JP2011094332A - 両開き扉装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 簡単な構造で召合せ部上下方向両端での扉と扉枠との密閉を高くし、密閉性が高い両開き扉装置を提供する。
【解決手段】 後開き扉9aの戸先側に召合せ部材16を上下方向に設け、召合せ部材16の上下方向の端部を薄板状に形成して被挟持部材17とする。先開き扉9bの戸先側に召合せシール部材19を上下方向に設ける。扉枠5を構成する竪枠6および横枠7にシール部材14を設け、被挟持部17をシール部材14と召合せシール部材19とで挟み込んで両扉9a、9bの戸先側の召合せ部を密閉する。また、扉枠5のシール部材14に対向する一対の扉9a、9bの縁部にエッジ部材15設け、エッジ部材15をシール部材14に食い込ませて密着させて開口部4を密閉する。
【選択図】 図5

Description

本発明は、扉あるいは扉枠のいずれか一方にシール部材を設けて他方と圧着させて密閉する両開き扉装置に関する。
従来、両開き扉装置は建物等の出入口などに設置されるものである。また、両開き扉装置にはその目的により、例えば、水密性を備えた防水扉、気密性を備えた防音扉などが知られている。これらは、出入口部となる開口枠の左右の竪枠に、一方に召合せ部を備えた左右一対の扉を開閉可能に夫々設け、扉と開口枠との間にシール部材を設けて圧着させ、水密あるいは気密に塞ぐものである。防水扉は通常時には両開き扉としても使用でき、洪水時などには防水扉と開口枠の隙間から水が浸入するのを防ぐ水密構造になっている。防音扉は騒音などの発生する場所の出入口等に使用され、防音扉と開口枠の隙間から音が漏洩するのを防ぐ気密構造になっている。
防水扉の両開き扉装置として、特許文献1のものが知られている。これは、閉鎖時には、主扉下部の吊元側より外方に突出するロッドが縦枠に干渉して押し込みされ、ロッドに連結する板ばねが下方にたわんで主扉下部に設けられた下横主扉用水密材を下方に移動させ、下枠の上面に下横主扉用水密材が圧接される。また、副扉下部には下横副扉用水密材が設けられ、通常時は閉じた状態で下枠の上面に圧接している。そして、主扉を閉じると、副扉の召合せ突片に設けられた召合せ水密材が主扉の召合せ框に圧接する。更に、召合せ突片の下部には召合せ下部水密材が設けられ、召合せ下部水密材は主扉を閉じた状態で下枠の上面に圧接すると共に主扉の下横主扉用水密材と副扉の下横副扉用水密材とに接触させて、水密性を上げる構造になっている。
また、防音扉の両開き扉装置として、特許文献2のものが知られている。これは、扉枠側に気密パッキンを設けて、扉本体を閉じた時に扉本体の周囲面を当接させている。また、一方の扉本体に戸当たり部材が設けられ、戸当たり部材に気密パッキンを設けて、他方の扉本体に当接させている。そして、戸当たり部材の上部と下部には、扉本体間の隙間を閉塞するゴム板が戸当たり部材の気密パッキンと並ぶように設けられ、ゴム板の切欠き溝が扉枠側の横枠ゴムパッキンと当接し、気密する構造になっている。
特許第3235052号公報 特開2004−60381号公報
しかしながら、特許文献1に記載のものでは、下枠の上面に下横主扉用水密材を圧接させる構造となっているので下枠の上面にゴミなどが付着しやすく、防水扉下部において水密性が弱くなる問題がある。また、主扉を閉めることにより、押し込みされたロッドに連結する板ばねが下方にたわむことで下横主扉用水密材を下枠の上面に圧接させる構造となっていて、構造が複雑である。さらには、板ばねを下方にたわませることにより下横主扉用水密材を下枠の上面に圧接させる構造のため、板ばねがたわむのは長手方向中央付近であり、両端側になるほど下横主扉用水密材を下方に押し下げる力が弱く、長手方向において下横主扉用水密材が下枠の上面に均等な力で圧接されず、防水扉下部において水密性が弱いことが問題である。そのため、この下横主扉用水密材は召合せ部の下部では召合せ下部水密材とも接触するが、召合せ下部水密材に強く押しつけられるものではないので、水密性が弱いという問題があった。
