JP4531650B2 - 開閉体用戸袋の掃除口構造 - Google Patents

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本発明は、開閉体を収納するための戸袋に設けられる掃除口の構造に係り、例えば、上吊り式を含めた引戸や移動間仕切りパネル等の開閉体を収納するための戸袋に利用することができるものである。
下記の特許文献1には、開閉移動する開閉体である上吊り式の引戸が開き移動したときに収納される戸袋に、この戸袋の内外を連通させる掃除口を設け、この掃除口により、戸袋の内部に溜まるごみや塵埃等を排出できるようにした引戸装置が示されている。そして、この特許文献1では、掃除口が常時開口していると、戸袋外部のごみ等が戸袋内部に侵入するおそれがあるため、掃除口は蓋で開閉可能となっており、この蓋は、掃除口にスライド自在に配置されたスライド式や、ヒンジを中心に回動する回動式となっている。
特開2001−3659号公報
掃除口に蓋を設けることは、上述のように戸袋外部のごみ等が戸袋内部に侵入するのを防止できるため、有効であるが、戸袋内部に溜まったごみ等を戸袋外部に排出するときには、この排出作業を容易に行えるようにするために、蓋に影響されずに掃除口の大きな開口面積を確保できるようにすることが求められる。
本発明の目的は、掃除口が蓋で開閉されるものになっていても、戸袋内部に溜まったごみ等を戸袋外部に排出する作業時等のときには、蓋に影響されずに掃除口の大きな開口面積を確保できるようになる開閉体用戸袋の掃除口構造を提供するところにある。
本発明に係る開閉体用戸袋の掃除口構造は、開閉移動する開閉体が開き移動したときに収納される戸袋に、この戸袋の内外を連通させて形成された掃除口と、この掃除口を開閉するための蓋と、を含んで構成されている開閉体用戸袋の掃除口構造において、前記蓋が前記掃除口に対して取り外し可能となっていることを特徴とするものである。
本発明では、掃除口を開閉する蓋は掃除口に対して取り外し可能となっているため、言い換えると、蓋は掃除口に対して着脱可能となっているため、通常時の掃除口を蓋で閉じておくことにより、戸袋外部のごみ等が戸袋内部に侵入するのを防止できるとともに、戸袋内部に溜まったごみ等を戸袋外部に排出する作業等を行うときには、蓋を掃除口から取り外すことにより、蓋で塞がれていた掃除口の本来の大きな開口面積を蓋に影響されずに確保できるようになり、これにより、上記作業等を容易に行えるようになる。
本発明において、掃除口を蓋で閉じたときにおけるこの蓋の戸袋の外面に対する配置位置は、任意である。その一例は、掃除口を閉じたときの蓋の配置位置を、戸袋の外面と面一の位置又はこの外面から戸袋の内側へずれた位置とすることである。
これによると、戸袋の外面が廊下や室内空間等を形成したり、廊下や室内空間に露出する構成となっていても、廊下を歩行する者や室内にいる者等にとって蓋が障害とならず、その廊下や室内空間の使い勝手が良くなる。
また、本発明において、蓋は、掃除口に対して取り外し可能であれば、掃除口に対して任意な止着手段で止着状態にできるようにしてもよく、その止着手段の個数も任意である。止着手段は、例えば、係止式のものでもよく、マグネット式のものでもよく、真空吸着式のものでもよく、フック式のものでもよく、係合式のものでもよく、ビス等の止め具を用いたものでもよく、これらのうちの少なくとも2個が複合されたもの等でもよい。
そして、止着手段を複数個とする場合には、全部の止着手段を同じ種類のものとしてもよく、全部の止着手段のうち、1個又は複数個を異なる種類の止着手段としてもよい。
また、蓋を掃除口に1個又は複数個の止着手段で止着状態とする場合には、この1個又は複数個の止着手段に、蓋を掃除口に係止する係止式止着手段を含ませておくことが好ましい。
これによると、係止式止着手段によって蓋を掃除口に一層確実に止着することができる。
そして、係止式止着手段が、掃除口を形成する掃除口形成部材と蓋とのうちの一方に設けられた突片部等による係止部と、他方に設けられ、係止部が遊合状態又は密入状態等で挿入される孔や凹部等による被係止部とを含んで構成される場合には、この係止式止着手段に、蓋が掃除口を閉じたときに圧縮され、この圧縮による反発弾性力により、被係止部に遊合状態で挿入された係止部を被係止部の縁部に押圧するための弾性部材を設けることが好ましい。
これによると、係止部が被係止部に遊合状態で挿入されても、蓋で掃除口が閉じられたときに弾性部材は圧縮され、この圧縮による反発弾性力によって係止部は被係止部の縁部に押圧されるため、係止式止着手段にがたつきが発生することが防止され、蓋を掃除口に安定させて配置することができる。
なお、弾性部材を取り付ける部材は任意であり、弾性部材を、蓋を構成する部材に取り付けてもよく、掃除口を形成する部材に取り付けてもよい。
また、本発明において、開閉体を収納する戸袋の構造は任意であり、例えば、外枠だけを構造材とする構造のものでもよく、外枠と補強部材が構造材となっている構造のもの等でもよい。
戸袋が補強部材を含んで形成されている場合には、この補強部材に掃除口用の開口部を形成することによって掃除口を補強部材に形成してもよく、また、補強部材が複数あり、これらの補強部材の間が空間になっている場合には、この空間の少なくとも一部に掃除口を形成してもよい。
後者によると、複数の補強部材の間の空間の少なくとも一部が掃除口として利用されるため、補強部材に掃除口用の開口部を特別に形成する必要がなく、したがって、戸袋に掃除口を設けることを容易に行え、また、補強部材に掃除口用の開口部を形成する必要がないため、補強部材の本来の強度をそのまま確保することができる。
また、上記空間の大きさは任意であり、この空間が戸袋の左右方向の全幅又は略全幅に渡る長さを有するものになっている場合には、掃除口は、この空間の全長又は略全長に渡る左右方向の長さを有するものとすることが好ましい。
これによると、掃除口は、戸袋の左右方向の全幅又は略全幅に渡る長さを有するものになり、大きな長さを有するため、戸袋の全幅又は略全幅に渡って戸袋内部を一層容易に掃除することが可能となる。
