JP2000192739A - 引き戸装置における戸袋パネルの取り付け構造 - Google Patents
引き戸装置における戸袋パネルの取り付け構造Info
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Abstract
ようにする。 【手段】縦枠4の下部に上向きの爪27を設ける一方、戸
袋パネル2に設けた折り返し部28に、爪27に落とし込み
できる係合穴29を設ける。戸袋パネル2における折り返
し部28の上部に押え金具30を挿入し、これをねじ31で縦
枠4に固定する。戸袋パネル2は、その両側端を手で掴
んだ状態で持ち上げて、係合穴29を爪27に嵌めてから直
立状態に起こすことによって位置決めできるため、取付
けが簡単である。
Description
装置において、開いた状態の引き戸を格納する戸袋パネ
ルの取り付け構造に関するものである。
の取り付け構造に関する先行技術として、本願出願人の
先願に係る特開平9−235938号公報がある。すな
わちこの先願は、戸袋パネルを簡単に取付けできること
を目的として、戸袋パネルを挟んで出入口と反対側の部
位に縦長の枠体を立設し、戸袋パネルを間口方向に沿っ
て枠体に向けて水平動させることにより、戸袋パネルの
一側縁を枠体に嵌合し、その状態で戸袋パネルを落とし
込んで、戸袋パネルの下端をアジャスターに嵌め込む構
造にしたものである。
の組立に際して戸袋パネルを人が持ち上げる場合、一般
に、人は戸袋パネルの表面に立って、両手で戸袋パネル
の左右両側縁を掴んで、抱き抱えるようにして持ち上げ
ている。しかるに前記先行技術の場合、戸袋パネルの側
縁を縦枠に嵌合させるものであるため、戸袋パネルの一
側縁を作業者が手で掴むことができず、このため、戸袋
パネルを持ち上げて縦枠に嵌め合わせることが面倒であ
った。
て持ち上げにくいため、組立の容易性を十分に向上でき
なかった。本発明は、このような実情を改善することを
目的とするものである。
開閉動自在な引き戸と、開いた状態の引き戸を覆う戸袋
パネルと、戸袋パネルの少なくとも下部を支持する支持
部材とを備えており、前記戸袋パネルと支持部材とに、
戸袋パネルをその表面と直交した方向から落とし込むこ
とによって互いに嵌合する係合部を設けることにより、
戸袋パネルを支持部材で水平ずれ不能の状態に支持する
一方、戸袋パネルの上部を、当該戸袋パネルの内側に配
置した枠体にねじ等で固定している。
取付けるにおいて当該戸袋パネルを間口方向に移動させ
る必要はなく、ある程度前傾させた状態で下端を支持部
材に嵌合させてから、下端を支点として起立状態に起こ
すことによって枠体に重ね合わせ、その状態で戸袋パネ
ルの上部を枠体にねじ等で固定したら良い。
にして左右両側縁を両手で掴んで持ち上げてから(一人
では両側縁に手が届かない広幅の戸袋パネルの場合は、
二人で両側縁をそれぞれ掴んで同時に持ち上げてか
ら)、戸袋パネルの下端を支持部材に嵌合させ、それか
ら、戸袋パネルから両手を離して、戸袋パネルを、その
下端を支点にして起立状態に起こして枠体に重ねるとい
う手順により、戸袋パネルを所定の姿勢にセットするこ
とができる。
けるに際して、戸袋パネルを簡単に持ち上げることがで
きるのであり、このため、戸袋パネルの取付け(延いて
は引き戸装置の組立)を、容易かつ簡単に行うことがで
きる。また、請求項2のように構成すると、戸袋パネル
を補強する補強枠が支持部材に端する嵌合部を構成する
ため、頑丈な構造の戸袋パネルでありながら、構造を簡
単化することができる。
手段によって戸袋パネルを立設した状態に仮保持するこ
とができるため、一々戸袋パネルを立設した状態に人手
で保持してく必要がなく、このため、少ない人数の作業
者で組立作業を安全に行うことができ、加えて、戸袋パ
ネルの上下中途部が外側にはみ出るような膨れ現象を防
止できる利点がある。
