JP7413015B2 - 建具 - Google Patents

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Description

本発明は、建具に関する。
従来、建物の玄関口に設けられている建具を対象として、ユーザの留守中に荷物の受け渡しを可能にするための技術の一つとして、玄関口の一部を開閉するための扉(以下、「玄関側扉」と称する)と、建物の屋内側において、玄関口の他の一部に対向する位置に設けられた収納部であって荷物を収納するための収納部と、玄関口の他の一部を開閉するための外扉であって当該外扉を開放操作することで建物の外側から荷物を収納部に収納可能にする外扉とを備えた技術が提案されている(例えば、特許文献1参照)。また、この収納部は、例えば、収納空間を覆う複数のパネル体と、パネル体を支持する複数の柱部とを固定具を用いて組み合わせて構成された収納本体部を備えて構成することができる。
実用新案登録第3077727号公報
ところで、建具の収納部を現場で施工する方法の一つとして、柱部を設置してから柱部同士の相互間にパネル体を設置する方法が考えられる。ここで、上記方法において、例えば、パネル体と柱部とを固定具で接続する際に、収納空間の外側からのみしか当該接続する作業ができないとすると、建具周辺の作業スペースが確保しづらい場合に当該接続する作業を行うことが難しくなる可能性があることから、収納部の設置性を高める観点からは改善の余地があった。
本発明は、上記従来技術における課題を解決するためのものであって、収納部の設置性を高めることが可能になる、建具を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、請求項1に記載の建具は、建物の開口部に設けられた建具であり、前記開口部の周縁に設けられた枠体と、前記開口部の少なくとも一部である収納開口部であり、当該収納開口部よりも当該建具の背面側に設けられた収納部に収納対象を収納可能にするための収納開口部を開閉する収納開閉体と、を備えた建具であって、前記収納部は、複数の収納側枠材と、前記収納側枠材同士の相互間、又は前記収納側枠材と前記枠体を構成する枠側枠材との相互間に設けられた収納側パネルと、前記収納側枠材又は前記枠側枠材と前記収納側パネルとの相互間に設けられた収納側接続部材であって、固定具及び当該収納側接続部材を用いて前記収納側枠材又は前記枠側枠材と前記収納側パネルとを接続する収納側接続部材と、を備え、前記収納部に覆われる収納空間の内部から前記固定具を前記収納側接続部材に対して取り付けることができ、且つ、前記固定具及び前記収納側接続部材が前記収納側枠材、前記枠側枠材、又は前記収納側パネルよりも前記収納部の内側に向けて突出しないように、前記収納側接続部材を構成し、前記固定具は、ネジ又はビスであり、前記収納空間の内部から前記固定具を前記収納側接続部材に対して取り付けることが前記収納側接続部材によって阻害されないように、前記収納側接続部材を構成した。
請求項2に記載の建具は、請求項1に記載の建具において、前記固定具及び前記収納側接続部材が前記収納側枠材、前記枠側枠材、又は前記収納側パネルよりも前記収納部の外側に向けて突出しないように、前記収納側接続部材を構成した。
請求項3に記載の建具は、請求項1又は2に記載の建具において、前記収納側接続部材は、前記収納側枠材又は前記枠側枠材に取り付けられた枠材側接続部材と、前記収納側パネルに取り付けられたパネル側接続部材であって、前記固定具を介して前記枠材側接続部材と接続されるパネル側接続部材と、を備え、前記枠材側接続部材及び前記パネル側接続部材の各々の横断面形状を、L字状とし、前記収納空間の内部から前記固定具を介して前記枠材側接続部材と前記パネル側接続部材とを接続することが、前記枠材側接続部材又は前記パネル側接続部材のいずれによっても阻害されないように、前記枠材側接続部材及び前記パネル側接続部材を設けた。
請求項4に記載の建具は、請求項3に記載の建具において、前記枠材側接続部材を、取付部を介して前記収納側枠材又は前記枠側枠材に対して取り付け、前記取付部を、前記枠材側接続部材に接続される前記固定具の近傍位置に設けた。
請求項5に記載の建具は、請求項3に記載の建具において、前記枠材側接続部材を、取付部を介して前記収納側枠材又は前記枠側枠材に対して取り付け、前記取付部を、前記固定具の取り付けを阻害しないように設けた。
請求項6に記載の建具は、請求項1から5のいずれか一項に記載の建具において、前記開口部の一部である前記収納開口部を開閉する前記収納開閉体と、前記開口部の他の一部である通行開口部であり、通行対象を通行させるための通行開口部を開閉する通行開閉体と、を備える。
請求項7に記載の建具の設置方法は、建物の開口部に設けられた建具であり、前記開口部の周縁に設けられた枠体と、前記開口部の少なくとも一部である収納開口部であり、当該収納開口部よりも当該建具の背面側に設けられた収納部に収納対象を収納可能にするための収納開口部を開閉する収納開閉体と、を備えた建具を設置するための設置方法であって、前記枠体を設置する第1設置工程と、前記収納部を構成する収納枠体を設置する第2設置工程と、前記収納部に覆われる収納空間の内部から、固定具及び収納側接続部材を用いて、前記収納枠体を構成する収納側枠材又は前記枠体を構成する枠側枠材と前記収納部を構成する収納側パネルとを接続する接続工程と、を含み、前記固定具は、ネジ又はビスであり、前記収納空間の内部から前記固定具を前記収納側接続部材に対して取り付けることが前記収納側接続部材によって阻害されないように、前記収納側接続部材を構成した。
請求項1に記載の建具、及び請求項7に記載の建具の設置方法によれば、収納空間の内部において固定具を収納側接続部材に対して取り付けることができ、且つ、固定具及び収納側接続部材が収納側枠材、枠側枠材、又は収納側パネルよりも収納部の内側に向けて突出しないように、収納側接続部材を構成したので、収納空間の内部において固定具を収納側接続部材に対して取り付けることができる。よって、例えば、収納部が建物の躯体に囲繞されている場合でも固定具の取付作業を行うことができ、収納部の設置性を高めることができる。また、固定具及び収納側接続部材が収納側枠材、枠側枠材、又は収納側パネルよりも収納部の内側に向けて突出することを防止できる。よって、収納対象を固定具又は収納側接続部材と接触しないように収納でき、収納部の収納性を確保できる。
請求項2に記載の建具によれば、固定具及び収納側接続部材が収納側枠材、枠側枠材、又は収納側パネルよりも収納部の外側に向けて突出しないように、収納側接続部材を構成したので、固定具及び収納側接続部材が収納側枠材、枠側枠材、又は収納側パネルよりも収納部の外側に向けて突出することを防止できる。よって、収納部が建物の躯体に囲繞されている場合でも、固定具と躯体との接触によって収納部の設置が阻害されることを回避でき、収納部の設置性を高めやすくなる。
請求項3に記載の建具によれば、収納側接続部材は、収納側枠材又は枠側枠材に取り付けられた枠材側接続部材と、収納側パネルに取り付けられたパネル側接続部材であって、固定具を介して枠材側接続部材と接続されるパネル側接続部材と、を備えるので、収納側枠材又は枠側枠材と収納側パネルとを比較的容易に接続でき、収納部の設置性を高めやすくなる。
請求項4に記載の建具によれば、取付部を、枠材側接続部材に接続される固定具の近傍位置に設けたので、取付部を、固定具の近傍位置に設けない場合に比べて、枠材側接続部材の変形により取付部に生じる負荷を軽減でき、取付部が破損することを回避できる。
請求項5に記載の建具によれば、取付部を、固定具の取り付けを阻害しないように設けたので、取付部によって固定具の取り付けが阻害されることを回避でき、収納部の設置性を維持できる。
請求項6に記載の建具によれば、開口部の一部である収納開口部を開閉する収納開閉体と、開口部の他の一部である通行開口部であり、通行対象を通行させるための通行開口部を開閉する通行開閉体と、を備えるので、通行開閉体と隣接して収納部を設けた場合でも、固定具の取付作業を効率的に行うことができ、建具の設置性を高めることができる。
本発明の実施の形態に係る建具を示す図であり、(a)は通行全閉状態且つ収納全閉状態を示す正面図、(b)は通行全閉状態且つ収納全開状態を示す正面図である。 建具を示す図であり、(a)は通行全閉状態且つ収納全閉状態を示す背面図、(b)は(a)の左側面図である(一部図示省略)。 図1(a)のA-A矢視断面図である。 図3の第1収納側接続部材の周辺領域の拡大図である。 図3の第4収納側接続部材の周辺領域の拡大図である。 図3のB-B矢視断面図であり、(a)は取出全閉状態を示す図、(b)は取出全開状態を示す図である。 図6(a)の開度制限部の周辺領域の拡大図である。 図3のC-C矢視断面図である(一部図示省略)。 図3のD-D矢視断面図である(一部図示省略)。 枠体及び収納枠体を示す正面図である(一部図示省略)。 図10の平面図である。
以下に添付図面を参照して、この発明に係る建具の実施の形態を詳細に説明する。まず、〔I〕実施の形態の基本的概念を説明した後、〔II〕実施の形態の具体的内容について説明し、最後に、〔III〕実施の形態に対する変形例について説明する。ただし、実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
〔I〕実施の形態の基本的概念
まず、実施の形態の基本的概念について説明する。実施の形態は、概略的に、建物の開口部の周縁に設けられた枠体と、開口部の少なくとも一部である収納開口部であり、当該収納開口部よりも建具の背面側に設けられた収納部に収納対象を収納可能にするための収納開口部を開閉する収納開閉体と、を備えた建具に関するものである。
ここで、「建物」の具体的な構造や種類は任意であるが、例えば、戸建て住宅、アパートやマンションの如き集合住宅、オフィスビル、商業施設、及び公共施設等を含む概念である。また、「建物の開口部」とは、建物の躯体の一部分(例えば、壁、床、天井等)において出入口や窓を設置するために形成された開口部であり、実施の形態では、収納開口部及び通行開口部を有する。このうち、「収納開口部」は、開口部の他の一部であり、収納部に収納対象(例えば、宅配物、宅配物以外の荷物等)を収納可能にするための開口部である。また、「通行開口部」は、開口部の一部であり、通行対象(例えば、人、動物等)を通行させるための開口部である。なお、実施の形態に係る建具には、通行開口部を開閉する通行開閉体が設けられているものとする。
また、「収納開閉体の開閉状態」とは、例えば「収納全閉状態」、「収納全開状態」、及び「収納半開状態」を含む概念である。このうち、「収納全閉状態」とは、収納開閉体によって収納開口部を全閉した状態であり、実施の形態では、収納全閉状態における収納開閉体の位置を「収納全閉位置」と称する。また、「収納全開状態」とは、収納開閉体によって収納開口部を全開した状態であり、実施の形態では、収納全開状態における収納開閉体の位置を「収納全開位置」と称する。また、「収納半開状態」とは、収納開閉体が収納全閉位置と収納全開位置との間に位置している状態である。
また、「通行開閉体の開閉状態」とは、例えば「通行全閉状態」、「通行全開状態」、及び「通行半開状態」を含む概念である。このうち、「通行全閉状態」とは、通行開閉体によって通行開口部を全閉した状態であり、実施の形態では、通行全閉状態における通行開閉体の位置を「通行全閉位置」と称する。また、「通行全開状態」とは、通行開閉体によって通行開口部を全開した状態であり、実施の形態では、通行全開状態における通行開閉体の位置を「通行全開位置」と称する。また、「通行半開状態」とは、通行開閉体が通行全閉位置と通行全開位置との間に位置している状態である。
また、「建具」とは、開口部に設置される構造体であって、開口部の出入りを抑制又は制限するための構造体を意味する。また、建具の取り付け位置や用途は任意であるが、例えば玄関に設置される「玄関用建具」、勝手口や通用口に設置される「勝手口用建具」、あるいは建物内部に設置される「室内用建具」等を含む。また、建具の開閉構造は任意であり、例えば、通行開閉体及び収納開閉体の各々が片開式の開閉体である建具、通行開閉体及び収納開閉体の各々が片引き式の開閉体である建具、通行開閉体又は収納開閉体のいずれか一方が片開式であり、通行開閉体又は収納開閉体のいずれか他方が片引き式の開閉体である建具等を含む概念である。以下、実施の形態では、建具が、集合住宅の如き建物の玄関に設けられた建具であって、通行開閉体及び収納開閉体の各々が片開式の開閉体である建具について説明する。
