JP3704136B2 - 上吊り引戸用スライドレール装置 - Google Patents

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本発明は、固定のアウターレールに対し引戸上のインナーレールを、ボールリテーナで保持した多数のボールを介してスライド自在に係合させて引戸を開閉方向へ移動自在に吊持する上吊り引戸用スライドレール装置に関する。
一般に、引戸をスライドさせて開閉するとき、その勢いで引戸が戸枠に衝突し、操作者が指を詰めたりする事故が発生しやすく、また、引戸が衝突の反動ではね返って戻ったり、建物の歪みなどが原因でスライドレールに傾きを生じ、開閉時に引戸が自重で自然に戻ったり、中途半端に開け放し状態になったりする弊害が問題になっている。
そこで、従来、これら弊害の発生を防止するために、ラックとピニオン機構と、ピニオンのギヤ軸に連結して減速するロータリーオイルダンパーとで構成した専用のブレーキ装置を搭載し、このブレーキ装置を作動させて引戸の開閉移動を減速する構成にしている(例えば特許文献1参照)。また、引戸装置の中には、専用のブレーキ装置として、引戸の閉時に作動するエアポンプ式のエアブレーキを搭載したものもある(例えば特許文献2参照)。
実開平5−42564号公報 特開平8−333948号公報
ところが、従来では、別途に専用のブレーキ装置を搭載する構成であるため、それだけ設置スペースが余計に必要になり装置が大型化する一方で、そこを正面側から幕板で目隠しする必要があるほど、美的外観上、引戸周りの見栄えが良くないという課題があった。さらには、専用にブレーキ装置が余計に必要になる分だけ、コストが高くなるという課題があった。
そこで、上述した課題を解決すべく、請求項1に記載の発明は、たとえば以下に示す図示実施の形態のとおり、天井側に固定のアウターレール1に対し引戸D上に取り付けるインナーレール2を、ボールリテーナ3で保持した多数のボール6を介してスライド自在に係合させて引戸Dを開閉方向へ移動自在に吊持する上吊り引戸用スライドレール装置R・R´において、前記アウターレール1の一端又は両端側で所定距離範囲だけ引戸開閉方向へ摺動可能に前記アウターレール1に摺接させて下向きに保持する第1マグネット10と、前記インナーレール2の一端又は両端で上向きに固持する第2マグネット12とを備え、引戸Dが開位置又は閉位置に近づいたとき、前記インナーレール2を、前記アウターレール1に対し互いの前記マグネット10・12が吸着した状態でスライドさせる構成としてなることを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の上吊り引戸用スライドレール装置Rにおいて、たとえば以下に示す図示実施の形態のとおり、前記アウターレール1に、前記第1マグネット10を吸着して所定の制動開始位置に保持する磁性ストッパ片1cを設ける一方、引戸Dが開位置又は閉位置に近づいたとき、前記第2マグネット12が前記制動開始位置に到達すると、前記第1マグネット10と吸着し合い、互いの吸着力で該第1マグネット10を前記磁性ストッパ片1cから引き離すと共に、前記アウターレール1との間の磁力に抗して摺動して前記インナーレール2のスライド動作に制動力を付与する構成としてなることを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1に記載の上吊り引戸用スライドレール装置R´において、たとえば以下に示す図示実施の形態のとおり、前記第1マグネット10は、前記アウターレール1で磁性シール材20を介して引戸開閉方向へ摺動可能に保持する一方、前記アウターレール1には、前記第1マグネット10を引戸Dの開位置又は閉位置へ引き寄せる方向に付勢する付勢ばね21と、その付勢ばね21に抗して前記第1マグネット10を吸着して所定の引き寄せ開始位置に保持する固定磁性片1dとを設け、引戸Dが開位置又は閉位置に近づいて前記第2マグネット12が前記引き寄せ開始位置に到達すると、前記第1マグネット10と吸着し合い、互いの吸着力で該第1マグネット10を前記固定磁性片1dから引き離すと共に、前記付勢ばね21により前記インナーレール2を引き寄せる構成としてなることを特徴とする。
