JP6718215B2 - 扉 - Google Patents

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Description

本発明は、扉に関する。
従来、玄関等に設けられる扉として、遮熱性能を向上させることができる扉が提案されている。例えば、特許文献1には、グラスウールと、鋼板と、耐火材とを有する扉体を備えた扉が開示されている。この扉体は、具体的には、グラスウールの側面のうち、室外側の側面、上側面、下側面、左側面、及び右側面が鋼板によって覆われていると共に、室内側の側面が耐火材によって覆われている。また、この耐火材は、当該耐火材の室内側の側面のみが外部に露出するように、鋼板に嵌合されて設けられている(特許文献1参照)。このような扉により、扉の遮熱性能を向上させることができると共に、耐火材の室内側の側面以外の側面が鋼板及びグラスウールによって覆われていることにより、耐火材の破損を少なくすることができる。
また、特許文献2には、ドア枠及び補強桟と、ドア枠及び補強桟の周囲を覆う一対の表面材と、ドア枠及び補強桟と各表面材との相互間に挟持された石コウ層とを有する扉体を備えた扉が開示されている(特許文献2参照)。このような扉により、扉の意匠性を維持しながら、扉の遮熱性能を向上させることができる。
実開昭61−43391号公報 実開昭49−114734号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載の従来の扉においては、上述したように、耐火材の室内側の側面が外部に露出しているので、例えば、耐火材が塗装しづらい材質で形成されている場合には、当該扉とその周囲に設けられている部材との意匠上の統一性を図ることが難しく、また、耐火材の室内側の側面を破損しないように維持することが難しいことから、扉の意匠性を低下させる可能性があった。また、上記特許文献2に記載の従来の扉においては、上述したように、石コウ層が扉の内部に収容されているので、例えば、一対の表面材のいずれか一方が火災の熱で熱せられた場合には、一対の表面材間に生じる温度差によって扉全体が反り変形することで、当該扉と当該扉によって開閉される開口部の周辺に設けられた枠体との相互間に隙間が生じ、この隙間を介して上記火災の熱が伝わるおそれがあることから、扉の遮熱性能を維持することが難しくなる可能性があった。
本発明は、上記従来技術における課題を解決するためのものであって、扉の意匠性及び遮熱性能を維持することが可能になる、扉を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、請求項1に記載の扉は、建物の開口部を開閉する扉体であり、見込み方向から見た形状が略環状である支持部材と、当該扉体の2つの主側面のいずれか一方を構成する第1表面材であって、少なくとも前記支持部材における見込み方向の一方側の側面の略全体と、前記支持部材によって囲繞された部分における見込み方向の一方側の側面全体とを覆う第1表面材と、当該扉体の2つの主側面のいずれか他方を構成する第2表面材であって、少なくとも前記支持部材における見込み方向の他方側の側面の略全体と、前記支持部材によって囲繞された部分における見込み方向の他方側の側面全体とを覆う第2表面材と、を有する扉体を備えた扉であって、前記扉体の前記第1表面材における見込み方向の外側の側面である第1外側面の略全体、又は、前記扉体の前記第2表面材における見込み方向の外側の側面である第2外側面の略全体の少なくともいずれか一方を覆う遮熱手段と、前記遮熱手段における見込み方向の外側の側面の略全体を覆うと共に、前記遮熱手段の見込面を覆う、不燃性を有する化粧板と、を備えた。
請求項2に記載の扉は、請求項1に記載の扉において、前記化粧板の部分のうち前記遮熱手段の見込面を覆う部分が外部に露出するように、前記化粧板を設けた。
請求項3に記載の扉は、請求項1又は2に記載の扉において、前記化粧板の部分のうち少なくとも前記遮熱手段の見込面を覆う部分を、前記扉体の前記第1表面材及び前記扉体の前記第2表面材と接触しないように設けた。
請求項4に記載の扉は、請求項1から3のいずれか一項に記載の扉において、前記扉体の前記第1表面材における前記第1外側面の略全体、及び前記扉体の前記第2表面材における前記第2外側面の略全体が前記遮熱手段によって覆われるように、当該遮熱手段を当該第1表面材及び当該第2表面材にそれぞれ設けた。
請求項5に記載の扉は、請求項1から4のいずれか一項に記載の扉において、前記扉体、前記遮熱手段、又は前記化粧板の少なくともいずれか1つに設けられた熱膨張耐火部材であって、前記扉体によって前記開口部を全閉した全閉状態において前記扉体の周辺で火災が発生した場合に、当該熱膨張耐火部材が前記火災の熱で膨張することにより、前記扉体、前記遮熱手段、又は前記化粧板と前記開口部の周縁に設けられた枠体との相互間に形成されている隙間を塞ぐための熱膨張耐火部材を備えた。
請求項1に記載の扉によれば、扉体の第1表面材における第1外側面の略全体、又は、扉体の第2表面材における第2外側面の略全体の少なくともいずれか一方を覆う遮熱手段を備えているので、遮熱手段によって、扉体の見込み方向のいずれか一方側で発生した火災の熱が扉体に伝導することを抑制することができる。これにより、上記火災が発生した場合でも、第1表面材と第2表面材との相互間で温度差が生じにくくなることから、扉全体が反り変形することを回避できる。よって、遮熱手段を設けない場合に比べて、上記扉の反り変形によって、扉と開口部の周辺に設けられた枠体との相互間に隙間が生じることにより、この隙間を介して上記火災の熱が見込み方向に伝わることを回避できる。また、遮熱手段における見込み方向の外側の側面の略全体を覆う、不燃性を有する化粧板を備えているので、遮熱手段における見込み方向の外側の側面の略全体を外部から非露出状にすることができ、化粧板を設けない場合に比べて、例えば、遮熱手段が外力を受けることによって当該遮熱手段が損傷することを回避できると共に、遮熱手段に比べて塗装が容易な化粧板で遮熱手段を覆うことから、扉とその周囲に設けられている部材との意匠上の統一性が図りやすくなる。以上のことから、従来技術に比べて、扉の意匠性及び遮熱性能を維持することが可能になる。
請求項に記載の扉によれば、化粧板を、扉体の第1表面材及び扉体の第2表面材と接触しないように設けたので、扉体よりも化粧板側で発生した火災の熱が化粧板を介して扉体の第1表面材及び扉体の第2表面材に伝達されることを抑制でき、扉の遮熱性能を一層向上させることが可能になる。
請求項に記載の扉によれば、扉体の第1表面材における第1外側面の略全体、及び扉体の第2表面材における第2外側面の略全体が遮熱手段によって覆われるように、当該遮熱手段を当該第1表面材及び当該第2表面材にそれぞれ設けたので、扉体の第1表面材における第1外側面の略全体、又は扉体の第2表面材における第2外側面の略全体のいずれか一方のみが遮熱手段によって覆われる場合に比べて、扉の意匠性及び遮熱性能を一層維持することが可能となる。
請求項に記載の扉によれば、扉体、遮熱手段、又は化粧板の少なくともいずれか1つに設けられた熱膨張耐火部材であって、全閉状態において扉体の周辺で火災が発生した場合に、当該熱膨張耐火部材が火災の熱で膨張することにより、扉体、遮熱手段、又は化粧板と枠体との相互間に形成されている隙間を塞ぐための熱膨張耐火部材を備えたので、上記隙間を介して上記火災の熱が伝わることを抑制することができ、扉の遮熱性能をさらに一層向上させることが可能となる。
本発明の実施の形態1に係る扉であって、全閉状態を示す正面図である。 図1の扉の背面図である。 図1の扉のA−A矢視断面図である。 図1の扉のB−B矢視断面図である。 実施の形態2に係る扉を示す図であって、図3に対応する領域を示す図である。 実施の形態2に係る扉を示す図であって、図4に対応する領域を示す図である。
以下に添付図面を参照して、この発明に係る扉の実施の形態を詳細に説明する。まず、〔I〕実施の形態の基本的概念について説明した後、〔II〕実施の形態の具体的内容について説明し、最後に、〔III〕各実施の形態に対する変形例について説明する。ただし、実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
〔I〕実施の形態の基本的概念
まず、実施の形態の基本的概念について説明する。実施の形態は、概略的に、建物の開口部を開閉する扉体を備えた扉に関するものである。
ここで、「建物」とは、その具体的な構造や種類は任意であるが、例えば、オフィスビル、工場施設、及び公共施設等を含む概念である。また、「建物の開口部」とは、建物の躯体の一部分(例えば、壁、天井、又は床等)において窓や入り口を設置するために形成された開口部である。また、「扉(ドア)」は、建物の開口部の出入り又は視界を抑制又は制限するための構造体を意味する。また、扉の取り付け位置や用途は任意であるが、例えば玄関に設置される「玄関扉」、勝手口や通用口に設置される「勝手口扉」、あるいは建物内部に設置される「室内扉」等を含む。また、扉の開閉構造は任意であり、例えば、片開式の戸、両開式の戸、片引式の戸、引分式の戸として構成することができる。以下、実施の形態では、扉が、学校等の公共施設の如き建物の避難通路に面する位置に設けられた片開式の戸であって、この避難通路に隣接する部屋の中で火災が発生した場合に、当該火災の熱が当該扉を介して避難通路側に伝導することを抑制できる戸(すなわち、片開式の遮熱扉)である場合について説明する。
