JP6251367B1 - マシンルームレスエレベータの非常用駆動装置および非常用駆動方法 - Google Patents

マシンルームレスエレベータの非常用駆動装置および非常用駆動方法 Download PDF

Info

Publication number
JP6251367B1
JP6251367B1 JP2016237428A JP2016237428A JP6251367B1 JP 6251367 B1 JP6251367 B1 JP 6251367B1 JP 2016237428 A JP2016237428 A JP 2016237428A JP 2016237428 A JP2016237428 A JP 2016237428A JP 6251367 B1 JP6251367 B1 JP 6251367B1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rope
counterweight
hoistway
lifting
guide
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2016237428A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2018090408A (ja
Inventor
幸男 石井
幸男 石井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Elevator and Building Systems Corp
Original Assignee
Toshiba Elevator Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Elevator Co Ltd filed Critical Toshiba Elevator Co Ltd
Priority to JP2016237428A priority Critical patent/JP6251367B1/ja
Priority to CN201710505409.2A priority patent/CN108163666B/zh
Application granted granted Critical
Publication of JP6251367B1 publication Critical patent/JP6251367B1/ja
Publication of JP2018090408A publication Critical patent/JP2018090408A/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B66HOISTING; LIFTING; HAULING
    • B66BELEVATORS; ESCALATORS OR MOVING WALKWAYS
    • B66B5/00Applications of checking, fault-correcting, or safety devices in elevators
    • B66B5/02Applications of checking, fault-correcting, or safety devices in elevators responsive to abnormal operating conditions
    • B66B5/027Applications of checking, fault-correcting, or safety devices in elevators responsive to abnormal operating conditions to permit passengers to leave an elevator car in case of failure, e.g. moving the car to a reference floor or unlocking the door
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B66HOISTING; LIFTING; HAULING
    • B66BELEVATORS; ESCALATORS OR MOVING WALKWAYS
    • B66B11/00Main component parts of lifts in, or associated with, buildings or other structures
    • B66B11/04Driving gear ; Details thereof, e.g. seals
    • B66B11/043Driving gear ; Details thereof, e.g. seals actuated by rotating motor; Details, e.g. ventilation
    • B66B11/0476Driving gear ; Details thereof, e.g. seals actuated by rotating motor; Details, e.g. ventilation with friction gear, e.g. belt linking motor to sheave
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B66HOISTING; LIFTING; HAULING
    • B66BELEVATORS; ESCALATORS OR MOVING WALKWAYS
    • B66B11/00Main component parts of lifts in, or associated with, buildings or other structures
    • B66B11/04Driving gear ; Details thereof, e.g. seals
    • B66B11/08Driving gear ; Details thereof, e.g. seals with hoisting rope or cable operated by frictional engagement with a winding drum or sheave
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B66HOISTING; LIFTING; HAULING
    • B66BELEVATORS; ESCALATORS OR MOVING WALKWAYS
    • B66B17/00Hoistway equipment
    • B66B17/12Counterpoises

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Civil Engineering (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Structural Engineering (AREA)
  • Maintenance And Inspection Apparatuses For Elevators (AREA)
  • Cage And Drive Apparatuses For Elevators (AREA)
  • Lift-Guide Devices, And Elevator Ropes And Cables (AREA)
  • Types And Forms Of Lifts (AREA)

Abstract

【課題】突き上げた乗り籠を最上階の乗場に復帰させる作業を容易に実施できるマシンルームレスエレベータの非常用駆動装置を得ることにある。【解決手段】マシンルームレスエレベータの非常用駆動装置は、昇降路のピットに設置される非常用巻上機と、メインロープが巻き掛けられた釣合錘のシーブよりも上方に位置するように昇降路に設けられた吊り上げ器具と、を備えている。吊り上げ器具は、昇降路に固定される器具本体と、器具本体に設けられ、非常用巻上機から繰り出された吊り上げロープが釣合錘のシーブよりも上方で巻き掛けられるロープガイドと、器具本体に設けられ、ロープガイドよりも下方で吊り上げロープの繰り出し端が連結されるロープヒッチと、を含む。釣合錘のシーブは、メインロープが巻き掛けられる第1のロープ溝と、吊り上げロープが巻き掛けられる第2のロープ溝と、を有する。吊り上げロープは、ロープガイドから第2のロープ溝を経由してロープヒッチに連結される。【選択図】図1

