JP4416435B2 - エレベータドアの密閉装置 - Google Patents

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    • B66BELEVATORS; ESCALATORS OR MOVING WALKWAYS
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    • B66B13/30Constructional features of doors or gates
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B66HOISTING; LIFTING; HAULING
    • B66BELEVATORS; ESCALATORS OR MOVING WALKWAYS
    • B66B13/00Doors, gates, or other apparatus controlling access to, or exit from, cages or lift well landings
    • B66B13/30Constructional features of doors or gates

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、エレベータドアとこれに近接して配置されたドア近接部材との間の隙間を密閉するエレベータドアの密閉装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
建屋のエレベータホールの壁面にはエレベータの昇降路内に通じるエレベータ乗降口が設けられている。この乗降口には門形の三方枠(ドア近接部材)が据え付けられ、この三方枠の背面側に乗降口を開閉するホールドア(エレベータドア)が設けられ、通常時にはこのホールドアにより乗降口が閉鎖されている。
【0003】
ホールドアはその上部にハンガーを備え、このハンガーに複数の回転自在なローラが設けられている。乗降口の内側上部にはヘッダーが設けられ、このヘッダーに水平方向に伸びるハンガーレールが取り付けられ、このハンガーレールに前記各ローラが係合載置されて前記ホールドアがハンガーレールの下方に懸架され、そのハンガーレールに沿って左右に移動することにより乗降口が開閉される。
【0004】
乗降口の下部には、エレベータホールの床面とほぼ面一に敷居が据え付けられ、この敷居の上面にガイド溝が形成され、ホールドアの下部にそのガイド溝に遊合するガイドシューが設けられ、ホールドアの開閉時にそのガイドシューが前記敷居のガイド溝に沿ってスライド移動する。
【0005】
ホールドアと三方枠や敷居との間には、ホールドアを円滑に動作させるためにある程度の隙間が設けられており、このため万が一建物内で火災が発生したときには、乗降口がホールドアで閉鎖されるとはいえ、そのホールドアと三方枠や敷居との間の隙間を通してその火災による煙が昇降路内に流入し、その昇降路が煙突化して火災が発展してしまう恐れがある。
【0006】
また、昇降路内で走行するエレベータのかごにおいても、そのかごの出入口とかごドアとの間に隙間が生じていると、その隙間を通してかご内に火災による煙が流入し、かご内の乗客に危険が及んでしまう恐れがある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記隙間を塞ぐための対策には、ドア装置全体が大型化、複雑化する恐れがあった。さらに設置する時の調整作業なども複雑化することが考えられる。
【0008】
また、ホールドアの下部と敷居との間の隙間部分においては、ホールドアの下部に設けた密閉部材が敷居のガイド溝と強く接触すると、ホールドアの開閉動作に支障が生じ、かつ密閉部材が早期に摩耗してしまい、このためその接触を弱める必要があるが、接触を弱めると気密性が低下してしまうという問題がある。
【0009】
この発明はこのような点に着目してなされたもので、その目的とするところは、ドア装置が大型化せず、密閉部材の取付上の微調整が不要で、またドアを円滑に開閉動作させることができるとともに密閉部材の摩耗を防止することができるエレベータドアの密閉装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
