JP2013119476A - エレベータドア装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ドアロックの解除不良を改善して、ドアの開扉不能を防止するエレベータドア装置を提供することである。
【解決手段】エレベータドア装置20は、2本のベーン37によりドアの開閉方向に押される係合部59と、第2ベーン37bにより係合部59が開扉方向に押されることでフック部61が掛止部62から外れてドアロックが解除されるロック装置60と、かごドア31の開閉動作を制御する制御装置21とを備え、第1ベーン37aが閉扉方向に移動可能な装置である。そして、エレベータドア装置20は、第1ベーン37aを閉扉方向に動かす第1ベーン駆動装置43を備え、制御装置21は、第1ベーン駆動装置43を作動させ、第1ベーン37aを閉扉方向に動かして係合部59に押し付けた状態で、かごドア31の開扉動作を開始させる。
【選択図】図1

Description

本発明は、エレベータドア装置に関し、より詳しくは、かごドアと乗場ドアとを備えたエレベータドア装置に関する。
エレベータには、乗りかごと乗場との間に形成される乗降口を開閉するドア装置が設置されている(例えば、特許文献1,2参照)。エレベータのドアは、乗りかごに設置されたかごドアと、乗場に設置された乗場ドアがある(以下、単に「ドア」というときは、かごドア及び乗場ドアの両方を意味する)。なお、ドアを開閉させる開閉装置は、乗りかごの上部に設けられている。乗りかごが着床した乗場では、開閉装置によりかごドアが開閉されるが、かごドアと乗場ドアとが係合することにより、各々のドアが連動して開閉する仕組みとなっている。なお、乗場ドアには、乗りかごが着床していないときの開扉を防止するためのロック装置が設けられている。
エレベータのドアは、その上部にハンガーローラを有し、当該ローラがドアレール上を転がることによりスライド(開閉)する上吊り構造である。さらに、ドアの下端部には、敷居に形成された敷居溝に導入されるドアシューが取り付けられており、敷居溝に沿って安定したスライドを可能にしている。
特開2011‐148635号公報 特開2011‐111241号公報
ところで、敷居溝には、小石や砂、埃など(以下、これらを総称して「埃等」という)が入り込んで堆積する場合がある。敷居溝に埃等が堆積すると、ドアシューのスムーズな移動が阻害されて、ドアの開閉不良を引き起こす場合があり、ドアの閉扉が不十分になることも起こり得る。また、ドアレール上にも埃等が堆積してドアの開閉不良を引き起こす場合がある。そして、ドアの閉扉が不十分になると、ロック装置に遊びがなくなってドアロックが解除し難くなり、ドアの開扉が困難になることがある。
本発明の目的は、ドアロックの解除不良を改善して、ドアの開扉不能を防止するエレベータドア装置を提供することである。
本発明に係るエレベータドア装置は、かごドアに取り付けられた2本のベーンと、乗場ドアに取り付けられ、各ベーンに挟まれて開扉及び閉扉方向に押される係合部と、フック部及び掛止部を含み、フック部が係合部に連結されたロック装置であって、ベーンにより係合部が開扉方向に押されることでフック部が掛止部から外れてドアロックが解除されるロック装置と、かごドアの開閉動作を制御する制御装置とを備え、各ベーンのうち閉扉方向後方に位置する第1のベーンが閉扉方向に移動可能なエレベータドア装置であって、第1のベーンを閉扉方向に動かす駆動装置を備え、制御装置は、駆動装置を作動させ、第1のベーンの少なくとも1部を閉扉方向に動かして係合部に押し付けた状態で、かごドアの開扉動作を開始させることを特徴とする。
当該構成によれば、第1のベーンを閉扉方向に動かして係合部に押し付けることにより、係合部が連結されたロック装置の遊びを大きくする、又は遊びを作ることができ、その状態を維持したまま、かごドアの開扉動作を開始させることができる。このため、ドアロックが解除し易くなる。
