JP6582107B1 - 網戸付きサッシ - Google Patents

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【課題】コンパクトな構造で、部品点数も少なくて済み、サッシ各部への組み付けも簡単な網戸ロック手段を備えた網戸付きサッシを提供する。【解決手段】サッシ枠2の縦枠21の見込面には、網戸5の戸先部に呑み込まれる網戸閉合フィン25と、外障子3の戸先部に呑み込まれる外障子閉合フィン23とが、枠内側に張り出すように設けられる。網戸5の戸先部には、受け部材6が網戸閉合フィン25の室内側に突き出すように取り付けられる。網戸閉合フィン25と外障子閉合フィン23とによって挟まれた縦枠21の見込面には、受け部材6に係脱し得るロック部材7が取り付けられる。ロック部材7が、外障子3を閉じた状態で縦枠21の見込面と外障子3の戸先部との隙間に納まり、受け部材6とロック部材7との係合部位が、網戸5を閉じた状態で縦枠21の見込面と網戸5の戸先部との隙間に納まる。【選択図】図3

Description

本願が開示する発明は、引違い窓や片引き窓等の横引方式で開閉される網戸付きサッシに関し、特に、網戸の開閉を簡易的にロックすることのできる手段を備えた網戸付きサッシに関する。
建物の開口部を開閉するための建具として、引違い窓や片引き窓等のサッシが広く利用されている。その種のサッシにおいては、障子の室外側に網戸を重ねて建て込むことで、昆虫の侵入を防ぐことが多い。一般的な網戸は軽量のため、ガラスを嵌め込んだ障子に比べると、はるかに小さな力で横移動させることができる。強風を受けて網戸が勝手に移動(自走)することもあるので、かかる事態を防ぐため、例えば特許文献1、2等に、網戸の自走を規制するロック手段が提案されている。
これらの網戸ロック手段は、網戸の戸先框に受け部材を取り付ける一方、それに相対するサッシ枠の縦枠(竪枠)に可動式のロック部材(ストッパ)を取り付け、網戸を閉じた位置でロック部材を動かして受け部材に係合させることにより網戸を固定する、という構成を採用している。ロック部材は、縦枠に沿って上下方向にスライドするように構成され、障子を開いた状態で室内側から操作できるように取り付けられる。
特開2012−102503号公報 特開2015−232218号公報
前記特許文献に開示された網戸ロック手段は、いずれも構成部品の点数が多く、全体的に複雑で嵩張る構造を有している。したがって、部品の製造コストが嵩み、網戸やサッシ枠への組み付けやメンテナンスに手間がかかる。受け部材とロック部材との係合形態が複雑なので、それらの部材同士の位置合わせにも高い精度が求められる。障子と網戸とが室内外方向に接近して建て込まれるタイプのサッシには、スペース的に取り付けられない場合もある。
また、サッシ枠に取り付けられるロック部材が、障子の戸先部に呑み込まれるため、そのロック部材が障子の戸先部に取り付けられるタイト材等に干渉して、戸先部の水密性や気密性を損なうおそれがある。さらに、ロック部材がサッシ枠の枠内側に突出する形態で取り付けられるので、出入りの際に衣服等を引っ掛けるおそれもある。
そもそも、この種の網戸付きサッシにおいて、強度の小さい網戸自体は、防犯性能や防災性能に特段、寄与するものではない。したがって、網戸ロック手段を複雑で嵩張るものにするのは実用面でのメリットに乏しい。むしろ、網戸ロック手段は、例えば小さい子供がいたずらで開けて室外に出てしまうのを防ぐチャイルドロック程度の強度を想定するのが合理的であり、それに合わせて部品構成を簡素化、コンパクト化するのが好ましいと言える。
本願が開示する発明は、かかる着想に基づいてなされたものであり、従来よりもコンパクトな構造で、部品点数も少なくて済み、サッシ各部への組み付けも簡単になる網戸ロック手段を備えた網戸付きサッシを提供することを目的としている。