〔II〕実施の形態の具体的内容
次に、実施の形態の具体的内容について説明する。
〔実施の形態1〕
まず、実施の形態1に係る扉について説明する。この実施の形態1は、後述する室外側表面材における第1外側面の略全体を覆う後述する室外側遮熱部、及び後述する室内側表面材における第2外側面の略全体を覆う後述する室内側遮熱部を備えた形態である。
(構成)
最初に、実施の形態1に係る扉の構成について説明する。以下の説明では、図1のX方向を扉の左右方向又は幅方向(−X方向を扉の左方向、+X方向を扉の右方向)、図3のY方向を扉の前後方向(+Y方向を扉の前方向(部屋の室外側の方向)、−Y方向を扉の後方向(部屋の室内側の方向))、図1のZ方向を扉の上下方向(+Z方向を扉の上方向、−Z方向を扉の下方向)と称する。
図1から図4に示すように、扉1は、概略的に、枠体10と、扉体20と、室外側遮熱体60と、室内側遮熱体70と、ヒンジ部50と、を備えて構成されている。ただし、扉1に関する特記しない構成については、従来と同様であるものとして説明を省略する。なお、後述する扉1を構成する各種部材同士の取付方法(又は接続方法)については任意であるが、例えば、取付側の部材又は取付相手側の部材に形成された取付孔(例えば、リベット孔、ネジ孔、ビス孔等)を介して、取付側の部材を取付相手側の部材に対して固定具(例えば、リベット、取付ネジ、ビス等)、溶接、接着剤、両面テープ等によって取り付ける(又は接続する)方法が採用されている。
(構成−枠体)
枠体10は、建物の躯体(図示省略)に形成された開口部3の周縁に設置されるものであり、左右一対の縦枠11、12及び上下一対の横枠13、14を備える。これら縦枠11、12及び横枠13、14は、それぞれ開口部の周縁における建物の躯体に公知の方法で直接的に固定されており、相互に組み合わせられることにより全体として正面矩形環状の枠体10を構成する。以下では、必要に応じて、左右一対の縦枠11、12のうち、戸先側の縦枠11を「戸先側縦枠11」と称し、戸尻側の縦枠12を「戸尻側縦枠12」と称する。また、上下一対の横枠13、14のうち、上側の横枠13を「上側横枠13」と称し、下側の横枠14を「下側横枠14」と称する。
ここで、図4に示すように、戸先側縦枠11の一部(図4に示す点線部分)、戸尻側縦枠12の一部、及び下側横枠14の一部が建物の床面よりも下方に位置するように、これら戸先側縦枠11、戸尻側縦枠12、及び下側横枠14が設けられている。また、戸先側縦枠11には、デッドボルト受けと、ラッチ受けとが設けられている(いずれも図示省略)。デッドボルト受けは、扉体20を全閉位置(実施の形態1においては図1に示す位置)に位置させた状態において、扉体20に設けられた後述する公知のデッドボルトを受けるためのデッドボルト受容手段であり、後述するデッドボルトと対応する位置に配置されている。ラッチ受けは、扉体20に設けられた後述するラッチを受けるためのラッチ受容手段であり、ラッチと対応する位置に配置されている。
(構成−扉体)
扉体20は、建物の開口部を開閉するための平板状の開閉体であり、図3に示すように、扉枠30と、表面材41、42とを備えている。
(構成−扉体−扉枠)
扉枠30は、扉体20の剛性を主として担う支持部材である。この扉枠30は、左右一対の縦力骨31、32及び上下一対の横力骨33、34を組み合わせることによって、正面形状が矩形環状となるように形成されている。このうち、左右一対の縦力骨31、32は、長手方向(上下方向)の長さが相互に略同一となるように形成されており、上下方向に略沿うように設けられている。また、上下一対の横力骨33、34は、長手方向(左右方向)の長さが相互に略同一となるように形成されており、左右方向に略沿うように設けられている。以下では、必要に応じて、縦力骨31、32のうち、戸先側の縦力骨31を「戸先側縦力骨31」と称し、戸尻側の縦力骨32を「戸尻側縦力骨32」と称する。また、横力骨33、34のうち、上側の横力骨33を「上側横力骨33」と称し、下側の横力骨34を「下側横力骨34」と称する。
また、戸先側縦力骨31と戸尻側縦力骨32との相互間には、中骨35が相互に間隔を隔てて左右方向に沿って複数並設されている。中骨35は、扉枠30を補強するものであり、長手方向(上下方向)の長さが戸先側縦力骨31(又は戸尻側縦力骨32)の長手方向(上下方向)の長さと略同一となるように形成され、上下方向に略沿うように設置されている。
(構成−扉体−表面材)
表面材41は、扉体20の2つの主側面のいずれか一方を構成するものであって、少なくとも扉枠30における見込み方向(前後方向)の一方側の側面の略全体を覆う第1表面材であり、表面材42は、扉体20の2つの主側面のいずれか他方を構成するものであって、少なくとも扉枠30における見込み方向(前後方向)の他方側の側面の略全体を覆う第2表面材である。ここで、「主側面」とは、扉体20の側面のうち、面積が最も大きな側面を意味し、実施の形態1では、見込み方向(前後方向)に直交する2つの側面、すなわち扉体20の部屋の室外側の側面及び扉体20の部屋の室内側の側面を「主側面」として説明する。また、「扉枠30における見込み方向の一方側(又は他方側)の側面の略全体」とは、扉枠30における見込み方向(前後方向)の一方側(又は他方側)の側面の一部の範囲が除かれているものの、当該側面全体の範囲と近似した範囲を意味する。実施の形態1においては、図3、図4に示すように、表面材41は、扉枠30の側面のうち、見込み方向(前後方向)の一方側(部屋の室外側)の側面全体、戸先側の側面の一部、戸尻側の側面の一部、及び上側面の一部を覆うものとして説明するが、これに限られず、例えば、扉枠30の側面における見込み方向(前後方向)の一方側(部屋の室外側)の側面全体(又は、当該側面の略全体)のみを覆うものであってもよい(なお、表面材42についても同様とする)。また、これら表面材41、42は、例えば薄厚な鋼材(具体的には、スチール、ステンレス)等を用いて構成されており、扉枠30を部屋の室外側及び室内側から覆うように設けられ、扉枠30に対して溶接等によって固定されている。以下では、必要に応じて、これら表面材41、42のうち、部屋の室外側に配置された表面材41を「室外側表面材41」と称し、部屋の室内側に配置された表面材42を「室内側表面材42」と称する。
(構成−室外側遮熱体)
室外側遮熱体60は、扉1における部屋の室外側の遮熱性能を向上させるためのものであり、図1、図3、図4に示すように、扉体20よりも部屋の室外側に設けられている。なお、この室外側遮熱体60の構成の詳細については後述する。
(構成−室内側遮熱体)
室内側遮熱体70は、扉1における部屋の室内側の遮熱性能を向上させるためのものであり、図2、図3、図4に示すように、扉体20よりも部屋の室内側に設けられている。なお、この室内側遮熱体70の構成の詳細については後述する。
(構成−ヒンジ部)
ヒンジ部50は、扉体20を戸尻側縦枠12に対して回動自在に軸支するためのものである。このヒンジ部50は、戸尻側の端部において、相互に間隔を隔てて上下方向に沿って複数並設されている。また、このヒンジ部50は、公知の旗蝶番等を用いて構成されており、具体的には、図1、図3に示すように、円筒状の上軸受51と、上軸受51に差し込み自在な棒状の下軸52と、上軸受51に接続された上支持片53と、下軸52に接続された下支持片(図示省略)とを備えており、上軸受51及び下軸52が扉体20よりも部屋の室外側に位置するように設けられている。ここで、ヒンジ部50の固定方法については任意であるが、実施の形態1においては、まず、上支持片53に形成された取付孔(図示省略)、室外側表面材41に形成された取付孔(図示省略)、及び戸尻側縦力骨32に形成された取付孔(図示省略)を介して、上支持片53を戸尻側縦力骨32に対して固定具により固定する。次に、下支持片に形成された取付孔(図示省略)、戸尻側縦枠12に形成された取付孔(図示省略)、戸尻側縦枠12の内部に設けられたライナ54に形成された取付孔(図示省略)を介して、下支持片を戸尻側縦枠12に対して固定具により固定する。そして、この下支持片と接続された下軸52を、この上支持片53と接続された上軸受51に差し込むことにより、このヒンジ部50を介して扉体20と戸尻側縦枠12とを連結する。
(構成−枠体−戸先側縦枠及び戸尻側縦枠の構成の詳細)
次に、枠体10の戸先側縦枠11及び戸尻側縦枠12の構成の詳細について説明する。ただし、戸先側縦枠11及び戸尻側縦枠12は、特記する場合を除いて、任意の形状、方法、及び材質で製造することができる。実施の形態1において、図3に示すように、戸先側縦枠11及び戸尻側縦枠12の各々は、枠材110と、固定材120とを備えている。
