JP2004270359A - 扉体 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】面板3と枠2からなり、左右の一方の側上下に軸支部を有する扉体1において、枠2の軸支部側の縦枠辺の中央位置から他方の側の上下角部またはその近傍に緊張材としてターンバックル10を架設した。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、防火扉その他の扉の扉体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
常時は、通路の壁部に形成された収納凹部(戸袋)に収納され、火災時には通路の閉塞を行う防火扉を例に取ると、開きの場合では、扉体は面板と枠からなるフラッシュ扉で、左右の一方の側上下に軸支部を有するものである。
【0003】
そして、枠に対して面板が両面にある両面フラッシュ扉がゆがみ等に強いものとして採用されることが多いが、近年、下記特許文献1にも示すように、片面フラッシュ扉も用いられるようになった。
【0004】
【特許文献1】
特開2002−168060号公報
【0005】
このような片面フラッシュ扉は、そもそも、常時は収納されていて片面しか外側に向けないという防火扉の特質上、化粧や体裁のための面板は片面でよいというニーズに合致するものであり、面板が少ない分、軽量化が実現でき、コストの低減にも繋がる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
前記特許文献1に記載された片面フラッシュ扉は、所定の厚さの金属製、例えば鉄、ステンレスまたはそれと同等以上の耐火性能を持った別素材あるいは合金製面板と、面板から垂直方向に突出して形成される四周補強枠とによって構成され、四周補強枠には補強用桟が設けられる。
【0007】
他の例としては、図8、図9に示すように、扉体1は枠2を有する面板3の内側に縦方向の中骨4による補強を行なう。この中骨4はコ字形のチャンネル材に外向きの水平フランジを設けたものであり、扉体1の開口面5に近づく高さのもとなる。
【0008】
図中6は扉枠、7a、7bは扉体1の左右の一方の側上下に設けた軸支部としてのヒンジである。
【0009】
前記四周補強枠には補強用桟を設ける場合でも、また、中骨4を設ける場合でも、片面フラッシュ扉は両面フラッシュ扉に比べて、どうしても構造的強度が低下し、振動や捩れに弱いものとなる。(両面フラッシュ扉の場合も補強用桟や中骨4を設ける)
【0010】
本発明は前記従来例の不都合を解消し、振動やゆがみを減少させ、構造的な強度が向上するので、両面フラッシュ扉のみならず、片面フラッシュ扉でも、軽量な安定した扉とすることができ、軽量であることでヒンジ等への負担も少なく耐久性も増し、しかも、コスト的にも低廉ですむ扉体を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明は前記目的を達成するため、第1に、面板と枠からなり、左右の一方の側上下に軸支部を有する扉体において、枠の軸支部側の縦枠辺の中央位置から他方の側の上下角部またはその近傍に緊張材を架設したこと、第2に、緊張材は、途中をバックル金物で連結した金属棒であるターンバックルとすること、第3に、緊張材は、端部に羽子板を設けて溶接またはビス止めすることを要旨とするものである。
【0012】
さらに、第4に、枠は軸支部側の縦枠辺とこれに接続する上下横枠辺の3方を残りの他方の側の縦枠辺よりも堅牢とすること、第5に、面板は枠に対して一面のみの片面扉であることを要旨とするものである。
【0013】
請求項1記載の本発明によれば、吊元としての枠の軸支部側の縦枠辺に対して一番ゆがみにより変位を生じやすい他方の側の上下角部を緊張材によりこの縦枠辺の中央部に引き込むようにするもので、特に、捩れを有効に抑えることができる。
【0014】
また、緊張材を架け渡すことにより、扉体は図5に示すように、X、Y、Zの3つのトラスに分けることができ、その集合が吊元としての枠の軸支部側の縦枠辺に位置するので、回転軸を中心のゆがみ防止が実現できる。
【0015】
請求項2記載の本発明によれば、前記作用に加えて、ターンバックルにより緊張材の緊張力を簡単かつ迅速に調整できる。
【0016】
請求項3記載の本発明によれば、緊張材は、端部に羽子板を設けることで、溶接またはビス止めを容易に行なうことができる。
【0017】
請求項4記載の本発明によれば、枠は周囲四方すべてを同一の強度にしなてくても、強度およびゆがみ防止が実現でき、堅牢としなくてもよい縦枠辺を組み込むことで、軽量化、低廉化が実現できる。
【0018】
請求項5記載の本発明によれば、面板は枠に対して一面のみの片面扉であることで、軽量化、低廉化が実現できるとともに、非使用時では、ラッシュ面である面板3の外側面が通路側に向き、体裁を保つことができる。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、図面について発明の実施の形態について詳細に説明する。図1は本発明の扉体の1実施形態を示す裏面図、図2は同上正面図、図3は同上平面図で、前記従来例を示す図8、図9と同一構成要素には同一参照符号を付したものである。
【0020】
