JP4686413B2 - 錠装置および建具 - Google Patents

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Description

本発明は、錠装置および建具に関し、詳しくは、窓枠にスライド開閉可能に支持された障子の開放を規制する錠装置、この錠装置を備えた建具に関する。
従来、スライド開閉可能な障子を備えた建具として、障子が窓枠内を左右にスライドするタイプの引違い窓や片引き窓、障子が窓枠内を上下にスライドするタイプの上げ下げ窓などが広く用いられている。このような建具において、障子の開放を規制して窓を施錠する錠装置としては、障子の召合せ框同士を係合するクレセント錠が一般的である(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に記載された建具は、室内外一対の障子を備え、これら一対の障子がそれぞれ上下にスライド開閉可能な、いわゆるダブルハングタイプの上げ下げ窓である。この上げ下げ窓では、内障子(下部障子)の上框(召合せ框)に設けたクレセントと、外障子(上部障子)の下框(召合せ框)に設けた錠受けとを係合させることで施錠されるようになっている。
特許第3630405号公報
従来のダブルハングタイプの上げ下げ窓では、上下の障子における召合せ框同士をクレセント錠で係合させることで施錠されるため、上下の障子ともに閉鎖された状態でクレセント錠を操作しないと正常に施錠できず、空掛け状態となってしまうことがあり、防犯性の点で問題がある。すなわち、頻繁に開閉操作を行う下部障子であれば完全に閉鎖したことが確認しやすいが、開閉操作の頻度が少ない上部障子については、閉鎖状態が確認しにくく、若干量(例えば、1cm程度)だけ開方向(下方)に移動した状態であっても気付かないことがある。このため、上部障子が閉鎖されていない状態でクレセント錠を施錠操作してしまうと、空掛け状態となってしまう可能性がある。
本発明の目的は、防犯性を向上させることができる錠装置および建具を提供することにある。
本発明の錠装置は、建具枠に固定される錠装置本体と、前記建具枠にスライド開閉可能に支持された室内外一対の障子のうちの室内側障子に当接してその開放範囲を規制するストッパ部と、前記一対の障子のうちの室外側障子に係合してその開放移動を規制する錠部とを備え、前記一対の障子は、それぞれ上下スライド開閉可能に支持されるとともに、当該障子の下端部に連結されたバランサで上方に付勢されており、前記錠装置本体には、前記室内側障子に連結されたバランサが支持されていることを特徴とする。
ここで、本発明の錠装置が設けられる建具としては、前記一対の障子のみが設けられたものに限らず、一対の障子の他に固定障子や可動障子を有して構成されたものであってもよい。
また、建具には、本発明の錠装置の他に、従来の建具のように召合せ框同士を係合して施錠するクレセント錠や、内外に突没移動するボルトで室内外の召合せ框同士を連結して施錠するタイプの錠が設けられていてもよい。さらに、本発明の錠装置とは別に、室内側障子を建具枠に係合させてその開放移動を規制する錠が設けられていてもよい。
以上の本発明によれば、当該錠装置の錠部によって室外側障子の開放移動を規制する、すなわち室外側障子を閉鎖位置に維持させることで、室外側障子が完全に閉鎖されていない状態となることがなく、召合せ部に設けたクレセント錠等の空掛けが防止でき、確実に施錠することができて防犯性を向上させることができる。
また、当該錠装置がストッパ部を備えていることで、室内側障子の開放した際に、その戸尻側の框(召合せ框)や召合せ框に設けたクレセント等が建具枠に衝突することが防止できる。このような障子ストッパ機能を本発明の錠装置に設けたことで、障子ストッパを別に設置する場合と比較して、部品点数が削減できるとともに、建具の意匠性も向上させることができる。
ところで、前記特許文献1に記載された上げ下げ窓では、上部障子および下部障子をそれぞれ上方に付勢して障子の重量と釣り合うスパイラルバランサが縦枠内部に一対で配置されている。これらのスパイラルバランサは、各々の上端が縦枠の上部に固定され、下端がピボットシューを介して上下の障子下部に連結されている。そして、スパイラルバランサの上端には、付勢力を調整する調整器が設けられており、室内側スパイラルバランサの調整器は、下部障子の過開放を規制するストッパの裏側に配置されるとともに、ストッパの一部から操作部が露出して操作可能に構成されている。
