JP7229087B2 - 防火戸用の開閉体 - Google Patents
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また、剥離防止手段が、カバー手段のうち少なくとも耐火性カバー材が見込方向の外側に向けて変形することを抑制するための変形抑制手段と、変形抑制手段を開閉体本体に対して固定するための固定手段と、を備えるので、変形抑制手段によってカバー手段の耐火性カバー材が見込方向の外側に向けて変形することを抑制でき、上記火災時に当該耐火性カバー材が開閉体本体から剥離することを防止しやすくなる。また、固定手段によって変形抑制手段を開閉体本体に対して固定でき、変形抑制手段を開閉体本体から脱落させることなく確実に機能させることが可能となる。
また、カバー手段が、開閉体本体の見付面と当接するように配置された耐火性カバー材と、耐火性カバー材よりも外側に位置する第1可燃性カバー材であって、化粧板として機能する第1可燃性カバー材と、耐火性カバー材と第1可燃性カバー材との相互間に位置する第2可燃性カバー材であって、下地材として機能する第2可燃性カバー材と、を積層してなり、変形抑制手段の一部が第1可燃性カバー材と耐火性カバー材との相互間に位置し、且つ変形抑制手段の他の一部が開閉体本体の見込面に対して固定手段によって固定されることが可能となるように、変形抑制手段を構成したので、全閉状態において、防火戸の見込方向側から見て変形抑制手段が目立ちにくくなることから、防火戸の意匠性を維持できる。
まず、実施の形態の基本的概念について説明する。実施の形態は、概略的に、建物の開口部に設けられる防火戸を構成する開閉体に関するものである。
次に、実施の形態の具体的内容について説明する。
最初に、実施の形態に係る防火戸用の開閉体が適用される防火戸の構成について説明する。以下の説明では、図1のX方向を防火戸の左右方向(-X方向を防火戸の左方向、+X方向を防火戸の右方向)、図3のY方向を防火戸の前後方向(+Y方向を防火戸の前方向(部屋の室外側の方向)、-Y方向を防火戸の後方向(部屋の室内側の方向))、図1のZ方向を防火戸の上下方向(+Z方向を防火戸の上方向、-Z方向を防火戸の下方向)と称する。
枠体10は、躯体2の壁部2aに形成された開口部3の周縁に設置されるものであり、図1に示すように、例えば耐火性材料(一例として、スチール材、ステンレス材の如き鋼材等)にて形成された左右一対の縦枠材11、12上下一対の横枠材13、14を備えている。これら縦枠材及び横枠材は、それぞれ躯体2に対して固定されており、相互に組み合わせられることによって、正面形状が略矩形環状となるように形成されている。以下では、必要に応じて、左右一対の縦枠材11、12のうち、開口部3の戸尻側に位置する縦枠材11を「戸尻側縦枠材11」と称し、開口部3の戸先側に位置する縦枠材12を「戸先側縦枠材12」と称する。また、上下一対の横枠材13、14のうち、開口部3の上方側に位置する横枠材13を「上側横枠材13」と称し、開口部3の下方側に位置する横枠材14を「くつずり横枠材14」と称する。
開閉体20は、開口部3を開閉するためのものである。この開閉体20は、図1から図5に示すように、枠体10内に設けられており、開閉体本体30、室外側見付面カバー部40a、室内側見付面カバー部40b、戸尻側見込面カバー部50a、戸先側見込面カバー部50b、及び下側見込面カバー部(図示省略)を備えている。なお、以下では、開閉体20及び開閉体本体30の各々の見付面のうち、部屋の室外側の見付面を「室外側見付面」と称し、部屋の室内側の見付面を「室内側見付面」と称する。また、開閉体20及び開閉体本体30の見込面のうち、戸尻側の見込面を「戸尻側見込面」と称し、戸先側の見込面を「戸先側見込面」と称し、上側の見込面を「上側見込面」と称し、下側の見込面を「下側見込面」と称する。
図2に戻り、開閉体本体30は、開閉体20の基本構造体であり、図2に示すように、開閉体フレーム31及び芯材32を備えている。
