JP2004352397A - エレベータドア遮蔽装置 - Google Patents

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    • B66B13/30Constructional features of doors or gates
    • B66B13/308Details of seals and joints

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Abstract

【課題】ドアを円滑に開閉動作させることができるとともに、そのドアと敷居との間をドア閉合時に遮蔽する遮蔽部材の摩耗を長期に渡って防止することができるエレベータドア遮蔽装置を提供する。
【解決手段】敷居2に沿って開閉動作するエレベータドア1にリンク機構10が設けられている。このリンク機構10は、ドア1に回動可能に設けられた複数のリンクバー11を有し、これらリンクバー11間に遮蔽部材12が架設され、スプリング22による付勢力で遮蔽部材12が敷居2から離間する非接触状態に保たれ、ドア1が戸閉方向に移動して閉合位置Hに達する直前に、リンク機構10が敷居2に設けられたストッパー21に当接し、この当接でリンクバー11がスプリング22に抗して回動することにより遮蔽部材12が下方に変位してそのパッキング29が敷居2に接触して敷居2とドア1との間の隙間Gが遮蔽される。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、エレベータドアとこれをガイドする敷居との間の隙間を遮蔽するエレベータドア遮蔽装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
建屋のエレベータホールの壁面にはエレベータの昇降路内に通じるエレベータ乗降口が設けられ、この乗降口にその開閉用のホールドア(エレベータドア)が設けられ、通常時にはこのホールドアにより乗降口が閉鎖されている。
【0003】
乗降口の下部には、エレベータホールの床面とほぼ面一に敷居が据え付けられ、この敷居の上面にガイド溝が形成され、ホールドアの下部にそのガイド溝に遊合するガイドシューが設けられ、ホールドアが駆動装置により駆動されて開閉動作する際にそのガイドシューが前記敷居のガイド溝に沿ってスライド移動する。
【0004】
ホールドアと敷居との間には、ホールドアを円滑に動作させるためにある程度の隙間が設けられており、このため万が一建物内で火災が発生したときには、乗降口がホールドアで閉鎖されているとはいえ、そのホールドアと敷居との間の隙間を通してその火災による煙が昇降路内に流入し、その昇降路が煙突化して火災が発展してしまう恐れがある。
【0005】
また、昇降路内で走行するエレベータの乗りかごにおいても、その乗りかごの出入口とかごドアとの間に隙間が生じていると、その隙間を通してかご内に火災による煙が流入し、かご内の乗客に危険が及んでしまう恐れがある。
【0006】
そこで、従来においては、ホールドアの下部と敷居との間の隙間を遮蔽する手段として、ホールドアの下部に設けられて敷居のガイド溝内に遊合された複数のガイドシューの相互間に塞ぎ板を取り付け、この塞ぎ板の板面に遮蔽部材としてゴム等のパッキングを取り付けてホールドアの下部と敷居との間の隙間を遮蔽するようにしている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、ホールドアの下部に設けた遮蔽部材が敷居のガイド溝と強く接触すると、ホールドアの開閉動作に支障が生じ、かつ遮蔽部材が早期に摩耗してしまい、比較的頻繁にその遮蔽部材を交換しなければならなくなる。また、遮蔽部材とガイド溝との接触圧を弱めると気密性が低下し、初期の目的が達成されなくなってしまうという問題がある。
【0008】
