JP5027763B2 - 袖扉付き防火シャッター装置 - Google Patents

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Description

本発明は、シャッターカーテンと、シャッターカーテンの幅方向の一側の端部を受け入れるガイド溝を戸先側端部に備えた袖扉とで、建物内部の所定部位を閉鎖する防火シャッター装置に関するものである。
シャッターカーテンと、戸先側端部にガイド溝を備えた袖扉とで、防火区画部位を閉鎖する防火シャッターが知られている。このような袖扉連動防火シャッターは、袖扉の戸先側にガイド溝を形成することで、シャッターカーテンと袖扉間の固定柱を無くすことができるという利点がある。特許文献1には、類似の構成を備えた避難扉連動シャッターが開示されている。
しかしながら、上記従来の袖扉連動防火シャッターは、袖扉が閉鎖した信号を受けてシャッターカーテンが降下開始する機構であるため、袖扉の閉鎖軌跡上に障害物がある場合等には、袖扉の閉鎖障害が発生するのみならず、シャッターカーテンが降下しない、という欠点がある。
実開昭48−8055号
本発明は、袖扉を備えた防火シャッター装置において、袖扉の閉鎖軌跡上に障害物がある場合であっても、必要最低限の防火性能を確保できるようにすることを目的とするものである。
本発明が採用した技術手段は、
シャッターカーテンと、シャッターカーテンの幅方向の一側の端部を受け入れるガイド溝を戸先側端部に備えた袖扉とで、建物内部の開口部を閉鎖する防火シャッター装置において、
前記袖扉は、戸先側端部に第1ガイド溝を備えた上側の第1扉体と、戸先側端部に第2ガイド溝を備えた下側の第2扉体と、から構成されており、
前記第1扉体は、前記開口部の側壁に沿った収納姿勢から前記開口部の幅方向に延出する閉鎖姿勢へ回動可能であると共に、第1付勢手段によって閉鎖方向に付勢されており、
前記第2扉体は、前記開口部の側壁に沿った収納姿勢から前記開口部の幅方向に延出する閉鎖姿勢へ回動可能であると共に、第2付勢手段によって閉鎖方向に付勢されており、
前記第1扉体及び第2扉体は、火災検知信号に基づいて、収納姿勢から閉鎖姿勢へ回動するように構成されており、
前記第2扉体に閉鎖障害が生じて前記第1扉体のみが閉鎖姿勢まで回動した時には、前記シャッターカーテンを前記第1扉体に対応する位置まで降下させるように構成されている、
防火シャッター装置、
である。
一つの態様では、前記第2扉体の閉鎖障害が解消されて閉鎖姿勢まで回動した時には、前記シャッターカーテンを床面まで再降下させて全閉状態とするように構成されている。
一つの態様では、
前記第1扉体と前記第2扉体は一体で収納姿勢から閉鎖姿勢へと回動するように構成されており、
前記装置は、
第1扉体と第2扉体が一体の状態にないことを検知する第1検知手段(上下2段扉中間スイッチSW1)と、
第1扉体が閉鎖姿勢まで回動したことを検知する第2検知手段(上部戸当りスイッチSW2)と、
シャッターカーテンの降下を制御する制御部と、
を備えており、
前記制御部は、
前記第1検知手段が作動状態にあり、前記第2検知手段が作動した時に、前記シャッターカーテンを前記第1扉体に対応する位置まで降下させ、
前記シャッターカーテンが前記第1扉体に対応する位置まで降下した後に、前記第1検知手段が非作動状態となると、前記シャッターカーテンを床面まで降下させて全閉姿勢とし、
前記第1検知手段が非作動状態にあり、前記第2検知手段が作動した時に、前記シャッターカーテンを床面まで降下させて全閉姿勢とする。
袖扉の閉鎖軌跡上に障害物がある場合には、この障害物は床面上に置かれていることが殆どであり、また、障害物の高さが天井面まで達していることは極めて稀であると考えられる。したがって、本発明のように、袖扉を上側の第1扉体と第2扉体から構成することで、袖扉の閉鎖軌跡上に障害物がある場合であっても、2段扉の上側の第1扉体のみを閉鎖させ、シャッターカーテンを例えば天井から500mmの位置まで閉鎖することができる。下側の第2扉体が閉鎖しなくても、防火区画部位において、上部から一定高さH(500mm以上)の防煙垂れ壁を形成することで、煙の流出を一定時間防ぐことができ、初期避難等に有効である。
