JP6767674B2 - 開き戸装置 - Google Patents

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Description

本発明は、開き戸装置に関する。
従来より、吊元側縦枠に回転自在に支持される戸体を備えた開き戸装置が知られている。
例えば、下記特許文献1には、ピボットヒンジを介してドア枠に開閉自在とされたドアの開放角度を90度に規定する構成とされたドア装置が開示されている。
特開2013−209881号公報
しかしながら、上記構成とされたドア装置では、ドアを開放させた状態で、吊元側の縦枠の開口中心側にドアが位置する構成となるため、有効開口幅が小さくなる傾向があった。
本発明は、上記実情に鑑みてなされたものであり、開放状態における有効開口幅を効果的に大きくし得る開き戸装置を提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、本発明に係る開き戸装置は、吊元側縦枠に回転自在に支持される戸体と、この戸体を前記吊元側縦枠に対して回転自在に連結し、かつ閉鎖状態において前記戸体の吊元側端面に対面される前記吊元側縦枠の内側面と、開放状態において開口側に向く前記戸体の戸厚方向一方面と、が略同一平面状となるように前記戸体を開放可能に支持する構成とされた回転連結部材と、を備えており、前記回転連結部材は、前記吊元側縦枠の内側面に沿うように固定される平板状の縦枠取付部と、前記戸体の吊元側端面に沿うように固定される平板状の戸体取付部と、これら縦枠取付部及び戸体取付部に対して両端が上下方向に沿う軸回りに回転自在に連結された中間平板部と、を備え、前記戸体取付部と前記中間平板部とを回転自在に連結する軸が前記戸体の閉鎖状態における後端部となる前記戸厚方向一方面側の端部に位置するように設けられていることを特徴とする。
本発明に係る開き戸装置は、上述のような構成としたことで、開放状態における有効開口幅を効果的に大きくすることができる。
本発明の一実施形態に係る開き戸装置の一例を模式的に示す一部破断概略横断面図である。 (a)、(b)は、同開き戸装置の一部破断概略横断面図である。 (a)、(b)、(d)は、同開き戸装置の一部破断概略縦断面図、(c)は、(b)におけるX−X線矢視に対応させた一部破断概略横断面図である。 (a)、(b)は、本発明の他の実施形態に係る開き戸装置の一例を模式的に示す一部破断概略横断面図、(c)は、同開き戸装置の一部破断概略正面図である。 (a)〜(c)は、本発明の更に他の実施形態に係る開き戸装置の一例を模式的に示す一部破断概略横断面図である。
以下に本発明の実施の形態について、図面に基づいて説明する。
図1〜図3は、第1実施形態に係る開き戸装置1の一例を模式的に示す図である。
なお、一部の図では、他図に付している詳細な符号の一部を省略している。
また、以下の各実施形態では、各実施形態に係る開き戸装置を施工した状態で、戸体を開放させる際に引き操作する側において閉鎖状態とされた戸体に対面した使用者を基準として、使用者側を前方、その逆側を後方とし、また、上下方向等の方向を説明する。
本実施形態に係る開き戸装置1は、図1及び図2に示すように、吊元側縦枠6に回転自在に支持される戸体10と、吊元側縦枠6に対して戸体10を回転自在に連結する回転連結部材20と、を備えている。この戸体10は、住居等の建物の壁部2,3を貫通するように設けられた出入口となる開口9を開閉する構成とされている。本実施形態では、この開口9を、吊元側縦枠6を含む戸枠4によって区画した構成としている。戸枠4は、開口9の上側を区画する上枠5と、開口9の吊元側を区画する吊元側縦枠6と、開口9の戸先側を区画する戸先側縦枠7と、を備えている。なお、図例では、開口9の下側を床によって区画した例を示しているが、開口9の下側を区画する下枠(沓摺)を設けた構成としてもよい。
また、本実施形態では、建物内の第1壁部2に対して直交状に設けられた第2壁部3の第1壁部2側の端部に当該開き戸装置1を設置した例を示している。また、第1壁部2の壁面2aに沿わせるように、吊元側縦枠6を固定した構成としている。つまり、吊元側縦枠6を、厚さ方向(見付方向)を第1壁部2の壁厚方向に沿わせ、この第1壁部2の壁面2aに沿わせるように固定した構成としている。また、吊元側縦枠6の厚さ方向一方面となる反開口側に向く外側面(裏面)を、第1壁部2の壁面2aに当接させて固定した例を示している。つまり、戸枠4の両側の縦枠6,7が固定される開口部の両側を、第1壁部2の壁面2aとこの壁面2aに対向する第2壁部3の端面とによって区画した構成としている。
