JP4860075B2 - 引戸装置 - Google Patents

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JP4860075B2
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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は引き分け式の2個の引戸本体を備えた引戸装置に係り、引戸本体が上方に配置された移動機構から吊り下げられた上吊り式の引戸装置に利用できるものである。
【0002】
【背景技術】
建物を含む構築物の内部の部屋と廊下の間や部屋同士の間を開閉自在に仕切るため仕切り手段として引戸装置が用いられ、この引戸装置は、出入り口である開口部を開閉する引戸本体と、引戸本体を移動させるためのガイドレール等からなる移動機構とを有し、上吊り式引戸装置の場合には、移動機構が引戸本体の上方に配置され、この移動機構から引戸本体が吊り下げられている。
【0003】
また、横幅が大きい開口部を引戸本体で開閉するためには、引き分け式となった2個の引戸本体を有する引戸装置が用いられ、このタイプの引戸装置では、引戸本体ごとに用意された2個の移動機構によりそれぞれの引戸本体が移動する。
【0004】
このように、引き分け式の引戸本体ごとに用意された2個の移動機構によりそれぞれの引戸本体が移動するようになっている従来の引戸装置では、それぞれの移動機構ごとに、この移動機構を構成する構成部材及びこの部材を取り付けるための取付部材が用意され、これらを所定箇所に配置することにより、それぞれの移動機構が組立配置されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
このため、従来の引き分け式引戸装置における移動機構は多数の部材を用いて構成されており、製造コストの低減及び組立配置作業の手間の削減のために、移動機構のための部材の個数を低減できるようにすることが望まれている。
【0007】
本発明の目的は、少なくとも2個の引戸本体を移動させる移動機構のための部材の個数を低減できるようになる引戸装置を提供するところにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る引戸装置は、引き分け式となっている左右2個の引戸本体と、これらの引戸本体を上吊り式とするために、ローラブラケットを介してこれらの引戸本体の上部に配置されているローラが係合しているガイドレールと、無目本体、及びこの無目本体に対して開閉自在となっているとともに、前記左右2個の引戸本体と対応する左右方向の長さを有する点検カバーからなり、前記無目本体の内部に前記引戸本体の移動を案内するための前記ガイドレールが組み込まれている無目と、前記引き分け式となっている前記左右2個の引戸本体の閉じ限位置と対応する位置において、前記無目本体の内部に不動部材となって配置されているブラケットと、を有し、前記ブラケットは、垂直下方又は略垂直下方へ延びる第1垂直面部と、この第1垂直面部の下端から水平又は略水平に前方へ延びる水平面部と、この水平面部の前端から垂直下方又は略垂直下方へ延びる第2垂直面部とを有し、これらの第1垂直面部と水平面部と第2垂直面部は、前記閉じ限位置に達しているときの前記左右2個の引戸本体に跨る左右方向の寸法を有するとともに、前記第1垂直面部は、前記ブラケットを前記無目本体の内部に不動部材として結合配置するための部分になっており、前記水平面部は、前記閉じ限位置に達しているときの前記左右2個の引戸本体の上面の上方に配置されていて、前記垂直面部は、これらの引戸本体の前方に配置されており、前記垂直面部に、前記点検カバーが止め具により止められることを特徴とするものである。
【0009】
本発明において、点検カバーの個数は、それぞれの引戸本体ごとに点検カバーが設けられた2個とすることができ、また、それぞれの引戸本体について点検カバーが同じになった1個とすることもできる。
【0010】
また、前記水平面部には、前記2個の引戸本体のそれぞれに設けられたロック装置のストライク部材を挿入係合させるための係合部が設けられているとすることができる。
【0011】
さらに、前記ガイドレールには、前記閉じ限位置に達した前記左右2個の引戸本体を停止させるための停止部材が取り付けられているとすることができる。
