JP6529370B2 - 止水構造および止水方法 - Google Patents

止水構造および止水方法 Download PDF

Info

Publication number
JP6529370B2
JP6529370B2 JP2015145677A JP2015145677A JP6529370B2 JP 6529370 B2 JP6529370 B2 JP 6529370B2 JP 2015145677 A JP2015145677 A JP 2015145677A JP 2015145677 A JP2015145677 A JP 2015145677A JP 6529370 B2 JP6529370 B2 JP 6529370B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
door
water blocking
vertical
plate
frame
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2015145677A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2017025601A (ja
Inventor
村田 成康
成康 村田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Misawa Homes Co Ltd
Original Assignee
Misawa Homes Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Misawa Homes Co Ltd filed Critical Misawa Homes Co Ltd
Priority to JP2015145677A priority Critical patent/JP6529370B2/ja
Publication of JP2017025601A publication Critical patent/JP2017025601A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6529370B2 publication Critical patent/JP6529370B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Specific Sealing Or Ventilating Devices For Doors And Windows (AREA)

Description

本発明は、止水構造および止水方法に関する。
従来、扉と扉を受ける戸当りとの間に止水板を挟み込み、扉の開口から水が浸入しないような扉の止水構造が利用されている。
特許文献1には、ドア枠10に設けられた戸当り20と、開き戸式の扉である扉体30との間に止水板50を挟み込むような防水ドア構造が記載されている。
具体的には、止水板50の下端部および側端部にそれぞれ下部シール53および側部シール55が設けられている。
これら下部シール53と側部シール55に当接する戸当り20の箇所には、下部パッキン63と縦パッキン65とがそれぞれ設けられている。
そして、扉体30が閉められることで、下部シール53と下部パッキン63とが圧接され、側部シール55と縦パッキン65とが圧接されることで、止水性を実現している。
特開2014−218794号公報
しかしながら、特許文献1に記載の防水ドア構造では、扉体30の下面(下部シール53のフランジ部53c)、および、扉体30の側面(側部シール55のフランジ部55c)まで何ら干渉を受けずに水が浸入することとなる。このため、水の浸入を防ぐ接面(例えば、扉体30とフランジ部53cとの接面)が限られてしまい、止水性を確保することが十分ではないという問題がある。
また、このような構成の場合では、板材51が両端部のウエブ55aを含めた幅寸法が縦枠15の離間寸法よりも僅かに大きくなければ、ウエブ55aが縦枠15に圧着されないため、ウエブ55aが縦枠15に当接していない場合、水が縦パッキン65まで浸入してしまい止水性が低下してしまうという問題がある。
また、止水チューブ33に気体もしくは液体を封入しなければ止水性を発揮することができず、手間が掛かり、設置するのに時間を要するという問題がある。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたもので、迅速に設置ができ、かつ、高い止水性を発揮できる止水構造および止水方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、請求項1に記載の発明は、例えば、図1−3に示すように、上枠12、下枠13および左右の縦枠14,15を枠組みしてなるドア枠10と、前記ドア枠10に対し、前記ドア枠10内の開口2aを開閉可能に取り付けられるドア30と、の間の止水構造1において、前記下枠13の内側に下部戸当り23が凸設され、前記縦枠14,15の内側に縦戸当り24,25が凸設され、前記ドア枠10、前記下部戸当り23、前記縦戸当り24,25および前記ドア30に対して着脱可能な板材51が前記下部戸当り23および前記縦戸当り24,25に立て掛けられ、前記板材51の下端部に沿って下部シール53が設けられ、前記板材51の側端部に沿って側部シール54,55が設けられ、前記下部シール53には、前記板材51の下端部側から屋外側に延出する下部軟質止水材53dが前記下枠13に沿って設けられ、前記側部シール54,55には、前記板材51の側端部側から屋外側に延出する側部軟質止水材55dが前記縦枠24,25に沿って設けられ、前記ドア30が閉じた状態において、前記板材51の下端部と前記下部シール53とが前記下部戸当り23と前記ドア30との間に挟持され、前記板材51の側端部と前記側部シール54,55とが前記縦戸当り14,15と前記ドア30との間に挟持されるとともに、前記下部軟質止水材53dが前記下枠13と前記ドア30の下面との間に挟持され、前記側部軟質止水材55dが前記縦枠14,15と前記ドア30の側面との間に挟持されることを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、上枠12、下枠13および左右の縦枠14,15を枠組みしてなるドア枠10と、ドア枠10に対し、ドア枠10内の開口2aを開閉可能に取り付けられるドア30と、の間の止水構造1において、下枠13の内側に下部戸当り23が凸設され、縦枠14,15の内側に縦戸当り24,25が凸設され、ドア枠10、下部戸当り23、縦戸当り24,25およびドア30に対して着脱可能な板材51が下部戸当り23および縦戸当り24,25に立て掛けられ、板材51の下端部に沿って下部シール53が設けられ、板材51の側端部に沿って側部シール54,55が設けられ、下部シール53には、板材51の下端部側から屋外側に延出する下部軟質止水材53dが下枠13に沿って設けられ、側部シール54,55には、板材51の側端部側から屋外側に延出する側部軟質止水材55dが縦枠24,25に沿って設けられ、ドア30が閉じた状態において、板材51の下端部と下部シール53とが下部戸当り23とドア30との間に挟持され、板材51の側端部と側部シール54,55とが縦戸当り14,15とドア30との間に挟持されるとともに、下部軟質止水材53dが下枠13とドア30の下面との間に挟持され、側部軟質止水材55dが縦枠14,15とドア30の側面との間に挟持されるので、下枠13および縦枠14,15とドア30との間に板材51を挟み込むよりも広い範囲において止水性を発揮させることができる。