なお、第1壁部2の壁面2aは、壁クロス等が貼着された内装仕上面でもよく、壁下地面でもよい。また、第1壁部2を構成する壁下地ボードの裏面側に、吊元側縦枠6が固定される適宜の枠下地が設けられたものでもよい。または、第1壁部2を構成する壁下地ボード間に吊元側縦枠6が固定される枠下地を壁面2aを構成するように露出させたような態様としてもよい。また、吊元側縦枠6を固定した後に、その周囲に壁クロス等が貼着されるものでもよい。
また、第2壁部3の端面は、戸先側縦枠7がその厚さ方向一方面となる反開口側に向く外側面(裏面)を当接させて固定される枠下地や壁下地ボードの端面等によって構成されたものでもよい。
また、これら吊元側縦枠6及び戸先側縦枠7の厚さ方向他方面となる開口9側に向く内側面(表面、見込面)6a,7aに、戸体10の戸厚方向一方面となる後面10aに当接または近接される戸当たり部6b,7bを設けた構成としている。これら戸当たり部6b,7bは、吊元側縦枠6及び戸先側縦枠7のそれぞれの対向する内側面6a,7aの見込方向(幅方向)において略一致した位置から対向する方向(見付方向、開口幅方向)に突出するように設けられている。図例では、これら戸当たり部6b,7bを、吊元側縦枠6及び戸先側縦枠7のそれぞれの見込方向(幅方向)中央部よりも見込方向一方側となる後方側に寄った位置に設けた例を示しているが、このような位置に限られない。また、これら戸当たり部6b,7bは、吊元側縦枠6及び戸先側縦枠7のそれぞれの長手方向に延びるように略全長に亘って設けられている。また、図例では、別体とされた戸当たり部6b,7bを、吊元側縦枠6及び戸先側縦枠7に固定した例を示しているが、一体的に設けられたものでもよい。なお、図示を省略しているが、上枠5にも同様な戸当たり部が設けられている。
また、吊元側縦枠6には、後記する戸体10を回転自在に支持する回転連結部材20の縦枠取付部21が内側面6aに沿うように固定される。本実施形態では、吊元側縦枠6の戸当たり部6bよりも見込方向他方側となる前方側端部の内側面6aに、開口幅方向に厚さ方向を沿わせて配される平板状の縦枠取付部21を受け入れる切欠状の凹段部を設けた構成としている。なお、このような凹段部を設けた態様に代えて、内側面6aに重ね合わせるように縦枠取付部21を固定した構成としてもよい。
また、戸先側縦枠7には、戸体10の戸先側端部に設けられたラッチ錠装置のラッチ頭部12を受け入れる凹所8aが設けられたラッチ受(ストライク)8が固定されている。
なお、開き戸装置1が戸枠4を備えた構成としてもよい。また、上枠5の上側に垂れ壁を設けた態様としてもよく、天井まで至るような開口9としてもよい。この場合は、上枠5を天井に埋込状に設けたり、上枠5を設けていない構成等としてもよい。
戸体10は、上下方向に長尺な略矩形平板状とされている。図例では、この戸体10の開放状態で第1壁部2の壁面2a側に向く戸厚方向他方面となる前面及び後面10aを平坦面状とした例を示しているが、このような態様に限られない。例えば、戸体10の中央部に凹部を形成するように鏡板状部が設けられた框パネル状とされたものとしたり、戸体10の適所にガラリ等の通気部や透光部等が設けられたものでもよい。
本実施形態では、図1に示すように、この戸体10の戸厚寸法T2と吊元側縦枠6の見付寸法(開口幅方向に沿う寸法)T1とを略同寸法としている。また、吊元側縦枠6の見付寸法T1を、吊元側縦枠6自体の厚さ寸法としている。なお、このような態様に代えて、吊元側縦枠6の厚さ方向の一部が第1壁部2に埋込状に設けられる場合には、吊元側縦枠6の見付寸法T1を第1壁部2の壁面2aから露出する寸法としてもよい。
また、戸体10の戸先側端部の戸厚方向両側には、当該戸体10の開閉操作部11,11が設けられている。本実施形態では、これら戸厚方向両側の開閉操作部11,11を、戸体10の戸先側端部に埋込状に設けた構成としている。また、これら戸厚方向両側の開閉操作部11,11を、戸体10の前面及び後面10aから略突出しないように設けた構成としている。
また、これら開閉操作部11,11を、戸体10の戸先側端部に設けられたラッチ錠装置に連結した構成とし、これら開閉操作部11,11の操作がなされることで、ラッチ頭部12の没入がなされる構成としている。このような開閉操作部11,11としては、比較的に薄型状とされた手掛部を戸厚方向に押込操作または引張操作することでラッチ頭部12の没入がなされるいわゆるプッシュプルハンドル等でもよい。また、戸体10の戸先側端部に埋込状に設けられたラッチ錠装置としては、公知のものの採用が可能であり、ラッチ頭部12の没入を阻止するロック機構を有したものやデッドボルトを出没させるサムターンを備えたものでもよい。
なお、戸体10の閉鎖状態を維持する閉鎖維持機構としては、開閉操作部11,11の操作を伴い没入されるラッチ頭部12を備えたラッチ錠装置に限られない。例えば、戸体10の戸先側端部に、ばね等の付勢部材によって突出方向に付勢され、平面視して先端面が突湾曲面形状とされた係合突起を戸幅方向に出没自在に設けた構成等としてもよい。つまり、戸体10の戸先側端部の戸厚方向開側への移動を伴いばね等の付勢部材の付勢に抗して没入される係合突起を設けた構成等としてもよい。または、マグネットキャッチやプッシュキャッチ、ボールキャッチ、ローラーキャッチ等の種々のキャッチ機構や締り部材を閉鎖維持機構として採用するようにしてもよく、その他、種々の構成とされたものの採用が可能である。また、このような閉鎖維持機構の構成に応じて開閉操作部11,11を適宜、変形するようにしてもよく、さらには、開閉操作部11,11を設けていない構成としてもよい。
また、この戸体10には、後記する回転連結部材20の戸体取付部22が吊元側端面10bに沿うように固定されている。本実施形態では、戸体10の吊元側端面10bに、戸幅方向に厚さ方向を沿わせて配される平板状の戸体取付部22を受け入れる切欠状の凹段部を設けた構成としている。なお、このような凹段部を設けた態様に代えて、吊元側端面10bに重ね合わせるように戸体取付部22を固定した構成としてもよい。
なお、戸体10は、木質系材料やその他、種々の材料から形成されたものでもよく、枠状芯材内にペーパーコアなどのコア材や発泡材が充填された芯材に面材が貼着されたフラッシュパネル状とされたものでもよい。
回転連結部材20は、図示は省略しているが、戸体10の戸高方向に間隔を空けて複数箇所に設けられている。
また、回転連結部材20は、閉鎖状態において戸体10の吊元側端面10bに対面される吊元側縦枠6の内側面6aと、開放状態において開口9側に向く戸体10の後面10aと、が略同一平面状となるように戸体10を開放可能に支持する構成とされている。つまり、当該開き戸装置1は、図1に示すように、戸体10を開放させた状態で、戸体10の後面10aと吊元側縦枠6の内側面6aとが略同一平面状となる構成とされている。また、当該開き戸装置1は、このように戸体10を開放させた状態では、戸体10の前面が第1壁部2の壁面2aに近接対面または当接する構成とされている。なお、第1壁部2や下端の幅木、上端の廻縁等との干渉を抑制するように、戸体10の戸厚寸法T2を吊元側縦枠6の見付寸法T1よりも小さい寸法(例えば、1mm〜10mm程度、好ましくは1mm〜5mm程度小さい寸法)等としてもよい。
本実施形態では、この回転連結部材20を、縦枠取付部21及び戸体取付部22に対して両端が上下方向に沿う軸24,25回りに回転自在に連結された中間平板部23を備えた構成としている。中間平板部23は、図2(a)に示すように、戸体10を閉鎖した状態で、戸幅方向に厚さ方向を沿わせて配される平板状とされている。
縦枠取付部21の前端部と中間平板部23の前端部(閉鎖状態における前端部)とが上下方向に軸方向を沿わせた枠側軸24を介して回転自在に連結されている。これら縦枠取付部21の前端部及び中間平板部23の前端部には、枠側軸24を回転自在に保持する軸受部が設けられている。また、枠側軸24は、吊元側縦枠6の前端部に位置するように設けられている。図例では、枠側軸24を、吊元側縦枠6の前端面(見付面)よりも僅かに前方側に位置させた例を示している。また、縦枠取付部21と中間平板部23とは、図1及び図2(a)に示すように、閉鎖状態で互いに略平行状となるように折り畳まれた状態から開き角度が少なくとも180度となるまで展開可能とされている。これら縦枠取付部21と中間平板部23とは、開き角度が180度超とならないように、ばね等の開き角度規制部材によって開き角度が規制されたものでもよい。
戸体取付部22の後端部(閉鎖状態における後端部)と中間平板部23の後端部(閉鎖状態における後端部)とが上下方向に軸方向を沿わせた戸側軸25を介して回転自在に連結されている。これら戸体取付部22の後端部及び中間平板部23の後端部には、戸側軸25を回転自在に保持する軸受部が設けられている。また、戸側軸25は、戸体10の後端部(閉鎖状態における後端部)に位置するように設けられている。図例では、閉鎖状態で戸当たり部6bに干渉しないように、戸側軸25を、戸体10の後面10aよりも後方側に突出しないように設けた例を示している。また、戸体取付部22と中間平板部23とは、図1及び図2(a)に示すように、閉鎖状態で互いに略平行状となるように折り畳まれた状態から開き角度が少なくとも90度となるまで展開可能とされている。これら戸体取付部22と中間平板部23とは、開き角度が90度超とならないように、ばね等の開き角度規制部材によって開き角度が規制されたものでもよい。また、図例では、縦枠取付部21及び戸体取付部22の見込方向(戸厚方向)に沿う幅寸法を、互いに略同寸法とし、中間平板部23の同方向に沿う幅寸法よりも小とした例を示しているが、このような態様に限られない。
また、本実施形態では、図2(b)に示すように、回転連結部材20に、戸体取付部22と中間平板部23とを折り畳み状態に維持する折畳維持機構26を設けた構成としている。このような折畳維持機構26を設けた構成とすれば、戸体取付部22と中間平板部23とを折り畳み状態に維持させた状態で、戸体10の開閉が可能となり、戸体10を枠側軸24回りに安定的に回転させることができる。
図例では、戸体取付部22及び中間平板部23の折り畳み状態において対面する側に、折畳維持機構26として互いに吸着する磁石を設けた構成としている。なお、折畳維持機構26としては、図例のような磁石に限られず、上記したような種々のキャッチ機構や、スナップ等の留め具、解除操作を要する掛金等のロック機構、その他、種々の構成とされたものの採用が可能である。
また、戸体取付部22と中間平板部23とを折り畳み状態に維持させた状態で、戸体10を開放させた状態(途中開放状態)では、図2(b)に示すように、戸体10の後面10aが吊元側縦枠6の内側面6aに対して斜め状となる。この状態では、戸体10の吊元側端部が吊元側縦枠6の内側面6aから開口幅方向において開口9側に位置した状態となる。この状態から戸体10を概ね戸幅方向に沿って戸先側(前方側)に向けて移動させれば、折畳維持機構26による折り畳み状態の維持が解除される。または、折畳維持機構26が解除操作を要する場合には、解除操作した後に、戸体10を同方向に移動させるようにしてもよい。これにより、中間平板部23が縦枠取付部21に対して展開しながら戸体取付部22と中間平板部23とが展開され、図1に示すように、戸体10がその後面10aと吊元側縦枠6の内側面6aとが略同一平面状となる開放状態(全開状態、壁付状態)となる。
また、本実施形態では、図3に示すように、上記途中開放状態とされた戸体10を上記全開状態に移動させる際に戸体10の移動を規制するガイド機構13,18を設けている。このような構成とすれば、上記途中開放状態とされた戸体10を上記全開状態とする際に、戸体10の戸先側端部が第1壁部2の壁面2aに擦るようなことを抑制することができる。
本実施形態では、ガイド機構13,18として、戸体10の戸先側端部の下端面において開口するガイド溝13と、床側に設けられ、ガイド溝13に挿入される被ガイド部としてのピン19を有した被ガイド部材18と、を設けた構成としている。また、本実施形態では、ガイド機構13,18を、上記途中開放状態とされた戸体10を、その途中開放位置において保持する保持機構としても機能する構成としている。また、ガイド機構13,18を、上記全開状態とされた戸体10を、その全開位置(開放位置)において保持する保持機構としても機能する構成としている。
被ガイド部材18は、床に埋込状に設けられるケーシングにピン19を上下方向に昇降自在に保持させた構成とされている。また、ピン19の少なくとも突出方向先端部(上端部)に、ガイド溝13の溝底側に設けられた磁石16に吸引される被吸引部を設けた構成としている。このようなピン19の被吸引部としては、鉄等の強磁性体から形成されたピン19自体としたり、ピン19の先端部に付設状または埋込状に設けられた磁石としたりしてもよい。また、ピン19の先端部には、径方向に突出するように鍔状部19aが設けられている。
この被ガイド部材18は、図2(b)に示すように、上記途中開放状態とされた戸体10の戸先側端部の直下にピン19が位置するように配設される。
ガイド溝13は、概ね戸幅方向に延びるように長尺状に形成されている。このガイド溝13は、当該ガイド溝13に受け入れたピン19によって戸体10の移動が規制されて戸体10の戸先側端部が第1壁部2に擦ることなく戸体10が移動するように後面10a側が凹となる円弧溝状とされている。また、このガイド溝13の長手方向両端部には、他の部位よりも溝深さ寸法が大とされ、保持機構を構成する保持凹部14,15が設けられている。これら保持凹部14,15の溝底側には、ピン19の被吸引部を吸引してピン19を上昇させる保持機構を構成する磁石16,16がそれぞれに設けられている。ガイド溝13の戸先側端部に設けられた第1保持凹部14にピン19の先端部が挿入されて戸体10が上記途中開放位置において保持される。また、ガイド溝13の吊元側端部に設けられた第2保持凹部15にピン19の先端部が挿入されて戸体10が上記全開位置において保持される。
また、第1保持凹部14及び第2保持凹部15の溝長手方向中央側には、当該ガイド溝13に沿って相対的にピン19の移動が可能なように、溝長手方向中央側に向かうに従い溝深さが小さくなるように傾斜する傾斜面14a,15aが設けられている。磁石16,16は、第1保持凹部14及び第2保持凹部15の凹底部及び傾斜面14a,15aに沿うように設けられている。なお、磁石16,16は、図例のように埋込状に設けられた態様に限られず、ガイド溝13の溝底に付設状に設けられたものでもよい。
また、ガイド溝13の途中部位には、磁石が設けられておらず、両端側の保持凹部14,15間をピン19が相対的に移動する際には、磁石による吸引力が弱まってピン19が降下する構成とされている。このように降下するピン19がガイド溝13から脱離しないように、ガイド溝13の下端開口両側縁には、互いに対向する方向に向けて突出し、鍔状部19aを受ける抜止片部17,17が設けられている。また、これら両側の抜止片部17,17を、第1保持凹部14の箇所においてはピン19の昇降が可能なように、第1保持凹部14の箇所には設けていない構成としている。
上記途中開放位置において保持された戸体10を上記全開位置に向けて移動させる際には、第1保持凹部14の溝底側の磁石16に吸引されて第1保持凹部14に保持されたピン19が戸体10の移動を伴い傾斜面14aによって降下する。更なる戸体10の移動を伴って第1保持凹部14の溝底側の磁石16による吸引力が弱まれば、ピン19が更に降下し、抜止片部17,17に鍔状部19aが引っ掛かった状態で戸体10が移動する。そして、更なる戸体10の移動を伴ってピン19の位置に第2保持凹部15近傍部位が至れば、ピン19が第2保持凹部15の溝底側の磁石16に吸引されて第2保持凹部15に保持され、戸体10が上記全開位置において保持される。
このように上記全開位置において保持された戸体10を上記途中開放位置に向けて移動させる際には、上記とは逆に、第2保持凹部15の溝底側の磁石16に吸引されて第2保持凹部15に保持されたピン19が戸体10の移動を伴い傾斜面15aによって降下する。更なる戸体10の移動を伴って第2保持凹部15の溝底側の磁石16による吸引力が弱まれば、ピン19が更に降下し、抜止片部17,17に鍔状部19aが引っ掛かった状態で戸体10が移動する。そして、更なる戸体10の移動を伴ってピン19の位置に第1保持凹部14近傍部位が至れば、ピン19が第1保持凹部14の溝底側の磁石16に吸引されて第1保持凹部14に保持され、戸体10が上記途中開放位置において保持される。
このように上記途中開放位置において保持された戸体10をピン19に対して閉鎖側に移動可能なように、第1保持凹部14の戸厚方向他方側(戸体前面側)に、前面側に向かうに従い溝深さが小さくなるように傾斜する傾斜面14bを設けた構成としている。上記途中開放位置において保持された戸体10を閉鎖側に移動させれば、傾斜面14bによってピン19が降下させられて磁石16の吸引力が弱まり、図3(a)の二点鎖線に示すように、ピン19がケーシング内に没入した状態となる。これにより、戸体10が閉鎖側に向けて移動可能となる。また、図例では、第1保持凹部14の溝壁下端部に、傾斜面14bによって降下させられたピン19を戸厚方向他方側となる前面側に向けて脱離させる切欠状の開口14cを設けた構成としている。これによれば、ピン19を比較的に円滑に第1保持凹部14から脱離させることができる。なお、このような開口14cを設けていない構成としてもよい。この場合は、傾斜面14bを戸体10の下端面または近傍部位に至るまで設けた構成等としてもよい。また、第2保持凹部15の戸厚方向他方側(戸体前面側)にも、前面側に向かうに従い溝深さが小さくなるように傾斜する傾斜面や開口を設けた構成としてもよい。このような構成とすれば、上記全開位置において保持された戸体10を上記途中開放位置に向けて移動させることなく閉鎖側に移動させることも可能となる。
本実施形態に係る開き戸装置1は、上述のような構成としたことで、開放状態(戸体10が上記全開位置とされた状態)における有効開口幅を効果的に大きくすることができる。
つまり、閉鎖状態において戸体10の吊元側端面10bに対面される吊元側縦枠6の内側面6aと、開放状態(上記全開状態)において開口9側に向く戸体10の戸厚方向一方面(後面)10aと、が略同一平面状となるように戸体10を開放可能な構成としている。従って、戸体10を全開状態とすれば、吊元側縦枠6の内側面6aと戸体10の後面10aとが略フラット状となり、有効開口幅を効果的に大きくすることができ、また、すっきりとした印象を与えることができる。
また、本実施形態では、吊元側縦枠6の開口幅方向に沿う見付寸法T1と戸体10の戸厚寸法T2とを略同寸法としている。従って、上記全開状態とされた戸体10と吊元側縦枠6とが開口9方向(見込方向)に見て略重なり合い、すっきりとした印象を与えることができる。また、本実施形態のように、吊元側縦枠6が第1壁部2に壁付状に設けられて上記全開状態の戸体10の前面が壁面2aに対面されるような場合にも上記全開状態とされた戸体10が壁面2aに干渉するようなことを抑制することができる。また、戸体10の前面が壁面2aに当接または近接して戸体10と壁面2aとの隙間が形成され難くなり、上記全開状態の戸体10を壁付状に見栄え良く納めることができる。これにより、戸体10を目立ち難く壁付状に納めることができるので、戸体10を常時は上記全開状態としたいような箇所に設置する場合に好適なものとなる。
