JP6411815B2 - 錠装置及び建具 - Google Patents

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Description

本発明は、開口枠と面材との間や面材の相互間に適用する錠装置及び建具に関するものである。
例えば、開口枠に対して面材がスライド可能に配設された片引き窓には、開口枠と面材の戸先に位置する框との間に錠装置が設けられたものがある。錠装置は、戸先の框に移動可能に設けられた錠部材と、錠部材を移動するためのハンドルと、開口枠に設けた錠受部材とを備えて構成されたものである。
この錠装置では、障子によって建具の開口を閉じ、この状態からハンドルを施錠位置に操作すると、戸先の框に対して錠部材が係合位置にスライドされ、錠部材が錠受部材に係合される。この状態では、開口枠に対する障子の移動が阻止され、建具の開口が閉じた状態に維持されることになる。建具の開口を開ける場合には、ハンドルを解錠位置に操作すれば、錠部材が非係合位置にスライドされ、錠受部材に対する錠部材の係合状態が解除されるため、開口枠に対して障子をスライドさせることが可能となる。
上記のような錠装置では、建具の開口が開いた状態でハンドルが施錠位置に操作されると、錠部材が施錠位置に移動するため、そのまま障子をスライドさせて建具の開口を閉じた場合、錠部材が戸先の框や錠受部材と衝突し、錠部材に損傷を来すおそれがある。
このため従来では、障子によって建具の開口が閉じられている場合にのみハンドルの施錠位置への操作を許容するトリガ装置を設け、上述の問題を解決するようにしている。具体的には、障子の戸先にトリガ片を配設し、建具の開口が閉じられた場合にトリガ片が押し込まれることを利用してハンドルの施錠位置への操作を許容するようにしたものである(例えば、特許文献1参照)。
特開2004−162413号公報
しかしながら、上述の錠装置では、建具の開口が閉じられていない場合にも指でトリガ片を押し込むことが可能である。このため、建具の開口が開いた状態においてもハンドルの施錠位置への移動が許容され、錠部材が戸先の框や錠受部材と衝突して損傷を来すおそれがある。
本発明は、上記実情に鑑みて、錠部材の損傷を確実に防止することのできる錠装置及び建具を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に係る錠装置は、相対的に移動することにより建具の開口を開閉する一方の部材と他方の部材との間に構成し、前記建具の開口を閉じた状態で前記一方の部材に設けたハンドルを解錠位置から施錠位置に操作した場合に前記一方の部材に設けた錠部材を前記他方の部材に係合させることにより前記一方の部材と前記他方の部材との相対移動を阻止する錠装置であって、前記ハンドルの操作に連動するように前記一方の部材に移動可能に配設し、前記建具の開口が開いた状態で前記ハンドルが解錠位置に操作されている場合には、前記建具の開口を閉じるまで前記一方の部材と前記他方の部材との閉方向への相対移動を許容する一方、前記建具の開口が開いた状態で前記ハンドルが解錠位置から施錠位置に操作された場合には、前記一方の部材と前記他方の部材とを相対的に閉方向に移動させた際に前記錠部材が前記他方の部材に当接する以前に前記他方の部材に当接することにより、前記一方の部材と前記他方の部材との以降の閉方向への相対移動を阻止するストッパ部材を設けたことを特徴とする。
この発明によれば、建具の開口が開いた状態でハンドルが施錠位置に操作され、この状態のまま一方の部材と他方の部材とが閉方向へ相対移動すると、錠部材が他方の部材に当接する以前にストッパ部材が一方の部材と当接するため、錠部材に衝撃力が加えられることがない。
また本発明は、上述した錠装置において、前記他方の部材には、前記一方の部材に向けて突出し、前記建具の開口が開いた状態で前記ハンドルが解錠位置から施錠位置に操作された場合には、前記一方の部材と前記他方の部材とを相対的に閉方向に移動させた際に前記錠部材が前記他方の部材に当接する以前に前記ストッパ部材に当接することにより、前記一方の部材と前記他方の部材との以降の閉方向への相対移動を阻止するストッパ受部材を設けたことを特徴とする。
この発明によれば、ストッパ部材をストッパ受部材に当接させるようにしているため、ストッパ部材を大きく突出させる必要がない。
また本発明は、上述した錠装置において、前記他方の部材に前記ストッパ受部材を移動可能に配設し、前記建具の開口が閉じた状態で前記ハンドルが解錠位置から施錠位置に操作された場合には、前記ストッパ部材を介して前記他方の部材と前記ストッパ受部材とを相対的に移動させることで前記錠部材を前記他方の部材に係合させることを特徴とする。
この発明によれば、建具の開口が閉じた状態からは通常のハンドル操作を行えば、錠部材を他方の部材に係合させることができる。
また本発明は、上述した錠装置において、前記一方の部材及び前記他方の部材は、それぞれ長手方向が上下となるように配設されたものであり、前記錠部材は、前記一方の部材に対して上方に移動することによって前記他方の部材に係合するものであり、前記ストッパ受部材は、前記他方の部材に対して上下方向にスライド可能に配設し、かつ自重によって下方の当接位置に保持されるものであり、前記ストッパ部材は、前記建具の開口が開いた状態で前記ハンドルが解錠位置から施錠位置に操作された場合には、当接位置に保持された前記ストッパ受部材に当接することにより、前記一方の部材と前記他方の部材との以降の閉方向への相対移動を阻止する一方、前記ハンドルが解錠位置に操作された状態で前記建具の開口を閉じた場合には、前記ストッパ受部材の下方に配置され、かつこの状態から前記ハンドルが施錠位置に操作された場合には、前記ストッパ受部材とともに上方に移動することを特徴とする。