本発明に係るエレベータドア装置において、制御装置は、通常開扉動作により開扉できない場合に、駆動装置を作動させ、第1のベーンの少なくとも一部を閉扉方向に動かして係合部に押し付けることが好適である。
当該構成によれば、通常開扉動作により開扉できない場合、例えば、ドアの閉扉不良に起因してロック装置に遊びがなくなる等、ドアロックが解除し難くなった場合に限定して駆動装置を作動させる。これにより、不要な動作を防止することができ、例えば、省エネに寄与する。
また、かごドアの開扉に伴って第1のベーンをもう一方の第2のベーンの方向に動かし、各ベーンの間隔を狭くするカム機構部が第1のベーンに取り付けられており、駆動装置は、当該カム機構部に設けられていることが好適である。
当該構成によれば、カム機構部を利用して、第1のベーンを予め係合部に押し付けた状態でかごドアの開扉動作を開始させることができる。
また、第2のベーンの少なくとも一部は、ドアロックが解除される方向に係合部を押上げ可能な形態を有し、当該第2のベーンを押上げる押上げ駆動装置を備え、制御装置は、押上げ駆動装置を作動させて、ドアロックが解除される方向に係合部を押上げた状態で、かごドアの開扉動作を開始させる構成とすることができる。
当該構成において、制御装置は、第1のベーンを閉扉方向に動かして係合部に押し付けることでドアロックが解除できない場合に、押上げ駆動装置を作動させて、ドアロックが解除される方向に係合部を押上げることが好適である。
本発明に係るエレベータドア装置によれば、ドアロックの解除不良を改善して、ドアの開扉不能を防止することができる。例えば、敷居溝やドアレールに埃等が堆積してドアの開閉性が悪くなり閉扉不良となっても、ドアロックを解除することが可能となり、エレベータが使用できなくなることを防止できる。
本発明の実施形態であるエレベータドア装置において、乗りかご側の構造を示す図である。 本発明の実施形態であるエレベータドア装置において、乗場側の構造を示す図である。 図1のベーン及びカム機構部を抜き出して示す図である。 図2の係合部及びロック装置を抜き出して示す図である。 本発明の実施形態であるエレベータドア装置において、第2ベーンの一部を拡大して示す図である。 本発明の実施形態であるエレベータドア装置において、開扉動作を説明するための図である。 本発明の実施形態であるエレベータドア装置において、開扉制御の手順の一例を示すフローチャートである。
以下、図面を参照しながら、本発明に係るエレベータドア装置の実施形態について詳細に説明する。実施形態では、2枚のドアを備えるセンターオープン型のドア装置を例示するが、本発明の適用はこれに限定されず、4枚のドアを備えるセンターオープン型、サイドオープン型等のドア装置であってもよい。
図1〜図5を参照して、実施形態の一例であるエレベータドア装置20の構成を説明する。図1は、乗りかご11を乗場12側から見た様子を示し、図2は、乗場12を乗りかご11側(昇降路側)から見た様子を示す。
図1及び図2に示すように、エレベータドア装置20は、エレベータ10に搭載されており、エレベータ10の一部を構成している。エレベータドア装置20は、かごドア装置30と、乗場ドア装置50とを備える。また、エレベータドア装置20は、かごドア装置30のかごドア31の開閉動作を制御する制御装置21を備える。
エレベータドア装置20が搭載されるエレベータ10は、昇降路内において、乗りかご11が各階床に設置された乗場12の間を昇降する昇降機構部と、その動作を制御する制御装置21とで構成されている。本実施形態において、制御装置21は、エレベータ10の全体を制御する装置であって、エレベータドア装置20の制御機能を含むものである。
乗りかご11は、利用者が乗り込むことのできる室内スペースを有し、例えば、巻上げ機の駆動により昇降路内を昇降する。乗りかご11の乗場12と対向する壁面には、乗降口を構成する開口部(図示せず)が形成されている。そして、乗りかご11には、当該開口部を開閉する2枚のかごドア31を含むかごドア装置30が設けられている。ここで、乗降口とは、乗りかご11が乗場12に停止しているときに、乗りかご11と当該乗場12との間に形成される出入り口である。
