JP2019178557A - 建具 - Google Patents
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Abstract
Description
このような引違サッシでは、戸先框には手掛け部が設けられ、框隠し部には凹部が形成されていて、凹部を介して使用者が手掛け部に手先を掛けることが可能となっている。
また、ハンドル部材と蹴出し部材の回動方向が左右方向を含む平面内であり、操作中のハンドル部材が屋内外方向で屋内側に向けて突出することがないことから、見栄えが良好となる。
左右の縦枠23、24同士の間の左右方向X2の中間部分には、図6及び図7に示すように方立25が設けられている。方立25は、上枠21と下枠22とのそれぞれの左右方向X2の中間部分に連結されている。
第1縦枠23における第2縦枠24を向く面の内側には、全閉状態P1の障子3を開方向に向けて押し出す押出し機構4(図1参照)が設けられている。
第1フランジ231の屋外側の外面231aには、障子3の戸先框33のパッキン33c(後述する)が接触される。
縦枠カバー26には、屋外側角部において屋外側に突出し、上下方向X3の全体にわたって延在する第1ヒレ部材261が設けられている。第1ヒレ部材261は、障子3の戸先框33の屋内側の面に接触可能に設けられている。
上下左右の各框31〜34には、それぞれガラス35を支持するための断面略コの字状の溝(図6及び図8に示すガラス保持溝G)が形成されている。各框31〜34を形成する形の先端部が、屋内側から見て開口部2Aの屋外側に隠れるように構成されている。
戸先框33は、屋外側に設けられアルミニウムを材料として形成された屋外側形材33Aと、屋外側形材33Aの屋内側に設けられ樹脂を材料として形成された屋内側形材33Bと、を有している。屋外側形材33Aおよび屋内側形材33Bは、上下方向X3に延在しているとともに、互いに係合し、ガラス35を係止している。
屋外側形材33Aには、屋外側に突出した状態で上下方向X3に延在するパッキン33cが設けられている。パッキン33cは、ゴム製の弾性部材から形成され、障子3が全閉状態P1において、第1縦枠23の第1フランジ231の外面231aに対して気密に接触している。
屋外側形材33Aと屋内側形材33Bとの召合框34側には、ガラス35を支持するための上述したガラス保持溝Gが形成されている。
召合框34は、アルミニウムを材料として形成された本体形材34Aを有している。本体形材34Aは、上下方向X3に延在してガラス35を係止している。
本体形材34Aにおける第2縦枠24側の屋内側角部には、屋内側に向けて突出するとともに上下方向の全体にわたって延びる気密パッキン343が設けられている。気密パッキン343は、ゴム製の弾性部材から形成され、障子3が全閉状態P1において、方立形材25Aの外面に対して気密に接触している。
本体形材34Aの戸先框33側には、ガラス35を支持するための上述したガラス保持溝Gが形成されている。
また、屋外側形材31Aの上部には、上枠21の第1突起レール部212に左右方向X2にスライド可能なスライド係止部317が設けられている。
屋内側形材31Bは、ダンパー装置6のダンパー6Aの下方に位置し、上面31cにはダンパー6Aに対して左右方向X2に摺動自在なラッチ6Bが設けられている。
屋外側形材31Aと屋内側形材31Bとの下框32側には、ガラス35を支持するための上述したガラス保持溝Gが形成されている。
また、屋外側形材32Aの下部には、下枠22の第2突起レール部222に沿って左右方向X2に走行可能な戸車36が設けられている。
屋外側形材32Aと屋内側形材32Bとの上框31側には、ガラス35を支持するための上述したガラス保持溝Gが形成されている。
押出し機構4は、図9及び図10に示すように、左右方向X2で第1縦枠23に対して離間する方向(開方向)に障子3を押し出す蹴出し部材40と、蹴出し部材40を連動させるとともに回動可能なハンドル部材41(操作部)と、ハンドル部材41を回転可能に駆動する駆動機構42と、蹴出し部材40とハンドル部材41とを連結して互いに連動させる連結部43(図11参照)と、を有している。
押出し機構4は、第1縦枠23の上下方向X3で障子3を開閉する使用者が手でハンドル部材41の把持部41Aを把持して操作し易い適宜な位置に配置されている。
ハンドル部材41は、図12〜図14に示すように、全閉状態P1の障子3を開く際に、収納位置Q1から一旦、操作初期位置Q0に移動される。ハンドル部材41における操作初期位置Q0は、ハンドル部材41の把持部41Aが第1縦枠23(縦枠カバー26)の側面26aから開口部2Aに突出した位置であって、使用者が把持部41Aを掴むことが可能な姿勢となるように収納位置Q1から回動された位置である。
把持部41Aの内面41cには、後述する押出し片48が当接される被当接面41dが形成されている。
ハンドル部材41は、ばね部材45が伸長した状態でハンドル部材41の把持部41Aから手を放す、あるいは持ち手を緩めることで、ばね部材45の付勢により操作方向と反対側に向けて回動して収納位置Q1に戻る。ハンドル部材41の回転支持部44には減速機が内蔵されているので、ばね部材45による付勢によって戻されるハンドル部材41の回動速度が減速され、緩やかな速度によってハンドル部材41が収納位置Q1に戻される。
さらに、蹴出し部材40は、操作初期位置Q0からハンドル部材41を回動操作することで、戸先框33の戸先端3aを押圧して開方向に押し出すようにハンドル部材41とともに回動するように構成されている。