本願が開示する発明の網戸付きサッシは、サッシ枠の枠内に、障子および網戸が横引き可能に建て込まれて、前記網戸に取り付けられた受け部材と、前記サッシ枠に取り付けられたロック部材との係合によって前記網戸の移動が規制される網戸ロック手段を備えた網戸付きサッシであって、前記サッシ枠の縦枠の見込面には、前記網戸を閉じたときに前記網戸の戸先部に呑み込まれる網戸閉合フィンと、前記障子を閉じたときに前記障子の戸先部に呑み込まれる障子閉合フィンとが、前記サッシ枠の枠内側に張り出すようにそれぞれ設けられ、前記網戸の戸先部には、受け部材が前記網戸閉合フィンの室内側に突き出すように取り付けられる一方、前記網戸閉合フィンと前記障子閉合フィンとによって挟まれた前記縦枠の見込面には、前記受け部材に係脱し得るロック部材が取り付けられており、前記ロック部材が、前記障子を閉じた状態で、前記縦枠の見込面と前記障子の戸先部との隙間に納まるとともに、前記受け部材と前記ロック部材との係合部位が、前記網戸を閉じた状態で、前記縦枠の見込面と前記網戸の戸先部との隙間に納まるように形成されている、ものとして特徴づけられる。
すなわち、この発明は、サッシ枠側に配置されるロック部材を、網戸閉合フィンと障子閉合フィンとによって挟まれた縦枠の見込面に取り付けて、障子を閉じたときに縦枠の見込面と障子の戸先部との隙間に納めるとともに、網戸の戸先部に取り付けられる受け部材と、縦枠に取り付けられるロック部材とを、網戸閉合フィンの室内側で互いに係合させ、さらに、その係合部位を、網戸を閉じたときに縦枠の見込面と網戸の戸先部との隙間に納める、という基本的構成を採用したものである。これにより、受け部材とロック部材との係合によって構成される網戸ロック手段が、従来よりもはるかにコンパクトな構造になって、サッシ枠および網戸への組み付けが容易になり、その組み付けに要する部品点数も少なくなる。
さらに、本願が開示する発明の網戸付きサッシは、網戸ロック手段の具体的構成として、前記受け部材の先端は内側に向けて屈曲された受け片となされ、その受け片が前記網戸を閉じた状態で前記縦枠の見込面に当接するように形成される一方、前記ロック部材は、記縦枠の見込面に添設されるガイドピースと、前記ガイドピースに係合して上下方向に摺動するスライダとを具備し、前記スライダの室外側の縁部に沿って、前記受け部材の前記受け片に係脱可能な係合片が形成されている、との構成を採用する。これにより、受け部材とロック部材とを、簡素かつ合理的な形態で係脱させることができる。
前記網戸付きサッシにおいては、前記受け部材の前記受け片と前記ロック部材の前記スライダとの係合部位の横断面形状が上下方向について一様であり、前記ロック部材における前記ガイドピースと前記スライダとの係合部位の横断面形状が上下方向について一様であると、より好ましい。これによれば、受け部材とロック部材との上下方向の位置合わせにあまり高い精度が求められなくなるので、サッシ各部への組み付けが一層容易になる。
前記ロック部材の前記ガイドピースおよび前記スライダは、前記サッシ枠の枠内側から見たときに縦長矩形の外形をなし、前記スライダは、前記サッシ枠の枠内側に指掛り突起が形成されているものとすることができる。
また、前記ロック部材は、前記スライダを上昇させたときに前記受け部材に係合するように、前記縦枠に取り付けられていると、より好ましい。
また、前記受け部材は、前記網戸の戸先部に装着される取着基部を有し、前記取着基部が、前記網戸を閉じた状態で前記網戸閉合フィンに干渉しないように取り付けられているものとすることができる。
なお、この発明の網戸付きサッシが左右2枚の障子を具備する引違い方式のサッシである場合、「障子」とは、外障子または内障子の少なくともいずれか一方を意味し、「障子閉合フィン」とは、前記障子に対応する外障子閉合フィンまたは内障子閉合フィンの少なくともいずれか一方を意味する。そして、引違い方式のサッシにおいては、前記網戸の左右両側の戸先部に前記受け部材がそれぞれ取り付けられるとともに、前記サッシ枠の左右両側の縦枠に前記ロック部材がそれぞれ取り付けられているものとすることもできる。
前述のように構成される網戸付きサッシは、網戸の戸先部に取り付けられる受け部材と、サッシ枠の縦枠の見込面に取り付けられるロック部材とによって構成される網戸ロック手段を具備しており、そのロック手段が、コンパクトな構造で、部品点数も少なく、サッシに対して簡単に組み付けることができるように構成されている。かかる網戸ロック手段を採用することにより、網戸付きサッシの性能を低下させることなく、その使い勝手を少ない手間とコストで向上させることができるとともに、小さい子供が不用意に網戸を開けて室外に出るのを防ぐことができる。