請求項1に記載の上吊り引戸用スライドレール装置によれば、(1)ブレーキ装置など大型の装置を別途に外付けするのではなく、小片のマグネットを使用し、そのマグネットを、薄肉なスライドレール自体の中に内設する構成であるため、装置用の余計な設置スペースを引戸などの戸体周りになくすことができ、しかも、戸体周りをスッキリさせて美観性を高め、見栄えをよくする一方、専用装置が不必要な分だけ飛躍的にコストを削減することができる。また、(2)引戸が開位置又は閉位置に近づいたとき、第1および第2マグネットが吸着し合い、その吸着状態のまま第1マグネットをアウターレールとの間の磁力に抗して摺動し、これに従ってインナーレールを減速しながらスライドさせて引戸を制動状態でゆっくり閉止する。閉止後は、アウターレールに対しインナーレールを互いのマグネットで吸着して連結し、引戸を閉位置又は開位置のまま保持する。これにより、引戸の開閉時、操作者が指を詰めたりする事故の発生を阻止し、また、反動で引戸がはね返って戻ったり、閉止後の引戸周りの傾斜が原因して自重で戻ったり、中途半端に開け放し状態になったりする弊害の発生を防止することができる。
加えて、請求項2に記載の上吊り引戸用スライドレール装置によれば、引戸が開位置又は閉位置に近づいたとき、第2マグネットが制動開始位置に到達すると、第1および第2マグネットが吸着し合い、互いの吸着力で第1マグネットを磁性ストッパ片から引き離し、第2マグネットと吸着状態のままアウターレールとの間の磁力に抗して板面を擦りながら摺動し、これに従ってインナーレールを減速しながらスライドさせて引戸を制動状態でゆっくり閉止する。閉止後は、アウターレールに対しインナーレールを互いのマグネットで吸着して連結し、引戸を閉位置又は開位置のまま保持する。これにより、引戸の開閉時、操作者が指を詰めたりする事故の発生を阻止し、また、反動で引戸がはね返って戻ったり、閉止後の引戸周りの傾斜が原因して自重で戻ったり、中途半端に開け放し状態になったりする弊害の発生を防止することができる。
さらに、請求項3に記載の上吊り引戸用スライドレール装置によれば、引戸が開方向又は閉位置へ近づいたとき、第2マグネットが引き寄せ開始位置に到達すると、第1マグネットと吸着し合い、互いの吸着力で第1マグネットを固定磁性片から引き離し、第2マグネットと吸着状態のまま磁性シール材を介して摺動すると同時に、付勢ばねによって引き寄せられ、これに従ってインナーレールは、引き寄せ開始位置から閉方向へ移動し、引戸を閉位置へ強制的に引き寄せて閉止する。これにより、引戸を、中途半端に半開きの開け放し状態になったりすることがなく、常に確実に閉止することができる。閉止後は、アウターレールに対しインナーレールを互いのマグネットで吸着して連結し、引戸を閉位置のまま保持する。従って、引戸を閉止したとき、戸枠から反動で引戸がはね返って戻ったり、閉止後の引戸周りの傾斜が原因して自重で戻ったりする弊害の発生も防止することができる。
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明する。
本発明は、引戸をスライドレールを用いてスライド移動させるとき、操作者が指を詰めたりする事故の発生を阻止したり、閉止後に反動ではね返って戻ったり、傾斜が原因で重力で戻ったり、中途半端に開け放し状態になったりする弊害の発生を防止する目的を、別途に大型なブレーキ装置などを搭載することなく、小片のマグネットを使用し、そのマグネットをスライドレール自体の中に組み込む構成によって実現した。
図1〜図4に、本発明の一例であるスライドレール装置Rを引戸D上に組み付けた引戸構造体を示す。スライドレール装置Rは、レール体rと、レール体rを引戸Dに取り付ける取付組立体aとを備える。レール体rは、アウターレール1と、インナーレール2と、ボールリテーナ3を備えてなる。
アウターレール1は、帯状の金属プレートをプレスで成形し、平らな取付板部1aの両側縁を互いに向き合う内向きに湾曲させて、そこにボールガイド部1bを形成し、取付板部1aに、天井側の支持体Wに対する固定用ねじの貫通穴4…を複数設けている。インナーレール2は、アウターレール1の長さに所定の開閉ストロークの距離を差し引いた長さサイズの帯状金属プレートを用いてプレスで成形し、中央で断面略コ形状に屈曲させた取付部2aの両側縁を互いに離れる外向きに湾曲させて、そこにボールガイド部2bを形成してなる。リテーナ3は、長尺な金属プレートを用いて曲げ成形し、平行なリテーナ本体部5・5に、コ状に屈曲させた多数の支持片部5a…を連設し、各支持片部5aにそれぞれ保持穴を形成し、それら保持穴にそれぞれ金属製の小径ボール6を嵌着して転動自在に保持してなる。
