JP5384433B2 - 上げ下げ窓 - Google Patents

上げ下げ窓 Download PDF

Info

Publication number
JP5384433B2
JP5384433B2 JP2010135292A JP2010135292A JP5384433B2 JP 5384433 B2 JP5384433 B2 JP 5384433B2 JP 2010135292 A JP2010135292 A JP 2010135292A JP 2010135292 A JP2010135292 A JP 2010135292A JP 5384433 B2 JP5384433 B2 JP 5384433B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
shoji
inward
raising
frame
movable shoji
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2010135292A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2012001898A (ja
Inventor
武司 上田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Lixil Corp
Original Assignee
Lixil Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Lixil Corp filed Critical Lixil Corp
Priority to JP2010135292A priority Critical patent/JP5384433B2/ja
Publication of JP2012001898A publication Critical patent/JP2012001898A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5384433B2 publication Critical patent/JP5384433B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Wing Frames And Configurations (AREA)

Description

本発明は、住宅や公共施設等の建物開口部に備えられる上げ下げ窓に関する。
近年における建築物の多様化により、該建物に用いられる窓、扉等の開口部装置も多種多様なものが提案されている。このような開口部装置の中には、障子を上げ下げして移動することにより、開口部の開放及び閉鎖を可能とするものがある。
従来、このような障子を有する開口部装置では、見込み方向の位置をずらして設けられた内障子と外障子とを備えており、これら内障子と外障子とは、其の開放及び閉鎖の姿勢にかかわらず、常に見込み方向にずれた状態であった。
このような開口部装置では、開口部装置全体の見込み方向が厚くなる傾向にあり、外観上の観点からも凹凸が大きくなる問題があった。そのため、例えば特許文献1には、閉鎖の姿勢で同一面内に並べて配置される2枚の障子を備えた上げ下げ窓が開示されている。特許文献1に記載の上げ下げ窓は、枠体内側の下部に設けられる固定障子(嵌め殺し部)と、閉鎖の姿勢で枠体の枠内の上部に設けられる可動障子(上げ下げ障子)とを備えている。そして、閉鎖の姿勢で固定障子と可動障子とが同一面内に並べられて配置される。
ところで、このような上げ下げ窓ではその可動障子において、その下框を中心にその上部が室内側に大きく傾けることができる、いわゆる内倒しが可能とされている。これにより、使用者は当該可動障子の室外側面の清掃をすることができる。ここで、内倒し時には、倒される障子を支持する必要があるので、通常アームが備えられている。当該アームは、その一端が障子に回動自在に取り付けられ、他端は縦枠に該縦枠の長手方向に摺動自在、かつ回動可能に取り付けられている。従って、当該アームの他端を摺動する摺動部材、及び縦枠にはこれが摺動する内倒し用レール溝が形成されている。
特許文献2には、内倒しのための上記内倒し用レール溝が目立たずに外観を良好とする上げ下げ窓(建具)が開示されている。
特開平8−296362号公報 特許第4031486号公報
しかしながら特許文献2に記載の上げ下げ窓では、目立たなくすることはできるが、依然として室内視で内倒し用レール溝が見える。また、障子の閉鎖時に障子が面一となる上げ下げ窓としたときには、当該閉鎖のときには枠の内面が室内視で大きく表れるので、さらに内倒し用レール溝が目立ってしまう。
一方、特許文献1には、閉鎖時に障子が面一となる構造は開示されているが、内倒し用レール溝の上記したような問題点には言及していない。
そこで本発明は、上記問題に鑑み、閉鎖時に障子が面一となる上げ下げ窓であっても、外観の良好な上げ下げ窓を提供することを課題とする。
以下、本発明について説明する。なお、本発明の理解を容易にするために添付図面の参照符号を括弧書きにて付記するが、それにより本発明が図示の形態に限定されるものではない。