枠材110は、戸先側縦枠11(又は戸尻側縦枠12)の基本構造体である。この枠材110は、横断面形状が左右方向の外側に向けて開放された略コ字状となるように形成された中空状体であり、開口部の上下方向の全長にわたって形成されている。ここで、枠材110の具体的な構成については任意であるが、実施の形態1では、戸先側縦枠11の枠材110においては、図3に示すように、枠材110における扉体20に対応する部分を、左右方向の外側に向けて凹ませることにより、扉体20を収容しながら、枠材110と扉体20との干渉を回避することが可能な空間DS1(以下、「扉体干渉回避空間DS1」と称する)が形成されている(なお、戸尻側縦枠12の枠材110側の扉体干渉回避空間DS2の形成についても同様とする)。また、戸尻側縦枠12の枠材110においては、図3に示すように、枠材110における扉体20よりも部屋の室外側の部分を、左右方向の外側に向けて凹ませると共に、室外側遮熱体60をヒンジ部50と間隔を隔てて設けることで、ヒンジ部50を収容しながら、枠材110(又は室外側遮熱体60)とヒンジ部50との干渉を回避することが可能な空間HS(以下、「ヒンジ部干渉回避空間HS」と称する)が形成されている。なお、枠体10の意匠性の観点から、戸先側縦枠11の枠材110における扉体20よりも部屋の室外側の部分も、戸尻側縦枠12の枠材110における扉体20よりも部屋の室外側の部分の形状と略同様になるように、戸先側縦枠11の枠材110が形成されている。
固定材120は、枠材110を建物の躯体に対して固定するためのものである。この固定材120は、略直線状の板状体にて形成されており、具体的には、当該固定材120の前後方向の長さが枠材110のコ字状の開放端部における前後方向の長さと略同一(又はそれ以上の長さ)であり、当該固定材120の上下方向の長さが枠材110の上下方向の長さよりも短くなるように形成されている。また、この固定材120は、枠材110のコ字状の開放端部側(枠材110の左右方向の外側の端部側)において、所定間隔を隔てて上下方向に沿って複数並設されており、枠材110及び建物の躯体に対して溶接等によって固定されている。
(構成−枠体−上側横枠及び下側横枠の構成の詳細)
次に、枠体10の上側横枠13及び下側横枠14の構成の詳細について説明する。ただし、上側横枠13及び下側横枠14は、特記する場合を除いて、任意の形状、方法、及び材質で製造することができる。実施の形態1において、図4に示すように、上側横枠13及び下側横枠14の各々は、枠材130と、固定材140とを備えている。
枠材130は、上側横枠13(又は下側横枠14)の基本構造体である。この枠材130は、左右方向に直交する方交の断面形状が上下方向の外側に向けて開放された略U字状となるように形成された中空状体であり、開口部の左右方向の全長にわたって形成されている。ここで、枠材130の具体的な構成については任意であるが、実施の形態1では、上側横枠13の枠材130においては、図4に示すように、枠材130における室内側遮熱体70よりも部屋の室外側の部分を、上下方向の外側に向けて凹ませることにより、扉体20及び室外側遮熱体60を収容しながら、枠材130と扉体20(又は室外側遮熱体60)との干渉を回避することが可能な空間DS3(以下、「扉体干渉回避空間DS3」と称する)が形成されている。また、下側横枠14の枠材130においては、図4に示すように、扉体20及び室外側遮熱体60を収容しながら、枠材130と扉体20(又は室外側遮熱体60)との干渉を回避することが可能な空間DS4(以下、「扉体干渉回避空間DS4」と称する)が形成されるように、下側横枠14の枠材130の上下方向の長さ(高さ)が設定されている。
固定材140は、枠材130を建物の躯体に対して固定するためのものである。この固定材140は、略直線状の板状体にて形成されており、具体的には、当該固定材140の前後方向の長さが枠材130のコ字状の開放端部における前後方向の長さと略同一(又はそれ以上の長さ)であり、当該固定材140の左右方向の長さが枠材130の左右方向の長さよりも短くなるように形成されている。また、この固定材140は、枠材130のコ字状の開放端部側(枠材130の上下方向の外側の端部側)において、所定間隔を隔てて左右方向に沿って複数並設配置されており、枠材130及び建物の躯体に対して溶接等によって固定されている。
(構成−扉枠の構成の詳細)
次に、扉枠30の構成の詳細について説明する。この扉枠30を構成する戸先側縦力骨31、戸尻側縦力骨32、上側横力骨33、下側横力骨34、及び中骨35は、特記する場合を除いて、任意の形状、方法、及び材質で製造することができる。実施の形態1においては、戸先側縦力骨31、戸尻側縦力骨32、上側横力骨33、下側横力骨34、及び中骨35の各々は、自己の長手方向に直交する断面の断面形状がコ字状となるように形成されている。具体的には、図3に示すように、戸先側縦力骨31は、中央片36と、部屋の室外側に位置する室外側片37と、部屋の室内側に位置する室内側片38とを有している。また、図3、図4に示すように、戸尻側縦力骨32、上側横力骨33、下側横力骨34、及び中骨35の各々も、戸先側縦力骨31と同様に、中央片36と、部屋の室外側に位置する室外側片37と、部屋の室内側に位置する室内側片38とを有している。なお、このような戸先側縦力骨31、戸尻側縦力骨32、上側横力骨33、下側横力骨34、及び中骨35の材質について、実施の形態1では、鋼材(具体的には、スチール、ステンレス)等の不燃性を有する材質で製造されている。
(構成−室外側遮熱体の構成の詳細)
次に、室外側遮熱体60の構成の詳細について説明する。図3、図4に示すように、室外側遮熱体60は、室外側遮熱部61及び室外側化粧板62を備えて構成されている。
(構成−室外側遮熱体の構成の詳細−室外側遮熱部)
室外側遮熱部61は、部屋の室外側で発生した火災の熱が扉体20に伝導することを抑制するための遮熱手段である。この室外側遮熱部61は、例えば公知の遮熱部材(具体的には、ケイ酸カルシウム板等)を用いて構成されており、図3、図4に示すように、扉体20の室外側表面材41に設置されている。
ここで、室外側遮熱部61の設置位置及び形状については、部屋の室外側で発生した火災の熱が扉体20に伝導することを抑制することができる限り、任意に設定することができる。実施の形態1においては、室外側遮熱部61は、扉体20の室外側表面材41における見込み方向(前後方向)の外側の側面F1(以下、「第1外側面F1」と称する)の略全体が覆われるように設けられている。ここで、「扉体20の室外側表面材41における第1外側面F1の略全体」とは、第1外側面F1の一部の範囲が除かれているものの、第1外側面F1全体の範囲と近似した範囲であり、且つ、当該範囲を室外側遮熱部61で覆った場合の遮熱性能が第1外側面F1全体を室外側遮熱部61で覆った場合の遮熱性能と同等となる範囲(又は、室外側遮熱部61を第1外側面F1に設けた場合に、室外側遮熱部61が枠体10及びヒンジ部50と干渉しない範囲)を意味し、例えば、実験結果等に基づいて決定された範囲を「扉体20の室外側表面材41における第1外側面F1の略全体」として設定される。
具体的には、この室外側遮熱部61によって覆われる領域については、以下に示す通りに設定されている。すなわち、左右方向の領域については、図3に示すように、第1外側面F1のうち、当該第1外側面F1の左端部からヒンジ部干渉回避空間HSに対応する部分に至るまでの長さと略同一又はそれよりも若干短くなるように、当該左端部から右方に向けて所定距離L1に至る領域に設定されている。また、上下方向の領域については、図4に示すように、第1外側面F1の上下方向の全長(又はそれよりも若干短い長さ)にわたる領域に設定されている。また、この室外側遮熱部61の前後方向の長さ(厚さ)については、部屋の室外側で発生した火災の熱が扉体20に伝導することを抑制するために必要な当該長さ(厚さ)が、室外側遮熱部61の材質に応じて異なり得ることから、実験結果等に基づいて設定されている(なお、後述する室内側遮熱部71の前後方向の長さ(厚さ)についても同様とする)。このような設置位置及び形状により、室外側遮熱部61によって、部屋の室外側で発生した火災の熱が扉体20に伝導することを抑制することができる。これにより、部屋の室外側で火災が発生した場合でも、室外側表面材41と室内側表面材42との相互間で温度差が生じにくくなることから、扉1全体が反り変形することを回避できる。よって、室外側遮熱部61を設けない場合に比べて、扉1の反り変形によって、扉1と枠体10との相互間に隙間が生じることにより、この隙間を介して上記火災の熱が部屋の室内側に向けて伝わることを回避できる。
(構成−室外側遮熱体の構成の詳細−室外側化粧板)
室外側化粧板62は、室外側遮熱部61における見込み方向(前後方向)の外側(部屋の室外側)の側面の略全体を覆う化粧体である。ここで、「室外側遮熱部61における見込み方向のいずれか一方の外側の側面の略全体」とは、この側面の一部の範囲が除かれているものの、この側面全体の範囲と近似した範囲を意味する。この室外側化粧板62は、例えば、鋼材(具体的には、スチール、ステンレス)等の不燃性を有する材質にて形成された公知の化粧板等を用いて構成されており、室外側遮熱部61を部屋の室外側から覆うように設けられている。