また、上述のように、戸袋が複数の補強部材を含んで形成され、これらの補強部材の間の空間に掃除口を形成する場合には、掃除口を、この掃除口の輪郭を形成する枠部材を含んで形成し、この枠部材と、上記空間を形成する複数の前記補強部材とを、戸袋の完成前に予め結合しておくことが好ましい。
これによると、上記枠部材と、上記空間を形成する複数の前記補強部材とは、補強部材等によって戸袋が組立施工される現場へ搬入される前において、例えば、工場で予め結合されることになり、このため、上記枠部材と上記複数の補強部材とを予め結合一体化されたユニットの状態にして上記現場へ搬入することができるとともに、戸袋の組立施工作業もユニットの状態で行え、搬入作業や組立作業等の各種作業を容易に行えるようになる。
また、本発明において、戸袋の内部へ開閉体が侵入するのを阻止するための開閉体侵入阻止手段を設け、この開閉体侵入阻止手段を、蓋を掃除口から取り外す操作を行うことにより作動するように構成することが好ましい。
これによると、戸袋内部に溜まったごみ等を戸袋外部へ排出する作業等を行うために蓋を掃除口から取り外す作業を行うと、開閉体侵入阻止手段が作動し、これによって開閉体が戸袋の内部に侵入することが阻止されるため、戸袋内部での作業を開閉体に影響されることなく容易かつより確実に行えることになる。
蓋を掃除口から取り外す作業を行うことによって開閉体侵入阻止手段が作動するようにする構成は、任意な構造のものでよく、その一例は、前述のように係止式止着手段で蓋を掃除口に係止する構造とする場合には、蓋を掃除口から取り外して係止式止着手段による係止を解除すると、この係止式止着手段に組み込まれていたばね等の飛び出し部材が飛び出して開閉体侵入阻止手段が作動するようになっている構造であり、また、他の例は、蓋に、この蓋を掃除口から取り外すときに蓋の外側へ露出操作される取手部材が設けられている場合には、この取手部材を露出させる操作によって開閉体侵入阻止手段が作動するように構成されている構造である。
このように蓋に、この蓋を掃除口から取り外すときに蓋の外側へ露出操作される取手部材が設けられ、この取手部材の露出操作によって開閉体侵入阻止手段が作動するように構成する場合には、取手部材の露出操作は、上下や左右等の回動操作でもよく、すなわち、取手部材は上下や左右等に回動自在な回動型の取手部材でもよく、あるいは、前後等の引き出し型の取手部材等でもよく、任意な形式の露出操作型の取手部材でよい。また、露出操作によって蓋の外側へ露出するのは、取手部材の一部でもよく、取手部材の全部でもよい。
また、開閉体侵入阻止手段は、蓋を掃除口から取り外す作業を行うことによって作動するものではなく、蓋を掃除口から取り外すことにより、この掃除口から作動させる操作が可能となっているものでもよい。すなわち、蓋が取り外された掃除口から手や工具等を戸袋の内部に挿入することにより、この手や工具等によって開閉体侵入阻止手段を作動させることができるようにしてもよい。
以上のように、蓋を掃除口から取り外す作業を行うことによって作動する開閉体侵入阻止手段や、蓋が取り外された掃除口から作動させる操作が可能となる開閉体侵入阻止手段を設ける場合において、これらの開閉体侵入阻止手段は、戸袋の内部における戸袋の出入口の近くの位置又はこの位置を含む戸袋の内部の箇所に設けることが好ましい。これによると、開閉体の戸袋内部への侵入移動を、戸袋の内部における戸袋の出入口の近くで阻止することができる。
また、これらの開閉体侵入阻止手段は、手や工具等を用いてもとの状態に復旧させることができるものでもよく、蓋を掃除口に取り付けることにより、自動的にもとの状態に復旧するものでもよい。
また、前記開閉体に、この開閉体を戸袋の内部に収納されない全閉位置に施錠するための施錠装置を設ける場合には、この施錠装置を、掃除口が形成されている戸袋の面と同じ側となっている開閉体の面の側から手操作されるものとすることが好ましい。
これによると、戸袋内部に溜まっているごみ等を戸袋外部へ排出する作業等を行うために蓋を掃除口から取り外す作業を行うときには、掃除口が形成されている戸袋の面と同じ側となっている開閉体の面の側から施錠装置を手操作できるため、この施錠装置によって開閉体を全閉位置に容易に施錠することができ、あるいは、上記施錠装置によって開閉体が全閉位置に施錠されているか否かを容易に確認することができ、これにより、開閉体が戸袋の内部に侵入することを施錠装置で阻止しながら、戸袋内部のごみ等の排出作業等を行えるようになる。
このような施錠装置を開閉体に設ける場合において、この施錠装置は、掃除口が形成されている戸袋の面と同じ側となっている開閉体の面の側から手操作されるものである限り、例えば、鎌錠や南京錠等のように、開閉体の片面(掃除口が形成されている戸袋の面と同じ側となっている開閉体の面)の側に配設され、この片面の側に、手で回動操作等される操作部材が設けられるものでもよく、あるいは、シリンダ錠のように、開閉体の両方の面に貫通した状態で開閉体に取り付けられ、掃除口が形成されている戸袋の面と同じ側となっている開閉体の面の側に、回転等の容易に手操作される例えばサムターン等の操作部材が設けられ、反対側の面の側からは、キーの差込み及びキーの回動操作等の特別の操作を行えるものであって、この特別の操作を行うことによって開錠することができるものでもよい。
本発明において、掃除口及びこの掃除口を開閉する蓋の形状は任意であり、例えば、これらの掃除口及び蓋を左右方向である横方向に長い横長としてもよく、また、縦長としてもよく、円形としてもよく、逆T字形等の異形等としてもよい。
また、1個の掃除口に対して蓋を複数個とし、これらの蓋の1個又は複数を取り外すことにより、掃除口を部分的に開口できるようにしてもよい。
また、本発明において、蓋で開閉される掃除口は戸袋の厚さ方向の片側の面だけに設けてもよく、両方の面に設けてもよい。
さらに、戸袋に設ける掃除口の個数は1個でもよく、複数個でもよい。掃除口の個数を複数個とする場合には、取り外し可能な蓋で開閉される掃除口は、1個でもよく、複数個でもよい。さらに、複数個の掃除口に対して蓋を1個とし、この蓋を複数個の掃除口の共通の蓋としてもよい。
