JP7229098B2 - 建具用固定構造、及び建具 - Google Patents

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本発明は、建具用固定構造、及び建具に関する。
従来、開き戸等の鋼製扉を構成する構成要素同士を接続する技術の一つとして、鋼製扉を構成する金属フレームに対して、鋼製扉を構成する表面材であって金属フレームの外面を覆うように設けられた表面材を皿ネジによって固定する技術が提案されている。この皿ネジは、1枚の表面材のみに形成された挿通孔であって皿ネジのヘッド部を収容可能であり、且つ表面材を押圧可能に形成された挿通孔(いわゆる皿穴加工された挿通孔)を介して金属フレームに固定されているので、当該固定した状態において皿ネジが表面材よりも外側に突出することを回避できる(例えば、特許文献1参照)。
実用新案登録第3215932号公報
しかしながら、上記従来の技術においては、皿ネジが1枚の表面材のみに形成された挿通孔を介して金属フレームに固定されていたので、例えば、表面材の厚さが比較的薄い場合には挿通孔を精度良く形成することが難しくなるため、精度良く形成されていない挿通孔を介して皿ネジを金属フレームに固定すると、皿ネジが表面材よりも外側に突出してしまうおそれがあった。したがって、意匠性及び使用時の安全性の観点からは改善の余地があった。
本発明は、上記従来技術における課題を解決するためのものであって、意匠性及び使用時の安全性を高めることが可能になる、建具用固定構造、及び建具を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、請求項1に記載の建具用固定構造は、建物の開口部に設けられ、且つ第1部材と、第1部材の外面を覆うように配置された第2部材とを備える建具に設けられる建具用固定構造であり、前記第2部材を前記第1部材に対して固定具を介して固定するための建具用固定構造であって、前記第2部材を少なくとも1回以上折り畳むことにより形成された折畳部と、前記折畳部の部分のうち第1折畳部分に形成された第1挿通孔であって、前記固定具のヘッド部を挿通するための第1挿通孔と、前記折畳部の部分のうち前記第1折畳部分よりも前記第1部材側に位置する第2折畳部分に形成された第2挿通孔であって、前記固定具の本体部又は前記ヘッド部を挿通するための第2挿通孔と、を備え、前記固定具を前記第1挿通孔及び前記第2挿通孔を介して前記第1部材に対して固定した固定状態において、前記固定具の前記ヘッド部によって前記第1折畳部分が押圧されないものの前記第2折畳部分が押圧されるように、前記折畳部、前記第1挿通孔、及び前記第2挿通孔を構成した。
請求項2に記載の建具用固定構造は、請求項1に記載の建具用固定構造において、前記固定状態において、前記固定具の前記ヘッド部が前記第2部材よりも外側に突出しないように、前記折畳部を構成した。
請求項3に記載の建具用固定構造は、請求項1又は2に記載の建具用固定構造において、前記第2挿通孔の径を、前記第1挿通孔の径よりも小さくした。
請求項4に記載の建具用固定構造は、請求項1から3のいずれか一項に記載の建具用固定構造において、前記第1挿通孔の径を、前記折畳部の折畳方向に対して均一とし、前記第2挿通孔の径を、前記折畳方向に対して均一とした。
請求項5に記載の建具用固定構造は、請求項1から4のいずれか一項に記載の建具用固定構造において、前記第2部材を前記第1部材側に向けて折り畳むことにより、前記折畳部を形成した。
請求項6に記載の建具用固定構造は、請求項1から5のいずれか一項に記載の建具用固定構造において、前記固定具の前記ヘッド部における最外側の端面を、平坦状に形成した。
請求項7に記載の建具用固定構造は、請求項1から6のいずれか一項に記載の建具用固定構造において、前記固定具の前記ヘッド部の径を、前記第1部材側に向かうにつれて小さくし、前記固定状態において、前記固定具の前記ヘッド部における前記第1部材側の部分と前記第2折畳部分とが当接可能となるように、前記折畳部、前記第1挿通孔、及び前記第2挿通孔を構成した。
請求項8に記載の建具用固定構造は、請求項1から7のいずれか一項に記載の建具用固定構造において、前記折畳部の折畳方向の長さを、前記固定具の前記ヘッド部における最外側の端面から最内側の端面までの長さよりも長くした。
請求項9に記載の建具用固定構造は、請求項1から8のいずれか一項に記載の建具用固定構造において、前記建具は、前記開口部を開閉するための開閉体であって、開閉体本体と、前記開閉体本体の見付面及び見込面を覆うための表面材とを有する開閉体を備え、前記第1部材は、前記開閉体本体であり、前記第2部材は、前記表面材である。
請求項10に記載の建具用固定構造は、請求項9に記載の建具用固定構造において、前記建具を、前記建物の壁部に設け、前記折畳部、前記第1挿通孔、及び前記第2挿通孔を前記表面材における縦見込面側の部分に設けることにより、前記表面材を前記開閉体本体に対して前記固定具を介して固定可能とした。
請求項11に記載の建具は、請求項1から10のいずれか一項に記載の建具用固定構造を備える。