Description

本発明の実施形態は、昇降路の上端に突き上げた乗り籠を最上階の乗場に復帰させるマシンルームレスエレベータの非常用駆動装置および非常用駆動方法に関する。
昇降路内に巻上機および制御盤を配置したマシンルームレスエレベータでは、予期せぬアクシデントが生じた時に、乗り籠が最上階の乗場よりも上方に突き上げた状態で非常停止することがあり得る。
乗り籠が昇降路の上端に突き上げた場合、従来では、専用の引き上げ機構を用いて昇降路のピットの付近に下降した釣合錘から一部の錘板を吊り上げる等の対応を行っている。これにより、釣合錘の重量よりも乗り籠の重量が大きくなり、たとえ巻上機が動作しないような状況化においても、乗り籠を最上階の乗場に向けて下降させることができる。
特開2004−262645号公報
しかしながら、釣合錘は積層された複数の錘板を有するので、突き上げた乗り籠を下降させるに当たっては、錘板を吊り上げる作業を繰り返す必要がある。このため、乗り籠を下降させる作業に多大な手間と労力を要し、作業性の点で改善の余地が残されている。
本発明の目的は、乗り籠が最上階よりも上方に突き上げた非常時において、乗り籠を最上階の乗場に復帰させる作業を容易に実施できるマシンルームレスエレベータの非常用駆動装置を得ることにある。
実施形態によれば、マシンルームレスエレベータの非常用駆動装置は、昇降路のピットに設置される非常用巻上機と、メインロープが巻き掛けられた釣合錘のシーブよりも上方に位置するように前記昇降路に設置される吊り上げ器具と、を備えている。
前記吊り上げ器具は、前記昇降路に固定される器具本体と、前記器具本体に設けられ、前記非常用巻上機から繰り出された吊り上げロープが前記釣合錘の前記シーブよりも上方で巻き掛けられるロープガイドと、前記器具本体に設けられ、前記ロープガイドよりも下方で前記吊り上げロープの繰り出し端が取り外し可能に連結されるロープヒッチと、を含む。
前記釣合錘の前記シーブは、前記メインロープが巻き掛けられる第1のロープ溝と、前記吊り上げロープが巻き掛けられる第2のロープ溝と、を有する。前記吊り上げロープは、前記ロープガイドから前記シーブの前記第2のロープ溝を経由して前記ロープヒッチに連結される。
第1の実施形態に係るマシンルームレスエレベータの構成を概略的に示す側面図である。 第1の実施形態において、吊り上げ器具を第2のガイドレールに固定した状態を示す斜視図である。 第1の実施形態において、吊り上げロープの引き回し経路を示す側面図である。 第1の実施形態で用いる吊り上げ器具の断面図である。 第1の実施形態において、釣合錘の錘シーブにメインロープおよび吊り上げロープを巻き掛けた状態を示す側面図である。 第1の実施形態において、巻上機の電磁ブレーキおよび電動ウインチの制御系統を示すブロック図である。 第2の実施形態に係るマシンルームレスエレベータの構成を概略的に示す側面図である。 第2の実施形態において、吊り上げロープの引き回し経路を示す側面図である。 第3の実施形態において、吊り上げ器具をレールブラケットに固定した状態を示す斜視図である。 第4の実施形態に係る吊り上げ器具を第2のガイドレールに固定した状態を示す斜視図である。 第4の実施形態に係る吊り上げ器具のロープガイドの平面図である。 第5の実施形態に係る吊り上げ器具を第2のガイドレールに固定した状態を示す斜視図である。
[第1の実施形態]
以下、第1の実施形態について、図1ないし図6を参照して説明する。
図1は、専用の機械室を不要としたマシンルームレスエレベータ1の構成を概略的に示している。図1に示すように、マシンルームレスエレベータ1は、建屋2に設けられた昇降路3を有している。建屋2の各階床ごとに昇降路3に連なる乗場4が設置されている。図1に示す例では、最上階の乗場4および最下階の乗場4のみを示している。各乗場4は、乗場扉5によって開閉される乗降口4aを有している。
乗り籠7および釣合錘8が昇降路3に配置されている。乗り籠7は、昇降路3に固定した一対の第1のガイドレール9(一方のみを図示)を介して昇降路3に昇降動可能に支持されている。乗り籠7は、籠扉10で開閉される出入口11と、一対のかご下シーブ12(一方のみを図示)と、を備えている。
釣合錘8は、昇降路3に固定した一対の第2のガイドレール14を介して昇降路3に昇降動可能に支持されている。第2のガイドレール14は、昇降路3の高さ方向に沿って一直線状に延びているとともに、互いに間隔を存して平行に配置されている。図2に最もよく示されるように、第2のガイドレール14は、夫々昇降路3の壁面3aに固定された脚部14aと、脚部14aと直交するように脚部14aの表面から突出された刃部14bと、を備えている。
釣合錘8は、四角い支持枠15と、支持枠15に支持された複数の錘板16と、を主要な要素として備えている。図1に示すように、支持枠15は、第2のガイドレール14の間に介在された要素であって、上梁17、下梁18および一対の縦枠19a,19bを有している。上梁17は、縦枠19a,19bの上端の間に跨っている。下梁18は、縦枠19a,19bの下端の間に跨っている。
上梁17の両端部に夫々上部案内装置21a,21bが取り付けられている。同様に、下梁18の両端部に夫々下部案内装置22a,22bが取り付けられている。上部案内装置21a,21bおよび下部案内装置22a,22bは、第2のガイドレール14の刃部14bを挟み込むことで、釣合錘8を第2のガイドレール14a,14bに沿って昇降動可能に案内する。さらに、一対の錘シーブ23a,23bが支持枠15の上梁17に回転自在に支持されている。
