JP5015483B2 - 開閉扉装置 - Google Patents

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Description

本発明は、扉体を回動および開口部幅方向への移動により開閉動作させるようにした折戸装置や、バランスドア装置等の開閉扉装置に関し、特に両開き式の折戸装置として好適な開閉扉装置に関するものである。
従来、この種の発明には、特許文献1に記載されたもののように、一方の扉体(子扉4)に対して他方の扉体(親扉5)を双方向に回動するように接続してなる折戸部(折畳み式回転扉3)と、該折戸部の戸尻側を回動可能に支持する支持部材(回転軸27)と、最戸先側の扉体(親扉5)を回動可能に吊持するとともに開口部幅方向へ移動するように支持された移動支持部(上吊車37)とを具備した両開き可能な折畳み式回転扉がある。
この従来技術では、上記扉体(子扉4及び親扉5)を手動閉鎖する際、その閉鎖力が復帰手段(6)のスプリングの付勢力によって補助されるようにしている。
しかしながら、上記従来の発明によれば、図10に示すように、扉体104,105を閉鎖動作させた際、戸先部105aと縦枠106とが対向する全閉位置の近傍では、上記付勢手段(図示せず)のスプリングによる付勢力が弱まるため、回動する両扉体104,105の慣性力により、戸先側の扉体105が、前記全閉位置を通り過ぎて停止してしまったり、更に全閉位置を通り過ぎた扉体105が逆方向へ回動し、再度全閉位置を通り過ぎて停止してしまったり等する場合がある。
その結果、両扉体104,105が直線状に維持されず(より具体的には、図10に実線で示すように略へ字状に折り曲がった状態に維持され)、戸先部105aと縦枠106との間や、これら扉体104,105と上下枠(図示せず)との間等に隙間を生じてしてしまったり、両扉体104,105の全閉停止状態における外観上の体裁を損ねてしまったり等するおそれがある。
特開平11−236787号公報
本発明は上記従来事情に鑑みてなされたものであり、その課題とする処は、閉鎖動作した際の折戸部が全閉位置で停止しないようなことを防ぐことができる開閉扉装置を提供することにある。
上記課題を解決するための手段は、ガイドレールに導かれて開口部幅方向へ移動するように設けられた移動支持部と、該移動支持部によって回動するように支持された扉体とを備え、該扉体における前記開口部幅方向への移動および前記回動により、開口部を開閉するようにした開閉扉装置において、略全閉する際の扉体を不動部位から係合または吸引する全閉補助手段が設けられ、前記移動支持部は、前記扉体を回動自在に吊持するとともに前記扉体に対し幅方向へは移動しないように設けられた軸部と、該軸部の上端側部分を吊持する支持ブラケットと、該支持ブラケットによって回動自在に支持されるとともに前記ガイドレールによって下方側から受けられる吊車とを備え前記全閉補助手段は、前記ガイドレールと前記吊車が接触する面よりも上方であって且つ前記軸部よりも上方に位置し、磁性吸引体と該磁性吸引体に吸引される被吸引体とから構成され、前記全閉補助手段は、略全閉する際の扉体を前記開口部幅方向に沿う閉鎖方向側の不動部位から吸引するように、前記扉体と前記不動部位との内の一方に、前記吸引のための磁力を発生する前記磁性吸引体を設けるとともに、その他方に、前記磁性吸引体によって磁性的に吸引される前記被吸引体を設け、前記扉体が略全閉された際に前記磁性吸引体と前記被吸引体の間に隙間が形成されるようにし、この隙間は、前記磁性吸引体と前記被吸引体とが接触せず、且つ、前記磁性吸引体の吸引力が、接近した際の前記被吸引体に対し十分に作用して、前記扉体が略全閉された状態に維持されるように設定され、前記扉体が略全閉された際には、前記移動支持部に対し、その閉鎖移動方向側から当接する部分がないようにしたことを特徴とする
第一の形態は、開口部幅方向へ移動するように設けられた移動支持部と、該移動支持部によって回動するように支持された扉体とを備え、該扉体における前記開口部幅方向への移動および前記回動により、開口部を開閉するようにした開閉扉装置において、略全閉する際の扉体を不動部位から係合または吸引する全閉補助手段が設けられている。
ここで、上記形態に係わる開閉扉装置は、扉体を回動させながら開口部幅方向へ移動させて開閉するようにした構成であればよく、この開閉扉装置には、バランスドアや、折戸等を含むが、スライドドアや引戸、回転ドア等を含まない。
また、上記開口部幅方向とは、上記扉体により開閉される開口部の横幅方向であって、上記扉体における回動軸方向ではない。
また、移動支持部とは、より詳細に説明すれば、上下枠や床面、当該開閉扉装置の設置対象物である躯体等の不動部位に対し、上記開口部幅方向へ移動するように設けられ、且つ、上記扉体を開閉動作させるために回動するように支持している部材である。
この移動支持部において、開口部幅方向へ移動する構造は、例えば、ローラ状部材等を不動部位に設けたガイド部材に対し転動させるようにした態様や、ガイド部材に対し摺接するようにした態様等を含む。