ここで、室外側化粧板62の設置位置及び形状については、扉1の意匠性を維持し、且つ、部屋の室外側で発生した火災の熱が室外側化粧板62を介して扉体20の室外側表面材41及び室内側表面材42に伝達されることを抑制できるように設定されている限り、任意に設定することができる。実施の形態1においては、室外側化粧板62は、室外側遮熱部61の側面のうち、部屋の室外側の側面全体、戸先側の側面の一部、戸尻側の側面の一部、上側面の一部、及び下側面の一部が覆われるように設けられ、且つ、室外側化粧板62が扉体20の室外側表面材41及び室内側表面材42と接触しないように設けられている。
具体的には、この室外側化粧板62によって覆われる領域については、以下に示す通りに設定されている(ただし、部屋の室外側の側面に対応する領域については省略する)。すなわち、上記戸先側の側面の一部に対応する領域において、前後方向の領域については、図3に示すように、室外側遮熱部61における戸先側の側面の前端部から後端部よりも若干前側部分に至るまでの長さと略同一又はそれよりも若干短くなるように、当該前端部から後方に向けて所定距離L2に至る領域に設定されている。また、上下方向の領域については、室外側遮熱部61における戸先側の側面の上下方向の全長(又は、それよりも若干短い長さ)にわたる領域に設定されている(なお、上記戸尻側の側面の一部に対応する領域についても同様とする)。また、上記上側面の一部に対応する領域において、前後方向の領域については、図4に示すように、室外側遮熱部61の上側面の前端部から後端部よりも若干前側部分に至るまでの長さと略同一又はそれよりも若干短くなるように、当該前端部から後方に向けて所定距離L3に至る領域に設定されている。また、左右方向の領域については、室外側遮熱部61の上側面の左右方向の全長(又は、それよりも若干短い長さ)にわたる領域に設定されている(なお、上記下側面の一部に対応する領域についても同様とする)。また、この室外側化粧板62の厚さについては、室外側遮熱部61の形状を維持しながら、外力から室外側遮熱部61を保護するために必要な厚さが、室外側化粧板62の材質に応じて異なり得ることから、実験結果等に基づいて設定されており、具体的には、室外側化粧板62が鋼材である場合には、1.0mm以上の厚さに設定されている(なお、後述する室内側化粧板72の厚さについても同様とする)。このような設置位置及び形状により、室外側遮熱部61における部屋の室外側の側面全体を外部から非露出状にすることができるので、室外側化粧板62を設けない場合に比べて、例えば、室外側遮熱部61が外力を受けることによって当該室外側遮熱部61が損傷することを回避できると共に、室外側遮熱部61に比べて塗装が容易な室外側化粧板62で室外側遮熱部61を覆うことから、扉1とその周囲に設けられている部材との意匠上の統一性が図りやすくなるため、意匠性を維持しやすくなる。また、部屋の室外側で発生した火災の熱が室外側化粧板62を介して扉体20の室外側表面材41及び室内側表面材42に伝達されることを抑制できる。
また、これら室外側遮熱部61及び室外側化粧板62の固定方法については任意であるが、実施の形態1においては、図3、図4に示すように、室外側化粧板62に形成された取付孔(図示省略)、室外側遮熱部61に形成された取付孔(図示省略)、扉体20の室外側表面材41に形成された取付孔(図示省略)、及び、扉体20の戸先側縦力骨31、戸尻側縦力骨32、上側横力骨33、下側横力骨34、又は中骨35の室外側片37に形成された取付孔(図示省略)を介して、室外側遮熱部61及び室外側化粧板62を戸先側縦力骨31、戸尻側縦力骨32、上側横力骨33、下側横力骨34、又は中骨35に対して固定具63により固定する。
以上のような室外側遮熱体60により、従来技術に比べて、扉1の意匠性及び遮熱性能を維持することが可能になる。
(構成−室内側遮熱体の構成の詳細)
次に、室内側遮熱体70の構成の詳細について説明する。図3、図4に示すように、室内側遮熱体70は、室内側遮熱部71及び室内側化粧板72を備えて構成されている。
(構成−室内側遮熱体の構成の詳細−室内側遮熱部)
室内側遮熱部71は、部屋の室内側で発生した火災の熱が扉体20に伝導することを抑制するための遮熱手段である。この室内側遮熱部71は、例えば公知の遮熱部材を用いて構成されており、図3、図4に示すように、扉体20の室内側表面材42に設置されている。
ここで、室内側遮熱部71の設置位置及び形状については、部屋の室内側で発生した火災の熱が扉体20に伝導することを抑制することができる限り、任意に設定することができる。実施の形態1では、室内側遮熱部71は、扉体20の室内側表面材42における見込み方向(前後方向)の外側の側面F2(以下、「第2外側面F2」と称する)の略全体が覆われるように設けられている。ここで、「扉体20の室内側表面材42における第2外側面F2の略全体」とは、第2外側面F2の一部の範囲が除かれているものの、第2外側面F2全体の範囲と近似した範囲であり、且つ、当該範囲を室内側遮熱部71で覆った場合の遮熱性能が第2外側面F2全体を室内側遮熱部71で覆った場合の遮熱性能と同等となる範囲(又は、室内側遮熱部71を第2外側面F2に設けた場合に、室内側遮熱部71が枠体10と干渉しない範囲)を意味し、例えば、実験結果等に基づいて決定された範囲を「扉体20の室内側表面材42における第2外側面F2の略全体」として設定される。
具体的には、この室内側遮熱部71によって覆われる領域については、以下に示す通りに設定されている。すなわち、左右方向の領域については、図3に示すように、第2外側面F2のうち、扉体干渉回避空間DS1に対応する部分よりも若干右側部分から扉体干渉回避空間DS2に対応する部分よりも若干左側部分に至るまでの長さと略同一又はそれよりも若干短くなるように、当該右側部分から左方に向けて所定距離L4に至る領域に設定されている。また、上下方向の領域については、図4に示すように、第2外側面F2のうち、扉体干渉回避空間DS3に対応する部分よりも若干下側部分から扉体干渉回避空間DS4に対応する部分よりも若干上側部分に至るまでの長さと略同一又はそれよりも若干短くなるように、当該下側部分から下方に向けて所定距離L5に至る領域に設定されている。このような設置位置及び形状により、室内側遮熱部71によって、部屋の室内側で発生した火災の熱が扉体20に伝導することを抑制することができる。また、部屋の室内側で火災が発生した場合でも、室外側表面材41と室内側表面材42との相互間で温度差が生じにくくなることから、扉1全体が反り変形することを回避できる。よって、室内側遮熱部71を設けない場合に比べて、扉1の反り変形によって、扉1と枠体10との相互間に隙間が生じることにより、この隙間を介して上記火災の熱が部屋の室外側に向けて伝わることを回避できる。
(構成−室内側遮熱体の構成の詳細−室内側化粧板)
室内側化粧板72は、室内側遮熱部71における見込み方向(前後方向)の外側(部屋の室内側)の側面の略全体を覆う化粧体である。ここで、「室内側遮熱部71における見込み方向(前後方向)のいずれか一方の外側の側面の略全体」とは、この側面の一部の範囲が除かれているものの、この側面全体の範囲と近似した範囲を意味する。この室内側化粧板72は、例えば、鋼材(具体的には、スチール、ステンレス)等の不燃性を有する材質にて形成された公知の化粧板等を用いて構成されており、室内側遮熱部71を部屋の室内側から覆うように設けられている。
ここで、室内側化粧板72の設置位置及び形状については、扉1の意匠性を維持し、且つ、部屋の室内側で発生した火災の熱が室内側化粧板72を介して扉体20の室外側表面材41及び室内側表面材42に伝達されることを抑制できるように設定されている限り、任意に設定することができる。実施の形態1においては、室内側遮熱部71は、室内側遮熱部71の側面のうち、部屋の室内側の側面全体、戸先側の側面の一部、戸尻側の側面の一部、上側面の一部、及び下側面の一部が覆われるように設けられ、且つ、室内側化粧板72が扉体20の室外側表面材41及び室内側表面材42と接触しないように設けられている。