扉体1は、扉枠6に対して左右の一方の側上下に設けた軸支部としてのヒンジ7a、7bで回転自在となる。
【0021】
また、扉体1は片面フラッシュ扉として、枠2と面板3とからなるが、枠2は左右の縦枠辺2a、2a′および上下の横枠辺2b、2b′からなる四方周辺枠である。
【0022】
本実施形態では、枠2を構成する左右の縦枠辺2a、2a′および上下の横枠辺2b、2b′は、いずれも面板3をなす板体をコ字形に折り曲げて一体的に形成したものであり、特に、枠2の軸支部側の縦枠辺2aと上下の横枠辺2b、2b′はこのようなコ字形に折り曲げるだけでなく、コ字形に折り曲げていたチャンネル材8を重ね合わせて角形パイプ状とし、残りの他方の側の縦枠辺2a′はこのようなチャンネル材8を省略したコ字形の折り曲げてのみで形成したものとした。
【0023】
このような構成を取ることにより、枠2は軸支部側の縦枠辺2aとこれに接続する上下横枠辺2b、2b′の3方を残りの他方の側の縦枠辺2a′よりも堅牢なものとなる。
【0024】
前記縦枠辺2aの中央位置に矩形の止め板9を枠2に内方に向けて突設するように設け、この止め板9から枠2の他方の側の上下角部またはその近傍へ緊張材としてターンバックル10を掛け渡した。ターンバックル10は周知のごとく、バックル金物10aとこれに螺子合する端部螺子切りの鋼棒10bまたはそれ以外の金属棒からなる。
【0025】
また、ターンバックル10は端部に羽子板11を設けて止め板9や枠2の上下角部またはその近傍へ前記溶接またはビス止めする。この羽子板11は枠2の上下角部またはその近傍へ接合するものとしては前記止め板9と同じ役割を持たせることもできる。
【0026】
前記実施形態では、扉体1は片面フラッシュ扉として枠2に対して面板3は片側にのみ存在し、他の面は開口面5としたが、他の実施形態として、両面に面板3を設ける両面フラッシュ扉とすることも可能である。
【0027】
さらに、本実施形態では、扉体1は面板3の内側に、コ字形のチャンネル材に外向きの水平フランジを設け縦方向の中骨4による補強を行なうが、この中骨4は前記従来例を示す図8、図9にあるような扉体1の開口面5に近づく高さのような大きなものでなくてもよい。場合によっては、中骨4は省略することもできる。
【0028】
また、図示は省略するが、前記特許文献1にもあるように、親扉と子扉からなる折れ戸式防火扉とすることも可能である。さらに、防火扉以外の扉にも応用が可能である。
【0029】
使用については、通路の壁部に形成された扉枠6に収納された扉体1は、火災の検知によって係止装置が解除されることによってヒンジ7a、7bを回動支点として回動して扉枠6に当接して停止し、前記通路を完全に閉鎖するものである。これによって、火災の検知により通路を有効に閉鎖でき、火災の類焼や煙の侵入を防止することができる。
【0030】
さらに、扉体1においては、非使用時では、フラッシュ面である面板3の外側面が通路側に向き、体裁を保てるとともに、例えばこの面に壁部に貼付される壁紙等に代表される壁部材と同一の部材を貼付することにより、収納時における通路見栄えを一層良好にすることもできる。
【0031】
【発明の効果】
以上述べたように本発明の扉体は、振動やゆがみを減少させ、構造的な強度が向上するので、両面フラッシュ扉のみならず、片面フラッシュ扉でも、軽量な安定した扉とすることができ、軽量であることでヒンジ等への負担も少なく耐久性もまし、しかも、コスト的にも低廉ですむものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の扉体の1実施形態を示す裏面図である。
【図2】本発明の扉体の1実施形態を示す正面図である。
【図3】本発明の扉体の1実施形態を示す平面図である。
【図4】本発明の扉体の1実施形態を示す詳細裏面図である。
【図5】本発明の扉体の1実施形態を示す詳細正面図である。
【図6】本発明の扉体で緊張材を省略した状態での詳細横断平面図でである。
【図7】本発明の扉体で緊張材の配設を示す斜視図である。
【図8】従来例を示す正面図である。
【図9】従来例を示す横断平面図である。
【符号の説明】
1…扉体 2…枠
2a、2a′…縦枠辺 2b、2b′…横枠辺
3…面板 4…中骨
5…開口面 6…扉枠
7a、7b…ヒンジ 8…チャンネル材
9…止め板 10…ターンバックル
10a…バックル金物 10b…鋼棒
11…羽子板
Claims (5)
- 面板と枠からなり、左右の一方の側上下に軸支部を有する扉体において、枠の軸支部側の縦枠辺の中央位置から他方の側の上下角部またはその近傍に緊張材を架設したことを特徴とする扉体。
- 緊張材は、途中をバックル金物で連結した金属棒であるターンバックルとする請求項1記載の扉体。
- 緊張材は、端部に羽子板を設けて溶接またはビス止めする請求項1または請求項2記載の扉体。
- 枠は軸支部側の縦枠辺とこれに接続する上下横枠辺の3方を残りの他方の側の縦枠辺よりも堅牢とする請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の扉体。
- 面板は枠に対して一面のみの片面扉である請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の扉体。
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