この発明はこのような点に着目してなされたもので、その目的とするところは、ドアを円滑に開閉動作させることができるとともに遮蔽部材の摩耗を長期に渡って防止することができるエレベータドア遮蔽装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、敷居に沿って開閉動作するエレベータドアと、前記エレベータドアに設けられ、前記敷居に接触可能な遮蔽部材を有し、前記エレベータドアの開閉動作時には前記遮蔽部材と前記敷居とを非接触状態に保ち、前記エレベータドアが閉合位置に配置するときに前記遮蔽部材を前記敷居に接触させて前記エレベータドアと敷居との間の隙間を遮蔽するリンク機構とを備えることを特徴としている。
【0010】
請求項2の発明は、前記リンク機構が、前記エレベータドアに回動可能に設けられた複数のリンクバーを有し、これらリンクバーの一端部間に前記遮蔽部材が架設され、前記各リンクバーが弾性部材により一回動方向に弾性的に付勢され、その付勢力で前記遮蔽部材が前記敷居から離間する非接触状態に保たれ、前記エレベータドアが戸閉方向に移動して閉合位置に達する直前に、リンク機構が敷居に設けられたストッパーに当接し、この当接で前記リンクバーが前記弾性部材に抗して回動することにより前記遮蔽部材が下方に変位して敷居に接触することを特徴としている。
【0011】
請求項3の発明は、前記エレベータドアが前記閉合位置に配置しているときに、前記弾性部材の弾性力が前記エレベータドアを戸閉方向に付勢する方向に作用することを特徴としている。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
図1および図2には第1の実施形態を示してある。図1は、エレベータホールの乗降口に設けられたエレベータドアとしてのホールドア1を昇降路側から見た正面図、図2はその断面図であり、ホールドア1は敷居2の上に配置され、その敷居2の長手方向に沿って移動することにより乗降口を開閉するようになっている。
【0013】
図1(A)は、ホールドア1が戸閉方向に移動する途中の状態を、図1(B)はそのホールドア1が所定の閉合位置Hに達する直前の状態を、図1(C)はそのホールドア1が所定の閉合位置Hに達したときの状態をそれぞれ示してある。
【0014】
ホールドア1はその上部が乗降口の上部に設けられたハンガーレール(図示せず)に移動自在に懸架されている。そしてホールドア1の下部にはその左右方向の複数箇所にガイドシュー4が取り付けられ、これらガイドシュー4が敷居2に形成されたガイド溝5内に摺動自在に嵌合されている。
【0015】
ホールドア1の背面側下部にはリンク機構10が設けられ、リンク機構10は一対のリンクバー11と、これらリンクバー11の一端部間に水平に架設された遮蔽部材12と、リンクバー11の他端部間に架設された連結板13とを備えている。
【0016】
各リンクバー11は、図2に示すように、ホールドア1の背面に取り付けられたブラケット15にそれぞれピン16を介して水平軸回り方向に回動自在に支持されている。遮蔽部材12は、各リンクバー11の下部側の端部にそれぞれピン17を介して回動自在に取り付けられ、敷居2と平行をなす水平状態に支持されている。
【0017】
連結板13は、各リンクバー11の上部側の端部にそれぞれピン18を介して回動自在に取り付けられ、遮蔽部材12と平行をなす水平状態に支持され、これら遮蔽部材12と連結板13とがリンクバー11の回動に応じて平行を保ったまま上下に変位するようになっている。
【0018】
遮蔽部材12はホールドア1の幅と同じ長さで、連結板13はホールドア1の幅より若干長くなっており、連結板13の一端部には回転自在なローラからなる当接体20が設けられ、この当接体20と当接可能なストッパー21が前記敷居2の途中に設けられている。そしてホールドア1の戸閉方向への移動に応じて前記ストッパーが前記ストッパー21に当接するようになっている。
【0019】
