JP7365742B1 - 浸水防止ドアセット - Google Patents
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Abstract
Description
第2発明の浸水防止ドアセットは、第1発明において、前記第1スイングドアまたは前記第2スイングドアの少なくともいずれか一方に、前記第1スイングドアおよび前記第2スイングドアに挟まれるように設けられ、前記第1スイングドアまたは前記第2スイングドアの、前記環状枠平面に垂直な方向への動作により押圧されることで防水性能を高める第2召し合わせ部シール部材が設けられいることを特徴とする。
第3発明の浸水防止ドアセットは、第1発明において、前記第1スイングドアおよび前記第2スイングドアの少なくともいずれかのドアの吊元側には、前記第1スイングドアもしくは前記第2スイングドアに関して、スイング動作を案内する機能と、前記枠ドア間シール部材を、前記環状枠平面に垂直な方向への押圧動作を案内する機能と、を有する二軸蝶番が設けられ、前記二軸蝶番の環状枠側軸心に対する前記二軸蝶番のドア側軸心の水平面内の位置関係において、前記押圧動作の前よりも後において、前記ドア側軸心が前記戸先側に位置していることを特徴とする。
第4発明の浸水防止ドアセットは、第3発明において、前記二軸蝶番は、前記第1スイングドアおよび前記第2スイングドアの少なくともいずれかのドアの吊元側一か所に対して一つ設けられ、前記二軸蝶番の上下方向における上端および下端が、前記二軸蝶番が設けられている前記第1スイングドアまたは前記第2スイングドアの重心を挟んで設けられていることを特徴とする。
また、スイングドアの戸先側への動作により押圧されるシール部材であるので、従来とは押圧される主となる方向が異なり、スイングドア同士での段差が抑制され、これによっても防水性能を高めることができる。
第2発明によれば、召し合わせ部に、環状枠平面の垂直な方向に押圧されることで防水性能を高める第2召し合わせ部シール部材が設けられていることにより、さらに召し合わせ部での防水性能を高めることができる。また、シール部材が二重になっているので、第2召し合わせ部シール部材を必要以上に押圧する必要がなくなり、第1スイングドアと第2スイングドアの環状枠平面に垂直な方向の段差が少なくなり、この点でも防水性能が向上する。
第3発明によれば、ドアの吊元側に設けられている二軸蝶番において、押圧動作の前よりも後において、ドア側軸心が戸先側に位置していることにより、シンプルな構成で召し合わせ部第1シール部材を適切に押圧することができる。
第4発明によれば、吊元側一か所に対して設けられた一つの二軸蝶番において、上下方向の上端および下端が、ドアの重心を挟んで設けられていることにより、ドアの重心より上側で作用する、ドアを開けようとする力が、ドアの重心よりも下側で作用する、ドアを閉めようとする力と相殺されるので、二軸蝶番に用いられる位置保持用のばねのばね定数を極端に強くする必要がなくなり、二軸蝶番の構成をシンプルにできる。
<全体構成>
図2には、本発明の第1実施形態に係る浸水防止ドアセット10の正面図を示す。図2では、水があると想定される室外側から浸水防止ドアセット10を見た場合を示している。浸水防止ドアセット10は、ビル、家屋、倉庫などの建築物またはトンネルなどの開口部に設置され、室外に存在する水が、室内に侵入することを防止するためのドアセットであり、図2の紙面において奥側が室内側、手前側が室外側となる。
本実施形態に係る浸水防止ドアセット10の環状枠11には、防水のための枠ドア間シール部材18が設けられている。この枠ドア間シール部材18は、第1スイングドア12および第2スイングドア13の、環状枠11により構成される環状枠平面に垂直な方向への動作により押圧されることで、防水性能を高めることができる公知の構成である。ここで、環状枠平面とは、環状枠11を構成する縦枠および横枠を含む平面を意味し、この環状枠平面に垂直な方向とは、図2の紙面において、奥行き方向を意味する。また、第1スイングドア12、第2スイングドア13は、防水性能を高めるために、環状枠平面に対して、あらかじめ定められた角度を持って動作することがあるが、この場合であっても、第1スイングドア12等は、環状枠平面に垂直な方向への動作を含んでおり、この垂直な方向への動作により、枠ドア間シール部材18の防水性能を高めることができる。