また、この移動支持部において、上記扉体を回動させる構造は、軸部材に対し上記扉体を回動させるようにした態様や、上記扉体に軸部材を固定し、該軸部材を上記扉体と一体的に回動させるようにした態様等を含む。
また、この移動支持部は、特に好ましい態様としては、上記扉体をその上方側から吊り下げる態様とするが、他例としては、上記扉体をその下方側から支持する態様や、上記扉体をその上方側と下方側との双方から支持する態様等とすることも可能である。
また、上記扉体は、例えば上記形態の開閉扉装置をバランスドア装置に適用した場合、単数で用いられる態様とすればよい。
この扉体は、例えば上記形態の開閉扉装置を折戸装置に適用した場合、複数用いて、隣り合う扉体の一方を他方に対し回動するように接続するとともに、最戸先側の扉体を上記移動支持部によって支持した構成とすればよい。
また、上記不動部位とは、開口部幅方向へ移動しながら回動する扉体に相対して不動な部位であればよく、この不動部位には、例えば、上記扉体周囲の枠部材や、該枠部材に固定された部材、床面、当該開閉扉装置の設置対象物である躯体等を含む。
また、上記全閉補助手段とは、より具体的に説明すれば、上記扉体が略全閉状態、または略全閉状態に近い位置になった際に、その扉体を上記不動部位に直接的または間接的に係合させたり、その扉体を上記不動部位から直接的又は間接的に吸引したり等する構成であればよい。
この全閉補助手段には、例えば、上記扉体自体を上記不動部位側に係合させたり上記不動部位側から吸引したりする構成や、上記扉体を支持する上記移動支持部材を、上記不動部位側に係合させたり上記不動部位側から吸引したりする構成等を含む。
すなわち、上記扉体と上記不動部位との間には、中間部材が存在してもよいし、中間部材が存在しなくてもよい。
また、この全閉補助手段による係合方向または吸引方向は、上記開口部幅方向に沿う方向とするのが好ましいが、上記扉体の回動方向に沿う方向とすることも可能である。
また、上記全閉補助手段による上記係合または上記吸引とは、略全閉状態となった際の上記扉体に係合または吸引し、その状態を維持する構成であればよい。
この全閉補助手段には、例えば、ベルベットファスナーや面ファスナーにより上記扉体側の部位と上記不動部位とを係脱するようにした態様や、上記扉体側に設けられる係合部と上記不動部位側に設けられる被係合部とを係脱可能に係合するようにした態様、吸盤により上記扉体側の部位と上記不動部位とを吸着するようにした態様、磁石(永久磁石や、電磁石等を含む)により上記扉体側の部位と上記不動部位とを吸引するようにした態様等を含む。
また、上記全閉補助手段を吸引する態様とした場合、上記扉体または上記扉体に一体的な部位(例えば上記移動支持部等)と、上記不動部位とが吸着し合って接触する態様としてもよいし、これら双方の部位が、吸着することなく引き合う態様としてもよい。
すなわち、後者の態様は、例えば、上記扉体と上記不動部位との内の一方に、磁石等の磁性吸引体を設けるとともに、その他方に該磁性吸引体により吸引される被吸引体を設け、上記扉体が略全閉された際に、これら磁性吸引体と被吸引体とが隙間を置いて引き合っている状態となるようにすればよい。
また、第二の形態では、上記全閉補助手段は、略全閉する際の扉体を不動部位から吸引するように、上記扉体と上記不動部位との内の一方に、前記吸引のための磁力を発生する磁性吸引体を設けるとともに、その他方に、前記磁性吸引体によって磁性的に吸引される被吸引体を設けてなる。
ここで、上記磁性吸引体には、例えば、永久磁石や電磁石等を含む。
また、上記被吸引体は、上記磁性吸引体により磁性的に吸引される部材であればよく、この被吸引体には、例えば、上記磁性吸引体と引き合うように配設された永久磁石や電磁石、磁性金属材料や、その他の磁性体を含む。
また、第三の形態では、上記磁性吸引体と上記被吸引体とは、上記扉体が略全閉された際に弾性体を挟んで開口部幅方向に吸着し合うように配設されている。
ここで、上記弾性体は、上記磁性吸引体と上記被吸引体とが吸着し合った際に、これらの間に挟まれて当接音や衝撃等を緩和する弾性体であればよく、この弾性体には、例えば、ゴムや、弾性合成樹脂材料、スポンジやその他の発泡材料、スプリング、板バネ等を含む。
また、第四の形態では、上記磁性吸引体と上記被吸引体とは、上記扉体が略全閉された際に隙間を置いて開口部幅方向に吸引し合うように配設されている。
また、第五の形態では、上記全閉補助手段は、略全閉する際の扉体を不動部位から係合するように、上記扉体と上記不動部位との内の一方に、前記係合のための係合部を設けるとともに、その他方に、弾性変形することで前記係合部に対し係脱する被係合部を設け、前記係合部と前記被係合部とを係合させる際に、前記被係合部の弾性力により、前記係合部をその係合方向へ引き込むようにした。
また、第六の形態では、上記全閉補助手段は、上記移動支持部と、該移動支持部よりも戸先方向側の不動部位との間に構成されている。
