JP2010048062A - 袖扉付き防火シャッター装置 - Google Patents

袖扉付き防火シャッター装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2010048062A
JP2010048062A JP2008215995A JP2008215995A JP2010048062A JP 2010048062 A JP2010048062 A JP 2010048062A JP 2008215995 A JP2008215995 A JP 2008215995A JP 2008215995 A JP2008215995 A JP 2008215995A JP 2010048062 A JP2010048062 A JP 2010048062A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
door
sleeve
side portion
shutter curtain
expanded
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2008215995A
Other languages
English (en)
Inventor
Naoki Yokoi
直樹 横井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sanwa Shutter Corp
Original Assignee
Sanwa Shutter Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sanwa Shutter Corp filed Critical Sanwa Shutter Corp
Priority to JP2008215995A priority Critical patent/JP2010048062A/ja
Publication of JP2010048062A publication Critical patent/JP2010048062A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Special Wing (AREA)
  • Operating, Guiding And Securing Of Roll- Type Closing Members (AREA)

Abstract

【課題】
シャッターカーテンと袖扉とで火災時に確実に防火区画を形成する。
【解決手段】袖扉2は、第1面20と第2面21とを備え、第1付勢手段によって閉鎖方向に付勢されており、第1面20の戸先側部位は、その先端側が拡開するように第2面21の戸先側部位から離隔する方向に所定角度まで回動するように付勢された可動部200である。通常時には、袖扉2及び可動部200の回動は規制されており、火災検知信号に基づいて回動規制が解かれる。可動部200が拡開した状態で回動する袖扉2が閉鎖姿勢に近づいた時に、拡開した可動部200は、その先端側部位が戸当り部10に当接して袖扉2の戸先側へ摺動することで閉じて行き、袖扉2が閉鎖姿勢となった時に、可動部200が第2面部21の戸先側部位210に対向する姿勢となって、シャッターカーテン1の幅方向の一側を受け入れるガイド溝8を形成する。
【選択図】図5

Description

本発明は、シャッターカーテンと、シャッターカーテンの幅方向の一側の端部を受け入れるガイド溝を戸先側端部に備えた袖扉とで、建物内部の所定部位を閉鎖する防火シャッター装置に関するものである。
シャッターカーテンと、戸先側端部にガイド溝を備えた袖扉とで、防火区画部位を閉鎖する防火シャッターが知られている。従来の防火シャッターは、袖扉連動防火シャッターであって、図7に示すように、火災信号を受信すると袖扉2´を収納部50´に収納姿勢に保持している電磁レリーズが解除されて、袖扉2´が自動的に閉鎖し、袖扉2´が閉鎖状態となると、シャッター側に閉鎖信号が出力されて、シャッターカーテン1´が降下して開口部を閉鎖するように構成されている。このような袖扉連動防火シャッターにおいては、袖扉2´の戸先側にガイド溝8´を形成することで、シャッターカーテン1´と袖扉2´間の固定柱を無くすことができるという利点がある。特許文献1には、類似の構成を備えた避難扉連動シャッターが開示されている。
