WO2005007550A1

WO2005007550A1 - 機械室レスエレベータの作業台装置

Info

Publication number: WO2005007550A1
Application number: PCT/JP2003/009074
Authority: WO
Inventors: Shuki Hamaguchi
Original assignee: Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha
Priority date: 2003-07-17
Filing date: 2003-07-17
Publication date: 2005-01-27

Abstract

昇降路（１）内頂部のかご（５）と昇降路側壁（１ａ）との間の隙間に常設され、保守時に最上階乗場フロア（４）まで引き出されて、保守作業員が昇降路内頂部設置機器（１２）、（１３）にアクセスするために用いられる機械室レスエレベータの作業台装置（２０）である。作業台装置の上端部を昇降路内頂部側壁（１ａ）に作業台吊具（２１）を介して回動自在に取り付け、作業台装置の下部を上記作業台吊具より下方の昇降路内側壁に作業台固定具（２２）介して弾性的に係合保持する。作業台装置は梯子部と作業床部とで構成され、上記梯子部は固定梯子（２３）と伸縮梯子（２４）とで伸縮自在に構成され、作業床部は折り畳み自在の安全柵（２６）と折り畳み自在の作業床（２５）とで構成される。

Description

—夕の作業合装置技術分野

この発明は、機械室レスエレべ一夕において、常時は昇降路内頂部に設けられ、昇降路内頂部に配置明された卷上機或いは制御機器等を保守 · 点検する時に最上階乗場まで引き出田すことにより、保守作業者が最上階乗場から乗り込むことが可能な作業台装置に関する。背景技術

従来の機械室レスエレべ一夕においては、釣合おもり用ガイドレールの上部に支持されかつ昇降路内頂部に位置する支持台に駆動綱車と電動機とから構成された巻上機が設置されている。また、エレベータを制御する制御機器も昇降路内頂部に設置されている。昇降路頂部に設置された巻上機及び制御機器の保守 ·点検を行う際には、例えば、日本特開平 2 - 3 3 0 8 0号公報に記載された巻上機のブレーキ解放手巻装置が採用されていた。この装置では、ブレーキ解放及び巻上機手巻作業を昇降路の外部から行い、かごを保守作業する所定位置まで移動させることにより保守作業を行っている。しかし、万一停電、制御機器やブレーキコィル等の故障が生じて、かごを保守作業する位置まで移動することが不可能な場合には、保守員が最上階乗場に設置されたブレーキ解放手卷装置を操作することにより、かごを最寄階に停止させ、かご上に保守作業員が乗り込み、他の保守員が最上階乗場からのブレーキ解放操作により、保守作業の所定位置までかごを移動させ、昇降路頂部に設置された巻上機及び'制御機器を保守 ·点検する方法が採られているが、保守作業員をかご上に乗せた状態で乗場からブレーキを解放させることは好ましいことではなかった。また、ブレーキの焼付きが生じてかご上に乗り込めない位置でかごが停止した場合、保守 ·点検の手段がなく、その際かご内に乗客がいる場合は、乗客が缶詰め状態となる不都合が発生する。

また、日本特開 2 0 0 1 _ 2 5 3 6 5 8号公報には、昇降路の頂部に卷上機等の駆動装置が設置されたエレベータにおいて、駆動装置の近傍に保守用の作業床を設け、短尺な梯子 2個を互いに進退自在に係合させ、かごの運転時は後退させて積層状にして駆動装置近傍に収納し、保守時は、進出させて最上階乗場と作業床との間の跨設して作業者が最上階と作業床との間を上下できるようにしたものが示されている。しかしながら、このエレベータは機械室が有り、この機械室において巻上機等の駆動装置及び制御盤を保守 ·点検を行うものであった。発明の開示

この発明は、このような従来の問題点を解決するもので、機械室レスエレべ一夕において、昇降路内頂部のかごと昇降路側壁との間の隙間に作業台装置を常設し、保守時に作業台装置を最上階乗場フロアまで引き出すことにより、昇降路内頂部に設置された巻上機或いは制御機器等が故障したとき、保守作業員が昇降路内頂部設置機器に容易にアクセスすることができるようにしたものである。