〔II〕実施の形態の具体的内容
次に、実施の形態の具体的内容について説明する。
(構成)
最初に、実施の形態に係る建具の構成について説明する。以下の説明では、図1のX方向を建具の左右方向(-X方向を建具の左方向、+X方向を建具の右方向)、図2のY方向を建具の前後方向(+Y方向を建具の前方向(建具の正面側の方向又は建物の屋外側の方向)、-Y方向を建具の後方向(建具の背面側の方向又は建物の屋内側の方向))、図1のZ方向を建具の上下方向(+Z方向を建具の上方向、-Z方向を建具の下方向)と称する。
図1から図3に示すように、この建具1は、概略的に、枠体10、通行開閉体20、収納開閉体30、通行ヒンジ部40、収納ヒンジ部50、及び収納部60を備えている。ただし、建具1に関する特記しない構成については、従来と同様であるものとして説明を省略する。なお、建具1を構成する各種部材同士の取付方法(又は接続方法)については任意であるが、例えば、取付側の部材又は取付相手側の部材に形成された取付孔(例えば、リベット孔、ネジ孔、ビス孔等)を介して、取付側の部材を取付相手側の部材に対して固定具(例えば、リベット、取付ネジ、ビス等)、溶接、接着剤、両面テープ等によって取り付ける(又は接続する)方法が採用されている。
ここで、通行開口部2a、収納開口部2b、及び後述の取出口4の具体的な形状及び大きさについては任意であるが、実施の形態では、以下の通りとなる。すなわち、形状については、矩形状(具体的には、上下方向に長い長方形状)に設定している。また、幅については、収納開口部2bの幅(左右方向の長さ)を後述の取出口4の幅(前後方向の長さ)よりも長く設定しており、通行開口部2aの幅(左右方向の長さ)を収納開口部2bの幅よりも長く設定している(すなわち、後述の取出口4の幅<収納開口部2bの幅<通行開口部2aの幅)。また、高さについては、収納開口部2bの高さ(上下方向の長さ)を後述の取出口4の高さ(上下方向の長さ)よりも長く設定しており、通行開口部2aの高さ(上下方向の長さ)を収納開口部2bの高さと同一に設定している(すなわち、後述の取出口4の高さ<収納開口部2bの高さ=通行開口部2aの高さ)。また、収納開口部2b及び通行開口部2aの各々の高さを開口部2の高さ(上下方向の長さ)と略同一に設定している(すなわち、収納開口部2b及び通行開口部2aは、開口部2の上下方向の略全長にわたって形成されている)。なお、通行開口部2a、収納開口部2b、及び後述の取出口4の各々に対応する開閉体(すなわち、通行開閉体20、収納開閉体30、及び後述の取出開閉体130)の具体的な大きさについても、上述した通行開口部2a、収納開口部2b、及び後述の取出口4の大きさと略同一に設定している。
(構成-枠体)
図1に戻り、まず、枠体10の構成について説明する。この枠体10は、開口部2(具体的には、通行開口部2a(図1では開口部2の右側に位置する)と、収納開口部2b(図1では開口部2の左側に位置する)とを有する開口部2)の周縁に設けられるものであり、図1、図10、図11に示すように、左右一対の縦枠11、12(枠側枠材)、上下一対の横枠13、14(枠側枠材)、及び方立15(枠側枠材)を備えている。
このうち、縦枠11、12、及び横枠13、14は、例えば鋼製(一例として、スチール製又はステンレス製)の長尺状体にて形成されており、それぞれ開口部2の周縁における建物の躯体3に公知の方法で直接的に固定され、相互に組み合わせられることで全体として正面矩形環状の枠を構成する。また、方立15は、通行開口部2aと収納開口部2bとを仕切るものであり、例えば鋼製の長尺状体にて形成されており、左右一対の縦枠11、12の相互間に設けられており、上下一対の横枠13、14に対して公知の方法で直接的に固定されている。以下では、必要に応じて、左右一対の縦枠11、12のうち、通行開閉体20側(図1では、右側)に位置する縦枠11を「通行縦枠11」と称し、収納開閉体30側(図1では、左側)に位置する縦枠12を「収納縦枠12」と称する。また、上下一対の横枠13、14のうち、左右一対の縦枠11、12の各々の上端部と接続された横枠13を「上横枠13」と称し、左右一対の縦枠11、12の各々の下端部と接続された横枠14(下横枠)を「くつずり横枠14」と称する。
また、図3に示すように、この方立15には、通行デッドボルト受け(図示省略)、収納デッドボルト受け15g、通行ラッチ受け(図示省略)、収納ラッチ受け(図示省略)、及びドアガード受け(図示省略)が設けられている。
このうち、通行デッドボルト受けは、通行全閉状態において、通行開閉体20に設けられた後述の通行施錠部25のデッドボルトを受けるための通行デッドボルト受容手段であり、当該デッドボルトと対応する位置に配置されている。また、収納デッドボルト受け15gは、収納全閉状態において、収納開閉体30に設けられた後述の収納施錠部180のデッドボルトを受けるための収納デッドボルト受容手段であり、当該デッドボルトと対応する位置に配置されている。また、通行ラッチ受けは、通行開閉体20に設けられた後述のラッチを受けるための通行ラッチ受容手段であり、当該ラッチと対応する位置に配置されている。ドアガード受けは、通行開閉体20に設けられた後述の通行ドアガード26を受けるためのドアガード受容手段であり、後述の通行ドアガード26と対応する位置に配置されている。なお、この枠体10の構成の詳細については、後述する。
(構成-通行開閉体)
図1に戻り、次に、通行開閉体20の構成について説明する。通行開閉体20は、通行開口部2aを開閉するためのものである。この通行開閉体20は、例えば公知の開閉体(一例として、防火仕様の開閉体)等にて形成されており、具体的には、図1から図3に示すように、通行開閉体フレーム21、屋外側通行表面材22、及び屋内側通行表面材23を備えている。
(構成-通行開閉体-通行開閉体フレーム)
通行開閉体フレーム21は、通行開閉体20の剛性を主として担うものである。この通行開閉体フレーム21は、例えば耐火性材料(一例として、鋼材等)にて形成された長尺な力骨を複数組み合わせることによって、正面形状が矩形環状となるように形成されており、具体的には、図3に示すように、左右一対の縦力骨21a及び上下一対の横力骨(図示省略)を備えている。このうち、左右一対の縦力骨21aは、長手方向の長さが相互に略同一となるように形成されており、上下方向に略沿うように配置されている。また、上下一対の横力骨は、長手方向の長さが相互に略同一となるように形成されており、左右方向に略沿うように配置されている。
(構成-通行開閉体-屋外側通行表面材、屋内側通行表面材)
屋外側通行表面材22及び屋内側通行表面材23は、通行開閉体フレーム21を覆うためのものである。これら屋外側通行表面材22及び屋内側通行表面材23は、例えば公知の表面材(一例として、鋼製の化粧板)等を用いて構成され、通行開閉体フレーム21を覆うように設けられており、具体的には、通行開閉体フレーム21を建物の屋外側及び屋内側から挟むように配置され、通行開閉体フレーム21に対して接着剤等によって固定されている。
(構成-通行開閉体-その他の構成)
また、図1に示すように、通行開閉体20の戸先側には、ユーザが通行開閉体20の開閉操作を行うための通行把手部24(例えば、ラッチ付きの公知の取手)と、通行開閉体20を施錠するための通行施錠部25であって、デッドボルトを備える通行施錠部25と、が設けられている。
また、図2に示すように、通行開閉体20における建物の屋内側には、通行ドアガード26及び通行ドアクローザ27が設けられている。このうち、通行ドアガード26は、通行開閉体20の開度を一定以下に制限するためのものであり、例えば公知の開き戸用のドアガード等を用いて構成されている。また、通行ドアクローザ27は、通行開閉体20が開かれた場合に、通行開閉体20を安全な速度で自動的に閉じるためのものであると共に、通行開閉体20の回動状態が通行全開状態以上の状態になることを規制するためのものであり、例えば公知のドアクローザ等を用いて構成され、通行開閉体20及び上横枠13に対して接続されている。
(構成-収納開閉体)
図1に戻り、次に、収納開閉体30の構成について説明する。収納開閉体30は、収納開口部2bを開閉するためのものである。この収納開閉体30は、例えば公知の開閉体(一例として、防火仕様の開閉体)等にて形成されており、具体的には、図1から図3に示すように、収納開閉体補強部31及び屋外側収納表面材32を備えている。
(構成-収納開閉体-収納開閉体補強部)
収納開閉体補強部31は、第1収納開閉体30a(又は第2収納開閉体30b)の剛性を主として担うものである。この収納開閉体補強部31は、例えば耐火性材料(一例として、鋼材等)にて形成された公知の補強フレーム等を用いて構成されており、具体的には、図3、図8に示すように、板状の本体部31cと、板状の本体部31cから建物の屋内側に向けて突出した左右一対の縦片31aと、板状の本体部31cから建物の屋内側に向けて突出した上下一対の横片31bとを備えている。
(構成-収納開閉体-屋外側収納表面材)
屋外側収納表面材32は、収納開閉体補強部31を覆うためのものである。この屋外側収納表面材32は、例えば公知の表面材(一例として、鋼製の化粧板)等を用いて構成され、収納開閉体補強部31を建物の屋外側から覆うように設けられており、収納開閉体補強部31に対して接着剤等によって固定されている。
(構成-収納開閉体-その他の構成)
また、図1に示すように、収納開閉体30の戸先側には、ユーザが収納開閉体30の開閉操作を行うための収納把手部34(例えば、公知の取手)が設けられている。
また、図8に示すように、収納開閉体30における建物の屋内側には、収納ドアクローザ35が設けられている。この収納ドアクローザ35は、収納開閉体30が開かれた場合に、収納開閉体30を安全な速度で自動的に閉じるためのものであると共に、収納開閉体30の回動状態が収納全開状態以上の状態になることを規制するためのものであり、例えば公知のドアクローザ等を用いて構成され、収納開閉体30及び後述する第4棚パネル104に対して接続されている。
(構成-通行ヒンジ部)
図1に戻り、次に、通行ヒンジ部40の構成について説明する。通行ヒンジ部40は、通行開閉体20を通行縦枠11に対して回動自在(具体的には、通行開口部2aから建物の屋外側に至る範囲で回動自在)に軸支するためのものである。この通行ヒンジ部40は、公知の旗蝶番等を用いて構成されており、図1に示すように、通行開閉体20の戸尻側の端部(図1では、右端部)において、相互に間隔を隔てて上下方向に沿って複数並設されており、通行開閉体20及び通行縦枠11に対して固定具等によって取り付けられている。
(構成-収納ヒンジ部)
次に、収納ヒンジ部50の構成について説明する。収納ヒンジ部50は、収納開閉体30を収納縦枠12に対して回動自在(具体的には、収納開口部2bから建物の屋外側に至る範囲で回動自在)に軸支するためのものである。この収納ヒンジ部50は、公知の裏蝶番等を用いて構成されており、図3に示すように、収納開閉体30の戸尻側の(図3の左側)の上端側及び下端側にそれぞれ設けられており、収納開閉体30及び収納縦枠12に対して固定具等によって取り付けられている。
(構成-収納部)
図1に戻り、次に、収納部60の構成について説明する。この収納部60は、収納対象を収納するための収納手段であり、図1から図3に示すように、収納部本体70、取出開閉体130、及び取出ヒンジ部140を備えている。
(構成-収納部-収納部本体)
収納部本体70は、収納部60の基本構造体であり、且つ収納対象を収納するためのものであり、図1から図3、図6に示すように、収納枠体80、側面パネル90、上蓋部93、棚パネル100、及び塞ぎパネル120を備えている。
(構成-収納部-収納部本体-収納枠体)