しかしながら、上記従来の袖扉連動防火シャッターには、以下のような欠点がある。
(1)袖扉2´が閉鎖した信号を受けてシャッターカーテン1´が降下開始する機構であるため、袖扉2´の閉鎖軌跡上に障害物がある場合等には、袖扉2´の閉鎖障害が発生するのみならず、シャッターカーテン1´が降下しない。
(2)閉鎖状態まで自動的に回動する袖扉2´が戸当り部に当たってバウンドすると、信号を受けて降下開始したシャッターカーテン1´の幅方向の一端部が袖扉2´の戸先側に形成したガイド溝8´の溝から外れて降下してしまい防火区画が形成できないおそれがある(図8参照)。
特許文献2には、防火シャッターの下降動作後において閉鎖状態となる防火戸において、防火戸の戸先側に形成した可動部材を設ける点が開示されており、上記(1)の課題に対応することができる。しかしながら、特許文献2に開示された具体的な技術手段は可動バーを用いて複雑な機構を介して可動部材を拡開状態から閉鎖させるものである。また、特許文献2の可動部材は、防火戸が閉鎖位置に近づいた時に拡開状態から閉鎖するように構成されており、したがって、防火戸が閉鎖位置(戸当り部)に近づいた時には、拡開状態にある可動部材の先端は平面視において戸当り部を越えて突出することから(特許文献2の図6(A)参照)、防火戸の戸当り部に当接しないように可動部材の上端を切り欠く必要がある。可動部材は閉鎖状態において一側のガイドレールを構成するものであることから、閉鎖状態において、ガイドレールの上端と天井との間に防火装置としては不利な隙間が形成されるおそれがある。また、特許文献2は、上記(2)の課題に対応するものではない。
実開昭48−8055号 特開2002−194971号
本発明は、簡単な構成でありながら、上記(1)(2)の課題を解決することを目的とするものである。
本発明が採用した技術手段は、
シャッターカーテンと、シャッターカーテンの幅方向の一側の端部を受け入れるガイド溝を戸先側端部に備えた袖扉とで、建物内部の開口部を閉鎖する防火シャッター装置において、
前記袖扉は、第1面と第2面とを備え、前記開口部の側壁に沿った収納姿勢から前記開口部の幅方向に延出する閉鎖姿勢へ回動可能であると共に、第1付勢手段によって閉鎖方向に付勢されており、前記第1面は前記収納姿勢において前記開口部に面しており、
前記ガイド溝は、第1面の戸先側部位と第2面の戸先側部位との間に形成され、前記第1面の戸先側部位は、その先端側が拡開するように前記第2面の戸先側部位に対向した姿勢から離隔する方向に所定角度まで回動可能であると共に、第2付勢手段によって拡開方向に付勢されており、
通常時には、保持手段によって、前記袖扉の収納姿勢及び前記第1面の戸先側部位の対向姿勢が保持されており、
前記保持手段は、火災検知信号に基づいて保持状態が解除されることで、前記第1付勢手段及び前記第2付勢手段による回動を許容するように構成されており、
前記開口部の上方および/あるいは下方には、閉鎖姿勢まで回動した袖扉が当接する戸当り部が形成されており、第1面の戸先側部位が拡開した状態で回動する袖扉が閉鎖姿勢に近づいた時に、拡開した第1面部の戸先側部位は、その先端側部位が前記戸当り部に当接して袖扉の戸先側へ摺動することで閉じて行き、袖扉が閉鎖姿勢となった時に、前記第1面の戸先側部位が前記第2面部の戸先側部位に対向する姿勢となって、シャッターカーテンの幅方向の一側を受け入れるガイド溝を形成する、
袖扉付き防火シャッター装置、である。
一つの態様では、前記所定角度は、
第2面の戸先側部位の先端の回動軌跡の径と、拡開した第1面の戸先側部位の先端の回動軌跡の径との差が、前記ガイド溝内のシャッターカーテンの一側の端部の呑み込み寸法よりも大きくなるように、かつ、
拡開した第1面の戸先側部位の先端が戸当り部に当接した時に袖扉の回動に伴って袖扉の戸先側へ摺動できるように設定される。
一つの態様では、前記シャッターカーテンは、火災検知信号に基づいて自重降下する。
本発明では、シャッターカーテンの一側の端部を受け入れるガイド溝を形成する第1面部の戸先側部位を可動部から構成し、第2付勢手段によって拡開した状態の可動部は、戸当り部に当接した後は、袖扉の戸先側に向かって摺動していくので、既にシャッターカーテンが降下していても、可動部はシャッターカーテンの一側の端部に干渉することなく、シャッターカーテンの一側の端部の裏側に滑り込むように摺動する。したがって、シャッターカーテンを袖扉の閉鎖から独立させて降下させることができ、袖扉の閉鎖軌跡上に障害物があっても、シャッターカーテンを降下させることができる。シャッターカーテンが閉鎖した後に、障害物が取り除かれた場合には、袖扉は閉鎖方向に回動し、可動部と第2面の戸先側端部とで、既に降下したシャッターカーテンの一側の端部を挟み込んで区画形成が可能となる。