請求項1に記載の建具用固定構造、及び請求項11に記載の建具によれば、第2部材を少なくとも1回以上折り畳むことにより形成された折畳部と、折畳部の部分のうち第1折畳部分に形成された第1挿通孔であって、固定具のヘッド部を挿通するための第1挿通孔と、折畳部の部分のうち第1折畳部分よりも第1部材側に位置する第2折畳部分に形成された第2挿通孔であって、固定具の本体部又はヘッド部を挿通するための第2挿通孔と、を備え、固定状態において、固定具のヘッド部によって第1折畳部分が押圧されないものの第2折畳部分が押圧されるように、折畳部、第1挿通孔、及び第2挿通孔を構成したので、固定状態において固定具のヘッド部によって第2折畳部分を押圧できるので、第2部材を第1部材に対して固定することが可能となる。また、従来技術(折り畳まれていない表面材に設けられた挿通孔を介して表面材を枠材に対して皿ネジによって固定する技術)に比べて、固定状態において固定具が第2部材よりも外側に突出することを抑制でき、建具の意匠性及び使用時の安全性を高めることができる。また、固定具のヘッド部を第1挿通孔の略全体にわたって確実に挿通させることができ、固定状態において固定具が第2部材よりも外側に突出することを抑制しやすくなる。
請求項2に記載の建具用固定構造によれば、固定状態において、固定具のヘッド部が第2部材よりも外側に突出しないように、折畳部を構成したので、固定状態において固定具が第2部材よりも外側に突出することを回避でき、建具の意匠性及び使用時の安全性を高めやすくなる。
請求項3に記載の建具用固定構造によれば、第2挿通孔の径を、第1挿通孔の径よりも小さくしたので、固定状態において固定具のヘッド部によって第2折畳部分が比較的押圧されやすくなるため、第2部材を第1部材に対して強固に固定することが可能となる。
請求項4に記載の建具用固定構造によれば、第1挿通孔の径を、折畳部の折畳方向に対して均一とし、第2挿通孔の径を、折畳方向に対して均一としたので、第1挿通孔及び第2挿通孔が形成しやすくなるため、建具用固定構造の製造性を高めることができる。
請求項5に記載の建具用固定構造によれば、第2部材を第1部材側に向けて折り畳むことにより、折畳部を形成したので、第2部材を第1部材側とは反対側に向けて折り畳む場合に比べて、第2部材の外観を維持しやすいことから、第2部材の意匠性を維持することが可能となる。
請求項6に記載の建具用固定構造によれば、固定具のヘッド部における最外側の端面を、平坦状に形成したので、固定具のヘッド部における最外側の端面を非平坦状に形成した場合に比べて、固定具のヘッド部が目立つことを抑制できる。
請求項7に記載の建具用固定構造によれば、固定具のヘッド部の径を、第1部材側に向かうにつれて小さくし、固定状態において、固定具のヘッド部における第1部材側の部分と第2折畳部分とが当接可能となるように、折畳部、第1挿通孔、及び第2挿通孔を構成したので、固定具のヘッド部における第1部材側とは反対側の部分と第2折畳部分とを当接させる場合に比べて、第2折畳部分における固定具のヘッド部との重複部分を所望量に設定しやすくなるため、固定状態において第2部材が固定具から外れることを回避しやすくなる。
請求項8に記載の建具用固定構造によれば、折畳部の折畳方向の長さを、固定具のヘッド部における最外側の端面から最内側の端面までの長さよりも長くしたので、固定状態において固定具のヘッド部を第1挿通孔及び第2挿通孔内に収容することができ、固定具の取付性を高めることができる。
請求項9に記載の建具用固定構造によれば、第1部材が開閉体本体であり、第2部材が表面材であるので、固定状態において固定具が表面材よりも外側に突出することを防止でき、開閉体の意匠性及び使用時の安全性を高めることができる。
請求項10に記載の建具用固定構造によれば、折畳部、第1挿通孔、及び第2挿通孔を表面材における縦見込面側の部分に設けることにより、表面材を開閉体本体に対して固定具を介して固定可能としたので、固定状態において固定具が表面材における縦見込面側の部分よりも外側に突出することを防止でき、開閉体の縦見込面側の部分の意匠性及び使用時の安全性を高めることができる。
本発明の実施の形態1に係る建具を示す正面図である。 図1の建具のA-A矢視断面図である。 図1の建具のB-B矢視断面図である。 開閉体を示す図であり、(a)は正面図、(b)は平面図、(c)は左側面図、(d)は右側面図、(e)は底面図である。 戸先側縦力骨及び上側横力骨を示す図であり、(a)は正面図、(b)は左側面図である。 図4の開閉体の所定領域の拡大図であり、(a)は図4(c)のC領域周辺の拡大図、(b)は(a)の開閉体のD-D矢視断面図、(c)は(b)の戸先側縦力骨及び第1固定具を省略した図である。 実施の形態2に係る開閉体の所定領域の拡大図であり、(a)は図6(a)に対応する領域を示す図、(b)は図6(b)に対応する領域を示す図である。 開閉体の変形例を示す図であり、(a)は図6(b)に対応する領域を示す図、(b)は(a)とは異なる態様を示す図であって、図6(b)に対応する領域を示す図である。
以下に添付図面を参照して、この発明に係る建具用固定構造、及び建具の実施の形態を詳細に説明する。まず、〔I〕実施の形態の基本的概念について説明した後、〔II〕実施の形態の具体的内容について説明し、最後に、〔III〕各実施の形態に対する変形例について説明する。ただし、実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
〔I〕実施の形態の基本的概念