具体的には、ドア30が戸当りと当接する箇所だけでなく、下部軟質止水材53dおよび側部軟質止水材55dを設けることで、ドア30の下面および側面までが止水性を発揮することができる。
このため、板材51の下端部および側端部に下部軟質止水材53dおよび側部軟質止水材55dを設けることで、ドア30と戸当りとの間に板材51を挟み込むだけの場合に比べて、より高い止水性を発揮することができる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の止水構造において、例えば、図2−4に示すように、前記下部軟質止水材53dおよび前記側部軟質止水材55dが前記ドア30側に向かうにつれて厚み寸法が増大するくさび状にそれぞれ形成されることを特徴とする。
請求項2に記載の発明によれば、下部軟質止水材53dおよび側部軟質止水材55dがドア30側に向かうにつれて厚み寸法が増大するくさび状にそれぞれ形成されるので、板材51を戸当りに立てかけた際、ドア30を収容する空間は、ドア30側に向かうとともに小さくなる。
このため、ドア30を閉める際、下部軟質止水材53dおよび側部軟質止水材55dがドア30と干渉するので、ドア30を閉めるのに大きな抵抗が生じることとなる。
しかしながら、この抵抗は、下部軟質止水材53dおよび側部軟質止水材55dがドア30と高い圧力で圧着することにつながるため、高い止水性を発揮することができる。
また、くさび形状により生じる抵抗は、ドア30を開放する際の抵抗として作用するため、冠水している状態において、例えば、子供が誤ってドア30を開けてしまうことを防止することができる。
請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の止水構造において、例えば、図4に示すように、前記下部軟質止水材53dには、前記ドア30の下面との当接面に前記ドア30との摩擦抵抗を増大させる下部滑り止め53eが設けられ、前記側部軟質止水材55dには、前記ドア30の側面との当接面に前記ドア30との摩擦抵抗を増大させる側部滑り止め55eが設けられることを特徴とする。
請求項3に記載の発明によれば、下部軟質止水材53dには、ドア30の下面との当接面にドア30との摩擦抵抗を増大させる下部滑り止め53eが設けられ、側部軟質止水材55dには、ドア30の側面との当接面にドア30との摩擦抵抗を増大させる側部滑り止め55eが設けられるので、ドア30を閉めた状態において、下部滑り止め53eおよび側部滑り止め55eがドア30の下面および側面に当接されることとなり、下部軟質止水材53dおよび側部軟質止水材55dとドア30とが位置ずれを起こすおそれがない。
また、下部滑り止め53eおよび側部滑り止め55eがドア30を係止するので、ドア30を閉める際、板材51などの厚みによってドア30が所定の位置まで閉じない場合でも、ドア30が開いてしまうおそれがなく、止水性を発揮することができる。
請求項4に記載の発明は、請求項1から3のいずれか一項に記載の止水構造において、例えば、図4に示すように、前記下部軟質止水材53dが前記ドア30の下面との当接面の縁端部に前記ドア30に向かって突起する下部突起部53fを備え、前記側部軟質止水材55dが前記ドア30の側面との当接面の縁端部に前記ドア30に向かって突起する側部突起部55f備えることを特徴とする。
請求項4に記載の発明によれば、下部軟質止水材53dがドア30の下面との当接面の縁端部にドア30に向かって突起する下部突起部53fを備え、側部軟質止水材55dがドア30の側面との当接面の縁端部にドア30に向かって突起する側部突起部55fを備えるので、ドア30を閉めた状態において、下部突起部53fおよび側部突起部55fがドア30に高い圧力で圧着されることとなり、下部軟質止水材53dおよび側部軟質止水材55dとドア30とが滑るおそれをなくすことができる。
また、下部突起部53fおよび側部突起部55fがドア30と圧着されるので、ドア30を閉める際、板材51などの厚みによってドア30が所定の位置まで閉じない場合でも、ドア30が開いてしまうおそれがなく、止水性を発揮することができる。
請求項5に記載の発明は、請求項1から4のいずれか一項に記載の止水構造において、前記下部戸当り23の前記ドア30側の面に下部パッキン63が前記下部戸当り23に沿って設けられ、前記縦戸当り24,25の前記ドア30側の面に少なくとも前記板材51の側端部の範囲で、かつ、縦パッキン65が前記縦戸当り24,25に沿って設けられ、前記下部パッキン63と前記縦パッキン65とが切れ目なく接続しており、前記下部パッキン63が前記板材51の下端部および前記下部シール53とともに前記下部戸当り23と前記ドア30との間に挟持され、前記縦パッキン65が前記板材51の側端部および前記側部シール54,55ととともに前記縦戸当り24,25と前記ドア30との間に挟持されることを特徴とする。
請求項5に記載の発明によれば、下部戸当り23のドア30側の面に下部パッキン63が下部戸当り23に沿って設けられ、縦戸当り24,25のドア30側の面に少なくとも板材51の側端部の範囲で、かつ、縦パッキン65が縦戸当り24,25に沿って設けられ、下部パッキン63と縦パッキン65とが切れ目なく接続しており、下部パッキン63が板材51の下端部および下部シール53とともに下部戸当り23とドア30との間に挟持され、縦パッキン65が板材51の側端部および側部シール54,55ととともに縦戸当り24,25とドア30との間に挟持されるので、下部パッキン63と縦パッキン65との間から漏水するおそれがない。
このため、止水構造1がより高い止水性を発揮することができる。
請求項6に記載の発明は、請求項1から5のいずれか一項に記載の止水構造において、前記下部戸当り23と前記縦戸当り24,25とには、パッキン63,65が設けられ、前記パッキン63,65は、前記下部戸当り23の前記下部シール53が当接する箇所と、前記縦戸当り24,25の前記側部シール54,55が当接する箇所とが、戸当り20の他の箇所に比して弾性が高いことを特徴とする。
