JP6374726B2 - 建具 - Google Patents

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Description

本発明は、建具に関するものである。
従来、例えば引き違い窓や片引き窓等の建具において、障子を開移動させる場合に、該障子の縦框と、他の障子の縦框あるいは方立等(以下、相手側縦框等ともいう)とが引き違うこととなる。そこで、縦框と相手側縦框等とが引き違う際に指挟みを防止するために開移動させる障子にストッパ機構が設けられた建具が提案されている。
かかる障子に設けられたストッパ機構は、ストッパ部とスイッチ部とを有しており、これらストッパ部及びスイッチ部は、障子の框の内部に進入した進入姿勢と、該框より外部に突出した突出姿勢との間で変位可能である。このようなストッパ機構では、スイッチ部が進入姿勢となる場合にはストッパ部が突出姿勢となる一方、ストッパ部が進入姿勢となる場合にはスイッチ部が突出姿勢となるよう、両者の間にアームが介在して連係されている。また、ストッパ機構においては、ストッパ部とスイッチ部との離間距離は、相手側縦框等の見付け寸法よりも大きくなるように調整されている。
上記ストッパ機構を有する建具では、障子を開移動させる場合に、突出姿勢となるストッパ部が相手側縦框等に当接して該障子の開移動が一旦規制される。そして、ストッパ部を押圧操作して進入姿勢にすることでスイッチ部を突出姿勢にし、ストッパ部と相手側縦框等との当接状態を解除させて障子を再び開移動させている。つまり、上記建具では、障子を開移動させる場合に、突出姿勢となるストッパ部若しくはスイッチ部を相手側縦框等に当接させて該障子の開移動を一旦規制し、相手側縦框等に当接するストッパ部若しくはスイッチ部を手動にて押圧操作して進入姿勢にすることで相手側縦框等との当接状態を解除させるようにして障子を再び開移動させている。
このようにして障子の開移動を一旦規制することで、該障子の縦框と相手側縦框等との間で指挟みの発生を抑制するようにしている(例えば、特許文献1参照)。
特許第5129503号公報
ところで、建具においては、開閉移動する障子に開閉体が設けられたものが知られている。開閉体は、障子に形成された障子開口を開閉するものであり、例えば障子が開閉対象となる開口(以下、対象開口ともいう)を閉塞している場合に、開閉体が障子開口を開放させることでかかる障子開口を通じて通風を許容することができる。
しかしながら、このような開閉体が設けられた障子を有する建具においては次のような問題があった。すなわち、障子が対象開口を閉塞して開閉体が障子開口を開放している状態で他の障子が開移動された場合、仮に障子開口に体の一部を通過させていると、障子開口の縁部と他の障子との間に体の一部が挟まれてしまう虞れがあった。
そこで、上述した特許文献1に提案されているようなストッパ機構を適用することが考えられる。しかし、上記ストッパ機構は、ストッパ部若しくはスイッチ部が相手側縦框等に当接して障子の開移動を一旦規制するものであるため、このストッパ機構を適用してもある程度の距離だけ障子が開移動することとなり、結果として、障子開口の縁部と他の障子との間に体の一部が挟まれてしまう虞れがあった。
本発明は、上記実情に鑑みて、安全性の向上を図ることができる建具を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係る建具は、枠状体が形成する第1開口を開閉するよう該枠状体に開閉移動可能に設けられた障子と、前記障子に設けられた第2開口を開閉するよう該障子に開閉移動可能に設けられた開閉体とを備えた建具であって、前記障子が前記第1開口を閉塞し、かつ前記開閉体が前記第2開口を開放した状態において、前記第1開口が閉塞された状態を保持するストッパを備えたことを特徴とする。
この発明によれば、ストッパが、障子が第1開口を閉塞し、かつ開閉体が第2開口を開放する状態において、第1開口が閉塞された状態を保持するので、第2開口に体の一部を通過させていても該体の一部が挟まれてしまうことを防止できる。
また本発明は、上記建具において、前記ストッパは、前記障子に形成されたストッパ開口を通じて該障子の外部に進退移動可能に設けられ、かつ前記開閉体が前記第2開口を閉塞する場合には付勢手段に付勢されて外部より退行移動した姿勢となる一方、前記開閉体が前記第2開口を開放する場合には前記付勢手段の付勢力に抗して外部に進出移動した姿勢となることを特徴とする。
