JP2004162413A - 開口部装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】障子が開かれた場合に自重等によりハンドルが障子閉の状態に戻ってしまい、これに気付かずに障子を閉鎖して掛かり部や受け部を衝突させて故障の原因を作ってしまったり、着脱式ハンドルが抜け落ちてしまったりすることを防止することが可能な開口部装置を提供する。
【解決手段】枠と枠に開き窓として取り付けた障子とこれらに錠機構を設けた開口部装置において、錠機構は上下動する移動部材43と移動部材に取り付けられた掛かり部44とを障子の縦框16に、掛かり部と係合する受け部45を枠にそれぞれ備えるとともに、障子を閉めた状態において移動部材が下方または上方に移動することにより掛かり部が受け部に係合または係合離脱可能されるように構成して、さらに錠機構は移動部材の上下動の軌道に対し進退自在に設けられた突没部材を備え、障子が開かれた状態においては突没部材が移動部材の移動軌道上に進出して移動部材の移動を規制し、障子が閉鎖されると突没部材は移動軌道上から後退して規制が解除されるように構成する。
【選択図】 図5
【解決手段】枠と枠に開き窓として取り付けた障子とこれらに錠機構を設けた開口部装置において、錠機構は上下動する移動部材43と移動部材に取り付けられた掛かり部44とを障子の縦框16に、掛かり部と係合する受け部45を枠にそれぞれ備えるとともに、障子を閉めた状態において移動部材が下方または上方に移動することにより掛かり部が受け部に係合または係合離脱可能されるように構成して、さらに錠機構は移動部材の上下動の軌道に対し進退自在に設けられた突没部材を備え、障子が開かれた状態においては突没部材が移動部材の移動軌道上に進出して移動部材の移動を規制し、障子が閉鎖されると突没部材は移動軌道上から後退して規制が解除されるように構成する。
【選択図】 図5
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ビルや、住宅の開き窓や縦すべり出し窓などの開き系開口部装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
ビルや住宅の開き窓や縦すべり出し窓などの開き系窓などは、通常閉鎖されているが、換気のためあるいは火災等の非常用進入口として開放可能な構造とされている。このような非常用進入口に関する構造が特許文献1及び2に開示されている。
【0003】
かかる開口部の開放を図るには、通常は錠が掛けられている障子を開錠するために室内側に設けられたハンドルを操作する必要がある。この錠は、例えば、障子に設けられた上下動可能な連動棒と、この連動棒に取り付けられた掛かり部と、枠側に設けられ上記掛かり部と係合される受け部とを備えている。そしてハンドルを回転操作すると、連動棒が下方に移動されることにより、掛かり部が受け部との係合から離脱されて開錠され、障子を開けることができる状態となる。
【0004】
また、障子が非常時の進入口とされている場合には、ハンドルは特定の者のみが操作できるように障子に対し着脱式に取り付けられている場合があり、このような場合、ハンドルは障子閉の位置のみにて着脱が可能となるように構成されている。
【特許文献1】
特開平5−311934号公報
【特許文献2】
特開平9−125773号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、ハンドルをまわして障子を開け放った状態において、連動棒の上下動は主に連動棒を支えている部材との摩擦により規制されているだけなので、ハンドルは自重により障子開の位置から障子閉の位置まで戻ってしまうことがある。このような場合、ハンドルが元の位置に戻ったことに気がつかずに障子を閉めようとすると、掛かり部と受け部とは係合可能な位置にはないので、障子の閉鎖をすることができず、あるいは掛かり部と受け部とが衝突して変形してしまい、故障の原因となるという問題があった。
【0006】
また、着脱式のハンドルは障子閉の位置にて離脱可能なので、ハンドルが自重によりもとの位置に戻ると障子から抜け落ちて、ビル等の外部側に落下する恐れがあるという問題もあった。
【0007】
そこで、本発明は、障子が開かれた場合に自重等によりハンドルが障子閉の状態に戻ってしまい、これに気付かずに障子を閉鎖して掛かり部や受け部を衝突させて故障の原因を作ってしまったり、着脱式ハンドルが抜け落ちてしまったりすることを防止することが可能な開口部装置を提供することを課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
以下、本発明について説明する。なお、本発明の理解を容易にするために添付図面の参照符号を括弧書きにて付記するが、それにより本発明が図示の形態に限定されるものではない。
【0009】
請求項1の発明は、枠(13、14、116、19)と枠に開き窓として取り付けた障子(10)とこれらに錠機構を設けた開口部装置であって、錠機構は上下動する移動部材(43)に取り付けられた掛かり部(44)を障子の縦框(16)に、掛かり部と係合する受け部(45)を枠(116)にそれぞれ備えるとともに、障子を閉めた状態において移動部材が下方または上方に移動することにより掛かり部が受け部に係合または係合離脱されるように構成され、さらに錠機構は移動部材の上下動の軌道に対し進退自在に設けられた突没部材(52)を備え、障子が開かれた状態においては突没部材が移動部材の移動軌道上に進出して移動部材の移動を規制し、障子が閉鎖されると突没部材は移動軌道上から後退して規制が解除されるように構成されたことを特徴とする開口部装置を提供して前記課題を解決する。
【0010】
この請求項1にかかる開口部装置によれば、障子が開かれた状態においては移動部材の移動軌道上に突没部材が進出してきて移動部材の移動が規制される。したがって、移動部材を移動させるための例えばハンドル等操作部材の自重やその他の原因により操作部材が回動されて移動部材が障子閉鎖の位置に戻ることができないようにされているので、そのまま障子が閉鎖の位置に戻されても掛かり部と受け部とが衝突して破壊されることが防止される。また、障子が閉鎖されると突没部材は移動部材の移動軌道上から後退して移動部材の移動の規制が解除されるので、例えばハンドル等操作部材を回動して移動部材を移動させることができ、これにより掛かり部と受け部とを再び係合することができる。
【0011】
請求項2の発明は、枠(13、14、116、19)と枠に開き窓として取り付けた障子(10)とこれらに錠機構を設けた開口部装置であって、錠機構はハンドル(21)の回動により上下動する移動部材(43)を障子の縦框(16)に備えるとともに、移動部材の上下動の軌道に対し進退自在に設けられた突没部材(52)を備え、ハンドルは錠機構が係合状態のときにのみ障子に着脱自在となるように構成され、障子が開かれた状態においては突没部材が移動部材の移動軌道上に進出して移動部材の移動を規制し、障子が閉鎖されると突没部材は移動軌道上から後退して規制が解除されるように構成されたことを特徴とする開口部装置により前記課題を解決する。
【0012】
この発明によれば、障子が開かれた状態においては移動部材の移動軌道上に突没部材が進出してきて移動部材の移動が規制される。したがって、移動部材を移動させるためのハンドルの自重などが原因でハンドルが回動されるなどして移動部材が障子閉鎖の位置に戻ることができないようにされている。このように、移動部材の移動が規制されているので、障子が開かれた状態においては、ハンドルが挿入時の姿勢に戻されることがない。したがって、開かれた状態の障子からハンドルが障子から脱落して室外側に落下することが防止される。さらに、障子が閉鎖されると突没部材は移動部材の移動軌道上から後退して移動部材の移動の規制が解除されるので、ハンドルを回して移動部材を移動させることができる。またハンドルの位置を挿入時に戻せるのでハンドルを障子から抜き取ることが可能となる。