収納枠体80は、収納部60の剛性を主として担うものであり、図3、図6に示すように、左右一対の縦枠材81、82(収納側枠材)及び前後一対の横枠材83、84(収納側枠材)を備えている。
縦枠材81、82及び横枠材83、84は、例えば鋼製の長尺状体にて形成されており、図3、図6に示すように、これら縦枠材81、82は、枠体10よりも建物の屋内側(建具1の背面側)に設けられ、これら横枠材83、84は、方立15と後述する第1収納縦枠材81との相互間に設けられている。以下では、必要に応じて、左右一対の縦枠材81、82のうち、方立15の真後ろに位置する縦枠材81を「第1収納縦枠材81」と称し、収納縦枠12の真後ろに位置する縦枠材82を「第2収納縦枠材82」と称する。また、前後一対の横枠材83、84のうち、上横枠13における方立15に対応する部分から建物の屋内側(建具1の背面側)に向けて張り出すように設けられた横枠材83を「上収納横枠材83」と称し、くつずり横枠14における方立15に対応する部分から建物の屋内側(建具1の背面側)に向けて張り出すように設けられた横枠材84を「下収納横枠材84」と称する。
また、この第1収納縦枠材81には、取出デッドボルト受け及び取出ラッチ受けが設けられている(いずれも図示省略)。このうち、取出デッドボルト受けは、後述の取出全閉状態において、取出開閉体130に設けられた後述の取出施錠部170のデッドボルトを受けるための取出デッドボルト受容手段であり、当該デッドボルトと対応する位置に配置されている。また、取出ラッチ受けは、取出開閉体130に設けられた後述のラッチを受けるための取出ラッチ受容手段であり、当該ラッチと対応する位置に配置されている。なお、この収納枠体80の構成の詳細については、後述する。
(構成-収納部-収納部本体-側面パネル)
側面パネル90は、収納部60の各種側面を覆うための収納側パネルである。この側面パネル90は、例えば公知の収納部用の側面パネル(一例として、鋼製の側面パネル)等を用いて構成されており、具体的には、図2、図3に示すように、板状のパネル本体90aと、パネル本体90aの外側側面に複数取り付けられたパネル補強材90bであって、パネル本体90aを補強するためのパネル補強材90bを備えている。また、この側面パネル90は、収納部60の背面を覆うように、第1収納縦枠材81と第2収納縦枠材82との相互間に設けられていると共に、収納部60の左面を覆うように、第2収納縦枠材82と収納縦枠12の相互間に設けられている。以下では、必要に応じて、側面パネル90のうち、収納部60の後面側に位置する側面パネル91を「後側側面パネル91」と称し、収納部60の左面側に位置する側面パネル92を「左側側面パネル92」と称する。
(構成-収納部-収納部本体-上蓋部)
上蓋部93は、収納部60の上面を覆うための板材である。この上蓋部93は、例えば公知の収納部用の上面パネル(一例として、鋼製のパネル)を用いて構成されており、図2、図8に示すように、収納部60の上面を覆うように配置されている。
(構成-収納部-収納部本体-棚パネル)
棚パネル100は、収納対象を載置するための板材であり、且つ収納部60の収納対象を収納する空間60a(以下、「収納空間60a」と称する)を仕切るための板材である。この棚パネル100は、例えば公知の収納部用の棚パネル(一例として、鋼製の棚パネル)を用いて構成されており、図1、図6に示すように、収納空間60aが複数の空間に仕切られるように複数枚設けられている。なお、複数の棚パネル100のうち、図1に示すように最下段に位置する棚パネル101を「第1棚パネル101」と称し、図1に示すように第1棚パネル101よりも上方に位置する棚パネル102を「第2棚パネル102」と称し、図1に示すように第2棚パネル102よりも上方に位置する棚パネル103を「第3棚パネル103」と称し、図1に示すように第3棚パネル103よりも上方に位置する棚パネル104を「第4棚パネル104」と称する。
ここで、第1棚パネル101及び第4棚パネル104の設置方法については任意であるが、実施の形態では、図8に示すように、第1棚パネル101及び第4棚パネル104の各々を収納空間60a内において略水平に配置し、収納縦枠12と方立15との相互間、及び第1収納縦枠材81と第2収納縦枠材82との相互間に設けられた棒状の係止体105(例えば公知の角パイプ)に対して係止している。
また、第2棚パネル102及び第3棚パネル103の設置方法については任意であるが、実施の形態では、図1、図8に示すように、第2棚パネル102(又は第3棚パネル103)を収納空間60a内において略水平に配置でき、且つ第2棚パネル102(又は第3棚パネル103)の先端部を基端部よりも下方に位置させることができるように、後側側面パネル91に対して一対の支持部106(例えば、折り畳み可能な公知の棚受け金具)を介して接続している。これにより、第2棚パネル102及び第3棚パネル103を左右方向に沿った回転軸を中心に回転自在(折り畳み自在)にできるので、例えば状況に応じて収納空間60aのうち第2棚パネル102又は第3棚パネル103によって仕切られる空間の大きさを調整できる。
(構成-収納部-収納部本体-塞ぎパネル)
塞ぎパネル120は、収納空間60aの一部を塞ぐことで当該一部から収納対象を収納できないようにするための板材である。この塞ぎパネル120は、例えば鋼製の矩形状の板材を用いて構成されており、図1、図8に示すように、収納部60の前面のうち上横枠13から第4棚パネル104に至る部分全体を略覆うように配置されており、内幕板121を介して収納縦枠12及び方立15に対して固定具等によって固定されている。
(構成-収納部-取出開閉体)
取出開閉体130は、取出口4を開閉するためのものである。この取出開閉体130は、例えば公知の開閉体(一例として、防火仕様の開閉体等)にて形成されており、具体的には、図3、図6、図9に示すように、取出開閉フレーム131、外側取出表面材132、及び内側取出表面材133を備えている。
ここで、「取出口4」とは、収納部本体70の側部のうち、収納開口部2b側の側部以外の他の側部に設けられた開口であって、収納部本体70に収納された収納対象を取り出すための開口を意味する。この取出口4は、実施の形態では、収納部本体70の右側側部に設けられているとして説明するが、これに限らず、例えば、収納部本体70の左側側部又は後側側部に設けられてもよい。
また、「取出開閉体130の開閉状態」とは、例えば「取出全閉状態」、「取出全開状態」、及び「取出半開状態」を含む概念である。このうち、「取出全閉状態」とは、取出開閉体130によって取出口4を全閉した状態であり、実施の形態では、取出全閉状態における取出開閉体130の位置を「取出全閉位置」と称する。また、「取出全開状態」とは、取出開閉体130によって取出口4を全開した状態であり、実施の形態では、取出全開状態における取出開閉体130の位置を「取出全開位置」と称する。また、「取出半開状態」とは、取出開閉体130が取出全閉位置と取出全開位置との間に位置している状態である。
(構成-収納部-取出開閉体-取出開閉フレーム)
取出開閉フレーム131は、取出開閉体130の剛性を主として担うものである。この取出開閉フレーム131は、通行開閉体フレーム21と略同一に構成されており、具体的には、図3、図9に示すように、前後一対の縦力骨131a及び上下一対の横力骨131bを備えている。
(構成-収納部-取出開閉体-外側取出表面材、内側取出表面材)
外側取出表面材132及び内側取出表面材133は、取出開閉フレーム131を覆うためのものである。これら外側取出表面材132及び内側取出表面材133は、例えば公知の化粧板(一例として、鋼製の化粧板等)等を用いて構成され、取出開閉フレーム131を覆うように設けられており、具体的には、図9に示すように、取出開閉フレーム131を収納空間60aの外側及び収納空間60aの内側から挟むように配置され、取出開閉フレーム131に対して接着剤等によって固定されている。
(構成-収納部-取出開閉体-その他の構成)
また、図6、図8に示すように、取出開閉体130の戸先側には、取出把手部134が設けられている。このうち、取出把手部134は、ユーザが取出開閉体130の開閉操作を行うためのものであり、例えば公知の開き戸用の取手(例えば、ラッチ付きの非突出状の取手)を用いて構成されており、取出開閉体130の外側部分に設けられている。
(構成-収納部-取出ヒンジ部)
取出ヒンジ部140は、取出開閉体130を方立15に対して回動自在(具体的には、取出口4から収納空間60aの外側に至る範囲で回動自在)に軸支するためのものである。この取出ヒンジ部140は、公知のピボットヒンジ等を用いて構成されており、図3に示すように、取出開閉体130の戸尻側(図3の前側)の上端側及び下端側にそれぞれ設けられており、取出ヒンジ部140の上方部分が上収納横枠材83に対して固定具等によって取り付けられ、且つ取出ヒンジ部140の下方部分が方立15に対して固定具等によって取り付けられている。
(構成-枠体の構成の詳細)
次に、枠体10の構成の詳細について説明する。ただし、この枠体10は、特記する場合を除いて、任意の形状、方法、及び材質で製造することができる。
(構成-枠体の構成の詳細-通行縦枠)
まず、実施の形態では、図3、図10、図11に示すように、枠体10の通行縦枠11は、通行枠材本体11a及び通行固定材(図示省略)を備えている。
(構成-枠体の構成の詳細-通行縦枠-通行枠材本体)
通行枠材本体11aは、通行縦枠11の基本構造体である。この通行枠材本体11aは、X-Y平面に沿った断面形状が左右方向の外側(図3では、右側)に向けて開放された略コ字状となるように形成された中空状体であり、開口部2の上下方向の略全長にわたって形成されている。
また、通行枠材本体11aには、通行凹部11cが設けられている。通行枠材本体11aは、通行開閉体20を収容しながら通行縦枠11と通行開閉体20との干渉を回避するための凹部(いわゆる相じゃくり構造である凹部)であり、通行枠材本体11aにおける通行開閉体20に対応する部分を左右方向の外側(図3では、右側)に向けて窪ませることにより形成されている。
また、通行凹部11cのうち建物の屋内側の部分(図3では、後側部分)に気密凹部11dが設けられている。気密凹部11dは、気密材11eの一部を収容するためのものであり(なお、後述する他の気密凹部についても同様とする)、上記建物の屋内側の部分を建物の屋内側に向けて窪ませることにより形成されている。
(構成-枠体の構成の詳細-通行縦枠-通行固定材)
通行固定材は、通行枠材本体11aを躯体3に対して固定すると共に、通行枠材本体11aを補強するためのものである。この通行固定材は、板状体にて形成されており、当該通行固定材の前後方向の長さが通行枠材本体11aのコ字状の開放端部における前後方向の長さと略同一(又はそれ以上の長さ)であり、当該通行固定材の上下方向の長さが通行枠材本体11aの上下方向の長さよりも短くなるように形成されている。また、この通行固定材は、通行枠材本体11aのコ字状の開放端部側(通行枠材本体11aの左右方向の外側の端部側)において、所定間隔を隔てて上下方向に沿って複数並設配置されており、通行枠材本体11a及び躯体3に対して溶接等によって固定されている。
(構成-枠体の構成の詳細-収納縦枠)
また、実施の形態では、図3、図10、図11に示すように、枠体10の収納縦枠12は、収納枠材本体12a及び収納固定材(図示省略)を備えている。なお、収納固定材は、通行固定材と略同一に構成されているので、以下では、その説明を省略する。
収納枠材本体12aは、収納縦枠12の基本構造体であり、図3に示すように、通行枠材本体11aと略同一に構成されている。また、図3に示すように、収納枠材本体12aにおける収納開閉体30に対応する部分には左右方向の外側に向けて窪んだ収納凹部12c(いわゆる相じゃくり構造である凹部)が設けられているので、収納開閉体30を収容しながら収納枠材本体12aと収納開閉体30との干渉を回避することが可能な空間が形成されている。
(構成-枠体の構成の詳細-方立)
また、実施の形態では、図3、図10、図11に示すように、枠体10の方立15は、X-Y平面に沿った断面形状が矩形環状となるように形成された中空状体であり、開口部2の上下方向の略全長にわたって形成されている。