図1に示すように、昇降路3の上端部に支持梁25が配置されている。支持梁25は、最上階の乗場4よりも上方に位置されている。トラクションシーブ26を駆動する巻上機27が支持梁25の上に据え付けられている。巻上機27は、図6に示す電磁ブレーキ28を内蔵している。
本実施形態によると、乗り籠7および釣合錘8は、複数本のメインロープ30で互いに連結されているとともに、当該メインロープ30を介して昇降路3に吊り下げられている。図5に示すように、メインロープ30は、一定の間隔を存して一列に配列されている。メインロープ30の一端部30aおよび他端部30bは、夫々昇降路3の上端に固定されている。
メインロープ30の中間部30cは、乗り籠7のかご下シーブ12、巻上機27のトラクションシーブ26および釣合錘8の錘シーブ23a,23bに連続的に巻き掛けられている。
このため、巻上機27のトラクションシーブ26でメインロープ30を巻き上げたり、巻き戻すことで、乗り籠7および釣合錘8が昇降路3に沿ってつるべ式に駆動されるようになっている。
さらに、マシンルームレスエレベータ1は、制御盤31を備えている。制御盤31は、巻上機27および電磁ブレーキ28を制御する要素であって、例えば乗場4の三方枠の中あるいは昇降路3内に設置されている。昇降路3内に制御盤31を設置する場合、乗場4には保守および救出作業用の操作盤や接続インターフェースのみを設置する。
ところで、マシンルームレスエレベータ1では、例えば電磁ブレーキ28の不調、リミットスイッチの動作不良のような予期せぬアクシデントが生じた時に、乗り籠7が最上階の乗場4よりも上方に突き上げた状態で非常停止することがあり得る。
図1は、乗り籠7が最上階の乗場4を距離Lだけ通り過ぎた位置で非常停止した状態を示している。乗り籠7が非常停止した状態では、釣合錘8が最下階の乗場4の付近に位置し、当該釣合錘8の下端部が昇降路3のピット3bに入り込んでいる。
突き上げた乗り籠7を最上階の乗場4に復帰させる際には、非常用駆動装置40を用いた復旧作業が実施される。図1は、非常用駆動装置40を昇降路3に設置した状態を示している。本実施形態に係る非常用駆動装置40は、電動ウインチ41、吊り上げロープ42、吊り上げ器具43およびリモートコントローラ44を主要な要素として備えている。
電動ウインチ41は、非常用巻上機の一例であって、昇降路3のピット3bの底に取り外し可能に据え付けられている。吊り上げロープ42は、電動ウインチ41から昇降路3の上部に向けて繰り出されている。
吊り上げ器具43は、最下階の乗場4の付近に下降された釣合錘8よりも上方に位置するように、当該釣合錘8を案内する一方の第2のガイドレール14に取り付けられている。
図2ないし図4に示すように、吊り上げ器具43は、器具本体46、ガイドシーブ47およびロープヒッチ48を備えている。器具本体46は、第2のガイドレール14に沿って起立された板状のガイド支持部50と、一方の第2のガイドレール14に沿って起立するようにガイド支持部50の一側から直角に折り返されたブラケット部51と、ガイド支持部50の下端とブラケット部51の下端との間に跨る水平なロープ受け部52と、を有している。
本実施形態では、器具本体46のブラケット部51は、第2のガイドレール14の脚部14aの表面の上に複数のボルト53で固定されている。ボルト53は、締結具の一例であって、ブラケット部51および脚部14aを貫通するとともに、当該ボルト53の貫通端には、夫々ナット54がねじ込まれている。
これにより、器具本体46のブラケット部51が第2のガイドレール14に結合されるとともに、ガイド支持部50が第2のガイドレール14の刃部14bに沿うような姿勢で起立されている。さらに、図3および図4に示すように、第2のガイドレール14の脚部14aには、ボルト53を通す複数の貫通孔55が予め形成されている。
ガイドシーブ47は、ロープガイドの一例であって、器具本体46のガイド支持部50に水平なピボット軸57を介して回転自在に支持されている。ガイドシーブ47の外周面には、電動ウインチ41から繰り出された吊り上げロープ42が巻き掛けられる単一のガイド溝58が形成されている。
ガイドシーブ47は、釣合錘8の一方の錘シーブ23aの真上に位置されている。ガイドシーブ47の回転軸線O1と錘シーブ23aの回転軸線O2とは、互いに平行に配置されている。
さらに、図5に示すように、釣合錘8の錘シーブ23a,23bには、夫々複数のメインロープ30が巻き掛けられる複数の第1のロープ溝59と、吊り上げロープ42が巻き掛けられる単一の第2のロープ溝60と、が形成されている。第1のロープ溝59および第2のロープ溝60は、錘シーブ23a,23bの回転軸線O2の軸方向に間隔を存して一列に並んでいる。
第2のロープ溝60は、突き上げた乗り籠7を最上階の乗場4に復帰させる際に利用する要素であって、釣合錘8の錘シーブ23a,23bに予め形成されている。そのため、マシンルームレスエレベータ1の通常運転時においては、第2のロープ溝60に吊り上げロープ42は巻き掛けられていない。
ロープヒッチ48は、ロープ受け部52に開口された孔で規定されている。ロープヒッチ48は、ガイドシーブ47の真下に位置されるとともに、スリット61を介してロープ受け部52の側縁に開口されている。
図3に示すように、電動ウインチ41から繰り出された吊り上げロープ42は、ロープ受け部52に設けた挿通孔62を通じてガイドシーブ47のガイド溝58に巻き掛けられている。ガイドシーブ47に巻き掛けられた吊り上げロープ42は、ガイドシーブ47の下方の釣合錘8に向けて導かれるとともに、錘シーブ23a,23bの第2のロープ溝60に巻き掛けられている。錘シーブ23a,23bに巻き掛けられた吊り上げロープ42は、上方の吊り上げ器具43に向けて導かれるとともに、当該吊り上げロープ42の繰り出し端がシャックルロッド63を介して吊り上げ器具43のロープヒッチ48に連結されている。