この発明は、開閉動作するエレベータドアと、このエレベータドアの周囲にあって、該エレベータドアと隙間をあけて配置されるドア近接部材と、前記エレベータドアに設けられた板ばねと、前記板ばねに設けられ、該板ばねの弾性力に基づいて前記ドア近接部材に接触することが可能で、その接触により前記隙間を密閉する密閉部材と、前記エレベータドアの開閉動作時には前記密閉部材を前記板ばねの弾性力に抗して前記ドア近接部材と非接触状態に保ち、前記エレベータドアの閉合時に前記板ばねの弾性力に基づいて前記ドア近接部材に接触させる密閉部材移動機構とを具備し、前記密閉部材移動機構は、前記板ばねに取り付けられたローラと、前記ドア近接部材に設けられ、前記ローラが転動する一方向に長いローラ転動部とを有し、前記ローラ転動部の一部の区間には凹段部が設けられ、前記エレベータドアの開閉動作時には前記ローラが前記板ばねの弾性力で前記ローラ転動部に弾性的に接触して転動することにより前記密閉部材の非接触状態が保たれ、前記エレベータドアの閉合時に前記ローラが前記凹段部に落ち込む動作で前記密閉部材が前記板ばねの弾性力に基づいて前記ドア近接部材に接触して前記隙間を密閉することを特徴としている。
【0014】
例えば、前記エレベータドアはエレベータホールの乗降口を開閉するホールドアであり、前記ドア近接部材は前記乗降口に設けられた三方枠であって、前記密閉部材は前記ホールドアの閉合時にそのホールドアと前記三方枠の上枠との間の隙間を密閉する。
【0016】
さらに例えば、前記エレベータドアはエレベータの乗りかごの出入口を開閉するかごドアであり、前記ドア近接部材は前記出入口に設けられた出入口枠であって、前記密閉部材は前記かごドアの閉合時にそのかごドアと前記出入口との間の隙間を密閉する。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
図1ないし図4には第1の実施形態を示してある。図1は、エレベータホールの乗降口1に設けられたエレベータドアとしてのホールドア2を昇降路側から見た正面図であり、乗降口1にはホールドア2の周囲に配置してそのホールドア2と近接するドア近接部材としての三方枠3および敷居4が設けられている。
【0019】
三方枠3は、乗降口1の下部を除く周縁に沿う門形をなしている。すなわち、
この三方枠3は、左右両側に配置する一対の立枠7と、これらの立枠7の上部間に架設された上枠8とで門形に構成されている。そして、上枠8の上部にヘッダー9が一体的に設けられ、このヘッダー9の側面にハンガーレール10が左右方向に延びるように図3に示すブラケット11を介して水平に取り付けられている。
【0020】
一対のホールドア2は、三方枠3の背面側に左右に並列するように配置されている。各ホールドア2はそれぞれ上部にハンガー13を有し、各ハンガー13の側面近傍に左右に分かれて複数のローラ14がそれぞれ回転自在に設けられ、これらのローラ14を介して各ホールドア2がハンガーレール10に移動自在に懸架され、その移動で乗降口1を開閉するようになっている。
【0021】
図2および図3には、ホールドア2の懸架部の構造を拡大して示してあり、この懸架部にはホールドア2と三方枠3の上枠8との間の隙間Gを密閉する密閉機構17が設けられている。
【0022】
この密閉機構17について説明すると、ホールドア2のハンガー13には、三方枠3に面する側の側面において弾性部材としての板ばね18が取り付けられている。この板ばね18は、ほぼ下半部がホールドア2とほぼ同じ幅となっており、上部がハンガー13に固定され、下部側の自由端側が垂直面に対して三方枠3の配置側に向って傾斜し、その下端縁部に例えばゴム等の弾性体からなる密閉部材20が取り付けられている。
【0023】
この密閉部材20は、中空状の主部20aと、この主部20aの下側に延びる舌片部20bとを一体に有し、ホールドア2の幅とほぼ同じ長さに形成されている。
【0024】
ホールドア2は、上端面にホールドア2とほぼ同じ幅の気密板19を有し、また三方枠3の上枠8には起立壁8aが一体に形成されている。そして前記密閉部材20の主部22aが前記三方枠3の起立壁8aに、前記舌片部22bが前記ホールドア2の気密板19にそれぞれ板ばね18の弾性力に基づいて圧着することが可能となっている。
【0025】
板ばね18の上下方向のほぼ中間部には、その両側に分かれて一対のローラ22a,22bが前記ハンガーレール10の側面のローラ転動部10aと対向するように取り付けられている。ローラ22a,22bは上下に位置をずらして配置されているとともに、それぞれ支軸23を介して垂直軸回り方向に回転自在に支持されている。
【0026】
各ローラ22a,22bは、板ばね18の弾性力によりハンガーレール10の側面のローラ転動部10aに弾性的に接触し、ホールドドア2の左右方向の移動に応じてローラ転動部10aの面上を転動するようになっている。
【0027】
ローラ転動部10aには、前記各ローラ22a,22bの転動軌跡上の途中においてそれぞれ凹段部24a,24bが形成され、ホールドア2が閉合するときに各ローラ22a,22bが板ばね18の弾性力で各凹段部24a,24b内に落ち込むようになっている。なお、図3においては、前記凹段部24a,24bを便宜上同一断面上に表わしてある。
【0028】
一方、前記敷居4は、図1および図4に示すように、乗降口1の下部にエレベータホールの床面とほぼ面一をなして左右方向に延びるように水平に設けられている。
【0029】
この敷居4の上面にはその長手方向に沿ってガイド溝27が形成され、また各ホールドア2の下端部には複数のガイドシュー28がそれぞれ取り付けられ、各ガイドシュー28が前記ガイド溝27内に摺動自在に嵌合され、ホールドア2の移動時に各ガイドシュー28がガイド溝27に沿って摺動するようになっている。
【0030】
ガイド溝27の底面には、その長手方向の途中の複数箇所において、ごみ排出用の透孔27aが形成されている。
【0031】
各ホールドア2と敷居4との間には、その相互間の隙間Gを密閉する密閉機構29が設けられている。この密閉機構29について説明すると、各ホールドア2の内壁面の下部にはそれぞれ弾性部材としての板ばね30が取り付けられている。
【0032】
この板ばね30は、上下方向のほぼ中間部に屈曲部30aを有し、上部がホールドア2に固定され、下部にゴム等の弾性体からなる密閉部材31が水平に取り付けられ、この密閉部材31が前記屈曲部30aの弾性変形で上下に変位するようになっている。
【0033】
密閉部材31は、ホールドア2の幅とほぼ同じの長さを有し、ホールドア2の背面と摺動可能に密着する戸ともに、その一部がホールドア2の下方に突出して敷居4の上面と対向するように支持されている。この密閉部材31は、敷居4の前記ガイド溝27よりもエレベータホール側に偏位する位置に配置されている。
【0034】
密閉部材31の両端部には、それぞれ支軸33を介してローラ34a,34bが取り付けられている。ローラ34a,34bは密閉部材31の内側に前後に位置をずらして配置され、それぞれ支軸33を介して水平軸回り方向に回転自在に支持されている。
【0035】
敷居4の上面の一部は前記ローラ34a,34bが転動するローラ転動部4aとなっており、このローラ転動部4aの途中の区間の一部に、図5および図6に示すように各ローラ34a,34bと対応する凹段部35a,35bが形成され、ホールドア2が閉合するときに各ローラ34a,34bが前記板ばね30の弾性力でその対応する凹段部35a,35b内に落ち込むようになっている。なお、図4においては、前記凹段部35a,35bを便宜上同一断面上に表わしてある。
【0036】
次に、作用について説明する。
各ホールドア2が閉合して乗降口1が閉鎖されているときには、図3(A)に示すように、密閉機構17における各ローラ22a,22bがそれぞれハンガーレール10の凹段部24a,24b内に落ち込み、板ばね18の下端縁部における密閉部材20の主部20aが三方枠3における上枠8の起立壁8aに、舌片部20bがホールドア2の気密板19にそれぞれ板ばね18の弾性力で弾性的に密着し、これによりホールドア2と三方枠3の上枠8との間の隙間Gが密閉されている。
【0037】
また、図4(A)に示すように、密閉機構29における各ローラ34a,34bがそれぞれ敷居4の上面におけるローラ転動部4aの各凹段部35a,35b内に落ち込み、板ばね18の弾性力で密閉部材31が敷居4の上面に密着し、これによりホールドア2と敷居4との間の隙間Gが密閉されている。
【0038】
このように、各ホールドア2の閉合時には、各ホールドア2と三方枠3の上枠8との間の隙間G、および各ホールドア2と敷居4との間の隙間Gがそれぞれ密閉されており、このため火災が発生した際に、エレベータホールから昇降路内への煙の流入が抑えられ、昇降路が煙突化することがなく、このため火災の発展を防ぐことができ、また他の階のフロアへの煙の拡散を防止することができる。
【0039】