この発明によれば、ストッパが、開閉体が前記第2開口を閉塞する場合には付勢手段に付勢されて外部より退行移動した姿勢となる一方、開閉体が第2開口を開放する場合には付勢手段の付勢力に抗して外部に進出移動した姿勢となるので、枠状体の構成要素若しくは他の障子と当接可能な状態となって第1開口が閉塞された状態を保持することができる。
また本発明は、上記建具において、前記ストッパは、前記障子の見込み方向に沿って前記障子の外部に進退移動するよう回動可能に設けられ、かつ前記開閉体が前記第2開口を閉塞する場合には前記付勢手段に付勢されて外部より退行移動した姿勢となって前記ストッパ開口を略閉塞する一方、前記第2開口を閉塞する前記開閉体が開移動して該開閉体に当接される場合には前記付勢手段の付勢力に抗して外部に進出移動するよう回動した姿勢となることを特徴とする。
この発明によれば、ストッパが障子の見込み方向に沿って障子の外部に進退移動するよう回動可能に設けられているので、ストッパの設置スペースの大型化を招来する虞れがない。また、ストッパが、開閉体が前記第2開口を閉塞する場合には付勢手段に付勢されて外部より退行移動した姿勢となってストッパ開口を略閉塞するので、ストッパ開口を通じて内部が露出される虞れがなく、意匠性を向上させることができる。更に、ストッパが、第2開口を閉塞する開閉体が開移動して該開閉体に当接される場合には付勢手段の付勢力に抗して外部に進出移動するよう回動した姿勢となるので、枠状体の構成要素若しくは他の障子と当接可能な状態となって第1開口が閉塞された状態を保持することができる。
また本発明は、上記建具において、前記障子は、前記枠状体を構成する上枠の長手方向に沿って開閉移動を行うものであり、前記開閉体は、上下方向に沿って開閉移動を行うものであることを特徴とする。
この発明によれば、第2開口に体の一部を通過させていても該体の一部が挟まれてしまうことを防止できる。
本発明によれば、第2開口に体の一部を通過させていても該体の一部が挟まれてしまうことを防止できるので、安全性の向上を図ることができるという効果を奏する。
図1は、本発明の実施の形態である建具の外観図である。 図2は、本発明の実施の形態である建具の縦断面図である。 図3は、図1及び図2に示した通風ユニットを示す縦断面図である。 図4は、図1及び図2に示した通風ユニットを示す横断面図である。 図5は、通風ユニットの要部を示す斜視図である。 図6は、通風ユニットの要部を示す分解斜視図である。 図7は、縦框に形成されたストッパ開口を示す説明図である。 図8は、ストッパの動作を模式的に示す説明図である。 図9は、通風ユニットの縦断面図である。 図10は、ストッパの動作を模式的に示す説明図である。 図11は、ストッパの動作を模式的に示す説明図である。 図12は、ストッパの動作を模式的に示す説明図である。 図13は、図1に示した建具を上方から見た場合を示す模式図である。
以下に添付図面を参照して、本発明に係る建具の好適な実施の形態について詳細に説明する。
図1は、本発明の実施の形態である建具の外観図である。ここで例示する建具は、例えばリビングルームやホール等の空間を仕切るために用いられる吊下障子20である。尚、以下においては、図1における右側を右方、左側を左方、紙面手前側を後方、紙面奥側を前方として説明する。
吊下障子20は、複数(図示の例では2つ)あり、天井に設けた上レール11と、床2との間に設けられている。これら吊下障子20は、上レール11と、床2と、上レール11の左右両端部から床2に向けて延在するように設けられた袖壁13,14とを有する枠状体10により形成される開口(以下、第1開口ともいう)15を開閉するものである。
また、吊下障子20は、前方側の吊下障子(以下、前方側障子ともいう)20aと、後方側の吊下障子(以下、後方側障子ともいう)20bとを有し、これら障子同士が互いに引き違うよう、左右方向に沿って開閉移動可能に設けられている。そして、図1に示すように、前方側障子20aが左方側に位置し、後方側障子20bが右方側に位置することで、互いの一部が召し合わされた状態で上記第1開口15を閉塞することができる。
このような吊下障子20を構成する前方側障子20a及び後方側障子20bは、一部の構成要素の取り付けが左右で異なる以外は略同じ構成を有しているので、以下においては、前方側障子20aについて説明し、後方側障子20bの説明は割愛する。
前方側障子20aは、上框21、下框22及び左右一対の縦框23を四周框組みして構成された框体に、複数の中桟24が縦框23間に架け渡されることで該框体の内側の領域が複数に区画されている。そして、区画された領域を閉塞するように複数の樹脂パネル25と1つの通風ユニット1とが配設されて構成してある。