【0013】
本発明のこのような作用及び利得は、次に説明する実施の形態から明らかにされる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下本発明を図面に示す実施形態に基づき説明する。まず図1〜図3を参照しつつ開口部装置全体の構造について概略を説明し、その後に該開口部装置に設けられた錠機構の詳細について説明することとする。なお、各図が断面図である場合に、部分拡大図を除き断面であることを示すハッチングの表示を省略することがある。
【0015】
<1> 開口部装置
図1は、本発明の開口部装置をビルのカーテンウオールに適用した場合の、室内側から見た正面図であり、(a)は非常時の進入口用窓として構成された開口部であって、ハンドルが着脱式である場合、(b)は換気用窓として構成された開口部であって、ハンドルが固定式である場合をそれぞれ示す図である。この開口部は図に示されるとおり、図面右側の障子10と、その四辺を囲むように設けられた枠を備えている。障子10の図面左側には固定部110が配置されている。固定部110は、ビル壁面に垂直方向に設けられた(図面左側)の方立11と、障子10に接する中方立116と上下の枠13、14とにより構成された四辺形の枠100を備え、枠100にはガラスパネル110aが嵌め込まれている。これら各部材は固定されており、固定部110は不動である。また、上枠13には上枠カバー117が、下枠14には下枠カバー118が取り付けられている。
【0016】
一方、障子10は、上桟17、下桟18、固定部側縦框16、および方立側縦框15により四辺の枠が構成されその枠にガラスパネル10aがはめ込まれている。縦框15と方立12との間には障子縦枠19が配置されている。さらに縦框15の上下の延長線上に位置する部分の上桟17および下桟18は、後述するフリクションステーを介してそれぞれ上枠13、下枠14に取り付けられており、障子10は方立側縦框15を軸として室外側に回動可能とされている。
【0017】
なお、障子10、および固定部110により構成される図の中央エリアの左右に示されている部分はいずれも他の固定部111および112として構成されており、それぞれ嵌め殺しのガラスパネル111a、112aが組み込まれている。
【0018】
図2(a)は、図1(a)に示される開口部装置のIIA−IIA矢視水平断面図であり、図2(b)は、図1(b)に示される開口部装置のIIB−IIB矢視水平断面図である。図2(a)はハンドルが着脱式である場合、図2(b)はハンドルが固定式である場合をそれぞれ示す図である。図2(a)と図2(b)とはハンドルが着脱式か固定式かの差があるのみで、あとは同一の構成を備えているので、ここでは図2(a)の着脱式についてのみ説明し、図2(b)の固定式については着脱式との差異のみについて説明する。
【0019】
図2(a)においては、図面上方が室外側、図面下方が室内側を表している。図の左側には固定部110、右側には回動可能な障子10が配置されている。障子10の回動方向は図面上部に大きな矢印で示されている。固定部110は、両端にアルミニウムサッシとして構成された方立枠23と中方立116とを備え、これらの間にはシール材24、25を介してガラスパネル110aが取り付けられている。方立枠23の室内側には方立11が延設されている。
【0020】
一方、障子10は、両端にアルミニウムサッシとして構成された障子縦框16(図の中央側)ともう一方の障子縦框15(図の右側)とを備え、さらに縦框15は障子縦枠19を介して方立12に取り付けられている。障子縦框16(図の中央側)ともう一方の障子縦框15(図の右側)との間にはシール材27、28を介してガラスパネル10aが取り付けられている。方立12は室内側に向かって延設されている。なお、図の上部に一点鎖線で示されているのは外壁(カーテンウオール)の外壁面20である。また、図において、方立11、及び12の下端を結ぶ線として表されているのは後に図4において説明する下膳板40の先端部分である。
【0021】
図2(a)において符号21で示されるのは着脱式ハンドルであり、着脱式であることを示す意味で仮想線(鎖線)で示されている。着脱式ハンドルが室内側に設けられている場合には、同時に室外側にもハンドル22が設けられている。室外側ハンドルは、火災発生等非常の際に室外側から例えば消防士等が開口部を開けるために設けられている。一方図2(b)において符号21aで表されているのは固定式ハンドルであり、実線で表されている。ここではハンドルの手掛け部分が省略されて示されている。また固定ハンドルが設置されている場合には室外側ハンドルは設けられていない。
【0022】
図3は、図1に示される開口部装置のIII−III矢視垂直断面図である。図3において、図面左側が室外、図面右側が室内側を表しており、最も左寄りに表されている垂直方向の一点差線はカーテンウオール外壁面20を示すものである。障子10の上下には上部固定部31、及び下部固定部32が設けられている。それぞれの固定部にはガラスパネルが嵌め込まれており、障子10と同様に室内側から室外を透視することができる。
【0023】
上部固定部31の下端部には無目枠である上枠13が取り付けられている。上枠13の外壁側には上枠カバー(無目カバー)117が取り付けられている。一方これに対応する障子10の上端には障子上桟17が設けられている。障子上桟17の外壁側には障子カバー36aが取り付けられている。障子上桟17の室内側には上膳板38aが取り付けられ、室内側に延設されている。
【0024】
一方、下部固定部32の上端部には無目枠である下枠14が取り付けられている。下枠14の外壁側には下枠カバー(無目カバー)118が取り付けられている。一方これに対応する障子10の下端には障子下桟18が設けられている。障子下桟18の外壁側には障子カバー36bが取り付けられている。障子下桟18の室内側には下膳板38bが取り付けられ、室内側に延設されている。
【0025】
上枠13と障子上桟17との間、及び下枠14と障子下桟18との間にはそれぞれフリクションステー37a、37bが設けられている。これらのフリクションステー37a、37bにより障子10は、縦框15(図2参照)を軸として室外側に回動可能とされている。
【0026】
<2> 錠機構
図4は、図2に示されるAの部分を拡大して示す図である。図5は、障子10が「閉」の状態にある時の障子10の縦框16及び中方立116の内部の錠機構を示しており、(a)は水平断面図、(b)は側面方向から見た内部透視図である。また、図6は「開」の状態にある錠機構の障子10側のみを示しており、(a)は側面図、(b)は水平断面図、(c)は室外正面方向から見た内部透視図である。さらに、図7は中方立116を示し、(a)は室外正面方向から見た内部透視図、(b)は側面図である。図8(a)は、障子10のハンドル取り付け部を示す図、(b)は着脱式ハンドル21を示す図である。以下にこれらの図を参照しつつ開口部装置に設けられた錠機構について説明する。
【0027】
図4は、固定部110に対して障子10が閉鎖された状態を示しており、障子10側に設けられたパッキン41が固定部中方立116に、また中方立116に設けられたパッキン42が障子10の縦框16にそれぞれ当接されて、室内外の密閉が保たれている。障子10の縦框16には着脱ハンドル21の軸部81(図8(b)参照)を差し入れるための角孔46を備えた回動機構80(図8(a)参照)が設けられている。軸部81の形状も角柱状に形成されており、角孔46に軸部81を差し入れてハンドル21を回すことにより回動機構80が回動される。
【0028】
