JP2007276986A - エレベータの閉じ込め故障救出方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】この発明は、特殊な、かつ大掛かりなシステムを用いることなく、乗客の作業負荷を低減し、扉開検出回路さえ正常であれば乗客の救出が行えるエレベータの閉じ込め故障救出方法を得ることを目的とする。
【解決手段】閉じ込め故障がエレベータ制御装置12および通信回線13を介して監視センタ14に通報されると、救出運転開始のための操作が監視センタ14から通話装置11を介して乗りかご7内の乗客に報知される。そして、乗りかご7における救出運転開始のための操作が実行されると、巻上機2の制動が解除され、乗りかご7が乗りかご7とつり合いおもり8との重量差により昇降する。さらに、乗りかご7が昇降して扉開可能ゾーンに到達すると、巻上機2が制動され、乗りかご7が扉開可能ゾーンに停止する。そこで、かご扉および乗り場扉が自動開放され、乗りかご7内の乗客が乗り場に避難する。
【選択図】図1
【解決手段】閉じ込め故障がエレベータ制御装置12および通信回線13を介して監視センタ14に通報されると、救出運転開始のための操作が監視センタ14から通話装置11を介して乗りかご7内の乗客に報知される。そして、乗りかご7における救出運転開始のための操作が実行されると、巻上機2の制動が解除され、乗りかご7が乗りかご7とつり合いおもり8との重量差により昇降する。さらに、乗りかご7が昇降して扉開可能ゾーンに到達すると、巻上機2が制動され、乗りかご7が扉開可能ゾーンに停止する。そこで、かご扉および乗り場扉が自動開放され、乗りかご7内の乗客が乗り場に避難する。
【選択図】図1
Description
この発明は、乗客が乗りかご内に閉じ込められる閉じ込め故障の発生時に、乗客を救出するエレベータの閉じ込め故障救出方法に関するものである。
従来のエレベータの緊急避難装置は、機械制御室の電動機軸に取り付けられたブレーキからなる装置で、作動輪が作動杵を操作するために巻かれた作動ケーブルを有する伝動輪と噛み合うように作動輪を同心上に備え、作動杵は一端が乗りかごに取り付けられた制御シリンダに接続され、他端が機械制御室に取り付けられた従動シリンダに接続される動力出力部材からなる動力付勢装置を具備し、制御シリンダはブレーキの制動を開放するために作動杵を制御する従動シリンダのピストンロッドを規制するために動力出力部材を通して圧力を供給するピストンロッドを作動する操作ハンドルを具備し、乗りかご内の乗客が操作ハンドルを操作してブレーキの制動を開放し、ついで作動ケーブルを引くことにより乗りかごを手動で上下作動するように構成されている(例えば、特許文献1参照)。
また、従来のエレベータの閉じ込め故障救出方法は、監視端末装置が閉じ込め故障を検出し管理拠点に通報がなされると、監視端末装置に救出指令を送信し、エレベータ制御装置を操作して救出運転を行う。このとき、乗りかごと管理拠点間で通話装置を介して通話可能とすると共に、ディスプレイに乗客の操作を支援する画像を表示して、乗客が、通話装置により管理拠点のオペレータと会話しつつ、ディスプレイにより供給される画像を見て視覚的にも操作手順を把握し、救出が円滑に、かつ確実に行われる(例えば、特許文献2参照)。
従来のエレベータの緊急避難装置では、乗りかご内の乗客が機械制御室内のブレーキの制動を開放できるように、制御シリンダが乗りかごに設置され、ブレーキの制動を開放させる従動シリンダが機械制御室内に設置され、動力出力部材が制御シリンダと従動シリンダとを連通するように設置され、制御シリンダの圧力を動力出力部材を介して従動シリンダに供給する操作ハンドルが乗りかごに設置されているので、装置が極めて大掛かりなものとなってしまうという課題があった。また、乗客が自ら操作ハンドルを操作して圧力を従動シリンダに供給してブレーキの制動を解除し、さらに自ら作動ケーブルを引っ張って乗りかごを上下動させているので、乗客の作業負荷が多大なものとなってしまうという課題もあった。
