JP2008133659A - 戸の緩衝装置および戸構造 - Google Patents

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晃徳 森本
Tadashi Ozawa
忠司 小澤
Tetsumi Nakamura
哲己 中村
Yoshikazu Sakamoto
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Abstract

【課題】戸が勝手に閉まるのを防止するとともに、戸を簡単かつ確実に閉めることができるようにする。
【解決手段】戸構造10は、開口部12に設けられた開口枠14、開口枠14に設けられた戸16、および戸16を閉める際に戸16の勢いを減衰させる緩衝装置18を備えている。戸16を閉める際には、戸16を完全に閉める直前に緩衝装置本体34の吸着部44が吸着部材36に磁力により吸着される。すると、吸着時の衝撃によって保持部46の保持状態が解除されるとともに、移動手段48によって移動部42が速度制御されながら移動され、移動手段48から付与される力によって戸16が完全に閉められる。戸16を開ける際には、戸16の開方向への移動に伴って吸着部材36およびこれに接合された移動部42が移動される。そして、移動部42が所定位置まで移動されたときに、保持部46によって移動部42が保持される。
【選択図】図8

Description

本発明は、建物の開口部に設けられた戸を閉める際に戸の勢いを減衰させることによって戸および開口部に加わる衝撃を緩和する戸の緩衝装置、および当該戸の緩衝装置を備える戸構造に関する。
マンションまたは戸建住宅等の建物においては、玄関、トイレまたは部屋等の出入口すなわち開口部に開き戸または引き戸等の戸が設けられているが、戸が勢いよく閉められた際には、衝撃によって戸および開口部が破損したり、過大な音が発生したりするおそれがある。また、開口枠に手を掛けている場合には、開口枠と戸との間で指を挟むおそれがある。
そこで、従来では、戸および開口部に加わる衝撃を緩和する緩衝装置が種々開発されており、その一例として、開き戸でよく用いられる「ドアクローザー」や、特許文献1に開示された「緩衝装置」や、特許文献2に開示された「閉鎖装置」等が公知である。
特開平4−258483号 特開平9−256729号
従来の「ドアクローザー」は、戸に対して常時閉方向の力を付与し、戸の勢いを減衰させながら戸を強制的に閉めるものであり、「緩衝装置」は、戸を閉める力に対抗する力を戸に付与することによって戸の勢いを減衰させるものである。そして、「閉鎖装置」は、戸が完全に閉められる直前に、戸に対して閉方向の力を付与し、戸の勢いを減衰させながら戸を強制的に閉めるものである。したがって、これらのいずれによっても、上述した衝撃による問題点を解消することができる。
しかしながら、「ドアクローザー」では、戸を開いた状態で保持する機能を有していないため、戸が勝手に閉まって通行の妨げになるという問題があった。また、戸と開口枠とを連結する構成であるため、ドアクローザーの位置決め作業や取付け作業が困難であるとともに、メンテナンス時における戸の取外し作業が困難であるという問題があった。一方、「緩衝装置」では、戸を強制的に閉める機能を有していないため、戸を完全に閉めるためには人が力を加えなければならず、子供や高齢者等の力が弱い人には負担が大きいという問題があった。そして、「閉鎖装置」では、「戸を強制的に閉める力」として磁力を用いていたので、戸が完全に閉められる直前まで当該力を戸に作用させることができず、動作の確実性に問題があった。
なお、このような問題を解決する手段として、「ドアクローザー」、「緩衝装置」および「閉鎖装置」を適宜組み合わせて用いることも考えられるが、その場合には、設置に手間がかかるとともに、見かけがよくないという別の問題を生じるおそれがあった。
それゆえに本発明の主たる課題は、設置の手間の増大や見かけの悪化を招くことなく、戸が勝手に閉まるのを防止できるとともに、戸を簡単かつ確実に閉めることができる、戸の緩衝装置および戸構造を提供することである。