縦框16には垂直(上下)方向に溝が形成されており、その溝の内部に連動棒43が摺動可能に設けられている(図5及び図6参照)。連動棒43の所定位置には、固定部110側に向けて、ローラー締り44が取り付けられている。ローラー締り44は円柱形状に形成された部材であって、その底面が連動棒43に固定されている(図6参照)。
【0029】
図8(a)において、回動機構80には角孔46を内部に備えた軸49と、軸49に取り付けられた回転片82とが備えられている。回転片82はその回転軸から離隔する方向に舌状部が延在されている。回転片82の舌状部先端は連動棒43の所定位置に設けられた不図示の接続点に回動自在に取り付けられている。
【0030】
いま、着脱式ハンドル21の軸81を角孔46に差し入れて回動機構80を回動させると回転片82が回転され、回転片82の先端が連動棒43を押し下げる。このようにハンドル21を回して上記回動機構80を回動させることにより、連動棒43の上下動が行われる。なお、着脱式ハンドル21の軸81の付け根には長円形の抜け防止片86が設けられている。一方障子縦框16のハンドル軸受け入れ部には、着脱ハンドル受け座87が設けられている。この受け座87の表面板にも抜け防止片と同一形状の孔88が開けられている。ハンドル21の抜け防止片86は、この孔88から受け座87内部に差し入れられ回動される。したがって、着脱ハンドル21は、挿入位置すなわち障子10が「閉」の位置のときのみ抜き差しが可能であるが、ハンドル21を回すと抜き差し不可能となる。
【0031】
縦框16にはさらに室外側に手掛け部22aが突出して設けられた外部ハンドル22が設けられている(図8(a)参照)。外部ハンドル22は支点85を介して手掛け部22aの反対側に長円形の孔84が設けられている。この孔84に連動棒43に取り付けられた円柱状部材83が差し入れられている。円柱状部材83はローラー締り44と同一形状に形成されている。孔84と円柱状部材83とは、カム機構を形成しており、ハンドル手掛け部22aを回動させることにより連動棒43の上下動を行うことが可能である。
【0032】
再び図4に説明を戻す。中方立116のローラー締り44に対応する位置にはスライダーロック受け45が取り付けられている。スライダーロック受け45とローラー締り44との協働により錠機構のロックが実現されるがこれについては図7(b)を参照して説明する。スライダーロック受け45は、中方立110にねじ止めされる固定板48と、固定板48から略90°障子縦框16に向けて折り曲げられた係止片47とを備えている。障子10が閉鎖された状態においては、図7(b)に鎖線で示されるローラー締り44は、図において係止片47の左側に位置している。障子10の開く方向は、図の右方向であるが、障子10に固定されているローラー締り44が係止片47により図の右方向への移動を規制されているので、この状態では障子10を開くことができない。この状態から着脱式ハンドル21あるいは外部ハンドル22を操作して連動棒43を下降させると、連動棒43に取り付けられているローラー締り44も下降し、係止片47の係止から解かれる。このようにして、障子10の開放が可能な状態となる。
【0033】
<3> トリガー装置
次に本発明の特徴的部分であるトリガー装置50について図5〜10を参照しつつ説明する。図9は、トリガー装置50を示し、(a)は平面図、(b)は室内正面方向から見た透視図、(c)は側面からの透視図である。図6及び図9からも明らかなようにトリガー装置50は、障子縦框16に取り付けられたケース55と、ケース55に取り付けられた軸(支点)53と、軸53に回動自在に取り付けられた可動片56と、ケース55に一端側が固定され、他端側が可動片56に当接されているコイルばね54とを備えている。可動片56は、軸53とは反対側の端部に係止部52を備え、軸53と係止部52との中間にトリガー片51を備えている。係止部52及びトリガー片51はいずれも固定部110の中方立116の方向に向けて設けられている。コイルばね54は自然伸長状態から圧縮されてトリガー装置50に組み込まれている。したがって、可動片56は常にコイルばね54により固定部110の中方立116の方向に付勢されている。
【0034】
図10は、トリガー装置受けを示し、(a)は正面図、(b)は、平面図、(c)は底面図、(d)は側面図である。トリガー装置受け70は図5及び図7からも明らかなように、トリガー装置50に対向するように中方立116に取り付けられている。そしてトリガー装置50のトリガー片51の先端部分がトリガー装置受け70の上面に当接される(図5参照)。
【0035】
図10において、トリガー装置受け70はトリガー装置50に対向する側に平面72と斜面71とを備え、その裏面側に底面73が形成されている。また、トリガー装置受け70には、平面72から底面73に貫通する孔74、75が設けられている。底面73を中方立116に接するように配置し、これらの孔74、75にねじが差し入れられて、トリガー装置受け70が中方立116に固定される。
【0036】
図10(b)は、トリガー装置受け70の平面図であり、図のA−B−D´の円弧は障子10が「開」から「閉」の状態に移行する場合にトリガー片51の先端部分が取るべき軌道を示している。トリガー装置受け70がない場合に、トリガー片51の先端部分が取るべき軌道は、上述のとおり図においてA−B−D´で示される円弧となるが、トリガー装置受け70が設けられている場合、トリガー片51の先端部分の移動はトリガー装置受け70により規制されて(トリガー装置受け70の斜面71に乗り上げて)、図のA−B−C−Dの軌道を通る。したがってトリガー片51は図のDの位置、すなわち障子10が「閉」の状態においては図に「t」で表されている長さだけ、コイルばね54の付勢に坑して障子10側に押し込まれる。
【0037】
図11は、錠機構におけるトリガー装置50の作用効果を説明するための図である。障子10が「閉」の位置にあり、かつ錠機構がロックされているときは、ローラー締り44は、スライダーロック受け45の係止片47の室内寄り側にある。このときのローラー締りを符号44aで表している。このとき図5に示されているように連動棒43は最も高い位置にあり、トリガー装置50のトリガー片51は、トリガー装置受け70により障子10側に押し込まれ、係止部52は連動棒の上下動の軌道上から障子10側に後退している。
【0038】
この状態においては、着脱ハンドル受け座87に着脱ハンドル21を差し入れることができる。このときハンドル21の手掛かり部は垂直下方に向けられている。今この状態からハンドル21を図5の右方向(障子10側)に回動させると上述した回動機構80の作用により、連動棒43が下方に引き下げられる。これに伴い連動棒43に固定されているローラー締り44も下方に移動される(図11の矢印▲1▼参照)。図11においてこの状態のローラー締りを符号44bで表している。この位置においては、ローラー締り44bは、障子10の「開」方向の移動に関し係止片47の規制を受けないので錠機構のロックは解除された状態となっている。
【0039】
この状態から障子10を室外側に開く。ローラー締りは符号44cの位置に移動される。このとき図6に示されるように、トリガー片51先端部分は、完全にトリガー装置受け70と離隔されているので、トリガー装置受け70によるトリガー片51への押圧は解除され、可動片56は、軸53を支点としてコイルばね54による付勢を受けて固定部110方向に押し出される。このとき連動棒43は下方に移動されているので、可動片56の係止部52は、連動棒43と衝突することなく連動棒43の移動軌道上に押し出される。図6はこの状態を表しており、係止片52は連動棒43の上方に配置されている。係止片52が移動軌道上にあるので、連動棒43の上端が係止片52の下端より上方へ移動するのを規制することができる。
【0040】