したがって、電動ウインチ41から繰り出された吊り上げロープ42は、ガイドシーブ47および錘シーブ23a,23bを経由してロープヒッチ48に向かうように2:1のローピングで引き回されている。
リモートコントローラ44は、非常用駆動装置40を取り扱う作業員Mによって人為的に操作される要素である。図6に示すように、リモートコントローラ44は、電動ウインチ41の運転を制御する制御回路65に第1のケーブル66aを介して電気的に接続されている。さらに、リモートコントローラ44は、巻上機27および電磁ブレーキ28を制御する制御盤31に第2のケーブル66bを介して電気的に接続されている。
本実施形態では、作業員Mは、最下階の乗場4でリモートコントローラ44を操作するようになっている。制御回路65は、ピット3bの底に据え付けられた電動ウインチ41に内蔵されているので、第2のケーブル66bは、最下階の乗場4からピット3bの底に至る十分なケーブル長を有している。
リモートコントローラ44は、突き上げた乗り籠7を最上階の乗場4に復帰させる際に、電動ウインチ41の制御回路65に吊り上げロープ42を巻き取る駆動信号を送出するとともに、制御盤31に巻上機27の電磁ブレーキ28を解除する制御信号を送出する。駆動信号および制御信号は、リモートコントローラ44から同時に送出される。
次に、乗り籠7が最上階の乗場4よりも上方に突き上げた状態で非常停止した際に、非常用駆動装置40を用いて乗り籠7を最上階の乗場4に復帰させる際の作業手順について説明する。
乗り籠7が非常停止した場合、巻上機27の電磁ブレーキ28はブレーキ保持状態を維持している。さらに、乗り籠7が最上階の乗場4を通り過ぎているため、乗場扉5および籠扉10は共に閉じられている。
最初に、作業員Mが最下階の乗場4から昇降路3のピット3bに入り、電動ウインチ41をピット3bの底に据え付ける。さらに、釣合錘8を案内する一方の第2のガイドレール14に複数のボルト53およびナット54を用いて吊り上げ器具43を固定する。吊り上げ器具43を第2のガイドレール14に固定した状態では、吊り上げ器具43のガイドシーブ47が釣合錘8の一方の錘シーブ23aの真上に位置されている。
この後、電動ウインチ41から繰り出された吊り上げロープ42をピット3bから吊り上げ器具43に導いて、ガイドシーブ47のガイド溝58に巻き掛ける。さらに、吊り上げロープ42をガイドシーブ47の下方に導いて錘シーブ23a,23bの第2のロープ溝60に巻き掛ける。この後、吊り上げロープ42の繰り出し端を、例えばシャックルロッド63を用いて吊り上げ器具43のロープヒッチ48に結合する。
これにより、吊り上げロープ42は、釣合錘8を吊り下げるように2:1のローピングで引き回された状態となる。
引き続いて、リモートコントローラ44と電動ウインチ41の制御回路65との間を第1のケーブル66aで電気的に接続するとともに、リモートコントローラ44と制御盤31との間を第2のケーブル66bで電気的に接続する。
この状態で、ピット3bから出た作業員Mが最下階の乗場4でリモートコントローラ44を操作する。これにより、リモートコントローラ44から電動ウインチ41の制御回路65に駆動信号が送出され、電動ウインチ41が吊り上げロープ42を巻き取る方向に駆動される。この結果、吊り上げロープ42を介して釣合錘8が強制的に引き上げられる。
加えて、制御回路65に駆動信号が送出されると同時に、リモートコントローラ44から制御盤31に制御信号が送出される。そのため、制御盤31からの指令により巻上機27の電磁ブレーキ28が解除され、トラクションシーブ26が回転可能な状態に移行する。
したがって、たとえ巻上機27が動作しないような状況化においても、釣合錘8の引き上げ動作に追従するようにメインロープ30を介してトラクションシーブ26が回転し、メインロープ30に弛みを生じさせることなく釣合錘8が強制的に引き上げられる。
釣合錘8が引き上げられると、釣合錘8の動きがメインロープ30を介して乗り籠7に伝わり、突き上げた状態で非常停止していた乗り籠7が最上階の乗場4に着床するまで下降する。乗り籠7が乗場4に着床した時点で乗場扉5および籠扉10を開放することにより、例えば乗り籠7に閉じ込められていた乗客を乗場4に降ろすことが可能となる。
第1の実施形態によれば、昇降路3のピット3bに据え付けた電動ウインチ41と、第2のガイドレール14に固定した吊り上げ器具43と、を標準的な救出用の構成要素とすることで、昇降路3の上端に突き上げた乗り籠7を最上階の乗場4に復帰させる際の作業工程を一本化することができる。
このため、非常用駆動装置40の取り扱いが容易となり、突き上げた乗り籠7を下降させる際の作業性を改善することができる。
しかも、本実施形態では、リモートコントローラ44を用いて電動ウインチ41および電磁ブレーキ28を遠隔操作するようにしたので、作業員Mはピット3bを出て最下階の乗場4の側から安全かつ容易に釣合錘8を強制的に引き上げる作業を実施できる。
さらに、吊り上げロープ42は、2:1のローピングで釣合錘8を吊り下げているので、吊り上げロープ42および吊り上げ器具43に加わる荷重が1/2になるとともに、電動ウインチ41に加わる荷重も1/2となる。
このため、出力の小さな電動ウインチ41を採用することができ、釣合錘8を引き上げる際の消費電力を抑制することができる。それとともに、吊り上げ器具43の荷重負担を軽減することができ、吊り上げ器具43の小型軽量化を図ることができる。
