駆動装置8に巻き掛けられた主索4の両端が係止されており、駆動装置8の一側から垂下する側の主索4にはかご3の下面に取り付けられた滑車3aを介して上記かご3が吊持されており、また、他側から垂下する側にはつり合おもり6が吊持されていて、かご3はレール4に案内されて1階乗場11fから3階乗場13fまでをサービスするようになっている。
ところで、エレベータは、保守点検によってその機能維持が図られている。上記のように、駆動装置8及び制御盤9が昇降路1の頂部に設置されているエレベータでは、駆動装置8への給油や駆動装置8に備えられたブレーキ装置の調整等の保守作業は、通常、最上階である3階乗場13fから作業員がかご3上に乗り、保守作業ができる位置までかご3を上昇させて行っていた。
即ち、従来のエレベータでは、かご上を作業床として利用することにより保守作業が行われていた。更に、かごが不意に動き出さないように、安全上の観点からかご3をレール5に固定することも行われていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
従来のエレベータは、上記のとおり構成されているので、かご3を停止させた状態でしか保守作業を行うことができなかった。
ところで、駆動装置8は、軸受け等の回転部品がある。これらが運転中に異常音を発生していないかチェックすることは重要な保守点検項目であるにも拘わらず、かご3を停止させた状態でしか保守点検ができなかったため、そうした点検は困難である、という問題があった。
また、ブレーキ装置についても同様で、制動力のチェックや作動部分の動き量のチェック等、実際に運転しながら行う必要のある点検が困難である、という問題もあった。
特に、制御装置9の保守点検は、かご3を現実に昇降運転させて、その動作状態を追跡する、という作業内容であるため、そうした運転ができない状態では作業内容が極端に制限される、という問題があった。
【0004】
この発明は、上記問題点を解決するためになされたものであり、かごが昇降する昇降路空間の頂部に駆動装置が設置されたエレベータにおいて、上記駆動装置の近傍に保守用の作業床を設け、この作業床に上がって作業を行うことにより、かごを運転しながらエレベータの保守点検ができるようにしたものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
この発明に係る第1のエレベータは、かごが昇降する昇降路空間の頂部に駆動装置が設置されたエレベータにおいて、駆動装置の近傍に保守用の作業床を設け、短尺な梯子からなる上部梯子と下部梯子とを連結し、運転時は連結部を屈曲させて上部梯子は水平にし、下部梯子は昇降路壁に沿って立設させ、保守時は、上部梯子と下部梯子とを直線状にして最上階乗場と作業床との間に跨設して作業者が最上階と作業床との間を上下できるようにしたものである。
【0009】
この発明に係る第2のエレベータは、かごが昇降する昇降路空間の頂部に駆動装置が設置されたエレベータにおいて、駆動装置の近傍に保守用の作業床を設け、最上階乗場周辺の昇降路側壁から作業床へ通ずる垂直梯子を昇降路側壁に植設し、最上階乗場の前縁部にトーガードを枢着して、運転時は上記トーガードを垂下させ、保守時は、トーガードを水平に保持して最上階乗場から垂直梯子へ通じる通路として機能させて作業者が最上階と作業床との間を上下できるようにしたものである。
【0010】
この発明に係る第3のエレベータは、上記第1の発明に係るエレベータにおいて、作業者が作業床と最上階乗場の間を上下できる状態のときは、かごの昇降を阻止するようにしたものである。
【0011】
この発明に係る第4のエレベータは、上記第2の発明に係るエレベータにおいて、トーガードが水平に保持された状態のときは、かごの昇降を阻止するようにしたものである。
【0012】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.