また、本実施形態では、戸体10の戸先側端部の戸厚方向両側に、当該戸体10の開閉操作部11,11を埋込状に設けた構成としている。従って、上記全開状態において戸体10の後面10aから突出するような開閉操作部11を設けたものと比べて、開閉操作部11との接触を抑制することができ、通行性を向上させることができる。また、上記のように上記全開状態の戸体10の前面が壁面2aに対面されるような場合にも、上記全開状態において前面側の開閉操作部11が壁面2aに干渉するようなことを抑制することができる。なお、このような態様に代えて、戸体10の戸厚方向両側または一方側の開閉操作部11,11を戸先側端部に付設状に設けられたものとしてもよい。このような場合において、戸体10が上記全開状態で壁付状に納められる場合には、第1壁部2に前面側の開閉操作部11を受け入れる凹所を設けたような構成等としてもよい。
また、本実施形態では、後面10aが吊元側縦枠6の内側面6aと略同一平面状とされた上記全開位置において戸体10を保持する保持機構として第2保持凹部15及びこれに挿入されて保持されるピン19を設けた構成としている。従って、吊元側縦枠6の内側面6aと略フラット状とされた上記全開位置において戸体10を保持させることができ、戸体10が意図することなく閉鎖側に移動するようなことを抑制することができる。
また、本実施形態では、回転連結部材20を、縦枠取付部21と戸体取付部22とこれら縦枠取付部21及び戸体取付部22に対して両端が上下方向に沿う軸24,25回りに回転自在に連結された中間平板部23とを備えた構成としている。従って、例えば、後記する第3実施形態のように、スライド蝶番状の回転連結部材20Bを設けた構成と比べて、閉鎖状態で後方側から見た状態や開放状態において回転連結部材20を目立ち難くすることができる。また、開放状態において回転連結部材20が開口9の中心側に大きく突出するようなことを抑制することができる。
次に、本発明に係る他の実施形態について、図面を参照しながら説明する。
なお、以下の各実施形態では、上記した第1実施形態との相違点について主に説明し、同様の構成については、同一の符号を付し、その説明を省略または簡略に説明する。
図4は、第2実施形態に係る開き戸装置1Aの一例を模式的に示す図である。
本実施形態では、回転連結部材20Aの構成及び戸体10Aを上記全開位置において保持する保持機構15A,19Aの構成が上記第1実施形態とは主に異なる。また、本実施形態では、上記途中開放状態とされた戸体10Aを上記全開状態とする際に戸体10Aの移動を規制するガイド機構13,18を設けていない構成としている。
本実施形態では、回転連結部材20Aに、戸体取付部22と中間平板部23との開き角度が90度超とならないように、戸体取付部22と中間平板部23とを連結する連結部材27,27を設けた構成としている。図例では、連結部材27,27を、戸体取付部22及び中間平板部23のそれぞれに連結され、上下方向に沿う中央軸27a回りに互いに回転自在に連結された二本のアーム状部材とした例を示している。また、一方の連結部材27の端部を、戸体取付部22の幅方向途中部位に上下方向に沿う戸側軸27b回りに回転自在に連結した構成としている。また、他方の連結部材27の端部を、中間平板部23の幅方向途中部位に上下方向に沿う枠側軸27c回りに回転自在に連結した構成としている。
これら連結部材27,27は、図4(a)に示すように、戸体取付部22と中間平板部23とが折り畳まれた状態では、互いに折り畳まれた状態となる。一方、これら連結部材27,27は、図4(b)に示すように、戸体取付部22と中間平板部23とが展開されて戸体10Aが上記全開状態となれば、開き角度が略180度とされ、これにより、戸体取付部22と中間平板部23との開き角度が略90度に維持される。このように開き角度が略180度とされて連結部材27,27が直列状とされた状態から戸体取付部22と中間平板部23とを折り畳む側に戸体10Aを移動させる際には、中央軸27a近傍部位を戸側軸25側に向けて押し込んで移動させるようにしてもよい。
保持機構15A,19Aは、戸体10Aの戸先側端部の下端面において開口するように設けられた保持凹部15Aと、この保持凹部15Aに挿入されて保持される被保持部となるフラップ19Aとを備えた構成とされている。フラップ19Aは、床に埋込状または床面に沿うように設けられたストッパー部材18Aの本体に対して一端部が水平方向に沿う軸回りに回転自在に連結された平板状とされている。つまり、このフラップ19Aは、一端部を支点として起倒自在とされて他端部側が上下方向に昇降される構成とされている。また、このフラップ19Aの少なくとも他端部には、保持凹部15Aの凹底部側に設けられた磁石16Aに吸引される上記同様な被吸引部が設けられている。