また、戸袋の厚さ方向両側のうちの少なくとも一方に、柱等の構造物躯体が戸袋に近接状態又は接続状態で配置される場合には、戸袋の厚さ方向両側に掃除口を設けるとともに、これらの掃除口を、構造物躯体を避けた位置であって戸袋の左右の幅方向にずれた位置に設けることが好ましい。
これによると、柱等の構造物躯体が戸袋に近接状態又は接続状態で戸袋の厚さ方向両側のうちの少なくとも一方に配置されていても、戸袋の厚さ方向両側に設けられる掃除口は、構造物躯体を避けた位置であって戸袋の左右の幅方向にずれた位置に配置されるため、構造物躯体に影響されることなく、戸袋の左右方向の長い領域に渡って戸袋内部からごみ等を排出する作業等を行えるようになる。
また、蓋には、この蓋を掃除口にロックするためのロック装置を設けてもよく、このように、蓋にロック装置を設ける場合には、このロック装置の操作される操作部材が、蓋を掃除口から取り外したり掃除口に蓋をセットするときに用いる取手部材を兼ねていてもよい。そして、この操作部材を操作することにより、前述した開閉体侵入阻止手段が作動するように構成してもよい。
以上説明した本発明は、上吊り式の引戸や上下のレールに案内されて移動する雨戸、門扉等の一般的な引戸のための戸袋に適用できるとともに、移動式の間仕切りパネルのための戸袋にも適用でき、さらには開き戸のための戸袋等にも適用でき、本発明は、任意な開閉体を収納するための戸袋に適用できる。
本発明を上記引戸のための戸袋に適用する場合には、引戸は1枚でもよく、複数枚でもよい。そして、複数枚の引戸は引き違い式のものでもよく、引き分け式のものでもよく、引き違いと引き分けの複合式のものでもよく、多重引き式等のものでもよい。
また、本発明が適用される戸袋は、戸袋の厚さ方向の両方の外面が外部に露出した外面形成部材で形成されているもの、言い換えると、両外面露出型の戸袋でもよく、一方の外面が壁や柱等の構造物構成部となっていて、他方の外面が外部に露出した外面形成部材で形成されているもの、言い換えると、片外面露出型の戸袋でもよく、両方の外面が壁になっているもの、言い換えると壁収納(壁内臓)型の戸袋になっているものでもよい。
また、本発明が適用される戸袋は、ビル等の建物内に設置される開閉体のためのものでもよく、地下街等の構築物内に設置される開閉体のためのものでもよく、船舶等の交通手段に設置される開閉体のためのもの等でもよい。
また、以上説明した本発明は、蓋を掃除口にスライド可能に配置する場合や、蓋を掃除口にヒンジ等を中心に上下又は左右に回動可能に配置する場合等にも適用することができ、掃除口を蓋で開閉するための構造は任意である。
本発明によると、掃除口が蓋で開閉されるものになっていても、戸袋内部に溜まったごみ等を戸袋外部に排出する作業時等のときには、蓋に影響されずに掃除口の大きな開口面積を確保できるようになるという効果を得られる。
以下に本発明を実施するための形態を図面に基づいて説明する。本実施形態は、例えば、病院内の廊下と病室等のように、建物内の2つの空間の間に設置される出入り口用上吊り式引戸のための引戸装置の戸袋の場合である。
初めに図1〜3によってこの引戸装置の全体構造を説明する。図1において、建物内部に設けられている出入口用の開口部1は、左右に移動する開閉体である引戸2で開閉され、引戸2は、開口部1の上縁部を形成している上枠3の内部のレールから吊り下げられた上吊り式である。開口部1における戸先側の側縁部は戸先側竪額縁4で形成され、開口部1における戸尻側の側縁部は竪枠5で形成され、開口部1における下縁部は床6で形成されている。なお、床6に沓摺りが配置される場合には、開口部1の下端部はこの沓摺りで形成される。
竪枠5の後側は戸袋7になっており、この戸袋7の内部に、後退移動して開口部1を開けたときの引戸2が収納される。戸袋7の後端は戸尻側竪額縁8で形成され、上枠3は戸先側竪額縁4から戸尻側竪額縁8までの長さを有している。戸袋7の下端は、図1のS3−S3線断面図である図3に示されているように、幅木である下枠9で形成され、この下枠9は竪枠5から戸尻側竪額縁8までの長さを有する。
図1のS2−S2線断面図である図2に示されているように、上枠3の内部には、引戸2のための上吊り移動機構が示されている。上枠3の内面には補強部材10が取り付けられ、この補強部材10には上枠3とほぼ同じ長さのレール11が結合され、このレール11は縦断面L字状である。上枠3内に挿入されている引戸2の上部には、ローラ12がローラ保持部材13に取り付けられて回転自在に支持され、引戸2の移動方向に2個設けられているそれぞれのローラ12は、レール11に転動自在に係合している。これにより引戸2はレール11に吊り下げ支持されているとともに、レール11に案内されて開閉移動自在になっている。
また、図1で示す床6にはガイドローラ14が配置され、図2で示すとおり、このガイドローラ14は引戸2の下向きに開口した下フレーム2A内に挿入され、開口部1を開閉するためのレール11に沿った引戸2の移動は、引戸2の下端がガイドローラ14で案内されながら行われる。
上枠3の内部には、図面では示されていないが、引戸2を全閉位置に向かって自動的に閉じ移動させるための自動閉鎖装置と、閉じ移動している引戸2が全閉位置から所定距離の位置に達したときにその移動速度を減速させるための制動装置とが配置されている。自動閉鎖装置は、回転軸に渦巻きばねを巻回連結した渦巻きばね式のものであり、引戸2を図1で示す取手部材15で開き移動させると、引戸2に紐状部材を介して連結されている回転軸が渦巻きばねに戻しばね力を蓄圧しながら回転することになり、この蓄圧された戻しばね力によって引戸2は自動的に閉じ移動する。また、制動装置はエアシリンダによるものであり、引戸2が全閉位置から所定距離の位置に達すると、このエアシリンダのピストンロッドが引戸2で押されて収縮動を始めることになり、これで圧縮されるシリンダ内のエアのシリンダからの吐出量が逆止弁付きオリフィスで絞られることにより、引戸2の閉じ移動速度は減速される。