かごドア31には、その上端にハンガープレート32が取り付けられている。また、かごドア31の下端には、ドアシュー34が取り付けられている。かごドア31は、ハンガープレート32のハンガーローラ33によってドアレール35に懸架されると共に、ドアシュー34が敷居36に形成された敷居溝に嵌ることで、安定したスライド(開閉動作)が可能になっている。
かごドア装置30は、さらに、ベーン37、カム機構部39、及び開閉装置44を備える。ベーン37は、詳しくは後述するように、かごドア31に取り付けられており、カム機構部39は、ベーン37に取り付けられている。また、かごドア31には、開閉装置44の駆動力を受容するための連結バー48、かごドア31の閉扉を検出するゲートスイッチやリミットスイッチ(図示せず)等が設置されている。
開閉装置44は、電動モータ45、プーリ46、及びアーム47を含んで構成されている。開閉装置44は、乗りかご11の上部に設けられており、例えば、電動モータ45が、乗りかご11の上面に設置された架台13上に設けられている。電動モータ45の駆動力は、プーリ46及びアーム47を介して連結バー48に伝達され、これにより、かごドア31がスライドして開口部を開閉する。なお、電動モータ45の動作は、後述する制御装置21の開閉手段22の機能により制御される。
乗場12は、乗りかご11に乗降するための場所であって、通常、各階床に設けられている。乗場12の壁面には、乗降口を構成する開口部が形成されており、乗場12には、当該開口部を開閉する2枚の乗場ドア51を含む乗場ドア装置50が設けられている。
乗場ドア51は、かごドア31と同様に、その上端にハンガープレート52が取り付けられており、ハンガープレート52のハンガーローラ53によってドアレール55に懸架されている。また、乗場ドア51の下端には、敷居56の敷居溝に嵌るドアシュー54が取り付けられている。
乗場ドア装置50は、さらに、係合部59、及びロック装置60を備える。係合部59は、詳しくは後述するように、一方の乗場ドア51に取り付けられており、係合部59には、ロック装置60のフック部61が連結されている。また、乗場ドア51の上方には、左右に設けられた滑車57、2つの滑車57に巻き掛けられ、ハンガープレート52に接続されたベルト58を含む連動機構が設けられている。当該連動機構によって、係合部59を有する一方の乗場ドア51に加えられた開閉駆動力を他方の乗場ドア51に伝達して、2枚の乗場ドア51を互いに反対方向にスライドさせる。
以下、図3及び図4をさらに参照しながら、かごドア装置30のベーン37、カム機構部39、及び乗場ドア装置50の係合部59、ロック装置60について説明する。また、図5を参照して、押上げ部80、第2ベーン駆動装置81についても説明する。
図3は、ベーン37及びカム機構部39を抜き出して示す。図4は、係合部59及びロック装置60を抜き出して示すと共に、ベーン37を一点鎖線で示す。
ベーン37は、一方のかごドア31の乗場ドア51と対向する面に取り付けられ、乗場ドア装置50の係合部59と係合し、乗場ドア51をかごドア31の開閉に追従して開閉させる。ベーン37は、鉛直方向に長く延びたバーであって、第1ベーン37aと、第2ベーン37bとから構成されている。第1ベーン37a及び第2ベーン37bは、その間を係合部59が通り、ドアの開閉時以外に係合部59と接触することがないように間隔をあけて配置されている。
2本のベーン37のうち、第2ベーン37bは、かごドア31に対して動かないように固定されている。一方、第2ベーン37bよりも閉扉方向の後方に位置する第1ベーン37aは、かごドア31に対して閉扉方向に移動可能である。本実施形態では、一端がかごドア31に回転可能に取り付けられ、他端が第1ベーン37aに接続された支持部材38を備える。また、第1ベーン37aには、第2ベーン37bと反対側にカム機構部39のカム40が当接している。カム40は、例えば、図示しないバネ等の付勢部材により第1ベーン37aに押し付けられる。こうして、かごドア31に対して第1ベーン37aが移動可能に支持されている。第1ベーン37aは、支持部材38の一端を中心として回転可能であるが、第2ベーン37bやカム40、係合部59により回転範囲は制限される。