本発明では、シャッターカーテンの降下と袖扉の回動のタイミングの順序は限定されず、どのようなタイミングでシャッターカーテンが降下しても、シャッターカーテンの一側の端部を受け入れるガイド溝を形成することができる。
本発明では、閉鎖方向に回動していった袖扉が戸当り部に当接してバウンドしたとしても、バウンドした時に、可動部は、第2付勢手段によって、先端側が袖扉の戸尻側に摺動しながら拡開するので、図8のような状態となることがなく、バウンドが納まれば区画形成が可能となる。また、可動部が袖扉の本体よりも先に戸当り部に当接することで、第2付勢手段を備えた可動部がクッションの役割を持ち、戸当り部に袖扉が直接当接する場合に比べてバウンドを抑制することができる。
本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。袖扉付き防火シャッター装置は、建物内の空間の所定の区画部位に設置されており、火災時に、シャッターカーテン1と袖扉2とで建物内空間を閉鎖して建物内を区画するように構成されている。袖扉2には、避難用の子扉3が袖扉2に対して開閉可能に装着されている。本明細書において、「開口部」には、シャッターカーテン1と袖扉2によって閉鎖される建物内空間が含まれる。
図1は、全閉状態にある袖扉付き防火シャッター装置を示す概略正面図であって、左右の側壁4、5と天井CLと床面FLとで形成される開口部の幅方向の一部がシャッターカーテン1によって、残りの部分が扉体2によって、それぞれ閉鎖される。図示の例では、袖扉2が収納される側壁5は、袖扉付き防火シャッターによって閉鎖される開口部の幅方向に対して略90度で延出しているが、側壁5は開口部の幅方向に対して90度で延出するものに限定されるものではなく、90度よりも大きい角度、例えば、略180度で延出するものでもよい。この場合、袖扉2は、収納姿勢から約180度回動することで閉鎖姿勢となる。また、図示の例では、シャッターカーテン1の片側に位置して袖扉2を備えているが、シャッターカーテン1の両側に位置して2つの袖扉を備えたものでもよい。
図2(B)に示すように、開口部の幅方向の所定部位の上方の天井CL内に位置してシャッターケース6が設けてあり、シャッターケース6内には巻取シャフト7が開口幅方向に延出しており、巻取シャフト7の両端は、シャッターケース6の左右に設けたブラケット6aに回転可能に支持されている。シャッターカーテン1の上端は巻取シャフト7に連結されており、通常時には、シャッターカーテン1は巻取シャフト7に巻装された状態でシャッターケース6内に収納されている。
通常時には、開閉機(図示せず)の出力軸の回転をブレーキによって規制することで、開閉機の出力軸に連結されている巻取シャフト7の回転が規制されている。煙感知や熱感知による火災検知信号が自動閉鎖装置に送信されると、自動閉鎖装置が開閉機のブレーキを解除し、巻取シャフト7の回転規制が解除されて、シャッターカーテン1は調速手段によって調速されながら自重で降下して開口部を閉鎖する。
開口部全閉状態において、シャッターカーテン2の幅方向の一側の端部は、袖扉2の戸先側に形成されたガイド溝8内に受け入れられる。シャッターカーテン1の幅方向の他側の端部は、側壁4に形成されたガイド溝9内に受け入れられる。
袖扉2は、正面視長方形状で所定の厚みを有する部材であり、対向する面部20、21と、上端面22、下端面23、戸先側端面24(ガイド溝8が形成されている)、戸尻側端面25と、を備えている。袖扉2は、側壁5に対して平行に延びる収納姿勢と、側壁5に対して垂直に延びる姿勢、すなわち、開口部の幅方向に延びる閉鎖姿勢、との間で回動可能となっている。面部20、21において、面部20が、収納姿勢にある袖扉2が収納姿勢から閉鎖姿勢へと回動する場合の回動方向側に位置し、面部21が、収納姿勢にある袖扉2が収納姿勢から閉鎖姿勢へと回動する場合の回動方向とは反対側に位置している。
