JP7340984B2 - 開閉体、及び開閉体の製造方法 - Google Patents
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Description
また、第1反り抑制部材又は第2反り抑制部材の少なくともいずれか一方を、芯材に対して固定具によって接続したので、第1反り抑制部材又は第2反り抑制部材の少なくともいずれか一方を芯材に対して固定しない場合に比べて、芯材の反りの発生を効果的に抑制することができ、上記火災が発生した際に開閉体と枠体との相互間に隙間が生じることを抑制しやすくなる。
また、第1反り抑制部材又は第2反り抑制部材の少なくともいずれか一方を、芯材内において当該芯材を分割するように配置すると共に、分割された芯材の少なくとも一部に対して固定具によって接続したので、第1反り抑制部材又は第2反り抑制部材の少なくともいずれか一方を分割された芯材に対して固定できるため、当該分割された芯材の反りの発生を効果的に抑制することが可能となる。
まず、実施の形態の基本的概念について説明する。実施の形態は、概略的に、建物の開口部に設けられる防火戸を構成する開閉体、及びその製造方法に関するものである。
次に、実施の形態の具体的内容について説明する。
最初に、実施の形態に係る開閉体が適用される防火戸の構成について説明する。以下の説明では、図1のX方向を防火戸の左右方向(-X方向を防火戸の左方向、+X方向を防火戸の右方向)、図2のY方向を防火戸の前後方向(+Y方向を防火戸の前方向(部屋の室外側の方向)、-Y方向を防火戸の後方向(部屋の室内側の方向))、図1のZ方向を防火戸の上下方向(+Z方向を防火戸の上方向、-Z方向を防火戸の下方向)と称する。
枠体10は、躯体2(具体的には、壁部)に形成された開口部3(図1では、上下方向に長い開口部3)の周縁に設置されるものであり、図1に示すように、例えば耐火性材料(一例として、スチール材、ステンレス材の如き鋼材等)にて形成された左右一対の縦枠材11、12上下一対の横枠材13、14を備えている。これら縦枠材11、12及び横枠材13、14は、それぞれ躯体2に対して固定されており、相互に組み合わせられることによって、正面形状が略矩形環状となるように形成されている。以下では、必要に応じて、左右一対の縦枠材11、12のうち、開口部3の戸尻側に位置する縦枠材11を「戸尻側縦枠材11」と称し、開口部3の戸先側に位置する縦枠材12を「戸先側縦枠材12」と称する。また、上下一対の横枠材13、14のうち、開口部3の上方側に位置する横枠材13を「上側横枠材13」と称し、開口部3の下方側に位置する横枠材14を「くつずり横枠材14」と称する。
開閉体20は、開口部3を開閉するためのものである。この開閉体20は、図1に示すように、枠体10内に設けられており、芯材30、室外側見付面カバー部40a、室内側見付面カバー部40b、戸先側見込面カバー部50、戸尻側見込面カバー部(図示省略)、上側見込面カバー部(図示省略)、及び下側見込面カバー部(図示省略)を備えている。なお、以下では、開閉体20及び芯材30の各々の見付面のうち、部屋の室外側の見付面を「室外側見付面」と称し、部屋の室内側の見付面を「室内側見付面」と称する。また、開閉体20及び芯材30の見込面のうち、戸先側の見込面を「戸先側見込面」と称し、戸尻側の見込面を「戸尻側見込面」と称し、上側の見込面を「上側見込面」と称し、下側の見込面を「下側見込面」と称する。
芯材30は、開閉体20の基本構造体であり、開閉体20の内部に充填されるものである。この芯材30は、例えば公知の芯材(一例として、断熱性能を有する芯材であって、木製のパネル材30aを積層して構成された芯材)等を用いて構成されており、図2に示すように、室外側見付面カバー部40aと室内側見付面カバー部40bとの相互間に設けられている。