この発明によれば、ストッパ受部材が自重によって当接位置に保持されるため、部品点数を増やすことなく、錠部材が他方の部材に衝突する事態を確実に防止することができる。
また本発明は、上述した錠装置において、前記錠部材は、前記一方の部材に対して予め設定した施錠方向にスライドした場合に前記他方の部材に係合するものであり、前記ストッパ受部材は、前記他方の部材に対して前記錠部材のスライド方向に沿ってスライド可能に配設し、予め設定した当接位置と非当接位置との間を移動可能、かつ付勢手段の付勢力によって当接位置に保持されるものであり、前記ストッパ部材は、前記建具の開口が開いた状態で前記ハンドルが解錠位置から施錠位置に操作された場合には、当接位置に保持された前記ストッパ受部材に当接することにより、前記一方の部材と前記他方の部材との以降の閉方向への相対移動を阻止する一方、前記ハンドルが解錠位置に操作された状態で前記建具の開口を閉じた場合には、当接位置に保持された前記ストッパ受部材を非当接位置に押圧可能となる位置に配置され、かつこの状態から前記ハンドルが施錠位置に操作された場合には、前記付勢手段の付勢力に抗して前記ストッパ受部材を押圧して非当接位置に移動させることを特徴とする。
この発明によれば、付勢手段によってストッパ受部材を当接位置に保持するようにしているため、ストッパ受部材を配設する方向に制限がなく、例えば、水平方向に沿って一方の部材及び他方の部材を配設することも可能である。
また本発明は、上述した錠装置において、前記ストッパ部材は、前記ハンドルの操作に連動するストッパベースと、前記ストッパベースに対して移動可能に配設したストッパ本体とを備え、前記建具の開口が開いた状態で前記ハンドルが解錠位置から施錠位置に操作された場合には、前記ストッパベースに対して予め設定した当接位置に保持された前記ストッパ本体が前記ストッパ受部材に当接することにより、前記一方の部材と前記他方の部材との以降の閉方向への相対移動を阻止する一方、前記建具の開口が閉じた状態で前記ハンドルが解錠位置から施錠位置に操作された場合には、前記ストッパ本体と前記ストッパベースとを相対的に移動させることにより前記錠部材を前記他方の部材に係合させることを特徴とする。
この発明によれば、他方の部材にストッパ受部材を移動するためのスペースを確保する必要がない。
また、本発明に係る建具は、上述したいずれか一つに記載した錠装置を適用して構成したことを特徴とする。
この発明によれば、建具の開口が開いた状態でハンドルが施錠位置に操作され、この状態のまま一方の部材と他方の部材とが閉方向へ相対移動すると、錠部材が他方の部材に当接する以前にストッパ部材が一方の部材と当接するため、錠部材に衝撃力が加えられることがない。
また、本発明は、上述した建具において、前記一方の部材は障子の框であり、前記他方の部材は開口枠の枠であることを特徴とする。
本発明によれば、建具の開口が開いた状態でハンドルが施錠位置に操作され、この状態のまま一方の部材と他方の部材とが閉方向へ相対移動すると、錠部材が他方の部材に当接する以前にストッパ部材が一方の部材と当接するため、錠部材に衝撃力が加えられることがなく、錠部材の損傷を確実に防止することができる。
図1は、本発明の実施の形態1である錠装置を適用した建具を室内側から見た図である。 図2は、図1に示した建具の横断面図である。 図3は、図1に示した建具に適用するハンドルを示したもので、(a)は施錠位置に配置した状態の側面図、(b)は解錠位置に配置した状態の側面図である。 図4は、図1に示した建具の要部を示したもので、開口枠の開口が開いた状態で、かつハンドルが解錠位置に操作された状態を室内側から見た図である。 図5は、図1に示した建具の要部を示したもので、開口枠の開口が開いた状態で、かつハンドルが解錠位置に操作された状態を錠部材の位置で切断した横断面図である。 図6は、図1に示した建具の要部を示したもので、開口枠の開口が開いた状態で、かつハンドルが解錠位置に操作された状態をストッパ受部材の位置で切断した横断面図である。 図7は、図1に示した建具の要部を示したもので、開口枠の開口が閉じた状態で、かつハンドルが解錠位置に操作された状態を室内側から見た図である。 図8は、図1に示した建具の要部を示したもので、図7に示す状態からハンドルを施錠位置に操作した状態を室内側から見た図である。 図9は、図1に示した建具の要部を示したもので、開口枠の開口が閉じた状態で、かつハンドルが施錠位置に操作された状態を錠部材の位置で切断した横断面図である。 図10は、図1に示した建具の要部を示したもので、開口枠の開口が閉じた状態で、かつハンドルが施錠位置に操作された状態をストッパ受部材の位置で切断した横断面図である。 図11は、図1に示した建具の要部を示したもので、開口枠の開口が開いた状態で、かつハンドルが施錠位置に操作された状態を室内側から見た図である。 図12は、本発明の変形例1を示したもので、(a)は開口枠の開口が閉じた状態で、かつハンドルが解錠位置に操作された状態を室内側から見た図、(b)は(a)に示す状態からハンドルを施錠位置に操作した状態を室内側から見た図、(c)は開口枠の開口が開いた状態で、かつハンドルが施錠位置に操作された状態を室内側から見た図である。 図13は、本発明の変形例2を示したもので、(a)は開口枠の開口が閉じた状態で、かつハンドルが解錠位置に操作された状態を室内側から見た図、(b)は(a)に示す状態からハンドルを施錠位置に操作した状態を室内側から見た図、(c)は開口枠の開口が開いた状態で、かつハンドルが施錠位置に操作された状態を室内側から見た図である。 図14は、本発明の実施の形態2である錠装置を適用した建具を室内側から見た図である。 