JP5015483B2 - 開閉扉装置 - Google Patents
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Description
この従来技術では、上記扉体(子扉4及び親扉5)を手動閉鎖する際、その閉鎖力が復帰手段(6)のスプリングの付勢力によって補助されるようにしている。
その結果、両扉体104,105が直線状に維持されず(より具体的には、図10に実線で示すように略へ字状に折り曲がった状態に維持され)、戸先部105aと縦枠106との間や、これら扉体104,105と上下枠(図示せず)との間等に隙間を生じてしてしまったり、両扉体104,105の全閉停止状態における外観上の体裁を損ねてしまったり等するおそれがある。
ここで、上記形態に係わる開閉扉装置は、扉体を回動させながら開口部幅方向へ移動させて開閉するようにした構成であればよく、この開閉扉装置には、バランスドアや、折戸等を含むが、スライドドアや引戸、回転ドア等を含まない。
この移動支持部において、開口部幅方向へ移動する構造は、例えば、ローラ状部材等を不動部位に設けたガイド部材に対し転動させるようにした態様や、ガイド部材に対し摺接するようにした態様等を含む。
また、この移動支持部において、上記扉体を回動させる構造は、軸部材に対し上記扉体を回動させるようにした態様や、上記扉体に軸部材を固定し、該軸部材を上記扉体と一体的に回動させるようにした態様等を含む。
また、この移動支持部は、特に好ましい態様としては、上記扉体をその上方側から吊り下げる態様とするが、他例としては、上記扉体をその下方側から支持する態様や、上記扉体をその上方側と下方側との双方から支持する態様等とすることも可能である。
この扉体は、例えば上記形態の開閉扉装置を折戸装置に適用した場合、複数用いて、隣り合う扉体の一方を他方に対し回動するように接続するとともに、最戸先側の扉体を上記移動支持部によって支持した構成とすればよい。
この全閉補助手段には、例えば、上記扉体自体を上記不動部位側に係合させたり上記不動部位側から吸引したりする構成や、上記扉体を支持する上記移動支持部材を、上記不動部位側に係合させたり上記不動部位側から吸引したりする構成等を含む。
すなわち、上記扉体と上記不動部位との間には、中間部材が存在してもよいし、中間部材が存在しなくてもよい。
また、この全閉補助手段による係合方向または吸引方向は、上記開口部幅方向に沿う方向とするのが好ましいが、上記扉体の回動方向に沿う方向とすることも可能である。
この全閉補助手段には、例えば、ベルベットファスナーや面ファスナーにより上記扉体側の部位と上記不動部位とを係脱するようにした態様や、上記扉体側に設けられる係合部と上記不動部位側に設けられる被係合部とを係脱可能に係合するようにした態様、吸盤により上記扉体側の部位と上記不動部位とを吸着するようにした態様、磁石(永久磁石や、電磁石等を含む)により上記扉体側の部位と上記不動部位とを吸引するようにした態様等を含む。
すなわち、後者の態様は、例えば、上記扉体と上記不動部位との内の一方に、磁石等の磁性吸引体を設けるとともに、その他方に該磁性吸引体により吸引される被吸引体を設け、上記扉体が略全閉された際に、これら磁性吸引体と被吸引体とが隙間を置いて引き合っている状態となるようにすればよい。
また、上記被吸引体は、上記磁性吸引体により磁性的に吸引される部材であればよく、この被吸引体には、例えば、上記磁性吸引体と引き合うように配設された永久磁石や電磁石、磁性金属材料や、その他の磁性体を含む。
第一の形態によれば、扉体が略全閉する際、その扉体は不動部位側から係合または吸引される。
よって、閉鎖動作した際の扉体が全閉位置で停止しないようなことを防ぐことができ、ひいては、扉体の戸先部と該戸先部に対向する部位(例えば縦枠など)との間や、扉体とその上下の部位(例えば、上枠や、下枠、床面など)との間等に隙間を生じるのを防いで、当該開閉扉装置による閉鎖性を向上することができ、その上、略全閉時における外観上の体裁を向上することができる。