この実施の形態1は、駆動装置の近傍に保守用の作業床を設け、短尺な梯子を互いに進退自在に係合させ、運転時は後退させて積層状にして駆動装置近傍に収納し、保守時は、進出させて最上階乗場と作業床との間に跨設して作業者が最上階と作業床との間を上下できるようにしたものである。図1から図4は、この発明の実施の形態1を示す。
図1において、1は昇降路、2は昇降路壁、3はかご、3aはかご3の下部に取り付けられた滑車、4はかご3を吊持する主索、5はかご3を案内するレール、6は主索4に吊持されたつり合おもり、7は昇降路1の上部に両端が建物に支持されて跨設された支持梁、8はこの支持梁7に載置されて、かご3を昇降駆動する駆動装置で、ブレーキと電動機と主索4が巻き掛けられた滑車とを主な構成要素とする。9はエレベータの運転を制御する制御盤、10は駆動装置8及び制御盤9の周辺に設けられた作業床で、ここでは、支持梁7に固着された水平板からなる。11f〜13fは1階乗場〜3階乗場、11g〜13gは1階〜3階の乗降口である。
【0013】
21は上端部が作業床10に回動自在に支持されて水平方向から傾斜して少なくとも最上階乗場13f方向まで自在に回動する上部梯子、26は、この上部梯子21に進退自在に係合する下部梯子、27はこの下部梯子26の先端部に取り付けられたアイボルト、28は上部梯子21の直上部の昇降路壁2に取り付けられた滑車、29は一端がアイボルト27に係止されて滑車28に巻き込まれることにより下部梯子26を上部梯子21側へ後退させると共に、上部梯子21と下部梯子26とを一体的に回動させて水平状態に保ってかご3を昇降可能とする条体であって、滑車28から繰り出されることにより上部梯子21を最上階乗場13f方向へ傾斜させて下部梯子26を進出させ、先端を最上階乗場13fに当接させて上部梯子21と一連にして最上階乗場13fから作業床10への通路を形成する。30は作業者が作業床10に上がっているときに条体29の他端が係止される上部フックで、作業者の手の届く所に取り付けられるものである。31は作業者が作業床10に上がっていないときに条体29の他端が係止される下部フックである。
【0014】
図2から図4において、図1と同符号は同一部分を示し、21aは上部梯子21の左右一対の側板、21bはこの側板21a間に架設された踏棒、22は上部梯子21の上部を作業床10に取り付けるヒンジで、上部梯子21を水平方向から傾斜させて少なくとも最上階乗場13f方向まで自在に回動させる。23はこの上部梯子21が最上階乗場13f方向へ向けて傾斜するように上部梯子21の傾斜を制限するストッパ、24は上部梯子21が水平方向に向けられているときはかご3の昇降を可能とし、傾斜しているときはかご3の昇降を阻止する阻止手段であるスイッチ、25は断面コ字状の長柱からなり、開口部を対向させて側板21aの上面に固着されたガイドで、下部梯子26の側板26aの外側に軸支されたローラが内挿されて下部梯子26の進退を案内する。
【0015】
次に、動作について説明する。
1.平常時
条体29の他端を下方へ引いて滑車28へ繰り込んで下部梯子26を後退させ、ガイド25内に収納する。この収納が完了すると下部梯子26は上部梯子21と一体となってヒンジ22を軸として反時計方向に回動して水平となる。条体29の他端を下部フック31に係止して上部梯子21及び下部梯子26を水平状態に保持する。スイッチ24は上部梯子21の側板21aに押下されて作動してかご3の昇降を可能とする。上部梯子21及び下部梯子26は、いずれも作業床10の高さまで上昇している。また、下部フック31は3階乗降口13gを開閉する乗場戸(図示しない。)を避けた位置で昇降路に取り付けられ、条体29は上記下部フック31に係止されている。従って、かご3は最上階乗場13fまで何らの支障もなく上昇することができる。
【0016】