図15は、図14に示した建具において開口枠の開口が閉じた状態の横断面図である。 図16は、図14に示した建具において開口枠の開口が開いた状態の横断面図である。 図17は、図14に示した建具の要部を示したもので、開口枠の開口が開いた状態で、かつハンドルが解錠位置に操作された状態を室内側から見た図である。 図18は、図14に示した建具の要部を示したもので、開口枠の開口が開いた状態で、かつハンドルが解錠位置に操作された状態を錠部材の位置で切断した横断面図である。 図19は、図14に示した建具の要部を示したもので、開口枠の開口が開いた状態で、かつハンドルが解錠位置に操作された状態をストッパ受部材の位置で切断した横断面図である。 図20は、図14に示した建具の要部を示したもので、開口枠の開口が閉じた状態で、かつハンドルが解錠位置に操作された状態を室内側から見た図である。 図21は、図14に示した建具の要部を示したもので、図20に示す状態からハンドルを施錠位置に操作した状態を室内側から見た図である。 図22は、図14に示した建具の要部を示したもので、開口枠の開口が閉じた状態で、かつハンドルが施錠位置に操作された状態を錠部材の位置で切断した横断面図である。 図23は、図14に示した建具の要部を示したもので、開口枠の開口が閉じた状態で、かつハンドルが施錠位置に操作された状態をストッパ受部材の位置で切断した横断面図である。 図24は、図14に示した建具の要部を示したもので、開口枠の開口が開いた状態で、かつハンドルが施錠位置に操作された状態を室内側から見た図である。
以下、添付図面を参照しながら本発明に係る錠装置及び建具の好適な実施の形態について詳細に説明する。
(実施の形態1)
図1及び図2は、本発明の実施の形態1である建具を示したものである。ここで例示する建具は、開口枠10に対して2枚の障子20を左右方向にスライドすることにより、開口枠10の開口(建具の開口)10aを開閉するようにした引き違い窓と称されるものである。開口枠10は、上枠11、下枠12、左右の縦枠13を四周枠組みし、内部に矩形の開口10aを構成したものである。障子20は、それぞれ矩形状を成す面材21の四周に上框22、下框23、左右の縦框24,25を配設することによって構成したものである。2枚の障子20は、互いに一方の縦框25を重ね合わせた状態で並設した場合に開口枠10の開口10aを閉じることのできる大きさに形成してある。
この建具には、それぞれの障子20において戸先に位置する縦框(以下、「戸先框(一方の部材)24」という)と、対応する縦枠(他方の部材)13との間に錠装置100が設けてある。錠装置100は、戸先框24の室内側に臨む見付け面にハンドル110を備え、開口枠10の開口10aを閉じた状態でハンドル110を施錠位置に操作した場合に開口枠10に対する障子20の移動を阻止するものである。個々の障子20に設けた錠装置100は、互いに対称の構成を有したものであるため、以下においては図1において右側に位置する障子20と開口枠10との間の錠装置100についてのみ説明を行う。
ハンドル110は、図3の(a)及び(b)に示すように、上下方向に沿って配設したレバー状を成し、その下端部に設けた水平方向に沿うハンドル軸111を介してハンドルベース112の下端部に回転可能に支持したもので、図3の(a)に示すように、戸先框24に沿って配置された場合に施錠位置となり、ハンドルベース112に収容される。この状態においては、ハンドルベース112に設けた係合部材113がハンドル110の上端に係合することにより、ハンドル110がハンドルベース112に収容された状態に維持される。この状態から係合部材113を押圧すると、ハンドル110との係合状態が解除されることになり、ハンドル110の上端部を手前側に引き出せば、図3の(b)に示す解錠位置に操作することが可能である。
ハンドルベース112には、スライドベース114が設けてある。スライドベース114は、ハンドル110を操作した場合に戸先框24の長手方向に沿って移動するものである。具体的には、図3の(a)に示すように、ハンドル110を施錠位置に操作した場合、スライドベース114はハンドルベース112に対して上方に移動し、図3の(b)に示すように、ハンドル110を解錠位置に操作した場合、スライドベース114はハンドルベース112に対して下方に移動するように構成してある。スライドベース114には、図2及び図4に示すように、戸先框24の見込み面に設けたスライダ115が連結してある。スライダ115は、戸先框24の長手方向に沿って延在するもので、フック部材(錠部材)120、ストッパ部材130及びトリガ溝115aを有している。
フック部材120は、図2、図4及び図5に示すように、スライダ115から縦枠13の見込み面に向けてほぼ水平に突出した後、先端部が上方に向けて略直角に屈曲した板状部材である。フック部材120のスライダ115からの突出量は、障子20をスライドさせて開口枠10の開口10aを閉じた場合にも、フック部材120の先端部と縦枠13の見込み面との間に隙間を確保することができるように設定してある。このフック部材120は、スライドベース114よりも上方となる部位においてスライダ115に固定してある。
ストッパ部材130は、図4及び図6に示すように、スライダ115とほぼ同じ幅のブロック状を成すものである。このストッパ部材130は、スライダ115においてフック部材120とスライドベース114との間となる部分から縦枠13の見込み面に向けて突出した状態でスライダ115に固定してある。ストッパ部材130のスライダ115からの突出量は、フック部材120のスライダ115からの突出量とほぼ同じである。
トリガ溝115aは、図4、図7、図8、図11に示すように、スライダ115においてスライドベース114よりも下方となる部位に形成した溝状の切欠であり、スライダ115の長手方向に沿って形成してある。このトリガ溝115aには、トリガ片140が配設してある。トリガ片140は、スライダ115のトリガ溝115aに挿通可能となる大きさの直方体状を成すもので、縦枠13の見込み面に対して近接離反する方向に沿って移動可能となるように配設してある。図からも明らかなように、トリガ片140には、縦枠13の見込み面に対向する部位に突起141が設けてある。突起141は、スライダ115の板厚よりも大きな突出長さを有するもので、トリガ片140の上端部からほぼ水平となるように突出している。図には明示していないが、トリガ片140とハンドルベース112との間には、トリガ片140を常時突出する方向に付勢するトリガバネが介在してある。
図4に示すように、トリガ片140がスライダ115のトリガ溝115aに配置された状態においては、トリガ片140がトリガ溝115aの両端縁に当接するため、ハンドルベース112に対してスライダ115を移動させることができない。これに対して突起141を介しトリガバネの付勢力に抗してトリガ片140を退行させると、スライダ115のトリガ溝115aには突起141のみが配置されることになる。従って、この状態においては、突起141がトリガ溝115aの両端縁に当接する範囲でハンドルベース112に対してスライダ115を移動させることが可能となる。
一方、縦枠13の見込み面において戸先框24に対向する部位には、トリガ受部材150、フック受部材160及びストッパ受部材170が配設してある。
トリガ受部材150は、直方体状を成すもので、トリガ片140に対向する部位に取り付けてある。このトリガ受部材150は、障子20をスライドさせて開口枠10の開口10aを閉じた場合、図7に示すように、突起141に当接することによりトリガバネの付勢力に抗してトリガ片140を退行させ、スライダ115のトリガ溝115aからトリガ片140を逸脱させるものである。
フック受部材160は、図4に示すように、縦枠13の見込み面に対向する部分が開口有し、フック部材120の先端部のほぼ3倍の長さを有した中空の直方体状を成すもので、上下方向に沿って長手となる状態でフランジ161を介して縦枠13に固定してある。フック受部材160には、障子20の戸先框24に対向する面に挿通孔162が設けてある。挿通孔162は、フック部材120の先端部を挿通可能とする大きさの開口であり、上下方向のほぼ中央となる部位に形成してある。このフック受部材160は、ハンドル110が解錠位置にある状態で障子20をスライドさせて開口枠10の開口10aを閉じた場合に、図7に示すように、フック部材120の先端部が挿通孔162に挿通可能となり、そのままハンドル110を施錠位置に操作した場合、図8及び図9に示すように、フック部材120の先端部が挿通孔162よりも上方に位置する壁部分と重なる高さとなるように取り付けてある。
ストッパ受部材170は、上下方向に沿って長手となるように構成した略直方体状を成すもので、上下一対のスライド溝171を有している。スライド溝171は、それぞれ上下方向に沿って延在する幅の小さい切欠であり、ハンドル110の操作によるスライドベース114の移動長さよりも大きな長さを有するように形成してある。このストッパ受部材170は、スライド溝171を介して取付ネジ172を縦枠13の見込み面に螺合させることにより、スライド溝171に沿ってスライド可能、かつ通常状態においては自重により、取付ネジ172がスライド溝171の上端に配置された状態、つまり縦枠13に対して最も下方に位置した状態(当接位置)で縦枠13に取り付けてある。
図からも明らかなように、ストッパ受部材170は、縦枠13の見込み面からの突出量がフック受部材160よりも大きく構成してある。また、縦枠13に対して最も下方に位置したストッパ受部材170の下端面170aは、ハンドル110が解錠位置にある場合、図4及び図7に示すように、ストッパ部材130の上端面130aよりも上方に位置し、かつ障子20がスライドして開口枠10の開口10aが閉じた場合にストッパ部材130の上端面130aに対向するように設けてある。ハンドル110が施錠位置に操作された場合には、図11に示すように、ストッパ部材130の上端面130aがストッパ受部材170の下端面170aよりも上方に位置するように設定してある。
上記のように構成した錠装置100を備える建具では、図4に示すように、開口枠10の開口10aが開いた状態にある場合、ハンドル110が解錠位置に操作されていれば、ストッパ部材130の上端面130aがストッパ受部材170の下端面170aよりも下方に配置される。このため、障子20をスライドさせて開口枠10の開口10aを閉じた場合には、図7に示すように、フック部材120の先端部がフック受部材160の挿通孔162に挿通された状態となる。このとき、トリガ片140の突起141がトリガ受部材150に当接するため、トリガ片140がスライダ115のトリガ溝115aから逸脱した状態となる。従って、この状態からハンドル110を施錠位置に操作すれば、図8に示すように、ハンドルベース112に対してスライドベース114が上方に移動し、やがてストッパ部材130の上端面130aがストッパ受部材170の下端面170aに当接することになる。図8及び図10に示すように、ストッパ部材130の上端面130aがストッパ受部材170の下端面170aに当接した後においては、ストッパ部材130によってストッパ受部材170が縦枠13に対して上方に移動することになるため、フック部材120がフック受部材160に係合され、開口枠10に対する障子20のスライドが阻止された状態となる。