各リンクバー11とホールドア1との間には弾性部材としてのスプリング22が張設され、これらスプリング22により各リンクバー11が図1における時計方向つまり遮蔽部材12が上方に移動する方向に弾性的に付勢されている。なお、各リンクバー11の時計方向の回動範囲は規制機構(図示せず)により規制され、通常時には各リンクバー11が右上がり方向に傾斜し、前記遮蔽部材12が敷居2と所定の距離だけ離間する状態に保持されている。
【0020】
遮蔽部材12は、横長の板状をなす遮蔽板25と、この遮蔽板25の上下縁部に設けられたゴム等の弾性体からなるパッキング28,29とで構成されている。すなわち、図2に示すように、遮蔽板25の上下縁部には折曲片26,27が形成され、これら折曲片26,27の下面にパッキング28,29が取り付けられている。これらパッキング28,29は遮蔽板25の長手方向の全長区間に渡って連続する長さを有し、それぞれ前記折曲片26,27に脱着可能に取り付けられている。
【0021】
ホールドア1の背面には、受け部材32が水平に取り付けられている。この受け部材32はホールドア1の幅と同じ長さを有し、この受け部材32の側面に前記パッキング28と対向してゴム等の弾性体からなる受け材33が取り付けられている。この受け材33は受け部材32の長手方向の全長区間に渡って連続する長さを有している。
【0022】
次に作用について説明する。
図1(A)に示すように、ホールドア1が戸開状態にあるときには、スプリング22の弾性力により遮蔽部材12のパッキング28,29がそれぞれ受け材33および敷居2から離間する状態に保持され、この状態でホールドア1が戸閉方向に移動する。
【0023】
そしてホールドア1が所定の閉合位置Hに達する直前に、図1(B)に示すように、当接体20がストッパー21に当接する。この当接後にもホールドア1がスプリング22の弾性力に抗して戸閉方向にさらに移動し、この移動に応じて各リンクバー11がピン16を中心にスプリング22の弾性力に抗して反時計方向に回動し、この回動で遮蔽部材12が下方に、連結板13が上方にそれぞれ変位する。
【0024】
そして図1(C)に示すように、ホールドア1が閉合位置Hに達して停止するときに、遮蔽部材12の下方への変位でこの遮蔽部材12のパッキング29が敷居2の上面に接触して密着し、パッキング28がホールドア1に設けられた受け材33に接触して密着し、ホールドア1と敷居2との間の隙間Gが前記遮蔽部材12により遮蔽される。
【0025】
遮蔽部材12が下方に変位するときには、その変位と共に右方向に平行移動し、この平行移動で遮蔽部材12の全体がホールドア1の幅内に納まって遮蔽部材12の両端縁とホールドア1の両側縁とが一致し、したがってホールドア1の幅方向の全区間が的確に遮蔽される。
【0026】
一方、ホールドア1が閉合位置Hから戸開方向に移動するときには、その移動の開始に応じてスプリング22の弾性力で各リンクバー11がピン16を中心に時計方向に回動し、遮蔽部材12が上方に変位すると共に左方向に平行移動する。
【0027】
そして、遮蔽部材12の上方への変位でパッキング29が敷居2の上面から離れ、パッキング28がホールドア1の受け材33から離れ、この状態でホールドア1が戸開方向に移動する。
【0028】
このように、ホールドア1が開閉動作するときには、遮蔽部材12と敷居2との接触状態が解除されて非接触状態に保たれ、したがってホールドア1の開閉動作が遮蔽部材12により妨げられることなく円滑に行なわれ、かつ遮蔽部材12のパッキング29の摩耗が防止される。
【0029】
そしてホールドア1が閉合位置Hに停止する戸閉状態のもとでは、遮蔽部材12がパッキング29を介して敷居2の上面に密着すると共にパッキング28を介してホールドア1の受け材33に密着し、この遮蔽部材12によりホールドア1と敷居2との間の隙間Gが遮蔽され、したがって建屋内で火災が発生した際に、エレベータホールから昇降路内への煙の流入が抑えられ、昇降路が煙突化することがなく、このため火災の発展を防ぐことができ、また他の階のフロアへの煙の拡散を防止することができる。
【0030】