また、従来のエレベータの閉じ込め故障救出方法では、閉じ込め故障の発生を検出すると、エレベータを運転して、乗りかごを最寄り階まで移動させているので、エレベータを運転する制御回路の運転操作回路に異常があると運転不能となり、救出できなくなるという問題があった。
また、従来のエレベータの閉じ込め故障救出方法では、閉じ込め故障の発生を検出すると、エレベータを運転して、乗りかごを最寄り階まで移動させているので、エレベータを運転する制御回路の運転操作回路に異常があると運転不能となり、救出できなくなるという問題があった。
この発明は、上記課題を解決するためになされたものであって、閉じ込め故障が検出されると、ブレーキ装置の制動を解除し、乗りかごを乗りかごとつり合いおもりとの重量差により昇降移動させるようにし、特殊な、かつ大掛かりなシステムを用いることなく、乗客の作業負荷を低減し、扉開検出回路さえ正常であれば乗客の救出が行えるエレベータの閉じ込め故障救出方法を得ることを目的とする。
この発明によるエレベータの閉じ込め故障救出方法は、故障検出装置により閉じ込め故障がエレベータ制御装置および通信回線を介して監視センタに通報されると、救出運転開始のための操作が該監視センタから報知手段を介して乗りかご内の乗客に報知されるステップと、上記乗りかごにおける救出運転開始のための操作が実行されると、ブレーキ装置を通電状態として巻上機の制動を解除し、該乗りかごが該乗りかごとつり合いおもりとの重量差により昇降するステップと、上記乗りかごが昇降して扉開可能ゾーンに到達すると、上記ブレーキ装置への通電を遮断して上記巻上機を制動し、該乗りかごを該扉開可能ゾーンに停止させるステップと、上記乗りかご内の乗客を乗り場に避難誘導するステップと、を有する。
この発明によれば、閉じ込め故障の発生が検出されると、救出運転開始のための操作が監視センタから報知手段を介して乗りかご内の乗客に報知されるので、乗客が救出運転開始のための操作を実行した後、乗りかごが昇降しても、乗客が不安がることもない。また、乗客が救出運転開始のための操作を実行すれば、ブレーキ装置が通電状態となり巻上機の制動が解除され、乗りかごは乗りかごとつり合いおもりとの重量差により昇降する。そして、乗りかごが昇降して扉開可能ゾーンに到達すれば、ブレーキ装置への通電が遮断され巻上機が制動され、乗りかごが扉開可能ゾーンに停止する。そこで、乗りかごを昇降させるための乗客による力作業は必要なくなり、エレベータ制御装置による乗りかごの昇降運転も必要なくなる。これにより、特殊な、かつ大掛かりなシステムを用いることなく、乗客の作業負荷を低減し、扉開検出回路さえ正常であれば乗客の救出が行えるエレベータの閉じ込め故障救出方法が実現される。
図1はこの発明によるエレベータの救出運転装置の全体構成を模式的に示すブロック図、図2はこの発明によるエレベータの救出運転装置におけるブレーキ開放コイルの制御回路を示す回路図、図3はこの発明によるエレベータの救出運転装置における救出運転動作を説明するフロー図である。
図1において、昇降路1の上部機械室には、電動機3および駆動綱車4からなる巻上機2が設置されている。そして、主ロープ6が、駆動綱車4に掛け渡され、その一端側が昇降路1内に垂下され、その他端側がそらせ車5に掛けられて昇降路1内に垂下されている。さらに、乗りかご7が主ロープ6の一端に固着され、つり合いおもり8が主ロープ6の他端に固着されている。これにより、これらの乗りかご7およびつり合いおもり8は、駆動綱車4およびそらせ車5に掛け渡された主ロープ6につるべ式に吊設されて、それぞれガイドレール(図示せず)に案内されて昇降路1内を昇降可能に配設されている。