この状態からハンドル110を再び解錠位置に操作すると、図7に示すように、フック部材120が下方に向けてスライドし、フック受部材160との係合状態が解除されるため、開口枠10の開口10aを開けるように障子20をスライドさせることが可能となる。
ここで、開口枠10の開口10aが開いた状態においては、図4に示すように、トリガ片140がスライダ115のトリガ溝115aに配置され、ハンドルベース112に対するスライドベース114の移動が阻止された状態となるため、ハンドル110を施錠状態に操作することができない。従って、障子20をスライドさせて開口枠10の開口10aを閉じた場合にも、フック部材120がフック受部材160に衝突する事態が発生することはなく、フック部材120やフック受部材160に損傷を来すおそれもない。
但し、トリガ片140の突起141を指で押さえる等してスライダ115のトリガ溝115aからトリガ片140を逸脱させた場合には、開口枠10の開口10aが開いた状態であっても、図11に示すように、ハンドル110を施錠位置に操作することが可能となる。しかしながら、この建具では、ハンドル110が施錠位置に操作された場合、スライドベース114の移動に伴ってストッパ部材130が上方に移動し、ストッパ部材130の上端面130aがストッパ受部材170の下端面170aよりも上方に配置された状態となる。従って、この状態から障子20をスライドさせて開口枠10の開口10aを閉じたとしても、フック受部材160よりも突出するストッパ受部材170が先にストッパ部材130に当接することになり、以降の障子20の閉方向へのスライドが阻止されるため、フック部材120がフック受部材160に衝突する事態は生じ得ない。従って、フック部材120やフック受部材160に損傷を来すおそれはなく、長期にわたって施解錠操作を確実に行うことが可能となる。尚、ストッパ部材130及びストッパ受部材170については、いずれも直方体状に構成したものであり、相互に当接した場合にも、容易に損傷を来すおそれはない。
(変形例1)
尚、上述した実施の形態1では、ストッパ受部材170を自重によって下方の当接位置に保持し、ストッパ部材130に当接させるようにしているが、本発明は必ずしも自重によってストッパ受部材170を当接位置に保持させる必要はない。例えば、図12に示す変形例1では、ストッパ受部材270をストッパ受部ベース271と、ストッパ受部ベース271に対してスライド可能に配設したストッパ受部本体272とによって構成し、さらに互いの間にストッパ受部ベース271に対してストッパ受部本体272を常時下方の当接位置に保持するように付勢手段273を介在させるようにしている。尚、ストッパ受部材270の構成以外は実施の形態1と同様の構成を有して変形例1の建具が構成してある。変形例1において実施の形態1と同様の構成については同一の符号を付して説明を行う。
この変形例1においても、開口枠10の開口10aが開いた状態でハンドル110が解錠位置に操作されている場合には、ストッパ部材130がストッパ受部材270の下端面270aよりも下方に配置されるため、図12の(a)に示すように、開口枠10の開口10aを閉じるように障子20をスライドさせることができる。開口枠10の開口10aを閉じた後にハンドル110を施錠位置に操作すれば、図12の(b)に示すように、付勢手段273の付勢力に抗してストッパ受部材270のストッパ受部本体272がストッパ受部ベース271に対して上方に移動するため、フック部材120がフック受部材160に係合し、開口枠10に対する障子20のスライドが阻止されることになる。開口枠10の開口10aが開いた状態でハンドル110が施錠位置に操作された場合には、図12の(c)に示すように、付勢手段273によって当接位置に保持されたストッパ受部材270に対してストッパ部材130が当接することになるため、フック部材120とフック受部材160とが衝突する事態が招来されることがない。さらに、この変形例1によれば、ストッパ受部材270の自重を利用していないため、スライダ115のスライド方向が上下に沿っている必要がない。従って、この変形例1によれば、戸先の框が上下方向以外に配置される建具、例えば上げ下げ窓等、戸先框が水平方向に沿って配置される建具にも適用することが可能となる。
(変形例2)
尚、上述した実施の形態1及び変形例1では、いずれも縦枠13に対してストッパ受部材170,270を移動させることでフック部材120をフック受部材160に係合させるようにしているが、図13の変形例2に示すように、障子20に対してストッパ部材330を移動させることでフック部材120をフック受部材160に係合させることも可能である。
すなわち、図13に示す変形例2では、直方体状を成すストッパ受部材370を縦枠13の見込み面に固定する一方、ストッパベース331と、ストッパベース331に対してスライド可能に配設したストッパ本体332とを備えてストッパ部材330を構成し、さらにストッパベース331とストッパ本体332との間にストッパベース331に対してストッパ本体332を常時上方に保持するように付勢手段333を介在させるようにしている。尚、ストッパ部材330及びストッパ受部材370の構成以外は実施の形態1と同様の構成を有して変形例2の建具が構成してある。変形例2において実施の形態1と同様の構成については同一の符号を付して説明を行う。