このような前方側障子20aにおいては、図2に示すように、上框21の左右両端近傍において吊車ユニット26が設けられている。吊車ユニット26は、上框21より上方に突出する軸体261と、この軸体261の上端部において回動可能に配置された一対のローラ262とが備えられたものである。
そして、前方側障子20aは、吊車ユニット26の軸体261の上端部が上レール11に収納され、かつ一対のローラ262が上レール11のレール面111に載置されることで吊り下げられた状態となっている。また前方側障子20aの下框22には、左右方向に沿って延在する収容溝221が形成されており、床2に設けられた規制部品12を構成する突起部121が収容されている。
かかる構成を有する前方側障子20aは、一対のローラ262がレール面111を転動することで左右方向に沿って開閉移動することが可能であり、また収容溝221に突起部121が収容されることで前後方向に沿っての振れが規制されている。
図3及び図4は、それぞれ図1及び図2に示した通風ユニット1を示すものであり、図3は縦断面図であり、図4は横断面図である。通風ユニット1は、枠体30と、固定パネル40と、可動パネル(開閉体)50とを備えて構成されている。
枠体30は、上枠31、下枠32及び左右一対の縦枠33を四周枠組みすることによって構成されたものであり、矩形開口(以下、第2開口ともいう)35を形成するものである。上枠31は、前方上側係止部31aと後方上側係止部31bとを有している。
前方上側係止部31aは、上枠31の長手方向、すなわち左右方向に沿って延在するものであり、上枠31の前端部において上方に向けて延在し、かつその途中で後方に向けて延在する部位である。
後方上側係止部31bは、前方上側係止部31aと同様に、上枠31の長手方向に沿って延在するものであり、上枠31の後端部において上方に向かうに連れて漸次後方に傾斜するよう延在する部位である。
下枠32は、下側溝部32aと、前方下側係止部32bと、後方下側係止部32cとを有している。下側溝部32aは、下枠32の長手方向、すなわち左右方向に沿って延在するものであり、下枠32の内側の見込み面における前端部に形成された部位である。
前方下側係止部32bは、下枠32の長手方向に沿って延在するものであり、下側溝部32aの底部を構成する部分の前端縁部より下方に向けて延在し、かつその途中で後方に向けて延在する部位である。
後方下側係止部32cは、前方下側係止部32bと同様に、下枠32の長手方向に沿って延在するものであり、下枠32の後端部において下方に向けて延在した後に下方に向かうに連れて漸次後方に傾斜するよう延在する部位である。
左右一対の縦枠33は、それぞれ前方溝部33a及び後方溝部33bを有している。前方溝部33aは、縦枠33の長手方向、すなわち上下方向に沿って延在するものであり、該縦枠33の内側の見込み面において下側溝部32aに対応する箇所に形成された部位である。後方溝部33bは、縦枠33の内側の見込み面における前方溝部33aよりも後方側に離隔した箇所において、前方溝部33aと平行に延在するよう形成された部位である。上記前方溝部33aは、下側溝部32aと連続する位置に設けられており、これら前方溝部33a及び後方溝部33bの前後幅は、下側溝部32aの前後幅と略同じかやや大きく設定されている。
固定パネル40は、例えば透光性の樹脂材から形成された平板矩形状の第1面材41を有して構成されている。第1面材41は、枠体30により形成される第2開口35の下半分を閉塞するのに十分な大きさを有している。この固定パネル40は、第1面材41の下端部が下側溝部32aに収納されるとともに、その左右両端部が各縦枠33の前方溝部33aに収納され、更にその上端部が左右一対の縦枠33間において前方溝部33aの中間部分を架け渡すように設けられた固定側中桟42の中桟溝部42aに収納される。この固定パネル40は、第1面材41の各端部が各溝部に収納されることで枠体30の第2開口35の下半分を閉塞している。
図5は、通風ユニット1の要部を示す斜視図であり、右側半分を示している。以下においては、この図5も適宜用いながら説明する。この図5にも示すように、可動パネル50は、第2面材51、上部摺動片52、下部摺動片53、左側摺動片54及び右側摺動片55を備えて構成されている。
第2面材51は、例えば透光性の樹脂材から形成された平板矩形状のものである。この第2面材51は、枠体30により形成される第2開口35の上半分を閉塞するのに十分な大きさを有している。つまり、第2面材51は、第1面材41と略同じ大きさを有している。
第2面材51の上端部においては、左右両端部を除く中央部分に上側縁部材511が設けられている。上側縁部材511は、図には明示しない両面テープ又は接着剤により貼付して設けられている。上側縁部材511は、左右方向が長手方向となる長尺状部材であり、上面が上枠31の下面に当接可能なものである。
また、第2面材51の下端部においては、左右両端部を除く中央部分に下側縁部材512が設けられている。下側縁部材512は、図には明示しない両面テープ又は接着剤により貼付して設けられている。この下側縁部材512には、第2面材51の下方域において後方側に凹となる引手部512aが形成されている。この引手部512aは、下側縁部材512の左右方向の全長にわたって形成されている。図3中の符号512bは、下側タイト材である。下側タイト材512bは、前方に向けて略水平に突出した「モヘア」と称される刷毛状のものである。この下側タイト材512bは、下側縁部材512の前方側の見付け面を構成する部分の上部において下側縁部材512の左右方向の全長に亘って設けられている。かかる下側タイト材512bは、前方側に対向する固定パネル40と干渉して傷がつくことを防止するために設けられており、本実施の形態ではモヘアにより構成されるものであったが、本発明においては軟質材であれば、樹脂材やゴム等により構成されるものであってもよい。
上部摺動片52は、第2面材51に対し、上側縁部材511の右側と左側とに設けられている。これら上部摺動片52は、下方に向けて延在する上部摺動脚部521が対応する前方溝部33aに進入している。この上部摺動脚部521には、図示せぬ付勢手段により後方に向けて付勢される摺動材522が設けられていて、該摺動材522を含む上部摺動脚部521の前後方向の長さは、前方溝部33aの前後幅の長さよりも大きく設定されている。これにより、上部摺動脚部521が前方溝部33aに進入する場合、摺動材522は、付勢手段により縦枠33の見込み方向に沿って付勢されることで前方溝部33aの後方側見付け面に押圧されている。
下部摺動片53は、第2面材51に対し、下側縁部材512の右側と左側とに設けられている。これら下部摺動片53は、下方に向けて延在する下部摺動脚部531が対応する後方溝部33bに進入している。この下部摺動脚部531には、図示せぬ付勢手段により前方に向けて付勢される摺動材532が設けられていて、該摺動材532を含む下部摺動脚部531の前後方向の長さは、後方溝部33bの前後幅の長さよりも大きく設定されている。これにより、下部摺動脚部531が後方溝部33bに進入する場合、摺動材532は、付勢手段により縦枠33の見込み方向に沿って付勢されることで後方溝部33bの前方側見付け面に押圧されている。
左側摺動片54は、横断面形状がL字状をなしており、第2面材51の左側端部に両面テープ等の接着材56により貼付して設けられている。この左側摺動片54は、前後幅が後方溝部33bの前後幅よりも僅かに小さいものであり、左右方向の見付け幅も小さいため、後方溝部33bから露出しないように設けられている。
右側摺動片55は、摺動基部551と摺動連結部552とを備えて構成されている。摺動基部551は、横断面形状がL字状をなしており、第2面材51の右側端部に両面テープ等の接着材56により貼付して設けられている。この摺動基部551は、前後幅が後方溝部33bの前後幅よりも僅かに小さいものであり、左右方向の見付け幅も小さいため、後方溝部33bから露出しないように設けられている。
摺動連結部552は、摺動基部551のうち前後方向に沿って延在する部位より右方に向けて突出する平板状部位である。この摺動基部551は、図6に示すように、右側の縦枠33に上下方向に沿って形成された長尺状のスリット33cを貫通している。この摺動連結部552の延在端部(右側端部)には、連係部材60が連結されている。
連係部材60は、横断面形状がL字状を成しており、上下方向が長手方向となる長尺状部材である。この連係部材60の上下方向の長さは、第2面材51の上下方向の長さよりも僅かに大きいものであり、第2面材51の下端部よりも下方に突出している。また、この連係部材60は、摺動連結部552の一部とともに、右側の縦框23の内部の中空部231に、該縦框23の内側の見込み面に形成されたスリット232を介して進入している。
更に、この連係部材60は、前後方向に沿って延在する平板状の連係基部61と、この連係基部61の前端部より右方に向けて延在する平板状の連係当接部62とを備えて構成されている。連係基部61には、図6にも示すように、スリット611が形成されており、かかるスリット611に摺動連結部552の右側端部が進入して図示せぬ接着材に貼付されることで上述したように該摺動連結部552と連結されている。尚、ここでは、摺動連結部552の右側端部がスリット611に進入して接着材に貼付されることで摺動連結部52と連係部材60とが連結されることについて説明したが、本発明においては、スリット611に摺動連結部552の右側端部が圧入されたり、嵌合されたり、あるいは差し込まれたりすることにより摺動連結部552と連係部材60とが連結されても良い。