ブレーキ装置9は、駆動綱車4を駆動する電動機3のモータ軸に取り付けられ、運転中に電源が断たれると後述するブレーキ開放コイル9aの励磁が絶たれ、ブレーキスプリング(図示せず)のばね力により巻上機2に制動がかかり、エレベータは緊急停止する。つまり、ブレーキ装置9は、通電時に巻上機2を動作可能とし、遮断時に巻上機2を制動するように構成されている。
乗りかご7には、行き先階の登録を可能とするかご操作盤10が設置され、さらに報知手段としての通話装置11が設置されている。
乗りかご7には、行き先階の登録を可能とするかご操作盤10が設置され、さらに報知手段としての通話装置11が設置されている。
エレベータ制御装置12は、かご操作盤10に接続され、種々の信号に基づいて電動機3への電力供給を制御し、乗りかご7の運行を制御する。このエレベータ制御装置12は通信回線13を介して監視センタ14に接続されている。故障検出装置15は、閉じ込め故障を検出するものであり、エレベータ制御装置12を介して監視センタ14に接続されている。また、乗りかご7内に設置された通話装置11は、エレベータ制御装置12および通信回線13を介して監視センタ14に接続されている。
このように構成されたエレベータの救出運転装置では、図2に示されるように、救出運転用ブレーキ開放コイル制御回路17が正規運転用ブレーキ開放コイル制御回路16と並列に設けられている。
この救出運転用ブレーキ開放コイル制御回路17は、かご操作盤10の扉開釦18および扉閉釦19、ブレーキ装置9を継続動作させるタイマー回路20、扉閉検出励磁コイル接点21、有効信号励磁コイル接点22、扉開ゾーン検出励磁コイル接点23を備えている。なお、扉閉検出励磁コイル接点21は、エレベータの扉が閉められたことを検知するものであり、扉が閉められているとONとなる。また、扉開ゾーン検出励磁コイル接点23は、乗りかご8が扉開可能な位置にあることを検出するものであり、乗りかご8が扉開可能な位置にあるとONとなる。
また、監視センタ14から遠隔操作される有効信号スイッチ24および有効信号スイッチ24がONとなると励磁される有効信号励磁コイル25を備えている。そして、有効信号励磁コイル接点22は、有効信号励磁コイル25が励磁されるとONとなるように構成されている。
この救出運転用ブレーキ開放コイル制御回路17は、かご操作盤10の扉開釦18および扉閉釦19、ブレーキ装置9を継続動作させるタイマー回路20、扉閉検出励磁コイル接点21、有効信号励磁コイル接点22、扉開ゾーン検出励磁コイル接点23を備えている。なお、扉閉検出励磁コイル接点21は、エレベータの扉が閉められたことを検知するものであり、扉が閉められているとONとなる。また、扉開ゾーン検出励磁コイル接点23は、乗りかご8が扉開可能な位置にあることを検出するものであり、乗りかご8が扉開可能な位置にあるとONとなる。
また、監視センタ14から遠隔操作される有効信号スイッチ24および有効信号スイッチ24がONとなると励磁される有効信号励磁コイル25を備えている。そして、有効信号励磁コイル接点22は、有効信号励磁コイル25が励磁されるとONとなるように構成されている。
このように構成された救出運転用ブレーキ開放コイル制御回路17は、扉開釦18および扉閉釦19が共にONとなり、扉閉検出励磁コイル接点21および有効信号励磁コイル接点22がONとなり、扉開ゾーン検出励磁コイル接点23がOFFとなると、ブレーキ装置9のブレーキ開放コイル9aに電力を供給する。そこで、ブレーキ開放コイル9aが励磁され、巻上機2の制動が解除される。そして、このブレーキ開放コイル9aへの給電時間および給電周期がタイマー回路20により制御され、巻上機2の所定時間の制動解除状態が周期的に繰り返される。