き戸装置に適用した実施形態を図面に基づいて説明す
る。 ≪全体構成≫図1は引き戸装置の正面図であり、引き戸
装置は、右開き式の扉1と、前後一対の戸袋パネル2
と、出入口を挟んで戸袋パネル2と反対側に立設した第
1縦枠3と、戸袋パネル2を挟んで出入口と反対側に立
設した第2縦枠4と、天レール(笠木)5と地レール
(巾木)6とを備えている。
後一対の欄間パネル(点検パネル)6が配置されてい
る。図2は欄間パネル7を取り外した状態での引き戸装
置の正面図、図3は図1のIII-III視断面図、図4は図
1のIV−IV視断面図であり、これらの図に示すように、
前後欄間パネル7の間の空間には、第1縦枠3と第2縦
枠4との間に延びるレール取付枠8が配置されている。
固定されており、固定レール9に可動レール10を摺動
自在に装着して(図面では固定レール9及び可動レール
10の詳細は表示していない)、可動レール10に、左
右一対のハンガー11を介して扉1を吊り下げ固定して
いる。前記固定レール9は、第1縦枠3に近い一端部か
ら第2縦枠4に近い他端部に行くに従って高さが徐々に
高くなるように傾斜状に配置しており、このため、開か
れた扉1から手を離すと、扉1は自重で自動的に閉ま
る。図2に簡略化して示すように、レール取付枠8に
は、扉1の閉止動に際しての衝撃を吸収するためのアブ
ソーバ(エアシリンダ)12を設けている。図4に示す
ように、可動レール10には、アブソーバ12のピスト
ンに当たるストッパー13を設けている。
置は、建物のコンクリート製基礎14に開けた空間の箇
所に設けており、基礎壁14の端面には支柱15が固定
されており、また、基礎壁14の前後両側には壁パネル
16を配置している。なお、図示していないが、第2縦
枠4には、開き切った状態で扉1の端面が当たるクッシ
ョン材(緩衝材)を設けている。
詳細を説明する。 ≪戸袋パネル2と第2縦枠4との関係≫図5は両縦枠
3,4と天レール5の形状及び両者の関係を示す斜視図
であり、これの図5及び図4に示すように、天レール5
は下向き開口の樋状に形成されており、前後両側板5a
には、階段状の折曲げ部5bが形成されている。天レー
ル5には適当な間隔で上向き片17を切り起こし形成し
ており、この上向き片17を、建物の梁材18の下面に
固着したブラケット19に溶接等によって固着してい
る。図4に示す符号20は天井板である。
に設定されており、支柱14に向けて開口した広幅の樋
状に形成されている。他方、第2縦枠4も天レール5と
同じ前後幅寸法であり、第1縦枠3の方向に向けて開口
した樋状に形成されており、かつ、前後側板4aを内側
に向けて段違い状に折曲げて、図3に示すように、側板
4aの折曲げ片4bに戸袋パネル2を重ね合わせてい
る。
1を張っている。第1縦枠3と第2縦枠4との上端に
は、天レール5に内側から嵌挿する張出部22を設けて
いる。このように張出部22を設けると、天レール5と
の組立強度を向上できると共に、天レール5と両縦枠
3,4との表面を同一面状に揃えて美感を向上すること
ができる利点がある。
の内面形状と相似形に形成したサイドアジャスタ23が
嵌まっている。サイドアジャスタ23には上方からボル
ト24をねじ込んでいる一方、縦枠3,4の内面には、
ボルト24に載る支持ブラケット25を溶接等によって
固着している。第2縦枠4を支持するサイドアジャスタ
23は地レール6の外側に配置している。なお、第2縦
枠4を地レール6の上に配置してもよいし、また、地レ
ール6は必ずしも必要ない。
造を示す図であり、両図に示すように、戸袋パネル2の
一側部は第2縦枠4で支持されており、他側部は、地レ
ール6の端部内に配置したセンターアジャスタ26で支
持されている。先ず、第2縦枠4による支持構造を説明
する。図6に示すように、第2縦枠4における側板4a
の折曲げ片4bの下端に上向きの鉤片27を折曲げ形成