袖扉2は、通常時には、側壁5に対して平行する収納姿勢で、側壁5に沿って収納されている。好ましい態様では、側壁5には凹部状の収納部50が形成されており、通常時には、袖扉2は、側壁5に形成された収納部50内に、袖扉2の一方の面部20が側壁5と面一となるように収納されている。収納部50は、収納姿勢における袖扉2の戸尻側に位置する戸尻側縦枠50Aと同袖扉2の戸先側に位置する戸先側縦枠50Bとの間の空間として形成されている。
袖扉2の戸尻側には、袖扉2を収納姿勢から閉鎖姿勢への回動させる自動閉鎖装置としてのオートヒンジ(回動支点Pのみ示し、オートヒンジ自体は図示せず)が設けてあり、袖扉2が自由な状態では、オートヒンジの付勢力によって、袖扉2は、側壁5に平行な収納姿勢から、側壁5に対して垂直な姿勢、すなわち、開口部の幅方向に延出する閉鎖姿勢へ向かって自動的に回動する。袖扉2を収納姿勢から閉鎖姿勢への回動させる自動閉鎖装置としてはオートヒンジ以外の他の手段が採用され得ることは当業者に理解される。
通常時には、袖扉2は、凹部50内に設けた電磁レリーズ51によって、凹部50内に収まった状態、すなわち、側壁5に平行な収納姿勢で回動規制されており、収納姿勢が保持されている。電磁レリーズ51は、火災検知信号を受けると解除されるようになっており、電磁レリーズ51の解除後は、オートヒンジの付勢力で袖扉2が自動的に閉鎖方向に回動する。このような電磁レリーズは、当業者によく知られている。また、袖扉2を収納姿勢で保持する手段は、電磁的な保持手段(典型的には、電磁レリーズが例示される)に限定されるものではなく、他の手段が採用され得ることは当業者に理解される。
袖扉2の面部20の戸先側部位は、袖扉2の全高方向に延出する縦長状の可動部200となっている。袖扉2の面部21の戸先側部位210と、可動部200(面部20の戸先側部位)、とからガイド溝8が形成される。
可動部200は基端側が面部20の残りの部分201に対して、その先端側が拡開するように回動可能に連結されている。可動部200の基端側には、高さ方向に間隔を存して複数のスプリングヒンジ202が設けてある。可動部200はスプリングヒンジ202によって拡開方向に付勢されており、可動部200が自由な状態では、スプリングヒンジ202の付勢力によって、可動部200は、面部21の戸先側端部210から離隔する方向に所定角度まで回動する。
袖扉2の面部21の戸先側端部210に対する可動部200の拡開角度は、戸先側端部210の先端の回動軌跡A1の径と、拡開した可動部200の先端の回動軌跡A2の径との差d1が、ガイド溝8(対向する可動部200と戸先側端部210とで形成される)内のシャッターカーテン1の端部の呑み込み寸法d2よりも大きいという第1要件(シャッターカーテン1が既に降下していても、回動する袖扉2の戸先側の可動部200がシャッターカーテン1の端部に干渉することがない)と、可動部200の先端側の当接部203が戸当り部10に当接した時に、当接部203が袖扉2の戸先側へ摺動できるような角度(可動部200と戸当り部10との角度が90度未満)で戸当り部10に当接するという第2要件を満たすように設定される。これらの要件は、可動部200の幅寸法(袖扉2全体の幅寸法における相対的寸法も含んでもよい)、当接部203が戸当り部10に当接した時の袖扉2の回動角度等を考慮しつつ、戸先側端部210に対する可動部200の拡開角度を設定することで達成され得ることは当業者に理解される。図示の例では、戸先側端部210に対する可動部200の拡開角度は約60度であるが、第2要件を満たすためには、可動部200の先端側の当接部203が戸当り部10に当接した時に、可動部200と戸当り部10とで形成される角度が90度未満となるような角度である。戸先側端部210に対する可動部200の拡開角度は、当接部203が戸当り部10に当接した時の袖扉2の回動角度により決定されることは当業者に理解される。戸先側端部210に対する可動部200の拡開角度が90度以下であれば、少なくともこの要件を満たす。スプリングヒンジ202のばね力は、可動部200が戸当り部10に当接した後に、袖扉2の閉鎖方向へのさらなる回動を妨げないような大きさに設定されている。