加えて、本実施形態によると、錘シーブ23a,23bに吊り上げロープ42が巻き掛けられる第2のロープ溝60が予め形成されている。このため、吊り上げロープ42を巻き掛ける専用のシーブを省略することができ、非常用駆動装置40の構成を簡素化できる。
さらに、第2のガイドレール14にボルト53を通す貫通孔55を予め形成したことで、第2のガイドレール14に吊り上げ器具43を固定する作業を容易に行うことができる。それとともに、貫通孔55の存在により、作業員Mは、第2のガイドレール14に対する吊り上げ器具43の固定位置を容易に把握することができ、この点でも作業性の向上に寄与するといった利点がある。
第1の実施形態では、吊り上げ器具43の器具本体46を第2のガイドレール14の脚部14aの表面の上に固定したが、この構成に限定されるものではない。例えば、器具本体46を第2のガイドレール14の脚部14aの裏面に固定してもよい。
この構成によれば、吊り上げ器具43が昇降動する釣合錘8あるいは昇降路3内の他のエレベータ機器から外れた位置に設置されるため、吊り上げ器具43を昇降路3に恒久的に設置したままの形態としてもよい。
[第2の実施形態]
図7および図8は、第2の実施形態を開示している。第2の実施形態は、釣合錘8に吊り上げロープ42を巻き掛ける専用の付加シーブ70を設けた点が前記第1の実施形態と相違している。それ以外のマシンルームレスエレベータ1および非常駆動装置40の構成は、基本的に第1の実施形態と同様である。そのため、第2の実施形態において、第1の実施形態と同一の構成部分には同一の参照符号を付して、その説明を省略する。
第2の実施形態では、吊り上げ器具43のガイドシーブ47が第1のロープガイドを構成し、専用の付加シーブ70が第2のロープガイドを構成している。付加シーブ70は、吊り上げロープ42が巻き掛けられるロープ溝71を有するとともに、釣合錘8の下梁18の中間部にピボット軸72を介して回転自在に支持されている。このため、付加シーブ70は、釣合錘8の下端部に位置されている。
図8に示すように、釣合錘8を強制的に引き上げる際に用いる吊り上げロープ42は、吊り上げ器具43のガイドシーブ47から付加シーブ70を経由してロープヒッチ48に導かれている。そのため、吊り上げロープ42は、釣合錘8の側方を通して昇降路3の高さ方向に2:1のローピングで引き回されている。
このような第2の実施形態によると、昇降路3の上端に突き上げた状態で非常停止した乗り籠7を下降させるには、前記第1の実施形態と同様にリモートコントローラ44を用いて電動ウインチ41および電磁ブレーキ28を操作し、電動ウインチ41で吊り上げロープ42を巻き取る。これにより、吊り上げロープ42を介して釣合錘8が強制的に引き上げられ、釣合錘8の動きがメインロープ30を介して乗り籠7に伝わる。
したがって、たとえ巻上機27が動作しないような状況化においても、突き上げた状態で非常停止していた乗り籠7を下降させることができ、前記第1の実施形態と同様の効果を得ることができる。
さらに、第2の実施形態では、付加シーブ70が釣合錘8の下端部に位置されているので、乗り籠7が突き上げた状態では、付加シーブ70からピット3bの底までの距離が短くなる。そのため、ピット3bに入り込んだ作業員Mの手が届く範囲内あるいはピット3b内でピット椅子や脚立に乗った作業員Mの手が届く範囲内に付加シーブ70が位置され、吊り上げロープ42を引き回す作業をピット3b内で実施することができる。よって、昇降路3の高所での作業が不要となり、作業性が向上する。
なお、釣合錘8が昇降動する際に、付加シーブ70が乗り籠7あるいは昇降路3内の各種のエレベータ機器と干渉しない位置にある場合には、付加シーブ70は、釣合錘8の下梁18に恒久的に設置したままの形態としてもよい。
さらに、付加シーブ70は、釣合錘8を強制的に引き上げる必要が生じた時点で、支持枠15の下梁18に取り外し可能に設置するようにしてもよい。
[第3の実施形態]
図9は、第3の実施形態を開示している。第3の実施形態は、吊り上げ器具43の設置の仕方が前記第1の実施形態と相違している。それ以外の吊り上げ器具43の構成は、第1の実施形態と同様である。
図9に一方の第2のガイドレール14を代表して示すように、第2のガイドレール14は、第1のレールブラケット80aおよび第2のレールブラケット80bを介して昇降路3の壁面3bに固定されている。第1のレールブラケット80aは、昇降路3の壁面3bから水平に突出されている。第2のレールブラケット80bは、第1のレールブラケット80aの上に固定された水平部81と、水平部81の縁から上向きに直角に折り返された起立部82と、を有している。起立部82は、昇降路3に沿うように垂直に起立されており、当該起立部82の表面にレールクリップ83を介して第2のガイドレール14の脚部14aが固定されている。
本実施形態によると、吊り上げ器具43の器具本体46は、第2のレールブラケット80bの表面に固定されている。具体的に述べると、器具本体46のブラケット部51が第2のレールブラケット80bの起立部82の上に締結具としての複数のボルト53で固定されている。
この結果、吊り上げ器具43は、ガイドシーブ47を有するガイド支持部50が第2のガイドレール14と隣り合うとともに、当該ガイドレール14の刃部14bに沿うような姿勢で起立されている。
このような第3の実施形態においても、非常用駆動装置40の吊り上げ器具43を釣合錘8よりも高い位置で昇降路3に設置することができる。したがって、電動ウインチ41で吊り上げロープ42を巻き取ることにより、釣合錘8を強制的に引き上げることができる。
第3の実施形態では、吊り上げ器具43を第1および第2のレールブラケット80a,80bを利用して昇降路3に設置したが、例えば吊り上げ器具43を昇降路3の壁面3aに専用のブラケットを用いて直接固定してもよい。