【0012】
また、前記第1垂直面部の右端部には、前記閉じ限位置に達した前記2個の引戸本体を停止させるためのストップ部材が取り付けられているとすることができれる。
【0013】
また、前記第1垂直面部は、前記ブラケットの第2面部であって、前記水平面部は、前記ブラケットの第3面部であり、前記第2垂直面部は、前記ブラケットの第4面部であり、前記ブラケットは、第1面部と、前記第2面部と、前記第3面部と、前記第4面部とからなり、水平又は略水平な前記第1面部の後端から垂直下方又は略垂直下方へ前記第2面部が延びており、前記左右2個の引戸本体のそれぞれに、紐状部材の引張力により引戸本体を閉じ側へ自動的に移動させるための引張式駆動装置が設けられ、これらの駆動装置のケーシングから導出されている前記紐状部材の端部が、前記第1面部の下面に設けられたピン部材に係止されているとすることができる。
【0014】
さらに、前記ピン部材の個数は、それぞれの駆動装置の紐状部材ごとにピン部材が設けられた2個とすることができ、それぞれの駆動装置の紐状部材についてピン部材が同じになった1個とすることもできる。
【0034】
【発明の実施の形態】
以下に本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。初めに、本実施形態に係る引戸装置の全体的構造及び作用について説明する。
【0035】
図1は、本実施形態に係る引戸装置の全体を示す正面図である。この引戸装置は、引き分け式となっている2個の引戸本体1によって建物内の廊下と部屋との間を開閉自在に仕切るための室内用仕切り手段として設置され、引戸本体1は把持部1Aを把持することにより左右動させることができ、左右動すると引戸本体1は、無目2と、壁4の見切り材となっているの左右の竪額縁3と、床5とに囲まれて形成されている出入口用の開口部6を開閉し、この開口部6を開いたときの引戸本体1の大部分は壁4の内部に形成されている戸袋7に収納される。すなわち、本実施形態に係る引戸装置は、開口部6を開いたときの引戸本体1の大部分が壁4の内部に収納される壁収納式の引戸装置になっている。
【0036】
また、引戸装置の外枠組み体の基本構造は、無目2と、左右の竪額縁3と、それぞれの戸袋7の終端部に設けられた縦枠8とを含んで形成されている。
【0037】
無目2は、無目本体2Aと、止めねじ等の止め具2Cで取り付け、取り外し自在になっていて、この取り付け、取り外しで無目本体2Aに対して開閉自在になっている左右2個の点検用カバー2Bとからなる。無目本体2Aは、左右のそれぞれの戸袋7の終端部まで延びる長さを有し、それぞれの点検用カバー2Bは、無目本体2Aの全長のうちの開口部6の半分の長さであって、開口部6内におけるそれぞれの引戸本体1の移動距離と対応する長さを有する。
【0038】
以上の無目2の内部には、引戸本体1を移動させるための2個の移動機構Aが引き分け式の2個の引戸本体1ごとに設けられ、これらの移動機構Aは、引戸本体1の移動方向である左右方向に直列的に配設されている。
【0039】
左右対称の形状及び構造となっているこれらの移動機構Aのうちの図1の右側の移動機構Aは、点検用カバー2Bを開けたときの無目本体2Aの内部構造が示されている図2及び図3に示されている。図2は、移動機構Aによって図1の右側の引戸本体1が閉じ限位置に達しているときを示し、図3は、この引戸本体1が開き限位置に達しているときを示す。図1の左側の移動機構Aによる図1の左側の引戸本体1の移動原理は、図2及び図3で示す右側の移動機構Aによる右側の引戸本体1の移動原理と同じである。
【0040】
図2及び図3に示すように、無目本体2Aの内部には引戸本体1の移動を案内するためのガイド部材であるガイドレール10が組み込まれ、移動機構Aを構成する部材であって、無目本体2Aの略半分に亘る長さを有するこのガイドレール10は、図1のS4―S4線断面図である図4に示すとおり、無目本体2Aの内部に設けられている取付部材11に取り付けられ、戸袋7の内部まで延びている。同一断面形状が長さ方向に連続しているこのガイドレール10は、取付部材11に取り付けられた基部10Aと、この基部10Aの下端から引戸本体1の厚さ方向に水平に延びるアーム部10Bと、このアーム部10Bの先端から垂直に立ち上がった係合部10Cとを有する。
【0041】
図2で示すように、引戸本体1には、ローラブラケット13,14に回転自在に取り付けられた2個のローラ15,16が引戸本体1の移動方向に配設され、ローラブラケット13,14を介して引戸本体1の上部に配置されているこれらのローラ15,16は、図4に示すように、引戸本体1の上方に不動部材となって水平に架設されているガイドレール10の係合部10Cに係合している。このため、引戸本体1は、ローラ15,16が係合部10C上を転動することによりガイドレール10に沿って移動するとともに、引戸本体1は、ガイドレール10の係合部10Cにローラ15,16及びローラブラケット13,14を介して吊り下げられた上吊り式となっている。
【0042】
また、図1に示すように、戸袋7に近い開口部6の床5には、垂直軸を中心に回転自在となったガイドローラ17が配置され、このガイドローラ17は、図4に示すとおり、引戸本体1の下端に下向きに開口して配置されているチャンネル部材1Bの内部に挿入されており、ガイドレール10に沿った引戸本体1の移動は、引戸本体1の下端がこのガイドローラ17で案内されながらなされる。
【0043】
図2に示されているように、ガイドレール10の引戸本体開き側の端部には、引戸本体1を開き限位置に停止させるためのストップ装置20が取り付けられ、このストップ装置20は、引戸本体閉じ側に向けて本体21に突設されたゴム等の弾性材料からなるストップ部材22と、本体21に取り付けられた小径ローラによる被係止部材23とを有する。一方、引戸本体1に設けられている2個のローラブラケット13,14のうち、引戸本体開き側のローラブラケット14の後端には板状の受け部材24が結合され、この受け部材24には板ばねの折り曲げで形成されている係止部材25が取り付けられている。
【0044】
引戸本体1を前記把持部1Aで開き側に移動させ、この移動が開き限位置に達すると、図3に示されているように、被係止部材23には、一旦上向きに湾曲変形してもとの形状に弾性復帰する係止部材25が係止するとともに、受け部材24はストップ部材22に当接し、これにより引戸本体1は開き限位置に停止する。
【0045】
また、引戸本体1の把持部1Aに引戸本体閉じ側への操作力を作用させた場合には、被係止部材23から上向きに弾性変形する係止部材25が離脱するため、引戸本体1はガイドレール10とガイドローラ17に案内されて閉じ側へ移動する。
【0046】
また、図2及び図3に示されているように、引戸本体1に設けられている2個のローラブラケット13,14のうち、引戸本体閉じ側のローラブラケット13には、引戸本体1を閉じ移動させるための駆動装置30のケーシング30Aがブラケット31で取り付けられている。駆動装置30はケーシング30A内に回転自在に収納されたリール33を有し、このリール33の内部には渦巻きばねが配置され、この渦巻きばねの一端はリール33に結合されているとともに、他端はケーシング30Aに結合されている。
【0047】
また、リール33には、図2及び図3で示されているナイロン紐又はワイヤー等からなる紐状部材34が巻かれているとともに、この紐状部材34の一端が結合されている。この紐状部材34はケーシング30Aから導出され、紐状部材34の他端は、不動部材となって前記無目本体2Aに取り付けられているブラケット9のピン部材35に係止されている。
【0048】
図2で示すように閉じ限位置に達している引戸本体1を把持部1Aで図3に示すように開き側へ移動させたときには、紐状部材34がリール33を回転させながら駆動装置30のケーシング30Aから繰り出され、このとき、リール33の内部の上記渦巻きばねがリール33の回転で蓄圧されるようになっている。このため、この後に把持部1Aから手を離すと(引戸本体1が図3のように閉じ限位置に達しているときには、前述のように、把持部1Aに操作力を作用させて被係止部材23から係止部材25を離脱させると)、渦巻きばねの蓄圧力によってリール33には、引戸本体1の開き移動時とは逆方向へ引戸本体1を移動させようとする回転力が生じているため、この回転力で緊張している紐状部材34の引張力によって引戸本体1は閉じ側へ引っ張られ、リール33が回転して紐状部材34を巻き取ることにより、引戸本体1は閉じ限位置まで自動的に移動する。
【0049】
したがって、本実施形態における引戸本体1を閉じ側へ自動的に移動させるための駆動装置30は渦巻きばね式であるとともに、紐状部材34の引張力による引張式駆動装置となっている。
【0050】
図2及び図3に示すように、ガイドレール10には、閉じ側への引戸本体1の移動速度を低速化させて制動させ、引戸本体1を閉じ限位置に減速させて到達させるための制動装置40が取り付けられている。この制動装置40は、シリンダ本体41と、シリンダ本体41にガイドレール10の長さ方向に伸縮自在に挿入されたピストンロッド42とを有するシリンダ装置で構成され、シリンダ本体41は、不動部材となっているガイドレール10に取り付けられている。
【0051】
引戸本体1に2個設けられているローラブラケット13,14のうち、引戸本体開き側のローラブラケット14には、ピストンロッド42の先端部が挿抜自在となったキャッチ部材44が取り付けられ、ピストンロッド42の先端部と、この先端部が挿入されるキャッチ部材44の内部とのうち、一方には磁石が設けられ、他方にはこの磁石に吸着する磁性材料が設けられている。このため、ピストンロッド42とキャッチ部材44とは、磁力で接続分離自在となっている。
【0052】
図2に示すように引戸本体1が閉じ限位置に達しているときには、シリンダ本体41に対して収縮しているピストンロッド42の先端部がキャッチ部材44の内部に挿入された状態になっており、引戸本体1を開き側へ移動させると、ピストンロッド42の先端部とキャッチ部材44とが上記磁力で接続されているため、ピストンロッド42はシリンダ本体41に対して伸び作動する。このピストンロッド42が伸び作動限に達してもさらに引戸本体1が開き側に移動すると、図3に示すように、ピストンロッド42とキャッチ部材44とが分離し、ピストンロッド42はその位置で停止する。また、引戸本体1が前記引張式駆動装置30の駆動力で閉じ側へ移動し始め、そして引戸本体1が所定位置に達すると、キャッチ部材44はピストンロッド42に当接してこれらのキャッチ部材44とピストンロッド42とが上記磁力で再度接続され、引戸本体1がさらに閉じ側へ移動することにより、ピストンロッド42はシリンダ本体41に対して収縮作動する。
【0053】
なお、ピストンロッド42の先端部と、この先端部が挿入されるキャッチ部材44の内部とに互いに磁性が逆となった磁石を設けることにより、ピストンロッド42とキャッチ部材44とを上記と同様に接続分離自在としてよい。
【0054】
シリンダ本体41には、ピストンロッド42が伸び作動したときに多量のエアをシリンダ本体41の内部に吸引し、ピストンロッド42が収縮作動したときにはこのエアを絞りながら排出するバルブが設けられている。このため、ピストンロッド42が伸び作動する引戸本体1の開き移動時には、引戸本体1を軽く移動させることができ、また、ピストンロッド42が収縮作動する引戸本体1の閉じ移動時には、引戸本体1がシリンダ本体41の内部のエア圧力によって制動されながら移動し、減速された速度で閉じ限位置に達するようになっている。
【0055】
図3に示すように、ガイドレール10における引戸本体閉じ側の端部には、引戸本体1の閉じ限位置を規定し、この位置で引戸本体1を停止させるための停止部材50が取り付けられている。この停止部材50は、ビス等の止着具51でガイドレール10に結合されたブラケット50Aと、このブラケット50Aに引戸本体1側に向けて取り付けられ、ゴム等の弾性材料で形成されたストップ部材50Bとからなる。図2で示すとおり、このストップ部材50Bに前記駆動装置30のケーシング30Aが当接することにより、引戸本体1は閉じ限位置に達してその位置で停止する。
【0056】
以上のことから、前記移動機構Aは、不動部材となっているガイドレール10や、可動部材である引戸本体1に取り付けられた駆動装置30、さらにはガイドレール10に取り付けられた制動装置40、停止部材50等によって構成されている。
【0057】
以上の説明は図1の左右のうちの右側の移動機構A及び引戸本体1についてであったが、左側の移動機構A及び引戸本体1についての形状、構造は、図2及び図3で示したものと左右対称であって、引戸本体開閉移動に関する原理は図2及び図3で説明したものと同じになっている。
【0058】
また、図2及び図3で示した駆動装置30の紐状部材34の端部が係止されるピン部材35が設けられた前記ブラケット9は、図1の左右の移動機構Aについて共通のものとなっている。図5はこのブラケット9の部分の拡大図であり、図5では、閉じ限位置に達している左右の引戸本体1が二点鎖線で示されている。