なお、経年変化等でパッキング28,29が劣化したような場合には、そのパッキング28,29を遮蔽板25から取り外して新たなパッキング28,29と交換する。
【0031】
図3および図4には第2の実施形態を示してあり、この実施形態においては、リンク機構10を構成する各リンクバー11の一端部がピン18を介してホールドア1に回動自在に取り付けられ、これらリンクバー11の他端部間にピン17を介して遮蔽部材12が水平に架設されている。
【0032】
そして各リンクバー11はスプリング22を介して図3における反時計方向に弾性的に付勢されている。なお、各リンクバー11の反時計方向の回動範囲は規制機構(図示せず)により規制され、通常時には各リンクバー11が右下がり方向に傾斜し、前記遮蔽部材12が敷居2と所定の距離だけ離間する状態に保持されている。
【0033】
前記遮蔽部材12の一端側の側面にはピン状の当接体42が取り付けられているとともに、この当接体42が当接可能なストッパー43が敷居2に取り付けられている。
【0034】
前記遮蔽部材12は上下縁部にパッキング28,29を有し、これらパッキング28,29が遮蔽部材12の上下の変位でホールドア1の背面に設けられた受け部材32および敷居2の上面に対して接離し、その接触時にホールドア1と敷居2との間の隙間Gを遮蔽するようになっている。
【0035】
この実施形態においては、図1(A)に示すように、ホールドア1が戸開状態にあるときには、スプリング22の弾性力により遮蔽部材12のパッキング28,29がそれぞれ受け部材32および敷居2から離間する非接触状態に保持され、この状態でホールドア1が戸閉方向に移動する。
【0036】
そしてホールドア1が所定の閉合位置Hに達する直前に、図1(B)に示すように、当接体42がストッパー43に当接する。この当接後にもさらにホールドア1は戸閉方向に移動し、この移動に応じて各リンクバー11がピン17を中心にスプリング22の弾性力に抗して時計方向に回動し、この回動で各リンクバー11の姿勢が傾斜状態からほぼ垂直状態に変わり、この姿勢の変化で遮蔽部材12が下方に平行移動し、この平行移動でホールドア1が閉合位置Hに達して停止するときに、パッキング29が敷居2の上面に接触して密着し、パッキング28がホールドア1に設けられた受け部材32に接触して密着し、これらパッキング28,29の密着でホールドア1と敷居2との間の隙間Gが遮蔽される。
【0037】
一方、ホールドア1が閉合位置Hから戸開方向に移動するときには、その移動の開始に応じて各リンクバー11がピン17を中心に反時計方向に回動し、この回動で各リンクバー11の姿勢がほぼ垂直状態から傾斜状態に変わり、この姿勢の変化で遮蔽部材12が上方に平行移動し、この平行移動でパッキング28,29が受け部材32および敷居2から離れ、この状態でホールドア1が戸開方向に移動する。
【0038】
このように、ホールドア1が開閉動作するときには、遮蔽部材12と敷居2との接触状態が解除されて非接触状態に保たれ、したがってホールドア1の開閉動作が遮蔽部材12により妨げられることなく円滑に行なわれ、かつ遮蔽部材12のパッキング29の摩耗が防止される。
【0039】
そして、ホールドア1が閉合位置Hに停止する戸閉状態のもとでは、パッキング29が敷居2の上面に密着し、パッキング28がホールドア1の受け部材32に密着してホールドア1と敷居2との間の隙間Gが遮蔽され、したがって建屋内で火災が発生した際に、エレベータホールから昇降路内への煙の流入が抑えられ、昇降路が煙突化することがなく、このため火災の発展を防ぐことができ、また他の階のフロアへの煙の拡散を防止することができる。
【0040】
この第2の実施形態の場合には、前記第1の実施形態における連結板13が不要であり、このため構造が簡単で、安価に構成することができる。
【0041】