また、図3、図11に示すように、方立15には、第1方立凹部15a、第2方立凹部15b、及び第3方立凹部15cが設けられている。
このうち、第1方立凹部15aは、通行開閉体20を収容しながら方立15と通行開閉体20との干渉を回避するための凹部(いわゆる相じゃくり構造である凹部)であり、方立15における通行開閉体20に対応する部分を左右方向の外側(図3では、左側)に向けて窪ませることにより形成されている。また、第1方立凹部15aのうち建物の屋内側の部分(図3では、後側部分)に気密凹部15dが設けられており、この気密凹部15dは、上記建物の屋内側の部分を建物の屋内側に向けて窪ませることにより形成されている。
また、第2方立凹部15bは、収納開閉体30を収容しながら方立15と収納開閉体30との干渉を回避するための凹部(いわゆる相じゃくり構造である凹部)であり、方立15における収納開閉体30に対応する部分を左右方向の外側(図3では、右側)に向けて窪ませることにより形成されている。
また、第3方立凹部15cは、取出開閉体130を収容しながら方立15と取出開閉体130との干渉を回避するための凹部(いわゆる相じゃくり構造である凹部)であり、方立15における取出開閉体130に対応する部分を前後方向の外側(図3では、前側)に向けて窪ませることにより形成されている。また、第3方立凹部15cのうち収納空間60a側の部分(図3の左側部分)に気密凹部15eが設けられており、この気密凹部15eは、上記収納空間60a側の部分を収納空間60aの内側に向けて窪ませることにより形成されている。
(構成-枠体の構成の詳細-上横枠)
また、実施の形態では、図6、図10、図11に示すように、枠体10の上横枠13は、上枠材本体13a及び上固定材13bを備えている。
(構成-枠体の構成の詳細-上横枠-上枠材本体)
上枠材本体13aは、上横枠13の基本構造体である。この上枠材本体13aは、Y-Z平面に沿った断面形状が上下方向の外側(図6では、上側)に向けて開放された略コ字状となるように形成された中空状体であり、開口部2の左右方向の略全長にわたって形成されている。
また、上枠材本体13aには、第1上枠材凹部13c及び第2上枠材凹部13dが設けられている。第1上枠材凹部13cは、通行開閉体20及び収納開閉体30を収容しながら上横枠13と通行開閉体20又は収納開閉体30との干渉を回避するための凹部(いわゆる相じゃくり構造である凹部)であり、上枠材本体13aにおける収納開閉体30に対応する部分を上下方向の外側(図6では、上側)に向けて窪ませることにより形成されている。
また、第2上枠材凹部13dは、取出開閉体130を収容しながら上横枠13と取出開閉体130との干渉を回避するための凹部(いわゆる相じゃくり構造である凹部)であり、上枠材本体13aにおける取出開閉体130に対応する部分を上下方向の外側(図6では、上側)に向けて窪ませることにより形成されている。
また、第1上枠材凹部13cのうち通行開閉体20側であって建物の屋内側の部分に気密凹部13eが設けられており、この気密凹部13eは、上記建物の屋内側の部分を建物の屋内側(図6では、建物の屋内側)に向けて窪ませることにより形成されている。
(構成-枠体の構成の詳細-上横枠-上固定材)
上固定材13bは、上枠材本体13aを躯体3に対して固定すると共に、上枠材本体13aを補強するためのものである。この上固定材13bは、板状体にて形成されており、当該上固定材13bの前後方向の長さが上枠材本体13aのコ字状の開放端部における前後方向の長さと略同一(又はそれ以上の長さ)であり、当該上固定材13bの左右方向の長さが上枠材本体13aの左右方向の長さよりも短くなるように形成されている。また、図11に示すように、この上固定材13bは、上枠材本体13aのコ字状の開放端部側(上枠材本体13aの上下方向の外側の端部側)において、所定間隔を隔てて左右方向に沿って複数並設配置されており、上枠材本体13a及び躯体3に対して溶接等によって固定されている。
(構成-枠体の構成の詳細-くつずり横枠)
また、実施の形態では、図6、図8、図10に示すように、枠体10のくつずり横枠14は、上横枠13と略同一に構成されており(ただし、くつずり横枠14の前後方向の長さが上横枠13の前後方向の長さよりも短く設定されている)、くつずり枠材本体14a及びくつずり固定材14bを備えている。
また、図6に示すように、くつずり枠材本体14aには、くつずり枠材凹部14cが設けられている。くつずり枠材凹部14cは、通行開閉体20及び収納開閉体30を収容しながらくつずり横枠14と通行開閉体20又は収納開閉体30との干渉を回避するための凹部(いわゆる相じゃくり構造である凹部)であり、上記第1上枠材凹部13cと略同一に形成されている。また、くつずり枠材凹部14cのうち通行開閉体20側であって建物の屋内側の部分に気密凹部14dが設けられており、この気密凹部14dは、上記建物の屋内側の部分において建物の屋内側に向けて窪ませることにより形成されている。
(構成-収納枠体の構成の詳細)
図2に戻り、次に、収納部60の収納枠体80の構成について説明する。ただし、この収納枠体80は、特記する場合を除いて、任意の形状、方法、及び材質で製造することができる。
(構成-収納枠体の構成の詳細-第1収納縦枠材)
まず、実施の形態では、図2、図3、図11に示すように、収納枠体80の第1収納縦枠材81は、X-Y平面に沿った断面形状が矩形環状となるように形成された中空状体であり、開口部2の上下方向の略全長にわたって形成されている。
また、図3に示すように、第1収納縦枠材81には、収納凹部81aが設けられている。収納凹部81aは、取出開閉体130を収容しながら第1収納縦枠材81と取出開閉体130との干渉を回避するための凹部(いわゆる相じゃくり構造である凹部)であり、第1収納縦枠材81における取出開閉体130に対応する部分を前後方向の外側(図3では、後側)に向けて窪ませることにより形成されている。また、収納凹部81aのうち取出開閉体130の収納空間60a側の部分に気密凹部81bが設けられており、この気密凹部81bは、上記収納空間60a側の部分において収納空間60aの内側に向けて窪ませることにより形成されている。
(構成-収納枠体の構成の詳細-第2収納縦枠材)
また、実施の形態では、図2、図3、図11に示すように、収納枠体80の第2収納縦枠材82は、X-Y平面に沿った断面形状が矩形環状となるように形成された中空状体であり、開口部2の上下方向の略全長にわたって形成されている。
(構成-収納枠体の構成の詳細-上収納横枠材)
また、実施の形態では、図6、図9、図11に示すように、収納枠体80の上収納横枠材83は、上収納枠材本体83a及び上収納固定材83bを備えている。
(構成-収納枠体の構成の詳細-上収納横枠材-上収納枠材本体)
上収納枠材本体83aは、上収納横枠材83の基本構造体である。この上収納枠材本体83aは、X-Z平面に沿った断面形状が上下方向の外側(図9では、上側)に向けて開放された略コ字状となるように形成された中空状体であり、取出口4の前後方向の略全長にわたって形成されている。
また、図9に示すように、上収納枠材本体83aには、上収納凹部83cが設けられている。上収納凹部83cは、取出開閉体130を収容しながら上収納横枠材83と取出開閉体130との干渉を回避するための凹部(いわゆる相じゃくり構造である凹部)であり、上収納枠材本体83aにおける取出開閉体130に対応する部分を収納空間60aの内側(図9では、左側)に向けて窪ませることにより形成されている。また、上収納凹部83cのうち収納空間60aの内側部分に気密凹部83dが設けられており、この気密凹部83dは、上記収納空間60aの内側部分において収納空間60aの内側に向けて窪ませることにより形成されている。
(構成-収納枠体の構成の詳細-上収納横枠材-上収納固定材)
上収納固定材83bは、上収納枠材本体83aを躯体3に対して固定すると共に、上収納枠材本体83aを補強するためのものである。この上収納固定材83bは、図9に示すように、上収納枠材本体83aのコ字状の開放端部側(上収納枠材本体83aの上端部側)において、所定間隔を隔てて前後方向に沿って複数並設配置されており、上収納枠材本体83a及び躯体3に対して溶接等によって固定されている。
(構成-収納枠体の構成の詳細-下収納横枠材)
また、実施の形態では、図6、図9に示すように、収納枠体80の下収納横枠材84は、上収納横枠材83と略同一に構成されており(ただし、下収納横枠材84の上下方向の長さが上収納横枠材83の上下方向の長さよりも長く設定されている)、下収納枠材本体84a及び下収納固定材84bを備えている。
また、図9に示すように、下収納枠材本体84aには、下収納凹部84cが設けられている。このうち、下収納凹部84cは、取出開閉体130を収容しながら下収納横枠材84と取出開閉体130との干渉を回避するための凹部(いわゆる相じゃくり構造である凹部)であり、下収納枠材本体84aにおける取出開閉体130に対応する部分を収納空間60aの内側(図9では、左側)に向けて窪ませることにより形成されている。また、下収納凹部84cのうち収納空間60aの内側部分に気密凹部84dが設けられており、この気密凹部84dは、上記収納空間60aの内側部分において収納空間60aの内側に向けて窪ませることにより形成されている。
(構成-収納部の設置構造)
図2に戻り、次に、収納部60の設置構造について説明する。この建具1は、収納部60の設置性を高めるための設置構造を備えており、この設置構造の特徴については、実施の形態では以下に示す通りとなる。
(構成-収納部の設置構造-第1の特徴)
まず、設置構造の第1の特徴については、図2、図3に示すように、収納部60は、第1収納側接続部材150a、第2収納側接続部材150b、第3収納側接続部材150c、及び第4収納側接続部材150dを備えている。
(構成-収納部の設置構造-第1の特徴-第1収納側接続部材、第2収納側接続部材、第3収納側接続部材)
第1収納側接続部材150aは、固定具153(以下、「第1固定具153」と称する)及び当該第1収納側接続部材150aを用いて第1収納縦枠材81と後側側面パネル91とを接続する収納側接続部材であり、図3に示すように、第1収納縦枠材81と後側側面パネル91との相互間に設けられている。第2収納側接続部材150bは、第1固定具153及び当該第2収納側接続部材150bを用いて第2収納縦枠材82と後側側面パネル91とを接続する収納側接続部材であり、図3に示すように、第2収納縦枠材82と後側側面パネル91との相互間に設けられている。第3収納側接続部材150cは、第1固定具153及び当該第3収納側接続部材150cを用いて第2収納縦枠材82と左側側面パネル92とを接続する収納側接続部材であり、図3に示すように、第2収納縦枠材82と左側側面パネル92との相互間に設けられている。また、これら第1収納側接続部材150a、第2収納側接続部材150b、及び第3収納側接続部材150cの各々は、図3に示すように、第1枠材側接続部材151(枠材側接続部材)及び第1パネル側接続部材152(パネル側接続部材)を備えている。なお、実施の形態では、第1収納側接続部材150a、第2収納側接続部材150b、第3収納側接続部材150c、及び第4収納側接続部材150dの各々の構成はそれぞれ略同一であるので、以下では、第1収納側接続部材150aの第1枠材側接続部材151及び第1パネル側接続部材152の構成のみについて説明することとする。
第1枠材側接続部材151は、第1収納側接続部材150aの基本構造体の一部である。この第1枠材側接続部材151は、X-Y平面に沿った断面形状が略L字状となるように構成された鋼製の板状体である。具体的には、図4に示すように、第1枠材側接続部材151は、第1収納縦枠材81(具体的には、第1収納縦枠材81の後側側部)と一体に形成された第1枠材側第1接続片151aと、第1枠材側第1接続片151aから左側に向けて張り出された第1枠材側第2接続片151bとを備えている。また、この第1枠材側接続部材151は、図4に示すように、第1収納縦枠材81と後側側面パネル91との相互間に設けられており、少なくとも1つ以上の取付部154(以下、「第1取付部154」と称する)を介して第1収納縦枠材81(具体的には、第1収納縦枠材81の左側側部)に対して取り付けられている。なお、「第1取付部154」は、実施の形態では、ネジ、ビス、ボルトの如き固定具として説明するが、これに限らず、例えば、溶接であってもよい(なお、後述する第2取付部158についても同様とする)。
