JP2020002609A - パネル装置 - Google Patents
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Abstract
Description
なお、以下の実施形態では、本実施形態に係るパネル装置を施工した状態で、開き戸を開放させる際に引き操作する側において閉鎖状態とされた開き戸に対面した使用者を基準として、使用者側を前方、その逆側を後方とし、また、上下方向等の方向を説明する。
本実施形態に係るパネル装置1は、図1(a)、(b)に示すように、開き戸20に開閉される開口11が設けられ、開き戸20の戸尻側端部23を回転自在に保持する戸付パネル10を備えている。また、パネル装置1は、この戸付パネル10の戸尻側に直交状に配設され、戸付パネル10に対して直交状に開放状態とされた開き戸20を納める受入凹所32が設けられた戸納めパネル30を備えている。
なお、図例では、戸付パネル10に、開口11の下側を区画する部位を設けていない例を示しているが、このような態様に限られない。例えば、戸先側パネル部17及び戸尻側パネル部18の下端部を連結するように、沓摺部等の厚さ方向を上下方向に沿わせて配される帯板状の下側連結部を設けた態様としてもよい。この場合、例えば、下側連結部の厚さを隣接して配される床材と同厚さとされたものとしてもよい。
なお、図例では、戸納めパネル30を中実状に一体成形されたようなものとした例を示しているが、上記同様、帯状材や下地桟、ボード材等を組み合わせて構成されたものとしてもよい。
また、戸付パネル10と戸納めパネル30との接合部に、互いに係合する係合部として凹部や凸部を設けた構成としてもよい。また、これら戸付パネル10と戸納めパネル30とは、別体とされたものに限られず、一体的に設けられたものでもよい。
この開き戸20は、閉鎖状態において戸先側端部が戸先側パネル部17の戸当たり部17aに当接または近接され、戸尻側端部23が戸尻側パネル部18の戸当たり部18aに当接または近接される。また、図例では、この開き戸20の戸尻側端部23に面取部を設けた例を示している。図例では、この面取部を、戸高方向に見て、保持部19(軸受部25)の軸心を円心とする円弧状とした例を示している。なお、開き戸20の蝶番等による保持態様によっては、このような面取部を設けないようにしてもよい。
また、この第2突片部29は、図3に示すように、閉鎖状態とされた開き戸20に第2表面22側において対面した状態で、手掛が可能となるように、突出寸法(手掛凹所27の底部からの突出寸法)が第1突片部28の突出寸法よりも小とされている。つまり、第2突片部29は、閉鎖状態において第2突片部29の先端面とこれに対面される戸先側パネル部17の内側面との間に手指の挿入可能な隙間が形成されるように設けられている。なお、閉鎖状態とされた開き戸20に第1表面21側において対面した状態における開放操作は、戸先側端部を開放側に押すことでなされるものでもよい。
また、戸付パネル10及び戸納めパネル30は、施工された状態で露出する面が壁クロス等の化粧層が設けられる壁下地面を構成するものでもよく、適宜の化粧層が設けられた化粧面とされたものでもよい。
つまり、開き戸20に開閉される開口11が設けられ、開き戸20を回転自在に保持する戸付パネル10を備えた構成としている。従って、戸枠を建付け調整しながら組付けたり、戸枠に開き戸を建付け調整しながら組み込んだりする必要があるものと比べて、施工性を極めて向上させることができる。また、戸付パネル10の戸尻側に直交状に配設される戸納めパネル30の受入凹所32を、開放状態の開き戸20の第1表面21と戸納めパネル30の表面31とが同一平面状となるように開き戸20を納める構成としている。従って、開放状態の開き戸20を戸納めパネル30の受入凹所32に見栄え良く納めることができる。これにより、有効開口幅を効果的に大きくすることができ、また、開放状態の開き戸20が邪魔になり難くなり、開口11を往来する際における開き戸20への引っ掛かり等を抑制することができる。
また、本実施形態に係るパネル装置1が備える各部材及び各部の具体的構成としては、上記した構成に限られず、その他、種々の変形が可能である。
10 戸付パネル
11 開口
20 開き戸
21 第1表面(表面)
22 第2表面(開放状態における受入凹所の底面に対面される面)
23 戸尻側端部
26 戸先側端面
27 手掛凹所
30 戸納めパネル
31 表面
32 受入凹所
33 底面
34 内側面
Claims (5)
- 開き戸に開閉される開口が設けられ、該開き戸の戸尻側端部を回転自在に保持する戸付パネルと、この戸付パネルの戸尻側に直交状に配設され、前記戸付パネルに対して直交状に開放状態とされた前記開き戸を納める受入凹所が設けられた戸納めパネルと、を備えており、
前記受入凹所は、開放状態の前記開き戸の表面と前記戸納めパネルの表面とが同一平面状となるように前記開き戸を納める構成とされていることを特徴とするパネル装置。 - 請求項1において、
前記受入凹所は、開放状態の前記開き戸の戸先側端面とこれに対面される当該受入凹所の内側面との間に手指の挿入可能な隙間が形成されるように前記開き戸を納める構成とされていることを特徴とするパネル装置。 - 請求項2において、
前記開き戸の戸先側端部には、開放状態において前記内側面に向けて開口する手掛凹所が設けられていることを特徴とするパネル装置。 - 請求項3において、
前記手掛凹所は、前記戸先側端部の開放状態における前記受入凹所の底面側を向く部位に当該開き戸の高さ方向の全体に亘って凹段部状に設けられていることを特徴とするパネル装置。 - 請求項4において、
前記手掛凹所は、当該開き戸の開放状態における前記受入凹所の底面に対面される面側においても手掛可能な構成とされていることを特徴とするパネル装置。
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