なお、上枠3にはカバー16(図2も参照)で塞がれている左右方向に長い点検口が形成されており、カバー16を上枠3に止めているビス17の取り外しでカバー16を上枠3から取り外すことにより、上記開口部1と同じ又は略同じの左右長さとなっている点検口により、上枠3の内部に収納配置されている上記上吊り移動機構や自動閉鎖装置、制動装置等を点検、整備することができる。
また、図1で示されているとおり、引戸2には、引戸2が全閉位置に達したときに、引戸2をこの全閉位置に施錠することができる施錠装置18が取り付けられている。引戸2の両面を貫通した状態でこの引戸2に取り付けられたシリンダ錠式のものとなっているこの施錠装置18は、手で回動操作されることによってロックバー18Aを上下動させることができる操作部材18Bを備えており、引戸2の内部に配置されているこのロックバー18Aが操作部材18Bの一方の方向への回動操作で上動したときには、ロックバー18Aの上端部分が上枠3に形成されている孔に挿入され、これによって引戸2は全閉位置に施錠され、また、操作部材18Bの他方の方向への回動操作でロックバー18Aが下動したときには、引戸2の施錠は開錠される。また、施錠装置18には、操作部材18Bが設けられている面とは反対側の面(図1の裏面側の面)において、キー溝が形成され、このキー溝へのキーの差込み及びキーの両方向への回動操作という特別の操作を行うことにより、ロックバー18Aは上下動して引戸2の施錠及び施錠の開錠を行える。
次に、前述した戸袋7の構造について説明する。この戸袋7は、壁20の内部に収納された壁収納型の戸袋になっている。そして、この戸袋7は、前記竪枠5と戸尻側竪額縁8との間に水平に架設された補強部材21によって補強されている。このため、戸袋7は、上枠3と竪枠5と戸尻側竪額縁8と下枠9と補強部材21とが、構造材になって構成されたものとなっている。戸袋7の左右方向の全幅に渡る長さとなっている補強部材21は、図1で示されているように、上下に間隔をあけて複数設けられているとともに、図3で分かるように、戸袋7の厚さ方向両側に設けられている。戸袋7の厚さ方向両側のうち、図1で示した施錠装置18が配置されている引戸2の面と同じ側の戸袋7の面には、図1で示されているとおり、合計6個の補強部材21A〜Fが配置されている。
図3の補強部材21Eについて示されているとおり、それぞれの補強部材21は、戸袋7の外側へ突出形成された上下中間部22と、この上下中間部22よりも戸袋7の内側に位置し、上下方向への延出長さを有する上部23、下部24と、上下中間部22と上部23を連結する水平又は略水平の上連結部25と、上下中間部22と下部24を連結する水平又は略水平の下連結部26とからなる断面ハット形状となっている。
図3で示されているように、上下の補強部材21同士の間や補強部材21と下枠9の間には、内側壁ボード27がこれらの補強部材21、下枠9に固定されて配置され、また、これらの内側壁ボード27や補強部材21、下枠9の外側には、外側壁ボード28が補強部材21、下枠9に固定されて配置されている。また、外側壁ボード28の表面には、壁クロス等による壁仕上げ材が施工され、これによって内側壁ボード27と外側壁ボード28で形成された前記壁20の表面は仕上げられるとともに、この壁20の内部に戸袋7が形成され、戸袋7は壁20に内部に収納された壁収納型となる。
図1で示されているように、戸袋7には、戸袋7の厚さ方向両側のうちの片側に配置された下2個の補強部材21Eと補強部材21Fの間において、掃除口30が戸袋7の下部の内外を連通した状態で、言い換えると、戸袋7の厚さ方向両側の壁20の片面下部を連通した状態で形成されている。この掃除口30が形成されている戸袋7の面は、引戸2の施錠装置18の操作部材18Bが配置されている面と同じ側の面である。図5は、掃除口30を形成する部材を示しており、掃除口30は、上下に間隔をあけて配置された上記2個の補強部材21E,21Fと、これらの補強部材21E,21Fに結合された四角形状の枠部材31とで形成され、この枠部材31は、上部31Aと、下部31Bと、左右の側部31C,31Dとからなる。補強部材21E,21Fは、他の補強部材21A〜Dと同じく、戸袋7の左右の全幅に渡る長さを有しているため、これらの補強部材21E,21Fの間の空間Sも戸袋7の左右の全幅に渡る長さを有するものとなっている。枠部材31は、この空間S内において、戸袋7の左右の略全幅に渡る長さとなっており、この枠部材31の内側開口部が掃除口30となっているため、この掃除口30も戸袋7の左右の略全幅に渡る長さとなっている。
なお、これらの補強部材21E,21Fと、掃除口30の輪郭を形成している枠部材31とを含む戸袋7用のそれぞれの構成部材は、工場で生産され、そして引戸装置の設置現場に搬送されて組み立てられ、これによって戸袋7及び上記壁20が完成するが、補強部材21E,21Fと枠部材31は、図6で示されているように、予め工場で結合一体化されてユニットとされ、このユニットが引戸装置の設置現場に搬送されて他の戸袋7用の構成部材と組み合わせられることにより、戸袋7及び壁20が組立施工される。この戸袋7の組立施工時には、掃除口30に相当する部分には、前述した内側壁ボード27や外側壁ボード28、壁仕上げ材は施工されない。これにより、壁20の内部に形成された戸袋7には、この戸袋7の内外、言い換えると、壁20の内外を貫通して形成された掃除口30が設けられる。
また、補強部材21A〜Fや内側壁ボード27、外側壁ボード28等による戸袋7及び壁20の組立施工後、図1で示されているように、補強部材21A〜Fのうち、上下寸法が最も大きい補強部材21Dの箇所と対応する壁20の外面には、手摺り29が取り付けられる。
掃除口30は、図1や図3、図5で示されている蓋32で開閉されるものとなっており、すなわち、上記枠部材31の内側開口部に蓋32が嵌合されるようになっている。また、掃除口30よりも少し上下寸法が小さくなっていて掃除口30と略同じ形状となっているこの蓋32は、掃除口30に対して取り外し可能、言い換えると、掃除口30に対して着脱可能となっている。次に、このように掃除口30に対して取り外し可能になっている蓋32について説明する。