請求項6に記載の発明によれば、下部戸当り23と縦戸当り24,25とには、パッキン63,65が設けられ、パッキン63,65は、下部戸当り23の下部シール53が当接する箇所と、縦戸当り24,25の側部シール54,55が当接する箇所とが、戸当り20の他の箇所に比して弾性が高いので、ドア30を閉めた状態において、下部シール53と側部シール54,55とが弾性の高いパッキン63,65とそれぞれ圧着されることとなり、他の箇所よりも高い圧力で圧着することができ、より高い止水性を発揮することができる。
請求項7に記載の発明は、請求項1から6のいずれか一項に記載の止水構造1を採用して前記ドア枠10と前記ドア30との間を止水する止水方法であって、例えば、図1−4に示すように、前記ドア30が開いた状態において、前記下部軟質止水材53dおよび前記側部軟質止水材55dがそれぞれ前記下枠13および前記縦枠14,15に当接するように、前記板材51を前記下部戸当り23および前記縦戸当り24,25に立て掛け、前記ドア30を閉めることで、前記板材51の下端部と前記下部シール53とを前記下部戸当り23と前記ドア30との間に挟持し、前記板材51の側端部と前記側部シール54,55とを前記縦戸当り24,25と前記ドア30との間に挟持し、前記下部軟質止水材53dを前記下枠13と前記ドア30の下面との間に挟持し、前記側部軟質止水材55dを前記縦枠14,15と前記ドア30の側面との間に挟持することを特徴とする。
請求項7に記載の発明によれば、止水構造1を採用してドア枠10とドア30との間を止水する止水方法であって、ドア30が開いた状態において、下部軟質止水材53dおよび側部軟質止水材55dがそれぞれ下枠13および縦枠14,15に当接するように、板材51を下部戸当り23および縦戸当り24,25に立て掛け、ドア30を閉めることで、板材51の下端部と下部シール53とを下部戸当り23とドア30との間に挟持し、板材51の側端部と側部シール54,55とを縦戸当り24,25とドア30との間に挟持し、下部軟質止水材53dを下枠13とドア30の下面との間に挟持し、側部軟質止水材55dを縦枠14,15とドア30の側面との間に挟持するので、ドア30を閉めることで、板材51と下部シール53および側部シール54,55とが戸当り20とドア30とに挟持されるのに加えて、下部軟質止水材53dが下枠13とドア30の下面との間に挟持され、さらに側部軟質止水材55dが縦枠14,15とドア30の側面との間に挟持されることとなり、下枠13および縦枠14,15とドア30との間に板材51を挟み込むよりも多くの箇所において止水性を発揮させることができる。
具体的には、ドア30が戸当り20と当接する箇所だけでなく、下部軟質止水材53dおよび側部軟質止水材55dを設けることで、ドア30の下面および側面までが止水性を発揮することができる。
このため、下端部および側端部に下部軟質止水材53dおよび側部軟質止水材55dが設けられた板材51をドア30と戸当り20との間に挟み込むだけで、板材51のみを挟み込む場合に比べて、より高い止水性を発揮することができる。
本発明によれば、迅速に設置ができ、かつ、高い止水性を発揮できる止水構造および止水方法を提供することができる。
本発明の本実施形態に係る止水構造が設けられたドア装置を屋内側から見て示した正面図である。 図1において示したII−II断面の断面図である。 図1において示したIII−III断面の断面図である。 本発明の本実施形態に係る下部軟質止水材および側部軟質止水材の断面図である。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。ただし、以下に述べる実施形態には、本発明を実施するために技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の技術的範囲を以下の実施形態および図示例に限定するものではない。
図1は、建物の内側から見て示した止水構造1の正面図である。この止水構造1は建物の外や中へ出入りするための出入口に適用される。この出入口は建物の一階または地階の外壁2に設けられており、豪雨時の屋内への浸水がこの止水構造1によって防止される。
この止水構造1は、閉じた状態のドア30と戸当り20との間に止水板50を挟み込むことによって、ドア30と戸当り20との間の隙間を通じた浸水を止水板50によって防止するものである。より具体的には、この止水構造1は、屋外に冠水した水の圧力を利用して、止水板50を戸当り20に押し当てることによって止水性を向上させたものである。
続いて、止水構造1の構成について具体的に説明する。
この止水構造1は、ドア枠10、戸当り20、ドア30、ヒンジ40および止水板50等から構成されている。
ドア枠10は外壁2に取り付けられている。より具体的には、外壁2の外側と内側とに通じる矩形状の開口2a(前記出入口)が外壁2に設けられており、ドア枠10がその開口2aの内側でその開口2aの縁に沿って外壁2に固定されている。
ドア枠10は、上枠12、下枠13および左右の縦枠14,15を矩形状に枠組みしたものである。つまり、縦枠14,15が互いに間隔をおいて上下に延在し、上枠12および下枠13が互いに間隔をおいて左右に延在し、上枠12の左右の端が縦枠14,15の上端にそれぞれ連結され、下枠13の左右の端が縦枠14,15の下端にそれぞれ連結されている。
戸当り20は、ドア枠10の内側に凸状に設けられているとともに、正面から見て矩形枠状に設けられている。戸当り20は上部戸当り22、下部戸当り23および縦戸当り24,25から構成されている。上部戸当り22が、上枠12の内側に凸状に設けられているとともに、上枠12に沿って左右に延在する。下部戸当り23が、下枠13の内側に凸状に設けられているとともに、下枠13に沿って左右に延在する。縦戸当り24,25は、それぞれ縦枠14,15の内側に凸状に設けられているとともに、それぞれ縦枠14,15に沿って上下に延在する。
ドア30は開き戸式の扉である。このドア30は、ヒンジ40によって縦枠14に取り付けられて、このヒンジ40によって開閉可能に設けられている。具体的には、ドア30が縦戸当り24よりも屋外において縦枠14にヒンジ結合されており、ドア30が閉じた状態では、ドア30が戸当り20よりも屋外に配置されて、そのドア30が戸当り20に当たる。つまり、このドア30は、屋外へ開く外開き式の扉である。
図2は、図1に示すII−IIに沿った面を矢印方向に向かって見て示した縦断面図である。図2に示すように、上部戸当り22の屋外側の面には、中空に形成されたエラストマー(ゴム弾性体)からなる図示しない上部パッキンが固着され、上部戸当り22に沿って設けられている。同様にして、下部戸当り23の屋外側の面には、中実に形成されたエラストマーからなる下部パッキン63が固着され、この下部パッキン63は下部戸当り23に沿って設けられている。