また、扉開釦18、扉閉釦19、扉閉検出励磁コイル接点21および有効信号励磁コイル接点22がON、かつ、扉開ゾーン検出励磁コイル接点23がOFFとなる以外の組み合わせの条件では、ブレーキ開放コイル9aへの電力の供給が遮断され、巻上機2は制動状態となる。つまり、上記の組み合わせの条件でのみ、巻上機2は制動解除の状態となる。
また、扉開釦18、扉閉釦19、扉閉検出励磁コイル接点21および有効信号励磁コイル接点22がON、かつ、扉開ゾーン検出励磁コイル接点23がOFFとなる以外の組み合わせの条件では、ブレーキ開放コイル9aへの電力の供給が遮断され、巻上機2は制動状態となる。つまり、上記の組み合わせの条件でのみ、巻上機2は制動解除の状態となる。
つぎに、このように構成されたエレベータの救出運転装置による救出動作について図3を参照しつつ説明する。なお、図3では、ステップ100〜ステップ116を便宜上S100〜S116と示している。
まず、エレベータ制御装置12は故障検出装置15からの出力をモニターし、乗りかご7の閉じ込め故障を監視している(ステップ100)。
そして、閉じ込め故障が発生すると、エレベータ制御装置12は通信回線13を介して「閉じ込め事故発生」を監視センタ14に通報する(ステップ101)。監視センタ14では、閉じ込め事故発生の通報を受け取ると、エレベータ制御装置12から扉閉検出励磁コイル接点21のON/OFF信号を取り込み、全てのかご扉および乗り場扉が閉じているか否かを判断する(ステップ102)。
そして、全てのかご扉および乗り場扉が閉じていること判断すると、ステップ103に移行し、監視センタ14から遠隔操作にて、有効信号スイッチ24をONとし、有効信号励磁コイル25を励磁する。これにより、有効信号励磁コイル接点22がONとなる。なお、乗りかご7は階間の扉開可能ゾーンから外れて停止しており、扉開ゾーン検出励磁コイル接点23はOFFとなっている。
そして、閉じ込め故障が発生すると、エレベータ制御装置12は通信回線13を介して「閉じ込め事故発生」を監視センタ14に通報する(ステップ101)。監視センタ14では、閉じ込め事故発生の通報を受け取ると、エレベータ制御装置12から扉閉検出励磁コイル接点21のON/OFF信号を取り込み、全てのかご扉および乗り場扉が閉じているか否かを判断する(ステップ102)。
そして、全てのかご扉および乗り場扉が閉じていること判断すると、ステップ103に移行し、監視センタ14から遠隔操作にて、有効信号スイッチ24をONとし、有効信号励磁コイル25を励磁する。これにより、有効信号励磁コイル接点22がONとなる。なお、乗りかご7は階間の扉開可能ゾーンから外れて停止しており、扉開ゾーン検出励磁コイル接点23はOFFとなっている。
ついで、ステップ104に移行し、監視センタ14から該当の乗りかご7の通話装置11を介して、閉じ込め事故が発生したこと、および、救出運転を開始するための操作(例えば、かご操作盤10の扉開釦18と扉閉釦19を同時に押し続けること)を乗客に説明する。
そこで、乗客が、閉じ込め事故が発生した事態を把握し、監視センタ14からの説明に従い、扉開釦18と扉閉釦19を同時に押す(ステップ105)。これにより、扉開釦18、扉閉釦19、扉閉検出励磁コイル接点21および有効信号励磁コイル接点22がON、かつ、扉開ゾーン検出励磁コイル接点23がOFFとなり、正規運転用ブレーキ開放コイル制御回路16と並列に設けられた救出運転用ブレーキ開放コイル制御回路17を介して電力がブレーキ開放コイル9aに供給され、巻上機2の制動が解除され、同時に、タイマー回路20が作動される(ステップ106)。そこで、乗りかご7がつり合いおもり8より重い場合には、乗りかご7が下降する。また、乗りかご7がつり合いおもり8より軽い場合には、乗りかご7は上昇する。