請求項1に記載の発明は、上横枠(11)と下横枠(12)と左右の縦枠(13、14)とを有する枠体(10)、閉鎖の姿勢で枠体内側の上部に備えられる上障子(20)、及び閉鎖の姿勢で枠体内側の下部に配置され、枠体内側を上下に移動自在に設けられる可動障子(30)を備える上げ下げ窓(100)であって、可動障子は閉鎖の姿勢で上障子と同一平面内に並べられて配置され、縦枠は、可動障子を案内するガイド溝(40)と、該ガイド溝より上障子側にガイド溝と平行に設けられる内倒し溝(91)と、を具備し、内倒し溝に沿って摺動可能に配置される摺動子(53)と、一端が可動障子に回動可能に取り付けられ、他端が摺動子に回動可能に取り付けられるアーム(51)と、を備える内倒し部材(50)を有する、上げ下げ窓である。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の上げ下げ窓(100)において、可動障子(30)の縦框(33、34)には、見込み方向で、可動障子の閉鎖の姿勢で内倒し溝(91)が配置された方向に延在する片(33a、34a)を具備することを特徴とする。
本発明によれば、閉鎖のときに上下に配置される複数の障子が面一である上げ下げ窓においても、内倒しのためのレールや部材が室内視で目立たないので、外観の良好な上げ下げ窓を提供することが可能となる。
1つの実施形態に係る上げ下げ窓を、室内側から正面視したときの概略図である。 図1(b)に示した上げ下げ窓の枠体を分解して概略的に示した図である。 図1のIII−III断面を概略的に示した図である。 図1のIV−IV断面を概略的に示した図である。 図1のV−V断面を概略的に示した図である。 内倒し部材を説明する図である。 内倒し部材を説明する他の図である。 図1のVIII−VIII矢視断面図のうち一部を拡大した図である。 ラッチ・錠装置の斜視図である。 ラッチ・錠装置の平面図、及び側面図である。 可動障子の閉鎖の姿勢における水平断面のうち、縦枠及び内倒し部材の周辺に注目した図である。 図3と同じ視点で可動障子を室内側に倒した姿勢を概略的に示す図である。 図12の姿勢おける可動障子の上面及びその配置を概略的に示す図である。 可動障子の内倒しの動作について説明する図である。
本発明の上記した作用及び利得は、次に説明する発明を実施するための形態から明らかにされる。以下本発明を図面に示す実施形態に基づき説明する。ただし、本発明はこれら実施形態に限定されるものではない。
図1は、建物の開口部に取り付けられている1つの実施形態にかかる上げ下げ窓100を、室内側から正面視したときの概略図である。図1(a)は閉鎖の姿勢にある上げ下げ窓100を示しており、図1(b)は下障子30を少し開放した姿勢としたときの上げ下げ窓100を示している。
図2は、図1(b)に示した上げ下げ窓100の枠体10を分解して概略的に示した正面図である。
図3は、図1(a)に示したIII−III断面を概略的に示した図である。
図4は、図1(b)に示したIV−IV断面を概略的に示した図である。
図5は、図1(b)に示したV−V断面を概略的に示した図です。
ここで図3、図4では、紙面左が室外側、紙面右が室内側である。また、図5では紙面上が室外側、紙面下が室内側である。以下図1〜図5及び適宜示す図を参照しつつ開口部装置100について説明する。
以下において、「見付方向」とは全体として平板状である上げ下げ窓の該平板状の平面に沿った方向を意味し、上げ下げ窓が建物に取り付けられた姿勢では、建物開口部の開口面に沿った方向を意味する。また、「見付方向内側」とは、見付方向のうち、上げ下げ窓の中央方向を意味する。従って「見付方向外側」とは見付方向のうち、開口部から離れる方向を意味する。さらに、「見込み方向」とは全体として平板状である上げ下げ窓の該平板状の厚さ方向を意味し、上げ下げ窓が建物に取り付けられた姿勢では、建物の室内外方向を示す。また障子を説明する時には、障子について同様の趣旨で「見付方向」及び「見込み方向」の用語を用いる。
図1に示すように、上げ下げ窓100は、枠体10、上障子としての固定障子20、可動障子30、内倒し部材50、50(図5参照)、バランサー60、60(図2参照)、及びラッチ・錠装置70、70とを備えている。
枠体10は、上横枠11、下横枠12、及び左右の縦枠13、14を備えており、これらが枠状に組み合わされて形成されている。
上横枠11は、図3、図4に表れる断面を有して延在する上部に水平に配置される長尺の部材である。上横枠11は、その断面において、後述するように上障子20の上框を固定するための片で3方を囲まれる凹状部11aを具備している。
下横枠12は、図3、図4に表れる断面を有して延在する下部に水平に配置される長尺の部材である。下横枠12は、その断面において、後述するように下障子30の下框を受け入れるための片で3方を囲まれる凹状部12aを具備している。
縦枠13、14は、図5に表れる断面を有して延在する垂直に配置される長尺の部材である。縦枠13、14は、図5に表れる断面において見込み方向に延在する片13a、14aを具備し、その見込み方向両端からは見付方向に片13b、13c、片14b、14cを備えている。また、片13bと片13cとの間、片14bと片14cとの間には、見込み方向室外側から順に、アングル部材13d、14d、内倒し溝91を形成する内倒し用レール90、90、及びガイド溝40、40が配置されている。
アングル部材13d、14dは、図5からわかるように、断面略L字状の部材であり、その一方の片が片13a、14aに沿うように他の部材を介して該片13a、14aに固定される。他方の片は、当該一方の片の見込み方向室内側の端部から見付方向内側に延在している。