下部パッキン63は、中実に形成されているため、上部パッキンよりも高い弾性力を有している。
図3は、図1に示すIII−IIIに沿った面を矢印方向に向かって見て示した横断面図である。図3に示すように、図1における右側の縦戸当り25の屋外側の面には、エラストマーからなる縦パッキン65が固着され、その縦パッキン65は縦戸当り25に沿って設けられている。同様にして、左側の縦戸当り24の屋外側の面にも縦パッキンが固着され、この左の縦パッキンは縦戸当り24に沿って設けられている。
縦戸当り24,25にそれぞれ設けられる縦パッキン65および左の縦パッキンは、中空に形成されたエラストマーであるが、板材51の側部シール55と当接する箇所のみが中実に形成されている。
縦パッキン65は、中実に形成された箇所が下部パッキン63と同等の高い弾性力を有しており、それ以外の中空に形成された箇所が上部パッキンと同等の弾性力を有している。
なお、縦パッキン65における中実に形成された箇所と中空に形成された箇所は切れ目なく連続している。
図1に示すように、止水板50は、ドア30の屋内側の面の下部に対向して、その面に面接触される。この止水板50は、アタッチメントであって、ドア30に対して着脱・接離可能である。
止水板50は、矩形状に設けられた板材51の縁部にシール52を設けたものである。
この板材51の幅寸法は、縦枠14と縦枠15との離間寸法と略同じ寸法に形成されている。このため、止水板50をドア枠10に取り付ける際、シール52が縦枠14,15に圧着されるようになっている。
また、板材51は透明、半透明または不透明な金属板、樹脂板、木板、ガラス板またはセラミック板である。図1では、板材51が樹脂(例えば、アクリル樹脂、ポリカーボネート樹脂、ABS樹脂、PVC樹脂、PBT樹脂若しくはポリアミド樹脂またはこれらの中の2以上のアロイ)からなる。
なお、板材51が柔軟性・可撓性を有する薄板(シート)であってもよい。その場合には、板材51が樹脂からなることが好ましい。板材51を折ったり、丸めたりすることができるので、晴天時等において止水板50を使用しない場合には、止水板50をコンパクトにして収納することができる。
シール52はエラストマーからなる。シール52は正面から見てU字型(横コ字型)に形作られており、シール52のうち板材51の左右両側の端部に沿って設けられた部位をそれぞれ側部シール54,55といい、シール52のうち板材51の下端部に沿って設けられた部位を下部シール53という。
図2,4に示すように、下部シール53は、その一部が横断面U字型に形成され、ここに板材51の下端部が嵌め込まれている。
より具体的に説明すると、下部シール53は、板材51の下端部を被覆するためのウエブ53aと、板材51の前面および後面の下端部を被覆するためのフランジ部53b、53cと、を有する。
このため、板材51の下端部を下部シール53における横断面U字型の箇所に嵌め込むだけで、板材51の下端部が下部シール53のウエブ53aによって被覆され、板材51の前面および後面の下端部が下部シール53のフランジ部53b,53cによってそれぞれ被覆された状態となる。
また、下部シール53には、板材51の下端部側から屋外側に延出する下部軟質止水材53dが下枠13に沿って設けられている。なお、この下部軟質止水材53dは、上記の横断面U字型に形成された箇所と一体または一体的に形成されている。
より具体的に説明すると、下部軟質止水材53dは、下部シール53の下端部であるウエブ53aから、板材51と垂直に屋外側へ延出して設けられている。さらに、下部軟質止水材53dは、下枠13の長さ寸法と略等しい長さ寸法に設定され、この下枠13に沿って設けられている。また、下部軟質止水材53dは、屋外側へ向かうにつれて厚み寸法が増大するくさび状に形成されている。
このような下部軟質止水材53dは、ドア30を閉じた状態において、ドア30の下面と下枠13の上面とに挟み込まれている。
すなわち、くさび状の下部軟質止水材53dは、屋外側の厚み寸法が大きく形成されており、ドア30を閉じた状態においては、ドア30の下面と下枠13の上面との隙間に合わせて潰れた状態となる。このため、ドア30と下枠13との圧着の圧力が屋外側へ行くにつれて高くなっている。
側部シール55も同様にして、その一部が横断面U字型に形成され、ここに板材51の側端部が嵌め込まれている。
より具体的に説明すると、側部シール54,55は、板材51の側端部を被覆するためのウエブ55aと、板材51の前面および後面の側端部を被覆するためのフランジ部55b、55cと、を有する。
このため、板材51の側端部を側部シール55における横断面U字型の箇所に嵌め込むだけで、板材51の側端部が側部シール55のウエブ55aによって被覆され、板材51の前面および後面の側端部が側部シール55のフランジ部55b,55cによってそれぞれ被覆された状態となる。
また、側部シール55には、板材51の側端部側から屋外側に延出する側部軟質止水材55dが縦枠24,25に沿って設けられている。なお、この側部軟質止水材55dは、上記の横断面U字型に形成された箇所と一体または一体的に形成されている。
より具体的に説明すると、側部軟質止水材55dは、側部シール54,55の側端部であるウエブ55aから、板材51と垂直に屋外側へ延出して設けられている。さらに、側部軟質止水材55dは、縦枠24,25の長さ寸法と略等しい長さ寸法に設定され、この縦枠24,25に沿って設けられている。また、側部軟質止水材55dは、屋外側へ向かうにつれて厚み寸法が増大するくさび状に形成されている。
このような側部軟質止水材55dは、ドア30を閉じた状態において、ドア30の下面と縦枠24,25の上面とに挟み込まれている。
すなわち、くさび状の側部軟質止水材55dは、屋外側の厚み寸法が大きく形成されており、ドア30を閉じた状態においては、ドア30の側面と縦枠24,25の内面との隙間に合わせて潰れた状態となる。このため、ドア30と縦枠24,25との圧着の圧力が屋外側へ行くにつれて高くなっている。
図4に示すように、下部軟質止水材53dには、ドア30の下面と当接する面に摩擦抵抗を増大させる下部滑り止め53eが設けられている。この下部滑り止め53eは、ドア30の下面と当接する面から小さな山状の突起が複数設けられたものである。
また、この突起は山状でなくてもよく、断面が山状にドア30の幅方向に延設されたものでもよい。
側部軟質止水材55dにも同様にして、ドア30の側面と当接する面に摩擦抵抗を増大させる側部部滑り止め55eが設けられている。この側部滑り止め55eは、ドア30の側面と当接する面から小さな山状の突起が複数設けられたものである。
また、この突起は山状でなくてもよく、断面が山状にドア30の高さ方向に延設されたものでもよい。
下部軟質止水材53dには、その縁端部にドア30側に向かって突起する下部突起部53fが設けられている。この下部突起部53fは、下部滑り止め53eよりも大きく突起しており、下部軟質止水材53dの縁端部よりも固く形成されている。