具体的には、この室内側化粧板72によって覆われる領域については、以下に示す通りに設定されている(ただし、部屋の室内側の側面に対応する領域については省略する)。すなわち、上記戸先側の側面の一部に対応する領域において、前後方向の領域については、図3に示すように、室内側遮熱部71における戸先側の側面の後端部から前端部よりも若干後側部分に至るまでの長さと略同一又はそれよりも若干短くなるように、当該後端部から前方に向けて所定距離L6に至る領域に設定されている。また、上下方向の領域については、室内側遮熱部71における戸先側の側面の上下方向の全長(又は、それよりも若干短い長さ)にわたる領域に設定されている(なお、上記戸尻側の側面の一部に対応する領域についても同様とする)。また、上記上側面の一部に対応する領域において、前後方向の領域については、図4に示すように、室内側遮熱部71の上側面の後端部から前端部よりも若干後側部分に至るまでの長さと略同一又はそれよりも若干短くなるように、当該後端部から前方に向けて所定距離L7に至る領域に設定されている。また、左右方向の領域については、室内側遮熱部71の上側面の左右方向の全長(又は、それよりも若干短い長さ)にわたる領域に設定されている(なお、上記下側面の一部に対応する領域についても同様とする)。このような設置位置及び形状により、室内側遮熱部71における部屋の室内側の側面が外部から非露出状にすることができるので、室内側化粧板72を設けない場合に比べて、例えば、室内側遮熱部71が外力を受けることによって当該室内側遮熱部71が損傷することを回避できると共に、室内側遮熱部71に比べて塗装が容易な室内側化粧板72で室内側遮熱部71を覆うことから、扉1とその周囲に設けられている部材との意匠上の統一性が図りやすくなるため、扉1の意匠性を維持しやすくなる。また、部屋の室内側で発生した火災の熱が室内側化粧板72を介して扉体20の室外側表面材41及び室内側表面材42に伝達されることを抑制できる。
また、これら室内側遮熱部71及び室内側化粧板72の固定方法については任意であるが、実施の形態1においては、図3、図4に示すように、室内側化粧板72に形成された取付孔(図示省略)、室内側遮熱部71に形成された取付孔(図示省略)、扉体20の室内側表面材42に形成された取付孔(図示省略)、及び、扉体20の戸先側縦力骨31、戸尻側縦力骨32、上側横力骨33、下側横力骨34、又は中骨35の室内側片38に形成された取付孔(図示省略)を介して、室内側遮熱部71及び室内側化粧板72を戸先側縦力骨31、戸尻側縦力骨32、上側横力骨33、下側横力骨34、又は中骨35に対して固定具73により固定する。
以上のような室内側遮熱体70により、扉1の意匠性及び遮熱性能を一層維持することが可能になる。
(構成−扉体と枠体との相互間の遮熱構造)
続いて、扉体20と枠体10との相互間の遮熱構造について説明する。扉1の遮熱性能を向上させるための遮熱構造として、第1熱膨張耐火部材81及び第2熱膨張耐火部材82が設けられている。
第1熱膨張耐火部材81及び第2熱膨張耐火部材82は、扉体20と枠体10との相互間に形成されている隙間を塞ぐための熱膨張耐火部材である。これら第1熱膨張耐火部材81及び第2熱膨張耐火部材82は、例えば、所定温度(具体的には、150℃〜250℃の温度)で加熱されることで発泡する公知の熱膨張耐火部材(具体的には、フィブロック(登録商標)等)を用いて構成されている。そして、第1熱膨張耐火部材81は、扉体20、室外側化粧板62、又は室内側化粧板72に対して両面テープや接着剤等によって固定されていると共に、第2熱膨張耐火部材82は、扉枠30に対して両面テープや接着剤等によって固定されている。
ここで、第1熱膨張耐火部材81及び第2熱膨張耐火部材82の設置位置については、部屋の室外側又は室内側のいずれか一方で発生した火災の熱が部屋の室外側又は室内側のいずれか他方に伝わることを抑制することができる限り、任意に設定することができる。実施の形態1においては、第1熱膨張耐火部材81又は第2熱膨張耐火部材82は、扉体干渉回避空間DS1及びその近傍位置、扉体干渉回避空間DS2及びその近傍位置、扉体干渉回避空間DS3及びその近傍位置、並びに扉体干渉回避空間DS4及びその近傍位置に設けられている。
このうち、扉体干渉回避空間DS1及びその近傍位置に対する具体的な設置位置については、図3に示すように、第1熱膨張耐火部材81が、扉体20の室内側表面材42における部屋の室内側の側面のうち、扉体干渉回避空間DS1及びその近傍に対応する部分(ただし、後述するラッチに対応する部分及びその近傍部分は除く)、及び、室内側化粧板72の戸先側の側面に設けられている。また、第2熱膨張耐火部材82が、枠体10の戸先側縦枠11における扉体干渉回避空間DS1に対応する側面(ただし、デッドボルト受け及びラッチ受けに対応する部分及びその近傍部分は除く)に設けられている。また、扉体干渉回避空間DS2及びその近傍位置に対する具体的な設置位置については、図3に示すように、第1熱膨張耐火部材81が、扉体20の室外側表面材41における部屋の室外側の側面のうち、ヒンジ部干渉回避空間HSに対応する部分、扉体20の室内側表面材42における部屋の室内側の側面のうち、扉体干渉回避空間DS2及びその近傍に対応する部分、及び、室内側化粧板72の戸尻側の側面に設けられている。また、扉体干渉回避空間DS3及びその近傍位置に対する具体的な設置位置については、図4に示すように、第1熱膨張耐火部材81が、扉体20の室内側表面材42における部屋の室内側の側面のうち、扉体干渉回避空間DS3及びその近傍に対応する部分、室外側化粧板62の上側面、及び室内側化粧板72の上側面に設けられている。また、扉体干渉回避空間DS4及びその近傍位置に対する具体的な設置位置については、図4に示すように、第1熱膨張耐火部材81が、扉体20の室内側表面材42の下側面、及び室外側化粧板62の下側面に設けられている。なお、上述した各側面に設けられる第1熱膨張耐火部材81又は第2熱膨張耐火部材82の設置領域の設定については、実施の形態1では、第1熱膨張耐火部材81又は第2熱膨張耐火部材82の膨張率や厚み等に応じて異なり得ることから、実験等により設定されるが、具体的には、上述した各側面の全域又はそれよりも若干狭い領域を設置領域として設定されている。このような設置位置により、部屋の室外側又は室内側のいずれか一方で火災の熱が発生した場合に、第1熱膨張耐火部材81又は第2熱膨張耐火部材82によって、扉体20と枠体10との相互間に形成されている隙間を効果的に塞ぐことができる。
以上のような扉体20と枠体10との相互間の遮熱構造により、部屋の室外側又は室内側のいずれか一方で火災の熱が発生した場合には、当該火災の熱により膨張された第1熱膨張耐火部材81及び第2熱膨張耐火部材82によって、当該火災の熱が扉体20と枠体10との相互間に形成されている隙間を介して部屋の室外側又は室内側のいずれか他方に伝わることを抑制することができるので、扉1の遮熱性能をさらに一層向上させることが可能になる。
(構成−扉の作用)
このように構成された扉1の作用について説明する。
例えば、扉体20によって開口部を全閉した全閉状態において、部屋の外(避難通路)で火災が発生した場合には、当該火災の熱によって室外側化粧板62が加熱される。この場合において、上記火災の熱の一部が、室外側化粧板62から扉体20に伝導しようとすると、室外側遮熱部61によって室外側化粧板62と扉体20との相互間での熱伝導が抑制されると共に、室外側化粧板62が室外側表面材41と接触しないように設けられていることで、室外側化粧板62と扉体20との相互間での熱伝導がさらに抑制される。また、上記火災の熱の他の一部が、扉体20と枠体10との相互間に形成されている隙間を介して部屋の室内側に伝導しようとすると、上記火災の熱によって第1熱膨張耐火部材81及び第2熱膨張耐火部材82が膨張することにより、当該膨張した第1熱膨張耐火部材81及び第2熱膨張耐火部材82によって上記隙間が塞がれるため、上記火災の熱の他の一部の伝導が抑制される。以上のことから、上記火災の熱が、室外側化粧板62を介して扉体20に伝導したり、上記隙間を介して部屋の室内側に伝わることを抑制できるので、上記火災時において、部屋の内部が急激に熱せられることを抑制することが可能となる。
また、例えば、全閉状態において部屋の内で火災が発生した場合には、当該火災の熱によって室内側化粧板72が加熱される。この場合において、上記火災の熱の一部が、室内側化粧板72から扉体20に伝導しようとすると、室内側遮熱部71によって室内側化粧板72と扉体20との相互間での熱伝導が抑制されると共に、室内側化粧板72が室内側表面材42と接触しないように設けられていることで、室外側化粧板62と扉体20との相互間での熱伝導がさらに抑制される。また、上記火災の熱の他の一部が、扉体20と枠体10との相互間に形成されている隙間を介して部屋の室外側に伝導しようとすると、上記火災の熱によって第1熱膨張耐火部材81及び第2熱膨張耐火部材82が膨張することにより、当該膨張した第1熱膨張耐火部材81及び第2熱膨張耐火部材82によって上記隙間が塞がれるため、上記火災の熱の他の一部の伝導が抑制される。以上のことから、上記火災の熱が、室内側化粧板72を介して扉体20に伝導したり、上記隙間を介して部屋の室外側に伝わることを抑制できるので、上記火災時において、人が避難通路を通って避難することが妨げられることを回避できる。
(構成−扉体のその他の構成)
続いて、扉体20のその他の構成について説明する。実施の形態1においては、扉体20の戸先側には、把手21、ラッチ(図示省略)、施錠装置(図示省略)、及びドアクローザ22が設けられている。