そして、リテーナ3を、アウターレール1に対し、保持したボール6を左右のボールガイド部1bに係合して嵌入し、次いで、インナーレール2を、左右のボールガイド部2bをボール6に係合してリテーナ3内に嵌入し、該リテーナ3を介してアウターレール1に相対的に摺動可能に嵌合し、1つのレール体rを組み立てる。斯かるレール体rは、インナーレール2を摺動させると、ボール6…が両レール1・2間で転動し、それらボール6に押されてリテーナ3がアウターレール1に対して所定開閉ストロークの略1/2分だけ移動すると同時に、一方で、インナーレール2がアウターレール1に対し所定開閉ストロークだけ相対移動するように設定されている。
ところで、図示スライドレール装置Rには、斯かる構成のレール体r内の、例えば戸先側端部に引戸Dの制動機構Aが組み込まれている。
制動機構Aは、アウターレール1の取付板部1aにおいて、その戸先側端部を一部下向きに切り曲げて磁性ストッパ片1cを垂下した構成にしている。磁性ストッパ片1cの垂下位置は、引戸Dの閉時、その閉位置までの制動範囲Lを規定する制動開始位置に相当し、引戸重量や付設の取っ手がハンドル構造か引き手構造かなど、引戸の種類に応じて設定される。また、磁性ストッパ片1cには、図示の如く引戸Dが開放状態にあるとき、第1マグネット10を、その戸尻側端面を吸着させて制動開始位置に位置決め保持している。第1マグネット10は、直方体状小片の永久磁石で、戸尻側端面をストッパ片1cの戸先側板面に吸着させると共に、磁石上面がアウターレール1の取付板部1aに直接接触するように樹脂製保持枠11で握持して取付板部1aの下面に吸着させている。そのため、保持枠11は、第1マグネット10が上下両面と戸尻側端面を露出状態で保持されるように、コ形枠状に形成されている。
一方、インナーレール2には、取付部2aの戸先側端部内に、第1マグネット10と略同形状の第2マグネット12を嵌め込んで上向きに固持している。
ここで、スライドレール装置Rを用いて引戸Dを天井側に取り付ける場合は、レール体rを横向きに寝かせて配置し、インナーレール2の取板部2aを、取付組立体aを用いて引戸Dの上框面14に固定する一方、アウターレール1の取付板部1aを、天井側の支持体Wに固定してレール体rを水平に横付けする。これにより、引戸Dは、支持体Wでスライドレール装置Rを介して開口部Sの開閉方向へスライド自在に吊設される。
さて、以上の如く構成したスライドレール装置Rでは、取っ手を持って引戸Dを閉方向へ移動するとき、引戸Dの移動と一体にインナーレール2がアウターレール1に対しスライドすると、ボール6…が転動し、それらボール6に押されてリテーナ3がインナーレール2に対し略1/2の速度で遅れながら移動する。
そして図4に示すように引戸Dが閉位置へと近づき、しかる後、インナーレール2上の第2マグネット12が制動範囲Lの制動開始位置に到達すると、図5および図6に示すように、両マグネット10・12が吸着し合う。すると、互いの吸着力で、第1マグネットが磁性ストッパ片1cから引き離され、第2マグネット12と吸着状態のまま、アウターレール1との間の磁力に抗して取付板部1aの板面を擦りながら摺動する。したがって、インナーレール2は、制動開始位置から減速され始め、ブレーキがかかった状態で制動範囲Lをゆっくり移動する。したがって、引戸Dは、図7および図8に示すように、制動状態で戸枠15にソフトに当たって閉止する。閉止後、スライドレール装置Rでは、アウターレール1に対しインナーレール2をマグネット10・12で吸着して連結し、引戸Dを閉位置のまま保持する。
従って、引戸Dを閉止したとき、操作者が指を詰めたりする事故の発生が阻止され、また、反動で引戸Dがはね返って戻ったり、閉止後の引戸周りの傾斜が原因して自重で戻ったり、中途半端に開け放し状態になったりする弊害の発生が防止される。