図1に戻り、室外側見付面カバー部40aは、芯材30の室外側見付面を覆うためのカバー手段であり、室内側見付面カバー部40bは、芯材30の室内側見付面を覆うためのカバー手段である。図1、図2に示すように、室外側見付面カバー部40aは、芯材30の室外側見付面(実施の形態では、室外側見付面の略全体)を覆うように配置されていると共に、室内側見付面カバー部40bは芯材30の室内側見付面(実施の形態では、室内側見付面の略全体)を覆うように配置されている。そして、これら室外側見付面カバー部40a及び室内側見付面カバー部40bは、芯材30に対して接続されている。
戸先側見込面カバー部50は、芯材30の戸先側見込面を覆うためのものであり、戸尻側見込面カバー部は、芯材30の戸尻側見込面を覆うためのものであり、下側見込面カバー部は、芯材30の下側見込面を覆うためのものであり、上側見込面カバー部は、芯材30の上側見込面を覆うためのものである。図2に示すように、戸先側見込面カバー部50は、芯材30の戸先側見込面(実施の形態では、戸先側見込面の略全体)を覆うように配置され、戸尻側見込面カバー部は、芯材30の戸尻側見込面(実施の形態では、戸尻側見込面の略全体)を覆うように配置され、上側見込面カバー部は、芯材30の上側見込面(実施の形態では、上側見込面の略全体)を覆うように配置され、下側見込面カバー部は、芯材30の下側見込面(実施の形態では、下側見込面の略全体)を覆うように配置されている。そして、これら戸先側見込面カバー部50、戸尻側見込面カバー部、上側見込面カバー部、及び下側見込面カバー部は、芯材30、室外側見付面カバー部40a、又は室内側見付面カバー部40bに対して接着剤等によって固定されている。
図1に戻り、開閉体20のその他の構成については任意であるが、実施の形態では、図1に示すように、把手部21、ラッチ22、施錠装置23、及びドアクローザ(図示省略)をさらに備えている。
ヒンジ部60は、開閉体20を戸尻側縦枠材11に対して回動自在に軸支するためのものである。このヒンジ部60は、例えば公知のヒンジ部材(一例として、旗蝶番等)を用いて構成されており、図1に示すように、開閉体20の戸尻側の端部(図1では、右端部)において、相互に間隔を隔てて上下方向に沿って複数並設されており、開閉体20及び戸尻側縦枠材11に対して固定具等によって取り付けられている。
次に、開閉体20の防火構造について説明する。この開閉体20は、防火性能を高めるための防火構造を備えており、この防火構造は、第1防火構造及び第2防火構造を備えている。以下では、これら第1防火構造及び第2防火構造について順次説明する。
最初に、第1防火構造について説明する。第1防火構造は、全閉状態において防火戸1の周辺で火災が発生した場合に、当該火災の熱によって芯材30の反り(具体的には、芯材30の見込方向への反り)が発生することを抑制するための防火構造であり、この第1防火構造の特徴については、実施の形態では以下に示す通りとなる。
まず、第1防火構造の第1の特徴については、図1に示すように、開閉体20は、反り抑制部70を備えている。
反り抑制部70は、芯材30の反りの発生を抑制するための反り抑制手段である。この反り抑制部70は、図1、図7に示すように、芯材30内に設けられており、一対の第1反り抑制部材80a、80b及び一対の第2反り抑制部材90a、90bを備えて構成されている。なお、以下では、必要に応じて、一対の第1反り抑制部材80a、80bのうち、上側に位置する第1反り抑制部材80aを「上側第1反り抑制部材80a」と称し、下側に位置する第1反り抑制部材80bを「下側第1反り抑制部材80b」と称する。また、これら上側第1反り抑制部材80a、下側第1反り抑制部材80bを特に区別する必要のないときは、単に「第1反り抑制部材80」と総称する。また、一対の第2反り抑制部材90a、90bのうち、戸先側に位置する第2反り抑制部材90aを「戸先側第2反り抑制部材90a」と称し、戸尻側に位置する第2反り抑制部材90bを「戸尻側第2反り抑制部材90b」と称する。また、これら戸先側第2反り抑制部材90a、戸尻側第2反り抑制部材90bを特に区別する必要のないときは、単に「第2反り抑制部材90」と総称する。