まず、実施の形態の基本的概念について説明する。実施の形態は、概略的に、建物の開口部に設けられ、且つ第1部材と、第1部材の外面を覆うように配置された第2部材とを備える建具に設けられる建具用固定構造であり、第2部材を第1部材に対して固定具を介して固定するための建具用固定構造と、当該建具用固定構造を備える建具に関するものである。
ここで、「建物」とは、その具体的な構造や種類は任意であるが、例えば、オフィスビル又は工場施設等を含む概念である。また、「建物の開口部」とは、建物の躯体の一部分(例えば、壁、天井、又は床等)において窓や入り口を設置するために形成された開口部である。また、「建具」は、建物の開口部の出入り又は視界を抑制又は制限するための構造体を意味する。また、建具の取り付け位置や用途は任意であるが、例えば玄関に設置される「玄関扉」、勝手口や通用口に設置される「勝手口扉」、建物内部に設置される「室内扉」、建物の壁に設置される「窓装置」、建物の外壁に設置される「シャッター装置」等が該当する。また、建具の開閉構造は任意であり、例えば、建具が扉装置である場合には、片開式の開き戸、両開式の開き戸(いわゆる親子型の扉)、片開式の引き戸、又は両開式の引き戸として構成することができる。また、建具が窓装置である場合には、「上下開閉式の窓装置」、「左右開閉式の窓装置」等として構成することができる。また、建具がシャッター装置である場合には、「上下開閉式のシャッター装置」、「左右開閉式のシャッター装置」等として構成することができる。また、「固定具」とは、第2部材を第1部材に対して溶接することなく固定することが可能な器具を意味し、例えば、ネジ、ビス、リベット、ボルト等を含む概念であるが、実施の形態では、ヘッド部と本体部(具体的には、ネジ部分)とを備えた皿ネジとして説明する。以下、実施の形態では、建具が、ビルの如き建物の避難通路に面する位置に配置された片開式の開き戸であって、この避難通路に隣接する部屋の中で火災が発生した場合に、火災の熱が当該開き戸を介して避難通路側に伝導することを抑制できる開き戸(すなわち、片開式の遮熱扉)である場合について説明する。
〔II〕実施の形態の具体的内容
次に、実施の形態の具体的内容について説明する。
〔実施の形態1〕
まず、実施の形態1に係る建具用固定構造、及び建具について説明する。この実施の形態1は、第1部材が開閉体本体であり、第2部材が表面材である形態である。
(構成)
最初に、実施の形態1に係る建具の構成について説明する。以下の説明では、図1のX方向を建具の左右方向(-X方向を建具の左方向、+X方向を建具の右方向)、図2のY方向を建具の前後方向(+Y方向を建具の前方向(部屋の室外側の方向)、-Y方向を建具の後方向(部屋の室内側の方向))、図1のZ方向を建具の上下方向(+Z方向を建具の上方向、-Z方向を建具の下方向)と称する。
図1に示すように、建具1は、概略的に、枠体10、開閉体20、及びヒンジ部50を備えている。ただし、建具1に関する特記しない構成については、従来と同様であるものとして説明を省略する。なお、後述する建具1を構成する各種部材同士の取付方法(又は接続方法)については任意であるが、例えば、取付側の部材又は取付相手側の部材に形成された取付孔(例えば、リベット孔、ネジ孔、ビス孔等)を介して、取付側の部材を取付相手側の部材に対して固定具(例えば、リベット、取付ネジ、ビス等)、溶接、接着剤、両面テープ等によって取り付ける(又は接続する)方法が採用されている。
また、上述のように構成された開口部3において、「開閉体20の開閉状態」とは、「全閉状態」、「全開状態」、及び「半開状態」を含む概念である。このうち、「全閉状態」とは、開閉体20によって開口部3を全閉した状態であり、実施の形態1では、全閉状態における開閉体20の位置を「全閉位置」と称する。また、「全開状態」とは、開閉体20によって開口部3を全開した状態であり、実施の形態1では、全開状態における開閉体20の位置(具体的には、全閉位置よりも部屋の室外側の位置)を「全開位置」と称する。また、「半開状態」とは、開閉体20が全閉位置と全開位置との間に位置している状態である。
(構成-枠体)
枠体10は、躯体2(具体的には、壁部)に形成された開口部3の周縁に設置されるものであり、図1に示すように、鋼製(一例として、スチール、ステンレス等)の左右一対の縦枠材11、12及び上下一対の横枠材13、14を備えている。これら縦枠材11、12及び横枠材13、14は、それぞれ躯体2に対して固定されており、相互に組み合わせられることによって、正面形状が略矩形環状となるように形成されている。以下では、必要に応じて、左右一対の縦枠材11、12のうち、開口部3の戸尻側に位置する縦枠材11を「戸尻側縦枠材11」と称し、開口部3の戸先側に位置する縦枠材12を「戸先側縦枠材12」と称する。また、上下一対の横枠材13、14のうち、開口部3の上方側に位置する横枠材13を「上側横枠材13」と称し、開口部3の下方側に位置する横枠材14を「くつずり横枠材14」と称する。
また、この戸先側縦枠材12には、デッドボルト受け及びラッチ受けが設けられている(いずれも図示省略)。デッドボルト受けは、全閉状態において、開閉体20に設けられた後述するデッドボルト22aを受けるためのデッドボルト受容手段であり、後述するデッドボルト22aと対応する位置に配置されている。ラッチ受けは、開閉体20に設けられた後述するラッチ23を受けるためのラッチ受容手段であり、ラッチ23と対応する位置に配置されている。なお、枠体10の構成の詳細については後述する。
(構成-開閉体)
開閉体20は、開口部3を開閉するための平板状の開閉体であり、図2から図4に示すように、開閉体枠30、室外側表面材40a、室内側表面材40b、及び芯材(図示省略)を備えている。なお、上述した「開閉体枠30」及び「芯材」は、特許請求の範囲における「開閉体本体」に対応する。
(構成-開閉体-開閉体枠)
開閉体枠30は、開閉体20の剛性を主として担う第1部材である。この開閉体枠30は、複数の鋼製の長尺な力骨を組み合わせることによって、正面形状が矩形環状となるように形成されており、具体的には、図4に示すように、左右一対の縦力骨31、32及び上下一対の横力骨33、34から構成されている。このうち、左右一対の縦力骨31、32は、長手方向の長さが相互に略同一となるように形成されており、上下方向に略沿うように配置されている。また、上下一対の横力骨33、34は、長手方向の長さが相互に略同一となるように形成されており、左右方向に略沿うように配置されている。以下では、必要に応じて、縦力骨31、32のうち、戸尻側の縦力骨31を「戸尻側縦力骨31」と称し、戸先側の縦力骨32を「戸先側縦力骨32」と称する。また、横力骨33、34のうち、上側の横力骨33を「上側横力骨33」と称し、下側の横力骨34を「下側横力骨34」と称する。
また、図4に示すように、戸尻側縦力骨31と戸先側縦力骨32との相互間には、中間縦力骨35が相互に間隔を隔てて左右方向に沿って複数並設されている。中間縦力骨35は、開閉体枠30を補強するものである。この中間縦力骨35は、鋼製の長尺な力骨を用いて構成されており、具体的には、長手方向(上下方向)の長さが戸尻側縦力骨31(又は戸先側縦力骨32)の長手方向(上下方向)の長さと略同一となるように形成されている。また、この中間縦力骨35は、上下方向に略沿うように配置されており、上側横力骨33又は下側横力骨34に対して固定具又は溶接等によって固定されている。
また、戸尻側縦力骨31、戸先側縦力骨32、上側横力骨33、下側横力骨34、及び中間縦力骨35の具体的な構成については任意であるが、実施の形態1では、自己の長手方向に直交する断面の断面形状がコ字状となるように形成されており、具体的には、図2、図3に示すように、中央片36aと、中央片36aよりも部屋の室外側に位置する室外側片36bと、中央片36aよりも部屋の室内側に位置する室内側片36cとをそれぞれ有している。特に、実施の形態1では、これら中央片36a、室外側片36b、及び室内側片36cの各々は、室外側表面材40a又は室内側表面材40bと当接するように配置されている。また、図5に示すように、戸先側縦力骨32の中央片36aの上端部及びその近傍部分が室外側片36b及び室内側片36cよりも上方に突出するように形成され、且つ上側横力骨33に対して嵌合可能に形成されている(なお、戸尻側縦力骨31についても略同様とする)。さらに、戸先側縦力骨32の中央片36aの下端部及びその近傍部分が室外側片36b及び室内側片36cよりも下方に突出するように形成され、且つ下側横力骨34に対して嵌合可能に形成されている(なお、戸尻側縦力骨31についても略同様とする)。
(構成-開閉体-室外側表面材、室内側表面材)
図4に戻り、室外側表面材40aは、開閉体20の側面のうち、2つの見付面のうち一方の見付面の少なくとも一部及び少なくとも1つ以上の見込面の一部を覆う表面材(第2部材)であり、実施の形態1では、図4に示すように、開閉体20の側面のうち、室外側見付面20e全体と、戸尻側縦見込面20b、戸先側縦見込面20a、上側横見込面20c、及び下側横見込面20dの各々における部屋の室外側の部分とを覆うように構成されている(すなわち、開閉体枠30の外面を覆うように配置されている)。また、室内側表面材40bは、開閉体20の側面のうち、2つの見付面のうち他方の見付面の少なくとも一部及び少なくとも1つ以上の見込面の一部を覆う表面材(第2部材)であり、実施の形態1では、図4に示すように、開閉体20の側面のうち、室内側見付面20f全体と、戸尻側縦見込面20b、戸先側縦見込面20a、上側横見込面20c、及び下側横見込面20dの各々における部屋の室内側の部分とを覆うように構成されている。これら室外側表面材40a及び室内側表面材40bは、例えば薄厚な板状の鋼材(一例として、例えば、厚さ1mm以下のスチール材又はステンレス材等)にて形成されており、開閉体枠30を部屋の室外側及び室内側から覆うように設けられ、開閉体枠30に対して固定されている。
(構成-開閉体-芯材)
芯材は、開閉体20の内部に充填されるものである。この芯材は、例えば公知の芯材(一例として、熱伝導性が比較的低い芯材)等を用いて構成されており、開閉体枠30、室外側表面材40a、及び室内側表面材40bによって囲繞された空間に充填されている。
(構成-開閉体-その他の構成)
また、図4(a)、図4(c)に示すように、開閉体20の戸先側には、ユーザが開閉体20の開閉操作を行うための把手部21と、開閉体20を施錠するための施錠装置22であって、デッドボルト22aを備える施錠装置22と、施錠装置22による施錠の有無に関わらず、全閉状態の位置に開閉体20を維持するためのラッチ23とが設けられている。
(構成-ヒンジ部)
図1に戻り、ヒンジ部50は、開閉体20を戸尻側縦枠材11に対して回動自在に軸支するためのものである。このヒンジ部50は、公知の旗蝶番等を用いて構成されており、図1、図4(d)に示すように、開閉体20の戸尻側の端部(図4では、右端部)において、相互に間隔を隔てて上下方向に沿って複数並設されており、開閉体20及び戸尻側縦枠材11に対して固定具等によって取り付けられている。
(構成-戸尻側縦枠材及び戸先側縦枠材の構成の詳細)
図2に戻り、次に、枠体10の戸尻側縦枠材11及び戸先側縦枠材12の構成の詳細について説明する。ただし、戸尻側縦枠材11及び戸先側縦枠材12は、特記する場合を除いて、任意の形状、方法、及び材質で製造することができる。実施の形態1において、図2に示すように、戸尻側縦枠材11及び戸先側縦枠材12の各々は、縦枠材本体11a、固定材11b、及び気密部11cを備えている。
縦枠材本体11aは、戸尻側縦枠材11(又は戸先側縦枠材12)の基本構造体である。この縦枠材本体11aは、X-Y平面に沿った断面形状が左右方向の外側に向けて開放された略コ字状となるように形成された中空状体であり、開口部3の上下方向の略全長にわたって形成されている。また、図2に示すように、縦枠材本体11aには、凹部11d及び気密凹部11eが設けられている。このうち、凹部11dは、開閉体20を収容しながら縦枠材本体11aと開閉体20との干渉を回避するためのものであり(いわゆる相じゃくり構造である凹部)、縦枠材本体11aにおける開閉体20に対応する部分を左右方向の外側に向けて窪ませることにより形成されている。また、気密凹部11eは、気密部11cの一部を収容するためのものであり、凹部11dのうち部屋の室内側の部分(図2では、後側部分)を部屋の室内側に向けて窪ませることにより形成されている。
固定材11bは、縦枠材本体11aを躯体2に対して固定すると共に、縦枠材本体11aを補強するためのものである。この固定材11bは、板状体にて形成されており、具体的には、図2に示すように、当該固定材11bの前後方向の長さが縦枠材本体11aのコ字状の開放端部における前後方向の長さと略同一(又はそれ以上の長さ)であり、当該固定材11bの上下方向の長さが縦枠材本体11aの上下方向の長さよりも短くなるように形成されている。また、この固定材11bは、縦枠材本体11aのコ字状の開放端部側(図2では、縦枠材本体11aの左右方向の外側の端部側)において、所定間隔を隔てて上下方向に沿って複数並設配置されており、縦枠材本体11aに対して溶接等によって固定されている。
気密部11cは、戸尻側縦枠材11又は戸先側縦枠材12と開閉体20との相互間の気密性を高めるための気密手段である。この気密部11cは、例えば公知の長尺な気密材(一例として、エアタイトゴム等)を用いて構成されており(なお、他の気密部についても同様とする)、図2に示すように、気密凹部11eにおいて縦枠材本体11aの上下方向の略全長にわたって埋設されている。
(構成-上側横枠材の構成の詳細)
次に、枠体10の上側横枠材13の構成の詳細について説明する。ただし、上側横枠材13は、特記する場合を除いて、任意の形状、方法、及び材質で製造することができる。実施の形態1において、図3に示すように、上側横枠材13は、横枠材本体13a、固定材13b、及び気密部13cを備えている。
横枠材本体13aは、上側横枠材13の基本構造体である。この横枠材本体13aは、Y-Z平面に沿った断面形状が上下方向の外側(図3では、上側)に向けて開放された略コ字状となるように形成された中空状体であり、開口部3の左右方向の略全長にわたって形成されている。また、図3に示すように、横枠材本体13aには、凹部13d及び気密凹部13eが設けられている。凹部13dは、開閉体20を収容しながら上側横枠材13と開閉体20との干渉を回避するためのものであり(いわゆる相じゃくり構造である凹部)、横枠材本体13aにおける開閉体20に対応する部分を上下方向の外側(図3では、上側)に向けて窪ませることにより形成されている。また、気密凹部13eは、気密部13cの一部を収容するためのものであり、凹部13dのうち部屋の室内側の部分(図3では、後側部分)を部屋の室内側に向けて窪ませることにより形成されている。
固定材13bは、横枠材本体13aを躯体2に対して固定すると共に、横枠材本体13aを補強するためのものである。この固定材13bは、板状体にて形成されており、具体的には、図3に示すように、当該固定材13bの前後方向の長さが横枠材本体13aのコ字状の開放端部における前後方向の長さと略同一(又はそれ以上の長さ)であり、当該固定材13bの左右方向の長さが横枠材本体13aの左右方向の長さよりも短くなるように形成されている。また、この固定材13bは、横枠材本体13aのコ字状の開放端部側(図3では、横枠材本体13aの上下方向の外側の端部側)において、所定間隔を隔てて左右方向に沿って複数並設配置されており、横枠材本体13aに対して溶接等によって固定されている。
気密部13cは、上側横枠材13と開閉体20との相互間の気密性を高めるための気密手段であり、図3に示すように、気密凹部13eにおいて横枠材本体13aの左右方向の略全長にわたって埋設されている。
(構成-枠体の構成の詳細-くつずり横枠材)
次に、枠体10のくつずり横枠材14の構成の詳細について説明する。ただし、くつずり横枠材14は、特記する場合を除いて、任意の形状、方法、及び材質で製造することができる。実施の形態1において、図3に示すように、くつずり横枠材14は、部屋の床に埋め込まれており、横枠材本体14a及び固定材14bを備えている。