したがって、閉鎖動作中の扉体の閉鎖力(例えば、扉体を閉鎖しようとする手動力や、扉体を弾性力等によって閉鎖方向へ付勢する付勢手段の付勢力等)が、扉体が略全閉状態となる若干手前で弱まったとしても、その扉体を、全閉位置の手前で停止させないようにし、前記磁性的な吸引力により閉鎖方向へ移動させることができる。
更に、前記閉鎖力が強すぎたり、閉鎖動作中の扉体の慣性力が比較的大きく作用したり等することに起因して、扉体が全閉位置を通り過ぎてしまった場合でも、その通り過ぎた扉体を、前記磁性的な吸引力によって全閉位置側へ戻すことができる。
したがって、閉鎖動作中の扉体の閉鎖力が略全閉状態の若干手前で弱まったとしても、該扉体を、被係合部の弾性力により閉鎖方向へ移動させることができる。
すなわち、例えば、仮に全閉補助手段を扉体における戸先部と該戸先部に対向する縦枠等の間に配設した場合には、その全閉補助手段が突出して、前記通過者や通過物等の邪魔になったり、前記戸先部に接触して扉体の開閉動作が阻まれたり等するおそれがあるが、本形態では、全閉補助手段を扉体の上方側に配置する構成としているため、前記のような支障を防ぐことができる。
しかも、全閉補助手段を上枠やカバー部材等により容易に覆うことができ、ひいては、当該開閉扉装置の外観上の体裁を向上することができる。
以下の開閉扉装置は、住宅やビル、倉庫、工場、地下街、トンネル、車両の荷台等の構築・構造物において開閉される出入り口等の部分に配設され、開閉体の回動により開閉動作するバランスドア装置や折戸装置等として適用可能であるが、特に好ましい態様として、両開きタイプの折戸装置として構成した一例について説明する。
なお、図示例によれば、折戸部10は、二つの扉体11,12により構成しているが、3以上の扉体を前記と同様に接続するようにしてもよい。
また、単一の扉体を用い、当該折戸装置をバランスドア装置として構成することも可能である。
この扉体11の戸先側における表部及び/又は裏部には、取手部11aが設けられている。
取手部11aは、扉体11に対し離間するように配設された略円筒状の把持部11a1と、扉体11の表面に固定されて把持部11a1の上下両端側に対し凹凸状に遊嵌された支持部材11a2,11a2とからなり、把持部11a2を回動自在に保持している。
また、扉体11の戸尻側の端部は、蝶番や歯車、リンク部材等の回動機構を介して、扉体12の戸先側端部に対し回動自在に接続されている。
なお、図中符号11a3は、ガラスや透明合成樹脂材料等の透明部材からなる窓部である。
また、図中符号13は、扉体11の戸尻側端部と、扉体12の戸先側端部との各々に設けられ、これら扉体11,12間に物等が挟まれるのを防ぐ、挟み防止部材13であり、ゴムや弾性樹脂材料等から中空状に形成されている。
一方の調整窓部12a(又は12b)は、付勢緩衝機構32の前記付勢機構を調整するための窓部であり、他方の調整窓部12b(又は12a)は、同付勢緩衝機構32の前記ダンパー機構を調整するための窓部である。
これら調整窓部12a,12bは、使用時以外はカバー部材等により覆うようにすればよいが、カバー部材等を設けずに付勢緩衝機構32が露出される構成とすることも可能である。
なお、図示例によれば、折戸部10の下方側は、床面や地面等としているが、両縦枠部21,22間にわたる下枠部としてもよい。
枢支部材31は、その上端側の部分が上枠部23に固定されるとともに、その下端側の部分を扉体12に対し回動自在に係合させている。
なお、前記ダンパー機構は、扉体12が勢いよく開放された際等に、全開時の衝撃を緩和する機構に置換することも可能である。
この支持ブラケット41bは、磁性金属材料により形成されることで、磁性吸引体43により磁性的に吸引される被吸引体として機能する。
なお、前記被吸引体の他例としては、この支持ブラケット41b自体を、磁性吸引体43と吸引し合う磁石とした構成や、この支持ブラケット41bの磁性吸引体43に対向する部位に、磁性吸引体43と吸引し合うように磁石を設けた構成等としてもよい。
そして、この磁性吸引体43における支持ブラケット41b側の端部には、支持ブラケット41bによって当接されるように弾性体43b(図3参照)が固定されている。
したがって、このブラケット43aによれば、扉体11が略全閉した際に、弾性体43bが支持ブラケット41bを吸着するように、開口部幅方向の位置を、前記長孔43a1により微調整することができる。