上側第1反り抑制部材80a及び下側第1反り抑制部材80bは、反り抑制部70の基本構造体の一部である。これら上側第1反り抑制部材80a及び下側第1反り抑制部材80bは、例えばスチール製(又はステンレス製)の長尺状体にて形成されている。具体的には、図3に示すように、Y-Z平面に沿った断面形状が上下方向の外側に向けて開放された略コ字状となる長尺な中空状体にて形成されており、より具体的には、前方側に位置する前側第1反り抑制片81と、後方側に位置する後側第1反り抑制片82と、前側第1反り抑制片81と後側第1反り抑制片82とを接続する接続側第1反り抑制片83とを備えている。また、これら上側第1反り抑制部材80a及び下側第1反り抑制部材80bは、芯材30の見付面に略沿った方向(以下、「第1方向」と称する)に略沿うようにそれぞれ設けられており、具体的には、図1に示すように、上側第1反り抑制部材80a及び下側第1反り抑制部材80bの各々の長手方向が左右方向に沿うように(すなわち、第1方向を左右方向として)、相互に間隔を隔てて並設されている。なお、この間隔の長さについては任意に設定できるが、実施の形態では、戸先側第2反り抑制部材90a(又は戸尻側第2反り抑制部材90b)の長手方向の長さよりも短く設定している。
戸先側第2反り抑制部材90a及び戸尻側第2反り抑制部材90bは、反り抑制部70の基本構造体の一部である。これら戸先側第2反り抑制部材90a及び戸尻側第2反り抑制部材90bは、例えばスチール製(又はステンレス製)の長尺状体にて形成されている。具体的には、図4に示すように、X-Y平面に沿った断面形状が左右方向の外側に向けて開放された略コ字状となる長尺な中空状体にて形成されており、より具体的には、前方側に位置する前側第2反り抑制片91と、後方側に位置する後側第2反り抑制片92と、前側第2反り抑制片91と後側第2反り抑制片92とを接続する接続側第2反り抑制片93とを備えている。また、これら戸先側第2反り抑制部材90a及び戸尻側第2反り抑制部材90bは、第1方向とは異なる方向であって芯材30の見付面に略沿った方向(以下、「第2方向」と称する)に略沿うようにそれぞれ設けられており、具体的には、図1に示すように、戸先側第2反り抑制部材90a及び戸尻側第2反り抑制部材90bの長手方向が上下方向に沿うように(すなわち、第2方向を上下方向として)、相互に間隔を隔てて配置されている。なお、この間隔の長さについては任意に設定できるが、実施の形態では、上側第1反り抑制部材80a(又は下側第1反り抑制部材80b)の長手方向の長さと略同一に設定している。
図1に戻り、次に、第1防火構造の第2の特徴については、上側第1反り抑制部材80a及び下側第1反り抑制部材80b、又は戸先側第2反り抑制部材90a及び戸尻側第2反り抑制部材90bの少なくともいずれか一方は、芯材30に対して固定具(例えばビス等)によって接続されている。
図1に戻り、続いて、第1防火構造の第3の特徴については、上側第1反り抑制部材80a、下側第1反り抑制部材80b、戸先側第2反り抑制部材90a、及び戸尻側第2反り抑制部材90bは、付属部材の取り付けを阻害しないように配置されている。ここで、「付属部材」とは、開閉体20に取り付けられる部材を意味し、例えば、把手部21、ラッチ22、施錠装置23、及びドアクローザ等が該当する。
次に、第2防火構造について説明する。第2防火構造は、上記火災が発生した場合に、開閉体20の芯材30の見付面が当該火災の火炎に直接晒されることを回避するための防火構造であり、図2に示すように、剥離防止部110を備えている。
このように構成された防火戸1の作用について説明する。防火戸1の作用は、部屋の室外側で火災が発生した際の作用と、部屋の室内側で火災が発生した際の作用とに大別されるが、これら作用はそれぞれ略同一であるので、以下では、部屋の室外側で火災が発生した際の作用のみについて説明することとする。