また、袖扉の閉鎖軌跡上の障害物が撤去されると、第2扉体が閉鎖し、シャッターカーテンが床面まで降下して全閉姿勢となることで最終的に防火区画を形成することができる。
本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。袖扉付き防火シャッター装置は、建物内の空間の所定の防火区画部位に設置されており、火災時に、シャッターカーテン1と袖扉とで建物内空間を閉鎖して建物内を区画するように構成されている。袖扉は、上側の第1扉体2と下側の第2扉体3とから構成されており、下側の第2扉体3には、避難用の子扉4が第2扉体3に対して開閉可能に装着されている。本明細書において、「開口部」には、シャッターカーテン1と袖扉2によって閉鎖される建物内空間が含まれる。
図1は、全閉状態にある袖扉付き防火シャッター装置を示す概略正面図であって、左右の側壁5、6と天井CLと床面FLとで形成される開口部の幅方向の一部がシャッターカーテン1によって、残りの部分が第1扉体2及び第2扉体3によって、それぞれ閉鎖される。図示の例では、袖扉2が収納される側壁5は、袖扉付き防火シャッターによって閉鎖される開口部の幅方向に対して略90度で延出しているが、側壁5は開口部の幅方向に対して90度で延出するものに限定されるものではなく、90度よりも大きい角度、例えば、略180度で延出するものでもよい。この場合、袖扉2は、収納姿勢から約180度回動することで閉鎖姿勢となる。また、図示の例では、シャッターカーテン1の片側に位置して袖扉2を備えているが、シャッターカーテン1の両側に位置して2つの袖扉を備えたものでもよい。
開口部全閉状態において、シャッターカーテン1の幅方向の一側の端部は、側壁5に形成されたガイド溝7内に受け入れられ、シャッターカーテン1の幅方向の他側の端部は、第1扉体2、第2扉体3の戸先側にそれぞれ形成されたガイド溝8A、8B内に受け入れられる。
図示の例では、第1扉体2の高さ寸法は、第2扉体3の高さ寸法よりも小さい寸法となっており、第1扉体2と第2扉体3は、同幅・同厚さではあるが、前者が横長方形状、後者が縦長方形状の形状を備えている。第1扉体2の高さ寸法は、一つの態様では、500mm以上の高さを備えている。第1扉体2、第2扉体3の寸法や形状は図示の例に限定されないことは言うまでもない。
図3に示すように、第1扉体2は、対向する面部20、21と、上端面22、下端面23、を備えており、戸先側端面にはガイド溝8Aが形成されている。第1扉体2は、側壁6に対して平行に延びる収納姿勢と、側壁6に対して垂直に延びる姿勢、すなわち、開口部の幅方向に延びる閉鎖姿勢、との間で回動可能となっている。面部20、21において、面部20が、収納姿勢にある第1扉体2が収納姿勢から閉鎖姿勢へと回動する場合の回動方向側に位置し、面部21が、収納姿勢にある第1扉体2が収納姿勢から閉鎖姿勢へと回動する場合の回動方向とは反対側に位置している。
第2扉体3は、対向する面部30、31と、上端面32、下端面33、を備えており、戸先側端面にはガイド溝8Bが形成されている。第2扉体3は、側壁6に対して平行に延びる収納姿勢と、側壁6に対して垂直に延びる姿勢、すなわち、開口部の幅方向に延びる閉鎖姿勢、との間で回動可能となっている。面部30、31において、面部30が、収納姿勢にある第2扉体3が収納姿勢から閉鎖姿勢へと回動する場合の回動方向側に位置し、面部31が、収納姿勢にある第2扉体3が収納姿勢から閉鎖姿勢へと回動する場合の回動方向とは反対側に位置している。