2.保守点検時
(1)作業床10への入場
作業員は、まずかご3の天井が、略最上階乗場13fの高さとなる位置でかご3を停止させた後、3階の乗場戸を解錠して手で開く。下部フック31から条体29を外して上方へ繰り出す。この繰出しによって上部梯子21及び下部梯子26は一体となってヒンジ22を軸として時計方向へ回動して傾斜する。3階乗場13fへ向いた位置まで傾斜するとストッパ23に制止される。この状態ではスイッチ24は開放しており、かご3の運転は阻止されている。
更に条体29を繰り出されることにより、下部梯子26がガイド25から進出して先端が3階乗場13fに当接する。この当接により上部梯子21と下部梯子26は一連となって3階乗場13fから作業床10への通路が形成される。この通路によって作業者は3階乗場13fと作業床10の間を上下することができる。
【0017】
(2)保守作業
まず、作業者が作業床10へ移ったならば、かご3を昇降運転させるために、3階乗場13fと作業床10との間に跨設された上部梯子21と下部梯子26を、図3に実線で示すように昇降路1の上部に収納する必要がある。
そこで、上記「平常時」で述べたとおり、条体29の他端側を引いて下部梯子26を傾斜方向へ後退させ、ガイド25内に収納する。この収納が完了した後も更に引くと、下部梯子26は上部梯子21と一体となってヒンジ22を軸として反時計方向に回動して水平となる。条体29の他端を上部フック30に係止して上部梯子21及び下部梯子26を水平状態に保持する。この水平保持によってスイッチ24が閉成してかご3の昇降運転が可能となり、運転状態での保守作業が可能となる。
【0018】
(3)作業床10からの退場
保守作業が終了して、作業床10から退場し、更に平常状態に戻すには、上記「作業床10への入場」と同様に、まず、上部フック30に係止されている条体29の他端側を滑車28側へ繰り出して上部梯子21及び下部梯子26を3階乗場13f側へ傾斜させ、更に、下部梯子26をガイド25から進出させて先端を3階乗場13fに当接させる。この当接により作業者は作業床10から3階乗場13fへ下りることができる。この状態では、かご3の昇降はスイッチ24によって阻止されている。
【0019】
3階乗場13fへ下りたならば、上記「平常時」で述べたとおり、条体29の他端を下方へ引いて下部梯子26をガイド25内に収納する。更に、下部梯子26と上部梯子21とを一体として反時計方向に回動させる。条体29の他端を下部フック31に係止して上部梯子21及び下部梯子26を水平状態に保持する。このとき、スイッチ24は上部梯子21の側板21aに押下されて作動してかご3の昇降を可能とする。
【0020】
なお、上部フック30は、作業床10から手の届く所に取り付ければよいものである。
また、条体29は、滑車28に単に巻き掛けられるものとしたが、滑車28を電動の巻取り式とし、この滑車28によって巻取り又は巻戻しされるものでもよい。更に、この電動滑車28を遠隔操作で制御してもよい。
更にまた、上部梯子21と下部梯子26の間に、同様に進退自在に係合する中間部材を介在させてもよい。
【0021】
上記実施の形態1によれば、駆動装置8の近傍に作業床7を設け、進退自在に係合した上部梯子21と下部梯子26を伸展させて作業床7と最上階乗場13fとの間に跨設して、作業者が作業床10へ上下できるようにし、更に、作業者が作業床10に上がった状態で下部梯子26を後退させて上部梯子21と積層状にして水平に保持するようにしたので、昇降路1の頂部に駆動装置8が設置されたエレベータであっても、かご3を昇降させながら保守作業をすることが可能となる。
また、上部梯子21を傾斜させている間は、スイッチ24が開放されているので、かご3の運転は阻止され、作業者は作業床10へ安全に上り下りできる。
【0022】
実施の形態2.