また、第七の形態では、上記全閉補助手段は、上記扉体と、この扉体に対し上方側又は下方側から対向する不動部位との間に構成されている。
この第七の形態における不動部位には、例えば、上記扉体に対し上方側から対向する上枠部材や、上記扉体に対し下方側から対向する下枠部材または床部、その他、当該開閉扉装置の設置対象物において上記扉体に対し上方側または下方側から対向する部位等を含む。
また、第八の形態では、扉体を複数連設し、これら複数の扉体の内、隣り合う扉体の一方を他方に対して双方向へ回動するように接続するとともに、最戸先側の扉体を上記移動支持部により支持することで、両開き可能な折戸部を構成している。
上記形態は、以上説明したように構成されているので、以下に記載されるような作用効果を奏する。
第一の形態によれば、扉体が略全閉する際、その扉体は不動部位側から係合または吸引される。
よって、閉鎖動作した際の扉体が全閉位置で停止しないようなことを防ぐことができ、ひいては、扉体の戸先部と該戸先部に対向する部位(例えば縦枠など)との間や、扉体とその上下の部位(例えば、上枠や、下枠、床面など)との間等に隙間を生じるのを防いで、当該開閉扉装置による閉鎖性を向上することができ、その上、略全閉時における外観上の体裁を向上することができる。
更に、第二の形態によれば、磁性吸引体と被吸引体は、非接触の状態に位置する際も、これら両者間の磁性的な吸引力により引き合うことになる。
したがって、閉鎖動作中の扉体の閉鎖力(例えば、扉体を閉鎖しようとする手動力や、扉体を弾性力等によって閉鎖方向へ付勢する付勢手段の付勢力等)が、扉体が略全閉状態となる若干手前で弱まったとしても、その扉体を、全閉位置の手前で停止させないようにし、前記磁性的な吸引力により閉鎖方向へ移動させることができる。
更に、前記閉鎖力が強すぎたり、閉鎖動作中の扉体の慣性力が比較的大きく作用したり等することに起因して、扉体が全閉位置を通り過ぎてしまった場合でも、その通り過ぎた扉体を、前記磁性的な吸引力によって全閉位置側へ戻すことができる。
更に、第三の形態によれば、磁性吸引体と被吸引体とが吸着し合う際、それらの間に弾性体が介在されるため、その吸着の際の衝撃や当接音等を軽減することができ、ひいては、扉体による全閉時の振動や騒音を軽減することができる。
更に、第四の形態によれば、扉体が略全閉した際、磁性吸引体と被吸引体とが当接せずに隙間を置いた状態で配置される。したがって、磁性吸引体と被吸引体による衝撃や当接音が生じるのを防ぐことができ、ひいては、扉体による全閉時の振動や騒音を一層軽減することができる。
更に、第五の形態によれば、扉体が全閉位置に近接すると、係合部と被係合部との係合が開始し、被係合部の弾性力により係合部が係合方向へ引き込まれて、扉体が閉鎖方向へ移動する。
したがって、閉鎖動作中の扉体の閉鎖力が略全閉状態の若干手前で弱まったとしても、該扉体を、被係合部の弾性力により閉鎖方向へ移動させることができる。
更に、第六の形態によれば、全閉補助手段が、開口部を通過しようとする通過者や通過物等の邪魔になったり、扉体の開閉動作が全閉補助手段により阻まれたり等するのを防ぐことができる。
すなわち、例えば、仮に全閉補助手段を扉体における戸先部と該戸先部に対向する縦枠等の間に配設した場合には、その全閉補助手段が突出して、前記通過者や通過物等の邪魔になったり、前記戸先部に接触して扉体の開閉動作が阻まれたり等するおそれがあるが、本形態では、全閉補助手段を扉体の上方側に配置する構成としているため、前記のような支障を防ぐことができる。
しかも、全閉補助手段を上枠やカバー部材等により容易に覆うことができ、ひいては、当該開閉扉装置の外観上の体裁を向上することができる。
また、第七の形態によれば、全閉補助手段が開口部を通過しようとする通過者や通過物等の邪魔になるのを防ぐことができる。
更に、第八の形態によれば、閉鎖動作した際の扉体が全閉位置で停止しないようなことを防ぐという作用効果を、顕著に発揮させることができる
次に、上記形態の好ましい具体例を、図面に基づいて説明する。
以下の開閉扉装置は、住宅やビル、倉庫、工場、地下街、トンネル、車両の荷台等の構築・構造物において開閉される出入り口等の部分に配設され、開閉体の回動により開閉動作するバランスドア装置や折戸装置等として適用可能であるが、特に好ましい態様として、両開きタイプの折戸装置として構成した一例について説明する。
この開閉扉装置1は、図1に示すように、連設された複数の扉体11,12からなり開閉動作する折戸部10と、該折戸部10を左右方向側および上方側から囲む枠体20と、該折戸部10の戸尻側を回動可能に支持する基軸部30と、該折戸部10の戸先側の扉体11を回動および開口部幅方向(図1における左右方向)へ移動するように支持した移動支持機構40とを備え、枠体20の上枠部23内には、略全閉する際の戸先側の扉体11を不動部位から吸引する全閉補助手段が構成されている。
折戸部10は、複数の扉体11,12を連設し、隣り合う扉体11,12の一方を他方に対して双方向へ回動するように接続してなる。
なお、図示例によれば、折戸部10は、二つの扉体11,12により構成しているが、3以上の扉体を前記と同様に接続するようにしてもよい。
また、単一の扉体を用い、当該折戸装置をバランスドア装置として構成することも可能である。
最戸先側の扉体11は、その上端部が、後述する移動支持機構40によって吊持されることで、回動可能かつ開口部幅方向へ移動可能に支持されている。
この扉体11の戸先側における表部及び/又は裏部には、取手部11aが設けられている。
取手部11aは、扉体11に対し離間するように配設された略円筒状の把持部11a1と、扉体11の表面に固定されて把持部11a1の上下両端側に対し凹凸状に遊嵌された支持部材11a2,11a2とからなり、把持部11a2を回動自在に保持している。
この取手部11aによれば、扉体11を開閉操作する操作者が、手首を返すことなく、把持部11a1を回動させながら扉体11を回動させることができるため、その操作性が良好である。
また、扉体11の戸尻側の端部は、蝶番や歯車、リンク部材等の回動機構を介して、扉体12の戸先側端部に対し回動自在に接続されている。
なお、図中符号11a3は、ガラスや透明合成樹脂材料等の透明部材からなる窓部である。
また、図中符号13は、扉体11の戸尻側端部と、扉体12の戸先側端部との各々に設けられ、これら扉体11,12間に物等が挟まれるのを防ぐ、挟み防止部材13であり、ゴムや弾性樹脂材料等から中空状に形成されている。
また、戸尻側の扉体12は、その戸尻側端部に、後述する基軸部30を内在し、該基軸部30によって双方向へ回動するように支持されるとともに、同基軸部30の付勢緩衝機構32における付勢機構より閉鎖回動方向へ付勢されるとともに、同付勢緩衝機構32内のダンパー機構によって全閉状態の手前で閉鎖速度が低下するようになっている。
この扉体12における表部又は裏部には、前記付勢機構32の調整部を露出させるように調整窓部12a,12bが設けられている。
一方の調整窓部12a(又は12b)は、付勢緩衝機構32の前記付勢機構を調整するための窓部であり、他方の調整窓部12b(又は12a)は、同付勢緩衝機構32の前記ダンパー機構を調整するための窓部である。
これら調整窓部12a,12bは、使用時以外はカバー部材等により覆うようにすればよいが、カバー部材等を設けずに付勢緩衝機構32が露出される構成とすることも可能である。
また、枠体20は、全閉時の折戸部10の戸先部10aに対向する戸先側縦枠部21と、全閉時の折戸部10の戸尻部10bに対向する戸尻側縦枠部22と、これら縦枠部材21,22間をその上端側で連結する上枠部23とから略コ字枠状に構成され、中空状の上枠部23内には、後述する移動支持機構40および全閉補助手段等が構成されている。
なお、図示例によれば、折戸部10の下方側は、床面や地面等としているが、両縦枠部21,22間にわたる下枠部としてもよい。
また、基軸部30は、折戸部10の最戸尻側における上端側を回動自在に支持する枢支部材31と、同戸尻側の下端側を支持する付勢緩衝機構32とから構成され、戸尻側の扉体12を回動可能に支持している。
枢支部材31は、その上端側の部分が上枠部23に固定されるとともに、その下端側の部分を扉体12に対し回動自在に係合させている。
また、付勢緩衝機構32は、扉体12をスプリング等の弾性体の弾性力により閉鎖回動方向へ付勢する付勢機構と、同扉体12の閉鎖動作を全閉状態の手前で減速するダンパー機構とを備えた周知の機構である。
なお、前記ダンパー機構は、扉体12が勢いよく開放された際等に、全開時の衝撃を緩和する機構に置換することも可能である。
また、移動支持機構40は、開口部幅方向へ移動するように設けられるとともに、戸先側の扉体11を回動自在に吊持する移動支持部41と、該移動支持部41を開口部幅方向へ導くガイドレール42と、該ガイドレール42の最戸先側に配設された磁性吸引体43とを備え、略全閉する際の扉体11を、移動支持部41を介して戸先方向側から磁性吸引体43により吸引する全閉補助手段を構成している。
移動支持部41は、戸先側の扉体11を回動自在に吊持する軸部41aと、該軸部41aの上端側部分を吊持する支持ブラケット41bと、該支持ブラケット41bによって回動自在に支持された吊車41c,41cとから構成されている。なお、軸部41aは、扉体11に対しその幅方向へは移動しないように構成されている。
軸部41aは、ベアリング等を介して、扉体11を開閉動作時に回動するように支持している。
支持ブラケット41bは、その下部側に、軸部41aを止着するとともに、上部側に、吊車41cを開口部幅方向に沿って回動させるように支持している。
この支持ブラケット41bは、磁性金属材料により形成されることで、磁性吸引体43により磁性的に吸引される被吸引体として機能する。
なお、前記被吸引体の他例としては、この支持ブラケット41b自体を、磁性吸引体43と吸引し合う磁石とした構成や、この支持ブラケット41bの磁性吸引体43に対向する部位に、磁性吸引体43と吸引し合うように磁石を設けた構成等としてもよい。