続いて、開閉体20の製造方法について説明する。この開閉体20の製造方法は、図5から図7に示すように、第1取付工程及び第2取付工程を含んでいる。
まず、第1取付工程について説明する。第1取付工程は、芯材30に対して反り抑制部70を取り付ける取付工程であり、実施の形態では、配置工程、第1接続工程、及び第2接続工程を含んでいる。ここで、「配置工程」とは、第1反り抑制部材80を、第1方向に略沿うように少なくとも1つ以上設けると共に、第2反り抑制部材90を、第2方向に略沿うように少なくとも1つ以上設ける工程である。また、「第1接続工程」とは、第1反り抑制部材80又は第2反り抑制部材90と芯材30とを接続する工程である。また、「第2接続工程」とは、第1反り抑制部材80と第2反り抑制部材90とを接続する接続工程である。
次に、第2取付工程について説明する。第2取付工程は、芯材30に対して室外側見付面カバー部40a、室内側見付面カバー部40b、戸先側見込面カバー部50、戸尻側見込面カバー部、上側見込面カバー部、及び下側見込面カバー部を取り付ける取付工程である。
このように実施の形態によれば、芯材30の反りの発生を抑制するための反り抑制部70であって、第1方向に略沿うように少なくとも1つ以上設けられた長尺の第1反り抑制部材80と、第1方向とは異なる第2方向に略沿うように少なくとも1つ以上設けられた長尺の第2反り抑制部材90と、を有する反り抑制部70と、を備え、第1反り抑制部材80と第2反り抑制部材90とを接続したので、反り抑制部70によって芯材30の反りの発生を抑制でき、上記火災が発生した際に開閉体20と枠体10との相互間に隙間が生じることを抑制できる。よって、上記隙間を介して上記火災の熱又は炎が防火戸1の見付け方向の一方から他方へと流入することを回避できるため、開閉体20の防火性能を高めることができる。また、第1反り抑制部材80と第2反り抑制部材90とを接続しない場合に比べて、第1反り抑制部材80又は第2反り抑制部材90のいずれか一方に作用した負荷応力を第1反り抑制部材80又は第2反り抑制部材90のいずれか他方に伝達でき、第1反り抑制部材80又は第2反り抑制部材90のいずれか一方に過大な変形又は損傷等が生じることを抑制できる。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明の具体的な構成及び手段は、特許請求の範囲に記載した各発明の技術的思想の範囲内において、任意に改変及び改良することができる。以下、このような変形例について説明する。
まず、発明が解決しようとする課題や発明の効果は、前記した内容に限定されるものではなく、本発明によって、前記に記載されていない課題を解決したり、前記に記載されていない効果を奏することもでき、また、記載されている課題の一部のみを解決したり、記載されている効果の一部のみを奏することがある。
実施の形態や図面において例示した構成要素に関して、形状、数値、又は複数の構成要素の構造若しくは時系列の相互関係については、本発明の技術的思想の範囲内において、任意に改変及び改良することができる。
上記実施の形態では、開閉体20の芯材30が、木製のパネル材30aを積層して構成された芯材30であると説明したが、これに限らない。例えば、単層の木製のパネル材30a、ロックウール、ケイ酸カルシウム材、又はこれらを組み合わせたものであってもよい。
上記実施の形態では、室外側見付面カバー部40a及び室内側見付面カバー部40bの各々が、耐火性カバー材42、第1化粧カバー材41a、及び第2化粧カバー材41bを備えていると説明したが、これに限らず、例えば、耐火性カバー材42、第1化粧カバー材41a、又は第2化粧カバー材41bのいずれか1つのみ、又はいずれか2つのみを省略してもよい。
上記実施の形態では、防火構造が、第2防火構造を備えていると説明したが、これに限らず、例えば、第2防火構造を省略してもよい。