図11においては、ローラー締りは矢印▲3▼の方向に移動され、符号44cで表される位置に配置されている。上記したように係止片52が連動棒43の上方への移動を規制しているので、ローラー締り44cはその位置から上方への移動(図の矢印▲5▼)はできない。したがって、符号44dに示される位置から障子が閉められて(図の矢印▲6▼)ローラー締り44がトリガー装置受け70の係止片47に衝突して、ローラー締り44または係止片47が破損され、故障の原因となることが防止される。
【0041】
一方、図6に示されるようにハンドル21は閉鎖時の垂直の姿勢から障子側に回動されている。この状態においては、ハンドル21の手掛かり部の自重によりハンドルの軸81に「閉」方向へのモーメントが掛かっている。このモーメントにより連動棒43は上方へと移動しようとする。しかし、上方への移動は上記したように係止部52により規制されているので、ハンドル21が「閉」の方向に戻されることがない。したがって、ハンドル21の自重によりハンドル21が戻されて障子10から抜け落ちることが防止される。
【0042】
次に障子10が「開」から「閉」にされる場合の各部材の動作について説明する。障子10を「開」の状態から次第に閉鎖し、図5に表されている状態に近づけてゆくと、離隔されていたトリガー装置50のトリガー片51先端部分と、トリガー装置受け70とは再び接触して、図10(b)に表されたA−B−C−Dの軌道上をトリガー片51の先端部分が戻される。Dの位置にトリガー片51の先端部分が配置されたとき、トリガー片51は図6で示される姿勢に戻されている。このとき係止部52は連動棒43の移動軌道上から障子10側に後退している。すなわち連動棒43の上方への移動の規制が解かれるので、連動棒43は上方に移動することができる状態となる。図11においては、ローラー締りが矢印▲4▼の方向に移動され、符号44bで示される位置に配置されている。この状態でハンドル21を元の垂直位置の方向に回動させると、規制を解かれた連動棒43は上方に移動され、これによってローラー締りは図11の矢印▲2▼の方向に沿って移動され、符号44aで示される位置に戻される。かくして錠機構は再びロックされ、着脱式ハンドル21は抜き差し可能な状態となる。
【0043】
以上、現時点において、もっとも、実践的であり、かつ、好ましいと思われる実施形態に関連して本発明を説明したが、本発明は、本願明細書中に開示された実施形態に限定されるものではなく、請求の範囲および明細書全体から読み取れる発明の要旨或いは思想に反しない範囲で適宜変更可能であり、そのような変更を伴う開口部装置もまた本発明の技術的範囲に包含されるものとして理解されなければならない。例えば以下に説明する変形例は本願発明の技術的範囲に属するものと理解されなければならない。
【0044】
<3> 変形例
1.上記実施形態では、開口部装置をビルのカーテンウオールに組み込んだ例を説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、広く建物一般の開口部装置に適用が可能である。
2.連動棒はロック時に最高位に配置される例について説明したが、逆にロック時には最低位に配置し、トリガー装置をハンドルより下方に配置してもよい。
3.着脱ハンドルが設けられている場合に室外側ハンドルが設けられている例について説明したが、固定ハンドルが設けられている場合にも室外ハンドルを設けてもよい。法律に定められている場合を除き、室内側には着脱ハンドルまたは固定ハンドルのいずれかを設ける必要があるが、本発明に関し室外側ハンドルの設置の有無は任意である。
4.室内側から見て、右側に障子、左側に固定部を設けた例を説明したが、左側に障子、右側に固定部を設けてもよい。
【0045】
【発明の効果】
以上に説明したように、請求項1の発明によれば、障子が開かれた状態においては移動部材の移動軌道上に突没部材が進出してきて移動部材の移動が規制される。したがって、例えば移動部材を移動させるための例えばハンドル等操作部材の自重により操作部材が回動されて移動部材が障子閉鎖の位置に戻ることができないようにされているので、そのまま障子が閉鎖の位置に戻されても掛かり部と受け部とが衝突して破壊されることが防止される。また、障子が閉鎖されると突没部材は移動部材の移動軌道上から後退して移動部材の移動の規制が解除されるので、例えばハンドル等操作部材を回動して移動部材を移動させることができ、これにより掛かり部と受け部とを再び係合することができる。
【0046】
また、請求項2の発明によれば、障子が開かれた状態においては移動部材の移動軌道上に突没部材が進出してきて移動部材の移動が規制される。したがって、移動部材を移動させるためのハンドルの自重などが原因でハンドルが回動されるなどして移動部材が障子閉鎖の位置に戻ることができないようにされている。このように、移動部材の移動が規制されているので、障子が開かれた状態においては、ハンドルが挿入時の姿勢に戻されることがない。したがって、開かれた状態の障子からハンドルが障子から脱落して室外側に落下することが防止される。さらに、障子が閉鎖されると突没部材は移動部材の移動軌道上から後退して移動部材の移動の規制が解除されるので、ハンドルを回して移動部材を移動させることができる。またハンドルの位置を挿入時に戻せるのでハンドルを障子から抜き取ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の開口部装置をビルのカーテンウオールに適用した場合の正面図であって、(a)はハンドルが着脱式である場合、(b)はハンドルが固定式である場合をそれぞれ示す図である。
【図2】図1に示される開口部装置のIIA−IIA矢視水平断面図であって、(a)はハンドルが着脱式である場合、(b)はハンドルが固定式である場合をそれぞれ示す図である。
【図3】図1に示される開口部装置のIII−III矢視垂直断面図である。
【図4】図1に示されるAの部分を拡大して示す図である。
【図5】障子が「閉」の状態にある時の障子の立て框及び中方立の内部の錠機構を示しており、(a)は水平断面図、(b)は側面方向から見た内部透視図である。
【図6】「開」の状態にある錠機構の障子側のみを示しており、(a)は側面図、(b)は水平断面図、(c)は室外正面方向から見た内部透視図である。
【図7】中方立を示し、(a)は室外正面方向から見た内部透視図、(b)は側面図である。
【図8】障子のハンドル取り付け部を示す図、(b)は着脱式ハンドルを示す図である。
【図9】トリガー装置を示し、(a)は平面図、(b)は室内正面方向から見た透視図、(c)は側面からの透視図である。
【図10】トリガー装置受けを示し、(a)は正面図、(b)は、平面図、(c)は底面図、(d)は側面図である。
【図11】錠機構におけるトリガー装置の作用効果を説明するための図である。
【符号の説明】
10 障子
13 上枠(枠)
14 下枠(枠)
16 縦框
19 障子縦枠(枠)
21 ハンドル
43 連動棒(移動部材)
44 ローラー締り(掛かり部)
45 スライダーロック受け(受け部)
52 係止部(突没部材)
116 中方立(枠)
【発明の属する技術分野】
本発明は、ビルや、住宅の開き窓や縦すべり出し窓などの開き系開口部装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
ビルや住宅の開き窓や縦すべり出し窓などの開き系窓などは、通常閉鎖されているが、換気のためあるいは火災等の非常用進入口として開放可能な構造とされている。このような非常用進入口に関する構造が特許文献1及び2に開示されている。
【0003】
かかる開口部の開放を図るには、通常は錠が掛けられている障子を開錠するために室内側に設けられたハンドルを操作する必要がある。この錠は、例えば、障子に設けられた上下動可能な連動棒と、この連動棒に取り付けられた掛かり部と、枠側に設けられ上記掛かり部と係合される受け部とを備えている。そしてハンドルを回転操作すると、連動棒が下方に移動されることにより、掛かり部が受け部との係合から離脱されて開錠され、障子を開けることができる状態となる。