吊車41cは、開口部幅方向に沿って転動するように支持ブラケット41bに支持され、図示例した好ましい一例によればその配設数を二つとしているが、単数もしくは3つ以上とすることも可能である。
また、ガイドレール42は、吊車41cを開口部幅方向へわたって下方側から受けるように形成され、上枠部23に対し固定されている。
また、磁性吸引体43は、所謂永久磁石であり、支持ブラケット41bの戸先方向側の端部に対向するように配置され、ブラケット43aを介して、不動部位である上枠部23に対し固定されている。
そして、この磁性吸引体43における支持ブラケット41b側の端部には、支持ブラケット41bによって当接されるように弾性体43b(図3参照)が固定されている。
ブラケット43aは、図3に示す一例によれば略L金具状を呈し、その止着片部に開口部幅方向の長孔43a1を備え、該長孔43a1に挿通される止着具(例えば、ネジや、ビス、リベット等)により上枠部23に止着される。
したがって、このブラケット43aによれば、扉体11が略全閉した際に、弾性体43bが支持ブラケット41bを吸着するように、開口部幅方向の位置を、前記長孔43a1により微調整することができる。
弾性体43bは、本実施の形態の好ましい一例によれば、ゴムや弾性合成樹脂材料等から構成されている。
なお、この弾性体43bは、扉体11が略全閉された際に磁性吸引体43と支持ブラケット41b(被吸引体)との間に挟まれるように配置されていればよく、他例としては、支持ブラケット41b側に固定された構成であってもよい。
また、図2中符号44は、扉体11が略全開された際に支持ブラケット41bによって当接される被当接部であり,この被当接部44は、その当接の際の衝撃を緩和するように、当接面に弾性体等の緩衝材を固定している。
次に、上記構成の開閉扉装置1について、その作用効果を詳細に説明する。
折戸部10は、全開状態から閉鎖される際、付勢緩衝機構32の付勢機構により閉鎖回動方向へ付勢されるため、操作者が比較的軽く閉鎖操作することにより、図4に二点鎖線で示すように閉鎖動作することになる。
そして、戸先側の扉体11が戸先側縦枠部21に接近すると、支持ブラケット41b(被吸引体)が磁性吸引体43により吸引されるため、前記付勢機構による付勢力が弱まったり、同付勢緩衝機構32のダンパー機構が強く作用しすぎたり等して、扉体11の閉鎖動作が減速したとしても、前記磁性吸引体43の吸引力により、扉体11を略全閉状態まで閉鎖動作させることができる。
また、扉体11の慣性力により、扉体11が扉体12と略直線状になる全閉位置を通り過ぎてしまうのを、磁性吸引体43の吸引力により防ぐことができる上、仮に、扉体11が前記全閉位置を通り過ぎてしまったとしても、その通り過ぎた扉体11を、磁性吸引体43の吸引力により全閉位置に戻すことができる。
また、扉体11が略全閉位置になった際には、磁性吸引体43と移動支持部41(被吸引体)とが、弾性体43bを介して当接するため、その際の当接音および衝撃等を軽減することができる。
次に、本発明に係わる開閉扉装置の他例について説明する。なお、以下に示す開閉扉装置において、上記開閉扉装置1と略同様の箇所については、同一の符号を付けることで、重複する詳細説明を省略する。
図5に示す開閉扉装置2は、上記開閉扉装置1における移動支持部41から弾性体43bを省くとともに、磁性吸引体43と支持ブラケット41b(被吸引体)とが、扉体11が略全閉された際に隙間sを置いて開口部幅方向に引き合うようにしたものである。
より詳細に説明すれば、磁性吸引体43は、支持ブラケット41bにおける開口部幅方向の止着位置の調整により、扉体11が全閉位置にある際の支持ブラケット41bに対し、隙間sだけ離間するように配置されている。
前記隙間sは、磁性吸引体43と支持ブラケット41b(被吸引体)とが接触せず、且つ、磁性吸引体43の吸引力が、接近した際の支持ブラケット41bに対し十分に作用するように適宜に設定されている。
而して、図5に示す開閉扉装置2によれば、上記開閉扉装置1と略同様に、扉体11が全閉位置で停止しないようなことを防ぐことができる上、扉体11の全閉時に、磁性吸引体43と支持ブラケット41bによる当接音や衝撃等が発生するのを防ぐことができる。
なお、図示例の開閉扉装置2によれば、上記弾性体43bを省くようにしているが、万が一、磁性吸引体43の位置調整不良等に起因して、磁性吸引体43と支持ブラケット41bとが当接してしまうのを防ぐため、弾性体43bを備え、該弾性体43bと支持ブラケット41bとの間に上記隙間sを確保するようにしてもよい。
また、図6に示す開閉扉装置3は、上記開閉扉装置1に対し、磁性吸引体43およびブラケット43a、弾性体43bを、被係合部45及びブラケット46に置換するとともに、支持ブラケット41bに係合部41dを設けた構成とされる。
係合部41dは、支持ブラケット41bに対し、開口部幅方向へ転動するように支持されたローラである。
なお、図示例は、好ましい一例として、係合部41dを回動自在なローラとしているが、該ローラを省き、被係合部45に対し滑らせて係合する態様とすることも可能である。