開閉体フレーム31は、開閉体20の剛性を主として担うものである。この開閉体フレーム31は、可燃性を有する複数の框材(一例として、木製の集成材からなる框材)を組み合わせることによって、正面形状が矩形環状となるように形成されており、具体的には、図2に示すように、左右一対の縦框材31a、31b及び上下一対の横框材31c、31dから構成されている。このうち、左右一対の縦框材31a、31bは、長手方向の長さが相互に略同一となるように形成されており、上下方向に略沿うように配置されている。また、上下一対の横框材31c、31dは、長手方向の長さが相互に略同一となるように形成されており、左右方向に略沿うように配置されている。なお、以下では、必要に応じて、左右一対の縦框材31a、31bのうち、戸尻側に位置する縦框材31aを「戸尻側縦框材31a」と称し、戸先側に位置する縦框材31bを「戸先側縦框材31b」と称する。また、上下一対の横框材31c、31dのうち、上側に位置する横框材31cを「上側横框材31c」と称し、下側に位置する横框材31dを「下側横框材31d」と称する。
芯材32は、開閉体本体30の内部に充填されるものである。この芯材32は、例えば公知の芯材(一例として、ロックウール、ケイ酸カルシウム材)等を用いて構成されており、図2に示すように、開閉体フレーム31、室外側見付面カバー部40a、及び室内側見付面カバー部40bによって囲繞された空間内に充填されている。
図1に戻り、室外側見付面カバー部40aは、開閉体本体30の室外側見付面を覆うための第1カバー手段(カバー手段)であり、室内側見付面カバー部40bは、開閉体本体30の室内側見付面を覆うための第2カバー手段(カバー手段)である。図1から図3に示すように、室外側見付面カバー部40aは、開閉体本体30の室外側見付面(実施の形態では、室外側見付面の略全体)を覆うように配置されていると共に、室内側見付面カバー部40bは開閉体本体30の室内側見付面(実施の形態では、室内側見付面の略全体)を覆うように配置されている。そして、これら室外側見付面カバー部40a及び室内側見付面カバー部40bは、開閉体本体30に対して固定されている。
戸尻側見込面カバー部50aは、開閉体本体30の戸尻側見込面を覆うためのものであり、戸先側見込面カバー部50bは、開閉体本体30の戸先側見込面を覆うためのものであり、下側見込面カバー部は、開閉体本体30の下側見込面を覆うためのものである。図5に示すように、戸尻側見込面カバー部50aは、開閉体本体30の戸尻側見込面(実施の形態では、戸尻側見込面の略全体)を覆うように配置され、戸先側見込面カバー部50bは、開閉体本体30の戸先側見込面(実施の形態では、戸先側見込面の略全体)を覆うように配置され、下側見込面カバー部は、開閉体本体30の下側見込面(実施の形態では、下側見込面の略全体)を覆うように配置されている。そして、これら戸尻側見込面カバー部50a、戸先側見込面カバー部50b、及び下側見込面カバー部は、開閉体本体30、室外側見付面カバー部40a、又は室内側見付面カバー部40bに対して接着剤等によって固定されている。
図2に戻り、開閉体20のその他の構成については任意であるが、実施の形態では、図2に示すように、把手部21、ラッチ(図示省略)、施錠装置22、及びドアクローザ23をさらに備えている。
図1に戻り、ヒンジ部60は、開閉体20を戸尻側縦枠材11に対して回動自在に軸支するためのものである。このヒンジ部60は、例えば公知のヒンジ部材(一例として、旗蝶番等)を用いて構成されており、図1に示すように、開閉体20の戸尻側の端部(図1では、右端部)において、相互に間隔を隔てて上下方向に沿って複数並設されており、開閉体20及び戸尻側縦枠材11に対して固定具等によって取り付けられている。
図1に戻り、次に、枠体10の戸尻側縦枠材11及び戸先側縦枠材12の構成の詳細について説明する。ただし、戸尻側縦枠材11及び戸先側縦枠材12は、特記する場合を除いて、任意の形状、方法、及び材質で製造することができる。実施の形態において、図1、図8に示すように、戸尻側縦枠材11及び戸先側縦枠材12の各々は、縦枠材本体11a、縦枠材側固定材11b、及び縦枠材側気密部11cを備えている。
図1に戻り、次に、枠体10の上側横枠材13の構成の詳細について説明する。ただし、上側横枠材13は、特記する場合を除いて、任意の形状、方法、及び材質で製造することができる。実施の形態において、図1に示すように、上側横枠材13は、上側横枠材本体13a、上側固定材(図示省略)、及び上側気密部(図示省略)を備えている。
次に、枠体10のくつずり横枠材14の構成の詳細について説明する。ただし、くつずり横枠材14は、特記する場合を除いて、任意の形状、方法、及び材質で製造することができる。実施の形態において、図1に示すように、くつずり横枠材14は、部屋の床部2bに埋め込まれており、下側横枠材本体14a及び下側固定材(図示省略)を備えている。