上記実施の形態では、第1反り抑制部材80及び第2反り抑制部材90の設置数がそれぞれ2つであると説明したが、これに限らず、例えば、1つのみであってもよく、又は3つ以上であってもよい。ここで、第1反り抑制部材80及び第2反り抑制部材90の設置数がそれぞれ1つのみである場合には、例えば、第1反り抑制部材80及び第2反り抑制部材90は、クロス状に配置されてもよい。この場合には、芯材30を分割せずに、芯材30には第1反り抑制部材80及び第2反り抑制部材90を収容する収容空間部(図示省略)が形成されてもよい。
上記実施の形態では、第1方向が左右方向であり、第2方向が上下方向であると説明したが、これに限らない。例えば、第1方向が左右方向以外の他の方向(例えば、上下方向等)であり、第2方向が上下方向以外の他の方向(例えば、左右方向等)であってもよい。
付記1の開閉体は、建物の開口部に設けられる防火戸を構成する開閉体であって、芯材と、前記芯材の反りの発生を抑制するための反り抑制手段であって、前記芯材の見付面に略沿った方向である第1方向に略沿うように少なくとも1つ以上設けられた長尺の第1反り抑制部材と、前記第1方向とは異なる方向且つ前記芯材の見付面に略沿った方向である第2方向に略沿うように少なくとも1つ以上設けられた長尺の第2反り抑制部材と、を有する反り抑制手段と、を備え、前記第1反り抑制部材と前記第2反り抑制部材とを接続した。
付記1に記載の開閉体、及び付記8に記載の開閉体の製造方法によれば、芯材の反りの発生を抑制するための反り抑制手段であって、第1方向に略沿うように少なくとも1つ以上設けられた長尺の第1反り抑制部材と、第1方向とは異なる第2方向に略沿うように少なくとも1つ以上設けられた長尺の第2反り抑制部材と、を有する反り抑制手段と、を備え、第1反り抑制部材と第2反り抑制部材とを接続したので、反り抑制手段によって芯材の反りの発生を抑制でき、上記火災が発生した際に開閉体と枠体との相互間に隙間が生じることを抑制できる。よって、上記隙間を介して上記火災の熱又は炎が防火戸の見付方向の一方から他方へと流入することを回避できるため、開閉体の防火性能を高めることができる。また、第1反り抑制部材と第2反り抑制部材とを接続しない場合に比べて、第1反り抑制部材又は第2反り抑制部材のいずれか一方に作用した負荷応力を第1反り抑制部材又は第2反り抑制部材のいずれか他方に伝達でき、第1反り抑制部材又は第2反り抑制部材のいずれか一方に過大な変形又は損傷等が生じることを抑制できる。
2 躯体
3 開口部
10 枠体
11 戸尻側縦枠材
12 戸先側縦枠材
13 上側横枠材
14 くつずり横枠材
20 開閉体
21 把手部
22 ラッチ
23 施錠装置
23a 第1本体部
23b 第2本体部
23c 通電部
23d 配線
30 芯材
30a 木製のパネル材
31 内側芯材部
32 外側芯材部
40a 室外側見付面カバー部
40b 室内側見付面カバー部
41 化粧カバー材
41a 第1化粧カバー材
41b 第2化粧カバー材
42 耐火性カバー材
50 戸先側見込面カバー部
51 耐火性カバー材
52 化粧カバー材
53 熱膨張耐火部材
60 ヒンジ部
70 反り抑制部
80 第1反り抑制部材
80a 上側第1反り抑制部材
80b 下側第1反り抑制部材
81 前側第1反り抑制片
82 後側第1反り抑制片
83 接続側第1反り抑制片
84 第1挿通孔
90 第2反り抑制部材
90a 戸先側第2反り抑制部材
90b 戸尻側第2反り抑制部材
91 前側第2反り抑制片
92 後側第2反り抑制片
93 接続側第2反り抑制片
101 凸部
102 凹部
103 凹部
110 剥離防止部
111 雄ねじ部
112 雌ねじ部
Claims (5)
- 建物の開口部に設けられる防火戸を構成する開閉体であって、
芯材と、
前記芯材の反りの発生を抑制するための反り抑制手段であって、前記芯材の見付面に略沿った方向である第1方向に略沿うように一対設けられた長尺の第1反り抑制部材と、前記第1方向とは異なる方向且つ前記芯材の見付面に略沿った方向である第2方向に略沿うように一対設けられた長尺の第2反り抑制部材と、を有する反り抑制手段と、を備え、
前記芯材は、内側芯材部と、環状である外側芯材部であり、当該外側芯材部によって前記内側芯材部が囲繞されるように設けられる外側芯材部とに分割されており、
前記一対の第1反り抑制部材の各々の長手方向の長さを、前記芯材の左右方向の長さよりも短くし、
前記一対の第2反り抑制部材の各々の長手方向の長さを、前記芯材の上下方向の長さよりも短くし、
前記一対の第1反り抑制部材を前記外側芯材部の内縁部の上縁と下縁に略沿うように配置し、前記一対の第1反り抑制部材の各々を前記外側芯材部に対して固定具によって接続し、
前記一対の第2反り抑制部材を前記内側芯材部の左端部と右端部に略沿うように配置し、前記一対の第2反り抑制部材の各々を前記内側芯材部に対して固定具によって接続し、
前記一対の第1反り抑制部材のいずれか一方と前記第2反り抑制部材の各々とを接続すると共に、前記一対の第1反り抑制部材のいずれか他方と前記第2反り抑制部材の各々とを接続することにより、前記一対の第1反り抑制部材及び前記一対の第2反り抑制部材を介して前記内側芯材部と前記外側芯材部とを接続可能とした、
開閉体。 - 前記第1反り抑制部材と前記第2反り抑制部材とを、嵌合構造により接続し、
前記第1反り抑制部材の長手方向の端部に設けられた凸部と、
前記第2反り抑制部材の長手方向の端部の近傍に設けられた凹部であって、前記凸部と嵌合可能な凹部と、を備える、
請求項1に記載の開閉体。 - 前記第1反り抑制部材及び前記第2反り抑制部材を、当該開閉体に取り付けられる付属部材の取り付けを阻害しないように配置した、
請求項1又は2に記載の開閉体。 - 前記芯材は、木製のパネル材である、
請求項1から3のいずれか一項に記載の開閉体。 - 建物の開口部に設けられる防火戸を構成する開閉体を製造するための製造方法であって、
芯材に対して、当該芯材の反りの発生を抑制するための反り抑制手段を取り付ける取付工程を含み、
前記取付工程において、
前記反り抑制手段を構成する長尺の第1反り抑制部材を、前記芯材の見付面に略沿った方向である第1方向に略沿うように一対設けると共に、前記反り抑制手段を構成する長尺の第2反り抑制部材を、前記第1方向とは異なる方向且つ前記芯材の見付面に略沿った方向である第2方向に略沿うように一対設ける配置工程と、
前記一対の第1反り抑制部材又は前記一対の第2反り抑制部材と前記芯材とを接続する第1接続工程と、
前記一対の第1反り抑制部材と前記一対の第2反り抑制部材とを接続する第2接続工程と、を含み、
前記芯材は、内側芯材部と、環状である外側芯材部であり、当該外側芯材部によって前記内側芯材部が囲繞されるように設けられる外側芯材部とに分割されており、
前記一対の第1反り抑制部材の各々の長手方向の長さを、前記芯材の左右方向の長さよりも短くし、
前記一対の第2反り抑制部材の各々の長手方向の長さを、前記芯材の上下方向の長さよりも短くし、
前記配置工程において、前記一対の第1反り抑制部材のいずれか一方を前記外側芯材部の内縁部の上縁に略沿うように配置し、且つ前記一対の第1反り抑制部材のいずれか他方を前記外側芯材部の内縁部の下縁に略沿うように配置すると共に、前記一対の第2反り抑制部材のいずれか一方を前記内側芯材部の左端部に略沿うように配置し、且つ前記一対の第2反り抑制部材のいずれか他方を前記内側芯材部の右端部に略沿うように配置し、
前記第1接続工程において、前記一対の第1反り抑制部材の各々を前記外側芯材部に対して固定具によって接続し、又は、前記一対の第2反り抑制部材の各々を前記内側芯材部に対して固定具によって接続し、
前記第2接続工程において、前記一対の第1反り抑制部材のいずれか一方と前記第2反り抑制部材の各々とを接続すると共に、前記一対の第1反り抑制部材のいずれか他方と前記第2反り抑制部材の各々とを接続する、
開閉体の製造方法。
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