また、ストッパー部材18Aは、このフラップ19Aの一端部が第1壁部2側となるように床側に固定される。また、このストッパー部材18Aは、上記全開位置とされた戸体10Aの戸先側端部の直下に位置するように設けられている。
保持凹部15Aは、磁石16Aによって吸引されて上昇されたフラップ19Aの他端部を受け入れて保持する構成とされている。フラップ19Aは、他端部が保持凹部15Aに挿入された状態では、第1壁部2の壁面2a側から戸厚方向に離れるに従い上るように傾斜状とされる。
戸体10Aを上記全開位置に向けて移動させ、この保持凹部15Aがフラップ19Aの他端部の上方側に至れば、フラップ19Aの他端部が磁石16Aによって吸引されて保持凹部15Aに挿入される。これにより、戸体10Aの移動が抑制される。一方、戸体10Aを閉鎖側に移動させれば、上記のように傾斜状とされたフラップ19Aが戸体10Aの移動を伴い倒伏されるように変位し、戸体10Aの閉鎖側への移動が可能となる。
なお、この保持機構15A,19Aに、上記全開位置とされた戸体10Aの移動を抑制するロック状態と解除状態とに操作されるロック機構を設けた構成としてもよい。
上記構成とされた本実施形態に係る開き戸装置1Aにおいても、上記第1実施形態と概ね同様の効果を奏する。
なお、本実施形態では、戸体10Aを上記途中開放位置において保持する保持機構を設けていない構成としているが、上記途中開放位置の戸体10Aの戸先側端部の直下に位置するように上記同様なストッパー部材18Aを設けた構成としてもよい。
図5は、第3実施形態に係る開き戸装置1Bの一例を模式的に示す図である。
本実施形態では、回転連結部材20Bの構成が上記各実施形態とは主に異なる。
本実施形態では、回転連結部材20Bを、スライド蝶番状としている。また、この回転連結部材20Bを、閉鎖状態とされた戸体10Bの前面と吊元側縦枠6Aの前端面とが略同一平面状となるように、吊元側縦枠6A及び戸体10Bに固定した構成としている。
この回転連結部材20Bは、吊元側縦枠6Aに固定される縦枠取付部21Aと、戸体10Bに固定される戸体取付部25Aと、を備えている。
縦枠取付部21Aは、本実施形態では、吊元側縦枠6Aの見込方向中央部よりも後方側部位の内側面6aに沿うように固定されている。この縦枠取付部21Aとしては、吊元側縦枠6Aに固定される座金状部材とこの座金状部材に対して位置調整可能に固定されるフレーム部とを備えた構成とされたものでもよい。また、本実施形態では、この縦枠取付部21Aが固定される吊元側縦枠6Aに戸当たり部を設けていない構成としている。なお、吊元側縦枠6Aの上下方向において回転連結部材20Bが設けられていない箇所には戸当たり部を設けた構成としてもよい。
また、この縦枠取付部21Aのフレーム部は、縦枠取付部21Aの前端部から開口9の中心側に向けて突出する突出部22Aとこの突出部22Aの先端部から前方側に向けて延びる延出部23Aとを備えている。また、延出部23Aの先端部には、上下方向に沿う軸回りに回転可能にアーム部24Aが連結されている。
戸体取付部25Aは、戸体10Bの吊元側端部に埋込状に設けられたいわゆるカップ部とされている。戸体10Bの吊元側端部には、後面10a側において戸厚方向に開口するように戸体取付部25Aを受け入れる凹部が設けられている。
このカップ状とされた戸体取付部25Aの凹所の凹底側には、アーム部24Aをスライド自在に受け入れて保持する保持アーム26Aの基端部が上下方向に沿う軸回りに回転可能に連結されている。なお、保持アーム26A及びアーム部24Aの両方または一方に、公知のスライド蝶番のようなリンク機構を設けた構成としてもよい。
これら保持アーム26A及びアーム部24Aは、閉鎖状態では、短縮された状態で折り畳まれるようにして戸体取付部25Aの凹所に収容される構成とされている(図5(a)参照)。また、縦枠取付部21Aの延出部23Aも、閉鎖状態では、大部分に亘って戸体取付部25Aの凹所に収容される構成とされている。
この回転連結部材20Bは、図5(a)、(b)に示すように、閉鎖状態とされた戸体10Bを開放側に移動させれば、戸体取付部25Aに収容された保持アーム26A及びアーム部24Aが戸体取付部25Aに対して回転し、戸体10Bが途中開放位置とされる。本実施形態では、途中開放位置とされた戸体10Bの前面が第1壁部2の壁面2aに対して間隔を空けて略平行状となるように戸体10Bが配される構成とされている。
また、このように途中開放位置とされた戸体10Bを、図5(c)に示すように、保持アーム26Aをアーム部24Aに対してスライドさせながら第1壁部2側に移動させれば、上記同様な全開位置となる。つまり、途中開放位置から全開位置に戸体10Bを移動させる際に、戸体10Bの前面が第1壁部2の壁面2aに対して平行状に維持された状態で、戸体10Bの移動が可能とされている。このような構成とすれば、戸体10Bを全開位置に向けて移動させる際に、戸体10Bの戸先側端部が第1壁部2の壁面2aに擦るようなことを抑制することができる。なお、このような戸体10Bの平行移動が可能なように、縦枠取付部21Aの延出部23Aに対するアーム部24Aの角度及び戸体取付部25Aに対する保持アーム26Aの角度を規制する機構を設けた構成としてもよい。