そこで、乗客が、閉じ込め事故が発生した事態を把握し、監視センタ14からの説明に従い、扉開釦18と扉閉釦19を同時に押す(ステップ105)。これにより、扉開釦18、扉閉釦19、扉閉検出励磁コイル接点21および有効信号励磁コイル接点22がON、かつ、扉開ゾーン検出励磁コイル接点23がOFFとなり、正規運転用ブレーキ開放コイル制御回路16と並列に設けられた救出運転用ブレーキ開放コイル制御回路17を介して電力がブレーキ開放コイル9aに供給され、巻上機2の制動が解除され、同時に、タイマー回路20が作動される(ステップ106)。そこで、乗りかご7がつり合いおもり8より重い場合には、乗りかご7が下降する。また、乗りかご7がつり合いおもり8より軽い場合には、乗りかご7は上昇する。
そして、エレベータ制御装置12が制動解除から所定時間、例えば5秒経過したか否か判断する(ステップ107)。そして、5秒経過していないと判断されると、ステップ108に移行し、乗りかご7が移動して扉開可能ゾーンに到達したか否かを判断する。このとき、エレベータ制御装置12が扉開ゾーン検出励磁コイル接点23の信号をモニターし、信号がONのときに乗りかご7が扉開可能ゾーンに到達したと判断する。
そして、乗りかご7が扉開可能ゾーンに到達したと判断されると、扉開ゾーン検出励磁コイル接点23がONとなっており、電力のブレーキ開放コイル9aへの供給が停止され、巻上機2が制動状態となる(ステップ109)。
そして、乗りかご7が扉開可能ゾーンに到達したと判断されると、扉開ゾーン検出励磁コイル接点23がONとなっており、電力のブレーキ開放コイル9aへの供給が停止され、巻上機2が制動状態となる(ステップ109)。
ついで、ステップ110に移行し、監視センタ14から、該当の乗りかご7の通話装置11を介して、乗りかご7が扉開可能ゾーンに到着したこと、救出運転を開始するための操作(例えば、かご操作盤10の扉開釦18と扉閉釦19を同時に押し続けること)の停止を乗客に説明する。
ついで、エレベータ制御装置12は、通話装置11を介して、これからかご扉および乗り場扉を自動で開放することの説明を乗客に行い、かご扉および乗り場扉を自動開放する(ステップ111)。そして、監視センタ14から、該当の乗りかご7の通話装置11を介して、乗りかご7と乗り場との段差や転倒に対する注意を促し、乗客を乗り場に避難、誘導させる(ステップ112)。
ついで、エレベータ制御装置12は、通話装置11を介して、これからかご扉および乗り場扉を自動で開放することの説明を乗客に行い、かご扉および乗り場扉を自動開放する(ステップ111)。そして、監視センタ14から、該当の乗りかご7の通話装置11を介して、乗りかご7と乗り場との段差や転倒に対する注意を促し、乗客を乗り場に避難、誘導させる(ステップ112)。
また、ステップ107において、5秒経過したと判断されると、タイマー回路20をリセットし、係数nを1インクリメントする(ステップ113)。そして、ステップ114に移行し、係数nが3を超えたか否かを判断する。ステップ114において、係数nが3以下であると判断すると、タイマー回路20を作動させ、ステップ107に戻る。また、ステップ114において、係数nが3を超えていると判断すると、ステップ115に移行し、監視センタ14から復旧員の出動指令を発する。ついで、ステップ116に移行し、監視センタ14から、該当の乗りかご7の通話装置11を介して、救出運転を開始するための操作の停止、復旧員の出動を乗客に説明する。
また、ステップ102において、閉じていないかご扉および乗り場扉があると判断すると、ステップ115に移行する。
また、ステップ102において、閉じていないかご扉および乗り場扉があると判断すると、ステップ115に移行する。
このように、この発明では、閉じ込め故障の発生が検出されると、救出運転開始のための操作が監視センタ14から通話装置11を介して乗りかご7内の乗客に報知されるので、乗客は、自分が乗りかご7内に閉じ込められていること、これからの救出運転で乗りかご7が昇降移動することを把握した上で、救出運転開始のための操作を実行することになる。そこで、乗りかご7が昇降移動しても、乗客が不安がることはない。