このように従来の建具では、下部障子用のストッパで室内側スパイラルバランサの調整器を覆うようにしているため、縦枠におけるストッパ取付用のスペースが限られることから、ストッパの取付強度が不足する可能性があるとともに、スパイラルバランサおよびストッパの取付構造が複雑になり取付手順が煩雑になってしまうという問題もある。
このような従来の構造に対して、本発明の錠装置では、室内側障子に連結されたバランサを錠装置本体に支持させたことで、前述の室外側障子の施錠機能および室内側障子のストッパ機能に加え、バランサの支持機能をも付加することができ、さらなる部品点数の削減および意匠性の向上を図ることができる。また、建具枠に対して錠装置本体部とバランサとが別々に取り付けられるものではないため、互いの取付スペースが干渉し合うことがなく、シンプルな取付構造で強度を容易に確保することができ、取付手順も簡単化することができる。
さらに、本発明の錠装置では、前記バランサは、円筒体内にスパイラルばねを有したスパイラルバランサであって、前記錠装置本体には、前記バランサの円筒体を嵌合可能に凹んで形成されたバランサ支持部が設けられ、前記錠装置本体およびバランサは、前記バランサ支持部に円筒体を嵌合した状態で当該錠装置本体および円筒体を貫通するビスで前記建具枠の縦枠に固定されることが好ましい。
このような構成によれば、スパイラルバランサの円筒体を錠装置本体のバランサ支持部に嵌合させ、これらをともに貫通するビスで縦枠に固定することで、錠装置およびバランサを同時に建具枠に固定することができ、取付構造および取付手順を一層簡単化することができる。
一方、本発明の建具は、上枠、下枠、および左右の縦枠を有する窓枠と、前記縦枠に案内されて上下スライド開閉自在に支持された室外側の上部障子および室内側の下部障子とを備えた建具であって、前記窓枠の上枠と縦枠との交差部近傍には、開放した前記下部障子に当接してその開放範囲を規制するとともに、閉じた状態の前記上部障子に係合してその開放移動を規制する錠装置が固定されていることを特徴とする。
ここで、窓枠に支持される障子としては、前記上部障子および下部障子のみに限らず、これらの室外側や室内側あるいは中間に固定された固定障子または可動障子を有して構成されていてもよい。すなわち、本発明の建具は、前記上部障子および下部障子の2枚の障子のみが上下スライド開閉可能に支持されたダブルハングタイプの上げ下げ窓であってもよく、前記上部障子および下部障子の他にも可動障子を有し、これらの3枚以上の障子が上下スライド開閉可能に支持されたトリプルハングタイプ等の上げ下げ窓であってもよい。
このような構成によれば、ダブルハングタイプやトリプルハングタイプの上げ下げ窓において、前述の錠装置と同様に、室外側の上部障子の閉鎖状態を確実に維持させて召合せ部のクレセント錠等による空掛けが防止でき、防犯性を向上させることができるとともに、錠装置が障子ストッパ機能を有していることで、部品点数の削減および建具の意匠性の向上を図ることができる。
この際、本発明の建具では、前記上部障子および下部障子は、それぞれ当該障子の下端部に連結されたスパイラルばねを円筒体内に有したバランサで上方に付勢され、このバランサの円筒体が前記錠装置を介して前記窓枠に支持されていることが好ましい。
また、本発明の建具では、前記上部障子および下部障子は、それぞれ当該障子の下端部に連結されたロープを巻き上げる渦巻きばねを有したバランサで上方に付勢され、このバランサが前記錠装置を介して前記窓枠に支持されていてもよい。
このような構成によれば、上げ下げ窓の障子を上方に付勢するバランサとして、スパイラルバランサおよび渦巻きばねバランサから適宜選択することができる。そして、いずれのタイプのバランサを選択した場合でも、錠装置を介してバランサを窓枠に支持することができ、部品点数の削減および意匠性の向上を図ることができるとともに、錠装置およびバランサの取付構造および取付手順の簡単化を図ることができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
なお、第2実施形態以降において、次の第1実施形態で説明する構成部材と同じ構成部材、および同様な機能を有する構成部材には、第1実施形態の構成部材と同じ符号を付し、それらの説明を省略または簡略化する。また、各図においては、主要構成部品の断面を示すハッチングを省略する場合がある。
〔第1実施形態〕
図1は、本発明の第1実施形態に係る建具である上げ下げ窓1を示す縦断面図である。図2は、上げ下げ窓1を示す横断面図である。図3は、上げ下げ窓1の要部を拡大して示す横断面図である。図4は、上げ下げ窓1の要部を示す縦断面図である。図5は、本発明の錠装置の取付手順を示す横断面図である。