[第4の実施形態]
図10および図11は、第4の実施形態を開示している。第4の実施形態は、吊り上げロープ42が巻き掛けられるロープガイド90の構成が前記第1の実施形態と相違している。それ以外の吊り上げ器具43の構成は、第1の実施形態と同様である。
図10および図11に示すように、ロープガイド90は、円形の断面形状を有する真っ直ぐな軸部材90aで構成されている。軸部材90aの軸方向に沿う一端は、器具本体46のガイド支持部50に突き当てられているとともに、ボルト91を介してガイド支持部50に結合されている。ボルト91は、ガイド支持部50を貫通して軸部材90aにねじ込まれている。軸部材90aは、起立したガイド支持部50から水平に突出されている。
ガイド溝92およびストッパ部93が軸部材90aの中間部の外周面に形成されている。ガイド溝92は、吊り上げロープ42が摺動可能に巻き掛けられる要素であって、軸部材90aの周方向に連続している。さらに、ガイド溝92は、円弧状に湾曲された形状を有している。ガイド溝91の溝幅Wは、吊り上げロープ42の直径Dよりも大きい。
ストッパ部93は、吊り上げロープ42がガイド溝92から外れるのを防止するための要素であって、ガイド溝92よりも軸部材90aの先端の側に位置されている。ストッパ部93は、軸部材90aの外周面から立ち上がるとともに、軸部材90aの周方向に連続したフランジ状に形成されている。
第4の実施形態によると、電動ウインチ41から繰り出された吊り上げロープ42は、ロープガイド90のガイド溝92に摺動可能に巻き掛けられた後、前記第1の実施形態と同様に、釣合錘8の錘シーブ23a,23bを経由して器具本体46のロープヒッチ48に導かれている。
このため、電動ウインチ41が吊り上げロープ42を巻き取る方向に駆動されると、当該吊り上げロープ42がロープガイド90のガイド溝92に摺動可能に接触しつつ巻き上げられ、釣合錘8が強制的に引き上げられる。
釣合錘8が引き上げられると、釣合錘8の動きがメインロープ30を介して乗り籠7に伝わり、突き上げた状態で非常停止していた乗り籠7が最上階の乗場4に着床するまで下降する。
よって、第1の実施形態のガイドシーブ47の代わりに、吊り上げロープ42が摺動可能に接触する軸部材90aを使用して吊り上げロープ42を案内することができる。
[第5の実施形態]
図12は、第5の実施形態を開示している。第5の実施形態は、吊り上げロープ42が巻き掛けられるロープガイド100の構成が前記第1の実施形態と相違している。それ以外の吊り上げ器具43の構成は、第1の実施形態と同様である
図12に示すように、ロープガイド100は、ブラケット101とロープ受け102とで構成されている。ブラケット101は、板状の第1の支持部103と、第1の支持部103の一端から直角に折り返された板状の第2の支持部104と、を有している。
第1の支持部103は、器具本体46のガイド支持部50に例えば溶接あるいはボルト締め等の手段により固定されている。第2の支持部104は、昇降路3の高さ方向に沿って起立するように器具本体46のガイド支持部50から突出されている。
円形の貫通孔105が第2の支持部104の中央部に形成されている。貫通孔105は、電動ウインチ41から繰り出された吊り上げロープ42が挿通される要素であって、当該吊り上げロープ42が遊びを以て挿通し得るような大きさを有している。
ロープ受け102は、例えば摺動性に優れた合成樹脂材料あるいは金属材料により円環状に形成されている。ロープ受け102は、貫通孔105を規定する第2の支持部104の開口縁に取り付けられている。このため、貫通孔105に挿通された吊り上げロープ42は、ロープ受け102に摺動可能に接している。
第5の実施形態によると、電動ウインチ41から繰り出された吊り上げロープ42は、ロープガイド100の貫通孔105に挿通された後、前記第1の実施形態と同様に、釣合錘8の錘シーブ23a,23bを経由して器具本体46のロープヒッチ48に導かれている。
このため、電動ウインチ41が吊り上げロープ42を巻き取る方向に駆動されると、当該吊り上げロープ42がロープガイド100のロープ受け102に摺動可能に接触しつつ巻き上げられ、釣合錘8が強制的に引き上げられる。
釣合錘8が引き上げられると、釣合錘8の動きがメインロープ30を介して乗り籠7に伝わり、突き上げた状態で非常停止していた乗り籠7が最上階の乗場4に着床するまで下降する。
よって、第1の実施形態のガイドシーブ47の代わりに、吊り上げロープ42が貫通する挿通するロープガイド100を使用して吊り上げロープ42を案内することができる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
前記実施形態では、吊り上げロープを2:1のローピングで引き回したが、電動ウインチおよび吊り上げ器具の荷重負担をより軽減するために、吊り上げロープを4:1あるいは6:1のローピングで引き回すようにしてもよい。
さらに、場合によっては、電動ウインチと釣合錘との間を1:1のローピングで引き回した吊り上げロープで直接繋ぐようにしてもよい。
それとともに、非常用巻上機は電動ウインチに特定されるものではなく、例えば電動ウインチの代わりに手巻きウインチあるいはチェーンブロックを用いてもよい。
3…昇降路、7…乗り籠、8…釣合錘、27…巻上機、30…メインロープ、41…非常用巻上機(電動ウインチ)、42…吊り上げロープ、43…吊り上げ器具、46…器具本体、47,70,90,100…ロープガイド(ガイドシーブ、付加シーブ)、48…ロープヒッチ。