この第2の実施形態においては、ホールドア1の閉合時に遮蔽部材12がホールドア1の戸当り縁1aの反対側に向って相対移動し、このため遮蔽部材12の長さがホールドア1の幅と同じで、ホールドア1の開閉動作時にその遮蔽部材12の両端縁がホールドア1の両側縁と一致するように保持されているときには、ホールドア1の閉合時に遮蔽部材12の先端縁12aがホールドア1の戸当り縁1aの内側にずれて配置してしまうことになるが、予め遮蔽部材12の先端縁12aがホールドア1の開閉動作時にその戸当り縁1aから突出するように構成しておけば、ホールドア1の閉合時に遮蔽部材12の先端縁12aをホールドア1の戸当り縁1aと一致させることができる。
【0042】
図5には第3の実施形態を示してあり、この実施形態においては、前記第2の実施形態の場合と同様に、リンク機構10を構成する各リンクバー11の一端部がピン18を介してホールドア1に回動自在に取り付けられ、これらリンクバー11の他端部間にピン17を介して遮蔽部材12が水平に架設されている。
【0043】
また、遮蔽部材12の側面にはリセットピン45が設けられ、遮蔽部材12が敷居2と離間する位置から下方に変位したときに、前記リセットピン45がストッパー43の背面側つまり当接体42とは反対側の側面側に進入してそのストッパー43の側面に対向するようになっている。
【0044】
各リンクバー11は、ホールドア1の開閉動作時には、スプリング22の弾性力でピン18を中心とする反時計方向に付勢され、右下がりの傾斜状態に保持されている。
【0045】
そして、この状態から図5(A)に示すように、ホールドア1が戸閉方向に移動して当接体42がストッパー43に当接して遮蔽部材12の移動が停止するとともに、ホールドア1がさらに戸閉方向に移動して閉合位置Hに移行する際には、図5(B)に示すように、各リンクバー11がピン18を中心に時計方向に回動し、右下がりの傾斜状態から垂直に起立する中立状態を越えて左下がりの傾斜状態にその姿勢を変える。
【0046】
リンクバー11が右下がりに傾斜しているときの傾斜角度をθ、リンクバー11が右下がりの傾斜状態から左下がりの傾斜状態に移行したときの傾斜角度をθとしたときに、θ>θの関係にあり、したがってリンクバー11が右下がりの傾斜状態から左下がりの傾斜状態に移行したとき、つまりホールドア1が閉合位置Hに達したときには、遮蔽部材12がその当初の位置より下方に変位し、この変位でパッキング29が敷居2に密着し、パッキング28がホールドア1の背面に設けられた受け部材に密着し、これによりホールドア1と敷居2との間の隙間Gが遮蔽される。
【0047】
なお、遮蔽部材12はリンクバー11が垂直の中立状態となったときに最も大きく下方に変位し、その後に若干上方に変位するが、その変位の差はパッキング28,29の弾性変形により吸収され、リンクバー11が左下がりの傾斜状態に移行したときにもパッキング28,29は受け部材および敷居2との密着状態を保つ。
【0048】
リンクバー11が右下がりの傾斜状態にあるときには、スプリング22の弾性力はリンクバー11をピン18を中心とする反時計方向に回動させる方向に働き、リンクバー11が垂直となる中立位置を越えて左下がりの傾斜状態なったときに、そのスプリング22の弾性力の作用方向が反転してリンクバー11をピン18を中心とする時計方向に回動させる力として作用する。
【0049】
前記第1および第2の実施形態の場合には、図1(C)および図3(C)に示すホールドア1の閉合時において、スプリング22の弾性力は当接体20,42とストッパー21,43との当接部を通してホールドア1を戸開方向に移動させる力として作用し、このためその力に打ち勝ってホールドア1を閉合位置Hに保持するための保持手段を必要とする。
【0050】
これに対し、前記第3の実施形態においては、図5(B)に示すホールドア1の閉合時において、スプリング22の弾性力は当接体42とストッパー43との当接部を通してホールドア1を戸閉方向に移動させる力として作用し、このためホールドア1を閉合保持するため保持手段を特に要することなくホールドア1を安定して閉合位置Hに保持することができる。