している一方、戸袋パネル2には、化粧板21の側縁を
折曲げることによって断面角形の折り返し部28を形成
し、この折り返し部28の下端を第2縦枠4の爪27で
支持している。
支持部材に該当し(請求項1に記載した枠体にも該当す
る)、また、爪27と折り返し部28はそれぞれ請求項
に記載した係合部の一例を成している。戸袋パネル2の
背面に係合部として爪を設ける一方、第2縦枠4の側板
4aに係合穴を開けるなどしても良い。
枠4に固定されている。すなわち、この押え金具30は
戸袋パネル2の折り返し部28に上方から部分的に嵌ま
り込むように形成されており、この押え金具30を、タ
ッピンねじ等のねじ31で第2縦枠4における側板4a
の折曲げ片4bに固定している。押え金具30には、戸
袋パネル2の折り返し部28に嵌合する切欠き30aを
形成している。
れるので、美感の問題はない。なお、戸袋パネル2は第
2縦枠4に直接にねじで固定しても良いが、欄間パネル
7で覆われる押え金具30を介して固定すると、体裁が
良い。 ≪センターアジャスタ26と戸袋パネル2≫次に、戸袋
パネル2の他側部の取付け構造を図7〜図11も参照し
て説明する。図8はセンターアジャスタ26の斜視図、
図9はセンターアジャスタ26の箇所の側断面図、図1
0は図9の X-X視断面図、図11は図10のXI−XI視断
面図である。
戸袋パネル2の内面にら向けて開口したコ字状の補強枠
33が溶接等によって固着されている一方、センターア
ジャスタ26には、前記補強枠33に向けて延びる前後
一対の支持部34が立設されており、また、センターア
ジャスタ26には、扉1の下面に設けたガイド樋35に
嵌まるガイドローラ36を水平回転自在に取付けてい
る。
には内向きの端面板6aが折曲げ形成されており、この
端面板6aでセンターアジャスタ26が位置決めされて
いる。また、地レール6及びセンターアジャスタ26は
それぞれアンカー37で床に固定されている。センター
アジャスタ26の支持部34は、左右側板34aを設け
ることによって平断面コ字状に形成されており、また、
支持部34の上端に内向きの水平片34bを折曲げ形成
して、この水平片34bにアジャスターボルト38をね
じ込んでいる。水平片34bは支持部34の左右横幅よ
りも短い寸法に設定されており、このため、水平片34
bと左右側板34aとの間の部位は上方に向けて開口し
ている。
は、前記センターアジャスタ26に載る支持片39を溶
接等によって固着している。また、補強枠33には、ア
ジャスターボルト38を回転操作するスパナ(図示せ
ず)を挿入するための窓穴40が空いている。また、図
9に示すように、戸袋パネル2の補強枠33は、センタ
ーアジャスタ26における支持部34の水平片34aに
被嵌するように、その側板を部分的に切欠いている(切
欠きを符号41で示す)。補強枠33と支持部34との
間には極く僅かの隙間が空いており、このため、戸袋パ
ネル2がその広幅面と直交した方向(引き戸装置の奥行
き方向)にずれ動くのを阻止している。
パネル2における補強枠33は、センターアジャスタ2
6の支持体の内部にきっちり嵌まる横幅寸法に設定され
ており、これにより、戸袋パネル2が間口方向にずれ移
動することが阻止される。上述の説明から容易に理解で
きるように、センターアジャスタ26も請求項に記載し
た支持部材の一例を成しており、また、センターアジャ
スタ26の支持部34と戸袋パネル2の補強枠33とは
請求項に記載した係合部の一例を成している。従って、
本実施形態では、戸袋パネル2の一側部と他側部とは、
それぞれ異なる支持部材に支持されている。
支持しているが、三箇所以上で支持しても良く、戸袋パ
ネル2を安定した状態に保持できればどのような支持構
造でも良い。本実施形態では補強枠33がセンターアジ
ャスタ26に嵌挿しているが、補強枠33がセンターア