Claims (13)

  1. 昇降路に昇降動可能に支持された乗り籠と、
    前記昇降路に昇降動可能に支持された釣合錘と、
    前記乗り籠と前記釣合錘との間を連結するとともに、前記乗り籠および前記釣合錘を前記昇降路に吊り下げるメインロープと、
    前記昇降路に設置され、前記メインロープを巻き上げたり巻き戻すことで、前記乗り籠および前記釣合錘をつるべ式に昇降動させる巻上機と、を有するマシンルームレスエレベータにおいて、
    前記昇降路のピットに設置される非常用巻上機と、
    前記メインロープが巻き掛けられた前記釣合錘のシーブよりも上方に位置するように前記昇降路に設置される吊り上げ器具と、を備え、
    前記吊り上げ器具は、
    前記昇降路に固定される器具本体と、
    前記器具本体に設けられ、前記非常用巻上機から繰り出された吊り上げロープが前記釣合錘の前記シーブよりも上方で巻き掛けられるロープガイドと、
    前記器具本体に設けられ、前記ロープガイドよりも下方で前記吊り上げロープの繰り出し端が取り外し可能に連結されるロープヒッチと、を含み、
    前記釣合錘の前記シーブは、前記メインロープが巻き掛けられる第1のロープ溝と、前記吊り上げロープが巻き掛けられる第2のロープ溝と、を有し、前記吊り上げロープは、前記ロープガイドから前記シーブの前記第2のロープ溝を経由して前記ロープヒッチに連結されたマシンルームレスエレベータの非常用駆動装置。
  2. 前記ロープガイドは、前記器具本体に回転自在に支持されたガイドシーブである請求項1に記載のマシンルームレスエレベータの非常用駆動装置。
  3. 前記ロープガイドは、前記器具本体から突出された円柱状の軸部材で構成され、前記軸部材は、(i)当該軸部材の外周面に周方向に連続して形成され、前記吊り上げロープが摺動可能に巻き掛けられるガイド溝と、(ii)前記ガイド溝と隣り合う位置で前記軸部材の外周面から突出されたフランジ状のストッパ部と、を有する請求項1に記載のマシンルームレスエレベータの非常用駆動装置。
  4. 前記ロープガイドは、前記器具本体から突出され、前記吊り上げロープが貫通する貫通孔を有するブラケットと、前記貫通孔を規定する前記ブラケットの開口縁に取り付けられ、前記吊り上げロープが摺動可能に接するロープ受けと、で構成された請求項1に記載のマシンルームレスエレベータの非常用駆動装置。
  5. 前記吊り上げ器具の前記器具本体は、前記釣合錘の昇降動を案内するガイドレールに締結具を介して取り外し可能に固定された請求項1ないし請求項4のいずれか一項に記載のマシンルームレスエレベータの非常用駆動装置。
  6. 前記ガイドレールは、前記締結具が通る貫通孔を有する請求項5に記載のマシンルームレスエレベータの非常用駆動装置。
  7. 作業員が人為的に操作するリモートコントローラをさらに備え、当該リモートコトローラは、前記巻上機が有する電磁ブレーキにブレーキ解除用の信号を送出するとともに、前記非常用巻上機の運転を制御する制御回路に前記吊り上げロープを巻き取る方向に前記非常用巻上機を駆動する信号を送出する請求項1に記載のマシンルームレスエレベータの非常用駆動装置。
  8. 昇降路に昇降動可能に支持された乗り籠と、
    前記昇降路に昇降動可能に支持された釣合錘と、
    前記乗り籠と前記釣合錘との間を連結するとともに、前記乗り籠および前記釣合錘を前記昇降路に吊り下げるメインロープと、
    前記昇降路に設置され、前記メインロープを巻き上げたり巻き戻すことで、前記乗り籠および前記釣合錘をつるべ式に昇降動させる巻上機と、を有するマシンルームレスエレベータにおいて、
    前記昇降路のピットに設置される非常用巻上機と、
    前記釣合錘に支持される第1のロープガイドと、
    前記釣合錘よりも上方に位置するように前記昇降路に設置される吊り上げ器具と、を備え、
    前記吊り上げ器具は、
    前記昇降路に固定される器具本体と、
    前記器具本体に設けられ、前記非常用巻上機から繰り出された吊り上げロープが前記釣合錘よりも上方で巻き掛けられる第2のロープガイドと、
    前記器具本体に設けられ、前記第2のロープガイドよりも下方で前記吊り上げロープの繰り出し端が取り外し可能に連結されるロープヒッチと、を含み、
    前記吊り上げロープは、前記吊り上げ器具の前記第2のロープガイドから前記釣合錘の第1のロープガイドを経由して前記ロープヒッチに連結されたマシンルームレスエレベータの非常用駆動装置。
  9. 前記第1のロープガイドは、前記釣合錘の下端部に位置された請求項8に記載のマシンルームレスエレベータの非常用駆動装置。
  10. 前記第1のロープガイドは、前記釣合錘に回転自在に支持された付加シーブであり、前記第2のロープガイドは、前記器具本体に回転自在に支持されたガイドシーブである請求項8又は請求項9に記載のマシンルームレスエレベータの非常用駆動装置。
  11. 昇降路に昇降動可能に支持された乗り籠と、
    前記昇降路に昇降動可能に支持された釣合錘と、
    前記乗り籠と前記釣合錘との間を連結するとともに、前記乗り籠および前記釣合錘を前記昇降路に吊り下げるメインロープと、
    前記昇降路に設置され、前記メインロープを巻き上げたり巻き戻すことで、前記乗り籠および前記釣合錘をつるべ式に昇降動させる巻上機と、を備えたマシンルームレスエレベータにおいて、
    前記乗り籠が前記昇降路の上端に突き上げた状態で前記昇降路のピットに非常用巻上機を据え付け、
    前記非常用巻上機から繰り出される吊り上げロープが巻き掛けられるロープガイドと、前記ロープガイドよりも下方で前記吊り上げロープの繰り出し端が取り外し可能に連結されるロープヒッチとを有する吊り上げ器具を、前記メインロープが巻き掛けられた前記釣合錘のシーブよりも上方の位置で前記昇降路に設置し、
    前記非常用巻上機から繰り出された前記吊り上げロープを、前記ロープガイドから前記釣合錘の前記シーブに予め設けられた専用のロープ溝を経由して前記ロープヒッチに連結し、
    前記非常用巻上機で前記吊り上げロープを巻き取ることで、前記釣合錘を強制的に引き上げるようにしたマシンルームレスエレベータの非常用駆動方法。
  12. 前記釣合錘を強制的に引き上げる際に、作業員が人為的に操作するリモートコントローラを用いて前記巻上機が有する電磁ブレーキにブレーキ解除用の信号を送出するとともに、前記非常用巻上機の運転を制御する制御回路に前記吊り上げロープを巻き取る方向に前記非常用巻上機を駆動する信号を送出するようにした請求項11に記載のマシンルームレスエレベータの非常用駆動方法。
  13. ブレーキ解除用の前記信号および前記巻上機を駆動する前記信号は、前記リモートコントローラから同時に送出される請求項12に記載のマシンルームレスエレベータの非常用駆動方法。
JP2016237428A 2016-12-07 2016-12-07 マシンルームレスエレベータの非常用駆動装置および非常用駆動方法 Expired - Fee Related JP6251367B1 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016237428A JP6251367B1 (ja) 2016-12-07 2016-12-07 マシンルームレスエレベータの非常用駆動装置および非常用駆動方法
CN201710505409.2A CN108163666B (zh) 2016-12-07 2017-06-28 无机房电梯的紧急用驱动装置及紧急用驱动方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016237428A JP6251367B1 (ja) 2016-12-07 2016-12-07 マシンルームレスエレベータの非常用駆動装置および非常用駆動方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP6251367B1 true JP6251367B1 (ja) 2017-12-20
JP2018090408A JP2018090408A (ja) 2018-06-14