本願が開示する発明が適用される網戸付きサッシの概略的構成を例示する横断面図であって、外障子を室内から見て右側に動かし、開放された左半部に網戸を配置した態様を示す図である。 同じく、網戸付きサッシの概略的構成を例示する横断面図であって、内障子を室内から見て左側に動かし、開放された右半部に網戸を配置した態様を示す図である。 図1中の丸囲み部分(L)に設けられる網戸ロック手段の要部を拡大して示す横断面図である。 前記網戸ロック手段の構成を示す斜視図である。 前記網戸ロック手段を構成するロック部材の斜視図である。 前記網戸ロック手段の使用態様を、図3中のA視点から見て示した説明図である。 図2の中の丸囲み部分(R)に設けられる網戸ロック手段の要部を拡大して示す横断面図である。 ロック部材の他の実施形態を示す斜視図である。
以下、本願が開示する発明の実施形態について、図面を参照しつつ説明する。
図1および図2は、本願が開示する発明が適用される網戸付きサッシの概略的構成を示す。この網戸付きサッシ1は、住宅の掃出し窓や腰窓等に設置される引違い方式のアルミサッシである。建物の外壁開口部に取り付けられたサッシ枠2は、上枠(図示せず)と、下枠(図示せず)と、左右の縦枠21、21とを枠組みして形成されている。サッシ枠2の枠内には、2枚の障子(外障子3、内障子4)と、網戸5とが、それぞれ横引き可能に取り付けられている。外障子3は、上框(図示せず)と、下框(図示せず)と、左側の戸先框31と、右側の召合せ框32とからなる框体の内側にガラス面材30を嵌め込んで形成されている。内障子4は、上框(図示せず)と、下框(図示せず)と、右側の戸先框41と、左側の召合せ框42とからなる框体の内側にガラス面材40を嵌め込んで形成されている。網戸5は、上框(図示せず)と、下框(図示せず)と、左右の戸先框51、51と、からなる網戸框体の内側に網50を張設して形成されている。この網戸5は、室外側の見付面をサッシ枠2の室外側の見付面と略同面に揃えて建て込まれる、いわゆる面付け網戸である。
図1は、外障子3を室内から見て右側に動かし、開放された左半部に網戸5を配置した態様を示している。また、図2は、内障子4を室内から見て左側に動かし、開放された右半部に網戸5を配置した態様を示している。この網戸付きサッシ1は、前記いずれの態様でも網戸5を固定することができるように、図中の丸囲み部分(L、R)に網戸ロック手段がそれぞれ設けられている。なお、図1および図2中の符号26、27は、外障子3および内障子4を開いたときに、それらの召合せ框32、42と縦枠21、21との衝突を防ぐために下枠および上枠に取り付けられる樹脂製のストッパ(戸当り)である。
図3〜図6は、図1中の左側の丸囲み部分(L)に設けられる網戸ロック手段を示している。室内から見て左側の縦枠21の見込面には、網戸閉合フィン25と、外障子閉合フィン23とが、それぞれ縦枠21の略全高にわたって枠内側へ張り出すように設けられている。
網戸閉合フィン25は、その先端の縁部が室内側へ横断面J字状に折り返されている。この網戸閉合フィン25は、網戸5を閉じたときに、網戸5の戸先部(左側の戸先框51の見込面に形成された凹部)に呑み込まれて、網戸5と縦枠21との隙間を塞ぐとともに、網戸5の戸先框51の凹部に取り付けられた引寄せブロック52(図1参照)に接触して網戸5のガタツキを防ぐ。
外障子閉合フィン23は、横断面が略直線状で、網戸閉合フィン25よりも枠内側に大きく張り出している。この外障子閉合フィン23は、外障子3を閉じたときに、外障子3の戸先部(戸先框31の見込面に形成された凹部)に呑み込まれ、その戸先部に取り付けられた軟質樹脂製のタイト材33に密着して外障子3と縦枠21との隙間を塞ぐとともに、外障子3の戸先框31の凹部に取り付けられた引寄せブロック(図示せず)に接触して外障子3のガタツキを防ぐ。