【0059】
また、図6は、ブラケット9の斜視図である。この図6で示されているように、ブラケット9は板金の折り曲げ加工で製造され、水平又は略水平な第1面部9Aと、第1面部9Aの後端から垂直下方又は略垂直下方へ延びる第2面部9Bと、第2面部9Bの下端から水平又は略水平に前方へ延びる第3面部9Cと、第3面部9Cの前端から垂直下方又は略垂直下方へ延びる第4面部9Dとからなる。第1面部9Aの下面には、左右2個の移動機構Aにおける駆動装置30の紐状部材34の端部が係止されるピン部材35が結合され、第3面部9Cには、左右2個の板状の係合部材51がビス等の止着具52で結合されている。これらの係合部材51には円形の孔53が形成されているとともに、孔53と対応する第3面部の左右2箇所には半円形の欠部54が形成されている。また、第4面部9Dには、左右2個のねじ孔55が形成されている。
【0060】
第2面部には左右2個の孔56が形成され、図5に示すように、これらの孔56に挿入されるビス等の止着具57によってブラケット9が図4で示した取付部材11に止着されることにより、ブラケット9は、左右2個のガイドレール10の間において、無目本体2Aに不動部材となって結合される。このように無目本体2Aに取り付けられたブラケット9のピン部材35には、駆動装置30の紐状部材34の端部が係止される。
【0061】
また、引戸本体1が停止部材50で規定される閉じ限位置に達したとき、引戸本体1に設けられているロック装置を操作すると、図5に示すように、このロック装置を構成しているストライク部材60が引戸本体1の上面を越えて上昇し、断面円形の丸棒からなるこのストライク部材60が図6で示した係合部材51の孔53及びブラケット9の欠部54に挿入係合するようになっている。すなわち、図1で示すように、引戸本体1にはロック装置用鍵穴61が設けられ、この鍵穴61にキーを挿入して回動操作すると、ストライク部材60が上下動し、上昇したストライク部材60が係合部材51の孔53及びブラケット9の欠部54に挿入係合することにより、閉じ限位置に達している引戸本体1はその位置でロックされる。
【0062】
また、図1で示した無目2の点検カバー2Bは、このカバーに形成されている孔に挿入した前記止め具2Cのねじ軸部を図6のブラケット9のねじ孔55に螺入することにより、カバー2Bにおける引戸本体閉じ側の端部が止められる。また、図2及び図3に示すように、前述した縦枠8にはねじ孔62が形成された小突起63が設けられ、このねじ孔62に螺入される止め具2Cにより、カバー2Bにおける引戸本体開き側の端部が止められる。
【0063】
このように点検カバー2Bは、カバー2Bの両端が止め具2Cで止められることにより、無目本体2Aに閉じられて取り付けられ、これらの止め具2Cを取り外すことにより、カバー2Bを無目本体2Aから取り外して開くことができる。カバー2Bを無目本体2Aから取り外して開くと、無目本体2Aの内部に配設されている移動機構Aについての点検、修理等の作業を行えることになる。
【0064】
以上説明したように、本実施形態によると、左右の移動機構Aにおける引戸本体閉じ側の端部にはブラケット9が配置され、このブラケット9には、左右の移動機構Aを構成する駆動装置30の紐状部材34を係止するための2個のピン部材35が取り付けられ、これらのピン部材35も左右の移動機構Aを構成する構成部材となっているため、ブラケット9はこれらの構成部材が取り付けられた取付部材になっているとともに、ブラケット9は左右の移動機構Aについて共通する共通部材となっている。
【0065】
このため、それぞれのピン部材35を無目本体2Aに取り付けるために2個のブラケットを個別に設ける必要がなく、1個のブラケット9ですみ、それだけ左右の移動機構Aのために用意しなければならない部材の個数を低減できる。また、ブラケット9は2個の移動機構Aについて兼用化された1個であるため、ブラケット9を含むこれらの移動機構Aについての組立作業の手間を少なくできる。
【0066】
また、ブラケット9は、引き分け式となった左右2個の引戸本体1に設けられたロック装置のストライク部材60が挿入係合する係合部材51を備えたものとなっているため、ブラケット9は、これらの引戸本体1を停止部材50で規定される閉じ側の停止位置でロックしておくためのロック装置を構成する構成部材ともなっている。このため、ブラケット9は、ロック装置を構成する構成部材を兼ねるものともなり、引戸装置のために製造、用意しなけれればないない部材の個数をそれだけ削減できる。
【0067】
さらに、ブラケット9には、無目2の左右2個の点検カバー2Bを止めるため止め具2Cが螺入されるねじ孔55が形成され、このねじ孔55に止め具2Cを螺入することにより、無目本体2Aに対して開閉自在となっているそれぞれのカバー2Bは閉じられるため、ブラケット9はこれらのカバー2Bを閉じておくためのカバー閉じ部材をも兼ねるものとなっている。このため、この点でも、引戸装置のために製造、用意しなけれればないない部材の個数をそれだけ削減できることとなる。
【0068】
なお、図1では、点検カバー2Bは左右の移動機構Aごととなった2個となっているが、この点検カバーを、2個のカバー2Bの合計分の長さとなった長寸の1個としてもよい。このようにした場合には、ブラケット9に形成するねじ孔55は1個だけでよい。
【0069】
図7は、左右の移動機構Aについての共通部材となっているブラケットの別実施形態を示す。この実施形態に係るブラケット69は、第1面部69Aの下面に1個のピン部材35を有するものとなっており、このピン部材35に、左右の移動機構Aにおける駆動装置30の2本の紐状部材34の端部が共通して係止されている。
【0070】
このため、この実施形態では、引戸本体1を移動させるための移動機構Aを構成する構成部材となっているピン部材35は、左右の移動機構Aに共通する共通部材となっており、ブラケット9が左右の移動機構Aについての共通部材となっていることを併せて、これらの移動機構Aのための用意しなければならない部材の個数を前記実施形態よりも一層低減できる。
【0071】
また、この実施形態では、ブラケット69の第2面部69Bの左右端部に前方へ突出した突起69Eが形成され、これらの突起69Eにゴム等の弾性材料で形成されたストップ部材70が取り付けられ、これらのストップ部材70に左右の引戸本体1に取り付けられている駆動装置30のケーシング30Aが当接することにより、これらの引戸本体1が閉じ限位置に達して停止するようになっている。
【0072】
このため、この実施形態のブラケット69は、移動機構Aにおける引戸本体閉じ側の端部に配置されて引戸本体1を閉じ位置で停止させるため停止部材を兼ねるものとなっているとともに、1個のブラケット69で左右の引戸本体1を閉じ位置で停止させることができるため、このブラケット69は、左右の移動機構Aについて共通する停止部材ともなる。
【0073】
図8は、左右の移動機構Aについての共通部材となっているブラケットのさらなる別実施形態を示す。この実施形態に係るブラケット79は、図7のブラケット69よりも第3面部79Cの左右長さが長くなっており、この第3面部79Cに、引戸本体1のロック装置用ストライク部材60が挿入係合する孔を形成している。
【0074】
このため、この実施形態に係るブラケット79には、図5及び図6で示された係合部材51が取り付けられておらず、係合部材51の省略によって部材の個数の低減が一層達成されている。
【0075】
【発明の効果】
本発明によると、少なくとも2個の引戸本体を移動させる移動機構のための部材の個数を低減できるという効果を得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る引戸装置の全体を示す正面図である。
【図2】図1で示された無目の内部に配置されている移動機構を示す図であって、引戸本体が閉じ限位置に達しているときを示す図である。
【図3】図1で示された無目の内部に配置されている移動機構を示す図であって、引戸本体が開き限位置に達しているときを示す図である。
【図4】図1のS4−S4線断面図である。
【図5】左右2個の移動機構を構成する部材を取り付けるための取付部材となっている図2及び図3で示されたブラケットの部分の拡大図である。
【図6】図5のブラケットの斜視図である。
【図7】別実施形態に係るブラケットを示す図5と同様の図である。
【図8】さらなる別実施形態に係るブラケットを示す図5と同様の図である。
【符号の説明】
1 引戸本体
2 無目
2A 無目本体
2B 無目のカバー
2C 止め具