Family

ID=60685745

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016237428A Expired - Fee Related JP6251367B1 (ja) 2016-12-07 2016-12-07 マシンルームレスエレベータの非常用駆動装置および非常用駆動方法

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP6251367B1 (ja)
CN (1) CN108163666B (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN112739638B (zh) * 2018-09-26 2023-04-04 三菱电机楼宇解决方案株式会社 电梯的对重的起重装置及起重方法

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001247271A (ja) * 2000-03-08 2001-09-11 Toshiba Corp エレベータのつり合いおもり引揚げ装置。
JP2004026396A (ja) * 2002-06-25 2004-01-29 Toshiba Elevator Co Ltd エレベータシステムのつり合いおもり引上げ装置
JP2011006218A (ja) * 2009-06-26 2011-01-13 Mitsubishi Electric Corp エレベーターの乗客救出装置

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN2186236Y (zh) * 1993-02-03 1994-12-28 关明 电梯断绳立即闸车装置
JP3281168B2 (ja) * 1994-03-18 2002-05-13 東芝エレベータ株式会社 エレベータかごの吊り装置
JP2016210583A (ja) * 2015-05-12 2016-12-15 東芝エレベータ株式会社 エレベータ
CN105819310B (zh) * 2016-05-20 2018-03-27 陕西小溪机电科技有限公司 一种具有手动自救缓降功能的双曳引驱动电梯

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001247271A (ja) * 2000-03-08 2001-09-11 Toshiba Corp エレベータのつり合いおもり引揚げ装置。
JP2004026396A (ja) * 2002-06-25 2004-01-29 Toshiba Elevator Co Ltd エレベータシステムのつり合いおもり引上げ装置
JP2011006218A (ja) * 2009-06-26 2011-01-13 Mitsubishi Electric Corp エレベーターの乗客救出装置

Also Published As

Publication number Publication date
CN108163666B (zh) 2019-11-08
CN108163666A (zh) 2018-06-15
JP2018090408A (ja) 2018-06-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP2349902B1 (en) Method of installing an elevator
US20130248299A1 (en) Elevator arrangement and method
CN110914183B (zh) 电梯系统
US20020125078A1 (en) Elevator with governor
JP2006256760A (ja) エレベーター装置
JP2011006218A (ja) エレベーターの乗客救出装置
JP6251367B1 (ja) マシンルームレスエレベータの非常用駆動装置および非常用駆動方法
JP6751373B2 (ja) 非常停止装置及びエレベーター
KR20160036787A (ko) 기계실이 없는 엘리베이터 설치구조
JP4474306B2 (ja) エレベーター装置
EP2679531B1 (en) Elevator with moveable rope suspension point
WO2015159319A1 (ja) エレベータのピット出入り装置
JP2011102177A (ja) エレベータの閉じ込め救出方法
JP6336225B2 (ja) エレベータ装置
JP6504589B2 (ja) エレベータ装置
JP2003201074A (ja) エレベータの閉じ込め救出方法および装置
KR101791857B1 (ko) 엘리베이터용 하부체대구조
JP6223234B2 (ja) エレベータ装置
JP2006188310A (ja) エレベータ装置
JP2012051702A (ja) 移動仮設作業装置
JP6289570B1 (ja) マシンルームレスエレベータ
KR20180018083A (ko) 엘리베이터 하부체대 비상정지장치
WO2018142447A1 (ja) エレベーター装置
JP6294252B2 (ja) エレベータ装置
WO2005007550A1 (ja) 機械室レスエレベータの作業台装置

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20171011

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20171024

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20171124

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6251367

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees