JP6456519B2 - エレベータの乗場ドア開放装置 - Google Patents

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Description

この発明は、乗場ドアをピット内から遠隔で解錠し開放するためのエレベータの乗場ドア開放装置に関するものである。
従来の乗場ドア装置では、ドア開放用ロープの一端がドアロック装置に接続されている。ドア開放用ロープは、乗場ドアの開放方向外側前端部に引き回されている。ドア開放用ロープの他端は、ロープたるみ解消装置を介して、乗場ドアの開放方向外側前端部の下方に固定されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2014−144838号公報
上記のような従来の乗場ドア装置では、昇降路のピットが深く、保守員がピット床面からドア開放用ロープにアクセスできない場合には、保守員がピット梯子に登ってドア開放用ロープを操作する必要がある。このため、作業時の足場が悪く、また、乗場ドアを全開させる過程でドア開放用ロープを水平方向へ引っ張る距離が長くなると、バランスを保つのが難しく、作業性が低くなる。さらに、かごとの干渉を避けてピット梯子が乗場ドアから離れた位置に設置される場合、ピット梯子に登ってもドア開放用ロープに手が届かなくなることがある。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、昇降路のピットの深さ及びピット梯子の位置によらず、乗場ドアをピット床面から容易に解錠して開放することができるエレベータの乗場ドア開放装置を得ることを目的とする。
この発明に係るエレベータの乗場ドア開放装置は、乗場ドアの上部に設けられている施錠装置に接続されている接続部と、昇降路のピット内に配置されている操作部とを有しており、ピット内で操作部が引っ張られることにより施錠装置を解錠するとともに乗場ドアを戸開方向へ移動させる紐状の張力伝達体、接続部の下方で乗場ドアに設けられており、かつ張力伝達体が掛けられており、施錠装置から下方へ垂下した張力伝達体を戸開方向へ導いている第1の転向部材、及び第1の転向部材に対して戸開方向に間隔をおいて昇降路内に配置されており、かつ張力伝達体が掛けられており、張力伝達体を下方へ導いている第2の転向部材を備えている。
この発明のエレベータの乗場ドア開放装置は、乗場ドアに設けられている第1の転向部材と、第1の転向部材に対して戸開方向に間隔をおいて昇降路内に配置されている第2の転向部材とに張力伝達体が掛けられており、張力伝達体の操作部が昇降路のピット内に配置されているので、昇降路のピットの深さ及びピット梯子の位置によらず、乗場ドアをピット床面から容易に解錠して開放することができる。
この発明の実施の形態1によるエレベータを示す構成図である。 図1の最下階の乗場ドア装置及びその周辺を昇降路内から見た正面図である。 図2の乗場ドア開放装置の通常戸開時の状態を示す正面図である。 図2の乗場ドア開放装置により第1及び第2の乗場ドアを開放動作させた状態を示す正面図である。 図4の戸開保持機構を拡大して示す正面図である。 図5の戸開保持機構を示す側面図である。 最下階乗場からの操作により図4の操作部を戸開保持機構から外した状態を示す正面図である。 図2の伝達体把持機構を拡大して示す正面図である。 図8の張力伝達体が操作部側から引かれた状態を示す正面図である。 図2の伝達体把持機構を省略した変形例を示す正面図である。
以下、この発明を実施するための形態について、図面を参照して説明する。
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1によるエレベータを示す構成図である。図において、昇降路1の上部には、機械室2が設けられている。機械室2には、巻上機3、そらせ車4、及び制御装置5が設置されている。巻上機3は、駆動シーブ6、駆動シーブ6を回転させる巻上機モータ(図示せず)、及び駆動シーブ6の回転を制動する巻上機ブレーキ(図示せず)を有している。
駆動シーブ6及びそらせ車4には、懸架体7が巻き掛けられている。懸架体7としては、複数本のロープ又は複数本のベルトが用いられている。懸架体7の第1の端部には、かご8が接続されている。懸架体7の第2の端部には、釣合おもり9が接続されている。
かご8及び釣合おもり9は、懸架体7により昇降路1内に吊り下げられており、駆動シーブ6を回転させることにより昇降路1内を昇降する。制御装置5は、巻上機3を制御することにより、設定した速度でかご8を昇降させる。
昇降路1内には、かご8の昇降を案内する一対のかごガイドレール10と、釣合おもり9の昇降を案内する一対の釣合おもりガイドレール11とが設置されている。昇降路1の底部、即ちピット1aには、かご緩衝器12及び釣合おもり緩衝器13が設置されている。
かご8の下部には、かごガイドレール10を把持してかご8を非常停止させる非常止め装置14が搭載されている。非常止め装置14には、非常止め装置14を作動させる作動レバー15が設けられている。
機械室2には、かご8の過大速度での走行の有無を監視する調速機16が設けられている。調速機16は、調速機シーブ17、過大速度検出スイッチ及びロープキャッチ等を有している。調速機シーブ17には、調速機ロープ18が巻き掛けられている。
調速機ロープ18は、昇降路1内に環状に敷設され、作動レバー15に接続されている。また、調速機ロープ18は、昇降路1の下部に配置された張り車19に巻き掛けられている。かご8が昇降すると、調速機ロープ18が循環移動し、かご8の走行速度に応じた回転速度で調速機シーブ17が回転する。
かご8には、かご出入口を開閉するかごドア装置21が設けられている。かごドア装置21の開閉動作は、制御装置5により制御される。複数階の乗場には、対応する乗場出入口を開閉する乗場ドア装置22がそれぞれ設けられている。乗場ドア装置22は、かご8が着床位置に停止した際に、かごドア装置21の開閉動作に連動して開閉動作する。
図2は図1の最下階の乗場ドア装置22及びその周辺を昇降路内から見た正面図である。乗場ドア装置22は、第1の乗場ドア23a、第2の乗場ドア23b、連動機構24、施錠装置25、戸閉機構26、及び乗場敷居27を有している。
連動機構24は、桁31と、桁31に設けられている一対の連動プーリ32a,32bと、連動プーリ32a,32bに巻かれているループ状の連動ロープ33とを有している。
第1の乗場ドア23aの上部には、一対の第1の接続部材34aが設けられている。第1の接続部材34aは、連動ロープ33の上側部分に接続されている。第2の乗場ドア23bの上部には、一対の第2の接続部材34bが設けられている。第2の接続部材34bは、連動ロープ33の下側部分に接続されている。これにより、連動機構24は、第1の乗場ドア23aと第2の乗場ドア23bとを連動させて互いに反対方向へ移動させる。
施錠装置25は、第1の接続部材34aに固定されている固定フック35と、第2の接続部材34bに回転可能に設けられているラッチ36とを有している。施錠装置25は、ラッチ36の爪部が固定フック35の爪部に引っ掛けられることにより、第1及び第2の乗場ドア23a,23bの開放方向への移動を阻止する。ラッチ36には、捻りばね(図示せず)等により固定フック35に引っ掛かる方向への回転力、即ち施錠保持力が付与されている。
かご8が最下階の着床位置に停止した状態で、かごドア装置21が開放動作する際には、ラッチ36が図2の時計方向へ回転し、施錠装置25が解錠される。
戸閉機構26は、戸閉用転向プーリ37、戸閉ロープ38、戸閉おもり39、及び戸閉おもりガイド40を有している。
戸閉用転向プーリ37は、第1の乗場ドア23aの戸閉方向の桁31の端部に取り付けられている。戸閉ロープ38の第1の端部は、第1の接続部材34aに接続されている。戸閉ロープ38の中間部は、戸閉用転向プーリ37に掛けられている。
戸閉おもり39は、戸閉ロープ38の第2の端部に接続されている。戸閉ロープ38の第1の端部から戸閉用転向プーリ37までの部分は、水平に張られている。また、戸閉ロープ38の戸閉用転向プーリ37から第2の端部までの部分は、鉛直に垂下されている。戸閉おもりガイド40は、昇降路1内に固定されており、戸閉おもり39の上下方向への移動を案内する。
このような構成により、戸閉機構26は、戸閉方向への荷重を乗場ドア23a,23bに作用させる。
乗場敷居27は、乗場出入口の下部に水平に設けられている。また、乗場敷居27は、乗場ドア23a,23bの下端部の開閉方向への移動を案内する。
最下階の乗場ドア装置22には、乗場ドア開放装置50が設けられている。乗場ドア開放装置50は、かご8が最下階以外に位置する状態で、ピット1a内の作業者が手動で施錠装置25を解錠して乗場ドア23a,23bを開放方向へ移動させるための装置である。
乗場ドア開放装置50は、張力伝達体51、第1の転向部材としての第1の転向プーリ52、第2の転向部材としての第2の転向プーリ53、戸開保持機構54、伝達体把持機構55、及び干渉防止部材56を有している。
張力伝達体51は、例えばロープ又はワイヤなど、可撓性の紐状の部材により構成されている。また、張力伝達体51は、施錠装置25のラッチ36に接続されている接続部51aと、ピット1a内に配置されている環状の操作部51bとを有している。操作部51bは、ピット床面1b上の作業者が操作可能な高さに位置している。
接続部51aは、張力伝達体51の上端部である第1の端部に設けられている。操作部51bは、張力伝達体51の下端部である第2の端部に設けられている。ピット1a内で操作部51bを引っ張ることにより、施錠装置25を解錠するとともに最下階の乗場ドア23a,23bを戸開方向へ移動させることができるようになっている。
第1の転向プーリ52は、接続部51aの真下で第2の乗場ドア23bに設けられている。第1の転向プーリ52には、張力伝達体51が掛けられている。また、第1の転向プーリ52は、施錠装置25から下方へ垂下した張力伝達体51を第2の乗場ドア23bの戸開方向へ導いている。
第2の転向プーリ53は、第1の転向プーリ52に対して第2の乗場ドア23bの戸開方向に間隔をおいて昇降路1内に配置されている。この例では、第2の転向プーリ53は、乗場敷居27の端部上に支持されている。第2の転向プーリ53には、張力伝達体51が掛けられている。また、第2の転向プーリ53は、張力伝達体51を下方へ導いている。
第1及び第2の転向プーリ52,53は、互いに平行、かつ水平な回転軸を中心として回転可能になっている。第2の乗場ドア23bが開放動作することにより、第1の転向プーリ52は、第2の転向プーリ53に近付く。第2の乗場ドア23bが閉鎖動作することにより、第1の転向プーリ52は、第2の転向プーリ53から遠ざかる。
戸開保持機構54は、ピット1a内に設けられている。また、戸開保持機構54は、乗場ドア23a,23bが開放されたときの位置、ここでは乗場ドア23a,23bが全開される少し手前に位置するときの位置である保持位置に操作部51bを保持する。
伝達体把持機構55は、張力伝達体51の経路の途中、この例では第2の転向プーリ53の位置に設けられている。また、伝達体把持機構55は、乗場ドア23a,23bの通常の開閉動作時に張力伝達体51を把持し、操作部51bの上下動を阻止する。
干渉防止部材56は、乗場敷居27に設けられており、通常戸開時に張力伝達体51の第1の転向プーリ52と第2の転向プーリ53との間の部分がかご8と干渉するのを防止する。また、干渉防止部材56は、乗場敷居27に固定されている固定部56aと、固定部56aに固定されている矩形の防止板56bとを有している。防止板56bは、乗場敷居27の昇降路1側の端面に間隔をおいて対向している。
図3は図2の乗場ドア開放装置50の通常戸開時の状態を示す正面図である。通常戸開時には、伝達体把持機構55により張力伝達体51の中間部が把持されているため、張力伝達体51の第1の転向プーリ52と第2の転向プーリ53との間の部分が弛み、張力伝達体51の第2の転向プーリ53よりも操作部51b側の部分は動かない。また、張力伝達体51の弛み部は、乗場敷居27と防止板56bとの間の隙間を通されている。
図4は図2の乗場ドア開放装置50により第1及び第2の乗場ドア23a,23bを開放動作させた状態を示す正面図である。ピット床面1b上の作業者が操作部51bを引き下げることにより、ラッチ36が回転し施錠装置25が解錠される。そして、操作部51bをさらに引き下げることにより、第2の乗場ドア23bが開放方向へ移動し、これに連動して第1の乗場ドア23aも開放方向へ移動する。
このとき、伝達体把持機構55は、張力伝達体51の移動を妨げない。また、操作部51bを戸開保持機構54の位置まで引き下げたら、操作部51bを戸開保持機構54に引っ掛けることにより、乗場ドア23a,23bが開放位置に保持される。
図5は図4の戸開保持機構54を拡大して示す正面図、図6は図5の戸開保持機構54を示す側面図である。戸開保持機構54は、戸開保持フック61、及びフックストッパ62を有している。戸開保持フック61は、ピット1aの壁面に回転可能に設けられている。フックストッパ62は、ピット1aの壁面に固定されている。
また、戸開保持フック61は、ピット1aの壁面から直角に突出した突出位置(図5、6の実線)と、ピット1aの壁面からの突出量が突出位置よりも小さい通常位置(図5、6の2点鎖線)との間で、水平な回転軸を中心として回転可能になっている。
戸開保持フック61は、突出位置に位置するときに操作部51bが引っ掛けられることにより操作部51bを保持位置に保持する。即ち、戸開時には、乗場ドア23a,23bの自閉力により操作部51bが上方へ移動しようとするため、操作部51bを戸開保持フック61に引っ掛けると、張力伝達体51の張力により戸開状態が維持される。
また、戸開保持フック61は、操作部51bが外されているときには自重で通常位置に戻るようになっている。さらに、戸開保持フック61は、通常位置に位置するとき、ピット1aの壁面に平行であり、かご8と干渉することはない。
フックストッパ62は、戸開保持フック61が突出位置に位置するときに戸開保持フック61の上面に当たり、突出位置から通常位置とは反対側への戸開保持フック61の回転を阻止する。
図7は最下階乗場からの操作により図4の操作部51bを戸開保持機構54から外した状態を示す正面図である。最下階乗場の作業者が、第2の乗場ドア23bを図4の状態から全開位置までさらに開放方向へ移動させることにより、操作部51bが下方へ移動する(図6の矢印A)。
これにより、戸開保持機構54は、自重により突出位置から通常位置側へ回転し(図6の矢印B)、途中で操作部51bから外れ、通常位置に戻る。この後は、図2に示す全閉位置まで乗場ドア23a,23bを移動させることができる。
図8は図2の伝達体把持機構55を拡大して示す正面図、図9は図8の張力伝達体51が操作部51b側から引かれた状態を示す正面図である。伝達体把持機構55は、対向部材を兼ねる第2の転向プーリ53、把持レバー63、レバーストッパ64、復帰部材65、復帰ばね66、及びばね受け67を有している。
把持レバー63は、水平な回転軸を中心として回転可能に昇降路1内に設けられている。把持レバー63の先端部は、張力伝達体51を介して第2の転向プーリ53の外周に対向している。また、把持レバー63は、第2の転向プーリ53との間に張力伝達体51を把持する把持位置(図8)と、張力伝達体51の把持を解除する解除位置(図9)との間で変位可能になっている。
レバーストッパ64は、把持レバー63が解除位置に位置するときに把持レバー63に当たり、解除位置から把持位置とは反対側への把持レバー63の変位を阻止する。
復帰部材65は、張力伝達体51の長さ方向に移動可能に張力伝達体51に設けられている。張力伝達体51は、復帰部材65を貫通している。ばね受け67は、復帰部材65よりも操作部51b側で張力伝達体51に固定されている。復帰ばね66は、復帰部材65とばね受け67との間で張力伝達体51を囲繞している。
把持レバー63は、張力伝達体51が操作部51b側から引かれることにより解除位置に変位する。また、把持レバー63は、乗場ドア23a,23bが全閉位置に位置するときに復帰部材65により押されて把持位置に位置するようになっている。
なお、把持レバー63の先端で張力伝達体51を保持した後も、乗場ドア23a,23bが閉まる直前であれば張力伝達体51の第1の転向プーリ52と第2の転向プーリ53との間の部分に張力を発生する。この張力は、伝達体把持機構55の把持力を超えるようになっており、乗場ドア23a,23bが全閉位置まで移動することにより、操作部51bはさらに上方へ引き上げられる。このとき、復帰部材65は、張力伝達体51に対して相対的に下方へ移動し、復帰ばね66が圧縮される。このため、復帰部材65によって張力伝達体51に過大な張力が発生することはない。
次に、作業者が最下階乗場からピット1a内に移動し、再び最下階乗場に戻るまでの手順について説明する。作業者がピット1a内に入って作業する場合、かご8を最下階よりも上方へ移動させ、最下階乗場から乗場ドア23a,23bを開く。この後、収納式のピット梯子(図示せず)を乗場敷居27に引っ掛け、乗場出入口からピット1a内に下りる。
ピット1a内での作業中にかご8の昇降を伴う場合は、ピット梯子を一旦取り外して乗場ドア23a,23bを閉め、ピット梯子を所定の位置に収納する。
この後、作業者がピット1a内から出る際には、操作部51bを引き下げ、施錠装置25を解錠するとともに、乗場ドア23a,23bを開放動作させる。そして、操作部51bを戸開保持フック61に引っ掛ける。これにより、操作部51bから手を離して作業者が移動しても、乗場ドア23a,23bの開放状態が保持される。
この状態で作業者は、ピット梯子を再度設置して最下階乗場に移動する。次に、第2の乗場ドア23bを図7のように開放方向へ少し移動させ、操作部51bを戸開保持機構54から外してから、乗場ドア23a,23bを全閉位置まで移動させる。
このようなエレベータの乗場ドア開放装置50では、乗場ドア23bに設けられている第1の転向プーリ52と、第1の転向プーリ52に対して戸開方向に間隔をおいて昇降路1内に配置されている第2の転向プーリ53とに張力伝達体51が掛けられており、張力伝達体51の操作部51bがピット1a内に配置されているので、ピット1aの深さ及びピット梯子の位置によらず、乗場ドア23a,23bをピット床面1bから容易に解錠して開放することができる。
また、作業者がピット梯子上又は足場台上等の不安定な位置で乗場ドア23a,23bを開くことがないため、作業性が向上する。
さらに、最下階の乗場出入口とは別のアクセスドアをピット1aに設置する必要がないため、建物側の建築費用の増大を招くことがない。
さらにまた、乗場ドア23a,23bが開放されたときの位置である保持位置に操作部51bを保持する戸開保持機構54がピット1a内に設けられているので、作業者が張力伝達体51から手を離しても戸開状態が維持されるため、収納したピット梯子を乗場敷居27に両手で引っ掛けることができる。
また、戸開保持機構54は、突出位置と通常位置との間で回転可能な戸開保持フック61を有しているので、操作部51bを戸開保持フック61に容易に引っ掛けたり外したりすることができる。
さらに、通常運転時に戸開保持フック61がかご8に干渉するのを容易に防止することができる。
さらにまた、戸閉機構26による乗場ドア23a,23bの戸閉動作を利用して戸開保持フック61に操作部51bを保持させるので、作業者による特別な操作をすることがなく、張力伝達体51を容易に保持できる。
また、張力伝達体51の経路の途中に伝達体把持機構55を設けたので、通常の戸開閉で操作部51bが上下動することがなく、操作部51bが揺れてかご8側の機器に引っ掛かることがない。
なお、伝達体把持機構55は省略してもよい。この場合、乗場ドア23a,23bの通常の開閉動作で張力伝達体51が上下する。これに対して、例えば図10に示すように、張力伝達体51の操作部51b側に錘57等を付加して張力伝達体51に軽く張力を与えるとともに、操作部51bの上下動を案内する操作部ガイド58を昇降路1内に設けることにより、張力伝達体51がかご8に干渉するのを防止することができる。また、この場合、ラッチ36に与えられている施錠保持力よりも、付加する錘57の自重による張力が小さくなるように設定する。これにより、乗場ドア23a,23bに加わる外力及び振動によって施錠装置25が誤って解錠されることがない。
また、戸開保持機構54を省略してもよく、乗場ドア23a,23bの開放状態を保持したい場合には、既設の昇降路機器に操作部を一時的に引っ掛けたり、戸閉機構26による戸閉力よりも大きい荷重を操作部に一時的に付加したりしてもよい。
さらに、張力伝達体51の弛み部と乗場敷居27との間に、張力伝達体51と乗場ドア23a,23bとの干渉を防止する干渉防止部材を設けてもよい。
さらにまた、第1及び第2の転向部材は、回転可能な転向プーリでなくてもよく、例えば張力伝達体が転向部材の表面に沿って滑りながら移動するようにしてもよい。
また、第1の転向部材の位置は、施錠装置の真下ではなくてもよい。
さらに、第2の転向部材の位置は、第1の転向部材の真横でなくてもよい。
さらにまた、上記の例では、第2の転向プーリ53が対向部材を兼ねているが、第2の転向部材とは別に対向部材を設けてもよい。
また、エレベータ全体のレイアウトは、図1のレイアウトに限定されるものではない。例えば2:1ローピング方式のエレベータ、巻上機が昇降路の下部に配置されているエレベータ、及び2個以上の釣合おもりを用いるエレベータ等にもこの発明は適用できる。
さらに、この発明は、機械室レスエレベータ、ダブルデッキエレベータ、共通の昇降路内に複数のかごが配置されているワンシャフトマルチカー方式のエレベータ、油圧エレベータなど、あらゆるタイプのエレベータ装置に適用できる。

Claims (4)

  1. 乗場ドアの上部に設けられている施錠装置に接続されている接続部と、昇降路のピット内に配置されている操作部とを有しており、前記ピット内で前記操作部が引っ張られることにより前記施錠装置を解錠するとともに前記乗場ドアを戸開方向へ移動させる紐状の張力伝達体、
    前記接続部の下方で前記乗場ドアに設けられており、かつ前記張力伝達体が掛けられており、前記施錠装置から下方へ垂下した前記張力伝達体を戸開方向へ導いている第1の転向部材
    前記第1の転向部材に対して戸開方向に間隔をおいて前記昇降路内に配置されており、かつ前記張力伝達体が掛けられており、前記張力伝達体を下方へ導いている第2の転向部材、及び
    前記ピット内に設けられており、前記乗場ドアが開放されたときの位置である保持位置に前記操作部を保持する戸開保持機構
    を備え
    前記戸開保持機構は、前記ピットの壁面に設けられている戸開保持フックを有しており、
    前記戸開保持フックは、前記操作部が引っ掛けられることにより前記操作部を前記保持位置に保持する突出位置と、前記壁面からの突出量が前記突出位置よりも小さい通常位置との間で回転可能になっており、かつ前記操作部が外されているときには自重で前記通常位置に戻るようになっているエレベータの乗場ドア開放装置。
  2. 乗場ドアの上部に設けられている施錠装置に接続されている接続部と、昇降路のピット内に配置されている操作部とを有しており、前記ピット内で前記操作部が引っ張られることにより前記施錠装置を解錠するとともに前記乗場ドアを戸開方向へ移動させる紐状の張力伝達体、
    前記接続部の下方で前記乗場ドアに設けられており、かつ前記張力伝達体が掛けられており、前記施錠装置から下方へ垂下した前記張力伝達体を戸開方向へ導いている第1の転向部材、
    前記第1の転向部材に対して戸開方向に間隔をおいて前記昇降路内に配置されており、かつ前記張力伝達体が掛けられており、前記張力伝達体を下方へ導いている第2の転向部材、及び
    前記張力伝達体の経路の途中に設けられており、前記乗場ドアの通常の開閉動作時に前記張力伝達体を把持し、前記操作部の上下動を阻止する伝達体把持機構
    を備えているエレベータの乗場ドア開放装置。
  3. 前記伝達体把持機構は、
    対向部材と、
    前記対向部材に対向し、前記対向部材との間に前記張力伝達体を把持する把持位置と、前記張力伝達体の把持を解除する解除位置との間で変位可能な把持レバーと、
    前記張力伝達体に設けられている復帰部材と
    を有しており、
    前記把持レバーは、前記張力伝達体が前記操作部側から引かれることにより前記解除位置に変位し、前記乗場ドアが全閉位置に位置するときに前記復帰部材により押されて前記把持位置に位置するようになっている請求項記載のエレベータの乗場ドア開放装置。
  4. 乗場敷居に設けられており、通常戸開時に前記張力伝達体の前記第1の転向部材と前記第2の転向部材との間の部分がかごと干渉するのを防止する干渉防止部材をさらに備えている請求項又は請求項に記載のエレベータの乗場ドア開放装置。
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