被係合部45は、弾性的に撓むことが可能な金属材料(例えば、バネ用金属材料等)からなり、その基端側がブラケット46を介して上枠部23に固定されるとともに、その先端側を係合部41d側へ突出させた略板状の部材である。
より詳細に説明すれば、この被係合部45は、その先端側に係合部41dの係合を容易にする係合補助傾斜面45aを形成するとともに、該係合補助傾斜面45aよりも基端側に係合部41dを係合方向へ引き込む引込傾斜面45bを形成してなり、図示例によれば略逆へ字状に形成されている。
そして、この被係合部45は、前記係合補助傾斜面45aと引込傾斜面45bとの交差箇所を係合部41dの外周面よりも下方側に位置させるとともに、扉体11が全閉位置に近接した際に、同交差箇所を係合部41dが乗り越えるようにして通過するようにしている。
而して、図6に示す開閉扉装置3によれば、扉体11の閉鎖動作により全閉位置に近づくと、係合部41dが係合補助傾斜面45aに導かれて被係合部45との係合を開始し、更に、係合部41dは、被係合部45の弾性力により引込傾斜面45bに沿って係合方向へ引き込まれる。
よって、閉鎖動作した際の扉体11を、係合部41d及び被係合部45の作用により、略全閉状態の若干手前から略全閉するまで移動させて、停止することができる。
なお、扉体11を開放する際には、前記と逆の動作により、被係合部45を弾性変形させればよい。
また、図7に示す開閉扉装置4は、上記開閉扉装置1に対し、支持ブラケット41bに係合部41eを加えるとともに、磁性吸引体43およびブラケット43a、弾性体43bを、被係合部47及びブラケット48に置換した構成とされる。
係合部41eは、図示例によれば支持ブラケット41bから被係合部47へ向って突出する略ひし形状に形成されている。
被係合部47は、弾性変形可能な金属材料によって係合部41eを挟む略コ枠状に形成され、その両先端部の各々に回動自在にローラ47aを支持してなり、ブラケット48を介して、不動部位である上枠部23に対し止着されている。
なお、この被係合部47は、ローラ47aを省き、係合部41eを滑らせて係合させる構成とすることも可能である。
而して、図7に示す開閉扉装置4によれば、扉体11の閉鎖動作により全閉位置に近づくと、係合部41eが、弾性的に広がる被係合部47の両ローラ47a,47a間に挿入されて係合する。
したがって、略全閉状態となった扉体11が停止しないことを防ぐことができる。
なお、扉体11を開放する際には、前記と逆の動作により、被係合部47を弾性変形させればよい。
また、図8に示す開閉扉装置5は、上記開閉扉装置1に対し、磁性吸引体43およびブラケット43a、弾性体43bを、磁性吸引体51および被吸引体52に置換することで、扉体11と、該扉体11に対し上方側から対向する上枠部23(不動部位)との間に、扉体11の全閉時の動作を磁性的に補助する全閉補助手段を構成したものである。
磁性吸引体51は、扉体11の上端部に対向するとともに、該上端部との間に間隔を置くようにして、上枠部23に固定された永久磁石である。
被吸引体52は、磁性吸引体51により磁性的に吸引可能な金属材料あるいは磁石等であり、磁性吸引体51に対し上下方向に対向するようにして、扉体11の上端部に固定されている。
而して、図8に示す開閉扉装置5によれば、扉体11が略全閉される若干手前で、磁性吸引体51と被吸引体52とが磁性的に引き合うため、その磁性的な吸引力により、扉体11は略全閉状態で停止することになる。
よって、扉体11が全閉位置で停止しないことを防ぐことができる。
なお、図示例の磁性吸引体51及び被吸引体52によれば、扉体11の幅方向に対し長尺状に形成することで、磁性吸引体51の吸引力が効果的に被吸引体52に作用するようにしているが、これら磁性吸引体51及び被吸引体52は、扉体11の幅方向に対し短尺状に形成されていてもよい。
また、図示例の磁性吸引体51及び被吸引体52は、扉体11に対し単数設けられているが、複数設けるようにしてもよい。
また、図示例の磁性吸引体51及び被吸引体52は、戸先側の扉体11のみに設けられているが、加えて戸尻側の扉体12にも設けたり、扉体12のみに設けたり、あるいは、上述した図2,5,6,7に示す全閉補助手段の何れかを併用したり等することも可能である。
また、図9に示す開閉扉装置6は、上記開閉扉装置1に対し、磁性吸引体43およびブラケット43a、弾性体43bを、係合部61及び被係合部62に置換することで、扉体11と、該扉体11に対し上方側から対向する上枠部23(不動部位)との間に全閉補助手段を構成したものである。
係合部61は、扉体11の上端部から上方へ向って突出する突起であり、その突端が上枠部23の下端部に接触しないように配設されている。
被係合部62は、その片半部62aと他半部62bとが、それぞれ上述した被係合部47(図7参照)と同様に構成されるとともに、これら片半部62aと他半部62bとを、その間に係合部61を挿入可能なように所定間隔を置いて対向して配置し、上枠部23の下端部に固定されている。