また、乗客は、救出運転開始のための操作を実行すれば、巻上機2の制動が解除され、乗りかご7が乗りかご7とつり合いおもり8との重量差から自然と昇降移動する。そして、乗りかご7が昇降して扉開可能ゾーンに到達すれば、巻上機2が制動され、乗りかご7が扉開可能ゾーンに停止する。そこで、乗りかご7を昇降させるための乗客による力作業は不要となる。
また、乗りかご7は、乗りかご7とつり合いおもり8との重量差を利用して昇降するようにしているので、エレベータ制御装置による乗りかごの昇降運転も必要なくなる。
これにより、特殊な、かつ大掛かりなシステムを用いることなく、乗客の作業負荷を低減し、扉開検出回路さえ正常であれば乗客の救出が行えるエレベータの閉じ込め故障救出方法が実現される。
また、乗客は、救出運転開始のための操作を実行すれば、巻上機2の制動が解除され、乗りかご7が乗りかご7とつり合いおもり8との重量差から自然と昇降移動する。そして、乗りかご7が昇降して扉開可能ゾーンに到達すれば、巻上機2が制動され、乗りかご7が扉開可能ゾーンに停止する。そこで、乗りかご7を昇降させるための乗客による力作業は不要となる。
また、乗りかご7は、乗りかご7とつり合いおもり8との重量差を利用して昇降するようにしているので、エレベータ制御装置による乗りかごの昇降運転も必要なくなる。
これにより、特殊な、かつ大掛かりなシステムを用いることなく、乗客の作業負荷を低減し、扉開検出回路さえ正常であれば乗客の救出が行えるエレベータの閉じ込め故障救出方法が実現される。
また、乗りかご7が扉開可能ゾーンに停止した後、監視センタ14から、通話装置11を介して、これからかご扉および乗り場扉を自動で開放することを乗客に説明し、かご扉および乗り場扉を自動開放するようにしている。そこで、かご扉および乗り場扉が開かれても、乗客が不安がることはない。また、乗客は自らかご扉および乗り場扉を開ける必要がなく、負荷なく乗り場に避難できる。
また、救出運転用ブレーキ開放コイル制御回路17を正規運転用ブレーキ開放コイル制御回路16と並列に接続して巻上機2の制動、制動解除を行うようにしているので、既設のエレベータにも大掛かりな改修工事をすることなく、本閉じ込め故障救出方法を実現することができる。
また、巻上機2の制動解除時間が5秒に設定されているので、乗りかご7の最大昇降移動時間は5秒となり、乗りかご7の速度が過度に速くなることがない。
また、巻上機2の制動解除動作が4回となれば、復旧員を出動させるようにしているので、巻上機2の制動を解除しても、乗りかご7が昇降しないような場合でも、巻上機2の制動解除動作が4回続けば、復旧員が出動され、乗客が長時間乗りかご7内に閉じ込められるような事態も未然に回避される。
また、巻上機2の制動解除時間が5秒に設定されているので、乗りかご7の最大昇降移動時間は5秒となり、乗りかご7の速度が過度に速くなることがない。
また、巻上機2の制動解除動作が4回となれば、復旧員を出動させるようにしているので、巻上機2の制動を解除しても、乗りかご7が昇降しないような場合でも、巻上機2の制動解除動作が4回続けば、復旧員が出動され、乗客が長時間乗りかご7内に閉じ込められるような事態も未然に回避される。
なお、監視センタ14から乗りかご7の乗客に通話装置11を介して閉じ込め事故の発生、救出運転を開始するための操作などを説明するものとしているが、通話装置11に変えて報知手段としての表示装置を乗りかご7に設置し、それらの情報を視覚的に説明するようにしても良い。この場合、これらの表示情報は、エレベータ制御装置12内のメモリに予め記録しておき、エレベータ制御装置12内のCPUでメモリから該当する表示情報を読み出して表示装置に表示させればよい。
また、乗りかご7が扉開可能ゾーンに到達した後、かご扉および乗り場扉を自動開放するものとして説明しているが、乗りかご7が扉開可能ゾーンに到達した後、監視センタ14から通話装置11を介して手動で扉を開けるように乗客に説明し、乗客自ら扉を開けて乗り場に避難するようにしても良い。
また、乗りかご7が扉開可能ゾーンに到達した後、かご扉および乗り場扉を自動開放するものとして説明しているが、乗りかご7が扉開可能ゾーンに到達した後、監視センタ14から通話装置11を介して手動で扉を開けるように乗客に説明し、乗客自ら扉を開けて乗り場に避難するようにしても良い。
また、救出運転を開始するための操作として、かご操作盤10の扉開釦18と扉閉釦19を同時に押し続けることを例にあげて説明しているが、当該操作はこれに限定されるものではない。
また、巻上機2の制動解除時間を5秒と設定するものとして説明しているが、巻上機2の制動解除時間は5秒に限定されるものではない。
また、巻上機2の制動解除動作が4回となれば、復旧員を出動させるようにするものとしているが、復旧員を出動させる巻上機2の制動解除動作の回数も4回に限定されるものではない。
また、巻上機2の制動解除時間を5秒と設定するものとして説明しているが、巻上機2の制動解除時間は5秒に限定されるものではない。
また、巻上機2の制動解除動作が4回となれば、復旧員を出動させるようにするものとしているが、復旧員を出動させる巻上機2の制動解除動作の回数も4回に限定されるものではない。
1 昇降路、2 巻上機、6 主ロープ、7 乗りかご、8 つり合いおもり、9 ブレーキ装置、11 通話装置(報知手段)、12 エレベータ制御装置、13 通信回線、14 監視センタ、15 故障検出装置、17 救出運転用ブレーキ開放コイル制御回路。
Claims (3)
- 巻上機の駆動綱車に掛け渡された主ロープによりつるべ式に吊設されて昇降路内を昇降自在に配設された乗りかごおよびつり合いおもりと、
通電状態で巻上機の制動を解除し、遮断状態で上記巻上機を制動するように動作するブレーキ装置と、
上記ブレーキ装置の動作を制御するエレベータ制御装置と、
エレベータ制御装置と通信回線を介して監視センタに接続され、該監視センタに閉じ込め故障を通報する故障検出装置と、
上記乗りかご内に設置された報知手段と、
を備えたエレベータの閉じ込め故障救出方法において、
上記故障検出装置により閉じ込め故障が上記エレベータ制御装置および上記通信回線を介して上記監視センタに通報されると、救出運転開始のための操作が該監視センタから上記報知手段を介して上記乗りかご内の乗客に報知されるステップと、
上記乗りかごにおける救出運転開始のための操作が実行されると、上記ブレーキ装置を通電状態として上記巻上機の制動を解除し、該乗りかごが該乗りかごと上記つり合いおもりとの重量差により昇降するステップと、
上記乗りかごが昇降して扉開可能ゾーンに到達すると、上記ブレーキ装置への通電を遮断して上記巻上機を制動し、該乗りかごを該扉開可能ゾーンに停止させるステップと、
上記乗りかご内の乗客を乗り場に避難誘導するステップと、
を有することを特徴とするエレベータの閉じ込め故障救出方法。 - 上記避難誘導するステップに先だって、上記監視センタから上記報知手段を介して乗客に扉を開放することを報知するステップと、上記エレベータ制御装置により扉を自動開放させるステップとを行うことを特徴とする請求項1記載のエレベータの閉じ込め故障救出方法。
- 上記避難誘導するステップに先だって、上記監視センタから上記報知手段を介して乗客自身に扉を開放させることを報知するステップを行うことを特徴とする請求項1記載のエレベータの閉じ込め故障救出方法。
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