通常時には、可動部200は、対向する面部21の戸先側端部210に設けた電磁レリーズ211によって、面部20の部分201と面一となって、凹部50内に収まった状態、すなわち、対向する面部21の戸先側端部210に平行状に対向した姿勢で、回動規制されており、この対向姿勢が保持されている。電磁レリーズ211は、火災検知信号を受けると解除されるようになっている。電磁レリーズ211が解除されると、可動部200は、スプリングヒンジ202の付勢力によって、先端側が拡開しながら、面部21の戸先側端部210から離隔する方向に回動する。図示の例では、通常時には、袖扉2の収納姿勢が電磁レリーズ51(第1保持手段)によって保持されていると共に、可動部200は面部21の戸先側部位210に対向した姿勢で電磁レリーズ211(第2保持手段)によってそれぞれ保持されているが、共通する単独のレリーズ(保持手段)によって、袖扉2の収納姿勢、可動部200の対向姿勢を保持してもよい。
火災時に火災検知信号を受信すると、電磁レリーズが解除され、オートヒンジのばね力により袖扉2が閉鎖方向へ回動すると共に、可動部200の電磁レリーズ211も解除されて、可動部200がスプリングヒンジ202のばね力により拡開状に回動する。したがって、図5、図6に示すように、袖扉2は、第1面20の戸先側部位の可動部200が拡開した状態で回動していく。一方、シャッターカーテン1も、火災検知信号を受信することで、自動閉鎖装置により自重降下を開始する。
戸先側の可動部200が拡開した状態で袖扉2が回動して行き、開口幅方向に延びる閉鎖姿勢に近づくと、可動部200の上端の当接部203が、区画される部位の上方の戸当り部10に当接して、袖扉2の回動に伴って、当接部203が袖扉2の戸先側へ摺動して行き、可動部200が閉じていって、袖扉2が全閉状態となることで、戸先側端部210と平行状の対向姿勢となり、対向する可動部200と戸先側端部210とで、シャッターカーテン1の端部を両側から挟みこむ。
可動部200の先端側かつ上方部位に形成されている当接部203は、図示の態様では、傾斜面から形成されており、可動部202が戸当り部10に当接した後に円滑に摺動して閉じることができるようにしている。当接部203の形状は傾斜面に限定されるものではなく、戸当り部10に当接した当接部203を円滑に摺動させるために、R形状やローラを設ける等の手段が取り得ることが当業者に理解される。
本実施形態では、シャッターカーテン1の一側の端部を受け入れるガイド溝8の一方の部位を可動部200から構成し、可動部200は戸当り部10に当接した後は、袖扉2の戸先側に向かって摺動していくので、既にシャッターカーテン1が降下していても、可動部200はシャッターカーテン1の一側の端部に干渉することなく、シャッターカーテン1の一側の端部の裏側に滑り込むように摺動する。したがって、シャッターカーテン1の降下を袖扉2の閉鎖に連動させる必要がなく、シャッターカーテン1を袖扉2の閉鎖から独立させて降下させることができ、袖扉2の閉鎖軌跡上に障害物があっても、シャッターカーテン1を降下させることができる。シャッターカーテン1が閉鎖した後に、障害物が取り除かれた場合には、袖扉2は閉鎖方向に回動し、可動部200と戸先側端部210とで、既に降下したシャッターカーテン1の一側の端部を挟み込んで区画形成が可能となる。
本実施形態において、一つの態様では、シャッターカーテン1は、火災検知信号に基づいて自重降下するものであるが、袖扉2が閉鎖姿勢まで回動したことを検知して、この検知に基づいてシャッターカーテン1を自重降下させるものを排除するものではない。本発明では、シャッターカーテン1の降下のタイミングと袖扉2の回動のタイミングは、どのような順序でもよく、シャッターカーテン1の降下と袖扉2の回動を同時に開始してもよく、あるいは、シャッターカーテン1の全閉後あるいは降下中に袖扉2が回動を開始してもよく、あるいは、袖扉2の全閉後あるいは回動中にシャッターカーテン1が降下を開始してもよい。図1Aは、シャッターカーテンの降下と袖扉の回動閉鎖が同時に行なわれている状態を示す。
本実施形態では、閉鎖方向に回動していった袖扉2が戸当り部10に当接してバウンドしたとしても、バウンドした時に、可動部200は、スプリングヒンジ202によって、先端側が袖扉2の戸尻側に摺動しながら拡開するので、図8のような状態となることがなく、バウンドが納まれば区画形成が可能となる。また、可動部200が袖扉2の本体よりも先に戸当り部10に当接することで、可動部200がクッションの役割を持ち、戸当り部10に袖扉2が直接当接する場合に比べてバウンドを抑制することができる。また、可動部200の上端部位は戸当り部10に当接する高さに位置しているので、袖扉2が全閉姿勢にある時には、可動部200の上端部位は戸当り部10に当接しているので、可動部200の上端部位、すなわちガイドレールの上端部位、に隙間が生じることがない。また、本実施形態では、可動部200は付勢手段で自動的に拡開し、拡開姿勢にある可動部200は戸当り部10に当接することで閉鎖するように構成されているので、可動部200を開閉するために複雑な機構を用いる必要がない。
図中、参照番号11は遮煙材であり、シャッターカーテン1及び袖扉2が全閉状態において、遮煙性能を向上させるための部材である。図2(A)に示す参照番号12は、開口部の上方に設けたラッチであり、袖扉2が全閉位置まで回動した時に、袖扉2の上面22に形成された図示しないラッチ受けにラッチ12が嵌ってロックするようになっている。
本発明は、袖扉を備えた防火シャッターに用いることができる。
袖扉を備えたシャッターの全閉状態の概略正面図である。 シャッターカーテンの降下と袖扉の回動閉鎖が同時に行なわれている状態を示す概略図である。 (A)は袖扉を備えたシャッターの袖扉部分、(B)はシャッター部分の縦断面図である。 (A)は側壁に形成された収納部、(B)は収納部に収納された状態の袖扉を示す図である。 (A)は、図3における矢印3A方向から見た図、(B)は、図3における3Bにおける断面図である。 袖扉の回動を示す平面図である。 図5と類似の図であり、特に、可動部が閉じていく軌跡を詳細に示している。 従来の袖扉を備えた防火シャッターの袖扉の回動を示す平面図である。 従来の袖扉を備えた防火シャッターの袖扉が戸当り部に当接してバウンドした状態を示す図である。
符号の説明
1 シャッターカーテン
2 袖扉
20 面部
21 面部
200 可動部(面部20の戸先側部位)
210 面部21の戸先側部位
5 側壁
8 ガイド溝
10 戸当り部

Claims (3)

  1. シャッターカーテンと、シャッターカーテンの幅方向の一側の端部を受け入れるガイド溝を戸先側端部に備えた袖扉とで、建物内部の開口部を閉鎖する防火シャッター装置において、
    前記袖扉は、第1面と第2面とを備え、前記開口部の側壁に沿った収納姿勢から前記開口部の幅方向に延出する閉鎖姿勢へ回動可能であると共に、第1付勢手段によって閉鎖方向に付勢されており、前記第1面は前記収納姿勢において前記開口部に面しており、
    前記ガイド溝は、第1面の戸先側部位と第2面の戸先側部位との間に形成され、前記第1面の戸先側部位は、その先端側が拡開するように前記第2面の戸先側部位に対向した姿勢から離隔する方向に所定角度まで回動可能であると共に、第2付勢手段によって拡開方向に付勢されており、
    通常時には、保持手段によって、前記袖扉の収納姿勢及び前記第1面の戸先側部位の対向姿勢が保持されており、
    前記保持手段は、火災検知信号に基づいて保持状態が解除されることで、前記第1付勢手段及び前記第2付勢手段による回動を許容するように構成されており、
    前記開口部の上方および/あるいは下方には、閉鎖姿勢まで回動した袖扉が当接する戸当り部が形成されており、第1面の戸先側部位が拡開した状態で回動する袖扉が閉鎖姿勢に近づいた時に、拡開した第1面部の戸先側部位は、その先端側部位が前記戸当り部に当接して袖扉の戸先側へ摺動することで閉じて行き、袖扉が閉鎖姿勢となった時に、前記第1面の戸先側部位が前記第2面部の戸先側部位に対向する姿勢となって、シャッターカーテンの幅方向の一側を受け入れるガイド溝を形成する、
    袖扉付き防火シャッター装置。
  2. 前記所定角度は、
    第2面の戸先側部位の先端の回動軌跡の径と、拡開した第1面の戸先側部位の先端の回動軌跡の径との差が、前記ガイド溝内のシャッターカーテンの一側の端部の呑み込み寸法よりも大きくなるように、かつ、
    拡開した第1面の戸先側部位の先端が戸当り部に当接した時に袖扉の回動に伴って袖扉の戸先側へ摺動できるように設定される、
    請求項1に記載の袖扉付き防火シャッター装置。
  3. 前記シャッターカーテンは、火災検知信号に基づいて自重降下する、請求項1、2いずれかに記載の袖扉付き防火シャッター装置。
JP2008215995A 2008-08-25 2008-08-25 袖扉付き防火シャッター装置 Pending JP2010048062A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008215995A JP2010048062A (ja) 2008-08-25 2008-08-25 袖扉付き防火シャッター装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008215995A JP2010048062A (ja) 2008-08-25 2008-08-25 袖扉付き防火シャッター装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2010048062A true JP2010048062A (ja) 2010-03-04

Family

ID=42065348

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008215995A Pending JP2010048062A (ja) 2008-08-25 2008-08-25 袖扉付き防火シャッター装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2010048062A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR102055095B1 (ko) * 2019-05-22 2019-12-11 김진수 방화구획시스템
CN114396225A (zh) * 2022-02-23 2022-04-26 揭阳市快意门业有限公司 一种用于车库卷闸门具有智能控位的收卷调节机构
CN115247530A (zh) * 2021-05-22 2022-10-28 长春铸诚实业股份有限公司 带可开启门扇的组合式防火卷帘门

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR102055095B1 (ko) * 2019-05-22 2019-12-11 김진수 방화구획시스템
CN115247530A (zh) * 2021-05-22 2022-10-28 长春铸诚实业股份有限公司 带可开启门扇的组合式防火卷帘门
CN114396225A (zh) * 2022-02-23 2022-04-26 揭阳市快意门业有限公司 一种用于车库卷闸门具有智能控位的收卷调节机构
CN114396225B (zh) * 2022-02-23 2024-05-28 揭阳市快意门业有限公司 一种用于车库卷闸门具有智能控位的收卷调节机构

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20080169069A1 (en) Lateral restraint for a moveable partition, moveable partitions incorporating same and related methods
JP4992138B2 (ja) 遮煙用避難扉付袖扉連動シャッター開閉装置
KR102521344B1 (ko) 이중 밀폐방식 방화장치
JP2010048062A (ja) 袖扉付き防火シャッター装置
JP2015151816A (ja) 自動ドアシステム及び自動ドア
JP5027763B2 (ja) 袖扉付き防火シャッター装置
JP5623756B2 (ja) 袖扉付き防火シャッター装置
JP2011153458A (ja) 戸の指挟み防止装置
KR100765303B1 (ko) 방화셔터용 차폐부재
JP2010048063A (ja) 袖扉付き防火シャッター装置
JP3785605B2 (ja) 建築用シャッター
JP2004316251A (ja) 扉閉鎖順位調整器
JP2007217909A (ja) 袖扉連動シャッターの袖扉の自動ロック
JP2010068946A (ja) 吊下げ式引戸用防火装置
JP5478425B2 (ja) 袖扉連動防火防煙シャッター
JP3622106B2 (ja) 防火シャッタ−における開閉機の増速起動トルク増加装置
JP2003300685A (ja) エレベーターの乗場装置
JP2004352397A (ja) エレベータドア遮蔽装置
JP2009298537A (ja) エレベータのかごドア装置
JP6193338B2 (ja) 引戸任意開扉位置停止装置
JP3785618B2 (ja) 建築用シャッター
JP5095270B2 (ja) 開閉装置
JPH0733803Y2 (ja) エレベータ乗降口における防煙装置
JP4854119B2 (ja) エレベータ乗場の防火扉
JP5281787B2 (ja) 開閉装置