敷居4に設けられたガイド溝27の底面にはごみ排出用の透孔27aが形成されているが、前記密閉部材31は、エレベータホールとガイド溝27との間に配置してその間を遮蔽しており、このため前記透孔27aを通してエレベータホール側の煙が昇降路内に流入するようなこともない。
【0040】
一方、平常時において、エレベータホールへの乗りかごの着床に応じて各ホールドア2が閉合状態から左右方向に移動して乗降口1が開放されるときには、図3(B)に示すように、ホールドア2の移動開始に応じて密閉機構17における各ローラ22a,22bがそれぞれローラ転動部10aの凹段部24a,24bから離脱してローラ転動部10aの面上に乗り上げ、ローラ転動部10aに沿って転動する。
【0041】
各ローラ22a,22bがローラ転動部10aの面上に乗り上げるように変位したときには、その変位で板ばね18がその弾性力に抗してハンガー13の配置側に弾性的に押圧され、この押圧で板ばね18の下端縁部の密閉部材20が三方枠3の上枠8の起立壁8aおよびホールドア2の気密板19からそれぞれ離間する。そしてこの状態で各ホールドア2が戸開方向に移動する。
【0042】
このように、各ホールドア2の移動時には、板ばね18の下端縁部の密閉部材20と上枠8の起立壁8aとが非接触状態に保たれ、したがってホールドア2の戸開動作が円滑に行なわれ、かつ密閉部材20の摩耗が防止される。
【0043】
また、ホールドア2が戸閉方向に移動するときにも、板ばね18の下端縁部の密閉部材20と上枠8の起立壁8aとの非接触状態がそのまま保たれ、したがってホールドア2の戸閉動作が円滑に行なわれ、かつ密閉部材20の摩耗が防止される。
【0044】
ホールドア2が乗降口1を閉鎖する所定の閉合位置に達した際には、図3(A)に示すように、各ローラ22a,22bが凹段部24a,24b内に板ばね18の弾性力でそれぞれ落ち込み、この動作で板ばね18の下端縁部の密閉部材20の主部20aが三方枠3の上枠8の起立壁8aに、舌片部20bがホールドア2の気密板19にそれぞれ密着し、ホールドア2と三方枠3の上枠8との間の隙間Gが密閉される。
【0045】
板ばね18には、その左右側に分かれてローラ22a,22bが一対設けられているが、その一対のローラ22a,22bは前後に位置をずらして配置されており、このためホールドア2の移動時には各ローラ22a,22bがその対応する所定の凹段部24a,24bと適正に係脱し、誤って他方の凹段部24b,24aと係脱するような不都合が防止される。
【0046】
一方、各ホールドア2と敷居4との間の密閉機構29においては、各ホールドア2が閉合状態から左右方向に移動して乗降口1が開放されるときに、図4(B)に示すように、ホールドア2の移動開始に応じて密閉機構29における各ローラ34a,34bがそれぞれ敷居4の凹段部35a,35bから離脱してローラ転動部4aの面上に板ばね30の弾性力に抗して乗り上げ、その面上を転動する。
【0047】
各ローラ34a,34bがローラ転動部4aの面上に乗り上げたときには、その各ローラ34a,34bと一体的に密閉部材31が上方に移動して敷居4の上面から離間する。そしてこの状態で各ホールドア2が戸開方向に移動する。
【0048】
このように、各ホールドア2の移動時には、密閉部材31と敷居4とが非接触状態に保たれ、したがってホールドア2の戸開動作が円滑に行なわれ、かつ密閉部材31の摩耗が防止される。
【0049】
また、ホールドア2が戸閉方向に移動するときにも、密閉部材31と敷居4との非接触状態がそのまま保たれ、したがってホールドア2の戸開動作が円滑に行なわれ、かつ密閉部材31の摩耗が防止される。
【0050】
そして、ホールドア2が乗降口1を閉鎖する所定の閉合位置に達した際に、各ローラ34a,34bがローラ転動部4aの凹段部35a,35b内に板ばね30の弾性力でそれぞれ落ち込み、この動作で密閉部材31が敷居4の上面に再び密着し、ホールドア2と敷居4との間の隙間Gが密閉される。
【0051】
密閉部材31には、その左右の両端側に分かれてローラ34a,34bが一対設けられているが、その一対のローラ34a,34bは前後に位置をずらして配置されており、このためホールドア2の移動時には各ローラ34a,34bがその対応する所定の凹段部35a,35bと適正に係脱し、誤って他方の凹段部35b,35aと係脱するような不都合が防止される。
【0052】
ホールドア2の上部に設けた前記密閉機構17は、ハンガー13の内側の空きスペース内に組み込むことができ、このためドア装置の全体の高さが大きくなることがなく、ドア装置の大型化を避けることができる。
【0053】