カム機構部39は、第1ベーン37aに押し付けられるカム40と、乗りかご11の壁面に揺動可能に取り付けられる第1リンク41と、カム40及び第1リンク41に対して揺動可能に接続された第2リンク42とを有する。カム機構部39は、開扉動作の始動により、第1ベーン37aを第2ベーン37b側に移動させる機能を有する。カム機構部39により、第1係合ローラ59a及び第2係合ローラ59bは、鉛直方向に並んでベーン37により挟持された状態(図5(b)参照)となり、安定した開閉動作が可能となる。
カム機構部39は、さらに、ドアロックの解除不良を改善して、ドアの開扉不能を防止するため、第1ベーン37aを閉扉方向に動かす第1ベーン駆動装置43を有する。第1ベーン駆動装置43は、例えば、電動式のモータであって、カム40と第1リンク41との接続部において、モータのハウジングが第1リンク41側に固定され、モータの回転軸がカム40側に固定されている。即ち、モータの回転軸は、カム40と第1リンク41との接続部における揺動軸を構成している。
図3(a)は、第1ベーン駆動装置43が作動しておらず、第1ベーン37aと第2ベーン37bとが係合部59に接触しない間隔をあけて配置された状態を示している。この状態から、第1ベーン駆動装置43を作動させることにより、図3(b)に示すように、カム40と第1リンク41との接続部における揺動軸を動かして、カム40を回転させることができる。そして、カム40が回転すると、それが押し当てられている第1ベーン37aを第2ベーン37b側に、即ち閉扉方向に動かすことができる。
つまり、本実施形態では、第1ベーン駆動装置43によりカム機構部39を動かすことで、開扉動作の始動に依らず、第1ベーン37aを第2ベーン37b側に動かす。一方、乗りかご11が昇降路を走行している間は、第1ベーン37aが動かないように固定しておく必要がある(図3(a)に示す状態を維持する必要がある)。このため、例えば、第1リンク41と第2リンク42との間に図示しない引っ張りバネを設けて、第1リンク41に対して第2リンク42を付勢しておくことが好適である。
なお、第1ベーン駆動装置43を有するカム機構部39に代わって、開扉動作の始動に依らず、第1ベーン37aを第2ベーン37b側に動かすことができる他の構成を適用してもよい。例えば、カム40に電動モータを取り付けてもよいし、カム機構部39とは別に、第1ベーン37aの電動駆動機構を設けてもよい。
係合部59は、一方の乗場ドア51のかごドア31と対向する面において、第1ベーン37a及び第2ベーン37bの間に挟まれる位置に取り付けられている。係合部59は、その上方に位置する第1係合ローラ59aと、下方に位置する第2係合ローラ59bとを有し、ドアの開閉時にベーン37により開閉方向に押される。図4に示す形態では、第2係合ローラ59bの中心を通る図示しない支持軸を有し、当該支持軸は乗場ドア51に対して係合部59を回転可能に支持する。第2係合ローラ59bは、乗場ドア51に対して開閉方向に移動しないが、第1係合ローラ59aは、乗場ドア51に対して開閉方向に移動可能である。なお、係合部59の中央部、即ち第1係合ローラ59aと第2係合ローラ59bとの間に係合部59を回転可能に支持する支持軸が設けられてもよい。
ロック装置60は、乗りかご11が着床していないときに乗場ドア51が開扉しないように、乗場ドア51をロックするための装置である。ロック装置60は、フック部61及び掛止部62を含み、フック部61が係合部59に連結された構造を有する。フック部61は、例えば、係合部59の下方、即ち第2係合ローラ59b側に連結され、掛止部62は、例えば、乗場12の壁面に固定される。ロック装置60では、閉扉状態でフック部61が掛止部62に引っ掛ってドアロックされ、第2ベーン37bにより第1係合ローラ59aが開扉方向に押されることでフック部61が掛止部62から外れてドアロックが解除される。