上記構成とされた本実施形態に係る開き戸装置1Bにおいても、上記第1実施形態と概ね同様の効果を奏する。
また、本実施形態では、回転連結部材20Bを、スライド蝶番状としている。従って、上記第1実施形態及び第2実施形態のような複数枚の平板状部材を連結した構成とされたものと比べて、閉鎖状態で前方側から見た状態において回転連結部材20Bを目立ち難くすることができる。
なお、本実施形態では、戸体取付部25A側に連結された保持アーム26Aが縦枠取付部21A側のアーム部24Aを受け入れる構成とした例を示しているが、このような態様に限られない。例えば、いずれか一方に設けられた長孔状のガイド孔等に対してスライド自在とされた軸部を設けたような構成とされたものでもよい。また、回転連結部材20Bに、互いにスライド自在とされた部材を設けた態様に代えて、または加えて、縦枠取付部21Aの基端部に対して突出部22A等を上下方向に沿う軸回りに回転自在に連結した構成等とされたものでもよい。スライド蝶番状の回転連結部材20Bとしては、その他、種々の構成とされたものの採用が可能である。
また、戸体10,10A,10Bの後面10aと吊元側縦枠6,6Aの内側面6aとが略同一平面状となるように戸体10,10A,10Bを開放可能に支持する回転連結部材20,20A,20Bとしては、その他、種々の構成とされたものの採用が可能である。
また、上記各実施形態において説明した互いに異なる構成を、適宜、組み替えたり、組み合わせたりして適用するようにしてもよい。
また、上記各実施形態では、吊元側縦枠6,6Aの見付寸法T1と戸体10,10A,10Bの戸厚寸法T2とを略同寸法とした例を示しているが、このような態様に限られない。吊元側縦枠6,6Aの見付寸法T1よりも戸体10,10A,10Bの戸厚寸法T2を大としたり、小としたりしてもよい。
また、上記各実施形態では、各開き戸装置1,1A,1Bを、第1壁部2に壁付状に吊元側縦枠6,6Aを設け、全開状態において戸体10,10A,10Bの前面が壁面2aに対面されるように配設した例を示しているが、このような態様に限られない。例えば、全開状態において戸体10,10A,10Bの前面が壁面2aに対面されないように配設した態様等としてもよい。各開き戸装置1,1A,1Bの配設態様としては、その他、種々の変形が可能である。
1,1A,1B 開き戸装置
6,6A 吊元側縦枠
6a 内側面
10,10A,10B 戸体
10a 後面(戸厚方向一方面)
10b 吊元側端面
11 開閉操作部
15 第2保持凹部(保持機構)
15A 保持凹部(保持機構)
16,16A 磁石(保持機構)
19 ピン(保持機構)
19A フラップ(保持機構)
20,20A,20B 回転連結部材
21 縦枠取付部
22 戸体取付部
23 中間平板部
24 枠側軸(上下方向に沿う軸)
25 戸側軸(上下方向に沿う軸)
9 開口
T1 見付寸法
T2 戸厚寸法

Claims (4)

  1. 吊元側縦枠に回転自在に支持される戸体と、この戸体を前記吊元側縦枠に対して回転自在に連結し、かつ閉鎖状態において前記戸体の吊元側端面に対面される前記吊元側縦枠の内側面と、開放状態において開口側に向く前記戸体の戸厚方向一方面と、が略同一平面状となるように前記戸体を開放可能に支持する構成とされた回転連結部材と、を備えており、
    前記回転連結部材は、前記吊元側縦枠の内側面に沿うように固定される平板状の縦枠取付部と、前記戸体の吊元側端面に沿うように固定される平板状の戸体取付部と、これら縦枠取付部及び戸体取付部に対して両端が上下方向に沿う軸回りに回転自在に連結された中間平板部と、を備え、前記戸体取付部と前記中間平板部とを回転自在に連結する軸が前記戸体の閉鎖状態における後端部となる前記戸厚方向一方面側の端部に位置するように設けられていることを特徴とする開き戸装置。
  2. 請求項1において、
    前記吊元側縦枠の開口幅方向に沿う見付寸法と前記戸体の戸厚寸法とを略同寸法としたことを特徴とする開き戸装置。
  3. 請求項1または2において、
    前記戸体の戸先側端部の戸厚方向両側には、当該戸体の開閉操作部が埋込状に設けられていることを特徴とする開き戸装置。
  4. 請求項1乃至3のいずれか1項において、
    前記戸厚方向一方面が前記吊元側縦枠の内側面と略同一平面状とされた開放位置において前記戸体を保持する保持機構を備えていることを特徴とする開き戸装置。
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