また、各密閉機構17,29における密閉部材20,31は板ばね18,30の弾性力でハンガーレール10の側面や敷居4の上面に密着させるものであるから、その取付上の微調整を要することなく、前記隙間G,Gを的確に密閉することができる。
【0054】
なお、前記第1の実施形態においては、密閉部材31にその左右の両端側に分けて一対のローラ34a,34bを設けるようにしたが、図7に第2の実施形態として示すように、密閉部材31の中間部に1つのローラ34を設け、このローラ34の上下の移動で密閉部材31を敷居4の上面に接離させる構造とすることも可能である。
【0055】
図8には第3の実施形態を示してあり、この実施形態はホールドア2と三方枠3の上枠8との間の隙間Gを密閉する密閉機構の変形例であり、ハンガーレール10を支持したブラケット11にはホールドア2のハンガー13に対向して可動板40が取り付けられている。
【0056】
この可動板40は上端部がピン41を介してハンガー13に対して接離する方向に回動自在に支持されているとともに、弾性部材としてのスプリング42を介してハンガー13に接近する方向に弾性的に付勢されている。
【0057】
可動板40の下端部にはゴム等の弾性体からなる密閉部材45が取り付けられ、この密閉部材45はハンガーレール10の長手方向に沿う方向に延びている。この密閉部材45は、中空状の主部45aと、この主部45aの下側に延びる舌片部45bとを一体に有し、前記主部45aがホールドア2の上端部に設けられた気密板19に接触可能で、前記舌片部45bが三方枠3における上枠8の起立壁8aの内面に接触可能となっている。
【0058】
可動板40の上下方向のほぼ中間部にはハンガー13と対向してローラレール46が取り付けられ、このローラレール46はハンガーレール10の長手方向に沿う方向に延び、その側面がローラ転動部46aとなっており、このローラ転動部46aの長手方向の一部の区間が図9に示すように凹段部46bとなっている。
【0059】
ハンガー13の側面には、前記ローラ転動部46aと対向してローラ47が取り付けられている。このローラ47は支軸48を介して垂直軸回り方向に回転自在に支持され、このローラ47に前記ローラ転動部46aが前記スプリング42の弾性力で接触するようになっている。
【0060】
図8は、ホールドア2の開閉動作時の状態を示してあり、この開閉動作時には図9に実線で示すように、ローラ転動部46aにローラ47が接触し、ホールドア2の開閉移動に応じてローラ47がローラ転動部46aの面上を転動する。
【0061】
この際、密閉部材45は気密板19および起立壁8aと非接触状態を保っており、したがってホールドア2の開閉動作は円滑に行なわれ、また密閉部材45の摩耗が防止される。
【0062】
ホールドア2が戸閉方向に移動し、ホールドア2がエレベータホールの乗降口を閉鎖する所定の閉合位置に達した際には、ローラ47が図9に鎖線で示すようにローラ転動部46aの凹段部46bに前記スプリング42の弾性力で落ち込む。
【0063】
この際、可動板40はピン41を中心にハンガー13の配置側に回動し、この回動で密閉部材45の主部45aが気密板19に、舌片部45bが起立壁8aにそれぞれ前記スプリング42の弾性力で密着し、これによりホールドア2と三方枠3の上枠8との間の隙間Gが密閉される。
【0064】
このように、ホールドア2の閉合時には、ホールドア2と三方枠3の上枠8との間の隙間Gが密閉され、したがって火災が発生した際に、エレベータホールから昇降路内への煙の流入が抑えられ、昇降路が煙突化することがなく、このため火災の発展を防ぐことができ、また他の階のフロアへの煙の拡散を防止することができる。
【0065】
ホールドア2が閉合状態から戸開方向に移動するときには、ホールドア2の移動開始に応じてローラ47が凹段部46bからローラ転動部46aの面上に相対的に乗り上げ、この動作で可動板40がスプリング42に抗してハンガー13から離間する方向に回動するように押圧され、これにより密閉部材45が気密板19および起立壁8aから離れて非接触状態となり、この非接触状態でホールドア2が戸開方向に移動し、したがってホールドア2の動作が円滑に行なわれ、また密閉部材45の摩耗が防止され、前記第1の実施形態の場合と同様の効果を得られる。
【0066】
前記各実施形態においては、両開き式のホールドア2を対象としたが、図10に第4の実施形態として示すような片開き式のホールドア2においてもこの発明を適用することが可能である。