なお、フック部61と掛止部62との引っ掛かり部分には、ドアロックの解除不良を防止するために、ある程度の隙間、即ち遊びが設定されている。しかし、上記のように、敷居溝やドアレール35,55に埃等が堆積すると、閉扉不良が発生して設定された遊びがなくなり、ドアロックが解除し難くなる場合がある。エレベータドア装置20は、このようなドアロックの解除不良を改善するものである。
図5は、かごドア31に固定された第2ベーン37bの一部を拡大すると共に、一部を断面図とした図である。
第2ベーン37bには、ドアロックが解除される方向に係合部59の第1係合ローラ59aを押上げる押上げ部80が設けられている。押上げ部80は、例えば、第1係合ローラ59aを押上げる方向に揺動可能となるように上端が軸支されており、第2ベーン37bの一部をカットして設けることができる。
第2ベーン37bには、押上げ部80を押上げるための第2ベーン駆動装置81が設置されている。第2ベーン駆動装置81は、例えば、第2ベーン37bの第1係合ローラ59aと反対側に取り付けられ、第1係合ローラ59a側にロッド82を押出す電動式のモータである。押出されたロッド82は、例えば、押上げ部80の下部に当接して第1係合ローラ59aを押上げる方向に動かす。これにより、ドアロックの解除がさらに容易となる。
ここで、図6を適宜参照して、制御装置21の開閉手段22、第1解除手段23、第2解除手段24について説明する。なお、図6(a)は、図4と同じ図であって、開扉動作が開始される前の状態を示す。
制御装置21は、エレベータ10の各構成要素を統一的に制御する装置である。制御装置21は、例えば、かご内操作盤のドア開閉釦の操作等に基づき、開閉装置44に指令を与えてかごドア31の開閉動作を制御する開閉手段22を含む。制御装置21は、さらに、第1解除手段23、及び第2解除手段24を含む。
なお、制御装置21は、CPUと、上記各手段の機能を実行する際に使用される制御パラメータ等の入力に用いられる入力部と、制御パラメータや制御プログラム等を記憶する記録部と、入出力ポートなどを備えるコンピュータである。各機能は、ソフトウェア、例えば、対応する制御プログラムを実行することで実現できる。
開閉手段22は、開閉装置44に対して開扉指令及び閉扉指令を出力し、かごドア31を開閉させる機能を有する。例えば、開閉手段22は、乗りかご11が乗場12に停止している状態でかご内操作盤のドア開閉釦の操作信号を取得したときに、開閉装置44に対して開扉指令又は閉扉指令を出力する。また、乗りかご11が乗場12に着床したとき、また乗場12に着床してかごドア31を開扉してから予め設定した時間が経過したとき、また乗りかご11が乗場12に停止している状態で乗場操作盤の操作信号を取得したとき等においても、開扉指令又は閉扉指令を出力する。そして、乗開扉指令又は閉扉指令を取得した開閉装置44によってかごドア31及びこれに従動する乗場ドア51が開閉される。なお、開閉手段22は、開閉装置44に対して予め設定した閾値を超える負荷(トルク)が作用した場合に、開閉装置44の作動を停止させることができる。
第1解除手段23は、かごドア31の開扉動作が開始される前に、第1ベーン駆動装置43を作動させる機能を有する。第1解除手段23は、図6(b)に示すように、第1ベーン駆動装置43を作動させることで、第1ベーン37aを閉扉方向に動かして係合部59の第2係合ローラ59bに押し付ける。これにより、例えば、フック部61と掛止部62との間に遊びを作り、ドアロックを解除し易くする。