内倒し用レール90は、内倒し溝91を形成する部材で、後述する内倒し部材50の摺動子53が摺動する溝である。図5からわかるように、内倒し用レール90は、断面略コ字状を有し、長手方向は上下に延びている(図3、図4参照)。
ガイド溝40は後述するように、可動障子30をガイドする溝であり、可動障子30に具備される支持部材38(図2参照)がその内側を摺動するように形成されている。従ってその断面はコ字状に形成されている。ここで、当該コ字状のうちの開口部分には当該開口部を狭めるように対向する片40a、40a及び、見付方向にさらに延びるように設けられる片40b、40bが備えられている。
一方、ガイド溝40に長手方向の態様を図3及び図4に表した。図3、図4では、縦枠14に設けられたガイド溝40について示しており、これに基づいて説明する。縦枠13に設けられたガイド溝40についても同様である。ガイド溝40は、図3、図4に破線で示すように、直線部41及び傾斜部42を備えている。直線部41は、固定障子20より見込み方向内側に配置され、縦枠14の長手方向に延在している。傾斜部42は、直線部41の下横枠12側の端部に連通するとともに、固定障子20が備えられる側(見込み方向室外側)で下枠12側に向かって傾斜するように延在している。
傾斜部42の垂直面に対する傾斜角θ(図3参照)は特に限定されるものではないが、45度以上65度以下の範囲であることが好ましい。傾斜角θが大き過ぎる場合は、可動障子30を開ける際に要する力が大きくなる。
固定障子20は、上障子として機能し、上框21、下框22、縦框23、24を方形に組み、その区画内にパネル(例えば、ガラスパネル)25を装着して構成されている。本実施形態例では、パネル25として、図3等に示すように、2枚の板ガラスの間にスペーサーを挟持した複層ガラスパネルを例示している。ただし、これに限定されるものではなく、単板ガラスでもよい。本実施形態では、断熱性を向上させるという観点からは、複層ガラスパネルの方が好ましい。
パネル25は、その四方端部がグレージングチャンネルを介して上框21、下框22、縦框23、24に差し込まれるようにして固定される。そして、固定障子は20は、縦框23、24が固定部材26、26により縦枠13、14のアングル部材13d、14dに固定される。これにより、固定障子20は、枠体10内側の上部に位置が固定されて取り付けられる。
可動障子30は、上框31、下框32、縦框33、34を方形に組み、その区画内にパネル(例えば、ガラスパネル)35を装着して構成されている。本実施形態例では、パネル35として、図3等に示すように、2枚の板ガラスの間にスペーサーを挟持した複層ガラスパネルを例示している。ただし、これに限定されるものではなく、単板ガラスでもよい。本実施形態では、断熱性を向上させるという観点からは、複層ガラスパネルの方が好ましい。
パネル35は、その四方端部がグレージングチャンネルを介して上框31、下框32、縦框33、34に差し込まれるようにして固定される。ここで、上框31には、図3等からわかるように、その室内側には引手部36が備えられている。これにより、後述するように引手部36に手を掛けて操作することで、可動障子30の開閉を容易に行うことができる。また、図3によく表れているように、上框31(引手部36)は、閉鎖姿勢で室内側から見て固定障子20の下框22を覆う形態になっている。かかる形態とすることによって、外観をよくするとともに、水密性、断熱性、及び防犯性に優れた構造となる。すなわち、閉鎖姿勢で固定障子20と可動障子30との間を上框31(引手部36)によって覆うことで、水や熱の出入りを防いで水密性及び断熱性を向上させる。また、バールなどを差し込み難くすることができるので防犯性を高めることも可能である。
また、上框31の上面には、図3からわかるように、その長手方向に延在し、断面略L字状の錠部材ガイド31aが設けられている。錠部材ガイド31aは後述するラッチ・錠部材70のうち摺動棒76(図8〜図10参照)に係合し、これをガイドする片である。錠部材ガイド31aの断面L字状の一片が框31の上面から見付方向に立設し、その先端から他方の片が見込み方向室内側に延在する。
さらに、可動障子30の下框32の左右両端部には、図2からわかるように、見付方向外側に突出するように支持部材38、38が取り付けられている。支持部材38は、ガイド溝40内に挿入され溝内を移動する支持部38aを有する。また、支持部38aには、環状溝38bが設けられており、環状溝38bには、縦枠13、14の上部それぞれに内設されたバランサー60、60から引き出されたワイヤー61、61の一端が係止されている(図2参照)。
従って、可動障子30はバランサー60によって吊られた状態にある。バランサー60は、通常の上げ下げ窓に用いられるバランサーでよく、例えば渦巻きバネが内設されており、可動障子30の質量と平衡を保ち、可動障子30を小さな力で上下移動させることを可能にするとともに、任意の高さで停止させることができるように構成されている。本実施形態では縦枠13、14にバランサー60、60を設けた例を示したが、これに限定されることはなく、上枠11に配置されてもよい。
また、図5からわかるように、縦框33、34には室内側角部から室内側に延在する片33a、34aを備えている。
次に内倒し部材50について説明する。図6、図7に説明するための図を示した。図5に加え、図6、図7を参照しつつ内倒し部材について説明する。内倒し部材50は、アーム51、障子側軸部材52、及び摺動子53を備えている。
アーム51は、一方向に長い板状の部材でありその一端には軸51aが設けられている。他端側は障子側軸部材52に回動可能に取り付けられている。