図3で分かるように、蓋32の本体33は板金の折り曲げ品であり、この本体33の下辺部33Aの戸袋7内側の端部には、立上部33Bが形成されている。この立上部33Bは蓋32の左右長さの全長に渡って形成されている(図5参照)とともに、立上部33Bにはマグネット34が取り付けられ、図5で示すように、蓋32の左右の長さ方向に3個配置されているこのマグネット34が上記補強部材21Fの上部23に磁力で吸着することにより、蓋32の下部は掃除口30に止着される。このため、マグネット34は、蓋32の下部を掃除口30に止着するための止着手段Aを構成するものとなっている。
また、図3で示されているように、蓋32の本体33の上辺部33Cの戸袋7内側の端部には、上方への突出長さを有する突片部33Dが形成され、図5に示されているように、蓋32の左右の長さ方向に2個設けられているこの突片部33Dは、図3の一部拡大図である図4に示されているように、突片部33Dごとに枠部材31の上部31Aに形成された孔35と、突片部33Dごとに前記補強部材21Eの下連結部26に形成された孔36とに下側から挿入される。孔35についての戸袋7の内外方向の寸法は、突片部33Dについての戸袋7の内外方向の厚さ寸法よりも大きいが、孔36についての戸袋7の内外方向の寸法よりも小さい。それぞれの突片部33Dが、掃除口30を形成する掃除口形成部材となっている枠部材31に設けられた孔35と、この枠部材31が取り付けられている補強部材21に設けられた孔36とに遊合状態で挿入されることにより、蓋32の上部は掃除口30に係止されて止着される。
このため、突片部33Dと孔35,36とにより、蓋32の上部を掃除口30に止着するための係止式止着手段Bが構成され、突片部33Dはこの止着手段Bの係止部となっており、孔35,36は、この突片部33Dが遊合状態で挿入される被係止部となっている。
蓋32の本体33の裏面上部には、発泡樹脂等による弾性部材37が取り付けられ、上記係止式止着手段Bの一部を構成するものとなっているこの弾性部材37は、図5に示されているとおり、それぞれの突片部33Dごとに設けられている。突片部33Dが孔35,36に挿入されたときには、弾性部材37の背面は、図4で示されているように、補強部材21Eの下部24に当接するため、弾性部材37は戸袋7の内外方向に圧縮される。このため、圧縮された弾性部材37の反発弾性力により、突片部33Dは、孔35における戸袋7の厚さ方向外側の縁部35Aに押圧され、この押圧により、蓋32ががたつくことが防止される。
蓋32には、この蓋32を掃除口30に対して取り付け、取り外すための作業を行うときに用いられる取手部材40が設けられており、この取手部材40は、図1及び図5で示されているように、蓋32の左右の長さ方向に2個配置されている。それぞれの取手部材40は、図5で示されている取手部材ユニット41の一部として蓋32の本体33に取り付けられ、取手部材40が構成部材の1つとなっているこのユニット41の本体33への取り付けは、取手部材40が嵌合された縦長の開口部42Aを有するユニット41の基板42が、図4で示すように、本体33に補強板43と共に上下のビス44で止着されることによって行われている。
板材の折り曲げ等で製造されている取手部材40は、取手部材40の左右両端部に形成されたフランジ部40Aを有しており、これらのフランジ部40Aに、基板42に設けられている水平又は略水平の中心軸45が貫通している。このため、取手部材40は、中心軸45を中心に上下に回動自在となった回動型の取手部材となっている。取手部材40には、戸袋7の内側方向へ半円形となって突出した板状の湾曲部40Bが設けられており、この湾曲部40Bの下部には、下方へ延出したストッパ部40Cが設けられている。取手部材40は、中心軸45の位置よりも戸袋7の内側へ突出した湾曲部40Bを備えているため、取手部材40の重心位置は中心軸45の位置よりも戸袋7の内側にある。このため、取手部材40には、図4において、中心軸45を中心に自重によって左側へ回動しようとする回動力が常時作用しており、この回動は、ストッパ部40Cがユニット41の基板42の裏面に当接することによって停止する。このため、通常時の取手部材40は鉛直姿勢となっている。
このように鉛直姿勢となっている取手部材40の中心軸45よりも下側を指等で戸袋7の内側へ押す操作を行うと、図4の2点線鎖線40’で示されているように、取手部材40は中心軸45を中心に図4中右側へ回動し、これにより、取手部材40の上部は蓋32から戸袋7の外側へ露出する。これにより、それぞれの取手部材40を摘むことにより、蓋32を掃除口30から取り外す作業を行えることになり、また、蓋32を掃除口30に嵌め込んでこの蓋32を前記マグネット式止着手段Aと係止式止着手段Bで掃除口30に取り付ける作業も行えることになる。
なお、それぞれの取手部材40を摘むことによって蓋32を掃除口30から取り外す作業は、先ず、蓋32の下部を戸袋7の外側へ引っ張ることにより、マグネット34を、このマグネット34が吸着していた前記補強部材21Fの上部23から分離させ、このようにしてマグネット34を掃除口30の外側へ移動させてから、斜めとなった蓋32の全体を下側へ移動させることによって前記突片部33Dを孔35,36から引き抜くことにより行える。また、蓋32をマグネット式止着手段Aと係止式止着手段Bで掃除口30に取り付ける作業は、以上とは逆作業によって行える。
また、掃除口30に蓋32が取り付けられたとき、言い換えると、掃除口30が蓋32で閉じられたとき、この取手部材40を含む蓋32の位置は、図3で示されているように、戸袋7の外面7Aから戸袋7の内側へ距離Cだけずれた位置となっている。