把手21は、ユーザが扉体20の開閉操作を行うためのものであり、扉体20の部屋の室外側の側面及び部屋の室内側の側面における相互に対応する位置に設けられている。この把手21の固定方法については任意であるが、例えば、まず、室外側化粧板62に形成された取付孔(図示省略)、室外側遮熱部61に形成された取付孔(図示省略)、扉体20の室外側表面材41に形成された取付孔(図示省略)、扉体20の室内側表面材42に形成された取付孔(図示省略)、室内側遮熱部71に形成された取付孔(図示省略)、及び室内側化粧板72に形成された取付孔(図示省略)に把手21の回転軸(図示省略)を挿通する。次いで、この挿通した回転軸を室外側化粧板62及び室内側化粧板72の各々に設けられた固定部材(図示省略)に対して回転可能に固定する。そして、この回転軸の前端部及び後端部の各々に対して把手21の把手本体部21aを固定する。
また、ラッチは、施錠装置による施錠の有無に関わらず、全閉状態の位置に扉体20を維持するためのものである。このラッチは、扉体20の内部に設けられた連動機構(図示省略)を介して把手21と連結されており、ユーザによる把手21の操作に連動して、ラッチを扉体20の戸先側の側面から出し入れすることができる。これにより、全閉状態において、このラッチを戸先側縦枠11に設けられたラッチ受けに係止させることにより、扉体20を全閉状態の位置に維持することができる。
また、施錠装置は、扉体20を施錠するための装置である。この施錠装置は、デッドボルト(図示省略)を備えて構成されており、具体的には、ユーザが扉体20の前方から鍵操作を行うことにより、デッドボルトを扉体20の戸先側の側面から出し入れすることができ、全閉状態において、このデッドボルトを戸先側縦枠11に設けられたデッドボルト受けに係止させることで、扉体20を施錠することができる。
ドアクローザ22は、扉体20が開かれた場合に、この扉体20を安全な速度で自動的に閉じるためのものであると共に扉体20の回動状態として扉体20が所定位置以上に開かれた状態になることを規制するためのものである。このドアクローザ22は、当該ドアクローザ22のアーム部22aを前後方向に向けて回転させることができ、扉体20を開放位置に位置させた状態で、扉体20が開けられる際の力を復元力として利用しながら、当該ドアクローザ22の本体部22bに収納されたダンパ部(図示省略)によって急激な戻りを抑制することができる。また、ドアクローザ22の固定方法については任意であるが、例えば、まず、ドアクローザ22のアーム部22aを枠体10の上側横枠13に対して固定具によって固定する。次いで、室内側化粧板72に形成された取付孔(図示省略)、室内側遮熱部71に形成された取付孔(図示省略)、扉体20の室内側表面材42に形成された取付孔(図示省略)、及び扉体20の上側横力骨33(又は扉体20の内部に設けられた図示しないライナ等)に形成された取付孔(図示省略)を介して、ドアクローザ22の本体部22bを扉体20と連結するための連結部材(図示省略)を上側横力骨33に対して固定具により固定する。そして、ドアクローザ22の本体部22bを、連結部材に対して固定具により固定する。
(効果)
このように実施の形態1によれば、扉体20の室外側表面材41における第1外側面F1の略全体、及び扉体20の室内側表面材42における第2外側面F2の略全体を覆う室外側遮熱部61及び室内側遮熱部71を備えているので、室外側遮熱部61及び室内側遮熱部71によって、扉体20の見込み方向(前後方向)のいずれか一方側で発生した火災の熱が扉体20に伝導することを抑制することができる。これにより、上記火災が発生した場合でも、室外側表面材41と室内側表面材42との相互間で温度差が生じにくくなることから、扉1全体が反り変形することを回避できる。よって、室外側遮熱部61及び室内側遮熱部71を設けない場合に比べて、上記扉1の反り変形によって、扉1と枠体10との相互間に隙間が生じることにより、この隙間を介して上記火災の熱が見込み方向に伝わることを回避できる。また、室外側遮熱部61及び室内側遮熱部71における見込み方向(前後方向)の外側の側面の略全体を覆う、不燃性を有する室外側化粧板62及び室内側化粧板72を備えているので、室外側遮熱部61及び室内側遮熱部71における見込み方向(前後方向)の外側の側面の略全体を外部から非露出状にすることができ、室外側化粧板62及び室内側化粧板72を設けない場合に比べて、例えば、室外側遮熱部61又は室内側遮熱部71が外力を受けることによって当該室外側遮熱部61又は当該室内側遮熱部71が損傷することを回避できると共に、室外側遮熱部61に比べて塗装が容易な室外側化粧板62で室外側遮熱部61を覆い、且つ、室内側遮熱部71に比べて塗装が容易な室内側化粧板72で室内側遮熱部71を覆うことから、扉1とその周囲に設けられている部材との意匠上の統一性が図りやすくなる。以上のことから、従来技術に比べて、扉1の意匠性及び遮熱性能を維持することが可能になる。
また、扉体20の室外側表面材41における第1外側面F1の略全体、及び扉体20の室内側表面材42における第2外側面F2の略全体が室外側遮熱部61及び室内側遮熱部71によって覆われるように、室外側遮熱部61及び室内側遮熱部71を室外側表面材41及び室内側表面材42にそれぞれ設けたので、扉体20の室外側表面材41における第1外側面F1の略全体、又は扉体20の室外側表面材41における第2外側面F2の略全体のいずれか一方のみが室外側遮熱部61又は室内側遮熱部71によって覆われる場合に比べて、扉1の意匠性及び遮熱性能を一層維持することが可能となる。
また、室外側化粧板62及び室内側化粧板72を、扉体20の室外側表面材41及び扉体20の室内側表面材42と接触しないように設けたので、扉体20よりも室外側化粧板62(又は室内側化粧板72)側で発生した火災の熱が室外側化粧板62(又は室内側化粧板72)を介して扉体20の室外側表面材41及び扉体20の室内側表面材42に伝達されることを抑制でき、扉1の遮熱性能を一層向上させることが可能になる。
また、扉体20、室外側遮熱部61、室内側遮熱部71、室外側化粧板62、又は室内側化粧板72の少なくともいずれか1つに設けられた第1熱膨張耐火部材81であって、全閉状態において扉体20の周辺で火災が発生した場合に、第1熱膨張耐火部材81が火災の熱で膨張することにより、扉体20、室外側遮熱部61、室内側遮熱部71、室外側化粧板62、又は室内側化粧板72と枠体10との相互間に形成されている隙間を塞ぐための第1熱膨張耐火部材81を備えたので、上記隙間を介して上記火災の熱が伝わることを抑制することができ、扉1の遮熱性能をさらに一層向上させることが可能となる。
〔実施の形態2〕
次に、実施の形態2に係る扉について説明する。この実施の形態2は、室外側表面材における第1外側面全体を覆う室外側遮熱部、及び室内側表面材における第2外側面F2全体を覆う室内側遮熱部を備えた形態である。ただし、この実施の形態2の構成は、特記する場合を除いて、実施の形態1の構成と略同一であり、実施の形態1の構成と略同一の構成についてはこの実施の形態1で用いたものと同一の符号及び/又は名称を必要に応じて付して、その説明を省略する。
(構成)
まず、実施の形態2に係る扉の構成について説明する。実施の形態2に係る扉101については、実施の形態1に係る扉1とほぼ同様に構成されている。ただし、枠体10、室外側遮熱体60、及び室内側遮熱体70の構成、並びに、及び扉体20と枠体10との相互間の遮熱構造の構成については、下記に示す工夫が施されている。
(構成−枠体の構成の詳細)
次に、枠体10の構成の詳細について説明する。実施の形態2において、図5に示すように、枠体10のうち、戸先側縦枠11及び戸尻側縦枠12の各々は、枠材110と、固定材120とを備えている。
ここで、枠材110の具体的な構成については任意であるが、実施の形態2では、戸先側縦枠11の枠材110においては、図5に示すように、枠材110における扉体20、室外側遮熱体60、及び室内側遮熱体70に対応する部分を、左右方向の外側に向けて凹ませることにより、扉体20、室外側遮熱体60、及び室内側遮熱体70を収容しながら、枠材110と扉体20(あるいは、室外側遮熱体60又は室内側遮熱体70)との干渉を回避することが可能な扉体干渉回避空間DS1が形成されている(なお、戸尻側縦枠12の枠材110側の扉体干渉回避空間DS2の形成についても同様とする)。なお、実施の形態2においては、実施の形態1に係るヒンジ部干渉回避空間HSが形成されないことから、図5に示すように、ヒンジ部50の一部(例えば、上軸受51、下軸52等)が、戸尻側縦枠12の枠材110よりも部屋の室外側に位置するように、ヒンジ部50が設けられている。
また、図6に示すように、枠体10のうち、上側横枠13及び下側横枠14の各々は、枠材130と、固定材140とを備えている。ここで、枠材130の具体的な構成については任意であるが、実施の形態2では、上側横枠13の枠材130においては、図6に示すように、枠材130における扉体20、室外側遮熱体60、及び室内側遮熱体70に対応する部分を、上下方向の外側に向けて凹ませることにより、扉体20、室外側遮熱体60、及び室内側遮熱体70を収容しながら、枠材130と扉体20(あるいは、室外側遮熱体60又は室内側遮熱体70)との干渉を回避することが可能な扉体干渉回避空間DS3が形成されている。また、下側横枠14の枠材130においては、図6に示すように、扉体20、室外側遮熱体60、及び室内側遮熱体70を収容しながら、枠材130と扉体20(あるいは、室外側遮熱体60又は室内側遮熱体70)との干渉を回避することが可能な扉体干渉回避空間DS4が形成されるように、下側横枠14の枠材130の上下方向の長さ(高さ)が設定されている。