この変形例2においても、開口枠10の開口10aが開いた状態でハンドル110が解錠位置に操作されている場合には、ストッパ本体332の上端面330aがストッパ受部材370の下端面370aよりも下方に配置されるため、図13の(a)に示すように、開口枠10の開口10aを閉じるように障子20をスライドさせることができる。さらに、開口枠10の開口10aを閉じた後にハンドル110を施錠位置に操作すれば、図13の(b)に示すように、付勢手段333の付勢力に抗してストッパ部材330のストッパ本体332に対してストッパベース331が上方に移動するため、フック部材120がフック受部材160に係合し、開口枠10に対する障子20のスライドが阻止されることになる。開口枠10の開口10aが開いた状態でハンドル110が施錠位置に操作された場合には、図13の(c)に示すように、付勢手段333によって上方に保持されたストッパ本体332に対してストッパ受部材370が当接するため、フック部材120とフック受部材160とが衝突する事態が招来されることがない。さらに、この変形例2においても、スライダ115のスライド方向が上下に沿っている必要がなくなるため、上げ下げ窓等、戸先の框が水平方向に沿って配置される建具にも適用することが可能となる。
尚、上述した実施の形態1及び変形例1、変形例2では、スライドする障子20の戸先框24と開口枠10との間に錠装置100を設けるようにしているが、例えば開口枠10に3枚以上の障子を備える建具においては、突き合わせとなる縦框の相互間に錠装置を設けるようにしても良い。
また、上述した実施の形態1及び変形例1、変形例2では、スライダ115に設けたトリガ溝115aにトリガ片140を配設し、開口枠10の開口10aが開いた状態では、トリガ片140をトリガ溝115aから逸脱させない限りハンドル110が解錠位置から施錠位置に操作できないように構成しているが、これらの機構は必ずしも設ける必要はない。
さらに、上述した実施の形態1及び変形例1、変形例2では、フック受部材160を介してフック部材120を縦枠13に係合させるようにしているが、直接フック部材120を縦枠13に係合させるようにしても良い。
(実施の形態2)
図14〜図16は、本発明の実施の形態2である建具を示したものである。ここで例示する建具は、開口枠410の縦枠413と障子420の縦框425との間がヒンジ426によって支持してあり、上下方向に沿ったヒンジ軸を中心として障子420を室外側に回転させることにより、開口枠410の開口(建具の開口)410aを開閉するようにした片開き窓と称されるものである。開口枠410は、上枠411、下枠412、左右の縦枠413を四周枠組みし、内部に矩形の開口410aを構成したものである。障子420は、矩形状を成す面材421の四周に上框422、下框423、左右の縦框424,425を配設することによって構成したもので、開口枠410の開口410aを閉じることのできる大きさに形成してある。
この建具には、障子420において戸先に位置する縦框(以下、「戸先框(一方の部材)424」という)と、対応する縦枠(他方の部材)413との間に錠装置500が設けてある。錠装置500は、戸先框424の室内側に臨む見付け面にハンドル510を備え、開口枠410の開口410aを閉じた状態でハンドル510を施錠位置に操作した場合に開口枠410に対する障子420の移動を阻止するものである。
ハンドル510は、レバー状を成し、見込み方向に沿ったハンドル軸(図示せず)を介してハンドルベース512に回転可能に支持したものである。本実施の形態2では、図17及び図20に示すように、先端部をもう一方の縦框425に向けてほぼ水平方向に沿って配置された場合に解錠位置となり、図21及び図24に示すように、先端部を下方に向けてほぼ上下方向に沿って配置された場合に施錠位置となるように構成したハンドル510を適用している。
ハンドルベース512には、図17に示すように、スライドベース514が設けてある。スライドベース514は、ハンドル510を操作した場合に戸先框424の長手方向に沿って移動するものである。具体的には、図21に示すように、ハンドル510を施錠位置に操作した場合、スライドベース514はハンドルベース512に対して上方に移動し、図17に示すように、ハンドル510を解錠位置に操作した場合、スライドベース514はハンドルベース512に対して下方に移動するように構成してある。スライドベース514には、戸先框424の見込み面に設けたスライダ515が連結してある。スライダ515は、戸先框424の長手方向に沿って延在するもので、係合ピン部材(錠部材)520及びストッパ部材530を有している。
係合ピン部材520は、図15〜図18に示すように、スライダ515から縦枠413の見込み面に向けてほぼ水平に突出した円柱状部材である。係合ピン部材520のスライダ515からの突出量は、障子420を回転させて開口枠410の開口410aを閉じた場合にも、縦枠413の見込み面との間に隙間を確保することができるように設定してある。この係合ピン部材520は、スライドベース514よりも上方となる部位においてスライダ515に固定してある。
ストッパ部材530は、図17及び図19に示すように、係合ピン部材520よりも見込み方向に沿った寸法が大きなブロック状を成すものである。このストッパ部材530は、スライダ515において係合ピン部材520とスライドベース514との間となる部分から縦枠413の見込み面に向けて突出した状態でスライダ515に固定してある。ストッパ部材530の室内側に臨む見付け面は、係合ピン部材520の周面よりも室内側に突出している。尚、ストッパ部材530のスライダ515からの突出量は、係合ピン部材520のスライダ515からの突出量とほぼ同じである。
一方、縦枠413の見込み面において戸先框424に対向する部位には、ピン受部材560及びストッパ受部材570が配設してある。