本実施形態に係る浸水防止ドアセット10は、第1スイングドア12と第2スイングドア13との間の召し合わせ部の防水性能を高めるための第1召し合わせ部シール部材20を備えている。この第1召し合わせ部シール部材20について、図1および図2を用いて説明する。図1は、本実施形態に係る浸水防止ドアセット10の召し合わせ部の平面方向、詳しくは図2のI-I断面の拡大断面図である。図1(A)は第1召し合わせ部シール部材20が押圧されていない場合の拡大断面図、図1(B)は第1召し合わせ部シール部材20が互いに押圧されている場合の拡大断面図である。図1の紙面においては、上側が室内側、下側が室外側となる。
本実施形態に係る浸水防止ドアセット10は、枠ドア間シール部材18の防水機能を働かせるための押圧部材14を備えていることが好ましい。この押圧部材14の構成は公知の構成であり、第1スイングドア12および第2スイングドアをあらかじめ定められた方向に動作させ、少なくとも枠ドア間シール部材18および第1召し合わせ部シール部材20のいずれかを押圧することができる。例えば、押圧部材14は、グレモンハンドルを有するものが該当する。図2に示すように、本実施形態では、押圧部材14は、第1スイングドア12の吊元側、および第2スイングドア13の吊元側と下部に、計3個設けられているが、この構成に限定されない。第1スイングドア12または第2スイングドア13のいずれか一方に設けられる場合もある。いずれか一方に設けられる場合、本実施形態では、第1スイングドア12が先に閉まり、第2スイングドア13が後から閉まる構成であるため、押圧部材14は第2スイングドア13に設けられることが好ましい。なお、押圧部材14が設置場所について、「戸先側」および「吊元側」という表現が用いられたが、「吊元側」は、スイングドア構造のスイング動作の中心に近い側を意味し、「戸先側」は「吊元側」と逆の側を意味する。また、押圧部材14は、設けられない場合もある。この場合、浸水防止ドアセット10のスイングドアは、室外の水位が上がるにしたがって、水圧により、後述する二軸蝶番30に案内されながら各シール部材を押圧する。
本実施形態に係る浸水防止ドアセット10は、押圧部材14により、防水性能を高める動作を第1スイングドア12および第2スイングドア13に行わせるために、二軸蝶番30がそれぞれのスイングドアの吊元側に設けられていることが好ましい。図3には、本実施形態で用いられている二軸蝶番30の斜視方向からの説明図を、図4には、その平面方向の拡大図を示す。図3、図4の二軸蝶番30は、図2の紙面において左上に位置している二軸蝶番30の図である。これらの図は、押圧部材14などにより防水性能を高める動作の前の状態を表している。
なお、本実施形態では二軸蝶番30を用いる構成について説明したが、これに限定されない。例えば一軸の蝶番に互いの戸先方向に動作する機構を付加した構造であっても問題ない。
浸水防止を必要としない通常時においては、浸水防止ドアセット10の使用者は、第1スイングドア12を環状枠11に嵌め込んだ状態にし、第2スイングドア13に設けられているドアノブ17を用いて、第2スイングドア13をスイングさせ、第2スイングドアを開いた状態にして、浸水防止ドアセット10を通過する。また、大きな荷物を通過させる際には、その使用者は、第2スイングドア13だけでなく、第1スイングドア12をスイングさせ、両ドアを開いた状態にし、環状枠11の内部を通過することができる荷物等を通過させることができる。また、使用者は、第2スイングドア13に設けられた鍵により、第1スイングドア12および第2スイングドア13を占めた状態にした後、浸水防止ドアセット10を施錠する。なお、この通常時において、押圧部材14は用いられない。
図5には、本発明の第2実施形態に係る浸水防止ドアセットの召し合わせ部の平面方向の拡大図を示す。図5(A)は第1召し合わせ部シール部材20が押圧されていない場合の拡大図、図5(B)は、第1召し合わせ部シール部材20が押圧されている場合の拡大図である。図5の紙面においては、上側が室内側、下側が室外側となる。第1実施形態に係る浸水防止ドアセット10と、第2実施形態に係る浸水防止ドアセット10との相違点は、第1スイングドア12と第2スイングドア13との間の召し合わせ部の構造に関する点のみであるので、以下では相違点について説明するとともに、同じ構造および使用方法に関する説明は省略する。