側部軟質止水材55dにも同様にして、その縁端部にドア30側に向かって突起する側部突起部55fが設けられている。この側部突起部55fは、側部滑り止め55eよりも大きく突起しており、側部軟質止水材55dの縁端部よりも固く形成されている。
なお、左側の側部シール54は、右側の側部シール55と対称的に形成されているため、その詳細については説明を省略する。
続いて、止水板50の設置について説明する。
まず、ドア枠10に止水板50を設置する。
ドア30を屋外側へ開けて、止水板50の板材51を戸当り20の屋外側で下部戸当り23および縦戸当り24,25に立て掛ける。
このとき、下部シール53を下部パッキン63に当接し、側部シール55を縦パッキン65に当接し、縦戸当り24に設けられた縦パッキンに側部シール54を当接する。
同時に、下部軟質止水材53dの下面(下部滑り止め53eおよび下部突起部53fが設けられない面)を下枠13の上面に当接し、側部軟質止水材55dの外面(側部滑り止め55eおよび側部突起部55fが設けられない面)を縦枠14,15の内面に当接する。
次に、ドア30を閉じる。
ドア30を閉じる際、下部軟質止水材53dおよび側部軟質止水材55dにドア30の下面および側面が当たる。具体的には、下部突起部53fおよび側部突起部55fがドア30と当たり干渉することとなる。
また、下部軟質止水材53dおよび側部軟質止水材55dは、屋外側へ向かうとともに厚み寸法が大きくなるくさび状に形成されているので、突起部53f,55fだけでなく軟質止水材53d,55d本体からも干渉を受ける。
この状態から、通常の開閉作業よりも強い力でドア30を屋内側へと押し付けて、下部突起部53fおよび側部突起部55fをドア30の下面および側面において滑らせてドア30を閉じる。
こうすることにより、板材51の下端部、下部シール53および下部パッキン63がドア30と下部戸当り23との間に挟持される(図2参照)。
また、板材51の左側の端部、側部シール54および縦パッキンがドア30と縦戸当り24との間に挟持され、板材51の右側の端部、側部シール55および縦パッキン65がドア30と縦戸当り25との間に挟持される(図3参照)。
また、下部軟質止水材53dがドア30の下面と下枠13の上面に挟持され(図2参照)、側部軟質止水材55dがドア30の側面と縦枠14,15の内面とに挟持される(図3参照)。
下部シール53、側部シール54,55、下部パッキン63、右の縦パッキン65および左の縦パッキンが圧縮されるので、これらによってドア30と戸当り20との間の隙間が閉塞される。
また、下部軟質止水材53d、側部軟質止水材55dが圧縮されるので、ドア30とドア枠10の隙間が閉塞される。
このため、止水性が向上する。また、ドア30の外が冠水すると、水圧によってドア30が閉じる方向へ押され、下部シール53、側部シール54,55、下部パッキン63、右の縦パッキン65および左の縦パッキンによる止水性、並びに、下部軟質止水材53dおよび側部軟質止水材55dによる止水性がさらに向上する。
なお、止水板50を撤去する際は、ドア30を屋外側へ開き、ドア枠10から止水板50を取り外すことによって行う。
以上のように、本実施形態では、例えば、図1−3に示すように、上枠12、下枠13および左右の縦枠14,15を枠組みしてなるドア枠10と、このドア枠10に対し、ドア枠10内の開口2aを開閉可能に取り付けられるドア30と、の間の止水構造1において、下枠13の内側に下部戸当り23が凸設され、縦枠14,15の内側に縦戸当り24,25が凸設され、ドア枠10、下部戸当り23、縦戸当り24,25およびドア30に対して着脱可能な板材51が下部戸当り23および縦戸当り24,25に立て掛けられ、板材51の下端部に沿って下部シール53が設けられ、板材51の側端部に沿って側部シール54,55が設けられ、下部シール53には、板材51の下端部側から屋外側に延出する下部軟質止水材53dが下枠13に沿って設けられ、側部シール54,55には、板材51の側端部側から屋外側に延出する側部軟質止水材55dが縦枠24,25に沿って設けられ、ドア30が閉じた状態において、板材51の下端部と下部シール53とが下部戸当り23とドア30との間に挟持され、板材51の側端部と側部シール54,55とが縦戸当り24,25とドア30との間に挟持されるとともに、下部軟質止水材53dが下枠13とドア30の下面との間に挟持され、側部軟質止水材55dが縦枠14,15とドア30の側面との間に挟持されるものとした。
こうすることで、下枠13および縦枠14,15とドア30との間に板材51を挟み込むよりも広い範囲において止水性を発揮させることができる。
具体的には、ドア30が戸当りと当接する箇所だけでなく、下部軟質止水材53dおよび側部軟質止水材55dを設けることで、ドア30の下面および側面までが止水性を発揮することができる。
このため、板材51の下端部および側端部に下部軟質止水材53dおよび側部軟質止水材55dを設けることで、ドア30と戸当りとの間に板材51を挟み込むだけの場合に比べて、より高い止水性を発揮することができる。
また、本実施形態では、例えば、図2−4に示すように、下部軟質止水材53dおよび側部軟質止水材55dがドア30側に向かうにつれて厚み寸法が増大するくさび状にそれぞれ形成されるものとした。
こうすることで、板材51を戸当りに立てかけた際、ドア30を収容する空間は、ドア30側に向かうとともに小さくなる。
このため、ドア30を閉める際、下部軟質止水材53dおよび側部軟質止水材55dがドア30と干渉するので、ドア30を閉めるのに大きな抵抗が生じることとなる。
しかしながら、この抵抗は、下部軟質止水材53dおよび側部軟質止水材55dがドア30と高い圧力で圧着することにつながるため、高い止水性を発揮することができる。
また、くさび形状により生じる抵抗は、ドア30を開放する際の抵抗として作用するため、冠水している状態において、例えば、子供が誤ってドア30を開けてしまうことを防止することができる。
また、本実施形態では、例えば、図4に示すように、下部軟質止水材53dには、ドア30の下面との当接面にドア30との摩擦抵抗を増大させる下部滑り止め53eが設けられ、側部軟質止水材55dには、ドア30の側面との当接面にドア30との摩擦抵抗を増大させる側部滑り止め55eが設けられるものとした。
こうすることで、ドア30を閉めた状態において、下部滑り止め53eおよび側部滑り止め55eがドア30の下面および側面に当接されることとなり、下部軟質止水材53dおよび側部軟質止水材55dとドア30とが位置ずれを起こすおそれがない。
また、下部滑り止め53eおよび側部滑り止め55eがドア30を係止するので、ドア30を閉める際、板材51などの厚みによってドア30が所定の位置まで閉じない場合でも、ドア30が開いてしまうおそれがなく、止水性を発揮することができる。