ピン受部材560は、縦枠413の見込み面から突出した後、先端部が室内側に屈曲した板状部材であり、上下方向に沿った状態でフランジ561を介して縦枠413に固定してある。このピン受部材560は、ハンドル510が解錠位置にある状態で障子420を回転させて開口枠410の開口410aを閉じた場合、図15及び図22に示すように、係合ピン部材520よりも室外側に位置し、かつ図20に示すように、下端面560aが係合ピン部材520よりも上方に位置する一方、この状態からハンドル510を施錠位置に操作した場合、図21及び図24に示すように、係合ピン部材520よりも室外側において屈曲した部分の端面が係合ピン部材520に対向する高さとなるように取り付けてある。
ストッパ受部材570は、図17に示すように、上下方向に沿って長手となるように構成した略直方体状を成すもので、上下一対のスライド溝571を有している。スライド溝571は、それぞれ上下方向に沿って延在する幅の小さい切欠であり、ハンドル510の操作によるスライドベース514の移動長さよりも大きな長さを有するように形成してある。このストッパ受部材570は、スライド溝571を介して取付ネジ572を縦枠413の見込み面に螺合させることにより、スライド溝571に沿ってスライド可能、かつ通常状態においては自重により、取付ネジ572がスライド溝571の上端に配置された状態、つまり縦枠413に対して最も下方に位置した状態(当接位置)で縦枠413に取り付けてある。
図15及び図16からも明らかなように、ストッパ受部材570は、室外側に臨む見付け面がピン受部材560の室外側に臨む見付け面とほぼ同じとなるように設けてある。また、図17及び図20に示すように、縦枠413に対して最も下方に位置したストッパ受部材570の下端面570aは、ハンドル510が解錠位置にある場合、ストッパ部材530の上端面530aよりも上方に位置し、かつ障子420が回転して開口枠410の開口410aが閉じた場合にストッパ部材530の上端面530aに対向するように設けてある。ハンドル510が施錠位置に操作された場合には、図24に示すように、ストッパ部材530の上端面530aがストッパ受部材570の下端面570aよりも上方に位置するように設定してある。
上記のように構成した錠装置500を備える建具では、図17に示すように、開口枠410の開口410aが開いた状態にある場合、ハンドル510が解錠位置に操作されていれば、ストッパ部材530の上端面530aがストッパ受部材570の下端面570aよりも下方に配置される。このため、障子420を回転させて開口枠410の開口410aを閉じた場合には、図20に示すように、ストッパ部材530とストッパ受部材570とが当接することなく係合ピン部材520がピン受部材560の下端面560aよりも下方となる位置を通過して室内側に位置する。従って、この状態からハンドル510を施錠位置に操作すれば、図21及び図23に示すように、ハンドルベース512に対してスライドベース514が上方に移動し、やがてストッパ部材530の上端面530aがストッパ受部材570の下端面570aに当接することになる。ストッパ部材530の上端面530aがストッパ受部材570の下端面570aに当接した後においては、ストッパ部材530によってストッパ受部材570が縦枠413に対して上方に移動することになるため、係合ピン部材520がピン受部材560に対向した位置に配置されることになる。この状態においては、開口枠410の開口410aを開くように障子420を室外側に回転させた場合、係合ピン部材520にピン受部材560の端面に当接することになり、障子420の回転が阻止される。
この状態からハンドル510を再び解錠位置に操作すると、図20に示すように、係合ピン部材520が下方に向けてスライドし、ピン受部材560の下端面560aよりも下方に配置されるため、開口枠410の開口410aを開けるように障子420を回転させることが可能となる。
一方、開口枠410の開口410aが開いた状態でハンドル510が施錠位置に操作された場合には、スライドベース514の移動に伴ってストッパ部材530が上方に移動し、ストッパ部材530の上端面530aがストッパ受部材570の下端面570aよりも上方に配置された状態となる。従って、この状態から障子420を回転させて開口枠410の開口410aを閉じたとしても、図24に示すように、係合ピン部材520よりも突出するストッパ部材530がストッパ受部材570に当接することになり、以降の障子420の閉方向への回転が阻止されるため、係合ピン部材520がピン受部材560に衝突する事態は生じ得ない。従って、係合ピン部材520やピン受部材560に損傷を来すおそれはなく、長期にわたって施解錠操作を確実に行うことが可能となる。尚、ストッパ部材530及びストッパ受部材570については、いずれも直方体状に構成したものであり、相互に当接した場合にも、容易に損傷を来すおそれはない。
尚、上述した実施の形態2では、ストッパ受部材570を自重によって下方に保持し、ストッパ部材530に当接させるようにしているが、本発明は必ずしも自重によってストッパ受部材570を当接位置に保持させる必要はなく、上述した変形例1のように、付勢手段273によってストッパ受部材570を当接位置に保持するようにしても良い。また、縦枠413に対してストッパ受部材570を移動させることで係合ピン部材520がピン受部材560に当接可能となる位置に移動させるようにしているが、上述した変形例2のように、障子420に対してストッパ部材530を移動させることで係合ピン部材520がピン受部材560に当接可能となる位置に移動させることも可能である。
さらに、上述した実施の形態2では、回転する障子420の戸先框424と開口枠410との間に錠装置500を設けるようにしているが、例えば観音開きとなるように開口枠410に2枚の障子420を支持させた建具においては、突き合わせとなる縦框の相互間に錠装置500を設けるようにしても良い。