障子側軸部材52は、可動障子30の框33(框34)に取り付けられ、アーム51と障子とを回動可能に連結する部材である。
摺動子53は、図7からわかるように、全体として略直方体の部材で、基体53aを有している。基体53aの対向する1組の側面には溝53b、53bが設けられている。また、基体53aの一つの面にはアーム51の軸51aを受け入れて回動可能に連結する軸受部53cを備えている。
このように構成された内倒し部材50、50は、図5に表れているように、その一端側は可動障子30の框33、34のそれぞれに配置され、他端側は摺動子53、53が、縦枠13、14の内倒し用レール90に摺動可能に配置される。
次にラッチ・錠装置70、70について説明する。図8〜図10に説明するための図を示した。図8は、図1にVIII−VIIIで示した矢視断面図のうち、上框31の上面で縦枠13側に配置されたラッチ・錠装置70を示した図である。図8では、紙面上が室外側、紙面下が室内側を表している。図9は、ラッチ・錠装置70の斜視図である。図10は、ラッチ・錠装置70の平面図(図10(a))、及び図10(a)に矢印Xの方向から見た図(左側面図、図10(b))である。
ラッチ・錠装置70は、基体71、ラッチ部材72、錠装置75、を備えている。
基体71は、当該ラッチ・錠装置70の基礎となる部材である。すなわち、基体71にラッチ部材72及び錠装置75が配置されることによりラッチ・錠装置70が形成される。ここで基体71は、略板状である板状部71a及び後述する錠操作部材77が摺動可能に取り付けられる操作部材取り付け部71bを有している。
ラッチ部材72は、一方向を長手方向とする板状の部材であり、その長手方向一端側が他に比べて大きく形成され、その先端の端面は多面に形成されている。具体的には、長手方向に直交する面72a、該面72aの両端に配置され、長手方向他端側に傾斜する面72b、72c、該面72b、72cのそれぞれの端部から、さらに長手方向に直交する方向に延在する面72d、72e、及び面72d、72eの端部から略直交するように長手方向に延在する面72f、72gである。このような構成により、いわゆる両方向ラッチを形成することができ、後述するように障子が面一の姿勢で閉鎖する上げ下げ窓において適切に可動障子の移動をさせることが可能となる。
さらにラッチ部材72には、該ラッチ部材72を面72cに直交する方向(長手方向)に付勢する弾性部材73を備えている。
錠装置75は、摺動棒76、錠操作部材77、及び連結部材78を備えている。摺動棒76は、棒状の部材であり、図10(b)からわかるように断面が略コ字状に形成されている。錠操作部材77は操作者の操作に供される部材で、棒状の連結部材78を介して摺動棒76に連結している。
以上のような各部材は次のように組み合わせられてラッチ・錠装置70が構成される。すなわち、基体71の板状部71aの一方の面側にラッチ部材72が配置される。その際には、図8〜図10に表れているように、面72a〜面72gが配置された端部が基体71から突出して配設される。また、弾性部材73の一端が基体71に他端がラッチ部材72に固定され、ラッチ部材の面72a〜面72gが基体71に対してその突出量を変えることができるように付勢される。
一方、錠装置75については、その摺動棒76が基体71の板状部71aの他方の面側に配置される。その際には摺動棒76の長手方向は上記したラッチ部材72の突出方向と同じとし、ラッチ部材72の長手方向軸線と摺動棒76の軸線とは平面視(図10(a)の視点)で一致することが好ましい。また、図10(b)からわかるように、摺動棒76の断面コ字状である片の一つの片が板状部71aに係合しつつ摺動可能とされている。
錠操作部材77は、操作部材取り付け部71bに摺動可能に取り付けられる。錠操作部材77の摺動方向は、摺動棒76の長手方向と同じ方向である。そして連結部材78は、摺動棒76と錠操作部材77とを連結する。
これによりラッチ部材72は、所定の力を受けて、これに応じて該ラッチ部材の面72a〜面72gが基体71に対してその突出量を変えるように移動することができる。一方、錠装置75では、錠操作部材77を摺動させることにより摺動棒をその長手方向に移動させることが可能となる。
以上のように構成されたラッチ・錠装置70は、可動障子30の上框31の上面のうち、その両端のそれぞれに配置される。このとき、図8からわかるように、ラッチ・錠装置70のラッチ部材72の面72a〜面72gが縦枠13、14に面するように取り付けられる。また、図3からわかるように、摺動棒76の断面コ字状のうちの1つの片が、上框31の錠部材ガイド31aに係合するように配置される。これにより錠としての強度を向上させることができ、その信頼性も向上させることが可能となる。これにより例えば基体71を樹脂材料により形成しても錠装置として十分な強度を有するものとなる。
この錠装置が障子の左右両端側に配置される。また、その操作部材である錠操作部材も框からの突出量を小さく抑えることが可能となる。従って、外観に与える影響を小さく抑えることができる。
また、ラッチと錠装置とを1つの部材で形成することができる。従って、いわゆるクレセント錠とラッチとを別に設ける必要がなく、部品点数の削減を図ることができる。
次に以上で説明した上げ下げ窓100の各姿勢及び、その動作について説明する。ここでは、最初に上げ下げ窓100が閉鎖された姿勢について説明し、その後、上げ下げ窓100が閉鎖され、施錠された姿勢から、解錠及び可動障子30の開放がされる場面を例に説明する。さらに可動障子30を内倒しする動作について説明する。