前述した上吊り式引戸2を有する引戸装置が施工現場で組立施工され、引戸2の開閉移動が繰り返されて引戸装置が長期間使用されると、戸袋7の内部にはごみや塵埃等が溜まる。このようなごみ等を戸袋7の内部から排出する掃除作業を行う時には、引戸2が前述した自動閉鎖装置によって全閉位置へ移動しているのを確認した後、蓋32に設けられているそれぞれの取手部材40の上部を蓋32の外側へ露出させるための上記操作を行い、これによって上部が露出した取手部材40を摘むことにより、蓋32を掃除口30から取り外す。この状態が図7で示されている。この後、掃除機等を用いて又は用いないで掃除口30から戸袋7の内部の掃除作業を行い、この掃除作業が終了した後、蓋32を掃除口30に取り付けることにより、掃除口30を蓋32で塞ぐ。
以上説明した本実施形態によると、戸袋7に設けられている掃除口30は蓋32で開閉されるものとなっているため、通常時において、戸袋7の外部のごみ等が掃除口30を通って戸袋7内部に侵入するのを、掃除口30を塞いでいる蓋32で防止できるとともに、蓋32は掃除口30に対して取り外し可能となっているため、戸袋7の内部に溜まったごみ等を戸袋7の外部に排出する掃除作業のときには、蓋32を掃除口30から取り外すことにより、図7で示されているとおり、蓋32に影響されずに掃除口30の本来の大きな開口面積を確保できるようになり、これにより、掃除作業を容易に行える。
また、掃除作業後に掃除口30を蓋32で閉じたときには、蓋32の位置は、図3で示されているように、戸袋7の外面7Aから戸袋7の内側へずれた位置となっているため、戸袋7の近く、本実施形態では戸袋7が前記壁20の内部に収納形成されているため、この壁20の近くを歩行等する者にとって蓋32が障害とならず、壁20で形成されている廊下や室内空間の使い勝手が良くなる。
また、取手部材40は中心軸45を中心とする回動式のものであり、通常時の取手部材40は自重によって鉛直姿勢となっているため、取手部材40は蓋32から突出しておらず、この点でも上記廊下や室内空間の使い勝手が良くなる。
さらに、蓋32は、掃除口30に止着手段Aと止着手段Bとで取り付けられ、蓋32の上部を掃除口30に取り付ける止着手段Bは、蓋32の突片部33Dが掃除口30の孔35,36に挿入されることによって係止される係止式の止着手段であるため、掃除口30への蓋32の止着をより確実に行える。
また、突片部33Dが孔35,36に遊合状態で挿入されるようになっていても、蓋32には、孔35,36への突片部33Dの挿入が行われたときに、補強部材21Eの下部24で圧縮される弾性部材37が取り付けられ、この弾性部材37の圧縮による反発弾性力によって突片部33Dは孔35の縁部35Aに押圧されるため、蓋32はがたつくことなく掃除口30に取り付けられることになり、蓋32を掃除口30に安定させて配置することができる。
さらに、掃除口30は、戸袋7の強度を補強するための補強部材21Eと21Fとの間の空間Sを利用して形成されているため、掃除口30を戸袋7に形成するために、戸袋7の輪郭を形成する部材や戸袋7の強度を確保するための補強部材に、掃除口用の開口部を孔明け加工によって形成する必要がなくなり、このため、それだけ戸袋7用部材の製造作業を容易に行えるようになるとともに、戸袋7用部材の本来の強度を確保しながら掃除口30付きの戸袋7を形成することができる。
また、補強部材21Eと21Fは戸袋7の左右の全幅に渡る長さとなっているため、補強部材21Eと21Fとの間の空間Sを利用して形成されている掃除口30も、戸袋7の左右の略全幅に渡る大きな長さのものとすることができ、これにより、戸袋7の全体に渡って充分掃除作業を行うことができる。もちろん、掃除口30を戸袋7の左右の全幅に渡る大きな長さのものとしてもよい。
さらに、本実施形態では、補強部材21Eと21Fは、引戸装置の戸袋7が組立て施工される現場へ搬入される前の工場において、掃除口30の輪郭を形成する枠部材31によって予め結合一体化されており、補強部材21E,21Fと枠部材31はユニットの状態となって上記現場へ搬入されるため、この搬入作業や戸袋7の組立施工作業等をユニットの状態で行えることになり、このため、各種作業を容易に行える。
図8及び図9は、戸袋7の内部の掃除作業を行っているときに、図1で示した取手部材15で引戸2を開き移動させても、戸袋7の内部への引戸2の侵入を阻止できる引戸侵入阻止手段50を備えた実施形態を示す。この引戸侵入阻止手段50は、前記補強部材21Fにブラケット51で取り付けられた水平又は略水平の中心軸52と、この中心軸52を中心に下端が上下に回動自在となっている回動部材53と、この回動部材53の上端部分を前記補強部材21Eの下部24の背面に分離可能に止着するための止着具54とを含んで構成され、この止着具54は、例えば、マグネットやベルクロ等である。止着具54をマグネットとする場合には、このマグネットは回動部材53に取り付けてもよく、補強部材21Eの下部24に取り付けてもよい。
この引戸侵入阻止手段50は、図5で説明したように左右方向である蓋32の長さ方向に2個設けられる取手部材40のうち、引戸2で開閉される図1で示した出入口用の開口部1側の取手部材40と対応する位置、言い換えると、戸袋7の内部に引戸2を出入りさせるための戸袋7の出入口に近い戸袋7の内部位置に配置される。また、上端部分が止着具54で止着されて鉛直姿勢となっているときにおける回動部材53についての戸袋7の内外方向(戸袋7の厚さ方向)の位置は、戸袋7の内部に侵入する引戸2と干渉しない位置であるとともに、取手部材40を中心軸45を中心に回動させたとき、この取手部材40のストッパ部40Cと干渉する位置である。
戸袋7の内部に溜まっているごみ等を戸袋7の外部に排出するための掃除作業を行うときにおいて、蓋32を掃除口30から取り外すために、それぞれの取手部材40を前述したように中心軸45を中心に回動させ、これらの取手部材40の上部を蓋32の外側へ露出させる操作を行うと、図9で示されているとおり、それぞれ回動した取手部材40のストッパ部40Cは戸袋7の内側へ突出した状態となる。これにより、2個の取手部材40のうち、上記出入口用の開口部1側に配置されている取手部材40のストッパ部40Cは回動部材53に当接し、これによって回動部材53はこのストッパ部40Cからの押圧力で押され、止着具54による止着が解除されることにより、この回動部材53は下端の中心軸52を中心に倒れ回動し、この回動は、回動部材53の上端が、蓋32が設けられている側とは反対側の戸袋7の内面を形成している前記内側壁ボード27に当接することによって停止する。