請求項1に記載した発明は、「開口部12に設けられた戸16を閉める際に前記戸16の勢いを減衰させることによって前記戸16および前記開口部12に加わる衝撃を緩和する戸の緩衝装置18であって、前記戸16または前記開口部12のいずれか一方に取り付けられた緩衝装置本体34と、前記戸16または前記開口部12のいずれか他方に取り付けられた吸着部材36とを備えており、前記緩衝装置本体34は、前記戸16の開閉方向へ移動可能に構成された移動部42と、前記移動部42に設けられ、前記戸16を完全に閉める直前に、前記吸着部材36に対して磁力により吸着される吸着部44と、前記移動部42を所定位置で保持し、前記吸着部44に前記吸着部材36が吸着されたときの衝撃によって保持状態が解除される保持部46と、前記保持部46の保持状態が解除された状態において前記戸16を完全に閉めるように前記移動部42を速度制御しながら移動させる移動手段48とを有している、戸の緩衝装置18」である。
本発明において、戸16を閉める際には、戸16を完全に閉める直前に緩衝装置本体34の吸着部44が吸着部材36に磁力により吸着される。すると、吸着時の衝撃によって保持部46の保持状態が解除されるとともに、移動手段48によって移動部42が速度制御されながら移動され、移動手段48から付与される力によって戸16が完全に閉められる。戸16を開ける際には、戸16の開方向への移動に伴って吸着部材36およびこれに接合された移動部42が移動される。そして、移動部42が所定位置まで移動されたときに、保持部46によって移動部42が保持される。その状態から戸16をさらに開方向へ移動させると、吸着部44と吸着部材36との磁力による吸着が解除され、その後は、磁力の影響を受けることなく戸16が開かれる。
請求項2に記載した発明は、請求項1に記載した「戸の緩衝装置18」において、「前記保持部46は磁石を有しており、前記磁石の磁力によって保持状態が維持されている」ことを特徴とする。
本発明では、保持部46を構成する磁石(移動側吸着部72または固定側吸着部74)の磁力によって移動部42が所定位置で保持される。
請求項3に記載した発明は、請求項1または2に記載した「戸の緩衝装置18」において、「前記移動手段48は、前記移動部42へ移動に要する力を付与するスプリング76と、前記移動部42へ速度制御に要する力を付与するダンパ78とを有しており、前記ダンパ78によって前記戸16の勢いを減衰させながら、前記スプリング76によって前記戸16を完全に閉めるように前記移動部42を移動させる」ことを特徴とする。
本発明では、移動手段48を構成するスプリング(駆動スプリング76)の力が移動部42へ与えられ、この力によって戸16が完全に閉められる。また、戸16を完全に閉める過程においては、ダンパ(速度制御部78)によって戸16の勢いが減衰される。
請求項4に記載した発明は、請求項1ないし3のいずれかに記載の「戸の緩衝装置18」において、「前記吸着部44は、前記移動部42に対して首振り自在に取り付けられている」ことを特徴とする。
本発明では、吸着部44が首振り自在に構成されているので、戸16の角度に合わせて吸着部44が動くこととなり、吸着部44と吸着部材36とがよりスムーズかつ確実に吸着されることになる。
請求項5に記載した発明は、「開口部12に設けられた開口枠14、前記開口枠14に設けられた戸16、および前記戸16を閉める際に前記戸16の勢いを減衰させることによって前記戸16および前記開口部12に加わる衝撃を緩和する緩衝装置18を備える戸構造10であって、前記緩衝装置18は、前記戸16または前記開口部12のいずれか一方に取り付けられた緩衝装置本体34と、前記戸16または前記開口部12のいずれか他方に取り付けられた吸着部材36とを備えており、前記緩衝装置本体34は、前記戸16の開閉方向へ移動可能に構成された移動部42と、前記移動部42に設けられ、前記戸16を完全に閉める直前に、前記吸着部材36に対して磁力により吸着される吸着部44と、前記移動部42を所定位置で保持し、前記吸着部44に前記吸着部材36が吸着されたときの衝撃によって保持状態が解除される保持部46と、前記保持部46の保持状態が解除された状態において前記戸16を完全に閉めるように前記移動部42を速度制御しながら移動させる移動手段48とを有しており、前記吸着部44が前記吸着部材36に吸着される位置Pを、前記戸16と前記開口枠14との間に指Fが入る程度の隙間Sを確保できる位置に設定している、戸構造10」である。
本発明は、請求項1に記載した戸の緩衝装置18を用いた戸構造10であり、吸着部44が吸着部材36に吸着される位置Pを、戸16と開口枠14との間に指Fが入る程度の隙間Sを確保できる位置に設定している。したがって、開口枠14に指Fを掛けていた場合でも、位置Pにおいて戸16の勢いが減衰されるので、すなわち隙間Sを確保した状態で戸16の勢いが減衰されるので、指Fを挟む事故を回避できる。