また、本実施形態では、例えば、図4に示すように、下部軟質止水材53dがドア30の下面との当接面の縁端部にドア30に向かって突起する下部突起部53fを備え、側部軟質止水材55dがドア30の側面との当接面の縁端部にドア30に向かって突起する側部突起部55fを備えるものとした。
こうすることで、ドア30を閉めた状態において、下部突起部53fおよび側部突起部55fがドア30に高い圧力で圧着されることとなり、下部軟質止水材53dおよび側部軟質止水材55dとドア30とが滑るおそれをなくすことができる。
また、下部突起部53fおよび側部突起部55fがドア30と圧着されるので、ドア30を閉める際、板材51などの厚みによってドア30が所定の位置まで閉じない場合でも、ドア30が開いてしまうおそれがなく、止水性を発揮することができる。
また、本実施形態では、下部戸当り23のドア30側の面に下部パッキン63が下部戸当り23に沿って設けられ、縦戸当り24,25のドア30側の面に少なくとも板材51の側端部の範囲で、かつ、縦パッキン65が縦戸当り24,25に沿って設けられ、下部パッキン63と縦パッキン65とが切れ目なく接続しており、下部パッキン63が板材51の下端部および下部シール53とともに下部戸当り23とドア30との間に挟持され、縦パッキン65が板材51の側端部および側部シール54,55ととともに縦戸当り24,25とドア30との間に挟持されるものとした。
こうすることで、下部パッキン63と縦パッキン65との間から漏水するおそれがない。
このため、止水構造1がより高い止水性を発揮することができる。
また、本実施形態では、下部戸当り23と縦戸当り24,25とには、パッキン63,65が設けられ、パッキン63,65は、下部戸当り23の下部シール53が当接する箇所と、縦戸当り24,25の側部シール54,55が当接する箇所とが、戸当りの他の箇所に比して弾性が高いものとした。
こうすることで、ドア30を閉めた状態において、下部シール53と側部シール54,55とが弾性の高いパッキン63,65とそれぞれ圧着されることとなり、他の箇所よりも高い圧力で圧着することができ、より高い止水性を発揮することができる。
また、本実施形態では、上述の止水構造1を採用してドア枠10とドア30との間を止水する止水方法であって、例えば、図1−4に示すように、ドア30が開いた状態において、下部軟質止水材53dおよび側部軟質止水材55dがそれぞれ下枠13および縦枠14,15に当接するように、板材51を下部戸当り23および縦戸当り24,25に立て掛け、ドア30を閉めることで、板材51の下端部と下部シール53とを下部戸当り23とドア30との間に挟持し、板材51の側端部と側部シール54,55とを縦戸当り24,25とドア30との間に挟持し、下部軟質止水材53dを下枠13とドア30の下面との間に挟持し、側部軟質止水材55dを縦枠14,15とドア30の側面との間に挟持するものとした。
こうすることで、ドア30を閉めることで、板材51と下部シール53および側部シール54,55とが戸当りとドア30とに挟持されるのに加えて、下部軟質止水材53dが下枠13とドア30の下面との間に挟持され、さらに側部軟質止水材55dが縦枠14,15とドア30の側面との間に挟持されることとなり、下枠13および縦枠14,15とドア30との間に板材51を挟み込むよりも多くの箇所において止水性を発揮させることができる。
具体的には、ドア30が戸当りと当接する箇所だけでなく、下部軟質止水材53dおよび側部軟質止水材55dを設けることで、ドア30の下面および側面までが止水性を発揮することができる。
このため、下端部および側端部に下部軟質止水材53dおよび側部軟質止水材55dが設けられた板材51をドア30と戸当りとの間に挟み込むだけで、板材51のみを挟み込む場合に比べて、より高い止水性を発揮することができる。
以上、本発明を本実施形態に基づいて具体的に説明してきたが、本発明は上記本実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で変更可能である。
本実施形態では、ドア30を閉じて止水構造を形成したがこれに限らず、例えば、ドア30を開けた状態で止水構造を形成してもよい。
ただし、板材51は極めて剛性の高い材質からなるか、板材51の撓みを抑える撓み抑制手段を併用するものとする。
これは、ドア30を開けた状態に保っても、下部シール53、側部シール54,55、下部パッキン63、縦パッキン65、左の縦パッキン、下部軟質止水材53dおよび側部軟質止水材55dによる止水性を確保することができるからである。
具体的には、屋外が冠水すると、水圧が板材51に直接作用し、板材51が戸当り20に押し付けられ、下部シール53、側部シール54,55、下部パッキン63、縦パッキン65および左の縦パッキンが圧着される。
また、下部軟質止水材53dおよび側部軟質止水材55dは、水圧により、それぞれ下枠13および縦枠14,15に圧着される。
このため、ドア30が開いた状態においても、止水性を発揮することができる。
こうすることで、浸水を防止しつつドア30を開けた状態とすることができるので、緊急時に開口2aを介して屋内から屋外へと避難、または、屋外から屋内へと救助もしくは一時帰宅等をすることができる。
また、本実施形態では、下部パッキン63および縦パッキン65が中空に形成されており、下部シール53および側部シール54,55と当接する箇所において中実に形成されるものとしたが、これに限らない。
例えば、下部シール53および側部シール54,55と当接する箇所の材質を異なるものとして中空に形成してもよい。
また、本実施形態では、下部シールおよび側部シールは、U字型の箇所とくさび状の箇所が同じ材質のものとしたが、これに限らず、異なる材質のものであってもよく、切れ目なく形成されるのであれば、材質の異同は問わない。
また、くさび状の箇所は、弾性があまりにも低いとドア30を閉める際、抵抗が強すぎて閉められなくなるおそれがあり、逆に高すぎると、水の浸入による水圧により変形してしまうおそれがある。このため、弾性の低すぎる材質や高すぎる材質のものは適さないため、適宜適切な弾性を有する材質のものを適用することが好ましい。
1 止水構造
2 外壁
2a 開口
10 ドア枠
12 上枠
13 下枠
14 縦枠
15 縦枠
20 戸当り
22 上部戸当り
23 下部戸当り
24 縦戸当り
25 縦戸当り
30 ドア
40 ヒンジ
50 止水板
51 板材
52 シール
53 下部シール
53a ウエブ
53b フランジ部
53c フランジ部
53d 下部軟質止水材
53e 下部滑り止め
53f 下部突起部
54 側部シール
55 側部シール
55a ウエブ
55b フランジ部
55c フランジ部
55d 側部軟質止水材
55e 側部滑り止め
55f 側部突起部
63 下部パッキン
65 縦パッキン