第1扉体2、第2扉体3は、通常時には、側壁6に対して平行する収納姿勢で、側壁6に沿って収納されている。好ましい態様では、側壁6には凹部状の収納部60が形成されており、通常時には、第1扉体2、第2扉体3は、側壁6に形成された収納部60内に、第1扉体2、第2扉体3のそれぞれの一方の面部20、30が側壁6と面一となるように収納されている。図4に示すように、収納部60は、収納姿勢における第1扉体2、第2扉体3の戸尻側に位置する戸尻側縦枠60Aと第1扉体2、第2扉体3の戸先側に位置する戸先側縦枠60Bとの間の空間として形成されている。
第1扉体2の戸尻側には、第1扉体2を収納姿勢から閉鎖姿勢への回動させる自動閉鎖装置としてのオートヒンジ9が設けてあり、第1扉体2が自由な状態では、オートヒンジ9の付勢力によって、第1扉体2は、側壁6に平行な収納姿勢から、側壁6に対して垂直な姿勢、すなわち、開口部の幅方向に延出する閉鎖姿勢へ向かって自動的に回動する。
同様に、第2扉体3の戸尻側には、第2扉体3を収納姿勢から閉鎖姿勢への回動させる自動閉鎖装置としてのオートヒンジ(図示せず)が設けてあり、第2扉体3が自由な状態では、オートヒンジの付勢力によって、第2扉体3は、側壁6に平行な収納姿勢から、側壁6に対して垂直な姿勢、すなわち、開口部の幅方向に延出する閉鎖姿勢へ向かって自動的に回動する。第1扉体2、第2扉体を収納姿勢から閉鎖姿勢への回動させる自動閉鎖装置としてはオートヒンジ以外の他の手段が採用され得ることは当業者に理解される。
図3、図4において、参照番号10は、第1扉体2の戸尻側の下端(図4に示すように切り欠かれている)と第2扉体3の戸尻側の上端との間で戸尻側縦枠60Aに片持ち状に設けた中間金具であり、中間金具10は第1扉体2のオートヒンジ9の下端側、第2扉体3の上端に設けたトップピボットの上端側をそれぞれ回動自在に支持している。第2扉体3の図示しないオートヒンジは、一つの態様では、第2扉体3の戸尻側の下端側に設けてある。
通常時には、第1扉体2は、凹部60内に設けた電磁レリーズ61によって、凹部60内に収まった状態、すなわち、側壁6に平行な収納姿勢で回動規制されており、収納姿勢が保持されている。電磁レリーズ61は、火災検知信号を受けると解除されるようになっており、電磁レリーズ61の解除後は、オートヒンジ9の付勢力で第1扉体2が自動的に閉鎖方向に回動する。このような電磁レリーズは、当業者によく知られている。また、第1扉体2を収納姿勢で保持する手段は、電磁的な保持手段(典型的には、電磁レリーズが例示される)に限定されるものではなく、他の手段が採用され得ることは当業者に理解される。
図3に示すように、第1扉体2の第1面部20(収納姿勢において開口部に面している)の下端は、下端面23よりも下方に突出することで、延出片200が形成されている。一方、第2扉体3の第1面部30の上端には、上端面32より下方に位置する凹状の段部300が形成されており、第1扉体2の延出片200は、第2扉体3の上端面32を越えて段部300にまで延出している。したがって、収納姿勢において、第2扉体3の段部300の開口部側には第1扉体2の延出片200が位置することになる。第1扉体2を越えて第2扉体3が先に閉鎖方向へ回動することは、第1扉体2の下端の延出片200に第2扉体3の上端の段部300が当接することで規制される。
一つの態様では、第2扉体3には収納姿勢を保持する電磁レリーズは設けておらず、電磁レリーズによって収納姿勢が保持されている第1扉体2の下端の延出片200に対して第2扉体3の上端の凹部300が当接することで、第2扉体3の収納姿勢が保持されている。したがって、電磁レリーズの解除によって第1扉体2が自動的に閉鎖方向に回動することに伴って、第2扉体3の収納姿勢の保持が解除され、第2扉体3はオートヒンジによって自動的に閉鎖方向に回動することができる。尚、第2扉体3の収納姿勢を、火災検知信号を受けることで解除される電磁レリーズを用いて保持するようにしてもよい。