全閉状態P1の障子3を開く際には、図12〜図14に示すように、先ず、押出し機構4のプッシュボタン47を押すと、押出し片48の基端部48bが凹溝部46の奥行き方向に向けて押し込まれ、押出し片48が回転軸48cを中心にして回動する。そして、ハンドル部材41は、押出し片48がその押出し部48aがハンドル部材41の被当接面41dを押圧することで、収納位置Q1から操作初期位置Q0となる。
そして、蹴出し部材40も、ハンドル部材41に連動するため、収納位置Q1からハンドル部材41の回動とともに同じ回転方向に回動して、操作初期位置Q0に移動する。このとき、操作初期位置Q0の蹴出し部材40は、ローラー401が全閉状態P1の障子3の戸先框33に接触する。
そのため、従来のように障子の戸先框等にハンドルを設ける必要がなく、ハンドルが戸先框に露出した状態で設けられることもないことから、障子3の見栄えが良好となり、意匠性が向上する。
しかも、本実施形態では、ハンドルがサッシの枠体に干渉することもないので、障子3の全開時において引き残しのない構成とすることができる。すなわち本実施形態のように建具が片引き戸1の場合には、障子3を全開にしたときにおいても、戸先框33が開口枠20の屋外側に隠れて框が見えない状態となることから、意匠性の向上を図ることができる。
また、ハンドル部材41と蹴出し部材40の回動方向が左右方向X2を含む平面内であり、操作中のハンドル部材41が屋内外方向X1で屋内側に向けて突出することがないことから、見栄えが良好となる。
また、本実施形態では、前記隙間46Aにはハンドル部材41を縦枠カバー26の側面26aから押し出す機構を備えたプッシュボタン47を配置することが可能であり、このプッシュボタン47を外観上、前記側面26aと面一に配置することができる。
また、操作部も本実施形態のようなハンドル部材41であることに限らず、例えば回転式等、他の形状の構成の操作部であってもかまわないし、または手動操作のものであることに限らず、電動式、或いは手動/電動の切り替え式の操作部であってもよい。
さらに、本実施形態では、ハンドル部材41を回転可能に支持する回転支持部44にハンドル部材41の回動速度を減速する減速機が設けられた構成としているが、減速機付きであることに限定されることはない。
このような構成とすることで、障子3が開錠してないときには、操作部も障子3の錠と連動してロック機構によりロックされた状態となるので、操作部を操作して押出し機構4を動かすことができない。そのため、障子3の施錠中に、操作部を無理やりに操作することを防ぐことができ、操作部や押出し機構4の破損を防止することができる。
2 枠体
2A 開口部
3 障子
3a 戸先端
4 押出し機構
20 開口枠
21 上枠
22 下枠
23 第1縦枠
24 第2縦枠
31 上框
32 下框
33 戸先框
34 召合框
40 蹴出し部材
41 ハンドル部材
41a 回転中心
41A 把持部
41B 基端部
42 駆動機構
43 連結部
45 ばね部材(復帰装置)
46 凹溝部
46A 隙間
47 プッシュボタン
48 押出し片
401 ローラー(蹴出し先端部)
P1 全閉状態
P2 全開状態
Q0 操作初期位置
Q1 収納位置
Q2 押出位置
S1 隙間
X1 屋内外方向
X2 左右方向
X3 上下方向
Claims (12)
- 上枠、下枠および左右の縦枠を枠組みして構成される枠体と、前記枠体内で左右方向にスライド可能に配置される障子と、を備えた建具であって、
少なくとも一方の縦枠には、前記障子を他方の縦枠側に向けて押し出す押出し機構が設けられていることを特徴とする建具。 - 前記押出し機構は、
前記一方の縦枠における前記障子と対向する面に配置され、全閉状態の前記障子の戸先框を開方向に押し出す蹴出し部材と、
前記蹴出し部材に連動可能に連結され、屋内外方向で前記障子よりも屋内側に配置された操作部と、
を備えている請求項1に記載の建具。 - 前記障子には、錠が設けられ、
前記操作部には、前記障子の錠を解除したときに前記操作部のロックが解除されるロック機構が設けられている請求項2に記載の建具。 - 前記蹴出し部材は、一端が屋内外方向を回転中心として回動し、
前記操作部は、一端が屋内外方向を回転中心とするハンドル部材であり、前記蹴出し部材と同じ方向に回動する請求項2又は3に記載の建具。 - 前記一方の縦枠の前記障子側を向く面に開口し、前記ハンドル部材が配置される凹溝部が形成され、
前記凹溝部において、前記一方の縦枠と前記ハンドル部材のハンドル先端との間には、隙間が形成されている請求項4に記載の建具。 - 前記一方の縦枠の前記障子側を向く面に開口し、前記ハンドル部材が配置される凹溝部が形成され、
前記凹溝部には、前記ハンドル部材を前記一方の縦枠の外方に押し出すためのプッシュボタンが設けられている請求項4に記載の建具。 - 前記障子には、錠が設けられ、
前記プッシュボタンには、前記障子の錠を解除したときに前記プッシュボタンのロックが解除されるロック機構が設けられている請求項6に記載の建具。 - 前記ハンドル部材における前記回転中心からハンドル先端までの長さは、前記蹴出し部材における前記回転中心から蹴出し先端までの長さよりも長い請求項4乃至7のいずれか1項に記載の建具。
- 前記ハンドル部材には、該ハンドル部材の回動速度を減速する減速機が設けられている請求項4乃至8のいずれか1項に記載の建具。
- 前記ハンドル部材には、前記障子を押し出す際に回動させた位置から元の収納位置に戻す復帰装置が設けられた請求項4乃至9のいずれか1項に記載の建具。
- 収納位置に位置する前記蹴出し部材の蹴出し先端部は、全閉状態の前記障子の戸先框から離間した位置に配置されている請求項4乃至10のいずれか1項に記載の建具。
- 全閉状態の前記障子における戸先框は、屋内側から見て隠れた状態となる隠し框構造である請求項1乃至11のいずれか1項に記載の建具。
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