Claims (7)

  1. 上枠、下枠および左右の縦枠を枠組みしてなるドア枠と、前記ドア枠に対し、前記ドア枠内の開口を開閉可能に取り付けられるドアと、の間の止水構造において、
    前記下枠の内側に下部戸当りが凸設され、
    前記縦枠の内側に縦戸当りが凸設され、
    前記ドア枠、前記下部戸当り、前記縦戸当りおよび前記ドアに対して着脱可能な板材が前記下部戸当りおよび前記縦戸当りに立て掛けられ、
    前記板材の下端部に沿って下部シールが設けられ、
    前記板材の側端部に沿って側部シールが設けられ、
    前記下部シールには、前記板材の下端部側から屋外側に延出する下部軟質止水材が前記下枠に沿って設けられ、
    前記側部シールには、前記板材の側端部側から屋外側に延出する側部軟質止水材が前記縦枠に沿って設けられ、
    前記ドアが閉じた状態において、前記板材の下端部と前記下部シールとが前記下部戸当りと前記ドアとの間に挟持され、前記板材の側端部と前記側部シールとが前記縦戸当りと前記ドアとの間に挟持されるとともに、
    前記下部軟質止水材が前記下枠と前記ドアの下面との間に挟持され、前記側部軟質止水材が前記縦枠と前記ドアの側面との間に挟持されることを特徴とする止水構造。
  2. 請求項1に記載の止水構造において、
    前記下部軟質止水材および前記側部軟質止水材が前記ドア側に向かうにつれて厚み寸法が増大するくさび状にそれぞれ形成されることを特徴とする止水構造。
  3. 請求項1または2に記載の止水構造において、
    前記下部軟質止水材には、前記ドアの下面との当接面に前記ドアとの摩擦抵抗を増大させる下部滑り止めが設けられ、
    前記側部軟質止水材には、前記ドアの側面との当接面に前記ドアとの摩擦抵抗を増大させる側部滑り止めが設けられることを特徴とする止水構造。
  4. 請求項1から3のいずれか一項に記載の止水構造において、
    前記下部軟質止水材が前記ドアの下面との当接面の縁端部に前記ドアに向かって突起する下部突起部を備え、
    前記側部軟質止水材が前記ドアの側面との当接面の縁端部に前記ドアに向かって突起する側部突起部を備えることを特徴とする止水構造。
  5. 請求項1から4のいずれか一項に記載の止水構造において、
    前記下部戸当りの前記ドア側の面に下部パッキンが前記下部戸当りに沿って設けられ、
    前記縦戸当りの前記ドア側の面に少なくとも前記板材の側端部の範囲で、かつ、縦パッキンが前記縦戸当りに沿って設けられ、
    前記下部パッキンと前記縦パッキンとが切れ目なく接続しており、
    前記下部パッキンが前記板材の下端部および前記下部シールとともに前記下部戸当りと前記ドアとの間に挟持され、
    前記縦パッキンが前記板材の側端部および前記側部シールととともに前記縦戸当りと前記ドアとの間に挟持されることを特徴とする止水構造。
  6. 請求項1から5のいずれか一項に記載の止水構造において、
    前記下部戸当りと前記縦戸当りとには、パッキンが設けられ、
    前記パッキンは、前記下部戸当りの前記下部シールが当接する箇所と、前記縦戸当りの前記側部シールが当接する箇所とが、戸当りの他の箇所に比して弾性が高いことを特徴とする止水構造。
  7. 請求項1から6のいずれか一項に記載の止水構造を採用して前記ドア枠と前記ドアとの間を止水する止水方法であって、
    前記ドアが開いた状態において、前記下部軟質止水材および前記側部軟質止水材がそれぞれ前記下枠および前記縦枠に当接するように、前記板材を前記下部戸当りおよび前記縦戸当りに立て掛け、
    前記ドアを閉めることで、前記板材の下端部と前記下部シールとを前記下部戸当りと前記ドアとの間に挟持し、
    前記板材の側端部と前記側部シールとを前記縦戸当りと前記ドアとの間に挟持し、
    前記下部軟質止水材を前記下枠と前記ドアの下面との間に挟持し、
    前記側部軟質止水材を前記縦枠と前記ドアの側面との間に挟持することを特徴とする止水方法。
JP2015145677A 2015-07-23 2015-07-23 止水構造および止水方法 Active JP6529370B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015145677A JP6529370B2 (ja) 2015-07-23 2015-07-23 止水構造および止水方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015145677A JP6529370B2 (ja) 2015-07-23 2015-07-23 止水構造および止水方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017025601A JP2017025601A (ja) 2017-02-02
JP6529370B2 true JP6529370B2 (ja) 2019-06-12