なお、図示例のスライドレール装置Rは、レール体r内の戸先側端部に制動機構Aを組み込んだ構成であった。しかし、本発明は、レール体r内の戸先側と戸尻側の端部にも、制動機構Aを組み込む構成とし、引戸Dが開方向へ移動して開位置に近づいたときは、引戸Dを減速し、制動状態で戸当りにソフトに当たって全開させることもできる。勿論、レール体r内の戸尻側端部にのみ制動機構Aを組み込むこともできる。
さて次に、本発明の他の実施例を説明する。図9〜図12に、本発明による他例のスライドレール装置R´を引戸D上に組み付けた引戸構造体を示す。
スライドレール装置R´には、レール体r内の、例えば戸先側端部に、上記制動機構Aに代えて引戸Dの引き寄せ機構Bが組み込まれている。スライドレール装置R´は、引き寄せ機構Bを除き、その他の構造は、実施例1のものと同一であるとする。よって、図示他例では、同一構造の部品ないし部位には、実施例1のものと同じ符号を付して以下に説明する。
引き寄せ機構Bは、アウターレール1の取付板部1aにおいて、その戸先側端部を一部下向きに切り曲げて、引き寄せ移動範囲Eを規定する引き寄せ開始位置に相当する位置に、固定磁性片1dを垂下して形成している。固定磁性片1dには、図示の如く引戸Dが開放状態にあるとき、第1マグネット10を、その戸尻側端面を吸着させて引き寄せ開始位置に位置決め保持している。第1マグネット10は、戸尻側端面を固定磁性片1dの戸先側板面に吸着させる一方、磁石上面における励磁作用を遮断すべく磁性シール材20で固持し、取付板部1aの下面に磁性シール材20を介して摺接させている。そのため、磁性シール材20は、樹脂製で、第1マグネット10を、少なくとも下面と戸尻側端面を露出状態で保持する形状に成形されてなる。また、同じ取付板部1aには、引き寄せ移動範囲Eを規定する反対の引き寄せ停止位置近くで、戸先側端部を一部下向きに切り曲げて、ばね掛け片1eを形成している。そして、固定磁性片1dに第1マグネット10を吸着状態で、磁性シール材20とばね掛け片1e間に圧縮コイルばねの付勢ばね21を掛け渡し、第1マグネット10を引き寄せる閉方向への付勢力を蓄えた伸張状態としてなる。
一方、インナーレール2には、上記したと同様、取付部2aの戸先側端部内に、第1マグネット10と略同形状の第2マグネット12を嵌め込んで上向きに固持している。
さて、上述したスライドレール装置R´では、引戸Dが閉方向へスライドし、図9および図12に示すように閉位置へ近づいたとき、インナーレール2上の第2マグネット12が引き寄せ開始位置に到達すると、図13および図14に示すように、両マグネット10・12が吸着し合い、互いの吸着力で、第1マグネット10を固定磁性片1dから引き離す。すると、第1マグネット10は、付勢ばね21の引き寄せ方向の付勢力によって、第2マグネット12と吸着状態のまま、磁性シール材20を介して取付板部1aの下面を摺動しながら、引き寄せられる。すると、これに従ってインナーレール2は、引き寄せ開始位置から勢いよく引き寄せ移動範囲Eを閉方向へ移動し、引戸Dを閉位置へと引き寄せる。そして、引戸Dは、図15および図16に示すように、付勢ばね21の圧縮作用により衝突の衝撃を緩衝されて、戸枠15にソフトに当たって閉止する。
従って、スライドレール装置R´では、閉止間際に、引戸Dに引き寄せ開始位置から、引き寄せ作用を働かせることにより、引戸を戸枠15に当るまで半ば強制的に閉止させる。その結果、引戸Dが中途半端に半開きの開け放し状態になったりすることがなく、常に確実に閉止することができる。そして閉止後、スライドレール装置R´においても、アウターレール1に対しインナーレール2を互いのマグネット10・12で吸着して連結し、引戸Dを閉位置のまま保持する。
従って、引戸Dを閉止したとき、戸枠15から反動で引戸Dがはね返って戻ったり、閉止後の引戸周りの傾斜が原因して自重で戻ったりする弊害の発生も防止される。
なお、スライドレール装置R´は、レール体r内の戸先側端部に引き寄せ機構Bを組み込んだ構成であった。しかし、本発明は、レール体r内の戸先側と戸尻側の両端部に、同じ引き寄せ機構Bを組み込む構成とし、引戸Dが開方向へ移動して開位置に近づいたときは、引戸Dを引き寄せて強制的に移動させ、常に引戸を戸枠15に当るまで確実に全開させることもできる。勿論、レール体r内の戸尻側端部にのみ引き寄せ機構Bを組み込むこともできる。