而して、図9に示す開閉扉装置6によれば、扉体11が略全閉されると、被係合部62の片半部62aと他半部62bとの間に、係合部61が挿入され係合する。
したがって、扉体11が全閉位置で停止しないようなことを防ぐことができる。
また、扉体11を開放する際には、被係合部62の片半部62aと他半部62bとが弾性的に変形するため、係合部61の離脱が可能である。
なお、図示例の係合部61および被係合部62は、戸先側の扉体11のみに設けるようにしているが、加えて戸尻側の扉体12にも設けたり、扉体12のみに設けたり、あるいは、上述した図2,5,6,7,8に示す全閉補助手段の何れかを併用したり等することも可能である。
本発明に係わる開閉扉装置の一例を示す正面図である。 同開閉扉装置の要部構造図であり、(a)は、扉体を略全閉した際の状態を示し、(b)は扉体を略全開した際の状態を示す。 同開閉扉装置における磁性吸引体の一例を示す斜視図である。 同開閉扉装置における扉体の動作を上方側から視るようにして示す図である。 本発明に係わる開閉扉装置の他例を示す要部構造図である。 本発明に係わる開閉扉装置の他例を示す要部構造図である。 本発明に係わる開閉扉装置の他例を示す要部構造図である。 本発明に係わる開閉扉装置の他例を示す正面図であり、磁性吸引体や被吸引体等が配設される要部を切欠して示している。 本発明に係わる開閉扉装置の他例について、扉体の動作を上方から視て示す図である。 従来の開閉扉装置について、扉体の動作を上方から視て示す図である。
1,2,3,4,5,6:開閉扉装置
10:折戸部
11:扉体
12:扉体
40:移動支持機構
41:移動支持部
41b:支持ブラケット(被吸引体)
41d,41e,61:係合部
42:ガイドレール
43,51:磁性吸引体
43b:弾性体
45,47,62:被係合部
52:被吸引体
s:隙間

Claims (4)

  1. ガイドレールに導かれて開口部幅方向へ移動するように設けられた移動支持部と、該移動支持部によって回動するように支持された扉体とを備え、該扉体における前記開口部幅方向への移動および前記回動により、開口部を開閉するようにした開閉扉装置において、
    略全閉する際の扉体を不動部位から係合または吸引する全閉補助手段が設けられ、
    前記移動支持部は、前記扉体を回動自在に吊持するとともに前記扉体に対し幅方向へは移動しないように設けられた軸部と、該軸部の上端側部分を吊持する支持ブラケットと、該支持ブラケットによって回動自在に支持されるとともに前記ガイドレールによって下方側から受けられる吊車とを備え、
    前記全閉補助手段は、前記ガイドレールと前記吊車が接触する面よりも上方であって且つ前記軸部よりも上方に位置し、磁性吸引体と該磁性吸引体に吸引される被吸引体とから構成され、
    前記全閉補助手段は、略全閉する際の扉体を前記開口部幅方向に沿う閉鎖方向側の不動部位から吸引するように、前記扉体と前記不動部位との内の一方に、前記吸引のための磁力を発生する前記磁性吸引体を設けるとともに、その他方に、前記磁性吸引体によって磁性的に吸引される前記被吸引体を設け、
    前記扉体が略全閉された際に前記磁性吸引体と前記被吸引体の間に隙間が形成されるようにし、この隙間は、前記磁性吸引体と前記被吸引体とが接触せず、且つ、前記磁性吸引体の吸引力が、接近した際の前記被吸引体に対し十分に作用して、前記扉体が略全閉された状態に維持されるように設定され、
    前記扉体が略全閉された際には、前記移動支持部に対し、その閉鎖移動方向側から当接する部分がないようにしたことを特徴とする開閉扉装置。
  2. ガイドレールに導かれて開口部幅方向へ移動するように設けられた移動支持部と、該移動支持部によって回動するように支持された扉体とを備え、該扉体における前記開口部幅方向への移動および前記回動により、開口部を開閉するようにした開閉扉装置において、
    略全閉する際の扉体を不動部位から係合または吸引する全閉補助手段が設けられ、
    前記移動支持部は、前記扉体を回動自在に吊持するとともに前記扉体に対し幅方向へは移動しないように設けられた軸部と、該軸部の上端側部分を吊持する支持ブラケットと、該支持ブラケットによって回動自在に支持されるとともに前記ガイドレールによって下方側から受けられる吊車とを備え、
    前記全閉補助手段は、前記ガイドレールと前記吊車が接触する面よりも上方であって且つ前記軸部よりも上方に位置し、磁性吸引体と該磁性吸引体に吸引される被吸引体とから構成され、
    前記磁性吸引体と前記被吸引体のうちの一方は、前記ガイドレールにおける閉鎖移動方向側の端部の近傍であって、且つ前記扉体の略全閉状態において前記軸部よりも閉鎖移動方向側ではあるが、略全閉状態の前記扉体の戸先部よりも開放移動方向側の不動部位に止着され、その他方は、前記一方と対向するように前記支持ブラケットにおける前記閉鎖移動方向側に設けられ、