このような連係部材60を中空部231に進入させる右側の縦框23には、後方側見付け面に矩形状のストッパ開口23aが形成されているとともに、該ストッパ開口23aに対応する中空部231内の箇所にストッパ70が設けられている。
ストッパ開口23aは、可動パネル50が上方に移動して上側縁部材511の上面が上枠31の下面に当接する上端位置に位置する場合に、連係部材60よりも下方側となる箇所に形成されている。
ストッパ70は、例えば金属材料から構成されるもので、下端部に形成された軸状部71が取付片72に支持されている。このストッパ70は、軸状部71の中心軸回りに回動可能なものであり、ストッパ開口23aを通過することが可能な大きさに調整されている。ここで取付片72は、ストッパ70がストッパ開口23aを臨む位置に配設されるよう、右側の縦框23の中空部231を形成する壁部材234にネジN等で固定されている。これにより、ストッパ70は、軸状部71の中心軸回りに回動することで、ストッパ開口23aを介して縦框23の外部、すなわち前方側障子20aの外部に進退移動可能なものである。
このようなストッパ70は、閉塞部70a、傾斜部70b、摺接部70c、湾曲部70dを有している。閉塞部70aは、上端部と下端部とを結ぶ線の後方側に位置しており、ストッパ開口23aの開口面積よりも僅かに小さい面積を有する平面状部位である。傾斜部70bは、上端部より下方に向かうに連れて漸次前方に傾斜する態様で形成された平面状部位である。摺接部70cは、傾斜部70bに連続しており、傾斜部70bの延在端部より閉塞部70aと略平行となるよう下方に向けて延在する平面状部位である。湾曲部70dは、摺接部70cと下端部との間に位置しており、摺接部70cの延在端部より下端部に向かうに連れて漸次後方に向けて湾曲する部位である。
そして、かかるストッパ70と取付片72との間には、ストッパバネ73が介装されている。このストッパバネ73は、ストッパ70を常時前方に付勢する付勢手段である。このストッパバネ73により、ストッパ70は、前方側障子20aの外部より退行移動した退行姿勢、すなわち縦框23の中空部231に進入した姿勢に付勢されており、かかる姿勢においては、閉塞部70aがストッパ開口23aを臨んでおり、図7に示すように、ストッパ開口23aを略閉塞している。また、このようにストッパ70が退行姿勢にあって、可動パネル50が上端位置に位置する場合、図8に示すように、連係部材60の連係当接部62の下端部がストッパ70の傾斜部70bに接している。
以上のような構成を有する建具(吊下障子20)では、図1に示したように第1開口15を閉塞する場合において、図9に示すように前方側障子20aの可動パネル50が上端位置から下方に開移動されると、次のようになる。
可動パネル50の下方への開移動に伴い、該可動パネル50を構成する右側摺動片55に連結された連係部材60も下方へ移動する。これにより、連係部材60の連係当接部62の下端部分が傾斜部70bを摺動することで、ストッパ70は、図10に示すように、ストッパバネ73の付勢力に抗して後方に向けて回動して前方側障子20aの後方側外部に進出移動する。そして、可動パネル50が更に下方へ開移動することで、連係部材60の連係当接部62の下端部分が傾斜部70bを通過して摺接部70cを摺動し、これにより、ストッパ70は、図11に示すように前方側障子20aの後方側外部に更に進出移動する。更に、可動パネル50が下方に向けて開移動すると、図12に示すように連係部材60の連係当接部62の下部がストッパ70の湾曲部70dに接した状態となり、ストッパ70の前方への回動、すなわち前方側障子20aの後方側外部からの退行移動を規制する。この結果、ストッパ70は、前方側障子20aの後方側外部に進出移動した進出姿勢に保持される。
このようにストッパ70が進出姿勢に保持されると、図13に示すように、ストッパ70が後方側障子20bの左方側に位置することで後方側障子20bの開移動が規制されるとともに前方側障子20aの開移動も規制され、これにより第1開口15を閉塞した状態が保持される。
次に、下端位置に位置する可動パネル50を上方に向けて閉移動させると、連係部材60の連係当接部62は、湾曲部70d、摺接部70c、傾斜部70bの順に摺動し、これに応じてストッパ70がストッパバネ73により前方に向けて回動して前方側障子20aの後方側外部から退行移動する。そして、閉移動する可動パネル50が上端位置に位置すると、ストッパ70は、上述した退行姿勢となって、閉塞部70aがストッパ開口23aを略閉塞する。