【0004】
また、障子が非常時の進入口とされている場合には、ハンドルは特定の者のみが操作できるように障子に対し着脱式に取り付けられている場合があり、このような場合、ハンドルは障子閉の位置のみにて着脱が可能となるように構成されている。
【特許文献1】
特開平5−311934号公報
【特許文献2】
特開平9−125773号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、ハンドルをまわして障子を開け放った状態において、連動棒の上下動は主に連動棒を支えている部材との摩擦により規制されているだけなので、ハンドルは自重により障子開の位置から障子閉の位置まで戻ってしまうことがある。このような場合、ハンドルが元の位置に戻ったことに気がつかずに障子を閉めようとすると、掛かり部と受け部とは係合可能な位置にはないので、障子の閉鎖をすることができず、あるいは掛かり部と受け部とが衝突して変形してしまい、故障の原因となるという問題があった。
【0006】
また、着脱式のハンドルは障子閉の位置にて離脱可能なので、ハンドルが自重によりもとの位置に戻ると障子から抜け落ちて、ビル等の外部側に落下する恐れがあるという問題もあった。
【0007】
そこで、本発明は、障子が開かれた場合に自重等によりハンドルが障子閉の状態に戻ってしまい、これに気付かずに障子を閉鎖して掛かり部や受け部を衝突させて故障の原因を作ってしまったり、着脱式ハンドルが抜け落ちてしまったりすることを防止することが可能な開口部装置を提供することを課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
以下、本発明について説明する。なお、本発明の理解を容易にするために添付図面の参照符号を括弧書きにて付記するが、それにより本発明が図示の形態に限定されるものではない。
【0009】
請求項1の発明は、枠(13、14、116、19)と枠に開き窓として取り付けた障子(10)とこれらに錠機構を設けた開口部装置であって、錠機構は上下動する移動部材(43)に取り付けられた掛かり部(44)を障子の縦框(16)に、掛かり部と係合する受け部(45)を枠(116)にそれぞれ備えるとともに、障子を閉めた状態において移動部材が下方または上方に移動することにより掛かり部が受け部に係合または係合離脱されるように構成され、さらに錠機構は移動部材の上下動の軌道に対し進退自在に設けられた突没部材(52)を備え、障子が開かれた状態においては突没部材が移動部材の移動軌道上に進出して移動部材の移動を規制し、障子が閉鎖されると突没部材は移動軌道上から後退して規制が解除されるように構成されたことを特徴とする開口部装置を提供して前記課題を解決する。
【0010】
この請求項1にかかる開口部装置によれば、障子が開かれた状態においては移動部材の移動軌道上に突没部材が進出してきて移動部材の移動が規制される。したがって、移動部材を移動させるための例えばハンドル等操作部材の自重やその他の原因により操作部材が回動されて移動部材が障子閉鎖の位置に戻ることができないようにされているので、そのまま障子が閉鎖の位置に戻されても掛かり部と受け部とが衝突して破壊されることが防止される。また、障子が閉鎖されると突没部材は移動部材の移動軌道上から後退して移動部材の移動の規制が解除されるので、例えばハンドル等操作部材を回動して移動部材を移動させることができ、これにより掛かり部と受け部とを再び係合することができる。
【0011】
請求項2の発明は、枠(13、14、116、19)と枠に開き窓として取り付けた障子(10)とこれらに錠機構を設けた開口部装置であって、錠機構はハンドル(21)の回動により上下動する移動部材(43)を障子の縦框(16)に備えるとともに、移動部材の上下動の軌道に対し進退自在に設けられた突没部材(52)を備え、ハンドルは錠機構が係合状態のときにのみ障子に着脱自在となるように構成され、障子が開かれた状態においては突没部材が移動部材の移動軌道上に進出して移動部材の移動を規制し、障子が閉鎖されると突没部材は移動軌道上から後退して規制が解除されるように構成されたことを特徴とする開口部装置により前記課題を解決する。
【0012】
この発明によれば、障子が開かれた状態においては移動部材の移動軌道上に突没部材が進出してきて移動部材の移動が規制される。したがって、移動部材を移動させるためのハンドルの自重などが原因でハンドルが回動されるなどして移動部材が障子閉鎖の位置に戻ることができないようにされている。このように、移動部材の移動が規制されているので、障子が開かれた状態においては、ハンドルが挿入時の姿勢に戻されることがない。したがって、開かれた状態の障子からハンドルが障子から脱落して室外側に落下することが防止される。さらに、障子が閉鎖されると突没部材は移動部材の移動軌道上から後退して移動部材の移動の規制が解除されるので、ハンドルを回して移動部材を移動させることができる。またハンドルの位置を挿入時に戻せるのでハンドルを障子から抜き取ることが可能となる。
【0013】
本発明のこのような作用及び利得は、次に説明する実施の形態から明らかにされる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下本発明を図面に示す実施形態に基づき説明する。まず図1〜図3を参照しつつ開口部装置全体の構造について概略を説明し、その後に該開口部装置に設けられた錠機構の詳細について説明することとする。なお、各図が断面図である場合に、部分拡大図を除き断面であることを示すハッチングの表示を省略することがある。
【0015】
<1> 開口部装置
図1は、本発明の開口部装置をビルのカーテンウオールに適用した場合の、室内側から見た正面図であり、(a)は非常時の進入口用窓として構成された開口部であって、ハンドルが着脱式である場合、(b)は換気用窓として構成された開口部であって、ハンドルが固定式である場合をそれぞれ示す図である。この開口部は図に示されるとおり、図面右側の障子10と、その四辺を囲むように設けられた枠を備えている。障子10の図面左側には固定部110が配置されている。固定部110は、ビル壁面に垂直方向に設けられた(図面左側)の方立11と、障子10に接する中方立116と上下の枠13、14とにより構成された四辺形の枠100を備え、枠100にはガラスパネル110aが嵌め込まれている。これら各部材は固定されており、固定部110は不動である。また、上枠13には上枠カバー117が、下枠14には下枠カバー118が取り付けられている。
【0016】
一方、障子10は、上桟17、下桟18、固定部側縦框16、および方立側縦框15により四辺の枠が構成されその枠にガラスパネル10aがはめ込まれている。縦框15と方立12との間には障子縦枠19が配置されている。さらに縦框15の上下の延長線上に位置する部分の上桟17および下桟18は、後述するフリクションステーを介してそれぞれ上枠13、下枠14に取り付けられており、障子10は方立側縦框15を軸として室外側に回動可能とされている。
【0017】
なお、障子10、および固定部110により構成される図の中央エリアの左右に示されている部分はいずれも他の固定部111および112として構成されており、それぞれ嵌め殺しのガラスパネル111a、112aが組み込まれている。
【0018】
図2(a)は、図1(a)に示される開口部装置のIIA−IIA矢視水平断面図であり、図2(b)は、図1(b)に示される開口部装置のIIB−IIB矢視水平断面図である。図2(a)はハンドルが着脱式である場合、図2(b)はハンドルが固定式である場合をそれぞれ示す図である。図2(a)と図2(b)とはハンドルが着脱式か固定式かの差があるのみで、あとは同一の構成を備えているので、ここでは図2(a)の着脱式についてのみ説明し、図2(b)の固定式については着脱式との差異のみについて説明する。
【0019】