次に、開閉体20の防火構造について説明する。この開閉体20は、防火性能を高めるための防火構造を備えており、この防火構造は、第1防火構造及び第2防火構造を備えている。以下では、これら第1防火構造及び第2防火構造について順次説明する。
最初に、第1防火構造について説明する。第1防火構造は、全閉状態において防火戸1の周辺で火災が発生した場合に、開閉体20の開閉体本体30の見付面が当該火災の火炎に直接晒されることを回避するための防火構造であり、図3から図5に示すように、剥離防止部70を備えている。
図3に戻り、剥離防止部70は、上記火災が発生した際に、各種の見付面カバー部(具体的には、室外側見付面カバー部40a、室内側見付面カバー部40b)のうち少なくとも耐火性カバー材42が開閉体本体30から剥離することを防止するための剥離防止手段である。この剥離防止部70は、図3から図5に示すように、開閉体本体30の上側見込面に設けられており、変形抑制部80及び固定部90を備えている。
図3に戻り、変形抑制部80は、各種の見付面カバー部のうち少なくとも耐火性カバー材42が見込方向の外側に向けて変形することを抑制するための変形抑制手段であり、耐火性を有する材質(具体的には、鋼材等)を用いて構成されている。
図3に戻り、固定部90は、変形抑制部80を開閉体本体30に対して固定するための固定手段である。この固定部90は、例えば耐火性を有する公知の固定具(一例として、鋼製のネジ、ビス)等を用いて構成されており、図3に示すように、開閉体20の上側見込面に設けられている。
次に、第2防火構造について説明する。第2防火構造は、上記火災が発生した場合に、開閉体20の見込面側の防火性能を高めるための防火構造であり、戸先側第2防火構造及び戸尻側第2防火構造を備えている。なお、実施の形態では、戸先側第2防火構造及び戸尻側第2防火構造の各々の構成はそれぞれ略同一であるので、以下では、戸先側第2防火構造の構成のみについて説明することとする。この戸先側第2防火構造は、図6に示すように、見込面側耐火性カバー材100及び熱膨張耐火部材110を備えている。
見込面側耐火性カバー材100は、開閉体本体30の戸先側見込面を覆うためのカバー材であって、耐火性を有するカバー材である。この見込面側耐火性カバー材100は、例えば耐火性を有する公知のカバー材(一例として、火山性ガラス質材料で形成された耐火板)等を用いて構成されており、図6に示すように、開閉体本体30(具体的には、戸先側縦框材31b等)と戸先側見込面カバー部50bとの相互間において開閉体本体30の戸先側見込面(実施の形態では、戸先側見込面の略全体)を覆うように配置されており、開閉体本体30又は戸先側見込面カバー部50bに対して接着剤等によって固定されている。
熱膨張耐火部材110は、上記火災が発生した際に、当該熱膨張耐火部材110が当該火災の熱で膨張することにより、戸先側縦枠材12と開閉体20との隙間4(以下、「戸先側隙間4」と称する)を塞ぐための部材である。この熱膨張耐火部材110は、例えば所定温度(具体的には、150℃~250℃の温度)で加熱されることで発泡する公知の熱膨張耐火部材110(一例として、フィブロック等)を用いて構成されており、開閉体20に対して複数取り付けられている。具体的には、図6に示すように、戸先側見込面カバー部50bと見込面側耐火性カバー材100との相互間において、前後方向に沿って複数並設されており、戸先側見込面カバー部50b又は見込面側耐火性カバー材100に対して両面テープ、接着剤、又はビス等によって接続されている。
このように構成された防火戸1の作用について説明する。防火戸1の作用は、部屋の室外側で火災が発生した際の作用と、部屋の室内側で火災が発生した際の作用とに大別されるが、これら作用はそれぞれ略同一であるので、以下では、部屋の室外側で火災が発生した際の作用のみについて説明することとする。
このように実施の形態によれば、開閉体本体30の見付面を覆うように設けられたカバー手段であって、可燃性を有する可燃性カバー材41と耐火性を有する耐火性カバー材42とを見込方向に積層してなるカバー手段と、耐火性を有する剥離防止部70であって、全閉状態において防火戸1の周辺で火災が発生した際に、カバー手段のうち少なくとも耐火性カバー材42が開閉体本体30から剥離することを防止するための剥離防止部70と、を備えるので、上記火災時において、開閉体20の見込方向への反りが比較的大きくなること等でカバー手段の耐火性カバー材42が開閉体本体30から剥離しやすい状態になったとしても、剥離防止部70によって当該剥離を防止できる。よって、開閉体本体30の見付面が上記火災の火炎に直接晒されることで開閉体本体30が燃焼してしまうことを回避でき、従来技術(芯材の見付面を化粧合板、耐火シート、不燃紙で単に覆う技術)に比べて、防火戸1の防火性能を確保することが可能となる。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明の具体的な構成及び手段は、特許請求の範囲に記載した各発明の技術的思想の範囲内において、任意に改変及び改良することができる。以下、このような変形例について説明する。