10 開口枠、10a 開口、13 縦枠、24 戸先框、100 錠装置、110 ハンドル、120 フック部材、130 ストッパ部材、160 フック受部材、170 ストッパ受部材、270 ストッパ受部材、273 付勢手段、330 ストッパ部材、331 ストッパベース、332 ストッパ本体、333 付勢手段、370 ストッパ受部材、410 開口枠、410a 開口、413 縦枠、424 戸先框、500 錠装置、510 ハンドル、520 係合ピン部材、530 ストッパ部材、560 ピン受部材、570 ストッパ受部材

Claims (8)

  1. 相対的に移動することにより建具の開口を開閉する一方の部材と他方の部材との間に構成し、前記建具の開口を閉じた状態で前記一方の部材に設けたハンドルを解錠位置から施錠位置に操作した場合に前記一方の部材に設けた錠部材を前記他方の部材に係合させることにより前記一方の部材と前記他方の部材との相対移動を阻止する錠装置であって、
    前記ハンドルの操作に連動するように前記一方の部材に移動可能に配設し、前記建具の開口が開いた状態で前記ハンドルが解錠位置に操作されている場合には、前記建具の開口を閉じるまで前記一方の部材と前記他方の部材との閉方向への相対移動を許容する一方、前記建具の開口が開いた状態で前記ハンドルが解錠位置から施錠位置に操作された場合には、前記一方の部材と前記他方の部材とを相対的に閉方向に移動させた際に前記錠部材が前記他方の部材に当接する以前に前記他方の部材に当接することにより、前記一方の部材と前記他方の部材との以降の閉方向への相対移動を阻止するストッパ部材を設けたことを特徴とする錠装置。
  2. 前記他方の部材には、前記一方の部材に向けて突出し、前記建具の開口が開いた状態で前記ハンドルが解錠位置から施錠位置に操作された場合には、前記一方の部材と前記他方の部材とを相対的に閉方向に移動させた際に前記錠部材が前記他方の部材に当接する以前に前記ストッパ部材に当接することにより、前記一方の部材と前記他方の部材との以降の閉方向への相対移動を阻止するストッパ受部材を設けたことを特徴とする請求項1に記載の錠装置。
  3. 前記他方の部材に前記ストッパ受部材を移動可能に配設し、前記建具の開口が閉じた状態で前記ハンドルが解錠位置から施錠位置に操作された場合には、前記ストッパ部材を介して前記他方の部材と前記ストッパ受部材とを相対的に移動させることで前記錠部材を前記他方の部材に係合させることを特徴とする請求項2に記載の錠装置。
  4. 前記一方の部材及び前記他方の部材は、それぞれ長手方向が上下となるように配設されたものであり、
    前記錠部材は、前記一方の部材に対して上方に移動することによって前記他方の部材に係合するものであり、
    前記ストッパ受部材は、前記他方の部材に対して上下方向にスライド可能に配設し、かつ自重によって下方の当接位置に保持されるものであり、
    前記ストッパ部材は、前記建具の開口が開いた状態で前記ハンドルが解錠位置から施錠位置に操作された場合には、当接位置に保持された前記ストッパ受部材に当接することにより、前記一方の部材と前記他方の部材との以降の閉方向への相対移動を阻止する一方、
    前記ハンドルが解錠位置に操作された状態で前記建具の開口を閉じた場合には、前記ストッパ受部材の下方に配置され、かつこの状態から前記ハンドルが施錠位置に操作された場合には、前記ストッパ受部材とともに上方に移動することを特徴とする請求項3に記載の錠装置。
  5. 前記錠部材は、前記一方の部材に対して予め設定した施錠方向にスライドした場合に前記他方の部材に係合するものであり、
    前記ストッパ受部材は、前記他方の部材に対して前記錠部材のスライド方向に沿ってスライド可能に配設し、予め設定した当接位置と非当接位置との間を移動可能、かつ付勢手段の付勢力によって当接位置に保持されるものであり、
    前記ストッパ部材は、前記建具の開口が開いた状態で前記ハンドルが解錠位置から施錠位置に操作された場合には、当接位置に保持された前記ストッパ受部材に当接することにより、前記一方の部材と前記他方の部材との以降の閉方向への相対移動を阻止する一方、
    前記ハンドルが解錠位置に操作された状態で前記建具の開口を閉じた場合には、当接位置に保持された前記ストッパ受部材を非当接位置に押圧可能となる位置に配置され、かつこの状態から前記ハンドルが施錠位置に操作された場合には、前記付勢手段の付勢力に抗して前記ストッパ受部材を押圧して非当接位置に移動させることを特徴とする請求項3に記載の錠装置。
  6. 前記ストッパ部材は、前記ハンドルの操作に連動するストッパベースと、前記ストッパベースに対して移動可能に配設したストッパ本体とを備え、
    前記建具の開口が開いた状態で前記ハンドルが解錠位置から施錠位置に操作された場合には、前記ストッパベースに対して予め設定した当接位置に保持された前記ストッパ本体が前記ストッパ受部材に当接することにより、前記一方の部材と前記他方の部材との以降の閉方向への相対移動を阻止する一方、
    前記建具の開口が閉じた状態で前記ハンドルが解錠位置から施錠位置に操作された場合には、前記ストッパ本体と前記ストッパベースとを相対的に移動させることにより前記錠部材を前記他方の部材に係合させることを特徴とする請求項2に記載の錠装置。
  7. 請求項1〜請求項6のいずれか一つに記載した錠装置を適用したことを特徴とする建具。
  8. 前記一方の部材は障子の框であり、前記他方の部材は開口枠の枠であることを特徴とする請求項7に記載の建具。
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