図11には、可動装置30の閉鎖の姿勢における可動障子30、及び内倒し部材50及び縦枠13との関係を示す水平断面図を示した。ここでは、縦枠13側についてのみ説明するが、縦枠14側も同様である。
上記したように、可動障子30の閉鎖の姿勢では、該可動障子30は固定障子20の下方に面一に並べられて配置される。従って可動障子30は枠体10内の室外側(図11の上方)に寄せられて配置される。本実施形態の上げ下げ窓100では、内倒し用レール90がレール溝40より室外側に配置されているので、従って内倒し用レール90や摺動子53を目立たなくすることができる。さらには、縦框33(縦框34も同様)から室内側に延在する片33a(34a)により、内倒し用レール90及び摺動子53を隠蔽することができる。これによりさらに外観の良好な開口部装置とすることができる。
次に、可動障子を開放させる動作について説明する。図12、図13は当該場面の途中の姿勢を示す図で、図12は図3と同じ視点、図13は図8と同じ視点による図である。
可動障子30は、閉鎖姿勢では、図3に示すように、枠体10内側の固定障子20の下方において固定障子20と同一面内に上下に並べられて配置されている。このときには、ラッチ・錠装置70、70では、図8に示したように、ラッチ部材72の面72eが内倒し用レール90の片に接するように配置される。このときラッチ部材72はここに備えられる弾性部材73(図8参照)により内倒し用レール90の片を押圧している。一方、錠装置75は、錠操作部材77に摺動棒76が縦枠13、14に向けて大きく突出され、その先端がアングル部材13dに係合している。これにより可動障子30は移動させることができず、閉鎖及び施錠状態とされている。
このような姿勢から操作者は初めに、錠操作部材77を図8の紙面右に移動させる。これにより摺動棒76がアングル部材13dから離脱し、解錠される。そして操作者は可動障子30の上框31に設けられた引手部36を室内側に引き倒し、図12、図13に示した姿勢とする。これにより可動障子30の上端部がガイド溝40側に配置される。かかる引き倒しにおいて、ラッチ・錠装置70では、ラッチ部材72は、上記した位置から、弾性部材73によるラッチとしての作用により、内倒し用レール90や片40bを越えて図12に示した姿勢となる。すなわち、ラッチ部材72の先端がガイド溝40内に配置される。ここで、ガイド溝40には、片40a、40a、40b、40bが設けられており、ラッチ部材72の面72d〜72gが当該片に接触し、これを押圧する。そしてガイド溝40の片40bがラッチ部材72の片72gに接触することにより、可動障子30がこれ以上室内側に倒れ難いようにストッパーとして作用する。
あとは引手部36に手を掛けて可動障子30を引き上げることで、支持部38やラッチ部材72がガイド溝40内を移動し、可動障子30を図4、図5に示した姿勢に開放させることができる。
可動障子30を閉める際には、上記手順を遡るように操作すればよい。
次に、図12、図13に示した姿勢から可動障子30を内倒しする動作について説明する。図14に説明のための図を示した。図14(a)は図13と同じ視点による図、図14(b)は上げ下げ窓100を側面側から見た模式図である。
可動障子30を内倒しするには、図14(a)のように、ラッチ部材72をさらに引っ込ませるように移動させ、縦枠13(縦枠14側についても同様)に接触しない姿勢とする。かかる姿勢から可動障子30を図14(a)に直線矢印で示した方向に移動すると内倒しをすることが可能となる。
可動障子30の内倒しがされると、図14(b)のように可動障子30が室内側に大きく傾けられる。これにより使用者は可動障子30の室外側面を清掃することが可能となる。その際には内倒し部材50が可動障子30を保持する。
以上で示した上げ下げ窓では、上障子を枠体上部に固定して設置する固定障子としたが、これに限定されることはなく、上障子も枠内を上下動可能に移動するものであってもよい。このとき、上障子が独立して移動可能に構成されていてもよく、上記説明した可動障子30に連動して移動できるように構成してもよい。
また、上記実施形態では上障子及び可動障子を建物に固定される枠体に具備するものとしたが、これに限定されるものではない。例えば、上障子及び可動障子が備えられる枠体が、さらに建物に固定された他の枠体にスイング式に開閉可能なものを挙げることができる。
以上、現時点において最も実践的であり、かつ、好ましいと思われる実施形態に関連して本発明を説明したが、本発明は本願明細書中に開示された実施形態に限定されるものではなく、請求の範囲及び明細書全体から読み取れる発明の要旨或いは思想に反しない範囲で適宜変更可能であり、そのような変更を伴う上げ下げ窓も本発明の技術的範囲に包含されるものとして理解されなければならない。
10 枠体
11 上枠
12 下枠
13 左縦枠
14 右縦枠
20 固定障子(上障子)
21 上框
22 下框
23 左縦框
24 右縦框
25 パネル
30 可動障子
31 上框
32 下框
33 左縦框
34 右縦框
35 パネル
36 引手部
38 支持部材
40 ガイド溝
41 直線部
42 傾斜部
50 内倒し部材
51 アーム
52 障子側軸部材
53 摺動子
60 バランサー
61 ワイヤー
70 ラッチ・錠装置
72 ラッチ部材
90 内倒し用レール
91 内倒し溝
100 上げ下げ窓