横枠材本体14aは、くつずり横枠材14の基本構造体である。この横枠材本体14aは、Y-Z平面に沿った断面形状が上下方向の外側(図3では、下側)に向けて開放された略コ字状となるように形成された中空状体であり、開口部3の左右方向の略全長にわたって形成されている(ただし、図3に示すように、横枠材本体14aの前後方向の長さが上側横枠材13の前後方向の長さよりも短く(又は略同一に)設定されている)。また、図3に示すように、横枠材本体14aは、横枠材本体14aの上端部及びその近傍部分が床面4よりも上方に突出するように設けられている。
固定材14bは、横枠材本体14aを躯体2に対して固定すると共に、横枠材本体14aを補強するためのものであり、上側横枠材13の固定材13bと略同様に構成されている(ただし、固定材14bのY-Z平面に沿った断面形状が上下方向の内側(図3では、上側)に向けて開放された略コ字状となるように形成されている)。
(構成-建具用固定構造)
次に、建具1(具体的には、開閉体20)の建具用固定構造について説明する。開閉体20は、室外側表面材40a及び室内側表面材40bを開閉体枠30に対して後述する第1固定具71又は後述する第2固定具72を介して固定するための建具用固定構造を備えている。また、この建具用固定構造は、戸先側の建具用固定構造、戸尻側の建具用固定構造、上側の建具用固定構造、及びくつずり側の建具用固定構造を備えている。以下では、これら各種の建具用固定構造について順次説明する。
(構成-建具用固定構造-戸先側の建具用固定構造、戸尻側の建具用固定構造)
最初に、戸先側の建具用固定構造及び戸尻側の建具用固定構造について説明する。ここで、戸先側の建具用固定構造及び戸尻側の建具用固定構造の各々の構成はそれぞれ略同一であるので、以下では、戸先側の建具用固定構造の構成のみについて説明することとする。この戸先側の建具用固定構造の特徴については、実施の形態1では以下に示す通りとなる。
(構成-建具用固定構造-戸先側の建具用固定構造、戸尻側の建具用固定構造-第1の特徴)
まず、戸先側の建具用固定構造の第1の特徴については、図2、図4、図6に示すように、室外側表面材40a及び室内側表面材40bの各々の部分のうち戸先側に位置する縦見込面側の部分41(以下、「戸先縦見込面側部分41」と称する)には、折畳部61、第1挿通孔62、及び第2挿通孔63が設けられている。なお、室外側表面材40aの折畳部61、第1挿通孔62、及び第2挿通孔63の構成と、室内側表面材40bの折畳部61、第1挿通孔62、及び第2挿通孔63の構成とはそれぞれ略同一であるので、以下では、室外側表面材40aの折畳部61、第1挿通孔62、及び第2挿通孔63の構成のみについて説明する(なお、後述する第2の特徴についても同様とする)。
(構成-建具用固定構造-戸先側の建具用固定構造、戸尻側の建具用固定構造-第1の特徴-折畳部)
折畳部61は、室外側表面材40aを少なくとも1回以上折り畳むことにより形成されたものである。この折畳部61は、実施の形態1では、室外側表面材40aの1回のみ折り畳むことにより形成されており、具体的には、図6に示すように、室外側表面材40aにおける戸先縦見込面側部分41のうち室内側の部分を折り畳むことにより形成されており、第1折畳部分61a及び第2折畳部分61bを備えている。ここで、「第1折畳部分61a」とは、折畳部61の部分のうち戸先側縦力骨32側とは反対側に位置する部分を意味し、実施の形態1では、図6に示すように、最外側に位置する折り部として説明する。また、「第2折畳部分61b」とは、折畳部61の部分のうち第1折畳部分61aよりも戸先側縦力骨32側に位置する部分を意味し、実施の形態1では、図6に示すように、最内側に位置する折り部として説明する。
また、室外側表面材40aを戸先側縦力骨32側(図6では、左右方向の内側)に向けて折り畳むことにより形成されているので、室外側表面材40aを戸先側縦力骨32側とは反対側に向けて折り畳む場合に比べて、室外側表面材40aの外観を維持しやすいことから、室外側表面材40aの意匠性を維持することが可能となる。
(構成-建具用固定構造-戸先側の建具用固定構造、戸尻側の建具用固定構造-第1の特徴-第1挿通孔)
第1挿通孔62は、固定具71(以下、「第1固定具71」と称する)のヘッド部71aを挿通するための挿通孔である。この第1挿通孔62は、図6に示すように、折畳部61の第1折畳部分61aに形成されており、第1折畳部分61aの前後方向の略中央部分に配置されていると共に、相互に間隔を隔てて上下方向に沿って複数並設されている。
(構成-建具用固定構造-戸先側の建具用固定構造、戸尻側の建具用固定構造-第1の特徴-第2挿通孔)
第2挿通孔63は、第1固定具71の本体部71b又はヘッド部71aを挿通するための挿通孔である(実施の形態1では、第1固定具71の本体部71bの一部及びヘッド部71aを挿通するものとして説明する)。この第2挿通孔63は、図6に示すように、折畳部61の第2折畳部分61bに形成され、第2折畳部分61bにおける各第1挿通孔62と重複する部分に配置されており、具体的には、第2挿通孔63の中心が対応する第1挿通孔62の中心と同一軸線上に位置するように配置されている。