第1扉体2及び第2扉体3は、収納姿勢及び閉鎖姿勢において、一体の状態にあり、第1扉体2の下端の延出片200に第2扉体3の上端の段部300が接近ないし当接した状態である。さらに、一つの態様では、第1扉体2と第2扉体3とは、第1扉体2の下端の当り部200に第2扉体3の上端の段部300が接近ないし当接した状態で一体で回動して閉鎖姿勢となる。そのためには、第2扉体3のオートヒンジのばね力は、第1扉体2のオートヒンジのばね力よりも大きい力を備えており、第2扉体3を第1扉体2よりも大きい速度で回動させることが有利である。
第1扉体2の下端の延出片200と第2扉体3の上端の段部300の間、あるいは、第1扉体2の下端面23と第2扉体3の上端面32の間、に位置して、第1扉体2と第2扉体3とが一体の状態(第1扉体2の直下に第2扉体3が位置している状態)にないことを検知する上下2段扉中間スイッチSW1が設けてある。すなわち、上下2段扉中間スイッチSW1は、第1扉体2が第2扉体3から離れたことを検知するスイッチである。第1扉体2と第2扉体3が一体の状態にあるときは、上下2段扉中間スイッチSW1はOFF(非作動状態)となっている。
図5(B)に示すように、開口部の幅方向の所定部位の上方の天井CL内に位置してシャッターケース12が設けてあり、シャッターケース12内には巻取シャフト13が開口幅方向に延出しており、巻取シャフト13の両端は、シャッターケース12の左右に設けたブラケット12aに回転可能に支持されている。シャッターカーテン1の上端は巻取シャフト13に連結されており、通常時には、シャッターカーテン1は巻取シャフト13に巻装された状態でシャッターケース12内に収納されている。通常時には、巻取シャフト13の回転は規制されている。具体的には、開閉機(図示せず)の出力軸の回転をブレーキによって規制することで、開閉機の出力軸に連結されている巻取シャフト13の回転が規制されている。煙感知や熱感知による火災検知信号が自動閉鎖装置に送信されると、自動閉鎖装置が開閉機のブレーキを解除し、巻取シャフト13の回転規制が解除されて、シャッターカーテン1は調速手段によって調速されながら自重で降下する。
開口部の幅方向の所定部位の上方には、天井CLに近接して、第1扉体2が閉鎖姿勢まで回動した時に当接する戸当り部14が形成されている。戸当り部14には、第1扉体2が閉鎖姿勢にあることを検知する上部戸当りスイッチSW2が設けてある。上部戸当りスイッチSW2は、閉鎖姿勢にある第1扉体2の上端面22に対向した天井面に設けてもよい。
火災時に、火災検知信号を受けて第1扉体2が閉鎖姿勢まで回動して、第1扉体2が戸当り部14に当接した時に、上部戸当りスイッチSW2がON(作動状態)となると、制御部からの信号で自動閉鎖装置が開閉機のブレーキを解放することで巻取シャフト13の回転規制が解除されて、シャッターカーテン1が自重で降下する。火災時に所定の信号を受けて自重降下する防火シャッターの基本的な構成(典型的には、自動閉鎖装置を備えている)は当業者によく知られている。
本実施形態では、制御部は、上下2段扉中間スイッチSW1が非作動状態にあるか作動状態にあるかによって異なる制御を行なっている。具体的には、制御部は、シャッターカーテン1を所定位置で停止させるための第1リミットスイッチと第2リミットスイッチを備えている。第1リミットスイッチ、第2リミットスイッチは、一つの態様では、巻取シャフト13に連結された開閉機の出力軸の回転を検出することでシャッターカーテン1の位置検出を行う。第1リミットスイッチは、出力軸の回転を検出することでシャッターカーテン1が床面まで降下したことを検知するものであり、第1リミットスイッチによる検出があると、制御部は自動閉鎖装置によって解放された開閉機のブレーキを復帰させることでシャッターカーテン1を停止させる。第2リミットスイッチは、出力軸の回転を検出することでシャッターカーテン1が第1扉体2の下端面23の位置まで降下したことを検知するものであり、第2リミットスイッチによる検出があると、制御部は自動閉鎖装置によって解放された開閉機のブレーキを復帰させることでシャッターカーテン1を停止させる。上下2段扉中間スイッチSW1が非作動状態にある時には、第1リミットスイッチのみが有効となって、シャッターカーテン1は床面まで降下して全閉姿勢となる。上下2段扉中間スイッチSW1が作動状態にある時には、第2リミットスイッチのみが有効となって、シャッターカーテン1は第1扉体2の下端面23の位置まで降下して全閉姿勢となる。尚、第1扉体2の高さ寸法にもよるが、第1扉体2の下端面23まで降下しなくても十分な防煙垂れ壁の機能を発揮できるような場合には、第1扉体2に対応して所定位置までシャッターカーテン1を降下させればよく、必ずしも、第1扉体2の下端面23までシャッターカーテン1を降下させなくてもよい。