第1解除手段23は、通常開扉動作により開扉できない場合、つまり通常開扉動作によりドアロックが解除できない場合に、第1ベーン駆動装置43を作動させて、第1ベーン37aを第2係合ローラ59bに押し付けることが好適である。ここで、通常開扉動作とは、第1ベーン駆動装置43、第2ベーン駆動装置81を作動させない状態における開閉装置44による開扉動作を意味する。第1解除手段23は、例えば、開閉装置44に対して予め設定した閾値を超えるトルクが作用した場合を、通常開扉動作により開扉できない場合と判定することができる。
エレベータドア装置20では、図6(c)に示すように、第1ベーン37aを閉扉方向に動かして係合部59の第2係合ローラ59bに押し付けた状態で、かごドア31の開扉を開始させる。つまり、係合部59に連結されたロック装置60の遊びがある状態を維持したまま開扉動作を開始させる。この制御は、第1解除手段23の機能により第1ベーン駆動装置43が作動したときに、これと連動して開閉手段22の機能により再び開閉装置44を作動させることで実現できる。或いは、開閉装置44の作動を維持したまま、第1ベーン駆動装置43を作動させてもよいが、好ましくは前者である。
第2解除手段24は、かごドア31の開扉動作が開始される前に、第2ベーン駆動装置81を作動させる機能を有する。第2解除手段24は、図5に示すように、第2ベーン駆動装置81を作動させることで押上げ部80を動かし、ドアロックが解除される方向に第1係合ローラ59aを押上げる。そして、第1ベーン37aの閉扉方向への押し付けと、第1係合ローラ59aを押上げとの相乗効果により、ドアロックを解除し易くする。
第2解除手段24は、第1ベーン駆動装置43を作動させた場合、即ち第1ベーン37aを閉扉方向に動かして第2係合ローラ59bに押し付けることでドアロックが解除できない場合に、第2ベーン駆動装置81を作動させて、ドアロックが解除される方向に第1係合ローラ59aを押上げることが好適である。第2解除手段24は、第1解除手段23と同様に、開閉装置44に対して予め設定した閾値を超えるトルクが作用した場合を、ドアロックが解除できない場合と判定することができる。
エレベータドア装置20では、第1ベーン駆動装置43の場合と同様に、押上げ部80を動かしてドアロックが解除される方向に第1係合ローラ59aを押上げた状態で、かごドア31の開扉を開始させることが好適である。この場合は、第1ベーン駆動装置43、開閉装置44の作動を継続した状態で、第2ベーン駆動装置81を作動させることが好適である。
ここで、図7のフローチャートを参照して、エレベータドア装置20の開扉制御の手順の一例について説明する。
エレベータドア装置20の開扉動作は、開閉手段22が開閉装置44に対して開扉指令を出力し、開閉装置44を作動させることから始まる(S10)。続いて、ドアロックの解除が不能であるか否かが判定される(S11)。S11では、例えば、開閉装置44に対して作用するトルクがあらかじめ設定した閾値を超えた場合に、ドアロック解除が不能であると判定する。
S11において、ドアロック解除不能と判定された場合、開閉手段22は、開閉装置44の作動を一旦停止させる。そして、第1ベーン駆動装置43を作動させて、第1ベーン37aを閉扉方向に動かして第2係合ローラ59bに押し付ける。この押し付け状態を維持しながら、開閉装置44を再び作動させてかごドア31の開扉を開始させる(S12)。これにより、ロック装置60に遊びがある状態を維持しながらドアの開扉を開始させることができ、ドアロックを容易に解除することができる。
S12を経てもドアロックが解除されない場合(S13で「Yes」の場合)には、第2ベーン駆動装置81を作動させて押上げ部80を動かしてドアロックが解除される方向に第1係合ローラ59aを押上げる(S14)。S14は、S12との相乗効果により、ドアロックを解除するものである。S14を経てもドアロックが解除されない場合を考慮して、エレベータドア装置20は、ドアロック解除不能として、エレベータ10の管理センターに自動的に通報する等の機能を有していてもよい。