請求項1〜5に記載した発明によれば、戸16を完全に閉める直前に緩衝装置本体34の吸着部44が吸着部材36に磁力により吸着され、その後は、移動手段48によって移動部42が速度制御されながら移動されるので、戸16および開口部12に衝撃が加わるのを防止できる。
また、移動手段48から付与される力によって戸16が完全に閉められるので、子供や高齢者等の力が弱い人でも簡単かつ確実に戸16を閉めることができる。そして、戸16を完全に開いた状態では、吸着部44と吸着部材36との磁力による吸着が解除されるので、戸16が勝手に閉まって通行の妨げになるという問題を解消できる。
さらに、戸16または開口部12のいずれか一方に緩衝装置本体34を取り付けるとともに、いずれか他方に吸着部材36を取り付けるだけでよいので、設置の手間の増大や見かけの悪化を招く心配はなく、また、メンテナンス時における戸の取外し作業を容易に行うことができる。
図1は、本発明が適用された戸構造10を示す一部断面平面図であり、図2は、戸構造10を示す正面図である。
戸構造10(図1、図2)は、開口部12に設けられた開口枠14、開口枠14に設けられた戸16、および戸16を閉める際に戸16の勢いを減衰させることによって戸16および開口部12に加わる衝撃を緩和する緩衝装置18を備えている。
開口部12は、マンションまたは戸建住宅等の建物において、玄関、トイレまたは部屋等の出入口や、収納等の建具の出入口となる部分であり、開口部12の内側縁に開口枠14が設けられている。
開口枠14は、図2に示すように、開口部12の左右両側縁に設けられた2つの縦枠20と、開口部12の上側縁に設けられた横枠22とを有しており、縦枠20および横枠22には、戸16が当たる棒状の戸当り24が取り付けられている。
戸16は、図2に示すように、開口部12を塞ぐ板状の戸パネル26と、戸パネル26の両主面に取り付けられたハンドル28と、戸パネル26の幅方向一方端面に出入自在に設けられ、縦枠20に取り付けられた凹状金具(図示省略)に係止される係止金具30とによって構成されている。
そして、戸16が開口枠14の縦枠20に蝶番32を介して開閉自在に取り付けられている。したがって、戸16を開く際には、ハンドル28に手を掛けて戸パネル26を開方向へ回動させることになり、戸16を閉じる際には、ハンドル28に手を掛けて戸パネル26を閉方向へ回動させることになる。
緩衝装置18は、図1および図2に示すように、開口枠14を介して開口部12に取り付けられた緩衝装置本体34と、緩衝装置本体34と対向するようにして戸16に取り付けられた吸着部材36とを備えている。
緩衝装置本体34は、図3および図4に示すように、ケース38、蓋40、移動部42、吸着部44、保持部46および移動手段48によって構成されている。
ケース38は、図5に示すように、合成樹脂または金属等によって形成された平面視略長方形の箱状部材であり、ケース38の中央部には、ダンパ収容部50が形成されており、ダンパ収容部50を挟んだ両側には、スプリング収容部52および保持部収容部54が形成されている。また、ダンパ収容部50とスプリング収容部52との間、およびダンパ収容部50と保持部収容部54との間には、移動部収容部56が形成されている。さらに、ケース38の前面には、移動部収容部56に連通する開口部58が形成されており、ケース38の3つの隅部には、ケース38を厚さ方向へ貫通する貫通孔60が形成されている。
そして、ケース38に対して移動部42、吸着部44、保持部46および移動手段48が組み込まれ(図3、図4)、その後、ケース38の上面に板状の蓋40が装着される。
移動部42は、図6に示すように、略四角形の板状の取付部62と、取付部62の幅方向一方側縁から取付部62の主面に直交する方向へ延びて形成された板状の第1アーム64と、取付部62の幅方向他方側縁から取付部62の主面に直交する方向へ延びて形成された板状の第2アーム66と、第1アーム64の端部に設けられた板状のスプリング係止部68と、第2アーム66の端部に設けられた板状の吸着部取付部70とによって戸16の開閉方向へ移動可能(図8、図9)に構成されている。そして、取付部62には、移動手段48のピストンロッド82aと接合するためのネジ(図示省略)が挿通される貫通孔62aが形成されており、スプリング係止部68には、移動手段48の駆動スプリング76が係止される係止溝68aが形成されている。