第1リミットスイッチ、第2リミットスイッチを用いた制御は一つの態様を例示するに過ぎない。例えば、シャッターカーテン1を第1扉体2の下端面23まで降下させる点について言えば、シャッターカーテン1を所定位置まで降下させて停止させる手段として様々な手段が取り得ることは当業者に理解され、このような手段としては、タイマーを用いるもの、巻取シャフト13の回転数を検出することによるものを例示することができる。
このように構成された防火シャッター装置において、火災時に火災検知信号を受信すると、第1扉体2を収納姿勢に保持している電磁レリーズが解除され、オートヒンジ9のばね力により第1扉体2が閉鎖方向へ回動する。それと同時に、同じくオートヒンジのばね力によって第2扉体3も閉鎖方向へ回動する。第1扉体2と第2扉体3が一体(上下2段扉中間スイッチSW1がOFFの状態)で回動して閉鎖姿勢となると、第1扉体2が戸当り部14に当接した時に、上部戸当りスイッチSW2がONとなって、SW2からの信号が制御部に送信されて、自動閉鎖装置を介してシャッターカーテン1が幅方向の一端側の端部がガイド溝7、他側の端部がガイド溝8A、8Bに案内されながら全閉状態まで降下し、降下するシャッターカーテン1は第1リミットスイッチの検出により自動閉鎖装置によって解放された開閉機のブレーキを復帰させることで停止する。
一方、第2扉体3の閉鎖軌跡上の障害物等によって第2扉体3の閉鎖障害が発生すると、第1扉体2が第2扉体3から離れて上下2段扉中間スイッチSW1がON(作動状態)となると共に、第1扉体2のみが閉鎖方向へ回動して、第1扉体2が戸当り部14に当接した時に、上部戸当りスイッチSW2がONとなる。SW1、SW2からの信号が制御部に送信されて、自動閉鎖装置を介してシャッターカーテン1が幅方向の一端側の端部がガイド溝7、他側の端部がガイド溝8Aに案内されながら第1扉体2の下端面の位置まで降下し、降下するシャッターカーテン1は第2リミットスイッチの検出により自動閉鎖装置によって解放された開閉機のブレーキを復帰させることで停止する(図6参照)。
したがって、第2扉体3の閉鎖軌跡上に障害物がある場合であっても、2段扉の上側の第1扉体2のみを閉鎖させ、第1扉体2の閉鎖をSW2が検知して、シャッターカーテン1を例えば天井から500mmの位置まで閉鎖することができる。下側の第2扉体3は閉鎖しないが、防火区画部位において、上部から一定高さH(500mm以上)の防煙垂れ壁を形成することで、煙の流出を一定時間防ぐことができ、初期避難等に有効である。
また、障害物を撤去した後は、第2扉体3がオートヒンジによって閉鎖を再開し、第2扉体3が閉鎖姿勢まで回動した時に、上下2段扉中間スイッチSW1がOFF(非作動状態)となって、第1リミットスイッチのみが有効となって、制御部からの信号で、復帰されている開閉機のブレーキを自動閉鎖装置が再び解放することで、シャッターカーテン1が降下を再開して全閉状態まで降下し、降下するシャッターカーテン1は第1リミットスイッチの検出により自動閉鎖装置によって解放された開閉機のブレーキを復帰させることで停止する。