    前記扉体は、前記開口部幅方向に二つ連設され、その一方が他方に対して双方向へ回動するように回動機構により接続されることで、戸先部を前記開口部に交差する両方向へ移動可能な両開き式の折戸部を構成し、これら二つの扉体のうちの戸先側の扉体は、前記移動支持部により支持され、
    前記移動支持部は、前記戸先側の扉体における、前記回動機構よりも戸先側であって且つ戸先部よりも前記回動機構側に配置されていることを特徴とする開閉扉装置。
  3. ガイドレールに導かれて開口部幅方向へ移動するように設けられた移動支持部と、該移動支持部によって回動するように支持された扉体とを備え、該扉体における前記開口部幅方向への移動および前記回動により、開口部を開閉するようにした開閉扉装置において、
    略全閉する際の扉体を不動部位から係合または吸引する全閉補助手段が設けられ、
    前記移動支持部は、前記扉体を回動自在に吊持するとともに前記扉体に対し幅方向へは移動しないように設けられた軸部と、該軸部の上端側部分を吊持する支持ブラケットと、該支持ブラケットによって回動自在に支持されるとともに前記ガイドレールによって下方側から受けられる吊車とを備え、
    前記全閉補助手段は、前記ガイドレールと前記吊車が接触する面よりも上方であって且つ前記軸部よりも上方に位置し、係合部と、弾性変形することで該係合部に対し係脱する被係合部とから構成され、前記係合部は、前記支持ブラケットに対し、前記開口部幅方向へ転動するように支持されたローラであり、前記被係合部は、基端側が不動部位に固定されるとともに、その先端側を、弾性的に撓むことが可能なように前記係合部側へ突出させた部材であり、その突出する部分に、前記係合部を係合方向へ引き込むように傾斜する引込傾斜面を有し、
    前記係合部と前記被係合部のうちの一方は、前記ガイドレールにおける閉鎖移動方向側の端部の近傍であって、且つ前記扉体の略全閉状態において前記軸部よりも閉鎖移動方向側ではあるが、略全閉状態の前記扉体の戸先部よりも開放移動方向側の不動部位に止着され、その他方は、前記一方と対向するように前記支持ブラケットにおける前記閉鎖移動方向側に設けられ、
    前記扉体は、前記開口部幅方向に二つ連設され、その一方が他方に対して双方向へ回動するように回動機構により接続されることで、戸先部を前記開口部に交差する両方向へ移動可能な両開き式の折戸部を構成し、これら二つの扉体のうちの戸先側の扉体は、前記移動支持部により支持され、
    前記移動支持部は、前記戸先側の扉体における、前記回動機構よりも戸先側であって且つ戸先部よりも前記回動機構側に配置されていることを特徴とする開閉扉装置。
  4. ガイドレールに導かれて開口部幅方向へ移動するように設けられた移動支持部と、該移動支持部によって回動するように支持された扉体とを備え、該扉体における前記開口部幅方向への移動および前記回動により、開口部を開閉するようにした開閉扉装置において、
    略全閉する際の扉体を不動部位から係合または吸引する全閉補助手段が設けられ、
    前記移動支持部は、前記扉体を回動自在に吊持するとともに前記扉体に対し幅方向へは移動しないように設けられた軸部と、該軸部の上端側部分を吊持する支持ブラケットと、該支持ブラケットによって回動自在に支持されるとともに前記ガイドレールによって下方側から受けられる吊車とを備え、
    前記全閉補助手段は、前記ガイドレールと前記吊車が接触する面よりも上方であって且つ前記軸部よりも上方に位置し、係合部と、弾性変形することで該係合部に対し係脱する被係合部とを備え、前記係合部は、前記支持ブラケットから前記被係合部へ向って突出するように形成され、前記被係合部は、弾性変形可能な金属材料によって前記係合部を両側から挟む略コ枠状に形成されるとともに、その両先端部の各々に回動自在にローラを支持した状態で、不動部位に止着され、
    前記全閉補助手段は、前記扉体が閉鎖動作により全閉位置に近づくと、前記係合部が、弾性的に広がる前記被係合部の前記両ローラ間に挿入されて係合するように構成され、
    前記係合部と前記被係合部のうちの一方は、前記ガイドレールにおける閉鎖移動方向側の端部の近傍であって、且つ前記扉体の略全閉状態において前記軸部よりも閉鎖移動方向側ではあるが、略全閉状態の前記扉体の戸先部よりも開放移動方向側の不動部位に止着され、その他方は、前記一方と対向するように前記支持ブラケットにおける前記閉鎖移動方向側に設けられ、
    前記扉体は、前記開口部幅方向に二つ連設され、その一方が他方に対して双方向へ回動するように回動機構により接続されることで、戸先部を前記開口部に交差する両方向へ移動可能な両開き式の折戸部を構成し、これら二つの扉体のうちの戸先側の扉体は、前記移動支持部により支持され、
    前記移動支持部は、前記戸先側の扉体における、前記回動機構よりも戸先側であって且つ戸先部よりも前記回動機構側に配置されていることを特徴とする開閉扉装置。
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