ジャスタ26に被嵌する構造でも良い。また、上下に長
い補強枠33を設けることに代えて、単にセンターアジ
ャスタ26に嵌合するだけの機能の有する係合部材を戸
袋パネル2の内面に設けても良い。更に、戸袋パネル2
の下面に開けた係合穴を、センターアジャスタ26等に
設けた突起に嵌める構造とするなどしても良い。
4における側板4aの適当な高さ位置に、戸袋パネル2
を直立姿勢に仮保持する係合手段の一環として、固定具
42を装着している。この固定具42は板ばね等の薄い
弾性板製であり、第2縦枠4における側板4aの折曲げ
片4bに被嵌する形状であり、また、戸袋パネル2にお
ける折り返し部28の先端縁に弾性に抗して係合する爪
部42aを一体に形成している。固定具42には抜け止
めためのストッパー片42bを設けている。
折り返し部28とで請求項3に記載した係合手段が構成
されている。なお、固定具42は図示のような形態に限
らず、例えば、第2縦枠4の側板4aに開けた穴に挿入
する構造などでも良いし、また、固定具42は合成樹脂
製等でも良い。
装置の上部の構造を図14〜図16に基づいて説明す
る。図14は分離斜視図、図15は欄間パネルを取り外
した状態の正面図、図16は欄間パネル7を取り付けた
状態での図15の XVI-XVI視断面図である。両縦枠3,
4の上部には、レール取付枠8の側部に重なり合う金属
板製のブラケット板43を溶接等によって固着してお
り、このブラケット板43にレール取付枠8をねじ44
で固定している。第2縦枠4におけるブラケット板43
のねじ挿入穴45は単なる丸穴である一方、第2縦枠4
におけるブラケット板43のねじ挿入穴46は上下に長
い長穴になっている(加工誤差や組立誤差を吸収するた
めである)。
近い端部には、ブラケット板43に上方から当たる押え
ねじ47をねじ込んでいる。このため、ブラケット板4
3のねじ挿入穴47が長穴であっても、レール取付枠8
を下向きずれ不能に保持できる。前記戸袋パネル2の補
強枠33は戸袋パネル2の上方に長く延びており、レー
ル取付枠8の上部に、前後補強枠33の上部に重なる合
う広幅部33aを一体に形成し、この広幅部33aに補
強枠33をねじ48で固定している。図16から容易に
理解できるように、両ブラケット板43は、平面視で引
き戸装置の前後中央部に位置しており(平面視の中心線
を符号49で示している)、このため、レール取付枠8
は左右を逆にして裏返した状態で固定することができ
る。
ら容易に理解できるように、扉1はその前後中央部をハ
ンガー11に固定している。このため、レール取付枠8
を左右に逆向きにして裏返した状態に付け替えることが
できる。戸袋パネル2の補強枠33はレール取付枠8よ
りもやや上方に突出しており、図14に示すように、前
後の補強枠33の上端に平面視コ字状の吊金具50をね
じ51で固定している。吊金具50は、図7や図4に示
すように、天レール5の内側面にねじ52で固定されて
いる。
4,図5,図16に基づいて欄間パネル7の取付け構造
を説明する。欄間パネル7の上下両端にはコ字状の折り
返し部7a,7bが形成されており、上端は、天レール
5に装着した合成樹脂製の吊り具53に引っ掛けられて
いる。図4(B)に拡大して示すように、吊り具53
は、天レール5における側板5aの段状折曲げ部5bの
内面にきっちり嵌まる内部材53aと、その下端に一体
に連接された外部材53bとから成っており、内部材5
3aと外部材53bとの下部で、天レール5の折曲げ部
5bの下端が挟持されている。
間パネル7における上折り返し部7aの内部にきっちり
嵌まる係止部53cが一体に形成されている。係止部5
3cは、欄間パネル7の嵌め込みを容易ならしめるため
舌状に形成されている。言うまでもないが、吊り具53
は適当な間隔で天レール5に装着している。図5や図1
6に示すように、第1縦枠3の上部には、欄間パネル7