図1、図2において、上げ下げ窓1は、戸建て住宅等の建物の外壁開口部に設けられるものであって、外壁開口部に固定される建具枠としての窓枠10と、この窓枠10の内側に上下スライド開閉自在に支持された室外側の上部障子20および室内側の下部障子30(室内障子)と、上部障子20よりも室外側に上下スライド自在に支持された網戸40とを備えて構成された、いわゆるダブルハングの上げ下げ窓である。
なお、上げ下げ窓1に設ける網戸としては、網戸40のように上部障子20および下部障子30のいずれか一方を開放した際に形成される開口部を覆うものに限らず、上部障子20よりも室外側に固定されて窓枠10全体を覆う網戸でもよい。さらに、網戸40を下部用網戸として、これに加え、上部障子20の室内側(上部障子20と下部障子30の間や、下部障子30よりも室内側)に上部用網戸を設けてもよく、また、巻き取り収納可能な網戸や蛇腹状に折り畳み収納可能な網戸を上部障子20や下部障子30の各々に設けてもよい。
窓枠10は、上枠11、下枠12、および左右の縦枠13を四周枠組みして形成されている。上部障子20および下部障子30は、それぞれ上框21,31、下框22,32、および左右の縦框23,33を四周框組みした内部に、ガラスパネル24,34を嵌め込んで構成されている。これらの上部障子20および下部障子30の召合せ框(上部障子20の下框22と下部障子30の上框31)には、クレセント錠50(クレセント51および錠受け52)が設けられており、上部障子20および下部障子30を閉鎖した状態、つまり互いの召合せ框が見込み方向に重なった状態において、錠受け52にクレセント51を係合させることで、上げ下げ窓1が施錠されるようになっている。
また、窓枠10の縦枠13には、上部障子20および下部障子30をそれぞれ上下にスライド案内する案内溝131,132が設けられ、これらの案内溝131,132には、上部障子20および下部障子30の下端部に設けた図示しないスライドシューに連結され、上部障子20および下部障子30をそれぞれ上方に付勢するバランサ25,35が設置されている。これらのバランサ25,35は、それぞれ円筒体内にスパイラルばねを有したスパイラルバランサであって、このスパイラルばねがスライドシューに連結されたものである。そして、上部障子20用のバランサ25は、その上部の円筒体が縦枠13の上部に取付部材251を介して固定されている。一方、下部障子30用のバランサ35は、その上部の円筒体351が錠装置60を介して縦枠13の上部に固定されている。
錠装置60は、図3、図4にも示すように、縦枠13の上部(上枠11と縦枠13との交差部近傍)に固定され、閉じた状態の上部障子20に係合してその開放移動を規制する補助錠であって、窓枠10に固定される錠装置本体61と、上部障子20の開放移動を規制する錠部62と、下部障子30の開放範囲を規制するストッパ部63と、バランサ35を支持するバランサ支持部64とを備えて構成されている。
錠装置本体61は、全体略直方体状の樹脂成形部材であって、縦枠13の案内溝132縁部に形成された室内外の突片132Aを切り欠いて案内溝132に挿入され、縦枠13の見込み片部133にビス65で固定されるようになっている。
錠装置60の錠部62は、室内外に突没自在に錠装置本体61に支持され、縦枠13の見付け方向内方に突出した見付け片部134を貫通して室外側に突出操作可能になっている。そして、上部障子20の縦框23上部には、錠部62に係合可能な係合部材である受け金具26が固定されている。この受け金具26は、縦框23に固定される固定片部261と、この固定片部261から室内側に延びた係合片部262とを有して形成されており、室外側に突出した錠部62が係合片部262に係合しすることで、上部障子20の開放移動が規制されるようになっている。また、錠部62の室外側下端部と受け金具26の係合片部262の室内側上端部とには、それぞれ傾斜部621,263(図4参照)が形成されており、上部障子20が開放され、かつ錠部62が室外側に突出された状態から、上部障子20を閉鎖した際に、錠部62および受け金具26の傾斜部621,263同士が摺接し、錠部62が室内側に没入することで、錠部62や受け金具26の破損を防止しつつ、上部障子20の閉鎖操作が継続できるようになっている。