また、特許文献2に記載のものでは、戸当たり部材から突出したゴム板が横枠ゴムパッキンに当接するだけのものであり、召合せ部の隙間の位置ではゴム板は横枠ゴムパッキンに押し付けられておらず、密閉性が低い問題があった。また、戸当たり部材の上部と下部に設けたゴム板が召合せ部の隙間に露呈していて強度的に弱く、防水扉にこのゴム板の構造を採用した場合、高い水圧が直接かかるため浸水しやすい。しかも、ゴム板は戸当たり部材の気密パッキンと並ぶように設けられているだけなので、高い水圧が直接かかるとゴム板と気密パッキンの隙間から浸水する。つまり、洪水時などに高い水密性を必要とする防水扉とするには水密性に問題がある。
そこで本発明は、上記問題点に鑑み、簡単な構造で召合せ部上下方向両端での扉と扉枠との密閉を高くし、密閉性が高い両開き扉装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、第1の課題解決手段は、扉枠の開口部に吊り元側を扉枠に枢着した一対の扉を夫々開閉可能に設け、一方の扉の戸先側に召合せ部材を上下方向に設け、召合せ部材あるいは他方の扉の戸先側のいずれかに召合せシール部材を設けて、召し合せシール部材を介して一方の扉の召し合せ部材と他方の扉の戸先側とを圧着して両方の扉の戸先側を密着させ、扉あるいは扉枠のいずれかにシール部材を設けて双方を圧着して開口部を密閉する両開き扉装置において、前記他方の扉を先開き扉とし、先開き扉の戸先側に前記召合せシール部材を上下方向に設け、前記召合せ部材を設けた一方の扉を後開き扉とし、前記扉枠を構成する竪枠および横枠に前記シール部材を一対の扉の縁部が圧着するように設け、前記召合せ部材の上下方向の端部を被挟持部とし、被挟持部を前記シール部材と前記召合せシール部材とで挟み込んで密閉するようにしたことである。
また、第2の課題解決手段は、前記召合せ部材は、少なくとも前記被挟持部を薄板状に形成したことである。
また、第3の課題解決手段は、前記被挟持部に、上下方向の端側および先開き扉側に向かうにつれて薄くなる略斜面の面取り端部を形成したことである。
また、第4の課題解決手段は、前記一対の扉に引寄せ機構を備えたロック手段を設け、前記一対の扉の縁部に前記シール部材と対向可能なエッジ部材を突出するように設け、エッジ部材を前記被挟持部あるいは前記召合せシール部材と連続させ、一対の扉をロック手段の引寄せ機構により前記扉枠に圧着することでエッジ部材を前記シール部材に食い込ませて密着させ、前記扉枠の開口部と、前記両方の扉の戸先側を水密に密閉するように構成して防水扉としたことである。
本願の請求項1の発明では、前記他方の扉を先開き扉とし、先開き扉の戸先側に前記召合せシール部材を上下方向に設け、前記召合せ部材を設けた一方の扉を後開き扉とし、前記扉枠を構成する竪枠および横枠に前記シール部材を一対の扉の縁部が圧着するように設け、前記召合せ部材の上下方向の端部を被挟持部とし、被挟持部を前記シール部材と前記召合せシール部材とで挟み込んで密閉するようにした。これによれば、簡単な構造で召合せ部上下方向両端での扉と扉枠との密閉性を高くできる。
また、本願の請求項2の発明では、前記召合せ部材は、少なくとも前記被挟持部を薄板状に形成した。これによれば、被挟持部をシール部材と召合せシール部材とで挟み込みやすく、簡単な構造で密閉性を高くできる。
また、本願の請求項3の発明では、前記被挟持部に、上下方向の端側および先開き扉側に向かうにつれて薄くなる略斜面の面取り端部を形成した。これによれば、被挟持部がシール部材と召合せシール部材に挟み込まれる箇所において、被挟持部の角部の厚みを薄くしていくことで、被挟持部によるシール部材と召合せシール部材の変形による隙間が極めて小さくなって、3者がより密着しやすくなり、密閉性を高くできる。
また、本願の請求項4の発明では、前記一対の扉に引寄せ機構を備えたロック手段を設け、前記一対の扉の縁部に前記シール部材と対向可能なエッジ部材を突出するように設け、エッジ部材を前記被挟持部あるいは前記召合せシール部材と連続させ、一対の扉をロック手段の引寄せ機構により前記扉枠に圧着することでエッジ部材を前記シール部材に食い込ませて密着させ、前記扉枠の開口部と、前記両方の扉の戸先側を水密に密閉するように構成して防水扉とした。これによれば、両開きの防水扉であっても戸先側の召合せ部での水密性、特に召合せ部材の上下方向両端の水密性が高くなり、扉と扉枠を水密に密閉でき、洪水時などにおいて、扉と扉枠の隙間から水が浸入するのを防ぐことができる。