Family

ID=57945527

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015145677A Active JP6529370B2 (ja) 2015-07-23 2015-07-23 止水構造および止水方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6529370B2 (ja)

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5754984U (ja) * 1980-09-17 1982-03-31
JP2847330B2 (ja) * 1991-04-05 1999-01-20 東急建設株式会社 建物の出入口部における防水装置
JPH1046933A (ja) * 1996-08-08 1998-02-17 Yamaha Corp 防音ドアユニット
JP2010272723A (ja) * 2009-05-22 2010-12-02 Kawamura Electric Inc キャビネットの防塵及び防水構造
KR101153091B1 (ko) * 2010-10-22 2012-06-04 김선광 목재 도어의 하단 부식방지구
JP5992864B2 (ja) * 2013-05-02 2016-09-14 ミサワホーム株式会社 防水ドア構造及びドアの止水板
JP5956410B2 (ja) * 2013-11-06 2016-07-27 株式会社トランテックス シール部材の開閉部材又は該開閉部材との対向面を有する部材への取付構造

Also Published As

Publication number Publication date
JP2017025601A (ja) 2017-02-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5992864B2 (ja) 防水ドア構造及びドアの止水板
RU2708704C2 (ru) Уплотнительное устройство для перемещающейся створки, выполненной в качестве раздвижной или подъемно-раздвижной створки окна или двери
CA2881561C (en) Door jamb and sill assemblies
JP2011094332A (ja) 両開き扉装置
KR101643646B1 (ko) 창문용 방범 방충창
JP6529370B2 (ja) 止水構造および止水方法
KR101321711B1 (ko) 미닫이문용 기밀재
KR101202127B1 (ko) 구름 컨베이어를 갖는 창호 개폐 장치
JP2023129624A (ja) 複合建具
KR20170052197A (ko) 창호용 기밀성 방풍구조
KR101204813B1 (ko) 구름 컨베이어를 갖는 창호 개폐 장치
JP2021031992A (ja) 建具
JP7270424B2 (ja) ドア用建具及びこのドア用建具を備えた住宅
JP2012031633A (ja) 障子のシール構造
GB2451878A (en) Threshold seal
JP3793482B2 (ja) 自動車用ドアのドアガラスのシール構造
JP6666184B2 (ja) 建具
JP4838889B2 (ja) サッシ
JPH094328A (ja) 断熱サッシ
JP5735076B2 (ja) サッシ
JP5570485B2 (ja) 止水構造および建具
GB2525382A (en) Flood Seal
JP6726507B2 (ja) 建具
JP6894257B2 (ja) 建具
JP2005047693A (ja) エレベータ乗場のドア開閉部構造

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180718

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20190412

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20190423

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20190514

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6529370

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150