の端部が重なる当て板54が装着されており、欄間パネ
ル7における一端部の下端を化粧ねじ55で当て板54
に固定している。また、欄間パネル7における他端部の
下端は、第2縦枠4の折曲げ部4bに化粧ねじ55で固
定されている。
5の側板5aに下方から被嵌することにより、天レール
5にワンタッチ的に取付けることができる。取付けた後
は、吊り具53の下部で天レール5の折曲げ部5bが内
外から挟持されているため、吊り具53が外れることは
ない。また、欄間パネル7を取り外せば、吊り具53は
その取付けと逆の操作によって取り外すことができる。
8号公報では、その図12に示されているように、欄間
パネルの取付け手段として、単純な断面コ字状の天レー
ルを前提として、天レールに、上向き開口コ字状の係止
体(吊り金具)を天レールに下方から部分的に被嵌し、
この係止体における前後側板の上部を天レールの外側に
重ねており、この側板に欄間パネルの折り返し部を嵌め
込んでいる。
天レールの外側にはみ出るため、天レールの片面を建物
の壁に重ねた状態で取付けた場合、支持体を取付けるこ
とができないという問題がある。これに対して本実施形
態では、天レール5の側板5aの下部が内向きに折曲げ
られているため、吊り具53は天レール5の外側に突出
せず、このため、図4に二点鎖線で示すように天レール
5の片面が建物の壁Eに重なっていても、欄間パネルを
支障無く吊懸けできる利点がある。特に、実施形態のよ
うに吊り具53を個別に側板5aの折曲げ部5bに取付
ける構造にすると、吊り具53の構造が簡単になると共
に、天レール5への装着がしごく簡単になる利点があ
る。
属板製であるため、扉を開け閉めするたびに、振動で欄
間パネルがガタ付く問題があったが、本実施形態による
と、合成樹脂製であり、しかも、吊り具53で欄間パネ
ル7と天レール5の折曲げ部5bとが挟持されているた
め、ガタ付きをなくすことができる利点もある。更に、
吊り具53を弾性に抗して天レール5の折曲げ部5bに
取付ける構成にすると、特段の加工を必要としないた
め、組立の手間も軽減できる。
立は、大雑把に言って、天レール5、地レール6、両
縦枠3,4を固定する、レール取付枠8を左右縦枠
3,4間に装架し、これと相前後して、センターアジャ
スタ26を地レール6に固定する、可動レール10に
扉1を固定する、両戸袋パネル2を取付ける、欄間
パネル7を取付ける、という手順で行われる。
ては、戸袋パネル2をその上端が手前に倒れるように多
少傾斜させた状態で持ち上げて、まず、その下端を第2
縦枠4の爪27とセンターアジャスタ26とに載せてか
ら、直立状態に起こし、それから、センターアジャスタ
26のアジャスターボルト38を回転操作することによ
り、戸袋パネル2の下端縁が水平状となるように調節す
る。つまり、戸袋パネル2は、第2縦枠4で支持された
一端部を基準にして姿勢が調整される。
具30及びねじ31で第2縦枠4に固定すると共に、補
強枠33の上部をレール取付枠8にねじ48で固定し、
次いで、吊り金具50を補強枠33と天レール5とにね
じ51,52で固定する。この戸袋パネル2の取付けに
おいて、作業者は、戸袋パネル2を両手で抱くようにし
て持ち上げた状態で、戸袋パネル2の下端部を第2縦枠
4の爪27及びセンターアジャスタ26に嵌め込み、そ
れから、両手を戸袋パネル2から離して、戸袋パネル2
を前面を押して直立状態に起こせば良く、これにより、
戸袋パネル2は左右位置が正確に規定された状態にセッ
トされる。このため、戸袋パネル2の持ち上げが簡単
で、その結果、組立作業を容易に行える。
すると、センターアジャスタ26で姿勢を調節する間、
戸袋パネル2を直立状態に保持できるため、少なく人数
の作業者で安全に組立作業を行える。また、戸袋パネル
2の上下中途部が外側に向けて膨れ出る現象を防止でき
る。 ≪左右開き方向への対処≫図17〜図19では左開き式