本発明の両開き扉装置を室外側正面から見た全体図である。 図1のII−II線拡大断面図である。 図1のIII−III線拡大断面図である。 図2のIV視部分拡大図であり、召合せ部の下部周辺を示す図である。 図4のV−V線拡大断面図である。 図4のVI−VI線拡大断面図であり、被挟持部の角部の断面形状を示す図である。
本願発明の実施の形態について、図1〜図6により説明する。本実施の形態は両開き防水扉装置に採用した実施例である。本実施の形態では、特開2008−31710号公報に記載の片開き式である防水扉装置の水密構造と略同じ構造であり、両開き式による召合せ部の構造が異なる。尚、以降の説明において、扉の回転軸側を「吊元」、その反対側を「戸先」と称する。
両開き扉装置1は、ビル等の建物躯体2に形成された開口3に嵌め込まれ、建物躯体2との間にコーキング材が充填されて固定的に装着されている。両開き扉装置1は、矩形の開口部(出入口部)4を有する竪枠6および横枠7で構成する扉枠5と、扉枠5の左右の竪枠6に上下一対および左右対称に設けた蝶番装置8によって出入口部4に吊元側が夫々枢着されている左右一対の扉9a、9bと、その一方の扉9aの吊元側と他方の扉9bの吊元側および戸先側の室内側に図示しない引き寄せ機構を備えたロック手段である引き寄せハンドル装置10を夫々備えている。蝶番装置8は、特開2008−31710号公報に記載のものを採用しており、閉鎖時に一対の扉9a、9bを扉枠5側に移動可能に枢支している。
扉枠5を構成する、左右一対の竪枠6と横枠7としての上枠7aおよび下枠7bの各開口側面に、見込幅の室内側端部から開口側へ張り出す扉受け部11が全周に亘って設けられ、これらの扉受け部11の室外側に扉受け部11の先端から室外側へ張り出す保持片12を設けることによってシール部材嵌合溝13が室外側側面に夫々形成されている。図4、図5に示すように、上枠7aと下枠7bの保持片12には、長手方向の中央部に切り欠き部12aが夫々形成されている。ここで、両開き扉装置1の構造において、上枠7a側と下枠7b側の構造は上下対称となっているので、本実施の形態では、以降の説明は図4、図5に示す下枠7b側にて説明する。また、図4において、下枠7bの保持片12および切り欠き部12aとシール部材14の位置を二点鎖線で示す。一対の竪枠6と上枠7aと下枠7bとの各シール部材嵌合溝13は互いに連続され、扉枠5の側面全周に亘って環状に形成されている。シール部材嵌合溝13には、シール部材14が全長に亘って嵌合され、接着剤によって固着されている。シール部材14は扉枠5の側面の全周に亘って扉9a、9bの上側、吊元側および下側の縁部に対向可能に位置されている。尚、上枠7aおよび下枠7bの切り欠き部12aにおいて、シール部材14は図4、図5に示すように切り欠き部12aから露出した状態で位置されている。
一対の扉9a、9bには、シール部材14と対向可能な上側、吊元側および下側の縁部に扉9a、9bの閉鎖側へ突出するエッジ部材15が連続して夫々設けられている。エッジ部材15は、扉9a、9bを扉枠5の扉受け部11側へ引き寄せることでシール部材14に大きく食い込んで密着する。また、エッジ部材15の扉9a、9b側には、ゴム板15aが連続して夫々設けられ、ゴム板15aはエッジ部材15と扉9a、9bに夫々密着している。
一方の扉9aの戸先側には、上下方向の略全長に亘って召合せ部材16が室内側に設けられている。召合せ部材16には、戸当たり面16aが上下方向に形成され、閉鎖時には戸当たり面16aに他方の扉9bの戸先側に設けられた後述する召合せシール部材19が密着する。図4、図5に示すように、召合せ部材16の上下方向の端部である上端部および下端部には、戸当たり面16aを残すようにその反対面側から切り欠かれて薄板状の被挟持部17が形成されている。被挟持部17には、戸当たり面16aの反対面が枠当たり面17aとされ、閉鎖時には枠当たり面17aが横枠7の側面に設けられたシール部材14に密着する。