図3に示す参照番号15は、開口部の上方に設けたラッチであり、第1扉体2が全閉姿勢まで回動して戸当り部14に当接した時に、第1扉体2の上面22に形成されたラッチ受け220にラッチ15が嵌ってロックするようになっている。また、第1扉体2の下端面23と第2扉体の上端面32のいずれか一方にはラッチ(図示せず)、他方にはラッチ受け(図示せず)が設けてあり、閉鎖姿勢にある第1扉体2及び第2扉体3を収納する時にのみ、前記ラッチを前記ラッチ受けに嵌めることで、一方の扉体(例えば、第2扉体3)を回動させることで、第1扉体2と第2扉体3を一体で回動させて収納することができる。
本発明は、袖扉を備えた防火シャッターに用いることができる。
袖扉を備えたシャッターの全閉状態の概略正面図である。 (A)は側壁に形成された収納部、(B)は収納部に収納された状態の袖扉(第1扉体及び第2扉体)を示す図である。 左図は閉鎖姿勢にある第1扉体の上端部位を示す図、中央図は一体の状態にある第1扉体及び第2扉体を戸先側から見た側面図、右図は一体の状態にある第1扉体及び第2扉体の縦断面図、である。 袖扉の収納姿勢と閉鎖姿勢を示す平面図、および、第1扉体の戸尻側の下端部と第2扉体の戸尻側の上端部を示す図である。 (A)は袖扉(第1扉体及び第2扉体)を備えた防火シャッターの第1扉体部分、(B)はシャッター部分の縦断面図である。 第2扉体に閉鎖障害が生じ、第1扉体のみが全閉姿勢まで回動した時に、第1扉体に対応する位置までシャッターカーテンが降下した状態を示す図である。 火災時における防火区画部位閉鎖のフローチャートである。
符号の説明
1 シャッターカーテン
2 第1扉体
200 延出片
3 第2扉体
300 段部
SW1 上下2段扉中間スイッチ
SW2 上部戸当りスイッチ

Claims (3)

  1. シャッターカーテンと、シャッターカーテンの幅方向の一側の端部を受け入れるガイド溝を戸先側端部に備えた袖扉とで、建物内部の開口部を閉鎖する防火シャッター装置において、
    前記袖扉は、戸先側端部に第1ガイド溝を備えた上側の第1扉体と、戸先側端部に第2ガイド溝を備えた下側の第2扉体と、から構成されており、
    前記第1扉体は、前記開口部の側壁に沿った収納姿勢から前記開口部の幅方向に延出する閉鎖姿勢へ回動可能であると共に、第1付勢手段によって閉鎖方向に付勢されており、
    前記第2扉体は、前記開口部の側壁に沿った収納姿勢から前記開口部の幅方向に延出する閉鎖姿勢へ回動可能であると共に、第2付勢手段によって閉鎖方向に付勢されており、
    前記第1扉体及び第2扉体は、火災検知信号に基づいて、収納姿勢から閉鎖姿勢へ回動するように構成されており、
    前記第2扉体に閉鎖障害が生じて前記第1扉体のみが閉鎖姿勢まで回動した時には、前記シャッターカーテンを前記第1扉体に対応する位置まで降下させるように構成されている、
    袖扉付き防火シャッター装置。
  2. 前記第2扉体の閉鎖障害が解消されて閉鎖姿勢まで回動した時には、前記シャッターカーテンを床面まで再降下させて全閉状態とするように構成されている、請求項1に記載の袖扉付き防火シャッター装置。
  3. 前記第1扉体と前記第2扉体は一体で収納姿勢から閉鎖姿勢へと回動するように構成されており、
    前記装置は、
    第1扉体と第2扉体が一体の状態にないことを検知する第1検知手段と、
    第1扉体が閉鎖姿勢まで回動したことを検知する第2検知手段と、
    シャッターカーテンの降下を制御する制御部と、
    を備えており、
    前記制御部は、
    前記第1検知手段が作動状態にあり、前記第2検知手段が作動した時に、前記シャッターカーテンを前記第1扉体に対応する位置まで降下させ、
    前記シャッターカーテンが前記第1扉体に対応する位置まで降下した後に、前記第1検知手段が非作動状態となると、前記シャッターカーテンを床面まで降下させて全閉姿勢とし、
    前記第1検知手段が非作動状態にあり、前記第2検知手段が作動した時に、前記シャッターカーテンを床面まで降下させて全閉姿勢とする、
    請求項1、2いずれかに記載の袖扉付き防火シャッター装置。
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