以上のように、エレベータドア装置20によれば、第1ベーン37aを閉扉方向に動かして係合部59の第2係合ローラ59bに押し付けることにより、係合部59が連結されたロック装置60の遊びを大きくする、又は遊びを作ることができ、その状態を維持したまま、かごドア31の開扉動作を開始させる。これにより、通常開扉動作によりドアロックの解除が不能となった場合であっても、ドアロックを解除することができる。また、押上げ部80によりドアロックの解除をサポートすることができる。
なお、上記実施形態は、本発明の目的を損なわない範囲で設計変更することができる。
例えば、上記実施形態では、第1ベーン37aの全体を閉扉方向に動かすものとして説明したが、押上げ部80のように、第1ベーン37aの一部を動かしてもよい。
また、押上げ部80を有さない形態としてもよい。
10 エレベータ、11 乗りかご、12 乗場、13 架台、20 エレベータドア装置、21 制御装置、22 開閉手段、23 第1解除手段、24 第2解除手段、30 かごドア装置、31 かごドア、32,52 ハンガープレート、33,53 ハンガーローラ、34,54 ドアシュー、35,55 ドアレール、36,56 敷居、37 ベーン、37a 第1ベーン、37b 第2ベーン、38 支持部材、39 カム機構部、40 カム、41 第1リンク、42 第2リンク、43 第1ベーン駆動装置、44 開閉装置、45 電動モータ、46 プーリ、47 アーム、48 連結バー、50 乗場ドア装置、51 乗場ドア、57 滑車、58 ベルト、59 係合部、59a 係合ローラ、59b 第2係合ローラ、60 ロック装置、61 フック部、62 掛止部、80 押上げ部、81 第2ベーン駆動装置、82 ロッド。

Claims (5)

  1. かごドアに取り付けられた2本のベーンと、
    乗場ドアに取り付けられ、各ベーンに挟まれて開扉及び閉扉方向に押される係合部と、
    フック部及び掛止部を含み、フック部が係合部に連結されたロック装置であって、ベーンにより係合部が開扉方向に押されることでフック部が掛止部から外れてドアロックが解除されるロック装置と、
    かごドアの開閉動作を制御する制御装置と、
    を備え、各ベーンのうち閉扉方向後方に位置する第1のベーンが閉扉方向に移動可能なエレベータドア装置であって、
    第1のベーンを閉扉方向に動かす駆動装置を備え、
    制御装置は、駆動装置を作動させ、第1のベーンの少なくとも一部を閉扉方向に動かして係合部に押し付けた状態で、かごドアの開扉動作を開始させることを特徴とするエレベータドア装置。
  2. 請求項1に記載のエレベータドア装置において、
    制御装置は、通常開扉動作により開扉できない場合に、駆動装置を作動させ、第1のベーンの少なくとも一部を閉扉方向に動かして係合部に押し付けることを特徴とするエレベータドア装置。
  3. 請求項1又は2に記載のエレベータドア装置において、
    かごドアの開扉に伴って第1のベーンをもう一方の第2のベーンの方向に動かし、各ベーンの間隔を狭くするカム機構部が第1のベーンに取り付けられており、
    駆動装置は、カム機構部に設けられていることを特徴とするエレベータドア装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載のエレベータドア装置において、
    第2のベーンの少なくとも一部は、ドアロックが解除される方向に係合部を押上げ可能な形態を有し、当該第2のベーンを押上げる押上げ駆動装置を備え、
    制御装置は、押上げ駆動装置を作動させて、ドアロックが解除される方向に係合部を押上げた状態で、かごドアの開扉動作を開始させることを特徴とするエレベータドア装置。
  5. 請求項4に記載のエレベータドア装置において、
    制御装置は、第1のベーンを閉扉方向に動かして係合部に押し付けることでドアロックが解除できない場合に、押上げ駆動装置を作動させて、ドアロックが解除される方向に係合部を押上げることを特徴とするエレベータドア装置。
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