本実施形態に係る浸水防止ドアセット10は、第1スイングドア12と第2スイングドア13との間の召し合わせ部の防水性能を高めるための第1召し合わせ部シール部材20と併せて、第2召し合わせ部シール部材21を備えている。この第1召し合わせ部シール部材20については、第1実施形態と同じである。
<第3実施形態における二軸蝶番30>
図6には本発明の第3実施形態に係る浸水防止ドアセットの正面図を、図7には本実施形態で用いられている二軸蝶番30の斜視方向からの説明図を示す。第1実施形態に係る浸水防止ドアセット10と、第3実施形態に係る浸水防止ドアセット10との相違点は、二軸蝶番30構造に関する点のみであるので、以下では相違点について説明するとともに、同じ構造及び使用方法に関する説明は省略する。図7の二軸蝶番30は、図6の紙面において左上に位置している二軸蝶番30の図である。この図は、押圧部材14により防水性能を高める動作の前の状態を表している。
11 環状枠
12 第1スイングドア
13 第2スイングドア
14 押圧部材
18 枠ドア間シール部材
20 第1召し合わせ部シール部材
21 第2召し合わせ部シール部材
30 二軸蝶番
D1 下端
G1 重心
U1 上端
Claims (4)
- 環状枠と、
該環状枠に嵌る第1スイングドアと、
前記環状枠に嵌り、前記第1スイングドアと対となる第2スイングドアと、
前記環状枠に設けられ、前記第1スイングドアおよび前記第2スイングドアの、前記環状枠により構成される環状枠平面に垂直な方向への動作により押圧されることで防水性能を高める枠ドア間シール部材と、
前記第1スイングドアまたは前記第2スイングドアの少なくともいずれか一方に設けられ、前記第1スイングドアと前記第2スイングドアとの召し合わせ部に位置し、前記第1スイングドアまたは前記第2スイングドアの、前記第1スイングドアが前記環状枠に嵌り込んだ際の戸先側への動作により押圧されることで防水性能を高める第1召し合わせ部シール部材と、を備えた、
ことを特徴とする浸水防止ドアセット。 - 前記第1スイングドアまたは前記第2スイングドアの少なくともいずれか一方に、
前記第1スイングドアおよび前記第2スイングドアに挟まれるように設けられ、
前記第1スイングドアまたは前記第2スイングドアの、前記環状枠平面に垂直な方向への動作により押圧されることで防水性能を高める第2召し合わせ部シール部材が設けられいる、
ことを特徴とする請求項1に記載の浸水防止ドアセット。 - 前記第1スイングドアおよび前記第2スイングドアの少なくともいずれかのドアの吊元側には、
前記第1スイングドアもしくは前記第2スイングドアに関して、スイング動作を案内する機能と、前記枠ドア間シール部材を、前記環状枠平面に垂直な方向への押圧動作を案内する機能と、を有する二軸蝶番が設けられ、
前記二軸蝶番の環状枠側軸心に対する前記二軸蝶番のドア側軸心の水平面内の位置関係において、前記押圧動作の前よりも後において、前記ドア側軸心が前記戸先側に位置している、
ことを特徴とする請求項1に記載の浸水防止ドアセット。 - 前記二軸蝶番は、前記第1スイングドアおよび前記第2スイングドアの少なくともいずれかのドアの吊元側一か所に対して一つ設けられ、
前記二軸蝶番の上下方向における上端および下端が、前記二軸蝶番が設けられている前記第1スイングドアまたは前記第2スイングドアの重心を挟んで設けられている、
ことを特徴とする請求項3に記載の浸水防止ドアセット。
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JP2022180951A (ja) * | 2021-05-25 | 2022-12-07 | 文化シヤッター株式会社 | 建具装置 |
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- 2023-07-19 JP JP2023117260A patent/JP7365742B1/ja active Active
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