錠装置60のストッパ部63は、縦枠13から見付け方向内方(図3の左側)に突出した錠装置本体61の下面に形成されており、下部障子30を上方に開放した際に、下部障子30の上框31がストッパ部63に当接して開放動作が規制され、クレセント51と上枠11との衝突が防止できるようになっている。なお、本実施形態では、錠装置60は、左右の縦枠13のうちの一方(図2の右側)に設けられており、この錠装置60のストッパ部63に当接することで、下部障子30の開放範囲を規制するように構成されているが、錠装置60を左右両方の縦枠13に設けてもよい。
錠装置60のバランサ支持部64は、錠装置本体61における縦枠13の見込み片部133に対向する面を略U字形に凹ませて形成されており、このバランサ支持部64にバランサ35の円筒体351が嵌合可能に構成されている。そして、錠装置本体61およびバランサ35は、図5に示すように、バランサ支持部64に円筒体351を嵌合させた状態で、これらの錠装置本体61および円筒体351を見付け方向内側からビス65で貫通するとともに、このビス65を縦枠13の見込み片部133に螺合することで縦枠13に固定されるようになっている。また、錠装置本体61におけるビス65の貫通孔は、ビスキャップ66で塞がれるようになっている。
一方、図1、図2に示すように、縦枠13の下部には、閉じた状態の下部障子30に係合してその開放移動を規制する下部補助錠70が設けられている。この下部補助錠70は、窓枠10に固定される錠本体71と、下部障子30の開放移動を規制する錠部72とを有して構成されており、錠部72は、前記錠装置60の錠部62と同様に、室内外に突没自在に錠本体71に支持されて、下部障子30の縦框33下端部に設けられた図示しない受け金具と係合可能に構成されている。
このような本実施形態によれば、以下のような効果がある。
(1)すなわち、錠装置60の錠部62を受け金具26の係合片部262に係合させることによって上部障子20の開放移動が規制され、上部障子20が閉鎖位置に維持されることで、上部障子20が完全に閉鎖されていない状態となることがないため、召合せ部に設けたクレセント錠50の空掛けが防止でき、確実に施錠することができて防犯性を向上させることができる。
(2)また、錠装置60で上部障子20の開放移動を規制し、下部補助錠70で下部障子30の開放移動を規制することで、召合せ部のクレセント錠50による施錠と、錠装置60および下部補助錠70よる施錠とを合わせた二重の施錠が可能になって、防犯性を一層向上させることができる。
(3)さらに、錠装置60のストッパ部63に下部障子30の上框31が当接して下部障子30の開放移動が規制されることで、上框31に設けたクレセント51が上枠11に衝突することが防止できる。このようなストッパ部63が錠装置60に設けられていることで、障子ストッパを別に設置する必要がなくなり、部品点数が削減できるとともに、上げ下げ窓1の室内側の意匠性も向上させることができる。
(4)また、下部障子30に連結されたバランサ35の上端部である円筒体351が錠装置60のバランサ支持部64に支持されるので、バランサ固定部材を省略することができ、さらなる部品点数の削減および意匠性の向上を図ることができる。また、錠装置60とバランサ35とが別々に取り付けられるものではないため、縦枠13における互いの取付スペースが干渉し合うことがなく、シンプルな取付構造で強度を容易に確保することができ、取付手順も簡単化することができる。
(5)さらに、バランサ35の円筒体351を錠装置本体61のバランサ支持部64に嵌合させた状態で、これらを貫通するビス65を縦枠13に螺合することで、錠装置60およびバランサ35を同時に固定することができ、取付構造および取付手順を一層簡単化することができる。
〔第2実施形態〕
次に、本発明の第2実施形態に係る建具について図6に基づいて説明する。
図6(A),(B)は、第2実施形態の建具である上げ下げ窓1Aの概略構成を示す縦断面図および横断面図である。
本実施形態の上げ下げ窓1Aは、前記第1実施形態の上げ下げ窓1と略同様のダブルハングタイプの上げ下げ窓であり、錠装置およびバランサの構成が相違するものである。すなわち、上げ下げ窓1Aにおいて上部障子20の開放移動を規制する錠装置60Aは、上枠11の端部下側に固定されている。そして、この錠装置60Aの錠装置本体61から室外側に突没可能に設けられた錠部62が上部障子20の上框21(または縦框23上端部、あるいは上框21や縦框23に固定された受け金具)に係合することで上部障子20の開放移動が規制される。また、錠装置本体61の下面に形成されたストッパ部63によって下部障子30の開放範囲が規制されるようになっている。この上げ下げ窓1Aにおいて下部障子30を上方に付勢するバランサ36は、下部障子30の下端部スライドシューに連結されたロープを巻き上げる渦巻きばねを有して構成され、錠装置60Aとともに上枠11に固定されている。一方、縦枠13の下部には、第1実施形態と同様の下部補助錠70が設けられ、この下部補助錠70によって下部障子30の開放移動が規制されるようになっている。