移動部42をケース38に組み込む際には、図3および図4に示すように、第1アーム64および第2アーム66がケース38の移動部収容部56に摺動自在に収容される。また、スプリング係止部68がスプリング収容部52に摺動自在に収容されるとともに、吸着部取付部70が保持部収容部54に摺動自在に収容される。そして、第1アーム64および第2アーム66の先端部が開口部58からケース38の前方へ突出され、これによりケース38の前方に取付部62が配置される。
吸着部44は、吸着部材36と吸着可能な磁石からなる板状部材であり、移動部42の取付部62にネジまたは接着剤等の固定手段(図示省略)によって取り付けられている。
なお、吸着部44は、吸着部材36と磁力により吸着(磁着)されるものであればよく、吸着部材36が磁石で形成されている場合には、吸着部44は鉄等の強磁性体で形成されてもよい。また、吸着部44および/または吸着部材36を構成する磁石の種類は、特に限定されるものではなく、硬質のものの他、合成ゴムや合成樹脂に粉末状の磁石を練り込んだ弾力性のあるボンド磁石等が用いられてもよい。さらに、吸着部44および吸着部材36の形状は、特に限定されるものではなく、本実施例のような四角形の他、円形、楕円形または六角形等であってもよい。ボンド磁石を用いた場合には、吸着時における衝撃を緩和できるので、戸16を閉める際に生じる音を低減できる。
保持部46は、移動部42を所定位置で保持するものであり、磁石からなる板状の移動側吸着部72と、鉄等の強磁性体からなる板状の固定側吸着部74とによって構成されている。そして、移動側吸着部72が、移動部42の吸着部取付部70にネジまたは接着剤等の固定手段(図示省略)によって取り付けられており、固定側吸着部74が、ケース38における保持部収容部54の前側の内側面にネジまたは接着剤等の固定手段(図示省略)によって取り付けられている。
なお、移動側吸着部72は、固定側吸着部74と磁力により吸着(磁着)されるものであればよく、固定側吸着部74が磁石で形成されている場合には、移動側吸着部72は鉄等の強磁性体で形成されてもよいし、移動側吸着部72および固定側吸着部74の両方が磁石で形成されてもよい。また、移動側吸着部72および/または固定側吸着部74を構成する磁石の種類は、特に限定されるものではなく、硬質のものの他、合成ゴムや合成樹脂に粉末状の磁石を練り込んだ弾力性のあるもの(ボンド磁石)等が用いられてもよい。
移動側吸着部72と固定側吸着部74との吸着力は、移動手段48が移動部42を引き込む力よりも大きく設定されている。これは、移動手段48による引き込み力に抗して、移動部42を所定位置で保持するためである。
移動手段48は、保持部46の保持状態が解除された状態において戸16を完全に閉めるように移動部42を速度制御しながら移動させるものであり、移動部42へ移動に要する力を付与する駆動スプリング76と、移動部42へ速度制御に要する力を付与する速度制御部78とによって構成されている。
駆動スプリング76は、ケース38におけるスプリング収容部52に収容されたコイル状のスプリングであり、駆動スプリング76の一端は、スプリング収容部52の後端部に係止されており、駆動スプリング76の他端は、移動部42のスプリング係止部68(係止溝68a)に係止されている。駆動スプリング76の長さは、移動部42を引き込むことができるように、スプリング収容部52の長さよりも十分に短く設定されている。
速度制御部78は、移動部42に加えられた衝撃を吸収するダンパであり、ケース38におけるダンパ収容部50に収容された筒状のシリンダ80と、シリンダ80の内部に収容されたピストン82とによって構成されており、シリンダ80の内部には、図7に示すように、オイル84が充填されている。
ピストン82は、棒状のピストンロッド82aと、ピストンロッド82aの先端に取り付けられたピストンヘッド82bとを有しており、ピストンヘッド82bには、オイル84を通過させる孔86が形成されている。そして、ピストンロッド82aが開口部58からケース38の前方へ引き出されており、このピストンロッド82aの先端に移動部42を構成する取付部62が貫通孔62aに挿通されたネジ(図示省略)によって固定されている。