第1パネル側接続部材152は、第1収納側接続部材150aの基本構造体の他の一部である。この第1パネル側接続部材152は、X-Y平面に沿った断面形状が略逆L字状となるように構成された鋼製の板状体であり、第1枠材側接続部材151とは別体に形成されている。具体的には、図4に示すように、第1パネル側接続部材152は、後側側面パネル91(具体的には、パネル本体90a)と一体に形成された第1パネル側第1接続片152aと、第1パネル側第1接続片152aから右側に向けて張り出された第1パネル側第2接続片152bとを備えている。また、第1パネル側接続部材152は、第1収納縦枠材81と後側側面パネル91との相互間において第1枠材側接続部材151よりも収納部60の内側の位置に設けられている。
また、第1収納側接続部材150aの具体的な構成については任意であるが、実施の形態では、収納空間60aの内部において第1固定具153を第1収納側接続部材150aに対して取り付けることができ、且つ、第1固定具153及び第1収納側接続部材150aが第1収納縦枠材81又は後側側面パネル91よりも収納部60の内側及び外側に向けて突出しないように構成されている。
具体的には、まず、第1枠材側接続部材151及び第1パネル側接続部材152の具体的な大きさについては、以下の通りに設定している。すなわち、第1枠材側接続部材151及び第1パネル側接続部材152の各々の左右方向の長さについては、図4に示すように、第1収納縦枠材81と後側側面パネル91との相互間の長さよりも短く設定している。また、第1枠材側接続部材151及び第1パネル側接続部材152の各々の前後方向の長さについては、図4に示すように、第1収納縦枠材81及び後側側面パネル91の各々の前後方向の長さよりも短く設定している。また、第1枠材側接続部材151及び第1パネル側接続部材152の各々の上下方向の長さについては、収納部60の上下方向の長さと略同一に設定している。ただし、これに限らず、例えば、収納部60の上下方向の長さよりも短く設定してもよい。
また、第1枠材側接続部材151、第1パネル側接続部材152、及び第1固定具153の設置方法については、第1枠材側接続部材151、第1パネル側接続部材152、及び第1固定具153が第1収納縦枠材81及び後側側面パネル91よりも収納部60の内側及び外側に向けて突出しないように設置している。より具体的には、図4に示すように、第1枠材側接続部材151、第1パネル側接続部材152、及び第1固定具153が後側側面パネル91の内側側面よりも収納部60の外側に位置し、且つ後側側面パネル91(又は第1収納縦枠材81)の外側側面よりも収納部60の内側に位置するように、第1枠材側接続部材151、第1パネル側接続部材152、及び第1固定具153を配置している。また、見込方向から見て第1枠材側第2接続片151bと第1パネル側第2接続片152bとが重複し、且つ第1枠材側第2接続片151bと第1パネル側第2接続片152bとが当接するように、第1枠材側接続部材151及び第1パネル側接続部材152を配置している。また、第1固定具153のヘッド部153aが第1固定具153のネジ部153bよりも収納部60の内側に位置し、且つ第1固定具153が第1枠材側第2接続片151b及び第1パネル側第2接続片152bの各々に形成された取付孔(図示省略)に前後方向に沿って挿通されるように、第1固定具153を複数配置している(具体的には、相互に間隔を隔てて上下方向に並設している)。
なお、第1固定具153の具体的な大きさについては任意であるが、実施の形態では以下の通りに設定している(なお、後述の第2固定具157の具体的な大きさについても略同一とする)。すなわち、第1固定具153の左右方向の長さについては、図4に示すように、第1枠材側接続部材151及び第1パネル側接続部材152の各々の左右方向の長さよりも短く設定している。また、第1固定具153の前後方向の長さについては、図4に示すように、第1枠材側接続部材151及び第1パネル側接続部材152の各々の前後方向の長さよりも短く設定している。また、第1固定具153の上下方向の長さについては、第1枠材側接続部材151及び第1パネル側接続部材152の上下方向の長さよりも短く設定している。
このような構成により、収納空間60aの内部において第1固定具153を第1収納側接続部材150aに対して取り付けることができる。また、第1固定具153及び第1収納側接続部材150aが第1収納縦枠材81及び後側側面パネル91よりも収納部60の内側に向けて突出することを防止でき、収納対象が第1固定具153又は第1収納側接続部材150aと接触しないように収納できる。また、第1固定具153及び第1収納側接続部材150aが第1収納縦枠材81及び後側側面パネル91よりも収納部60の外側に向けて突出することを防止でき、例えば、収納部60が建物の躯体3に囲繞されている場合でも、第1固定具153又は第1収納側接続部材150aと躯体3との接触によって収納部60の設置が阻害されることを回避できる。さらに、第1固定具153を介して第1枠材側接続部材151と第1パネル側接続部材152とを接続することにより、第1収納縦枠材81と後側側面パネル91とを比較的容易に接続でき、収納部60の設置性を高めやすくなる。
(構成-収納部の設置構造-第1の特徴-第4収納側接続部材)
第4収納側接続部材150dは、固定具157(以下、「第2固定具157」と称する)及び当該第4収納側接続部材150dを用いて収納縦枠12と左側側面パネル92とを接続する収納側接続部材である。また、第4収納側接続部材150dは、図5に示すように、収納縦枠12と左側側面パネル92との相互間に設けられており、第2枠材側接続部材155(枠材側接続部材)及び第2パネル側接続部材156(パネル側接続部材)を備えている。
第2枠材側接続部材155は、第4収納側接続部材150dの基本構造体の一部である。この第2枠材側接続部材155は、X-Y平面に沿った断面形状が略L字状となるように構成された鋼製の板状体である。具体的には、図5に示すように、収納縦枠12とは別体に形成された第2枠材側第1接続片155aと、第2枠材側第1接続片155aから後側に向けて張り出された第2枠材側第2接続片155bとを備えている。また、この第2枠材側接続部材155は、収納縦枠12と左側側面パネル92との相互間に設けられており、少なくとも1つ以上の取付部158(以下、「第2取付部158」と称する)を介して収納縦枠12(具体的には、収納縦枠12の後側側部)に対して取り付けられている。
第2パネル側接続部材156は、第4収納側接続部材150dの基本構造体の他の一部である。この第2パネル側接続部材156は、第1パネル側接続部材152と略同一に構成されており、具体的には、図5に示すように、左側側面パネル92(具体的には、パネル本体90a)と一体に形成された第2パネル側第1接続片156aと、第2パネル側第1接続片156aから前側に向けて張り出された第2パネル側第2接続片156bとを備えている。また、第2パネル側接続部材156は、収納縦枠12と左側側面パネル92との相互間において第2枠材側接続部材155よりも収納部60の内側の位置に設けられている。
また、第4収納側接続部材150dの具体的な構成については任意であるが、実施の形態では、収納空間60aの内部において第2固定具157を第4収納側接続部材150dに対して取り付けることができ、且つ、第2固定具157及び第4収納側接続部材150dが収納縦枠12又は左側側面パネル92よりも収納部60の内側及び外側に向けて突出しないように構成されている。
具体的には、まず、第2枠材側接続部材155及び第2パネル側接続部材156の具体的な大きさについては、第1枠材側接続部材151及び第1パネル側接続部材152の具体的な大きさと略同一に構成されている。
また、第2枠材側接続部材155、第2パネル側接続部材156、及び第2固定具157の設置方法については、第2枠材側接続部材155、第2パネル側接続部材156、及び第2固定具157が収納縦枠12及び左側側面パネル92よりも収納部60の内側及び外側に向けて突出しないように設置している。より具体的には、図5に示すように、第2枠材側接続部材155、第2パネル側接続部材156、及び第2固定具157が左側側面パネル92(又は収納縦枠12)の内側側面よりも収納部60の外側に位置し、且つ左側側面パネル92(又は収納縦枠12)の外側側面よりも収納部60の内側に位置するように、第2枠材側接続部材155、第2パネル側接続部材156、及び第2固定具157を配置している。また、左右方向から見て第2枠材側第2接続片155bと第2パネル側第2接続片156bとが重複し、且つ第2枠材側第2接続片155bと第2パネル側第2接続片156bとが当接するように、第2枠材側接続部材155及び第2パネル側接続部材156を配置している。また、第2固定具157のヘッド部157aが第2固定具157のネジ部157bよりも収納部60の内側に位置し、且つ第2固定具157が第2枠材側第2接続片155b及び第2パネル側第2接続片156bの各々に形成された取付孔(図示省略)に左右方向に沿って挿通されるように、第2固定具157を複数配置している(具体的には、相互に間隔を隔てて上下方向に並設している)。
このような構成により、収納空間60aの内部において第2固定具157を第4収納側接続部材150dに対して取り付けることができる。また、第2固定具157及び第4収納側接続部材150dが収納縦枠12及び左側側面パネル92よりも収納部60の内側に向けて突出することを防止でき、収納対象が第2固定具157又は第4収納側接続部材150dと接触しないように収納できる。また、第2固定具157及び第4収納側接続部材150dが収納縦枠12及び左側側面パネル92よりも収納部60の外側に向けて突出することを防止でき、例えば、収納部60が建物の躯体3に囲繞されている場合でも、第2固定具157又は第4収納側接続部材150dと躯体3との接触によって収納部60の設置が阻害されることを回避できる。さらに、第2固定具157を介して第2枠材側接続部材155と第2パネル側接続部材156とを接続することにより、収納縦枠12と左側側面パネル92とを比較的容易に接続でき、収納部60の設置性を高めやすくなる。
以上のような第1の特徴により、例えば、収納部60が建物の躯体3に囲繞されている場合でも第1固定具153及び第2固定具157の取付作業を行うことができると共に、第1固定具153又は第2固定具157と躯体3との接触によって収納部60の設置が阻害されることを回避でき、収納部60の設置性を高めることができる。また、収納対象を第1固定具153、第2固定具157、又は第1収納側接続部材150aから第4収納側接続部材150dと接触しないように収納でき、収納部60の収納性を確保できる。また、通行開閉体20と隣接して収納部60を設けた場合でも、第1固定具153及び第2固定具157の取付作業を効率的に行うことができ、建具1の設置性を高めることができる。
(構成-収納部の設置構造-第2の特徴)
図4に戻り、次に、設置構造の第2の特徴については、図4に示すように、第1収納縦枠材81に接続される第1取付部154は、第1枠材側接続部材151に接続される第1固定具153の近傍位置に設けられている(なお、他の第1取付部154についても同様とする)。また、図5に示すように、第2取付部158は、第2固定具157の近傍位置に設けられている。
ここで、「近傍位置」とは、第1枠材側接続部材151から第4枠材側接続部材のいずれかの変形により第1取付部154又は第2取付部158に生じる負荷(負荷応力)を軽減できる位置を意味する。例えば、第1取付部154については、図4に示すように、第1取付部154と第1固定具153との前後方向の距離が第1枠材側接続部材151の前後方向の長さの半分未満となる位置を「近傍位置」として設定してもよい。また、第2取付部158については、図5に示すように、第2取付部158と第2固定具157との左右方向の距離が第4枠材側接続部材の左右方向の長さの半分未満となる位置を「近傍位置」として設定してもよい。