なお、この弾性体43bは、扉体11が略全閉された際に磁性吸引体43と支持ブラケット41b(被吸引体)との間に挟まれるように配置されていればよく、他例としては、支持ブラケット41b側に固定された構成であってもよい。
折戸部10は、全開状態から閉鎖される際、付勢緩衝機構32の付勢機構により閉鎖回動方向へ付勢されるため、操作者が比較的軽く閉鎖操作することにより、図4に二点鎖線で示すように閉鎖動作することになる。
図5に示す開閉扉装置2は、上記開閉扉装置1における移動支持部41から弾性体43bを省くとともに、磁性吸引体43と支持ブラケット41b(被吸引体)とが、扉体11が略全閉された際に隙間sを置いて開口部幅方向に引き合うようにしたものである。
より詳細に説明すれば、磁性吸引体43は、支持ブラケット41bにおける開口部幅方向の止着位置の調整により、扉体11が全閉位置にある際の支持ブラケット41bに対し、隙間sだけ離間するように配置されている。
前記隙間sは、磁性吸引体43と支持ブラケット41b(被吸引体)とが接触せず、且つ、磁性吸引体43の吸引力が、接近した際の支持ブラケット41bに対し十分に作用するように適宜に設定されている。
なお、図示例は、好ましい一例として、係合部41dを回動自在なローラとしているが、該ローラを省き、被係合部45に対し滑らせて係合する態様とすることも可能である。
より詳細に説明すれば、この被係合部45は、その先端側に係合部41dの係合を容易にする係合補助傾斜面45aを形成するとともに、該係合補助傾斜面45aよりも基端側に係合部41dを係合方向へ引き込む引込傾斜面45bを形成してなり、図示例によれば略逆へ字状に形成されている。
そして、この被係合部45は、前記係合補助傾斜面45aと引込傾斜面45bとの交差箇所を係合部41dの外周面よりも下方側に位置させるとともに、扉体11が全閉位置に近接した際に、同交差箇所を係合部41dが乗り越えるようにして通過するようにしている。
よって、閉鎖動作した際の扉体11を、係合部41d及び被係合部45の作用により、略全閉状態の若干手前から略全閉するまで移動させて、停止することができる。
なお、扉体11を開放する際には、前記と逆の動作により、被係合部45を弾性変形させればよい。
被係合部47は、弾性変形可能な金属材料によって係合部41eを挟む略コ枠状に形成され、その両先端部の各々に回動自在にローラ47aを支持してなり、ブラケット48を介して、不動部位である上枠部23に対し止着されている。
なお、この被係合部47は、ローラ47aを省き、係合部41eを滑らせて係合させる構成とすることも可能である。
したがって、略全閉状態となった扉体11が停止しないことを防ぐことができる。
なお、扉体11を開放する際には、前記と逆の動作により、被係合部47を弾性変形させればよい。
被吸引体52は、磁性吸引体51により磁性的に吸引可能な金属材料あるいは磁石等であり、磁性吸引体51に対し上下方向に対向するようにして、扉体11の上端部に固定されている。
よって、扉体11が全閉位置で停止しないことを防ぐことができる。
また、図示例の磁性吸引体51及び被吸引体52は、扉体11に対し単数設けられているが、複数設けるようにしてもよい。
また、図示例の磁性吸引体51及び被吸引体52は、戸先側の扉体11のみに設けられているが、加えて戸尻側の扉体12にも設けたり、扉体12のみに設けたり、あるいは、上述した図2,5,6,7に示す全閉補助手段の何れかを併用したり等することも可能である。
被係合部62は、その片半部62aと他半部62bとが、それぞれ上述した被係合部47(図7参照)と同様に構成されるとともに、これら片半部62aと他半部62bとを、その間に係合部61を挿入可能なように所定間隔を置いて対向して配置し、上枠部23の下端部に固定されている。
したがって、扉体11が全閉位置で停止しないようなことを防ぐことができる。
また、扉体11を開放する際には、被係合部62の片半部62aと他半部62bとが弾性的に変形するため、係合部61の離脱が可能である。
10:折戸部
11:扉体
12:扉体
40:移動支持機構