まず、発明が解決しようとする課題や発明の効果は、前記した内容に限定されるものではなく、本発明によって、前記に記載されていない課題を解決したり、前記に記載されていない効果を奏することもでき、また、記載されている課題の一部のみを解決したり、記載されている効果の一部のみを奏することがある。
実施の形態や図面において例示した構成要素に関して、形状、数値、又は複数の構成要素の構造若しくは時系列の相互関係については、本発明の技術的思想の範囲内において、任意に改変及び改良することができる。
上記実施の形態では、開閉体20が施錠装置22及びドアクローザ23を備えていると説明したが、これに限らず、例えば、施錠装置22又はドアクローザ23を省略してもよい。ここで、ドアクローザ23を省略する場合には、収容空間部24も省略できると共に、上記室内側側片83の切り欠き部も省略できる。
上記実施の形態では、開閉体本体30が芯材32を備えていると説明したが、これに限らず、例えば、芯材32を省略してもよい。
上記実施の形態では、室外側見付面カバー部40a(又は室内側見付面カバー部40b)の可燃性カバー材41の設置数が2つであると説明したが、これに限らず、例えば、1つ又は3つ以上であってもよい。また、上記実施の形態では、室外側見付面カバー部40a(又は室内側見付面カバー部40b)の耐火性カバー材42の設置数が1つであると説明したが、これに限らず、例えば、2つ以上であってもよい。
上記実施の形態では、防火構造が、第2防火構造を備えていると説明したが、これに限らず、例えば、第2防火構造を省略してもよい。
上記実施の形態では、剥離防止部70が、開閉体20の上側見込面に設けられていると説明したが、これに限らず、例えば、開閉体20の下側見込面、戸先側見込面、又は戸尻側見込面に設けられてもよく、あるいは、これら見込面のすべてに設けられてもよい。
上記実施の形態では、変形抑制部80が、断面形状が略コ字状である鋼製の板状体に形成されていると説明したが、これに限らない。例えば、図11に示すように、断面形状がL字状である板状体に形成されることにより、室外側見付面カバー部40aの耐火性カバー材42又は室内側見付面カバー部40bの耐火性カバー材42のいずれか一方の剥離を防止してもよい。
上記実施の形態では、固定部90が、変形抑制部80の見込面側側片81及び開閉体本体30に差し込まれるように設けられていると説明したが、これに限らず、図12に示すように、変形抑制部80の室外側側片82(又は室内側側片83)及び開閉体本体30に差し込まれるように設けられてもよい。
上記実施の形態では、第2防火構造が、戸先側第2防火構造及び戸尻側第2防火構造を備えていると説明したが、これに限らず、戸先側第2防火構造又は戸尻側第2防火構造のいずれか一方を省略してもよい。
付記1の防火戸用の開閉体は、建物の開口部に設けられる防火戸を構成する開閉体であって、開閉体本体と、前記開閉体本体の見付面を覆うように設けられたカバー手段であって、可燃性を有する可燃性カバー材と耐火性を有する耐火性カバー材とを見込方向に積層してなるカバー手段と、耐火性を有する剥離防止手段であって、当該開閉体によって前記開口部を全閉した全閉状態において前記防火戸の周辺で火災が発生した際に、前記カバー手段のうち少なくとも前記耐火性カバー材が前記開閉体本体から剥離することを防止するための剥離防止手段と、を備える。
付記1に記載の防火戸用の開閉体によれば、開閉体本体の見付面を覆うように設けられたカバー手段であって、可燃性を有する可燃性カバー材と耐火性を有する耐火性カバー材とを見込方向に積層してなるカバー手段と、耐火性を有する剥離防止手段であって、全閉状態において防火戸の周辺で火災が発生した際に、カバー手段のうち少なくとも耐火性カバー材が開閉体本体から剥離することを防止するための剥離防止手段と、を備えるので、上記火災時において、開閉体の見込方向への反りが比較的大きくなること等でカバー手段の耐火性カバー材が開閉体本体から剥離しやすい状態になったとしても、剥離防止手段によって当該剥離を防止できる。よって、開閉体本体の見付面が上記火災の火炎に直接晒されることで開閉体本体が燃焼してしまうことを回避でき、従来技術(芯材の見付面を化粧合板、耐火シート、不燃紙で単に覆う技術)に比べて、防火戸の防火性能を確保することが可能となる。