吸着部材36(図1、図2)は、吸着部44と吸着可能な強磁性体からなる板状部材であり、戸16の表面における緩衝装置本体34と対向する位置に、ネジまたは接着剤等の固定手段(図示省略)によって取り付けられている。
なお、吸着部材36は、吸着部44と磁力により吸着(磁着)されるものであればよく、吸着部44が鉄等の強磁性体で形成されている場合には、吸着部材36は磁石で形成されてもよいし、吸着部44および吸着部材36の両方が磁石で形成されてもよい。また、吸着部材36の種類および形状は、吸着部44の説明で言及したように、特に限定されるものではない。そして、吸着部材36を目立ち難くするために、吸着部材36の表面に戸パネル26と同じ柄の化粧シートを貼り付けたり、戸パネル26と同じ色で着色したりしてもよい。
戸構造10を構成する際には、建物の開口部12に開口枠14が取り付けられ、その後、開口枠14を構成する一方の縦枠20に蝶番32を介して戸16が取り付けられる。そして、開口枠14(横枠22)の上部に設けられた戸当り24の一部が切除され、その部分に緩衝装置本体34がネジ88(図3、図4)によって取り付けられる。また、戸16を構成する戸パネル26の上部に吸着部材36がネジまたは接着剤等によって取り付けられる。なお、開口部12の構造によっては、開口枠14が不要になる場合があるが、その場合には、開口部12の上部に緩衝装置本体34が開口枠14を介さず直接取り付けられる。
戸構造10において、戸16を閉める際には、戸16のハンドル28に手を掛けて戸パネル26を閉方向へ回動させる。すると、図8に示すように、戸16が完全に閉められる直前の所定位置Pにおいて、緩衝装置本体34の吸着部44が吸着部材36に磁力により吸着される。すると、吸着時の衝撃によって保持部46の保持状態が解除されるとともに、移動手段48によって移動部42が速度制御されながら移動され、図9に示すように、移動手段48から付与される力によって戸16が完全に閉められる。つまり、戸16を構成する戸パネル26が開口枠14に取り付けられた戸当り24に当接される。
なお、指Fが挟まれる事故を防止する観点からは、吸着部44が吸着部材36に吸着される位置Pを、戸16と開口枠14との間に指Fが入る程度の隙間Sを確保できる位置に設定しておくことが望ましく、この位置Pは、ケース38の前方へ突出する移動部42の突出長さを変更することで調整可能である。
一方、戸16を開ける際には、戸16のハンドル28に手を掛けて戸パネル26を開方向へ回動させる。すると、戸パネル26の移動に伴って吸着部材36およびこれに接合された吸着部44および移動部42が移動される。そして、移動部42が所定位置まで移動されたときに、保持部46を構成する移動側吸着部72と固定側吸着部74とが磁力によって吸着され、それにより移動部42が保持される。その状態から戸パネル26をさらに開方向へ回動させると、吸着部44と吸着部材36との磁力による吸着が解除され、その後は、磁力の影響を受けることなく戸16が開かれる。
なお、上述の実施例では、緩衝装置本体34を開口部12に取り付けるとともに、吸着部材36を戸16に取り付けるようにしているが、これとは逆に、吸着部材36を開口部12に取り付けるとともに、緩衝装置本体34を戸16に取り付けるようにしてもよい。
また、上述の実施例では、移動手段48を構成する速度制御部78として「オイル式のダンパ」を用いているが、これに代えて「摩擦式のダンパ」や「ロータリーダンパ」やその他の種類のダンパを用いるようにしてもよい。
また、吸着部44は、図10に示すように、移動部42の取付部62に対して、鉛直方向へ延びる回動軸90を介して首振り自在に取り付けられてもよい。この場合には、戸16の角度に合わせて吸着部44が動くため、吸着部44と吸着部材36とをよりスムーズかつ確実に吸着することができる。
また、保持部46は、図11に示すように、スプリング収容部52の内部で構成されてもよい。この場合には、移動部42のスプリング係止部68に移動側吸着部72が取り付けられるとともに、スプリング収容部52の前側の内側面に固定側吸着部74が取り付けられ、移動側吸着部72と固定側吸着部74とが磁力により吸着される。したがって、保持部46を収容する保持部収容部54を別に形成する必要がなく、緩衝装置18を小型化できる。
そして、移動手段48においては、速度制御部78としての「ダンパ」の内部に駆動スプリング76を設けるようにしてもよい。この場合には、速度制御部78と駆動スプリング76とを並べて配設する場合に比べて、これらの設置スペースを小さくすることができるので、緩衝装置18を小型化できる。