このような本実施形態によれば、前記(1)〜(3)の効果と略同様の効果に加えて以下の効果が得られる。
(6)すなわち、渦巻きばねタイプのバランサ36により下部障子30が上方に付勢されるタイプの上げ下げ窓1Aであっても、錠装置60Aを介してバランサ36が支持されることで、部品点数の削減および意匠性の向上を図ることができるとともに、錠装置60Aおよびバランサ36の取付構造および取付手順の簡単化を図ることができる。
参考形態〕
次に、本発明の参考形態に係る建具について図7に基づいて説明する。
図7(A),(B)は、参考形態の建具である引違い窓2の概略構成を示す縦断面図および横断面図である。
参考形態の引違い窓2は、上枠81、下枠82および左右の縦枠83を四周枠組みした窓枠80と、この窓枠80内部に左右スライド開閉自在に支持された室内外一対の障子90A,90Bとを有して構成されたものである。すなわち、室内側障子90Aおよび室外側障子90Bは、それぞれ上枠81および下枠82に形成された図示しないレールで上框91および下框92が案内されて開閉移動されるようになっている。そして、室内側障子90Aの戸先框93Aおよび室外側障子90Bの戸先框93Dがそれぞれ縦枠83に当接するとともに、室内側障子90Aの召合せ框93Bと室外側障子90Bの召合せ框93Cとが見付け方向に重なって引違い窓2が閉鎖されるようになっている。また、召合せ框93B,93Cには、図示しないクレセント錠が設けられており、このクレセント錠によって引違い窓2が施錠されるようになっている。
このような引違い窓2において、室外側障子90Bの戸先框93Dが当接する側(図7(B)中、右側)の縦枠83上部には、開放した室内側障子90Aの召合せ框93Bに当接してその開放範囲を規制するとともに、閉じた状態の室外側障子90Bの戸先框93D(または上框91、あるいは戸先框93Dや上框91に固定された受け金具)に係合してその開放移動を規制する錠装置60Bが固定されている。錠装置60Bは、前記実施形態の錠装置60,60Aと略同様に、窓枠80に固定される錠装置本体61と、この錠装置本体61に突没自在に支持されて室外側障子90Bに係合可能な錠部62と、室内側障子90Aの召合せ框93Bに当接可能なストッパ部63とを備えて構成されている。
一方、室内側障子90Aの戸先框93Aが当接する側(図7(B)中、左側)の縦枠83下部には、閉じた状態の室内側障子90Aの戸先框93A(または下框92、あるいは戸先框93Aや下框92に固定された受け金具)に係合してその開放移動を規制する補助錠70Aが固定されている。補助錠70Aは、前記実施形態の下部補助錠70と略同様に、窓枠10に固定される錠本体71と、この錠本体71に突没自在に支持されて室内側障子90Aに係合可能な錠部72とを備えて構成されている。
以上の参考形態において、錠装置60Bは、縦枠83上部に固定されたものに限らず、縦枠83下部に固定されていてもよく、また上枠81や下枠82に固定されていてもよい。また、補助錠70Aは、、縦枠83下部に固定されたものに限らず、縦枠83上部に固定されていてもよく、また上枠81や下枠82に固定されていてもよい。
このような参考形態によれば、前記(1)〜(3)の効果と略同様の効果が得られる。
すなわち、錠装置60Bにより室外側障子90Bを閉鎖位置に維持させることができ、室外側障子90Bが完全に閉鎖されていない状態となることがないため、召合せ框93B,93Cに設けたクレセント錠の空掛けが防止でき、確実に施錠することができて防犯性を向上させることができる。さらに、錠装置60Bのストッパ部63で室内側障子90Aの開放移動が規制されることで、召合せ框93Bに設けたクレセントが縦枠83に衝突することが防止できるとともに、障子ストッパを別に設置する必要がなくなり、部品点数が削減できるとともに、引違い窓2の室内側の意匠性も向上させることができる。
なお、本発明は、前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる他の構成等を含み、以下に示すような変形等も本発明に含まれる。