この実施の形態2は、短尺な梯子からなる上部梯子と下部梯子とを連結して、最上階乗場と作業床との間に跨設して上下できるようにし、運転時は連結部を屈曲させて上部梯子は水平にし、下部梯子は昇降路壁に沿って立設させるようにしたものである。
図5は、この発明の実施の形態2を示す。図において、図1から図4と同符号は同一部分を示す。
【0023】
上部梯子41は、一端部が上記作業床10にヒンジ22によって軸支されて水平方向から傾斜して少なくとも最上階乗場13f方向まで自在に回動する。また、下部梯子42は下端が最上階乗場13fに枢着され、昇降路壁2に沿った垂直方向から傾斜して少なくとも作業床10方向まで自在に回動する。更に、上部梯子41には長孔43aが形成された連結部43が添着されており、この長孔43aには下部梯子42に植設されたピン43bが遊挿されていて、上部梯子41と下部梯子42とを連結している。連結部43の近傍の下部梯子42には条体45の一端が係止されている。この条体45は、昇降路壁2に取り付けられた滑車44に巻き掛けられて他端が下部フック31に係止される。
【0024】
かご3を昇降運転させる場合は、条体45の他端が下方に引かれることにより下部梯子42を昇降路壁2に沿って起立させて上部梯子41を水平方向に保持する。このときスイッチ24は閉成し、かご3は最上階乗場13fまで昇降可能となる。
作業床10への上下は、条体45の他端を上方へ繰り出すことにより、下部梯子42を作業床10側へ傾斜させて上部梯子41と直線状にすることにより最上階乗場13fから作業床10への通路を形成することができる。
なお、条体45は、滑車44を電動の巻取り式とし、この滑車44によって巻取り又は巻戻しされるものでもよい。更に、この電動滑車44を遠隔操作で制御してもよい。
【0025】
上記実施の形態2によっても、駆動装置8の近傍に保守用の作業床10を設け、短尺な梯子からなにる上部梯子41と下部梯子42とを連結し、運転時は連結部43を屈曲させて上部梯子41は水平にし、下部梯子42は昇降路壁2に沿って立設させ、保守時は、上部梯子41と下部梯子42とを直線状にして最上階乗場13fと作業床10との間に跨設して作業者が最上階乗場13fと作業床10との間を上下できるようにしたので、昇降路1の頂部に駆動装置8が設置されたエレベータであっても、かご3を昇降させながら保守作業をすることが可能となる。
また、上部梯子41を傾斜させている間は、スイッチ24が開放されているので、かご3の運転は阻止され、作業者は作業床10へ安全に上り下りできる。
【0026】
実施の形態3.
図6は、実施の形態3を示す。図において、図1から図4と同符号は同一部分を示す。
下端が最上階乗場13fに枢着されて立設され、昇降路側壁2と作業床10の間を自在に遥動する梯子53と、昇降路壁2に取り付けられた滑車44に条体54を巻き掛け、一端を梯子53に係止し、他端を下方向へ引くことにより梯子53を昇降路壁2に沿って起立させてかご3を最上階乗場13fまで昇降可能とし、上方へ繰り出すことにより梯子53を作業床10側へ傾斜させて最上階乗場13fから作業床10への通路を形成するようにしたものである。
なお、条体54の他端は、作業者が作業床10に上がっているときは、作業床10の近傍に係止され、作業床10から下りたときは、下部フック31に係止される。
また、支持梁52はレール5に取り付けられたブラケット51に固定されるものとし、作業床10は、上記支持梁52に取り付けられるものとした。
更に、上記実施の形態3において、滑車44を遠隔操作される電動の巻取り式とし、この巻取り式電動滑車44で条体54を巻取り巻戻しをしてもよい。
【0027】
上記実施の形態3によっても、最上階乗場13fに長尺の梯子53を枢着し、運転時は昇降路壁2に沿って立設させ、保守時は、作業床10側へ傾斜させて最上階乗場13fと作業床10との間に跨設して作業者が最上階乗場13fと作業床10との間を上下できるようにしたので、昇降路1の頂部に駆動装置8が設置されたエレベータであっても、かご3を昇降させながら保守作業をすることが可能となる。
また、梯子53を傾斜させている間は、スイッチ55が開放されているので、かご3の運転は阻止され、作業者は作業床10へ安全に上り下りできる。
【0028】
実施の形態4.