また、保守作業員は作業台装置に乗り安全に機器の保守が可能となり、機械室レスエレべ一夕の安定した品質を確保でき、万一の故障に対しても、機械室レスエレべ一夕の短期復旧を可能としたものである。図面の簡単な説明

第 1図は、この発明にかかる機械室レスエレベータの作業台装置の詳細斜視図である。

第 2図は、この発明にかかる機械室レスエレべ一夕の昇降路頂部内への作業台装置の常設状態及び作業台装置の使用状態を示す一部側面図でめる。

第 3図は、この発明にかかる機械室レスエレべ一夕の作業台装置の使用状態を示す平面図である。

第 4図は、この発明にかかる機械室レスエレベータの作業台装置の梯子延長ロック機構と、かご及び釣合おもりの昇降制限スィツチを示す配置構成図である。発明を実施するための最良の形態

この発明をより詳細に説明するために、添付の図面に従ってこれを説明する。

第 1図はこの発明にかかる機械室レスエレべ一夕の作業台装置の詳細斜視図、第 2図はこの発明にかかる機械室レスエレべ一夕の昇降路頂部内への作業台装置の常設状態及び作業台装置の使用状態を示す一部側面図、第 3図はこの発明にかかる機械室レスエレベータの作業台装置の使用状態を示す平面図、第 4図はこの発明にかかる機械室レスエレべ一夕の作業台装置の梯子延長ロック機構と、かご及び釣合おもりの昇降制限スィツチを示す配置構成図である。

図面において、機械室レスエレべ一夕の昇降路 1は、その頂部に最上階乗場 2、最上階乗場壁 3、最上階乗場フロア 4を備えている。昇降路 1内には、かご 5及び釣合おもり 6が配置され、かご 5をガイドするかご用ガイドレール 7及び釣合おもり 6をガイドする釣合おもり用ガイドレール 8が昇降路 1の壁面に取り付け固定されている。釣合おもり用ガィドレール 8の上端部には支持台 9が支持固定されている。この支持台 9は昇降路 1内の頂部に位置し、その上部には駆動綱車 1 0と電動機 1 1とから構成された巻上機 1 2が設置固定されている。上記昇降路 1内の頂部側壁にはエレベータを制御する制御機器 1 3が取り付け固定されている。かご 5底部のかご吊部 1 4と釣合おもり 6頂部のおもり吊部 1 5との間を連結する主索 1 6が設けられ、この主索 1 6は駆動綱車 1 0 に巻き掛けられている。かご 5及び釣合おもり 6は、上記主索 1 6により巻上機 1 2の駆動綱車 1 0を介して懸架され、駆動綱車 1 0の駆動により主索 1 6が移動し、それぞれ上下逆方向に昇降する。上記巻上機 1 2にはかご 5及び釣合おもり 6の昇降を停止するブレーキ 1 7が設けられている。