Claims (2)

  1. 上横枠と下横枠と左右の縦枠とを有する枠体、閉鎖の姿勢で前記枠体内側の上部に備えられる上障子、及び前記閉鎖の姿勢で前記枠体の内側の下部に配置され、前記枠体内側を上下に移動自在に設けられる可動障子を備える上げ下げ窓であって、
    前記可動障子は閉鎖の姿勢で前記上障子と同一平面内に並べられて配置され、
    前記縦枠は、前記可動障子を案内するガイド溝と、該ガイド溝より前記上障子側に前記ガイド溝と平行に設けられる内倒し溝と、を具備し、
    前記内倒し溝に沿って摺動可能に配置される摺動子と、一端が前記可動障子に回動可能に取り付けられ、他端が前記摺動子に回動可能に取り付けられるアームと、を備える内倒し部材を有する、上げ下げ窓。
  2. 前記可動障子の縦框には、見込み方向で、前記可動障子の閉鎖の姿勢で前記内倒し溝が配置された方向に延在する片を具備することを特徴とする請求項1に記載の上げ下げ窓。
JP2010135292A 2010-06-14 2010-06-14 上げ下げ窓 Active JP5384433B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010135292A JP5384433B2 (ja) 2010-06-14 2010-06-14 上げ下げ窓