図2(a)においては、図面上方が室外側、図面下方が室内側を表している。図の左側には固定部110、右側には回動可能な障子10が配置されている。障子10の回動方向は図面上部に大きな矢印で示されている。固定部110は、両端にアルミニウムサッシとして構成された方立枠23と中方立116とを備え、これらの間にはシール材24、25を介してガラスパネル110aが取り付けられている。方立枠23の室内側には方立11が延設されている。
【0020】
一方、障子10は、両端にアルミニウムサッシとして構成された障子縦框16(図の中央側)ともう一方の障子縦框15(図の右側)とを備え、さらに縦框15は障子縦枠19を介して方立12に取り付けられている。障子縦框16(図の中央側)ともう一方の障子縦框15(図の右側)との間にはシール材27、28を介してガラスパネル10aが取り付けられている。方立12は室内側に向かって延設されている。なお、図の上部に一点鎖線で示されているのは外壁(カーテンウオール)の外壁面20である。また、図において、方立11、及び12の下端を結ぶ線として表されているのは後に図4において説明する下膳板40の先端部分である。
【0021】
図2(a)において符号21で示されるのは着脱式ハンドルであり、着脱式であることを示す意味で仮想線(鎖線)で示されている。着脱式ハンドルが室内側に設けられている場合には、同時に室外側にもハンドル22が設けられている。室外側ハンドルは、火災発生等非常の際に室外側から例えば消防士等が開口部を開けるために設けられている。一方図2(b)において符号21aで表されているのは固定式ハンドルであり、実線で表されている。ここではハンドルの手掛け部分が省略されて示されている。また固定ハンドルが設置されている場合には室外側ハンドルは設けられていない。
【0022】
図3は、図1に示される開口部装置のIII−III矢視垂直断面図である。図3において、図面左側が室外、図面右側が室内側を表しており、最も左寄りに表されている垂直方向の一点差線はカーテンウオール外壁面20を示すものである。障子10の上下には上部固定部31、及び下部固定部32が設けられている。それぞれの固定部にはガラスパネルが嵌め込まれており、障子10と同様に室内側から室外を透視することができる。
【0023】
上部固定部31の下端部には無目枠である上枠13が取り付けられている。上枠13の外壁側には上枠カバー(無目カバー)117が取り付けられている。一方これに対応する障子10の上端には障子上桟17が設けられている。障子上桟17の外壁側には障子カバー36aが取り付けられている。障子上桟17の室内側には上膳板38aが取り付けられ、室内側に延設されている。
【0024】
一方、下部固定部32の上端部には無目枠である下枠14が取り付けられている。下枠14の外壁側には下枠カバー(無目カバー)118が取り付けられている。一方これに対応する障子10の下端には障子下桟18が設けられている。障子下桟18の外壁側には障子カバー36bが取り付けられている。障子下桟18の室内側には下膳板38bが取り付けられ、室内側に延設されている。
【0025】
上枠13と障子上桟17との間、及び下枠14と障子下桟18との間にはそれぞれフリクションステー37a、37bが設けられている。これらのフリクションステー37a、37bにより障子10は、縦框15(図2参照)を軸として室外側に回動可能とされている。
【0026】
<2> 錠機構
図4は、図2に示されるAの部分を拡大して示す図である。図5は、障子10が「閉」の状態にある時の障子10の縦框16及び中方立116の内部の錠機構を示しており、(a)は水平断面図、(b)は側面方向から見た内部透視図である。また、図6は「開」の状態にある錠機構の障子10側のみを示しており、(a)は側面図、(b)は水平断面図、(c)は室外正面方向から見た内部透視図である。さらに、図7は中方立116を示し、(a)は室外正面方向から見た内部透視図、(b)は側面図である。図8(a)は、障子10のハンドル取り付け部を示す図、(b)は着脱式ハンドル21を示す図である。以下にこれらの図を参照しつつ開口部装置に設けられた錠機構について説明する。
【0027】
図4は、固定部110に対して障子10が閉鎖された状態を示しており、障子10側に設けられたパッキン41が固定部中方立116に、また中方立116に設けられたパッキン42が障子10の縦框16にそれぞれ当接されて、室内外の密閉が保たれている。障子10の縦框16には着脱ハンドル21の軸部81(図8(b)参照)を差し入れるための角孔46を備えた回動機構80(図8(a)参照)が設けられている。軸部81の形状も角柱状に形成されており、角孔46に軸部81を差し入れてハンドル21を回すことにより回動機構80が回動される。
【0028】
縦框16には垂直(上下)方向に溝が形成されており、その溝の内部に連動棒43が摺動可能に設けられている(図5及び図6参照)。連動棒43の所定位置には、固定部110側に向けて、ローラー締り44が取り付けられている。ローラー締り44は円柱形状に形成された部材であって、その底面が連動棒43に固定されている(図6参照)。
【0029】
図8(a)において、回動機構80には角孔46を内部に備えた軸49と、軸49に取り付けられた回転片82とが備えられている。回転片82はその回転軸から離隔する方向に舌状部が延在されている。回転片82の舌状部先端は連動棒43の所定位置に設けられた不図示の接続点に回動自在に取り付けられている。
【0030】
いま、着脱式ハンドル21の軸81を角孔46に差し入れて回動機構80を回動させると回転片82が回転され、回転片82の先端が連動棒43を押し下げる。このようにハンドル21を回して上記回動機構80を回動させることにより、連動棒43の上下動が行われる。なお、着脱式ハンドル21の軸81の付け根には長円形の抜け防止片86が設けられている。一方障子縦框16のハンドル軸受け入れ部には、着脱ハンドル受け座87が設けられている。この受け座87の表面板にも抜け防止片と同一形状の孔88が開けられている。ハンドル21の抜け防止片86は、この孔88から受け座87内部に差し入れられ回動される。したがって、着脱ハンドル21は、挿入位置すなわち障子10が「閉」の位置のときのみ抜き差しが可能であるが、ハンドル21を回すと抜き差し不可能となる。
【0031】
縦框16にはさらに室外側に手掛け部22aが突出して設けられた外部ハンドル22が設けられている(図8(a)参照)。外部ハンドル22は支点85を介して手掛け部22aの反対側に長円形の孔84が設けられている。この孔84に連動棒43に取り付けられた円柱状部材83が差し入れられている。円柱状部材83はローラー締り44と同一形状に形成されている。孔84と円柱状部材83とは、カム機構を形成しており、ハンドル手掛け部22aを回動させることにより連動棒43の上下動を行うことが可能である。
【0032】
再び図4に説明を戻す。中方立116のローラー締り44に対応する位置にはスライダーロック受け45が取り付けられている。スライダーロック受け45とローラー締り44との協働により錠機構のロックが実現されるがこれについては図7(b)を参照して説明する。スライダーロック受け45は、中方立110にねじ止めされる固定板48と、固定板48から略90°障子縦框16に向けて折り曲げられた係止片47とを備えている。障子10が閉鎖された状態においては、図7(b)に鎖線で示されるローラー締り44は、図において係止片47の左側に位置している。障子10の開く方向は、図の右方向であるが、障子10に固定されているローラー締り44が係止片47により図の右方向への移動を規制されているので、この状態では障子10を開くことができない。この状態から着脱式ハンドル21あるいは外部ハンドル22を操作して連動棒43を下降させると、連動棒43に取り付けられているローラー締り44も下降し、係止片47の係止から解かれる。このようにして、障子10の開放が可能な状態となる。