また、以上の実施例では、スライドレール装置Rに制動機構Aのみを備え、一方、スライドレール装置R´に引き寄せ機構Bのみを備えた例を示した。しかし、本発明は、同じレール体rの戸先側又は戸尻側の端部に、必要に応じて、制動機構Aと引き寄せ機構Bを適宜選択的に組み込んで構成することもできる。
本発明は、上吊り引戸のほか、スライドレールを用いてスライド移動させるとき、操作者が指を詰めたりする事故の発生を阻止したり、閉止後に反動ではね返って戻ったり、傾斜が原因で自重で戻ったり、中途半端に開け放し状態になったりする弊害の発生を防止することが不可欠な各種の開閉手段など、他の用途に広く適用することができる。
スライドレール装置を備える引戸構造体の組立斜視図である。(実施例1) 引戸構造体の分解斜視図である。 引戸構造体の端面図である。 引戸構造体の縦断面図である。 引戸が制動開始位置にある引戸構造体の斜視図である。 引戸が制動開始位置にある引戸構造体の縦断面図である。 引戸が閉止状態にある引戸構造体を示す斜視図である。 引戸が閉止状態にある引戸構造体を示す縦断面図である。 他のスライドレール装置を備える引戸構造体の組立斜視図である。 他のスライドレール装置を備える引戸構造体の分解斜視図である。 他のスライドレール装置を備える引戸構造体の端面図である。 他のスライドレール装置を備える引戸構造体の縦断面図である。 引戸が引き寄せ開始位置にある他のスライドレール装置を備えた引戸構造体を示す斜視図である。 引戸が引き寄せ開始位置にある他のスライドレール装置を備えた引戸構造体を示す縦断面図である。 引戸が閉止状態にある他のスライドレール装置を備えた引戸構造体を示す斜視図である。 引戸が閉止状態にある他のスライドレール装置を備えた引戸構造体を示す縦断面図である。
符号の説明
A 制動機構
B 引き寄せ機構
D 引戸
R・R´ スライドレール装置
r レール体
1 アウターレール
1c 磁性ストッパ片
1d 固定磁性片
2 インナーレール
3 ボールリテーナ
6 ボール
10 第1マグネット
12 第2マグネット
20 磁性シール材
21 付勢ばね

Claims (3)

  1. 天井側に固定のアウターレールに対し引戸上に取り付けるインナーレールを、ボールリテーナで保持した多数のボールを介してスライド自在に係合させて引戸を開閉方向へ移動自在に吊持する上吊り引戸用スライドレール装置において、
    前記アウターレールの一端又は両端側で所定距離範囲だけ引戸開閉方向へ摺動可能に前記アウターレールに摺接させて下向きに保持する第1マグネットと、
    前記インナーレールの一端又は両端で上向きに固持する第2マグネットとを備え、
    引戸が開位置又は閉位置に近づいたとき、前記インナーレールを、前記アウターレールに対し互いの前記マグネットが吸着した状態でスライドさせる構成としてなることを特徴とする、上吊り引戸用スライドレール装置。
  2. 前記アウターレールに、前記第1マグネットを吸着して所定の制動開始位置に保持する磁性ストッパ片を設ける一方、
    引戸が開位置又は閉位置に近づいたとき、前記第2マグネットが前記制動開始位置に到達すると、前記第1マグネットと吸着し合い、互いの吸着力で該第1マグネットを前記磁性ストッパ片から引き離すと共に、前記アウターレールとの間の磁力に抗して摺動して前記インナーレールのスライド動作に制動力を付与する構成としてなることを特徴とする、前記請求項1に記載の上吊り引戸用スライドレール装置。
  3. 前記第1マグネットは、前記アウターレールで磁性シール材を介して引戸開閉方向へ摺動可能に保持する一方、
    前記アウターレールには、前記第1マグネットを引戸の開位置又は閉位置へ引き寄せる方向に付勢する付勢ばねと、その付勢ばねに抗して前記第1マグネットを吸着して所定の引き寄せ開始位置に保持する固定磁性片とを設け、
    引戸が開位置又は閉位置に近づいて前記第2マグネットが前記引き寄せ開始位置に到達すると、前記第1マグネットと吸着し合い、互いの吸着力で該第1マグネットを前記固定磁性片から引き離すと共に、前記付勢ばねにより前記インナーレールを引き寄せる構成としてなることを特徴とする、前記請求項1に記載の上吊り引戸用スライドレール装置。
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