本実施の形態では、召合せ部材16は屈曲させた薄板材を組み合わせて構成しているが、これが、例えば、ブロック材を切り欠いて構成したものや、ブロック材と薄板材を組み合わせて構成したものや、その他の構成であっても何ら差し支えない。
被挟持部17には、図4および図6に示すように、戸当たり面16a側から枠当たり面17a側に向かって、召合せ部材16の上下方向端側および他方の扉9b側に向かうにつれて角部の厚みが薄くなるように傾斜した斜面と成る面取り端部17bが形成されている。これは、扉を閉じた時、被挟持部17がシール部材14と後述する召合せシール部材19と密着する箇所において、面取り端部17bにより被挟持部17とシール部材14と召合せシール部材19との間にできる隙間が極めて小さくなって、より密着することで密閉性を向上させる為である。尚、本実施の形態では、戸当たり面16a側から面取り端部17bを形成したが、これが枠当たり面17a側からでも、あるいは両側から形成する等しても何ら差し支えない。
召合せ部材16の上下方向の上端部および下端部において、被挟持部17は一方の扉9aのエッジ部材15およびゴム板15aと夫々接している。召合せ部材16と一方の扉9aの隙間にはシーリング材18を充填し、被挟持部17と一方の扉9aおよびエッジ部材15の戸先側端部との隙間にも図示しないシーリング材を充填し、召し合わせ部材16の被挟持部17と一方の扉9aのエッジ部材15およびゴム板15aを一方の扉9aの縁部において全周に亘って環状に連続させている。
他方の扉9bの戸先側には、上下方向に沿って召合せシール部材19が室内側に接着剤によって固着されている。閉鎖時には、召合せシール部材19のシール面19aが召合せ部材16の戸当たり面16aに密着し、上下方向の上端部および下端部では、図4、図5に示すように、横枠7の側面に設けられたシール部材14にも密着する。
召合せシール部材19の上下方向の上端部および下端部において、召合せシール部材19は他方の扉9bのエッジ部材15およびゴム板15aと夫々接している。召合せシール部材19と他方の扉9bおよびエッジ部材15の戸先側端部との隙間に図示しないシーリング材を充填し、召合せシール部材19と他方の扉9bのエッジ部材15およびゴム板15aを他方の扉9bの縁部において全周に亘って環状に連続させている。
引き寄せ機構を備えたロック手段である引き寄せハンドル装置10は、図示しない引き寄せ機構を備えたグレモン締り式の一般的なハンドル装置で、一方の扉9aの吊元側と他方の扉9bの吊元側および戸先側の室内側に夫々設けられ、図示しない引き寄せ機構が一対の扉9a、9bおよび扉枠5に夫々内装されている。引き寄せハンドル装置10は、引き寄せハンドル10aを回動させることにより、図示しない引き寄せ機構によって、扉9a、9bが一体に扉枠5側へ引き寄せられ、閉鎖されるようになっている。尚、引き寄せハンドル装置10は、両開き扉装置1の設置場所や目的に応じて、室外側に設けてもよいし、両側からハンドル操作できるものでもよい。また、引き寄せ機構を備えたロック手段であれば、本実施の形態の引き寄せハンドル装置10に限定されるものではない。
次に、一対の扉9a、9bの開閉動作について説明する。扉9a、9bを開ける場合には、まず先開き扉となる他方の扉9bを先に開けてから、後開き扉となる一方の扉9aを開ける。閉じる場合には、まず一方の扉9aを先に閉じてから、他方の扉9bを閉じる。また、扉9a、9bを閉じた状態で、他方の扉9bの戸先側の引き寄せハンドル装置10の引き寄せハンドル10aを回動させることで、他方の扉9bの戸先側が閉鎖され、一方の扉9aは召合せ部材16が他方の扉9bの戸先側に干渉して開けることができないので、扉9a、9bを施錠した状態にできる。