網戸ロック手段は、網戸5の戸先部に取り付けられた受け部材6と、サッシ枠2の縦枠21に取り付けられたロック部材7と、を含んで構成される。
受け部材6は、網戸5の戸先框51の凹部内に装着される取着基部61から、網戸閉合フィン25の室内側に突き出し、網戸閉合フィン25の先端の折り返し部分に沿うようにして縦枠21側へと延びている。受け部材6の先端は、室内側に向けて横断面L字状に屈曲された受け片62となされ、この受け片62が、網戸5を閉じると縦枠21の見込面に当接するように形成されている。
受け部材6の取着基部61は、網戸5の戸先框51の凹部の奥に形成されたリップ付きの溝部53内に挿入されており、その取着基部61に戸先側から螺入した止めネジ54を溝部53の奥壁に押圧して固定されている。このようにして、受け部材6が室内側から操作しやすい適宜の高さに取り付けられる。小さい子供が不用意に開けることを防ぐ目的で設置する場合には、子供の手が届きにくい位置に取り付けることも、もちろん可能である。
ロック部材7は、縦枠21の見込面に添設されるガイドピース71と、ガイドピース71に係合して上下方向に摺動するスライダ73と、によって構成されている。
ガイドピース71は、横断面がリップ付きの溝形をなすように形成された縦長矩形の部材である。サッシ枠2の枠内側(図3中のA視点)から見たときに、その正面に開口するガイド溝72は、上下方向に等幅で延び、その下端は閉じて、上端が上向きに開口している。ガイドピース71を枠内側から見たときの背面は平坦に形成されて、その背面が、網戸閉合フィン25と外障子閉合フィン23とによって挟まれた縦枠21の見込面に取り付けられる。この取り付けには、例えば両面テープを用いることができる。
スライダ73は、図5に示すように、サッシ枠2の枠内側から見たときの背面に、ガイドピース71のガイド溝72に係合し得る横断面略T字形の係合突部74を有し、この係合突部74をガイド溝72に挿入させてガイドピース71に係合されている。ガイド溝72の下端が閉じて上端が開口しているため、スライダ73はガイド溝72から抜け落ちはせず、上方には抜き出し可能となっている。スライダ73をサッシ枠2の枠内側から見たときの正面側には、スライダ73を指先で上下動させるための指掛り突起75が形成されている。また、スライダ73の室外側の縁部は、ガイドピース71よりもさらに室外側へ延び出すとともに、縦枠21側に接近するように屈曲されて、受け部材6の受け片62に係脱可能な係合片76となされている。係合片76の背面の上部および下部には、受け片62に係合しやすくするための迎えテーパ77が形成されている。このスライダ73をガイド溝72に沿って上昇させたときに、係合片76が受け部材6の受け片62に係脱するように、ロック部材7の取り付け高さが設定される。
このロック部材7は、ガイドピース71にスライダ73を係合させた状態での重なり厚さが、外障子閉合フィン23の張り出し幅を超えず、外障子3を閉じたときに縦枠21の見込面と外障子3の戸先部との隙間に納まるように、全体的に薄い形状に形成されている。そして、図に示すように、外障子3を開いて網戸5を閉じると、網戸5の戸先部から突出した受け部材6の受け片62が、網戸閉合フィン25よりも室内側で縦枠21の見込面に当接する。この状態で縦枠21に取り付けたロック部材7のスライダ73を押し上げると、スライダ73の室外側の縁部に形成された係合片76が、受け部材6の受け片62に係合して、網戸5が縦枠21側に引き寄せられた状態に拘束される。このとき、受け部材6の受け片62とスライダ73の係合片76との重なり厚さが、縦枠21の見込面と、網戸5の戸先框51の室内側の側縁部との隙間に納まるように、受け片62および係合片76が、どちらも薄い形状に形成されている。
本願が開示する発明に係る網戸ロック手段は、このように、網戸5の戸先部に取り付けられた受け部材6と縦枠21に取り付けられたロック部材7とが、縦枠21に設けられた網戸閉合フィン25よりも室内側で互いに係合するように構成されている。つまり、受け部材6とロック部材7との係合部位が、網戸閉合フィン25の室外側まで回り込まない。そして、ロック部材7の厚さが、外障子3を閉じた状態で縦枠21の見込面と外障子3の戸先框31との隙間に納まるとともに、受け部材6とロック部材7との係合部位の重なり厚さが、網戸5を閉じた状態で、縦枠21の見込面と網戸5の戸先框51との隙間に納まるので、網戸5や外障子3の開閉の妨げにならず、外障子3を閉めたときの水密性や気密性にも影響を及ぼさない。