これにより、戸袋7に内部における引戸2の移動経路が、戸袋7の入口部分において回動部材53で塞がれることになり、このため、掃除口30を通して戸袋7の内部の掃除作業を行っているときに、図1の取手部材15で引戸2を開き移動させても、引戸2が戸袋7の内部へ侵入するのを阻止することができる。
また、この実施形態によると、回動部材53を中心軸52を中心に倒れ回動させて戸袋7の内部における引戸2の移動経路を戸袋7の入口部分で回動部材53によって塞ぐことは、すなわち、引戸侵入阻止手段50が作動することは、蓋32を掃除口30から取り外すために、取手部材40の上部を回動露出させる操作を行ったときに自動的に実現できるため、掃除口30を通して戸袋7の内部の掃除作業を行うときに、戸袋7の内部への引戸2の侵入阻止をより確実に期待できることになる。
なお、掃除口30を通して戸袋7の内部を掃除した後は、蓋32で掃除口30を塞ぐ前に、掃除口30から挿入した手で回動部材53を元の鉛直姿勢に戻すことにより、回動部材53の上端部分を止着具54で補強部材21Eの下部24に止着し、この後、蓋32で掃除口30を塞ぐ作業を行えばよい。
また、図1で説明したように、引戸2に、この引戸2を全閉位置に施錠するための施錠装置18が設けられている場合には、前述したように、この施錠装置18の操作部材18Bを手で回動操作してロックバー18Aの上端部分を上枠3に形成されている孔に挿入し、これによって引戸2を全閉位置に施錠することにより、戸袋7の内部への引戸2の侵入を阻止し、この状態で掃除口30を通して戸袋7の内部を掃除する作業を行うことができる。
このように施錠装置18で引戸2を全閉位置に施錠して、掃除口30から戸袋7の内部を掃除する作業を行えるようにする場合においては、図1で示したように、この施錠装置18の手で回動操作される操作部材18Bを、掃除口30が形成されている戸袋7の面と同じ側となっている引戸2の面に配置し、これによってこの面の側から操作部材18Bを回動操作できるようにすることにより、掃除作業に際して、施錠装置18によって引戸2を全閉位置に容易に施錠することができ、あるいは、施錠装置18によって引戸2が全閉位置に施錠されているか否かを容易に確認してから、掃除口30を通して戸袋7の内部を掃除する作業を行うことができる。
図10は、別実施形態に係る引戸侵入阻止手段50’を示す。この引戸侵入阻止手段50’が適用される場合における蓋32の取手部材40’の上下寸法は、図8及び図9の実施形態における取手部材40の上下寸法よりも小さく、このため、蓋32を掃除口30から取り外すために取手部材40’を中心軸45を中心に回動させても、この取手部材40’のストッパ部40Cは回動部材53まで届かない。
しかし、この実施形態では、中心軸45を中心に回動させた取手部材40’を摘んで蓋32を掃除口30から取り外すと、これによって開口した掃除口30の内部に回動部材53が存在するため、この掃除口30から手で引戸侵入阻止手段50’を作動させる操作が可能な状態となる。すなわち、掃除口30から手を戸袋7の内部に差し入れ、この手によって回動部材53を押すことにより、図8及び図9の実施形態と同じく、止着具54による止着が解除されて回動部材53は下端の中心軸52を中心に倒れ回動することになる。これにより、戸袋7の内部の掃除作業を行っているときに、引戸2が戸袋7の内部に侵入することを阻止できる。
また、掃除作業が終了したときには、掃除口30から差し入れた手によって回動部材53を元の鉛直姿勢に戻すことにより、回動部材53の上端部分を止着具54で補強部材21Eの下部24に止着し、この後、蓋32で掃除口30を塞ぐ作業を行えばよい。
図11は、戸袋7の厚さ方向両側に、取り外し可能な蓋32が配置される掃除口30を設ける場合であって、戸袋7の厚さ方向両側のうちの少なくとも一方に、図示例では両方に、構造物躯体である柱60が戸袋7に接続状態で、言い換えると、戸袋7が内部に収納形成されている壁20に柱60が接続状態で配置されている場合の実施形態を示す平面図である。
このような場合には、戸袋7の厚さ方向両側の掃除口30は、柱60を避けた位置であって戸袋7の左右の幅方向にずれた位置に設ける。これによると、戸袋7の厚さ方向両側に設けられた掃除口30の重複量を少なくしながら又はなくしながら、戸袋7の左右方向の長い領域に渡って戸袋7の内部からごみ等を排出する作業を行えるようになる。
本発明は、引戸等の開閉体が収納される戸袋に、蓋で開閉される掃除口を設ける場合に利用することができる。
本発明の一実施形態に係る戸袋の掃除口構造が適用されている上吊り式引戸の装置の全体を示す正面図である。 図1のS2−S2線断面図である。 図1のS3−S3線断面図である。 図3の一部拡大図である。 掃除口を形成している部材と掃除口を開閉する蓋とを示す正面図である。 図5から蓋を取り外した状態であって、掃除口を形成するそれぞれの部材が予め結合一体化されてユニットとなっていることを示す正面図である。 蓋が取り外されたときの掃除口を示す図3と同様の図である。 戸袋の内部の掃除作業を行っているときに引戸を開き移動させても戸袋の内部への引戸の侵入を阻止できる引戸侵入阻止手段を備えた実施形態を示す図3と同様の図である。 図8の引戸侵入阻止手段が作動した状態を示す図3と同様の図である。 引戸侵入阻止手段の別実施形態を示す図9と同様の図である。 戸袋の厚さ方向両側に掃除口が形成されている場合であって、戸袋の厚さ方向両側に構造物躯体である柱が戸袋に接続状態で配置されている場合における掃除口の形成場所に係る実施形態を示す平面図である。
符号の説明
2 開閉体である引戸
7 戸袋
20 壁
21 補強部材
30 掃除口
31 掃除口の輪郭を形成する枠部材
32 蓋
33D 係止部である突片部
35,36 被係止部である孔
37 弾性部材
40,40’ 取手部材
50,50’ 開閉体侵入阻止手段である引戸侵入阻止手段
60 構造物躯体である柱