【0051】
この第3の実施形態の場合、ホールドア1が閉合位置Hから戸開方向に移動する際には、遮蔽部材12がホールドア1と一体的に戸開方向に移動するが、その移動開始の直後に遮蔽部材12の側面に設けられたリセットピン45がストッパー43に当接し、この当接で各リンクバー11がピン18を中心に反時計方向に回動して左下がりの傾斜状態から右下がりの傾斜状態に切り換わり、これにより遮蔽部材12が上方に変位して敷居2および受け部材から離れ、非接触状態となる。
【0052】
そして、遮蔽部材12の上方への変位により前記リセットピン45がストッパー43の上端から離脱してその上方側に配置し、これにより遮蔽部材12がホールドア1と一体に戸開方向に移動する。
【0053】
ホールドア1が開閉動作するときには、遮蔽部材12と敷居2との接触状態が解除されて非接触状態に保たれ、したがってホールドア1の開閉動作が遮蔽部材12により妨げられることなく円滑に行なわれ、かつ遮蔽部材12のパッキング29の摩耗が防止される。
【0054】
なお、前記各実施形態においては、エレベータホールの乗降口に設けられるホールドアを対象としたが、エレベータの乗りかごの出入口においても、エレベータドアとしてのかごドアが設けられ、このかごドアが敷居に沿って開閉動作する構造となっているから、そのかごドアに前記各実施形態と同様の構造の遮蔽装置を設けることも可能である。
【0055】
【発明の効果】
以上説明したようにこの発明によれば、ドアを円滑に開閉動作させることができるとともに、そのドアと敷居との間をドア閉合時に遮蔽する遮蔽部材の摩耗を長期に渡って防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施形態を示し、エレベータホールの乗降口に設けられたホールドアを昇降路側から見た正面図。
【図2】そのホールドアの断面図。
【図3】この発明の第2の実施形態を示し、エレベータホールの乗降口に設けられたホールドアを昇降路側から見た正面図。
【図4】そのホールドアの断面図。
【図5】この発明の第3の実施形態を示し、エレベータホールの乗降口に設けられたホールドアを昇降路側から見た正面図。
【符号の説明】
1…ホールドア、2…敷居、4…ガイドシュー、5…ガイド溝、10…リンク機構、11…リンクバー、12…遮蔽部材、13…連結板、20…当接体、21…ストッパー、22…スプリング、25…遮蔽板、28,29…パッキング、32…受け部材、33…受け材、42…当接体、43…ストッパー。

Claims (3)

  1. 敷居に沿って開閉動作するエレベータドアと、
    前記エレベータドアに設けられ、前記敷居に接触可能な遮蔽部材を有し、前記エレベータドアの開閉動作時には前記遮蔽部材と前記敷居とを非接触状態に保ち、前記エレベータドアが閉合位置に配置するときに前記遮蔽部材を前記敷居に接触させて前記エレベータドアと敷居との間の隙間を遮蔽するリンク機構と、
    を具備することを特徴とするエレベータドア遮蔽装置。
  2. 前記リンク機構は、前記エレベータドアに回動可能に設けられた複数のリンクバーを有し、これらリンクバーの一端部間に前記遮蔽部材が架設され、前記各リンクバーが弾性部材により一回動方向に弾性的に付勢され、その付勢力で前記遮蔽部材が前記敷居から離間する非接触状態に保たれ、前記エレベータドアが戸閉方向に移動して閉合位置に達する直前に、リンク機構が敷居に設けられたストッパーに当接し、この当接で前記リンクバーが前記弾性部材に抗して回動することにより前記遮蔽部材が下方に変位して敷居に接触することを特徴とする請求項1に記載のエレベータドア遮蔽装置。
  3. 前記弾性部材は、前記エレベータドアが前記閉合位置に配置しているときに、その弾性力が前記エレベータドアを戸閉方向に付勢する方向に作用することを特徴とする請求項2に記載のエレベータドア遮蔽装置。
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