このような第2の特徴により、第1取付部154を、第1固定具153の近傍位置に設けない場合に比べて、第1枠材側接続部材151から第3枠材側接続部材のいずれかの変形により第1取付部154に生じる負荷を軽減でき、第1取付部154(又は第1枠材側接続部材151)が破損することを回避できる。また、第2取付部158を、第2固定具157の近傍位置に設けない場合に比べて、第4枠材側接続部材の変形により第2取付部158に生じる負荷を軽減でき、第2取付部158(又は第2枠材側接続部材155)が破損することを回避できる。
(構成-収納部の設置構造-第3の特徴)
図4に戻り、次に、設置構造の第3の特徴については、第1収納縦枠材81に接続される第1取付部154は、第1枠材側接続部材151に接続される第1固定具153の取り付けを阻害しないように設けられている(なお、他の第1取付部154についても略同様とする)。また、第2取付部158は、第2固定具157の取り付けを阻害しないように設けられている。
具体的には、第1取付部154については、図4に示すように、第1固定具153の後端部(ネジ部153bの先端部)よりも収納部60の外側の位置に設けられていると共に、第1取付部154が第1収納縦枠材81よりも後側側面パネル91側に向けて突出しないように設けられている。ただし、これに限らず、例えば、第1固定具153の後端部よりも収納部60の外側の位置に設けられているだけでもよく、あるいは、第1取付部154が第1収納縦枠材81よりも後側側面パネル91側に向けて突出しないように設けられているだけであってもよい。
また、第2取付部158については、図5に示すように、第2固定具157の左端部(ネジ部157bの先端部)よりも収納部60の外側の位置に設けられていると共に、第2取付部158が収納縦枠12よりも左側側面パネル92側に向けて突出しないように設けられている。ただし、これに限らず、例えば、第2固定具157の左端部よりも収納部60の外側の位置に設けられているだけであってもよく、あるいは、第2取付部158が収納縦枠12よりも左側側面パネル92側に向けて突出しないように設けられているだけであってもよい。
このような第3の特徴により、第1取付部154によって第1固定具153の取り付けが阻害されることを回避できると共に、第2取付部158によって第2固定具157の取り付けが阻害されることを回避でき、収納部60の設置性を維持できる。
(構成-収納部の防犯構造)
次に、収納部60の防犯構造について説明する。この建具1は、収納部60の防犯性を高めるための防犯構造を備えており、この防犯構造の特徴については、実施の形態では以下に示す通りとなる。
(構成-収納部の防犯構造-第1の特徴)
まず、防犯構造の第1の特徴については、図6、図7、図9に示すように、収納部60は、開度制限部160を備えている。
開度制限部160は、取出開閉体130を開放した際に取出開閉体130の開度を制限することにより、収納開口部2b及び取出口4を介して侵入対象(例えば、人、動物等)が開口部2よりも背面側に侵入することを回避可能とする開度制限手段である。この開度制限部160は、例えば公知の開き戸用のドアガード等を用いて構成されており、具体的には、図7に示すように、回動可能な係合部161と、回動可能な被係合部162であって、係合部161に係合される被係合部162と、を備えて構成されている。また、この開度制限部160は、取出開閉体130の戸先側及びその近傍に設けられており、具体的には、係合部161は、第1収納縦枠材81に対して固定具等によって固定されていると共に、被係合部162は、取出開閉体130に対して固定具等によって固定されている。
また、開度制限部160の設置方法については任意であるが、実施の形態では、開度制限部160を、収納部60の外側の位置であり、且つ開口部2よりも背面側(図9では、建物の室内側)の位置に設けている。具体的には、図9に示すように、係合部161を、取出開閉体130の外側側面(図9では、取出開閉体130の右側面)と当接可能となるように配置している。また、被係合部162を、第1収納縦枠材81における取出口4よりも外側側面(図9では、第1収納縦枠材81の右側面)と当接可能となるように配置している。このような設置方法により、開度制限部160を収納部60の内側に設ける場合に比べて、収納部60の内部において開度制限部160が操作されることを回避できる。
また、開度制限部160の具体的な構成については、取出開閉体130を開放した際に、収納開口部2b及び取出口4を介して侵入対象が開口部2よりも背面側に侵入することを回避できる限り任意に構成してもよい。例えば、取出開閉体130の開度が取出全開状態時の開度の半分以下になるように、係合部161の大きさ(具体的には、図7の係合部161における被係合部162の挿入部分163の幅(前後方向の長さ))を設定することが好ましい。
このような第1の特徴により、取出開閉体130の開度を制限でき、侵入対象が収納開口部2b及び取出口4を介して侵入することを回避できる。また、開度制限部160によって取出開閉体130の開度が制限された状態で取出開閉体130を開放することにより、収納部60の内部における侵入対象の存在の有無を安全に確認できる。よって、開度制限部160を設けない場合に比べて、収納部60の防犯性を高めることができる。また、通行開閉体20と隣接して収納部60を設けた場合でも、侵入対象が収納開口部2b及び取出口4を介して侵入することを回避でき、建具1の防犯性を高めることができる。
(構成-収納部の防犯構造-第2の特徴)
図6に戻り、次に、防犯構造の第2の特徴については、図6、図9に示すように、収納部60は、取出施錠部170を備えている。
取出施錠部170は、取出開閉体130を施錠するための取出施錠手段である。この取出施錠部170は、収納部60の外側からのみ操作可能であり、且つデッドボルトを有する公知の施錠装置(一例として、サムターンやシリンダ錠の如き機械錠)等を用いて構成されており、取出開閉体130の戸先側に設けられている。具体的には、図9に示すように、取出施錠部170の操作部171が取出開閉体130よりも収納部60の外側に位置し、取出施錠部170の操作部171以外の他の部分(例えば、図示しない本体部)が取出開閉体130の内部に位置するように配置されており、取出開閉体130に対して固定具等によって固定されている。
このような第2の特徴により、取出開閉体130を施錠でき、取出開閉体130を不用意に開放することを回避できる。また、取出施錠部170の操作を収納部60の外側からのみでき、収納部60の内部において取出施錠部170が操作されることを防止できることから、収納部60の防犯性を高めやすくなる。
(構成-収納部の防犯構造-第3の特徴)
図1に戻り、次に、防犯構造の第3の特徴については、図1、図3に示すように、収納部60は、収納施錠部180を備えている。
収納施錠部180は、収納開閉体30を施錠するための収納施錠手段である。この収納施錠部180は、収納部60の外側から操作可能な公知の電気錠(一例として、カードキー、テンキー)等を用いて構成されており、収納開閉体30の戸先側に設けられている。具体的には、図3に示すように、収納施錠部180の操作部181が収納開閉体30よりも収納部60の外側に位置し、且つ収納施錠部180の操作部181以外の他の部分(例えば、本体部182)が収納開閉体30よりも収納部60の内側に位置するように配置されており、収納開閉体30に対して固定具等によって固定されている。
このような第3の特徴により、収納開閉体30を施錠でき、収納開閉体30を不用意に開放することを回避できる。また、収納開閉体30を開放できるユーザを比較的限定できることから、収納部60の防犯性を一層高めやすくなる。
(建具の作用について)
図1に戻り、次に、このように構成された建具1の作用について説明する。
例えば、図1(a)に示す収納全閉状態において、収納施錠部180によって収納開閉体30が施錠されている場合には、収納開閉体30が不用意に開放されることを回避できると共に、収納開閉体30を開放できるユーザを限定できる。
また、図1(b)に示す収納全開状態において、収納対象が収納開口部2bを介して収納部60の内部に収納される際には、第1固定具153、第2固定具157、及び第1収納側接続部材150aから第4収納側接続部材150dが、第1収納縦枠材81、第2収納縦枠材82、収納縦枠12、左側側面パネル92、又は後側側面パネル91よりも収納部60の内側に向けて突出していないので、収納対象を第1固定具153、第2固定具157、又は第1収納側接続部材150aから第4収納側接続部材150dと接触しないように収納できる。
また、収納全開状態であり、且つ取出全閉状態において、取出施錠部170によって取出開閉体130が施錠されている場合には、取出開閉体130を開放できず、且つ収納部60の内部において取出施錠部170の操作を行うこともできないので、侵入対象が収納開口部2b及び取出口4を介して開口部2よりも背面側に侵入することを回避できる。
また、収納全開状態であり、且つ取出全閉状態において、取出施錠部170によって取出開閉体130が施錠されていない場合に、開度制限部160によって取出開閉体130の開度が制限されている場合には、侵入対象が収納部60の内側から取出開閉体130を開放しても取出口4を通り抜けることができないので、侵入対象が取出口4を介して開口部2よりも背面側に侵入することを回避できる。
(建具の設置方法)
続いて、建具1の設置方法について説明する。建具1の設置方法は、建具1を開口部2に設置するための方法であって、第1設置工程、第2設置工程、接続工程、及び仕上工程を含む。
(建具の設置方法-第1設置工程)
まず、第1設置工程について説明する。第1設置工程は、枠体10を設置する工程である。
具体的には、工場等で組み立てられた枠体10(具体的には、通行縦枠11、収納縦枠12、上横枠13、くつずり横枠14、及び方立15)を建物の壁に対して固定する。
(建具の設置方法-第2設置工程)
次に、第2設置工程について説明する。第2設置工程は、収納枠体80を設置する工程である。
具体的には、工場等において、第1収納縦枠材81、上収納横枠材83、及び下収納横枠材84を、方立15に対して固定具又は溶接等によって接続した後に、枠体10の設置と同じタイミングで、これら第1収納縦枠材81、上収納横枠材83、及び下収納横枠材84を設置する。次いで、第2収納縦枠材82を設置する。ただし、これに限らず、例えば、枠体10を設置した後に、現場において、収納枠体80を枠体10(第1収納縦枠材81、上収納横枠材83、及び下収納横枠材84)に対して接続してもよい。また、第2収納縦枠材82の設置方法については任意であるが、例えば、接続工程前又は接続工程中に行ってもよい。
(建具の設置方法-接続工程)
次いで、接続工程について説明する。接続工程は、収納部60に覆われる収納空間60aの内部において、第1固定具153、第2固定具157、及び第1収納側接続部材150aから第4収納側接続部材150dを用いて、第1収納縦枠材81、第2収納縦枠材82又は収納縦枠12と後側側面パネル91又は左側側面パネル92とを接続する工程である。
具体的には、まず、第1収納側接続部材150a及び第1固定具153を用いて、後側側面パネル91と第1収納縦枠材81とを接続する。より具体的には、収納空間60aの内部において、第1収納縦枠材81に取り付けられた第1収納側接続部材150aの第1枠材側接続部材151と第1パネル側接続部材152とを第1固定具153を介して接続することにより、後側側面パネル91と第1収納縦枠材81とを接続する。
次に、第2収納側接続部材150b及び第1固定具153を用いて、後側側面パネル91と第2収納縦枠材82とを接続する。より具体的には、収納空間60aの内部において、第2収納縦枠材82に取り付けられた第2収納側接続部材150bの第1枠材側接続部材151と第1パネル側接続部材152とを第1固定具153を介して接続することにより、後側側面パネル91と第2収納縦枠材82とを接続する。