図7は、この発明の実施の形態4を示す。図において、図1から図4と同符号は同一部分を示す。
駆動装置8の近傍に保守用の作業床10を設け、昇降路壁2にスペーサ56aを介して梯子56を当接させ、昇降路壁2に固着された取付台57aにヒンジ57を取り付け、このヒンジ57に梯子56の一側を取り付けて回動自在にする。かご3を運転するときは、梯子56の最上段踏棒56bを側壁側保持具58で係止してかご3との干渉をさけ、作業床10へ上下するときは、側壁側保持具58との係止を解いて梯子56を回動させて乗降口13g側へ移動させて乗降口側保持具59に係止させ、作業者が最上階乗場13fと作業床との間を上下できるようにしたものである。
【0029】
上記実施の形態4によっても、梯子56で作業床10へ上下することができ、かつ、作業床10に上がったまま、梯子56を昇降路壁2に当接させてかご3との干渉を避けることができるので、昇降路1の頂部に駆動装置8が設置されたエレベータであっても、かご3を昇降させながら保守作業をすることが可能である。 また、梯子56を乗降口13g側へ移動させている間は、スイッチ60が開放されているので、かご3の運転は阻止され、作業者は作業床10へ安全に上り下りできる。
【0030】
実施の形態5.
図8及び図9は、この発明の実施の形態5を示す。図において、図1から図4と同符号は同一部分を示す。
最上階乗場13fの周辺から作業床10へ通ずる垂直梯子61を昇降路側壁2に植設し、最上階乗場13fの前縁部に取り付けられたトーガード62の上端部にヒンジ63を取り付けて回動自在にする。
かご3を運転するときは、トーガード62を垂下させてかご3との干渉を避ける。このときスイッチ66は閉成する。
作業床10へ上下するときは、乗場戸13dが開閉する領域を避けた部分でトーガード62に取り付けられたアイボルト64に係止されたフック65を垂直梯子61の踏棒61aに掛けてトーガード62を水平に保持して最上階乗場13fから垂直梯子61を経由して作業床10への通路を形成する。
【0031】
上記実施の形態5によっても、垂直梯子61で作業床10へ上下することができ、かつ、作業床10に上がったまま、垂直梯子61を昇降路壁2に当接させてかご3との干渉を避けることができるので、昇降路1の頂部に駆動装置8が設置されたエレベータであっても、かご3を昇降させながら保守作業をすることが可能である。
また、トーガード62が水平に保持されている間は、スイッチ66が開放されてかご3の運転が阻止されるので、作業者は安全に作業床10へ上り下りできる。
【0032】
【発明の効果】
この発明は上記のとおり構成されているので、以下の効果を奏する。この発明に係る第1のエレベータは、かごが昇降する昇降路空間の頂部に駆動装置が設置されたエレベータにおいて、駆動装置の近傍に保守用の作業床を設け、短尺な梯子からなる上部梯子と下部梯子とを連結し、運転時は連結部を屈曲させて上部梯子は水平にし、下部梯子は昇降路壁に沿って立設させ、保守時は、上部梯子と下部梯子とを直線状にして最上階乗場と作業床との間に跨設して作業者が最上階と作業床との間を上下できるようにしたものである。このため、保守時でも梯子を駆動装置近傍に収納してかごを運転でき、昇降路の頂部に駆動装置が設置されたエレベータであっても、かごを昇降させながら保守作業ができる、という効果を奏する。
【0036】
この発明に係る第2のエレベータは、かごが昇降する昇降路空間の頂部に駆動装置が設置されたエレベータにおいて、駆動装置の近傍に保守用の作業床を設け、最上階乗場周辺の昇降路側壁から作業床へ通ずる垂直梯子を昇降路側壁に植設し、最上階乗場の前縁部にトーガードを枢着して、運転時は上記トーガードを垂下させ、保守時は、トーガードを水平に保持して最上階乗場から垂直梯子へ通じる通路として機能させて作業者が最上階と作業床との間を上下できるようにしたものである。このため、簡易な構成で上記第1の発明と同様の効果を奏する。
【0037】
この発明に係る第3のエレベータは、上記第1の発明に係るエレベータにおいて、作業者が作業床と最上階乗場の間を上下できる状態のときは、かごの昇降を阻止するようにしたものである。このため、作業者が作業床へ上り下りするときの安全を図ることができる、という効果を奏する。