【0033】
<3> トリガー装置
次に本発明の特徴的部分であるトリガー装置50について図5〜10を参照しつつ説明する。図9は、トリガー装置50を示し、(a)は平面図、(b)は室内正面方向から見た透視図、(c)は側面からの透視図である。図6及び図9からも明らかなようにトリガー装置50は、障子縦框16に取り付けられたケース55と、ケース55に取り付けられた軸(支点)53と、軸53に回動自在に取り付けられた可動片56と、ケース55に一端側が固定され、他端側が可動片56に当接されているコイルばね54とを備えている。可動片56は、軸53とは反対側の端部に係止部52を備え、軸53と係止部52との中間にトリガー片51を備えている。係止部52及びトリガー片51はいずれも固定部110の中方立116の方向に向けて設けられている。コイルばね54は自然伸長状態から圧縮されてトリガー装置50に組み込まれている。したがって、可動片56は常にコイルばね54により固定部110の中方立116の方向に付勢されている。
【0034】
図10は、トリガー装置受けを示し、(a)は正面図、(b)は、平面図、(c)は底面図、(d)は側面図である。トリガー装置受け70は図5及び図7からも明らかなように、トリガー装置50に対向するように中方立116に取り付けられている。そしてトリガー装置50のトリガー片51の先端部分がトリガー装置受け70の上面に当接される(図5参照)。
【0035】
図10において、トリガー装置受け70はトリガー装置50に対向する側に平面72と斜面71とを備え、その裏面側に底面73が形成されている。また、トリガー装置受け70には、平面72から底面73に貫通する孔74、75が設けられている。底面73を中方立116に接するように配置し、これらの孔74、75にねじが差し入れられて、トリガー装置受け70が中方立116に固定される。
【0036】
図10(b)は、トリガー装置受け70の平面図であり、図のA−B−D´の円弧は障子10が「開」から「閉」の状態に移行する場合にトリガー片51の先端部分が取るべき軌道を示している。トリガー装置受け70がない場合に、トリガー片51の先端部分が取るべき軌道は、上述のとおり図においてA−B−D´で示される円弧となるが、トリガー装置受け70が設けられている場合、トリガー片51の先端部分の移動はトリガー装置受け70により規制されて(トリガー装置受け70の斜面71に乗り上げて)、図のA−B−C−Dの軌道を通る。したがってトリガー片51は図のDの位置、すなわち障子10が「閉」の状態においては図に「t」で表されている長さだけ、コイルばね54の付勢に坑して障子10側に押し込まれる。
【0037】
図11は、錠機構におけるトリガー装置50の作用効果を説明するための図である。障子10が「閉」の位置にあり、かつ錠機構がロックされているときは、ローラー締り44は、スライダーロック受け45の係止片47の室内寄り側にある。このときのローラー締りを符号44aで表している。このとき図5に示されているように連動棒43は最も高い位置にあり、トリガー装置50のトリガー片51は、トリガー装置受け70により障子10側に押し込まれ、係止部52は連動棒の上下動の軌道上から障子10側に後退している。
【0038】
この状態においては、着脱ハンドル受け座87に着脱ハンドル21を差し入れることができる。このときハンドル21の手掛かり部は垂直下方に向けられている。今この状態からハンドル21を図5の右方向(障子10側)に回動させると上述した回動機構80の作用により、連動棒43が下方に引き下げられる。これに伴い連動棒43に固定されているローラー締り44も下方に移動される(図11の矢印▲1▼参照)。図11においてこの状態のローラー締りを符号44bで表している。この位置においては、ローラー締り44bは、障子10の「開」方向の移動に関し係止片47の規制を受けないので錠機構のロックは解除された状態となっている。
【0039】
この状態から障子10を室外側に開く。ローラー締りは符号44cの位置に移動される。このとき図6に示されるように、トリガー片51先端部分は、完全にトリガー装置受け70と離隔されているので、トリガー装置受け70によるトリガー片51への押圧は解除され、可動片56は、軸53を支点としてコイルばね54による付勢を受けて固定部110方向に押し出される。このとき連動棒43は下方に移動されているので、可動片56の係止部52は、連動棒43と衝突することなく連動棒43の移動軌道上に押し出される。図6はこの状態を表しており、係止片52は連動棒43の上方に配置されている。係止片52が移動軌道上にあるので、連動棒43の上端が係止片52の下端より上方へ移動するのを規制することができる。
【0040】
図11においては、ローラー締りは矢印▲3▼の方向に移動され、符号44cで表される位置に配置されている。上記したように係止片52が連動棒43の上方への移動を規制しているので、ローラー締り44cはその位置から上方への移動(図の矢印▲5▼)はできない。したがって、符号44dに示される位置から障子が閉められて(図の矢印▲6▼)ローラー締り44がトリガー装置受け70の係止片47に衝突して、ローラー締り44または係止片47が破損され、故障の原因となることが防止される。
【0041】
一方、図6に示されるようにハンドル21は閉鎖時の垂直の姿勢から障子側に回動されている。この状態においては、ハンドル21の手掛かり部の自重によりハンドルの軸81に「閉」方向へのモーメントが掛かっている。このモーメントにより連動棒43は上方へと移動しようとする。しかし、上方への移動は上記したように係止部52により規制されているので、ハンドル21が「閉」の方向に戻されることがない。したがって、ハンドル21の自重によりハンドル21が戻されて障子10から抜け落ちることが防止される。
【0042】
次に障子10が「開」から「閉」にされる場合の各部材の動作について説明する。障子10を「開」の状態から次第に閉鎖し、図5に表されている状態に近づけてゆくと、離隔されていたトリガー装置50のトリガー片51先端部分と、トリガー装置受け70とは再び接触して、図10(b)に表されたA−B−C−Dの軌道上をトリガー片51の先端部分が戻される。Dの位置にトリガー片51の先端部分が配置されたとき、トリガー片51は図6で示される姿勢に戻されている。このとき係止部52は連動棒43の移動軌道上から障子10側に後退している。すなわち連動棒43の上方への移動の規制が解かれるので、連動棒43は上方に移動することができる状態となる。図11においては、ローラー締りが矢印▲4▼の方向に移動され、符号44bで示される位置に配置されている。この状態でハンドル21を元の垂直位置の方向に回動させると、規制を解かれた連動棒43は上方に移動され、これによってローラー締りは図11の矢印▲2▼の方向に沿って移動され、符号44aで示される位置に戻される。かくして錠機構は再びロックされ、着脱式ハンドル21は抜き差し可能な状態となる。
【0043】
以上、現時点において、もっとも、実践的であり、かつ、好ましいと思われる実施形態に関連して本発明を説明したが、本発明は、本願明細書中に開示された実施形態に限定されるものではなく、請求の範囲および明細書全体から読み取れる発明の要旨或いは思想に反しない範囲で適宜変更可能であり、そのような変更を伴う開口部装置もまた本発明の技術的範囲に包含されるものとして理解されなければならない。例えば以下に説明する変形例は本願発明の技術的範囲に属するものと理解されなければならない。
【0044】
<3> 変形例
1.上記実施形態では、開口部装置をビルのカーテンウオールに組み込んだ例を説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、広く建物一般の開口部装置に適用が可能である。