2 躯体
2a 壁部
2b 床部
3 開口部
4 戸先側隙間
10 枠体
11 戸尻側縦枠材
11a 縦枠材本体
11b 縦枠材側固定材
11c 縦枠材側気密部
11d 縦枠材側凹部
11e 縦枠材側気密凹部
12 戸先側縦枠材
13 上側横枠材
13a 上側横枠材本体
14 くつずり横枠材
14a 下側横枠材本体
20 開閉体
21 把手部
22 施錠装置
23 ドアクローザ
23a 本体部
23b アーム部
24 収容空間部
30 開閉体本体
31 開閉体フレーム
31a 戸尻側縦框材
31b 戸先側縦框材
31c 上側横框材
31d 下側横框材
32 芯材
40a 室外側見付面カバー部
40b 室内側見付面カバー部
41 可燃性カバー材
41a 第1可燃性カバー材
41b 第2可燃性カバー材
42 耐火性カバー材
42a 第1耐火性カバー材
42b 第2耐火性カバー材
50a 戸尻側見込面カバー部
50b 戸先側見込面カバー部
60 ヒンジ部
70 剥離防止部
80 変形抑制部
81 見込面側側片
82 室外側側片
83 室内側側片
90 固定部
100 見込面側耐火性カバー材
110 熱膨張耐火部材
Claims (4)
- 建物の開口部に設けられる防火戸を構成する開閉体であって、
開閉体本体と、
前記開閉体本体の見付面を覆うように設けられたカバー手段であって、可燃性を有する可燃性カバー材と耐火性を有する耐火性カバー材とを見込方向に積層してなるカバー手段と、
耐火性を有する剥離防止手段であって、当該開閉体によって前記開口部を全閉した全閉状態において前記防火戸の周辺で火災が発生した際に、前記カバー手段のうち少なくとも前記耐火性カバー材が前記開閉体本体から剥離することを防止するための剥離防止手段と、を備え、
前記剥離防止手段は、
前記カバー手段のうち少なくとも前記耐火性カバー材が見込方向の外側に向けて変形することを抑制するための変形抑制手段と、
前記変形抑制手段を前記開閉体本体に対して固定するための固定手段と、を備え、
前記カバー手段は、
前記開閉体本体の見付面と当接するように配置された前記耐火性カバー材と、
前記耐火性カバー材よりも外側に位置する第1可燃性カバー材であって、化粧板として機能する第1可燃性カバー材と、
前記耐火性カバー材と前記第1可燃性カバー材との相互間に位置する第2可燃性カバー材であって、下地材として機能する第2可燃性カバー材と、を積層してなり、
前記第2可燃性カバー材の厚さを、前記変形抑制手段の厚さと略同一とし、
前記第2可燃性カバー材の端部及びその近傍部分を切り欠くことにより、前記変形抑制手段の一部を収容可能な空間を形成し、
前記変形抑制手段の一部が前記空間に収容されることで、当該変形抑制手段の一部が前記第1可燃性カバー材と前記耐火性カバー材との相互間に位置し、且つ前記変形抑制手段の他の一部が前記開閉体本体の見込面に対して前記固定手段によって固定されることが可能となるように、前記変形抑制手段を構成した、
防火戸用の開閉体。 - 前記変形抑制手段を、断面形状が略コ字状である板状体に形成した、
請求項1に記載の防火戸用の開閉体。 - 前記カバー手段は、
前記開閉体本体の見付面のいずれか一方を覆うように設けられた第1カバー手段と、
前記開閉体本体の見付面のいずれか他方を覆うように設けられた第2カバー手段と、を含み、
前記変形抑制手段によって、少なくとも前記開閉体本体と、前記第1カバー手段の前記耐火性カバー材と、前記第2カバー手段の前記耐火性カバー材とが挟み込まれるように、当該変形抑制手段を形成した、
請求項2に記載の防火戸用の開閉体。 - 前記防火戸を、前記建物の壁部に形成された前記開口部に設け、
前記剥離防止手段を、当該開閉体の見込面のうち上側に位置する上側見込面の略全体にわたって設けた、
請求項1から3のいずれか一項に記載の防火戸用の開閉体。
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JP2020180447A (ja) | 2020-11-05 |
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