さらに、緩衝装置18は、図12に示すような戸構造(引き戸)にも適用可能である。この場合には、戸92がその主面に対して平行方向(図12の左右方向)へ往復移動されるため、戸92の表面に板状の吸着部材36が垂直に取り付けられるとともに、開口部12の上部における吸着部材36と対向する位置に緩衝装置本体34が取り付けられることになる。この場合でも、指が挟まれる事故を防止する観点から、吸着部44が吸着部材36に吸着される位置Pを、戸92と開口枠14との間に指が入る程度の隙間Sを確保できる位置に設定しておくことが望ましい。
戸構造(開き戸)を示す一部断面平面図 戸構造(開き戸)を示す正面図 緩衝装置を示す斜視図 緩衝装置を示す平面図 ケースを示す斜視図 移動部を示す斜視図 速度制御部(ダンパ)を示す断面図 緩衝装置の動作(開状態)を示す一部断面平面図 緩衝装置の動作(閉状態)を示す一部断面平面図 吸着部の変形例(首振り自在)を示す平面図 他の緩衝装置を示す平面図 他の戸構造(引き戸)を示す正面図
符号の説明
10… 戸構造
12… 開口部
14… 開口枠
16,92… 戸
18… 緩衝装置
26… 戸パネル
34… 緩衝装置本体
36… 吸着部材
42… 移動部
44… 吸着部
46… 保持部
48… 移動手段
72… 移動側吸着部
74… 固定側吸着部
76… 駆動スプリング
78… 速度制御部
80… シリンダ
82… ピストン

Claims (5)

  1. 開口部に設けられた戸を閉める際に前記戸の勢いを減衰させることによって前記戸および前記開口部に加わる衝撃を緩和する戸の緩衝装置であって、
    前記戸または前記開口部のいずれか一方に取り付けられた緩衝装置本体と、前記戸または前記開口部のいずれか他方に取り付けられた吸着部材とを備えており、
    前記緩衝装置本体は、前記戸の開閉方向へ移動可能に構成された移動部と、前記移動部に設けられ、前記戸を完全に閉める直前に、前記吸着部材に対して磁力により吸着される吸着部と、前記移動部を所定位置で保持し、前記吸着部に前記吸着部材が吸着されたときの衝撃によって保持状態が解除される保持部と、前記保持部の保持状態が解除された状態において前記戸を完全に閉めるように前記移動部を速度制御しながら移動させる移動手段とを有している、戸の緩衝装置。
  2. 前記保持部は磁石を有しており、前記磁石の磁力によって保持状態が維持されている、請求項1に記載の戸の緩衝装置。
  3. 前記移動手段は、前記移動部へ移動に要する力を付与するスプリングと、前記移動部へ速度制御に要する力を付与するダンパとを有しており、前記ダンパによって前記戸の勢いを減衰させながら、前記スプリングによって前記戸を完全に閉めるように前記移動部を移動させる、請求項1または2に記載の戸の緩衝装置。
  4. 前記吸着部は、前記移動部に対して首振り自在に取り付けられている、請求項1ないし3のいずれかに記載の戸の緩衝装置。
  5. 開口部に設けられた開口枠、前記開口枠に設けられた戸、および前記戸を閉める際に前記戸の勢いを減衰させることによって前記戸および前記開口部に加わる衝撃を緩和する緩衝装置を備える戸構造であって、
    前記緩衝装置は、前記戸または前記開口部のいずれか一方に取り付けられた緩衝装置本体と、前記戸または前記開口部のいずれか他方に取り付けられた吸着部材とを備えており、
    前記緩衝装置本体は、前記戸の開閉方向へ移動可能に構成された移動部と、前記移動部に設けられ、前記戸を完全に閉める直前に、前記吸着部材に対して磁力により吸着される吸着部と、前記移動部を所定位置で保持し、前記吸着部に前記吸着部材が吸着されたときの衝撃によって保持状態が解除される保持部と、前記保持部の保持状態が解除された状態において前記戸を完全に閉めるように前記移動部を速度制御しながら移動させる移動手段とを有しており、前記吸着部が前記吸着部材に吸着される位置を、前記戸と前記開口枠との間に指が入る程度の隙間を確保できる位置に設定している、戸構造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2011099298A (ja) * 2009-11-09 2011-05-19 Murakoshi Mfg Corp 閉扉装置及びそれを備えた扉装置

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