41:移動支持部
41b:支持ブラケット(被吸引体)
41d,41e,61:係合部
42:ガイドレール
43,51:磁性吸引体
43b:弾性体
45,47,62:被係合部
52:被吸引体
s:隙間
Claims (4)
- ガイドレールに導かれて開口部幅方向へ移動するように設けられた移動支持部と、該移動支持部によって回動するように支持された扉体とを備え、該扉体における前記開口部幅方向への移動および前記回動により、開口部を開閉するようにした開閉扉装置において、
略全閉する際の扉体を不動部位から係合または吸引する全閉補助手段が設けられ、
前記移動支持部は、前記扉体を回動自在に吊持するとともに前記扉体に対し幅方向へは移動しないように設けられた軸部と、該軸部の上端側部分を吊持する支持ブラケットと、該支持ブラケットによって回動自在に支持されるとともに前記ガイドレールによって下方側から受けられる吊車とを備え、
前記全閉補助手段は、前記ガイドレールと前記吊車が接触する面よりも上方であって且つ前記軸部よりも上方に位置し、磁性吸引体と該磁性吸引体に吸引される被吸引体とから構成され、
前記全閉補助手段は、略全閉する際の扉体を前記開口部幅方向に沿う閉鎖方向側の不動部位から吸引するように、前記扉体と前記不動部位との内の一方に、前記吸引のための磁力を発生する前記磁性吸引体を設けるとともに、その他方に、前記磁性吸引体によって磁性的に吸引される前記被吸引体を設け、
前記扉体が略全閉された際に前記磁性吸引体と前記被吸引体の間に隙間が形成されるようにし、この隙間は、前記磁性吸引体と前記被吸引体とが接触せず、且つ、前記磁性吸引体の吸引力が、接近した際の前記被吸引体に対し十分に作用して、前記扉体が略全閉された状態に維持されるように設定され、
前記扉体が略全閉された際には、前記移動支持部に対し、その閉鎖移動方向側から当接する部分がないようにしたことを特徴とする開閉扉装置。 - ガイドレールに導かれて開口部幅方向へ移動するように設けられた移動支持部と、該移動支持部によって回動するように支持された扉体とを備え、該扉体における前記開口部幅方向への移動および前記回動により、開口部を開閉するようにした開閉扉装置において、
略全閉する際の扉体を不動部位から係合または吸引する全閉補助手段が設けられ、
前記移動支持部は、前記扉体を回動自在に吊持するとともに前記扉体に対し幅方向へは移動しないように設けられた軸部と、該軸部の上端側部分を吊持する支持ブラケットと、該支持ブラケットによって回動自在に支持されるとともに前記ガイドレールによって下方側から受けられる吊車とを備え、
前記全閉補助手段は、前記ガイドレールと前記吊車が接触する面よりも上方であって且つ前記軸部よりも上方に位置し、磁性吸引体と該磁性吸引体に吸引される被吸引体とから構成され、
前記磁性吸引体と前記被吸引体のうちの一方は、前記ガイドレールにおける閉鎖移動方向側の端部の近傍であって、且つ前記扉体の略全閉状態において前記軸部よりも閉鎖移動方向側ではあるが、略全閉状態の前記扉体の戸先部よりも開放移動方向側の不動部位に止着され、その他方は、前記一方と対向するように前記支持ブラケットにおける前記閉鎖移動方向側に設けられ、
前記扉体は、前記開口部幅方向に二つ連設され、その一方が他方に対して双方向へ回動するように回動機構により接続されることで、戸先部を前記開口部に交差する両方向へ移動可能な両開き式の折戸部を構成し、これら二つの扉体のうちの戸先側の扉体は、前記移動支持部により支持され、
前記移動支持部は、前記戸先側の扉体における、前記回動機構よりも戸先側であって且つ戸先部よりも前記回動機構側に配置されていることを特徴とする開閉扉装置。 - ガイドレールに導かれて開口部幅方向へ移動するように設けられた移動支持部と、該移動支持部によって回動するように支持された扉体とを備え、該扉体における前記開口部幅方向への移動および前記回動により、開口部を開閉するようにした開閉扉装置において、
略全閉する際の扉体を不動部位から係合または吸引する全閉補助手段が設けられ、
前記移動支持部は、前記扉体を回動自在に吊持するとともに前記扉体に対し幅方向へは移動しないように設けられた軸部と、該軸部の上端側部分を吊持する支持ブラケットと、該支持ブラケットによって回動自在に支持されるとともに前記ガイドレールによって下方側から受けられる吊車とを備え、