【0067】
ところで、エレベータの乗りかごの出入口には、エレベータホールの乗降口におけるホールドアに相当するエレベータドアとしてのかごドアが設けられているとともに、ドア近接部材としての三方枠に相当する出入口枠およびかごドアの下端部を支持してその開閉動作をガイドする敷居が設けられているから、そのかごドアとドア近接部材との間に前記各実施形態の場合と同様の構造の密閉機構を設けることも可能である。
【0068】
【発明の効果】
以上説明したようにこの発明によれば、ドア装置が大型化せず、密閉部材の取付上の微調整が不要で、またドアを円滑に開閉動作させることができるとともに密閉部材の摩耗を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施形態を示し、エレベータホールの乗降口に設けられたホールドアを昇降路側から見た正面図。
【図2】そのホールドアの懸架部の構造を拡大して示す正面図。
【図3】そのホールドアの懸架部の密閉機構を示す断面図。
【図4】そのホールドアの敷居部の密閉機構を示す断面図。
【図5】そのホールドアの敷居部における密閉機構のローラと凹段部との配置の関係を示す断面図。
【図6】そのホールドアの敷居部における密閉機構のローラと凹段部との配置の関係を模式的に示す平面図。
【図7】この発明の第2の実施形態を示し、エレベータホールの乗降口に設けられたホールドアを昇降路側から見た正面図。
【図8】この発明の第3の実施形態を示し、エレベータホールの乗降口に設けられたホールドアの懸架部の密閉機構を示す断面図。
【図9】そのホールドアの懸架部における密閉機構のローラとローラレールとの配置の関係を示す平面図。
【図10】この発明の第4の実施形態を示し、エレベータホールの乗降口に設けられたホールドアを昇降路側から見た正面図。
【符号の説明】
1…乗降口、2…ホールドア、3…三方枠、4…敷居、4a…ローラ転動部、9…ヘッダー、10…ハンガーレール、10a…ローラ転動部、13…ハンガー、14…ローラ、17…密閉機構、18…板ばね、20…密閉部材、22a,22b…ローラ、24a,24b…凹段部、27…ガイド溝、28…がイドシュー、29…密閉機構、30…板ばね、31…密閉部材、34a,34b…ローラ、40…可動板、42…スプリング、45a,45b…密閉部材、46…ローラレール、46a…ローラ転動部、46b…凹段部、47…ローラ。

Claims (3)

  1. 開閉動作するエレベータドアと、
    このエレベータドアの周囲にあって、該エレベータドアと隙間をあけて配置されるドア近接部材と、
    前記エレベータドアに設けられた板ばねと、
    前記板ばねに設けられ、該板ばねの弾性力に基づいて前記ドア近接部材に接触することが可能で、その接触により前記隙間を密閉する密閉部材と、
    前記エレベータドアの開閉動作時には前記密閉部材を前記板ばねの弾性力に抗して前記ドア近接部材と非接触状態に保ち、前記エレベータドアの閉合時に前記板ばねの弾性力に基づいて前記ドア近接部材に接触させる密閉部材移動機構と、
    を具備し、
    前記密閉部材移動機構は、前記板ばねに取り付けられたローラと、前記ドア近接部材に設けられ、前記ローラが転動する一方向に長いローラ転動部とを有し、前記ローラ転動部の一部の区間には凹段部が設けられ、前記エレベータドアの開閉動作時には前記ローラが前記板ばねの弾性力で前記ローラ転動部に弾性的に接触して転動することにより前記密閉部材の非接触状態が保たれ、前記エレベータドアの閉合時に前記ローラが前記凹段部に落ち込む動作で前記密閉部材が前記板ばねの弾性力に基づいて前記ドア近接部材に接触して前記隙間を密閉することを特徴とするエレベータドアの密閉装置。
  2. 前記エレベータドアはエレベータホールの乗降口を開閉するホールドアであり、前記ドア近接部材は前記乗降口に設けられた三方枠であって、前記密閉部材は前記ホールドアの閉合時にそのホールドアと前記三方枠の上枠との間の隙間を密閉することを特徴とする請求項1に記載のエレベータドアの密閉装置。
  3. 前記エレベータドアはエレベータの乗りかごの出入口を開閉するかごドアであり、前記ドア近接部材は前記出入口に設けられた出入口枠であって、前記密閉部材は前記かごドアの閉合時にそのかごドアと前記出入口との間の隙間を密閉することを特徴とする請求項1に記載のエレベータドアの密閉装置。
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