この網戸ロック手段は、各部材が薄くてコンパクトな形状に形成されるので、部材点数が少なくて済み、製造コストが安価になる。網戸5やサッシ枠2への組み付けは、孔あけ等の特殊な加工を要しないので、取付位置に特段の制約を受けない。ロック部材7を縦枠21に取り付けるのは両面テープでも可能なので、既設サッシへの後付けや、設置後の付替えも容易である。子供が成長するなどして必要性が低下すれば、跡を残さずに受け部材6やロック部材7を取り外すこともできる。
また、受け部材6とロック部材7との係合形態や、ロック部材7におけるガイドピース71とスライダ73との係合形態が簡素であり、各係合部位の横断面形状が上下方向について一様になるように形成されているので、受け部材6およびロック部材7の、上下方向の位置合わせに高い精度が要求されない。かくして、経済性および実用性に優れる網戸ロック手段が実現する。
なお、スライダ73を上昇させたときに網戸5がロックされるようにしているのは、例えば居住者がサッシの室外側に設けられたバルコニーにいるとき、係合部位の摩耗や衝撃等によってスライダ73が下降し、網戸5がロックされて居住者が室外に閉め出される、といった不測の事態を防ぐための安全設計である。
図7は、図2中の右側の丸囲み部分(R)に設けられる網戸ロック手段を示している。室内から見て右側の縦枠21の見込面には、外障子閉合フィン23に代えて内障子閉合フィン24が設けられている。内障子閉合フィン24は、外障子閉合フィン23よりも室内側に設けられるので、網戸閉合フィン25との間隔が広くなっている。これ以外は基本的に、前述した左側の網戸ロック手段の各構成部材を左右対称に配することで、右側の網戸ロック手段が構成される。左側の網戸ロック手段と右側の網戸ロック手段との間で、部材構成や作用効果に実質的な差異はないので、左側の網戸ロック手段と共通する部位、部材については共通の符号を付して、重複する説明は省略する。受け部材6およびスライダ73は、左側の網戸ロック手段に用いられているものを上下反転させて取り付ければよいので、使用部品を共通化することができる。このように、本願が開示する発明に係る網戸付きサッシ1の網戸ロック手段は、引違い方式のサッシにおいても、左右ほぼ同じ構成で実施可能である。
以上に説明したように、本願が開示する発明に係る網戸付きサッシは、コンパクトな構造で、部品点数も少なく、サッシへの組み付けも簡単になる網戸ロック手段を備えるものである。この網戸ロック手段を採用することにより、網戸付きサッシの気密性や水密性を損なうことなく、少ない手間とコストで使い勝手を向上させることができるとともに、小さい子供が不用意に網戸を開けて室外に出るのを防ぐことができる。
なお、本願が開示する発明の技術的範囲は、例示した実施の形態によって限定的に解釈されるべきものではなく、特許請求の範囲の記載に基づいて概念的に解釈されるべきものである。本願が開示する発明の実施に際しては、特許請求の範囲において具体的に特定していない部材・部品の形状や構造、位置関係、係合形態等を、例示形態と実質的に同様の作用効果が得られる範囲内で適宜、改変して実施することができる。
例えば、ロック部材7のスライダ73については、指掛り突起75を図8に示すような形状に改変することもできる。また、ガイドピース71とスライダ73との係合形態や、スライダ73と受け部材6との係合形態についても、スライダ73が上下方向に円滑に摺動して、互いに無理なく係合し得るものであれば、例示形態に代わる適宜の形態を選択することができる。受け部材6を網戸5の戸先框51に装着する形態についても、戸先框51の断面形状等に応じて、適宜改変することが可能である。
本願が開示する発明は、住宅その他の居住用建物の居室に設けられる様々な網戸付きサッシに利用することができる。
1 網戸付きサッシ
2 サッシ枠
21 縦枠
23 外障子閉合フィン