【0038】
この発明に係る第4のエレベータは、上記第2の発明に係るエレベータにおいて、トーガードが水平に保持された状態のときは、かごの昇降を阻止するようにしたものである。このため、このものにあっても上記と同様に作業者の安全を図ることができる、という効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1におけるエレベータの全体構成を示す昇降路縦断面図。
【図2】 この発明の実施の形態1におけるエレベータの要部を示す昇降路縦断面図。
【図3】 この発明の実施の形態1におけるエレベータの要部を示す昇降路縦断面図。
【図4】 図3におけるIV−IV線断面を図示矢印方向から見た断面図。
【図5】 この発明の実施の形態2におけるエレベータの要部を示す昇降路縦断面図。
【図6】 この発明の実施の形態3におけるエレベータの全体構成を示す昇降路縦断面図。
【図7】 この発明の実施の形態4におけるエレベータの要部を示す昇降路縦断面図。
【図8】 この発明の実施の形態5におけるエレベータの要部を示す昇降路縦断面図。
【図9】 図8におけるIX−IX線断面を図示矢印方向から見た断面図。
【図10】 従来のエレベータの全体構成を示す昇降路縦断面図。
【符号の説明】
1 昇降路、 2 昇降路壁、 3 かご、 3a 滑車、 4 主索、 5レール、 6 つり合おもり、 7 支持梁、 8 駆動装置、 9 制御盤、 10 作業床、 11f 1階乗場、 12f 2階乗場、 13f 3階乗場、 21 上部梯子、 21a 側板、 21b 踏棒、 22 ヒンジ、23 ストッパ、 24 スイッチ、 25 ガイド、 26 下部梯子、 26a 側板、 26b 踏棒、 26c ローラ、 27 アイボルト、 28 滑車、 29 条体、 30 上部フック、 31 下部フック、 41 上部梯子、 42 下部梯子、 43 連結部、 43a 長孔、 43b ピン、 44 滑車、 45 条体、 53 梯子、 54 条体、 55 スイッチ、 56 梯子、 57 ヒンジ、 60 スイッチ、 62 トーガード、 63 ヒンジ、 66 スイッチ。

Claims (4)

  1. かごが昇降する昇降路空間の頂部に上記かごを昇降させる駆動装置が設置されたエレベータにおいて、上記駆動装置の近傍に設けられた保守用の作業床と、一端部が上記作業床に軸支されて水平方向から傾斜して少なくとも最上階乗場側の方向まで自在に回動する上部梯子と、下端が最上階乗場に枢着され、上記昇降路壁に沿った垂直方向から傾斜して少なくとも上記作業床方向まで自在に回動する下部梯子と、上記上部梯子と上記下部梯子のいずれか一方側に形成された長孔に、いずれか他方側に植設されたピンが遊挿されて上記上部梯子と上記下部梯子とを連結する連結部と、一端がこの連結部近傍に係止されて上記昇降路壁に取り付けられた滑車に巻き掛けられて上記下部梯子を上記昇降路壁に沿って起立させ、上記上部梯子を水平方向に保持して上記かごを上記最上階まで昇降可能とし、上記滑車から繰り出されることにより上記下部梯子を上記作業床方向へ傾斜させて上記上部梯子と直線状にして上記乗場から上記作業床への通路を形成する条体とを備えたエレベータ。
  2. かごが昇降する昇降路空間の頂部に上記かごを昇降させる駆動装置が設置されたエレベータにおいて、上記駆動装置の近傍に設けられた保守用の作業床と、最上階乗場の周辺から上方に向けて上記昇降路側壁に植設されて上記作業床へ通ずる垂直梯子と、最上階乗場の前縁部に枢着されて垂設され、上記かごを上記最上階まで昇降可能とするトーガードと、このトーガードを水平に保持して上記乗場から上記垂直梯子を介して上記作業床への通路を形成する保持具とを備えたエレベータ。
  3. 梯子が作業床への通路を形成しているときに作動して、かごの昇降を阻止する阻止手段を備えた請求項1に記載のエレベータ。
  4. トーガードが作業床への通路を形成しているときに作動して、かごの昇降を阻止する阻止手段を備えた請求項2に記載のエレベータ。
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