次いで、第3収納側接続部材150c及び第1固定具153を用いて、左側側面パネル92と第2収納縦枠材82とを接続する。より具体的には、収納空間60aの内部において、第2収納縦枠材82に取り付けられた第3収納側接続部材150cの第1枠材側接続部材151と第1パネル側接続部材152とを第1固定具153を介して接続することにより、左側側面パネル92と第2収納縦枠材82とを接続する。
次に、第4収納側接続部材150d及び第2固定具157を用いて、左側側面パネル92と収納縦枠12とを接続する。より具体的には、収納空間60aの内部において、収納縦枠12に取り付けられた第4収納側接続部材150dの第2枠材側接続部材155と第2パネル側接続部材156とを第2固定具157を介して接続することにより、左側側面パネル92と収納縦枠12とを接続する。
なお、第1収納縦枠材81、第2収納縦枠材82又は収納縦枠12と後側側面パネル91又は左側側面パネル92とを接続する手順については、上述した手順に限らず、例えば、異なる手順で行われてもよい。一例として、まず、後側側面パネル91と第1収納縦枠材81とを接続し、次に、左側側面パネル92と収納縦枠12とを接続し、次いで、左側側面パネル92と第2収納縦枠材82とを接続し、そして、後側側面パネル91と第2収納縦枠材82とを接続してもよい。
(建具の設置方法-仕上工程)
続いて、仕上工程について説明する。仕上工程は、接続工程の後に、建具1の仕上げを行う工程である。
具体的には、上蓋部93を枠体10又は収納枠体80に対して取り付けた後に、棚パネル100及び塞ぎパネル120を収納縦枠12、方立15、第1収納縦枠材81、第2収納縦枠材82、及び側面パネル90に対して取り付ける。また、工場等で組み立てられた通行開閉体20、収納開閉体30、及び取出開閉体130を対応するヒンジ部を介して枠体10又は収納枠体80に対して取り付ける。これにて、建具1の設置が終了する。
このような設置方法により、収納空間60aの内部において第1固定具153又は第2固定具157を第1収納側接続部材150aから第4収納側接続部材150dに対して取り付けることができる。よって、例えば、収納部60が建物の躯体3に囲繞されている場合でも第1固定具153及び第2固定具157の取付作業を行うことができ、収納部60の設置性を高めることができる。
(実施の形態の効果)
このように実施の形態によれば、収納空間60aの内部において固定具(第1固定具153、第2固定具157)を収納側接続部材(第1収納側接続部材150aから第4収納側接続部材150d)に対して取り付けることができ、且つ、固定具及び収納側接続部材が収納側枠材、枠側枠材、又は収納側パネルよりも収納部60の内側に向けて突出しないように、収納側接続部材を構成したので、収納空間60aの内部において固定具を収納側接続部材に対して取り付けることができる。よって、例えば、収納部60が建物の躯体3に囲繞されている場合でも固定具の取付作業を行うことができ、収納部60の設置性を高めることができる。また、固定具及び収納側接続部材が収納側枠材、枠側枠材、又は収納側パネルよりも収納部60の内側に向けて突出することを防止できる。よって、収納対象を固定具又は収納側接続部材と接触しないように収納でき、収納部60の収納性を確保できる。
また、固定具及び収納側接続部材が収納側枠材、枠側枠材、又は収納側パネルよりも収納部60の外側に向けて突出しないように、収納側接続部材を構成したので、固定具及び収納側接続部材が収納側枠材、枠側枠材、又は収納側パネルよりも収納部60の外側に向けて突出することを防止できる。よって、収納部60が建物の躯体3に囲繞されている場合でも、固定具と躯体3との接触によって収納部60の設置が阻害されることを回避でき、収納部60の設置性を高めやすくなる。
また、収納側接続部材は、収納側枠材又は枠側枠材に取り付けられた枠材側接続部材と、収納側パネルに取り付けられたパネル側接続部材であって、固定具を介して枠材側接続部材と接続されるパネル側接続部材と、を備えるので、収納側枠材又は枠側枠材と収納側パネルとを比較的容易に接続でき、収納部60の設置性を高めやすくなる。
また、取付部(第1取付部154、第2取付部158)を、枠材側接続部材に接続される固定具の近傍位置に設けたので、取付部を、固定具の近傍位置に設けない場合に比べて、枠材側接続部材の変形により取付部に生じる負荷を軽減でき、取付部が破損することを回避できる。
また、取付部を、固定具の取り付けを阻害しないように設けたので、取付部によって固定具の取り付けが阻害されることを回避でき、収納部60の設置性を維持できる。
また、開口部2の一部である収納開口部2bを開閉する収納開閉体30と、開口部2の他の一部である通行開口部2aであり、通行対象を通行させるための通行開口部2aを開閉する通行開閉体20と、を備えるので、通行開閉体20と隣接して収納部60を設けた場合でも、固定具の取付作業を効率的に行うことができ、建具1の設置性を高めることができる。
〔III〕実施の形態に対する変形例
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明の具体的な構成及び手段は、特許請求の範囲に記載した各発明の技術的思想の範囲内において、任意に改変及び改良することができる。以下、このような変形例について説明する。
(解決しようとする課題や発明の効果について)
まず、発明が解決しようとする課題や発明の効果は、前記した内容に限定されるものではなく、本発明によって、前記に記載されていない課題を解決したり、前記に記載されていない効果を奏することもでき、また、記載されている課題の一部のみを解決したり、記載されている効果の一部のみを奏することがある。
(形状、数値、構造、時系列について)
実施の形態や図面において例示した構成要素に関して、形状、数値、又は複数の構成要素の構造若しくは時系列の相互関係については、本発明の技術的思想の範囲内において、任意に改変及び改良することができる。
(建具について)
上記実施の形態では、建具1が、通行開閉体20及び通行ヒンジ部40を備えていると説明したが、これに限らず、通行開閉体20及び通行ヒンジ部40を省略してもよい。この場合には、方立15を省略して、開口部2全体を収納開口部2bとして機能させてもよい。
(開口部について)
上記実施の形態では、通行開口部2aが開口部2の右側に位置し、収納開口部2bが開口部2の左側に位置すると説明したが、これに限らず、例えば、通行開口部2aが開口部2の左側に位置し、収納開口部2bが開口部2の右側に位置してもよい。
また、上記実施の形態では、通行開口部2a、収納開口部2b、及び取出口4の幅については、収納開口部2bの幅を取出口4の幅よりも長く設定しており、通行開口部2aの幅を収納開口部2bの幅よりも長く設定している、すなわち、これら幅を相互に異なるように設定していると説明したが、これに限らない。例えば、これら幅を相互に略同一に設定してもよい。また、通行開口部2a、収納開口部2b、及び取出口4の高さについては、通行開口部2aの高さを収納開口部2bの高さと同一に設定していると説明したが、これに限らない。例えば、通行開口部2a、収納開口部2b、及び取出口4の高さを相互に略同一に設定してもよい。あるいは、通行開口部2aの高さを収納開口部2bの高さと異なる高さに設定してもよい。
(枠体について)
上記実施の形態では、くつずり横枠14の前後方向の長さが上横枠13の前後方向の長さよりも短く設定されていると説明したが、これに限らず、例えば、くつずり横枠14の前後方向の長さが上横枠13の前後方向の長さと略同一に設定されてもよい。
(各種ヒンジ部について)
上記実施の形態では、通行ヒンジ部40が、旗蝶番を用いて構成されていると説明したが、これに限られず、例えば、ピボットヒンジ等を用いて構成されてもよい。また、上記実施の形態では、取出ヒンジ部140がピボットヒンジを用いて構成されていると説明したが、これに限らず、例えば、蝶番を用いて構成されてもよい。
(収納部について)
上記実施の形態では、棚パネル100の設置数が4つであると説明したが、これに限らず、例えば、4つ未満でもよく、又は5つ以上でもよい。
また、上記実施の形態では、収納部60に塞ぎパネル120が設けられていると説明したが、これに限らず、例えば、塞ぎパネル120を省略してよい。
(収納部の設置構造について)
上記実施の形態では、収納部60の設置構造が、第1収納側接続部材150a、第2収納側接続部材150b、第3収納側接続部材150c、及び第4収納側接続部材150dを備えていると説明したが、これに限らない。例えば、第1収納側接続部材150a、第2収納側接続部材150b、第3収納側接続部材150c、又は第4収納側接続部材150dのいずれか1つのみ、いずれか2つのみ、又はいずれか3つのみを備えてもよい。この場合には、収納側枠材又は枠側枠材と収納側パネルとは、固定具のみを介して接続されてもよい。
また、上記実施の形態では、第1収納側接続部材150aが、2つの部材(第1枠材側接続部材151及び第1パネル側接続部材152)で構成されていると説明したが、これに限らない。例えば、第1収納側接続部材150aが、第1枠材側接続部材151と第1パネル側接続部材152とを一体に形成することにより、1つの部材で構成されてもよい(なお、他の枠材側接続部材についても同様とする)。この場合において、第1収納縦枠材81と後側側面パネル91との接続方法については任意であるが、例えば、第1固定具153を第1収納側接続部材150aの第1枠材側第1接続片151aを介して第1収納縦枠材81に対して接続することにより、第1収納縦枠材81と後側側面パネル91とを接続してもよい。
また、第1固定具153、第2固定具157、及び第1収納側接続部材150aから第4収納側接続部材150dが、第1収納縦枠材81、第2収納縦枠材82、収納縦枠12、左側側面パネル92、又は後側側面パネル91よりも収納部60の外側に向けて突出しないように、第1収納側接続部材150aから第4収納側接続部材150dが構成されていると説明したが、これに限らない。例えば、第1固定具153、第2固定具157、又は第1収納側接続部材150aから第4収納側接続部材150dが、第1収納縦枠材81、第2収納縦枠材82、収納縦枠12、左側側面パネル92、又は後側側面パネル91よりも収納部60の外側に向けて突出するように、第1収納側接続部材150aから第4収納側接続部材150dが構成されてもよい。
また、上記実施の形態では、第1収納縦枠材81に接続される第1取付部154が、第1枠材側接続部材151に接続される第1固定具153の近傍位置に設けられていると説明したが、これに限らず、例えば、当該第1固定具153の近傍位置に設けられなくてもよい(なお、他の第1取付部154についても同様とする)。また、第2取付部158が、第2固定具157の近傍位置に設けられていると説明したが、これに限らず、例えば、第2固定具157の近傍位置に設けられなくてもよい。
(収納部の防犯構造について)
上記実施の形態では、収納部60の防犯構造が、取出施錠部170及び収納施錠部180を備えていると説明したが、例えば、取出施錠部170又は収納施錠部180を省略してもよい。
また、上記実施の形態では、開度制限部160が、公知の開き戸用のドアガードを用いて構成されていると説明したが、これに限らず、例えば、ドアチェーンを用いて構成してもよい。
また、上記実施の形態では、取出施錠部170が、収納部60の外側からのみ操作可能なものであると説明したが、これに限らず、例えば、収納部60の外側及び内側から操作可能なものであってもよい。
また、上記実施の形態では、取出施錠部170が、機械錠であると説明したが、これに限らず、例えば、電気錠であってもよい。
また、上記実施の形態では、収納施錠部180が、収納部60の外側から操作可能な電気錠であると説明したが、これに限らず、例えば、収納部60の外側から操作可能な機械錠であってもよい。
(付記)