9,69,79 移動機構を構成する部材が取り付けられた取付部材であって、2個の移動機構についての共通部材となっているブラケット
30 駆動装置
35 移動機構を構成する部材であって、駆動装置の紐状部材の端部が係止されるピン部材
40 制動装置
55 止め具が螺入されるねじ孔
60 引戸本体を閉じ位置でロックするためのロック装置用ストライク部材
A 移動機構

Claims (9)

  1. 引き分け式となっている左右2個の引戸本体と、
    これらの引戸本体を上吊り式とするために、ローラブラケットを介してこれらの引戸本体の上部に配置されているローラが係合しているガイドレールと、
    無目本体、及びこの無目本体に対して開閉自在となっているとともに、前記左右2個の引戸本体と対応する左右方向の長さを有する点検カバーからなり、前記無目本体の内部に前記引戸本体の移動を案内するための前記ガイドレールが組み込まれている無目と、
    前記引き分け式となっている前記左右2個の引戸本体の閉じ限位置と対応する位置において、前記無目本体の内部に不動部材となって配置されているブラケットと、
    を有し、
    前記ブラケットは、垂直下方又は略垂直下方へ延びる第1垂直面部と、この第1垂直面部の下端から水平又は略水平に前方へ延びる水平面部と、この水平面部の前端から垂直下方又は略垂直下方へ延びる第2垂直面部とを有し、これらの第1垂直面部と水平面部と第2垂直面部は、前記閉じ限位置に達しているときの前記左右2個の引戸本体に跨る左右方向の寸法を有するとともに、前記第1垂直面部は、前記ブラケットを前記無目本体の内部に不動部材として結合配置するための部分になっており、前記水平面部は、前記閉じ限位置に達しているときの前記左右2個の引戸本体の上面の上方に配置されていて、前記第2垂直面部は、これらの引戸本体の前方に配置されており、
    前記第2垂直面部に、前記点検カバーが止め具により止められることを特徴とする引戸装置。
  2. 請求項1に記載の引戸装置において、前記点検カバーの個数は、それぞれの前記引戸本体ごとに前記点検カバーが設けられた2個であることを特徴とする引戸装置。
  3. 請求項1に記載の引戸装置において、前記点検カバーの個数は、それぞれの前記引戸本体について前記点検カバーが同じになった1個となっていることを特徴とする引戸装置。
  4. 請求項1〜3のいずれかに記載の引戸装置において、前記水平面部には、前記2個の引戸本体のそれぞれに設けられたロック装置のストライク部材を挿入係合させるための係合部が設けられていることを特徴とする引戸装置。
  5. 請求項1〜4のいずれかに記載の引戸装置において、前記ガイドレールには、前記閉じ限位置に達した前記左右2個の引戸本体を停止させるための停止部材が取り付けられていることを特徴とする引戸装置。
  6. 請求項1〜4のいずれかに記載の引戸装置において、前記第1垂直面部の左右端部には、前記閉じ限位置に達した前記2個の引戸本体を停止させるためのストップ部材が取り付けられていることを特徴とする引戸装置。
  7. 請求項1〜6のいずれかに記載の引戸装置において、前記第1垂直面部は、前記ブラケットの第2面部であって、前記水平面部は、前記ブラケットの第3面部であり、前記第2垂直面部は、前記ブラケットの第4面部であり、
    前記ブラケットは、第1面部と、前記第2面部と、前記第3面部と、前記第4面部とからなり、水平又は略水平な前記第1面部の後端から垂直下方又は略垂直下方へ前記第2面部が延びており、
    前記左右2個の引戸本体のそれぞれに、紐状部材の引張力により引戸本体を閉じ側へ自動的に移動させるための引張式駆動装置が設けられ、これらの駆動装置のケーシングから導出されている前記紐状部材の端部が、前記第1面部の下面に設けられたピン部材に係止されていることを特徴とする引戸装置。
  8. 請求項7に記載の引戸装置装置において、前記ピン部材の個数は、それぞれの前記駆動装置の前記紐状部材ごとに前記ピン部材が設けられた2個となっていることを特徴とする引戸装置。
  9. 請求項7に記載の引戸装置装置において、前記ピン部材の個数は、それぞれの前記駆動装置の前記紐状部材について前記ピン部材が同じになった1個となっていることを特徴とする引戸装置。
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