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010135292A JP5384433B2 (ja) 2010-06-14 2010-06-14 上げ下げ窓

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2012001898A JP2012001898A (ja) 2012-01-05
JP5384433B2 true JP5384433B2 (ja) 2014-01-08

Family

ID=45534189

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010135292A Active JP5384433B2 (ja) 2010-06-14 2010-06-14 上げ下げ窓

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5384433B2 (ja)

Families Citing this family (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6171323B2 (ja) * 2012-12-13 2017-08-02 株式会社Lixil 開口部装置
JP6231272B2 (ja) * 2012-12-13 2017-11-15 株式会社Lixil 開口部装置
CN103924882B (zh) * 2014-04-22 2015-09-30 浙江博奥铝业有限公司 一种双层窗
JP6280066B2 (ja) * 2015-03-03 2018-02-14 三協立山株式会社 サッシ
JP6763694B2 (ja) * 2016-05-31 2020-09-30 株式会社Lixil 建具
DE102016114616A1 (de) * 2016-08-08 2018-02-08 Dobler Metallbau Gmbh Vertikalschiebeelement
JP6470797B2 (ja) * 2017-06-19 2019-02-13 三協立山株式会社 サッシ
JP6279132B2 (ja) * 2017-06-19 2018-02-14 三協立山株式会社 サッシ
JP6357575B2 (ja) * 2017-10-06 2018-07-11 三協立山株式会社 サッシ
JP6423976B2 (ja) * 2018-03-30 2018-11-14 三協立山株式会社 サッシ
JP6423975B2 (ja) * 2018-03-30 2018-11-14 三協立山株式会社 サッシ
JP6423977B2 (ja) * 2018-03-30 2018-11-14 三協立山株式会社 サッシ
JP7115131B2 (ja) 2018-08-10 2022-08-09 Toto株式会社 スライド式の収納扉
TWI820269B (zh) * 2019-05-24 2023-11-01 清展科技股份有限公司 平面式通風門窗結構
CN112780157A (zh) * 2021-02-04 2021-05-11 胡纯明 一种平移内倒窗

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS62154180U (ja) * 1986-03-22 1987-09-30

Also Published As

Publication number Publication date
JP2012001898A (ja) 2012-01-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5384433B2 (ja) 上げ下げ窓
JP4875953B2 (ja) 開閉手段を備える開口部装置
JP5439286B2 (ja) 上げ下げ窓
JP2018090966A (ja) 建具
JP6763695B2 (ja) 建具
TW201339404A (zh) 拉門機構
JP5665379B2 (ja) 上げ下げ窓
JP5385645B2 (ja) 上げ下げ窓
JP2003148070A (ja) 建築用シャッター装置
JP2019178557A (ja) 建具
KR101266844B1 (ko) 완전 개방이 가능한 이중 연동 도어 구조를 갖는 시스템 창호
JP4928424B2 (ja) 建具
JP2009007856A (ja) 安全性及び操作性に優れる戸先框を備える開口部装置
JP2011246888A (ja) 開口部装置
JP4469147B2 (ja) 引違い折畳み開閉自在のサッシ
JPH09273362A (ja) 開閉装置
JP2006328818A (ja) 建具
WO2012023188A1 (ja) 上げ下げ窓
JP4603275B2 (ja) 室内用防犯折戸
JP3466170B2 (ja) 二重窓における屋内側ガラス障子の開閉装置
JP2021071002A (ja) 建具
JP6132780B2 (ja) 折畳式スクリーン装置
JP5586966B2 (ja) 駆動装置、開閉装置、及び該開閉装置を備える開口部装置
JPH0310296Y2 (ja)
JP2019178556A (ja) 建具

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20130130

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20130912

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130917

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20131002

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5384433

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20131107

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350