の引き戸装置を示しており、図17は正面図、図18は
図17の XVIII-XVIII視断面図、図19は図17の XIX
-XIX視断面図である。
あり、前後対称形の部材は右開き式の場合も左開き式の
場合も共用できるが、レール支持枠は前後非対称の形態
であるため、従来は、右開き用と左開き用との二種類を
製造していた。これに対して本実施形態では、両縦枠
3,4のブラケット板43を前後中央部に配置している
ため、図18及び図19に示すように、1種類のレール
取付枠8を左右に裏返して両ブラケット板43に取付け
ることができ、このため、コスト及び部品管理の手間を
軽減できる利点がある。
た、レール取付枠8を直接に縦枠3,4に固定しても良
い。また、レール取付枠8を右開きと左開きに兼用する
手段としては、レール取付枠8を左右を逆にして裏返し
た状態で縦枠3,4に付け替えたときに、ハンガー11
と扉1との取付け箇所が前後中央部に位置するように設
定しておけば良いのであり、必ずしも図示の断面形状に
は限らない。
例であり、図20は側断面図、図21は図20の XXI-X
XI視断面図である。この例では、一方の補強枠33の上
部に吊り金具60を嵌め入れてねじ61で固定し、吊り
金具60を天レール5の内側面にねじ62で固定してい
る。
22は天レール5の底面図、図23は図22の XXIII-X
XIII視断面図である。この例では、天レール5の端部に
金属板製のキャップ63を溶接によって固着し、このキ
ャップ63の箇所に第2枠4体4を下方から挿入してい
る。 ≪その他≫本発明は図示の形態以外の様々の形態に具体
化できる。例えば、実施形態のような縦枠3,4は必ず
しも必要はなく、例えば地レールのみで戸袋パネルの下
端部を支持しても良い。また、補強枠の箇所に戸袋パネ
ルとは別体の縦枠を立設し、この縦枠に戸袋パネルを固
定するなどしても良い。
しては実施形態のような仮固定具を使用することには限
らず、例えば、縦枠に切り起こし形成した爪を利用する
などしても良い。また、引き戸装置において扉は必ずし
も吊懸け式である必要はない。
正面図である。
(B)は取付け状態での要部側断面図である。
ある。
面図である。
る。
る。
部の正面図である。
3)
き戸装置に適用した実施形態を図面に基づいて説明す
る。 ≪全体構成≫図1は引き戸装置の正面図であり、引き戸
装置は、右開き式の扉(引き戸)1と、前後一対の戸袋
パネル2と、出入口を挟んで戸袋パネル2と反対側に立
設した第1縦枠3と、戸袋パネル2を挟んで出入口と反
対側に立設した第2縦枠4と、天レール(笠木)5と地
レール(巾木)6とを備えている。
Claims (3)
- 【請求項1】開閉動自在な引き戸と、開いた状態の引き
戸を覆う戸袋パネルと、戸袋パネルの少なくとも下部を
支持する支持部材とを備えており、 前記戸袋パネルと支持部材とに、戸袋パネルをその表面
と直交した方向から落とし込むことによって互いに嵌合
する係合部を設けることにより、戸袋パネルを支持部材
で水平ずれ不能の状態に支持する一方、戸袋パネルの上
部を、当該戸袋パネルの内側に配置した枠体にねじ等で
固定していることを特徴とする引き戸装置における戸袋
パネルの取り付け構造。 - 【請求項2】前記戸袋パネルにおける左右両側部のうち
少なくともいずれか一方の内面に、前記支持部材に上方
から嵌合する補強枠を設けていることを特徴とする引き
戸装置における戸袋パネルの取り付け構造。 - 【請求項3】前記戸袋パネルの内側に、当該戸袋パネル
が重なる枠体が配置されており、これら戸袋パネルと枠
体との上下中途高さ部位に、戸袋パネルを枠体に重ね合
わせると弾性に抗して係合して戸袋パネルを固定する係
合手段を設けていることを特徴とする引き戸装置におけ
る戸袋パネルの取り付け構造。
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