24 内障子閉合フィン
25 網戸閉合フィン
26 ストッパ(戸当り)
27 ストッパ(戸当り)
3 外障子
30 ガラス面材
31 戸先框
32 召合せ框
33 タイト材
4 内障子
40 ガラス面材
41 戸先框
42 召合せ框
5 網戸
50 網
51 戸先框
52 引寄せブロック
53 溝部
54 止めネジ
6 受け部材
61 取着基部
62 受け片
7 ロック部材
71 ガイドピース
72 ガイド溝
73 スライダ
74 係合突部
75 指掛り突起
76 係合片

Claims (7)

  1. サッシ枠の枠内に、障子および網戸が横引き可能に建て込まれて、前記網戸に取り付けられた受け部材と、前記サッシ枠に取り付けられたロック部材との係合によって前記網戸の移動が規制される網戸ロック手段を備えた網戸付きサッシであって、
    前記サッシ枠の縦枠の見込面には、前記網戸を閉じたときに前記網戸の戸先部に呑み込まれる網戸閉合フィンと、前記障子を閉じたときに前記障子の戸先部に呑み込まれる障子閉合フィンとが、前記サッシ枠の枠内側に張り出すようにそれぞれ設けられ、
    前記網戸の戸先部には、受け部材が前記網戸閉合フィンの室内側に突き出すように取り付けられる一方、
    前記網戸閉合フィンと前記障子閉合フィンとによって挟まれた前記縦枠の見込面には、前記受け部材に係脱し得るロック部材が取り付けられており、
    前記ロック部材が、前記障子を閉じた状態で、前記縦枠の見込面と前記障子の戸先部との隙間に納まるとともに、
    前記受け部材と前記ロック部材との係合部位が、前記網戸を閉じた状態で、前記縦枠の見込面と前記網戸の戸先部との隙間に納まるように形成されている
    ことを特徴とする網戸付きサッシ。
  2. 請求項1に記載された網戸付きサッシにおいて、
    前記受け部材の先端は室内側に向けて屈曲された受け片となされ、その受け片が前記網戸を閉じた状態で前記縦枠の見込面に当接するように形成される一方、
    前記ロック部材は、前記縦枠の見込面に添設されるガイドピースと、前記ガイドピースに係合して上下方向に摺動するスライダとを具備し、
    前記スライダの室外側の縁部に沿って、前記受け部材の前記受け片に係脱可能な係合片が形成されている
    ことを特徴とする網戸付きサッシ。
  3. 請求項2に記載された網戸付きサッシにおいて、
    前記受け部材の前記受け片と前記ロック部材の前記スライダとの係合部位の横断面形状が上下方向について一様であり、
    前記ロック部材における前記ガイドピースと前記スライダとの係合部位の横断面形状が上下方向について一様である
    ことを特徴とする網戸付きサッシ。
  4. 請求項2または3に記載された網戸付きサッシにおいて、
    前記ロック部材の前記ガイドピースおよび前記スライダは、前記サッシ枠の枠内側から見たときに縦長矩形の外形をなし、
    前記スライダは、前記サッシ枠の枠内側に指掛り突起が形成されている
    ことを特徴とする網戸付きサッシ。
  5. 請求項2〜4のいずれか一項に記載された網戸付きサッシにおいて、
    前記ロック部材は、前記スライダを上昇させたときに前記受け部材に係合するように、前記縦枠に取り付けられている
    ことを特徴とする網戸付きサッシ。
  6. 請求項1〜5のいずれか一項に記載された網戸付きサッシにおいて、
    前記受け部材は、前記網戸の戸先部に装着される取着基部を有し、
    前記取着基部が、前記網戸を閉じた状態で前記網戸閉合フィンに干渉しないように取り付けられている
    ことを特徴とする網戸付きサッシ。
  7. 請求項1〜6のいずれか一項に記載された網戸付きサッシにおいて、
    前記網戸付きサッシが引違い方式のサッシであり、
    前記網戸の左右両側の戸先部に前記受け部材がそれぞれ取り付けられるとともに、
    前記サッシ枠の左右両側の縦枠に前記ロック部材がそれぞれ取り付けられている
    ことを特徴とする網戸付きサッシ。
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