例えば、前記実施形態においては、建具として上げ下げ窓1,1A例示して説明したが、本発明の建具は、第1、2実施形態のようにダブルハングタイプの上げ下げ窓に限らず、トリプルハングタイプの上げ下げ窓であってもよい
また、前記第1、2実施形態では、錠装置60,60Aを介してバランサ35,36を窓枠10に支持するような構成を採用したが、これに限らず、錠装置60,60Aとは別にバランサを窓枠に固定してもよい。さらに、バランサとしては、スパイラルばねタイプのバランサ35や、渦巻きばねタイプのバランサ36に限らず、任意のものが採用可能である。
また、前記第1、2実施形態では、下部補助錠70によって下部障子30の開放移動を規制可能に構成し、前記第3実施形態では、補助錠70Aによって室内側障子90Aの開放移動を規制可能に構成したが、これらの下部補助錠70や補助錠70Aは、本発明の必須要件ではなく適宜省略してもよい。
その他、本発明を実施するための最良の構成、方法などは、以上の記載で開示されているが、本発明は、これに限定されるものではない。すなわち、本発明は、主に特定の実施形態に関して特に図示され、かつ説明されているが、本発明の技術的思想および目的の範囲から逸脱することなく、以上述べた実施形態に対し、形状、材質、数量、その他の詳細な構成において、当業者が様々な変形を加えることができるものである。
従って、上記に開示した形状、材質などを限定した記載は、本発明の理解を容易にするために例示的に記載したものであり、本発明を限定するものではないから、それらの形状、材質などの限定の一部もしくは全部の限定を外した部材の名称での記載は、本発明に含まれるものである。
本発明の第1実施形態に係る建具を示す縦断面図である。 前記建具を示す横断面図である。 前記建具の要部を拡大して示す横断面図である。 前記建具の要部を示す縦断面図である。 前記建具に設ける錠装置の取付手順を示す横断面図である。 (A),(B)は、本発明の第2実施形態に係る建具の概略構成を示す縦断面図および横断面図である。 (A),(B)は、本発明の参考形態に係る建具の概略構成を示す縦断面図および横断面図である。
符号の説明
10,80…建具枠である窓枠、11,81…上枠、12,82…下枠、13,83…縦枠、20…上部障子、30…下部障子、35,36…バランサ、60,60A,60B…錠装置、61…錠装置本体、62…錠部、63…ストッパ部、64…バランサ支持部、65…ビス、90A…室内側障子、90B…室外側障子、351…円筒体。

Claims (5)

  1. 建具枠に固定される錠装置本体と、
    前記建具枠にスライド開閉可能に支持された室内外一対の障子のうちの室内側障子に当接してその開放範囲を規制するストッパ部と、
    前記一対の障子のうちの室外側障子に係合してその開放移動を規制する錠部とを備え
    前記一対の障子は、それぞれ上下スライド開閉可能に支持されるとともに、当該障子の下端部に連結されたバランサで上方に付勢されており、
    前記錠装置本体には、前記室内側障子に連結されたバランサが支持されている錠装置。
  2. 前記バランサは、円筒体内にスパイラルばねを有したスパイラルバランサであって、
    前記錠装置本体には、前記バランサの円筒体を嵌合可能に凹んで形成されたバランサ支持部が設けられ、
    前記錠装置本体およびバランサは、前記バランサ支持部に円筒体を嵌合した状態で当該錠装置本体および円筒体を貫通するビスで前記建具枠の縦枠に固定される請求項1に記載の錠装置。
  3. 上枠、下枠、および左右の縦枠を有する窓枠と、前記縦枠に案内されて上下スライド開閉自在に支持された室外側の上部障子および室内側の下部障子とを備えた建具であって、
    前記窓枠の上枠と縦枠との交差部近傍には、開放した前記下部障子に当接してその開放範囲を規制するとともに、閉じた状態の前記上部障子に係合してその開放移動を規制する錠装置が固定されている建具。
  4. 前記上部障子および下部障子は、それぞれ当該障子の下端部に連結されたスパイラルばねを円筒体内に有したバランサで上方に付勢され、このバランサの円筒体が前記錠装置を介して前記窓枠に支持されている請求項3に記載の建具。
  5. 前記上部障子および下部障子は、それぞれ当該障子の下端部に連結されたロープを巻き上げる渦巻きばねを有したバランサで上方に付勢され、このバランサが前記錠装置を介して前記窓枠に支持されている請求項3に記載の建具。
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