第 2図に示すこの発明にかかる機械室レスエレベータの作業台装置 2 0は、その上端部を最上階乗場壁 3と対向する昇降路 1内頂部の側壁 1 aに取り付け固定された作業台吊具 2 1に回動自在に取り付けられている。また、上記作業台装置 2 0は、その下方の一部を上記作業台吊具 2 1より下方の昇降路 1内の側壁 1 aに取り付け固定された板ばねから成る作業台固定具 2 2により弹性的に係合されて、常時は昇降路側壁 1 a と平行になるように設置されている。上記作業台装置 2 0は、上端部に上記作業台吊具 2 1に回動自在に取り付けるためのピン孔 2 3 aを有する固定梯子 2 3と、この固定梯子 2 3の下端部に伸縮自在に連結された伸縮梯子 2 4と、固定梯子 2 3の上部に設けられた複数の折り畳み自在の作業床 2 5と、左右両側部に設けられた折り畳み自在の安全柵 2 6と、伸長梯子 2 4を伸長状態で保持するためのロック装置 2 7とから構成されている。また、上記伸縮梯子 2 4の下端部には、その伸長時に最上階乗場フロア 4に設けられた乗場ドアの敷居 4 aの敷居溝 4 bに嵌め込まれる L字形の脚部 2 4 aが設けられている。また、ロック装置 2 7には、第 4図に示すように、伸縮梯子 2 4の伸長時に作動してエレべ一夕を保守モードにし、かご 5及び釣合おもり 6が作業台装置 2 0の下部にあつて、接触しないように制限する保守モードスィッチ 2 8が設けられている。また、作業台装置 2 0の使用時には、第 2図に示すように、最上階乗場 2から保守作業員が引き出し具 2 9を用い、作業台装置 2 0の下方の一部が作業台固定具 2 2により弹性的に係合保持されている状態から引き出し、作業台装置 2 0の上端部を支点として回動させ、さらに下端部の伸縮梯子 2 4を伸長させて、その先端部の L字形脚部 2 4 aを最上階乗場フロア 4のドアの敷居 4 aの敷居溝 4 bに嵌め込んで固定する。次に、安全柵 2 6及び複数の作業床 2 5を折り畳み状態から広げることにより、作業台装置 2 0の組み立てを完了する。産業上の利用可能性 .

以上のように、この発明の機械室レスエレべ一夕の作業台装置によれば、昇降路内頂部のかごと昇降路側壁との間の隙間に常設され、保守時に最上階乗場フロアまで引き出すことにより、昇降路内頂部に設置された巻上機或いは制御機器等が故障したとき、保守作業員が昇降路内頂部設置機器に容易にアクセスすることができ、しかも作業台に乗り安全に機器の保守が可能となり、機械室レスエレべ一夕の安定した品質を確保でき、且つ万一の故障に対しても、機械室レスエレべ一夕の短期復旧が可能となる。

Claims

請求の範囲

1 . かご及び釣合おもりが昇降する昇降路内頂部にかご及び釣合おもりを昇降させる巻上機、制御機器等が設置された機械室レスエレべ一夕において、上記昇降路内頂部のかごと昇降路側壁との間に常設され、上記巻上機、制御機器等の保守時に最上階乗場フロアまで引き出し可能に構成された作業台装置を備えたことを特徴とする機械室レスエレべ一夕の作業台装置。

2 . 作業台装置の上端部を昇降路内頂部側壁に作業台吊具を介して回動自在に取り付け、作業台装置の下部を上記作業台吊具より下方の昇降路内側壁に作業台固定具を介して弹性的に係合保持したことを特徴とする請求の範囲第 1項記載の機械室レスエレベータの作業台装置。

3 . 作業台装置は梯子部と作業床部とで構成され、上記梯子部は固定梯子と伸縮梯子とで伸縮自在に構成され、作業床部は折り畳み自在の安全柵と折り畳み自在の作業床とで構成されたことを特徴とする請求の範囲第 1項記載の機械室レスエレべ一夕の作業台装置。

4 . 作業台装置の梯子部の伸縮梯子は、固定梯子に対して伸長状態で保持するためのロック装置を備えたことを特徴とする請求の範囲第 3項記載の機械室レスエレべ一夕の作業台装置。

5 . ロック装置は、伸縮梯子の伸長時に作動してエレべ一夕を保守モードに制限する保守モードスィツチを備えたことを特徴とする請求の範囲第 4項記載の機械室レスエレベータの作業台装置。

6 . 作業台装置の梯子部の伸縮梯子は、その伸長時に最上階乗場フロアのドア敷居溝に下端部を嵌め込み固定することを特徴とする請求の範囲第 3項記載の機械室レスエレべ一夕の作業台装置。

7 . 作業台装置を最上階乗場フロアと連結させる時は、かご及び釣合おもりを作業台装置の下部に接触しないように位置させることを特徴とする請求の範囲第 1項記載の機械室レスエレべ一夕の作業台装置。