この場合において、第1固定具71の具体的な構成については、第1固定具71が第1挿通孔62、第2挿通孔63、及び戸先側縦力骨32に形成された取付孔32a(具体的にはネジ孔)を介して戸先側縦力骨32に対して取り付けることができる限り任意に構成することができるが、実施の形態1では以下の通りに構成されている(なお、後述する第2固定具72の構成についても略同様とする)。すなわち、まず、第1固定具71の形状については、上述したように、第1固定具71が皿ネジを用いて構成されているため、図6に示すように、第1固定具71のヘッド部71aにおける最外側の端面は、平坦状に形成されている。これにより、第1固定具71のヘッド部71aにおける最外側の端面を非平坦状に形成した場合に比べて、当該ヘッド部71aが目立つことを抑制できる。また、第1固定具71のヘッド部71aの径(直径)の大きさについては、戸先側縦力骨32側に向かうにつれて小さく設定されている。また、第1固定具71の本体部71bの径(直径)の大きさについては、図6に示すように、第1固定具71の軸方向に対して略均一に設定されており、具体的には、第1固定具71のヘッド部71aの最小径と略同一に設定されている。また、第1固定具71のヘッド部71aの軸方向の長さ(図6では、左右方向の長さ)については、室外側表面材40aの厚さよりも長く、且つ第1固定具71の本体部71bの軸方向の長さよりも短く設定されている。
(構成-建具用固定構造-戸先側の建具用固定構造、戸尻側の建具用固定構造-第1の特徴-その他の特徴)
また、折畳部61、第1挿通孔62、及び第2挿通孔63の具体的な構成については任意であるが、実施の形態1では、第1固定具71を第1挿通孔62及び第2挿通孔63を介して戸先側縦力骨32に対して固定した状態(以下、「第1固定状態」と称する)において、第1固定具71のヘッド部71aによって第1折畳部分61aが押圧されないものの第2折畳部分61bが押圧されないように構成されている。
具体的には、折畳部61については、図6に示すように、第1固定具71のヘッド部71aが室外側表面材40aよりも外側に突出しないように構成されている。例えば、折畳部61の折畳方向の長さ(図6では左右方向の長さ)は、第1固定具71の軸方向の長さよりも短く設定されている。また、折畳部61の幅(図6では前後方向の長さ)は、第1固定具71のヘッド部71aの径(直径)よりも長く設定されている。
また、第1挿通孔62及び第2挿通孔63については、第1挿通孔62及び第2挿通孔63の形状が略円形状に設定されている。ただし、これに限らず、例えば、円形状以外の他の形状(一例として、略楕円形状、四角形状等の多角形状等)に設定されてもよい。また、第1挿通孔62の径(直径)は、図6に示すように、第1固定具71のヘッド部71aの径(最大径)よりも大きく設定されている。また、第2挿通孔63の径(直径)は、図6に示すように、第1挿通孔62の径よりも小さく設定されており、より具体的には、第1固定具71のヘッド部71aの最大径よりも小さく、且つ第1固定具71の本体部71bの径よりも大きく設定されている。このような設定により、第1固定状態において第1固定具71のヘッド部71aによって第2折畳部分61bが比較的押圧されやすくなるため、室外側表面材40aを戸先側縦力骨32に対して強固に固定することが可能となる。
このような第1の特徴により、第1固定状態において第1固定具71のヘッド部71aによって第2折畳部分61bを押圧できるので、室外側表面材40a(又は室内側表面材40b)を戸先側縦力骨32に対して固定することが可能となる。また、従来技術(折り畳まれていない表面材に設けられた挿通孔を介して表面材を枠材に対して皿ネジによって固定する技術)に比べて、第1固定状態において第1固定具71が室外側表面材40a又は室内側表面材40b(具体的には、室外側表面材40a又は室内側表面材40bにおける戸先縦見込面側部分41)よりも外側に突出することを回避でき、建具1(具体的には、開閉体20の戸先側縦見込面20a)の意匠性及び使用時の安全性を高めることができる。また、第1固定具71のヘッド部71aを第1挿通孔62の略全体にわたって確実に挿通させることができ、第1固定状態において第1固定具71が室外側表面材40a又は室内側表面材40bよりも外側に突出することを回避しやすくなる。
(構成-建具用固定構造-戸先側の建具用固定構造、戸尻側の建具用固定構造-第2の特徴)
次に、戸先側の建具用固定構造の第2の特徴については、第1固定状態において、第1固定具71のヘッド部71aにおける戸先側縦力骨32側の部分と第2折畳部分61bとが当接可能となるように、折畳部61、第1挿通孔62、及び第2挿通孔63は構成されている。ここで、「第1固定具71のヘッド部71aにおける戸先側縦力骨32側の部分」とは、第1固定具71のヘッド部71aの軸方向(図6では、左右方向)の中央位置よりも戸先側縦力骨32側の部分を意味する。
具体的には、折畳部61については、図6に示すように、折畳部61の折畳方向の長さは、第1固定具71のヘッド部71aにおける最外側の端面から最内側の端面までの長さ(図6では、左右方向の長さ)よりも長く設定されている。また、第1折畳部分61aの折畳方向の長さは、第1固定具71のヘッド部71aの軸方向の半分の長さよりも若干長く設定されている。これにより、第1固定状態において第1固定具71のヘッド部71aを第1挿通孔62及び第2挿通孔63内に収容することができ、第1固定具71の取付性を高めることができる。