(構成−室内側遮熱体の構成)
次に、室外側遮熱体60の室外側遮熱部61の設置位置及び形状については、実施の形態2では、図5、図6に示すように、室外側遮熱部61が、扉体20の室外側表面材41における第1外側面F1全体が覆われるように設けられている。また、室外側遮熱体60の室外側化粧板62の設置位置及び形状については、実施の形態2では、図5、図6に示すように、実施の形態1に係る室外側化粧板62の設置位置及び形状と略同様に、室外側化粧板62が、室外側遮熱部61の側面のうち、部屋の室外側の側面全体、戸先側の側面の一部、戸尻側の側面の一部、上側面の一部、及び下側面の一部が覆われるように設けられ、且つ、室外側化粧板62が扉体20の室外側表面材41及び室内側表面材42と接触しないように設けられている。
このような室外側遮熱体60により、室外側遮熱部61によって扉体20の室外側表面材41における第1外側面F1全体が覆われており、且つ、室外側化粧板62によって室外側遮熱部61における部屋の室外側の側面全体が覆われているので、実施の形態1に係る室外側遮熱体60に比べて、扉101の意匠性及び遮熱性能を維持することが可能になる。
(構成−室内側遮熱体の構成)
次に、室内側遮熱体70の室内側遮熱部71の設置位置及び形状については、実施の形態2では、図5、図6に示すように、室内側遮熱部71が、扉体20の室内側表面材42における第2外側面F2全体が覆われるように設けられている。また、室内側遮熱体70の室内側化粧板72の設置位置及び形状については、実施の形態2では、図5、図6に示すように、実施の形態1に係る室内側化粧板72の設置位置及び形状と略同様に、室内側化粧板72が、室内側遮熱部71の側面のうち、部屋の室内側の側面全体、戸先側の側面の一部、戸尻側の側面の一部、上側面の一部、及び下側面の一部が覆われるように設けられ、且つ、室内側化粧板72が扉体20の室外側表面材41及び室内側表面材42と接触しないように設けられている。
このような室内側遮熱体70により、室内側遮熱部71によって扉体20の室内側表面材42における第2外側面F2全体が覆われており、且つ、室内側化粧板72によって室内側遮熱部71における部屋の室内側の側面全体が覆われているので、実施の形態1に係る室内側遮熱体70に比べて、扉101の意匠性及び遮熱性能を維持することが可能になる。
(構成−扉体と枠体との相互間の遮熱構造)
次に、扉体20と枠体10との相互間の遮熱構造における第1熱膨張耐火部材81及び第2熱膨張耐火部材82の設置位置については、実施の形態2では、第1熱膨張耐火部材81又は第2熱膨張耐火部材82は、扉体干渉回避空間DS1及びその近傍位置、扉体干渉回避空間DS2及びその近傍位置、扉体干渉回避空間DS3及びその近傍位置、並びに扉体干渉回避空間DS4及びその近傍位置に設けられている。ここで、扉体干渉回避空間DS1及びその近傍位置に対する具体的な設置位置については、図5に示すように、第2熱膨張耐火部材82が、枠体10の戸先側縦枠11における扉体干渉回避空間DS1に対応する側面(ただし、デッドボルト受け及びラッチ受けに対応する部分及びその近傍部分は除く)に設けられている。また、扉体干渉回避空間DS2及びその近傍位置に対する具体的な設置位置については、図5に示すように、第2熱膨張耐火部材82が、枠体10の戸尻側縦枠12における扉体干渉回避空間DS2に対応する側面に設けられている。また、扉体干渉回避空間DS3及びその近傍位置に対する具体的な設置位置については、図6に示すように、第1熱膨張耐火部材81が、室外側化粧板62の上側面及び室内側化粧板72の上側面に設けられている。また、扉体干渉回避空間DS4及びその近傍位置に対する具体的な設置位置については、図6に示すように、第1熱膨張耐火部材81が、室外側化粧板62の下側面及び室内側化粧板72の下側面に設けられている。
このような扉体20と枠体10との相互間の遮熱構造により、実施の形態1に係る扉体20と枠体10との相互間の遮熱構造と同様に、部屋の室外側又は室内側のいずれか一方で火災の熱が発生した場合には、当該火災の熱により膨張された第1熱膨張耐火部材81及び第2熱膨張耐火部材82によって、当該火災の熱が扉体20と枠体10との相互間に形成されている隙間を介して部屋の室外側又は室内側のいずれか他方に伝わることを抑制することができるので、扉101の遮熱性能をさらに向上させることが可能になる。
(効果)
このように実施の形態2によれば、扉体20の室外側表面材41における第1外側面F1全体、及び扉体20の室内側表面材42における第2外側面F2全体が室外側遮熱部61及び室内側遮熱部71によって覆われるように、室外側遮熱部61及び室内側遮熱部71を室外側表面材41及び室内側表面材42にそれぞれ設けたので、実施の形態1に係る扉1に比べて、扉101の意匠性及び扉101の遮熱性能を維持することが可能となる。
〔III〕実施の形態に対する変形例
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明の具体的な構成及び手段は、特許請求の範囲に記載した各発明の技術的思想の範囲内において、任意に改変及び改良することができる。以下、このような変形例について説明する。
(解決しようとする課題や発明の効果について)
まず、発明が解決しようとする課題や発明の効果は、前記した内容に限定されるものではなく、本発明によって、前記に記載されていない課題を解決したり、前記に記載されていない効果を奏することもでき、また、記載されている課題の一部のみを解決したり、記載されている効果の一部のみを奏することがある。例えば、本発明に係る扉の遮熱性能が従来と同程度であっても、従来と異なる構造により従来と同程度の遮熱性能を確保できている場合には、本願の課題は解決している。
(形状、数値、構造、時系列について)
実施の形態や図面において例示した構成要素に関して、形状、数値、又は複数の構成要素の構造若しくは時系列の相互関係については、本発明の技術的思想の範囲内において、任意に改変及び改良することができる。
(ヒンジ部について)
上記実施の形態1、2では、ヒンジ部50が、公知の旗蝶番を用いて構成されていると説明したが、これに限られず、例えば、公知のピボットヒンジを用いて構成されてもよい。この場合の固定方法については任意であるが、例えば、ヒンジ部50のヒンジ部本体に形成された取付孔、室外側表面材41に形成された取付孔、及び上側横力骨33(又は下側横力骨34)に形成された取付孔を介して、ヒンジ部本体を上側横力骨33に対して固定具により固定する。次に、ヒンジ部50の受け座に形成された取付孔、上側横枠13(又は下側横枠14)に形成された取付孔、上側横枠13(又は下側横枠14)の内部に設けられたライナに形成された取付孔を介して、受け座を上側横枠13(又は下側横枠14)に対して固定具により固定する。そして、扉体20の上側及び下側に設けられたヒンジ部本体を、上側横枠13及び下側横枠14に設けられた受け座に差し込むことにより、このヒンジ部50を介して扉体20と上側横枠13及び下側横枠14の各々とを連結する。
(室外側遮熱体、室内側遮熱体について)
上記実施の形態1、2では、扉が室外側遮熱体60と、室内側遮熱体70とを備えていると説明したが、これに限られない。例えば、扉の設置コストを低減するために、室外側遮熱体60又は室内側遮熱体70のいずれか一方を省略してもよい。この場合において、例えば、室内側遮熱体70のみを備えた扉については、部屋の中で火災が発生した場合には、室内側遮熱部71によって、当該火災の熱が扉体20に伝導することを抑制することができる。よって、部屋の室内側で火災が発生した場合でも、室外側表面材41と室内側表面材42との相互間で温度差が生じにくくなることから、扉全体が反り変形することを回避できる。よって、扉が室内側遮熱体70のみを備えた場合でも、上記扉の反り変形によって、扉と枠体10との相互間に隙間が生じることにより、この隙間を介して上記火災の熱が室内側に向けて伝わることを回避できる。また、室内側化粧板72によって室内側遮熱部71が覆われているので、室内側遮熱部71を外部から非露出状にすることができる。以上のことから、従来技術に比べて、扉の意匠性及び遮熱性能を維持することが可能になる。
(扉体と枠体との相互間の遮熱構造について)
上記実施の形態1、2では、扉に、扉体20と枠体10との相互間の遮熱構造が設けられていると説明したが、これに限られず、例えば、扉の設置コストを低減するために、扉体20と枠体10との相互間の遮熱構造を省略してもよい。
(室外側遮熱部、室内側遮熱部について)
上記実施の形態1、2では、室外側遮熱部61及び室内側遮熱部71が、ケイ酸カルシウム板を用いて構成されていると説明したが、これに限られず、例えば、石膏ボード、グラスウール、ロックウール等の遮熱性を有する他の部材を用いて構成されてもよい。