以上説明したような本実施の形態である建具によれば、第1開口15を閉塞する状態で可動パネル50が開移動して第2開口35を開放する場合に、ストッパ70が第1開口15を閉塞した状態に保持するので、開放された第2開口35に体の一部を通過させていても、第2開口35の縁部と後方側障子20bとの間に体の一部が挟まれてしまうことを防止することができ、安全性の向上を図ることができる。
上記建具によれば、可動パネル50を開移動させるとストッパ70が外部に進出移動した姿勢となるが、前方側障子20aが後方側障子20bと一部が重なる状態、すなわち第1開口15が開放された状態では、外部に進出移動しようとするストッパ70が他方の障子(後方側障子20b)に干渉して進出移動が規制されるため、結果的に、可動パネル50の開移動を規制することができる。つまり、第1開口15が開放された状態では、可動パネル50の開移動を規制して、不用意に第2開口35が開放されることを防止することができる。
上記建具によれば、ストッパ70が退行姿勢となる場合には、閉塞部70aがストッパ開口23aを略閉塞するので、ストッパ開口23aを通じて縦框23の中空部231に塵埃物が進入することを抑制するとともに、該ストッパ開口23aを通じて縦框23の中空部231が露出されることを防止して意匠性を向上させることができる。
以上、本発明の好適な実施の形態について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく種々の変更行うことができる。
上述した実施の形態では、ストッパ70が軸状部71の中心軸回りに回動するものであったが、本発明においては、ストッパが回動せずに直線運動するものであっても良い。また、本発明においては、第2開口が開放される場合に、第1開口が閉塞された状態を保持することができれば、ストッパの配設箇所及び構成は特に限定されるものではない。
上述した実施の形態では、ストッパ70が可動パネル50の下方域に配設されていたが、本発明においては、ストッパは開閉体の上方域に配設されていても良い。
1 通風ユニット、10 枠状体、11 上レール、12 規制部品、13,14 袖壁、15 第1開口、20 吊下障子、20a 前方側障子、20b 後方側障子、21 上框、22 下框、23 縦框、23a ストッパ開口、24 中桟、25 樹脂パネル、30 枠体、31 上枠、32 下枠、33 縦枠、35 第2開口、40 固定パネル、50 可動パネル(開閉体)、51 第2面材、52 上部摺動片、53 下部摺動片、54 左側摺動片、55 右側摺動片、551 摺動基部、552 摺動連結部、60 連係部材、61 連係基部、62 連係当接部、70 ストッパ、72 取付片、73 ストッパバネ

Claims (3)

  1. 枠状体が形成する第1開口を開閉するよう該枠状体に開閉移動可能に設けられた障子と、
    前記障子に設けられた第2開口を開閉するよう該障子に開閉移動可能に設けられた開閉体と
    を備えた建具であって、
    前記障子が前記第1開口を閉塞し、かつ前記開閉体が前記第2開口を開放した状態において、前記第1開口が閉塞された状態を保持するストッパを備え
    前記ストッパは、前記障子に形成されたストッパ開口を通じて該障子の外部に進退移動可能に設けられ、かつ前記開閉体が前記第2開口を閉塞する場合には付勢手段に付勢されて外部より退行移動した姿勢となる一方、前記開閉体が前記第2開口を開放する場合には前記付勢手段の付勢力に抗して外部に進出移動した姿勢となることを特徴とする建具。
  2. 前記ストッパは、前記障子の見込み方向に沿って前記障子の外部に進退移動するよう回動可能に設けられ、かつ前記開閉体が前記第2開口を閉塞する場合には前記付勢手段に付勢されて外部より退行移動した姿勢となって前記ストッパ開口を略閉塞する一方、前記第2開口を閉塞する前記開閉体が開移動して該開閉体に当接される場合には前記付勢手段の付勢力に抗して外部に進出移動するよう回動した姿勢となることを特徴とする請求項に記載の建具。
  3. 前記障子は、前記枠状体を構成する上枠の長手方向に沿って開閉移動を行うものであり、
    前記開閉体は、上下方向に沿って開閉移動を行うものであることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の建具。
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