また、洪水発生時等により扉枠5の出入口部4からの浸水が予想される場合には、一対の扉9a、9bを閉じた状態で、一方の扉9aの吊元側と他方の扉9bの吊元側および戸先側の引き寄せハンドル装置10の引き寄せハンドル10aを夫々回動させることで、一対の扉9a、9b全体が扉枠5の扉受け部11側へ引き寄せられる。一対の扉9a、9bが扉枠5の扉受け部11側へ引き寄せられ扉枠5と圧着すると、一対の扉9a、9bの上側、吊元側および下側の縁部に設けられたエッジ部材15が扉枠5に設けられたシール部材14に大きく食い込んで密着し出入口部4を密閉する。また、召合せ部材16の上端部および下端部において、被挟持部17の枠当たり面17aが横枠7のシール部材14と夫々圧着する。さらに、他方の扉9bの召合せシール部材19のシール面19aが召合せ部材16の戸当たり面16aに圧着し、上端部と下端部では横枠7のシール部材14にも圧着する。つまり、扉9a、9bの召合せ部において、他方の扉9bの戸先側の召合せシール部材19が一方の扉9aの戸先側の召合せ部材16と密着し、召合せ部の上部および下部では、召合せ部材16の被挟持部17を横枠7のシール部材14と他方の扉9bの召合せシール部材19とで挟み込んで密着し、両方の扉9a、9bの戸先側の召合せ部を密閉する。尚、横枠7の保持片12に設けた切り欠き部12aにより、閉鎖時に被挟持部17および召合せシール部材19は保持片12と干渉することはない。そして、扉9a、9bは、各引き寄せハンドル装置10によって夫々閉鎖され、扉枠5の出入口部4を水密に塞ぐことができ、一対の扉9a、9bが完全に水没した状態であっても出入口部4からの浸水を確実に防止できる。
本発明の両開き扉装置1は、密閉構造において、簡単な構造で水密性が高い。これは、両開きの防水扉としては、本実施の形態のような四方枠付き防水扉だけでなく、上枠の無い門扉タイプの防水扉にもこの構造は使用可能であり、敷地の外壁に設置されている通用門などにも使用できる。また、この構造は両開きの防水扉以外にも、例えば、防音扉、電磁シールド扉、気密扉、防火戸などの密閉構造にも応用可能である。
1 両開き扉装置
4 出入口部(開口部)
5 扉枠
6 竪枠
7 横枠
9a 扉(後開き扉)
9b 扉(先開き扉)
10 引き寄せハンドル装置(ロック手段)
14 シール部材
15 エッジ部材
16 召合せ部材
17 被挟持部
17b 面取り端部
19 召合せシール部材

Claims (4)

  1. 扉枠の開口部に吊り元側を扉枠に枢着した一対の扉を夫々開閉可能に設け、一方の扉の戸先側に召合せ部材を上下方向に設け、召合せ部材あるいは他方の扉の戸先側のいずれかに召合せシール部材を設けて、召し合せシール部材を介して一方の扉の召し合せ部材と他方の扉の戸先側とを圧着して両方の扉の戸先側を密着させ、扉あるいは扉枠のいずれかにシール部材を設けて双方を圧着して開口部を密閉する両開き扉装置において、
    前記他方の扉を先開き扉とし、先開き扉の戸先側に前記召合せシール部材を上下方向に設け、前記召合せ部材を設けた一方の扉を後開き扉とし、前記扉枠を構成する竪枠および横枠に前記シール部材を一対の扉の縁部が圧着するように設け、前記召合せ部材の上下方向の端部を被挟持部とし、被挟持部を前記シール部材と前記召合せシール部材とで挟み込んで密閉するようにしたことを特徴とする両開き扉装置。
  2. 前記召合せ部材は、少なくとも前記被挟持部を薄板状に形成したことを特徴とする請求項1記載の両開き扉装置。
  3. 前記被挟持部に、上下方向の端側および先開き扉側に向かうにつれて薄くなる略斜面の面取り端部を形成したことを特徴とする請求項2記載の両開き扉装置。
  4. 前記一対の扉に引寄せ機構を備えたロック手段を設け、前記一対の扉の縁部に前記シール部材と対向可能なエッジ部材を突出するように設け、エッジ部材を前記被挟持部あるいは前記召合せシール部材と連続させ、一対の扉をロック手段の引寄せ機構により前記扉枠に圧着することでエッジ部材を前記シール部材に食い込ませて密着させ、前記扉枠の開口部と、前記両方の扉の戸先側を水密に密閉するように構成して防水扉としたことを特徴とする請求項1〜3いずれか1項記載の両開き扉装置。
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