また、上記実施の形態1、2では、扉体20よりも部屋の室内側及び部屋の室外側に、室外側遮熱部61及び室内側遮熱部71が設けられていると説明したが、これに限られず、例えば、扉の遮熱性能をさらに向上させるために、扉体20の内部に遮熱手段がさらに設けられてもよい。
(室外側化粧板、室内側化粧板について)
上記実施の形態1、2では、室外側化粧板62及び室内側化粧板72の各々が、室外側表面材41及び室内側表面材42に接触しないように設けられていると説明したが、これに限られない。例えば、扉の遮熱性能が十分確保できている場合には、室外側化粧板62及び室内側化粧板72の各々が、室外側表面材41及び室内側表面材42に接触するように設けられてもよい。
また、上記実施の形態1、2では、室外側化粧板62が、部屋の室外側の側面全体、戸先側の側面の一部、戸尻側の側面の一部、上側面の一部、及び下側面の一部が覆われるように設けられていると説明したが、これに限られない。例えば、扉の意匠性が維持できる場合には、室外側化粧板62が、部屋の室外側の側面全体のみ、あるいは、部屋の室外側の側面の略全体のみが覆われるように設けられてもよい(なお、室内側化粧板72についても同様とする)。この場合には、第1熱膨張耐火部材81が、室外側遮熱部61の上側面又は下側面に設けられてもよい。
(付記)
付記1の扉は、建物の開口部を開閉する扉体であり、支持部材と、当該扉体の2つの主側面のいずれか一方を構成する第1表面材であって、少なくとも前記支持部材における見込み方向の一方側の側面の略全体を覆う第1表面材と、当該扉体の2つの主側面のいずれか他方を構成する第2表面材であって、少なくとも前記支持部材における見込み方向の他方側の側面の略全体を覆う第2表面材と、を有する扉体を備えた扉であって、前記扉体の前記第1表面材における見込み方向の外側の側面である第1外側面の略全体、又は、前記扉体の前記第2表面材における見込み方向の外側の側面である第2外側面の略全体の少なくともいずれか一方を覆う遮熱手段と、前記遮熱手段における見込み方向の外側の側面の略全体を覆う、不燃性を有する化粧板と、を備えている。
付記2の扉は、付記1に記載の扉において、前記扉体の前記第1表面材における前記第1外側面の略全体、及び前記扉体の前記第2表面材における前記第2外側面の略全体が前記遮熱手段によって覆われるように、当該遮熱手段を当該第1表面材及び当該第2表面材にそれぞれ設けた。
付記3の扉は、付記2に記載の扉において、前記化粧板を、前記扉体の前記第1表面材及び前記扉体の前記第2表面材と接触しないように設けた。
付記4の扉は、付記3に記載の扉において、前記扉体、前記遮熱手段、又は前記化粧板の少なくともいずれか1つに設けられた熱膨張耐火部材であって、前記扉体によって前記開口部を全閉した全閉状態において前記扉体の周辺で火災が発生した場合に、当該熱膨張耐火部材が前記火災の熱で膨張することにより、前記扉体、前記遮熱手段、又は前記化粧板と前記開口部の周縁に設けられた枠体との相互間に形成されている隙間を塞ぐための熱膨張耐火部材を備えた。
(付記の効果)
付記1に記載の扉によれば、扉体の第1表面材における第1外側面の略全体、又は、扉体の第2表面材における第2外側面の略全体の少なくともいずれか一方を覆う遮熱手段を備えているので、遮熱手段によって、扉体の見込み方向のいずれか一方側で発生した火災の熱が扉体に伝導することを抑制することができる。これにより、上記火災が発生した場合でも、第1表面材と第2表面材との相互間で温度差が生じにくくなることから、扉全体が反り変形することを回避できる。よって、遮熱手段を設けない場合に比べて、上記扉の反り変形によって、扉と開口部の周辺に設けられた枠体との相互間に隙間が生じることにより、この隙間を介して上記火災の熱が見込み方向に伝わることを回避できる。また、遮熱手段における見込み方向の外側の側面の略全体を覆う、不燃性を有する化粧板を備えているので、遮熱手段における見込み方向の外側の側面の略全体を外部から非露出状にすることができ、化粧板を設けない場合に比べて、例えば、遮熱手段が外力を受けることによって当該遮熱手段が損傷することを回避できると共に、遮熱手段に比べて塗装が容易な化粧板で遮熱手段を覆うことから、扉とその周囲に設けられている部材との意匠上の統一性が図りやすくなる。以上のことから、従来技術に比べて、扉の意匠性及び遮熱性能を維持することが可能になる。
付記2に記載の扉によれば、扉体の第1表面材における第1外側面の略全体、及び扉体の第2表面材における第2外側面の略全体が遮熱手段によって覆われるように、当該遮熱手段を当該第1表面材及び当該第2表面材にそれぞれ設けたので、扉体の第1表面材における第1外側面の略全体、又は扉体の第2表面材における第2外側面の略全体のいずれか一方のみが遮熱手段によって覆われる場合に比べて、扉の意匠性及び遮熱性能を一層維持することが可能となる。
付記3に記載の扉によれば、化粧板を、扉体の第1表面材及び扉体の第2表面材と接触しないように設けたので、扉体よりも化粧板側で発生した火災の熱が化粧板を介して扉体の第1表面材及び扉体の第2表面材に伝達されることを抑制でき、扉の遮熱性能を一層向上させることが可能になる。
付記4に記載の扉によれば、扉体、遮熱手段、又は化粧板の少なくともいずれか1つに設けられた熱膨張耐火部材であって、全閉状態において扉体の周辺で火災が発生した場合に、当該熱膨張耐火部材が火災の熱で膨張することにより、扉体、遮熱手段、又は化粧板と枠体との相互間に形成されている隙間を塞ぐための熱膨張耐火部材を備えたので、上記隙間を介して上記火災の熱が伝わることを抑制することができ、扉の遮熱性能をさらに一層向上させることが可能となる。
1、101 扉
2 開口部
10 枠体
11 縦枠(戸先側縦枠)
12 縦枠(戸尻側縦枠)
13 横枠(上側横枠)
14 横枠(下側横枠)
20 扉体
21 把手
21a 把手本体部
22 ドアクローザ
22a アーム部
22b 本体部
30 扉枠
31 縦力骨(戸先側縦力骨)
32 縦力骨(戸尻側縦力骨)
33 横力骨(上側横力骨)
34 横力骨(下側横力骨)
35 中骨
36 中央片
37 室外側片
38 室内側片
41 表面材(室外側表面材)
42 表面材(室内側表面材)
50 ヒンジ部
51 上軸受
52 下軸
53 上支持片
54 ライナ
60 室外側遮熱体
61 室外側遮熱部
62 室外側化粧板
63 固定具
70 室内側側遮熱体
71 室内側遮熱部
72 室内側化粧板
73 固定具
81 第1熱膨張耐火部材
82 第2熱膨張耐火部材
110 枠材
120 固定材
130 枠材
140 固定材
DS1、DS2、DS3、DS4 扉体干渉回避空間
F1 第1外側面
F2 第2外側面
HS ヒンジ部干渉回避空間
L1、L2、L3、L4、L5、L6、L7 所定距離

Claims (5)

  1. 建物の開口部を開閉する扉体であり、
    見込み方向から見た形状が略環状である支持部材と、
    当該扉体の2つの主側面のいずれか一方を構成する第1表面材であって、少なくとも前記支持部材における見込み方向の一方側の側面の略全体と、前記支持部材によって囲繞された部分における見込み方向の一方側の側面全体とを覆う第1表面材と、
    当該扉体の2つの主側面のいずれか他方を構成する第2表面材であって、少なくとも前記支持部材における見込み方向の他方側の側面の略全体と、前記支持部材によって囲繞された部分における見込み方向の他方側の側面全体とを覆う第2表面材と、を有する扉体を備えた扉であって、
    前記扉体の前記第1表面材における見込み方向の外側の側面である第1外側面の略全体、又は、前記扉体の前記第2表面材における見込み方向の外側の側面である第2外側面の略全体の少なくともいずれか一方を覆う遮熱手段と、
    前記遮熱手段における見込み方向の外側の側面の略全体を覆うと共に、前記遮熱手段の見込面を覆う、不燃性を有する化粧板と、
    を備えた、扉。
  2. 前記化粧板の部分のうち前記遮熱手段の見込面を覆う部分が外部に露出するように、前記化粧板を設けた、
    請求項1に記載の扉。
  3. 前記化粧板の部分のうち少なくとも前記遮熱手段の見込面を覆う部分を、前記扉体の前記第1表面材及び前記扉体の前記第2表面材と接触しないように設けた、
    請求項1又は2に記載の扉。
  4. 前記扉体の前記第1表面材における前記第1外側面の略全体、及び前記扉体の前記第2表面材における前記第2外側面の略全体が前記遮熱手段によって覆われるように、当該遮熱手段を当該第1表面材及び当該第2表面材にそれぞれ設けた、
    請求項1から3のいずれか一項に記載の扉。
  5. 前記扉体、前記遮熱手段、又は前記化粧板の少なくともいずれか1つに設けられた熱膨張耐火部材であって、前記扉体によって前記開口部を全閉した全閉状態において前記扉体の周辺で火災が発生した場合に、当該熱膨張耐火部材が前記火災の熱で膨張することにより、前記扉体、前記遮熱手段、又は前記化粧板と前記開口部の周縁に設けられた枠体との相互間に形成されている隙間を塞ぐための熱膨張耐火部材を備えた、
    請求項1から4のいずれか一項に記載の扉。
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