S 掃除口を設けるための補強部材同士の間の空間
A マグネット式止着手段
B 係止式止着手段

Claims (17)

  1. 開閉移動する開閉体が開き移動したときに収納される戸袋に、この戸袋の内外を連通させて形成された掃除口と、この掃除口を開閉するための蓋と、を含んで構成されている開閉体用戸袋の掃除口構造において、
    前記蓋が前記掃除口に対して取り外し可能となっており、
    前記掃除口を閉じたときの前記蓋をこの掃除口に止着状態とするための1個又は複数個の止着手段を有し、
    前記戸袋を内部に収納していて前記掃除口が形成されている壁は、前記戸袋を補強するための補強部材を含んで形成され、前記壁の厚さ内に配置されているこの補強部材は、前記戸袋の外側へ突出形成された第1部分と、この第1部分よりも前記戸袋の内側に位置し、上下方向への延出長さを有する第2部分とを備えており、
    前記1個又は複数個の止着手段は、前記第2部分よりも前記戸袋の外側に配置されていることを特徴とする開閉体用戸袋の掃除口構造。
  2. 請求項1に記載の開閉体用戸袋の掃除口構造において、前記1個又は複数個の止着手段には、前記蓋を前記掃除口に係止する係止式止着手段が含まれていることを特徴とする開閉体用戸袋の掃除口構造。
  3. 請求項1に記載の開閉体用戸袋の掃除口構造において、前記1個又は複数個の止着手段には、前記蓋を前記掃除口にマグネットで吸着するマグネット式止着手段が含まれていることを特徴とする開閉体用戸袋の掃除口構造。
  4. 請求項1に記載の開閉体用戸袋の掃除口構造において、前記止着手段は複数個あり、これらの止着手段には、前記蓋を前記掃除口に係止する係止式止着手段と、前記蓋を前記掃除口にマグネットで吸着するマグネット式止着手段とが含まれていることを特徴とする開閉体用戸袋の掃除口構造。
  5. 請求項2又は4に記載の開閉体用戸袋の掃除口構造において、係止式止着手段は、前記掃除口を形成する掃除口形成部材と前記蓋とのうちの一方に設けられた突片部等による係止部と、他方に設けられ、前記係止部が挿入される孔や凹部等による被係止部とを含んで構成されていることを特徴とする開閉体用戸袋の掃除口構造。
  6. 請求項5に記載の開閉体用戸袋の掃除口構造において、前記補強部材は前記掃除口形成部材となっているとともに、この補強部材は、前記第1部分と前記第2部分とを連結する水平又は略水平の第3部分を有し、この第3部分に前記被係止部が形成されていることを特徴とする開閉体用戸袋の掃除口構造。
  7. 請求項5に記載の開閉体用戸袋の掃除口構造において、前記係止式止着手段は、前記蓋が前記掃除口を閉じたときに圧縮され、この圧縮による反発弾性力により、前記被係止部に遊合状態で挿入された前記係止部を前記被係止部の縁部に押圧するための弾性部材とを含んで構成されていることを特徴とする開閉体用戸袋の掃除口構造。
  8. 請求項3又は4に記載の開閉体用戸袋の掃除口構造において、前記マグネットは前記蓋に取り付けられ、このマグネットが前記補強部材の第2部分に吸着することにより前記蓋が前記掃除口に止着されることを特徴とする開閉体用戸袋の掃除口構造。
  9. 請求項1〜8のいずれかに記載の開閉体用戸袋の掃除口構造において、前記補強部材は上下に間隔をあけて複数設けられ、これらの補強部材の間の空間の少なくとも一部に前記掃除口が形成されていることを特徴とする前記開閉体用戸袋の掃除口構造。
  10. 請求項9に記載の開閉体用戸袋の掃除口構造において、前記空間は前記戸袋の左右方向の全幅又は略全幅に渡る長さを有し、前記掃除口は前記空間の全長又は略全長に渡る左右方向の長さを有していることを特徴とする開閉体用戸袋の掃除口構造。
  11. 請求項9又は10に記載の開閉体用戸袋の掃除口構造において、前記掃除口は、この掃除口の輪郭を形成する枠部材を含んで形成されており、この枠部材と、前記空間を形成する複数の前記補強部材とが、前記戸袋の完成前に予め結合されていることを特徴とする開閉体用戸袋の掃除口構造。
  12. 請求項1〜11のいずれかに記載の開閉体用戸袋の掃除口構造において、前記戸袋の内部への前記開閉体の侵入を阻止するための開閉体侵入阻止手段を備えており、この開閉体侵入阻止手段は、前記蓋を前記掃除口から取り外す操作を行うことにより作動することを特徴とする開閉体用戸袋の掃除口構造。
  13. 請求項12に記載の開閉体用戸袋の掃除口構造において、前記蓋には、この蓋を前記掃除口から取り外すときに前記蓋の外側へ露出操作される取手部材が設けられ、この取手部材の露出操作によって前記開閉体侵入阻止手段は作動することを特徴とする開閉体用戸袋の掃除口構造。
  14. 請求項1〜11のいずれかに記載の開閉体用戸袋の掃除口構造において、前記戸袋の内部への前記開閉体の侵入を阻止するための開閉体侵入阻止手段を備えており、この開閉体侵入阻止手段は、前記蓋が取り外された前記掃除口から作動させる操作が可能となっていることを特徴とする開閉体用戸袋の掃除口構造。
  15. 請求項1〜14のいずれかに記載の開閉体用戸袋の掃除口構造において、前記開閉体には、この開閉体を前記戸袋の内部に収納されない全閉位置に施錠するための施錠装置が設けられており、この施錠装置は、前記掃除口が形成されている前記戸袋の面と同じ側となっている前記開閉体の面の側から手操作されることを特徴とする開閉体用戸袋の掃除口構造。
  16. 請求項1〜15のいずれかに記載の開閉体用戸袋の掃除口構造において、前記戸袋の厚さ方向両側のうちの少なくとも一方には、柱等の構造物躯体が前記戸袋に近接状態又は接続状態で配置され、前記戸袋の厚さ方向両側に前記掃除口が設けられているとともに、これらの掃除口は、前記構造物躯体を避けた位置であって前記戸袋の左右の幅方向にずれた位置に設けられていることを特徴とする開閉体用戸袋の掃除口構造。
  17. 請求項1〜16のいずれかに記載の開閉体用戸袋の掃除口構造において、前記開閉体は引戸であることを特徴とする開閉体用戸袋の掃除口構造。
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