付記1の建具は、建物の開口部に設けられた建具であり、前記開口部の周縁に設けられた枠体と、前記開口部の少なくとも一部である収納開口部であり、当該収納開口部よりも当該建具の背面側に設けられた収納部に収納対象を収納可能にするための収納開口部を開閉する収納開閉体と、を備えた建具であって、前記収納部は、複数の収納側枠材と、前記収納側枠材同士の相互間、又は前記収納側枠材と前記枠体を構成する枠側枠材との相互間に設けられた収納側パネルと、前記収納側枠材又は前記枠側枠材と前記収納側パネルとの相互間に設けられた収納側接続部材であって、固定具及び当該収納側接続部材を用いて前記収納側枠材又は前記枠側枠材と前記収納側パネルとを接続する収納側接続部材と、を備え、前記収納部に覆われる収納空間において前記固定具を前記収納側接続部材に対して取り付けることができ、且つ、前記固定具及び前記収納側接続部材が前記収納側枠材、前記枠側枠材、又は前記収納側パネルよりも前記収納部の内側に向けて突出しないように、前記収納側接続部材を構成した。
付記2の建具は、付記1に記載の建具において、前記固定具及び前記収納側接続部材が前記収納側枠材、前記枠側枠材、又は前記収納側パネルよりも前記収納部の外側に向けて突出しないように、前記収納側接続部材を構成した。
付記3の建具は、付記1又は2に記載の建具において、前記収納側接続部材は、前記収納側枠材又は前記枠側枠材に取り付けられた枠材側接続部材と、前記収納側パネルに取り付けられたパネル側接続部材であって、前記固定具を介して前記枠材側接続部材と接続されるパネル側接続部材と、を備える。
付記4の建具は、付記3に記載の建具において、前記枠材側接続部材を、取付部を介して前記収納側枠材又は前記枠側枠材に対して取り付け、前記取付部を、前記枠材側接続部材に接続される前記固定具の近傍位置に設けた。
付記5の建具は、付記3に記載の建具において、前記枠材側接続部材を、取付部を介して前記収納側枠材又は前記枠側枠材に対して取り付け、前記取付部を、前記固定具の取り付けを阻害しないように設けた。
付記6の建具は、付記1から5のいずれか一項に記載の建具において、前記開口部の一部である前記収納開口部を開閉する前記収納開閉体と、前記開口部の他の一部である通行開口部であり、通行対象を通行させるための通行開口部を開閉する通行開閉体と、を備える。
付記7に記載の建具の設置方法は、建物の開口部に設けられた建具であり、前記開口部の周縁に設けられた枠体と、前記開口部の少なくとも一部である収納開口部であり、当該収納開口部よりも当該建具の背面側に設けられた収納部に収納対象を収納可能にするための収納開口部を開閉する収納開閉体と、を備えた建具を設置するための設置方法であって、前記枠体を設置する第1設置工程と、前記収納部を構成する収納枠体を設置する第2設置工程と、前記収納部に覆われる収納空間の内部において、固定具及び収納側接続部材を用いて、前記収納枠体を構成する収納側枠材又は前記枠体を構成する枠側枠材と前記収納部を構成する前記収納側パネルとを接続する接続工程と、を含む。
(付記の効果)
付記1に記載の建具、及び付記7に記載の建具の設置方法によれば、収納空間の内部において固定具を収納側接続部材に対して取り付けることができ、且つ、固定具及び収納側接続部材が収納側枠材、枠側枠材、又は収納側パネルよりも収納部の内側に向けて突出しないように、収納側接続部材を構成したので、収納空間の内部において固定具を収納側接続部材に対して取り付けることができる。よって、例えば、収納部が建物の躯体に囲繞されている場合でも固定具の取付作業を行うことができ、収納部の設置性を高めることができる。また、固定具及び収納側接続部材が収納側枠材、枠側枠材、又は収納側パネルよりも収納部の内側に向けて突出することを防止できる。よって、収納対象を固定具又は収納側接続部材と接触しないように収納でき、収納部の収納性を確保できる。
付記2に記載の建具によれば、固定具及び収納側接続部材が収納側枠材、枠側枠材、又は収納側パネルよりも収納部の外側に向けて突出しないように、収納側接続部材を構成したので、固定具及び収納側接続部材が収納側枠材、枠側枠材、又は収納側パネルよりも収納部の外側に向けて突出することを防止できる。よって、収納部が建物の躯体に囲繞されている場合でも、固定具と躯体との接触によって収納部の設置が阻害されることを回避でき、収納部の設置性を高めやすくなる。
付記3に記載の建具によれば、収納側接続部材は、収納側枠材又は枠側枠材に取り付けられた枠材側接続部材と、収納側パネルに取り付けられたパネル側接続部材であって、固定具を介して枠材側接続部材と接続されるパネル側接続部材と、を備えるので、収納側枠材又は枠側枠材と収納側パネルとを比較的容易に接続でき、収納部の設置性を高めやすくなる。
付記4に記載の建具によれば、取付部を、枠材側接続部材に接続される固定具の近傍位置に設けたので、取付部を、固定具の近傍位置に設けない場合に比べて、枠材側接続部材の変形により取付部に生じる負荷を軽減でき、取付部が破損することを回避できる。
付記5に記載の建具によれば、取付部を、固定具の取り付けを阻害しないように設けたので、取付部によって固定具の取り付けが阻害されることを回避でき、収納部の設置性を維持できる。
付記6に記載の建具によれば、開口部の一部である収納開口部を開閉する収納開閉体と、開口部の他の一部である通行開口部であり、通行対象を通行させるための通行開口部を開閉する通行開閉体と、を備えるので、通行開閉体と隣接して収納部を設けた場合でも、固定具の取付作業を効率的に行うことができ、建具の設置性を高めることができる。
1 建具
2 開口部
2a 通行開口部
2b 収納開口部
3 躯体
4 取出口
10 枠体
11 通行縦枠
11a 通行枠材本体
11c 通行凹部
11d 気密凹部
11e 気密材
12 収納縦枠
12a 収納枠材本体
12c 収納凹部
13 上横枠
13a 上枠材本体
13b 上固定材
13c 第1上枠材凹部
13d 第2上枠材凹部
13e 気密凹部
14 くつずり横枠
14a くつずり枠材本体
14b くつずり固定材
14c くつずり枠材凹部
14d 気密凹部
15 方立
15a 第1方立凹部
15b 第2方立凹部
15c 第3方立凹部
15d 気密凹部
15e 気密凹部
15g 収納デッドボルト受け
20 通行開閉体
21 通行開閉体フレーム
21a 縦力骨
22 屋外側通行表面材
23 屋内側通行表面材
24 通行把手部
25 通行施錠部
26 通行ドアガード
27 通行ドアクローザ
30 収納開閉体
31 収納開閉体補強部
31a 縦片
31b 横片
31c 本体部
32 屋外側収納表面材
34 収納把手部
35 収納ドアクローザ
40 通行ヒンジ部
50 収納ヒンジ部
60 収納部
60a 収納空間
70 収納部本体
80 収納枠体
81 第1収納縦枠材
81a 収納凹部
81b 気密凹部
82 第2収納縦枠材
83 上収納横枠材
83a 上収納枠材本体
83b 上収納固定材
83c 上収納凹部
83d 気密凹部
84 下収納横枠材
84a 下収納枠材本体
84b 下収納固定材
84c 下収納凹部
84d 気密凹部
90 側面パネル
90a パネル本体
90b パネル補強材
91 後側側面パネル
92 左側側面パネル
93 上蓋部
100 棚パネル
101 第1棚パネル
102 第2棚パネル
103 第3棚パネル
104 第4棚パネル
105 係止体
106 支持部
120 塞ぎパネル
121 内幕板
130 取出開閉体
131 取出開閉フレーム
131a 縦力骨
131b 横力骨
132 外側取出表面材
133 内側取出表面材
134 取出把手部
140 取出ヒンジ部
150a 第1収納側接続部材
150b 第2収納側接続部材
150c 第3収納側接続部材
150d 第4収納側接続部材
151 第1枠材側接続部材
151a 第1枠材側第1接続片
151b 第1枠材側第2接続片
152 第1パネル側接続部材
152a 第1パネル側第1接続片
152b 第1パネル側第2接続片
153 第1固定具
153a ヘッド部
153b ネジ部
154 第1取付部
155 第2枠材側接続部材
155a 第2枠材側第1接続片
155b 第2枠材側第2接続片
156 第2パネル側接続部材
156a 第2パネル側第1接続片
156b 第2パネル側第2接続片
157 第2固定具
157a ヘッド部
157b ネジ部
158 第2取付部
160 開度制限部
161 係合部
162 被係合部
163 挿入部分
170 取出施錠部
171 操作部
180 収納施錠部
181 操作部
182 本体部

Claims (7)

  1. 建物の開口部に設けられた建具であり、前記開口部の周縁に設けられた枠体と、前記開口部の少なくとも一部である収納開口部であり、当該収納開口部よりも当該建具の背面側に設けられた収納部に収納対象を収納可能にするための収納開口部を開閉する収納開閉体と、を備えた建具であって、
    前記収納部は、
    複数の収納側枠材と、
    前記収納側枠材同士の相互間、又は前記収納側枠材と前記枠体を構成する枠側枠材との相互間に設けられた収納側パネルと、
    前記収納側枠材又は前記枠側枠材と前記収納側パネルとの相互間に設けられた収納側接続部材であって、固定具及び当該収納側接続部材を用いて前記収納側枠材又は前記枠側枠材と前記収納側パネルとを接続する収納側接続部材と、を備え、
    前記収納部に覆われる収納空間の内部から前記固定具を前記収納側接続部材に対して取り付けることができ、且つ、前記固定具及び前記収納側接続部材が前記収納側枠材、前記枠側枠材、又は前記収納側パネルよりも前記収納部の内側に向けて突出しないように、前記収納側接続部材を構成し、
    前記固定具は、ネジ又はビスであり、
    前記収納空間の内部から前記固定具を前記収納側接続部材に対して取り付けることが前記収納側接続部材によって阻害されないように、前記収納側接続部材を構成した、
    建具。
  2. 前記固定具及び前記収納側接続部材が前記収納側枠材、前記枠側枠材、又は前記収納側パネルよりも前記収納部の外側に向けて突出しないように、前記収納側接続部材を構成した、
    請求項1に記載の建具。
  3. 前記収納側接続部材は、
    前記収納側枠材又は前記枠側枠材に取り付けられた枠材側接続部材と、
    前記収納側パネルに取り付けられたパネル側接続部材であって、前記固定具を介して前記枠材側接続部材と接続されるパネル側接続部材と、を備え、
    前記枠材側接続部材及び前記パネル側接続部材の各々の横断面形状を、L字状とし、
    前記収納空間の内部から前記固定具を介して前記枠材側接続部材と前記パネル側接続部材とを接続することが、前記枠材側接続部材又は前記パネル側接続部材のいずれによっても阻害されないように、前記枠材側接続部材及び前記パネル側接続部材を設けた、
    請求項1又は2に記載の建具。
  4. 前記枠材側接続部材を、取付部を介して前記収納側枠材又は前記枠側枠材に対して取り付け、
    前記取付部を、前記枠材側接続部材に接続される前記固定具の近傍位置に設けた、
    請求項3に記載の建具。
  5. 前記枠材側接続部材を、取付部を介して前記収納側枠材又は前記枠側枠材に対して取り付け、
    前記取付部を、前記固定具の取り付けを阻害しないように設けた、
    請求項3に記載の建具。
  6. 前記開口部の一部である前記収納開口部を開閉する前記収納開閉体と、
    前記開口部の他の一部である通行開口部であり、通行対象を通行させるための通行開口部を開閉する通行開閉体と、を備える、
    請求項1から5のいずれか一項に記載の建具。
  7. 建物の開口部に設けられた建具であり、前記開口部の周縁に設けられた枠体と、前記開口部の少なくとも一部である収納開口部であり、当該収納開口部よりも当該建具の背面側に設けられた収納部に収納対象を収納可能にするための収納開口部を開閉する収納開閉体と、を備えた建具を設置するための設置方法であって、
    前記枠体を設置する第1設置工程と、
    前記収納部を構成する収納枠体を設置する第2設置工程と、
    前記収納部に覆われる収納空間の内部から、固定具及び収納側接続部材を用いて、前記収納枠体を構成する収納側枠材又は前記枠体を構成する枠側枠材と前記収納部を構成する収納側パネルとを接続する接続工程と、を含み、
    前記固定具は、ネジ又はビスであり、
    前記収納空間の内部から前記固定具を前記収納側接続部材に対して取り付けることが前記収納側接続部材によって阻害されないように、前記収納側接続部材を構成した、
    建具の設置方法。
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