前記全閉補助手段は、前記ガイドレールと前記吊車が接触する面よりも上方であって且つ前記軸部よりも上方に位置し、係合部と、弾性変形することで該係合部に対し係脱する被係合部とから構成され、前記係合部は、前記支持ブラケットに対し、前記開口部幅方向へ転動するように支持されたローラであり、前記被係合部は、基端側が不動部位に固定されるとともに、その先端側を、弾性的に撓むことが可能なように前記係合部側へ突出させた部材であり、その突出する部分に、前記係合部を係合方向へ引き込むように傾斜する引込傾斜面を有し、
前記係合部と前記被係合部のうちの一方は、前記ガイドレールにおける閉鎖移動方向側の端部の近傍であって、且つ前記扉体の略全閉状態において前記軸部よりも閉鎖移動方向側ではあるが、略全閉状態の前記扉体の戸先部よりも開放移動方向側の不動部位に止着され、その他方は、前記一方と対向するように前記支持ブラケットにおける前記閉鎖移動方向側に設けられ、
前記扉体は、前記開口部幅方向に二つ連設され、その一方が他方に対して双方向へ回動するように回動機構により接続されることで、戸先部を前記開口部に交差する両方向へ移動可能な両開き式の折戸部を構成し、これら二つの扉体のうちの戸先側の扉体は、前記移動支持部により支持され、
前記移動支持部は、前記戸先側の扉体における、前記回動機構よりも戸先側であって且つ戸先部よりも前記回動機構側に配置されていることを特徴とする開閉扉装置。 - ガイドレールに導かれて開口部幅方向へ移動するように設けられた移動支持部と、該移動支持部によって回動するように支持された扉体とを備え、該扉体における前記開口部幅方向への移動および前記回動により、開口部を開閉するようにした開閉扉装置において、
略全閉する際の扉体を不動部位から係合または吸引する全閉補助手段が設けられ、
前記移動支持部は、前記扉体を回動自在に吊持するとともに前記扉体に対し幅方向へは移動しないように設けられた軸部と、該軸部の上端側部分を吊持する支持ブラケットと、該支持ブラケットによって回動自在に支持されるとともに前記ガイドレールによって下方側から受けられる吊車とを備え、
前記全閉補助手段は、前記ガイドレールと前記吊車が接触する面よりも上方であって且つ前記軸部よりも上方に位置し、係合部と、弾性変形することで該係合部に対し係脱する被係合部とを備え、前記係合部は、前記支持ブラケットから前記被係合部へ向って突出するように形成され、前記被係合部は、弾性変形可能な金属材料によって前記係合部を両側から挟む略コ枠状に形成されるとともに、その両先端部の各々に回動自在にローラを支持した状態で、不動部位に止着され、
前記全閉補助手段は、前記扉体が閉鎖動作により全閉位置に近づくと、前記係合部が、弾性的に広がる前記被係合部の前記両ローラ間に挿入されて係合するように構成され、
前記係合部と前記被係合部のうちの一方は、前記ガイドレールにおける閉鎖移動方向側の端部の近傍であって、且つ前記扉体の略全閉状態において前記軸部よりも閉鎖移動方向側ではあるが、略全閉状態の前記扉体の戸先部よりも開放移動方向側の不動部位に止着され、その他方は、前記一方と対向するように前記支持ブラケットにおける前記閉鎖移動方向側に設けられ、
前記扉体は、前記開口部幅方向に二つ連設され、その一方が他方に対して双方向へ回動するように回動機構により接続されることで、戸先部を前記開口部に交差する両方向へ移動可能な両開き式の折戸部を構成し、これら二つの扉体のうちの戸先側の扉体は、前記移動支持部により支持され、
前記移動支持部は、前記戸先側の扉体における、前記回動機構よりも戸先側であって且つ戸先部よりも前記回動機構側に配置されていることを特徴とする開閉扉装置。
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- 2006-04-04 JP JP2006102825A patent/JP5015483B2/ja active Active
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