2.連動棒はロック時に最高位に配置される例について説明したが、逆にロック時には最低位に配置し、トリガー装置をハンドルより下方に配置してもよい。
3.着脱ハンドルが設けられている場合に室外側ハンドルが設けられている例について説明したが、固定ハンドルが設けられている場合にも室外ハンドルを設けてもよい。法律に定められている場合を除き、室内側には着脱ハンドルまたは固定ハンドルのいずれかを設ける必要があるが、本発明に関し室外側ハンドルの設置の有無は任意である。
4.室内側から見て、右側に障子、左側に固定部を設けた例を説明したが、左側に障子、右側に固定部を設けてもよい。
【0045】
【発明の効果】
以上に説明したように、請求項1の発明によれば、障子が開かれた状態においては移動部材の移動軌道上に突没部材が進出してきて移動部材の移動が規制される。したがって、例えば移動部材を移動させるための例えばハンドル等操作部材の自重により操作部材が回動されて移動部材が障子閉鎖の位置に戻ることができないようにされているので、そのまま障子が閉鎖の位置に戻されても掛かり部と受け部とが衝突して破壊されることが防止される。また、障子が閉鎖されると突没部材は移動部材の移動軌道上から後退して移動部材の移動の規制が解除されるので、例えばハンドル等操作部材を回動して移動部材を移動させることができ、これにより掛かり部と受け部とを再び係合することができる。
【0046】
また、請求項2の発明によれば、障子が開かれた状態においては移動部材の移動軌道上に突没部材が進出してきて移動部材の移動が規制される。したがって、移動部材を移動させるためのハンドルの自重などが原因でハンドルが回動されるなどして移動部材が障子閉鎖の位置に戻ることができないようにされている。このように、移動部材の移動が規制されているので、障子が開かれた状態においては、ハンドルが挿入時の姿勢に戻されることがない。したがって、開かれた状態の障子からハンドルが障子から脱落して室外側に落下することが防止される。さらに、障子が閉鎖されると突没部材は移動部材の移動軌道上から後退して移動部材の移動の規制が解除されるので、ハンドルを回して移動部材を移動させることができる。またハンドルの位置を挿入時に戻せるのでハンドルを障子から抜き取ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の開口部装置をビルのカーテンウオールに適用した場合の正面図であって、(a)はハンドルが着脱式である場合、(b)はハンドルが固定式である場合をそれぞれ示す図である。
【図2】図1に示される開口部装置のIIA−IIA矢視水平断面図であって、(a)はハンドルが着脱式である場合、(b)はハンドルが固定式である場合をそれぞれ示す図である。
【図3】図1に示される開口部装置のIII−III矢視垂直断面図である。
【図4】図1に示されるAの部分を拡大して示す図である。
【図5】障子が「閉」の状態にある時の障子の立て框及び中方立の内部の錠機構を示しており、(a)は水平断面図、(b)は側面方向から見た内部透視図である。
【図6】「開」の状態にある錠機構の障子側のみを示しており、(a)は側面図、(b)は水平断面図、(c)は室外正面方向から見た内部透視図である。
【図7】中方立を示し、(a)は室外正面方向から見た内部透視図、(b)は側面図である。
【図8】障子のハンドル取り付け部を示す図、(b)は着脱式ハンドルを示す図である。
【図9】トリガー装置を示し、(a)は平面図、(b)は室内正面方向から見た透視図、(c)は側面からの透視図である。
【図10】トリガー装置受けを示し、(a)は正面図、(b)は、平面図、(c)は底面図、(d)は側面図である。
【図11】錠機構におけるトリガー装置の作用効果を説明するための図である。
【符号の説明】
10 障子
13 上枠(枠)
14 下枠(枠)
16 縦框
19 障子縦枠(枠)
21 ハンドル
43 連動棒(移動部材)
44 ローラー締り(掛かり部)
45 スライダーロック受け(受け部)
52 係止部(突没部材)
116 中方立(枠)
Claims (2)
- 枠と前記枠に開き窓として取り付けた障子と、これらに錠機構を設けた開口部装置であって、
前記錠機構は、上下動する移動部材に取り付けられた掛かり部を前記障子の縦框に、前記掛かり部と係合する受け部を前記枠にそれぞれ備えるとともに、前記障子を閉めた状態において、前記移動部材が下方または上方に移動することにより前記掛かり部が前記受け部に係合または係合離脱されるように構成され、
さらに前記錠機構は、前記移動部材の上下動の軌道に対し進退自在に設けられた突没部材を備え、
前記障子が開かれた状態においては、前記突没部材が前記移動部材の移動軌道上に進出して前記移動部材の移動を規制し、
前記障子が閉鎖されると前記突没部材は前記移動軌道上から後退して、前記規制が解除されるように構成された、ことを特徴とする開口部装置。 - 枠と前記枠に開き窓として取り付けた障子と、これらに錠機構を設けた開口部装置であって、
前記錠機構は、ハンドルの回動により上下動する移動部材を前記障子の縦框に備えるとともに、前記移動部材の上下動の軌道に対し進退自在に設けられた突没部材を備え、
前記ハンドルは前記錠機構が係合状態のときにのみ前記障子に着脱自在となるように構成され、
前記障子が開かれた状態においては、前記突没部材が前記移動部材の移動軌道上に進出して前記移動部材の移動を規制し、
前記障子が閉鎖されると前記突没部材は前記移動軌道上から後退して、前記規制が解除されるように構成された、ことを特徴とする開口部装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002330445A JP2004162413A (ja) | 2002-11-14 | 2002-11-14 | 開口部装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002330445A JP2004162413A (ja) | 2002-11-14 | 2002-11-14 | 開口部装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004162413A true JP2004162413A (ja) | 2004-06-10 |
Family
ID=32808132
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002330445A Pending JP2004162413A (ja) | 2002-11-14 | 2002-11-14 | 開口部装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004162413A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008163611A (ja) * | 2006-12-27 | 2008-07-17 | Ykk Ap株式会社 | 建具 |
JP2009084785A (ja) * | 2007-09-27 | 2009-04-23 | Ykk Ap株式会社 | 錠装置および建具 |
TWI560357B (en) * | 2014-08-26 | 2016-12-01 | Ykk Architectural | Lock apparatus, and door or window |
-
2002
- 2002-11-14 JP JP2002330445A patent/JP2004162413A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2009084785A (ja) * | 2007-09-27 | 2009-04-23 | Ykk Ap株式会社 | 錠装置および建具 |
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