また、第1挿通孔62及び第2挿通孔63については、図6に示すように、第1挿通孔62の径は、第1固定具71のヘッド部71aの最大径よりも若干大きく設定されていると共に、第2挿通孔63の径は、第1固定具71のヘッド部71aの最大径と最小径との略中央値の長さよりも若干小さく設定されている。これにより、第1固定状態において、第1固定具71のヘッド部71aにおける戸先側縦力骨32側の部分と第2折畳部分61bとを当接させることが可能となる。また、第1挿通孔62の径は、折畳部61の折畳方向に対して均一に設定されていると共に、第2挿通孔63の径は、折畳部61の折畳方向に対して均一に設定されている(つまり、第1挿通孔62及び第2挿通孔63の各々における最外側の部分から最内側の部分に至る径が均一に設定されている)。これにより、第1挿通孔62及び第2挿通孔63が形成しやすくなるため、戸尻側の建具用固定構造の製造性を高めることができる。
このような第2の特徴により、第1固定具71のヘッド部71aにおける戸先側縦力骨32側とは反対側の部分と第2折畳部分61bとを当接させる場合に比べて、第2折畳部分61bにおける第1固定具71のヘッド部71aとの重複部分を所望量に設定しやすくなるため、第1固定状態において室外側表面材40a又は室内側表面材40bが第1固定具71から外れることを回避しやすくなる。
(構成-建具用固定構造-上側の建具用固定構造、くつずり側の建具用固定構造)
図3に戻り、次に、上側の建具用固定構造及びくつずり側の建具用固定構造について説明する。ここで、上側の建具用固定構造及びくつずり側の建具用固定構造の各々の構成はそれぞれ略同一であるので、以下では、上側の建具用固定構造の構成のみについて説明することとする。
この上側の建具用固定構造の特徴については、実施の形態1では、図3に示すように、室外側表面材40a及び室内側表面材40bの各々の部分のうち上側に位置する横見込面側の部分43(以下、「上横見込面側部分43」と称する)には、第3挿通孔64が設けられている。なお、室外側表面材40aの第3挿通孔64の構成と、室内側表面材40bの第3挿通孔64の構成とはそれぞれ略同一であるので、以下では、室外側表面材40aの第3挿通孔64の構成のみについて説明する。
(構成-建具用固定構造-上側の建具用固定構造、くつずり側の建具用固定構造-第3挿通孔)
第3挿通孔64は、固定具72(以下、「第2固定具72」と称する)のヘッド部72aを挿通するための挿通孔である。この第3挿通孔64は、図3に示すように、室外側表面材40aにおける上横見込面側部分43のうち室内側の部分に形成されており、相互に間隔を隔てて左右方向に沿って複数並設されている。
また、第3挿通孔64の具体的な構成については任意であるが、実施の形態1では、第2固定具72を第3挿通孔64を介して上側横力骨33に対して固定した状態(以下、「第2固定状態」と称する)において、第2固定具72のヘッド部72aによって室外側表面材40aにおける上横見込面側部分43が押圧されるように構成されている。具体的には、第3挿通孔64の形状については、略円形状に設定されている。また、第3挿通孔64の径については、第2固定具72のヘッド部72aの最大径よりも小さく、且つ第2固定具72の本体部72bの径よりも大きく設定されており、より具体的には、上横見込面側部分43の板厚方向(上下方向)に対して均一になるように設定されている。
このような上側の建具用固定構造により、第2固定状態において第2固定具72のヘッド部72aによって室外側表面材40a(又は室内側表面材40b)を押圧できるので、室外側表面材40a(又は室内側表面材40b)を上側横力骨33に対して固定することが可能となる。なお、実施の形態1では、図3に示すように、第2固定状態において、第2固定具72のヘッド部72aが室外側表面材40a(又は室内側表面材40b)よりも外側に若干突出することになるが、開閉体20の開閉状態に関わらず、第2固定具72のヘッド部72aは目立ちにくい位置であり、且つユーザが触れにくい位置に取り付けられているので、この第2固定具72のヘッド部72aの突出によって建具1の意匠性及び使用時の安全性が低下することはほとんどないと考えられる。
(建具の作用について)
図1に戻り、続いて、このように構成された建具1の作用について説明する。この建具1の作用は、開閉体20の開閉状態が全閉状態である場合の作用(以下、「第1作用」と称する)と、開閉体20の開閉状態が全開状態又は半開状態である場合の作用(以下、「第2作用」と称する)とに大別される。以下、第1作用と第2作用とのそれぞれについて説明する。
(建具の作用について-第1作用)
まず、第1作用について説明する。
すなわち、図1に示すように、全閉状態においては、通行者等が建具1の前方(又は後方)から建具1を見た場合に、開閉体20の戸先側縦見込面20a、戸尻側縦見込面20b、上側横見込面20c、及び下側横見込面20dが通行者等から見えづらい位置であり、且つ触れにくい位置にあるので、戸先側の建具用固定構造及び戸尻側の建具用固定構造の各々の第1固定具71と、上側の建具用固定構造及びくつずり側の建具用固定構造の各々の第2固定具72とが目に入りづらく、且つ通行者等によって触れられることはほとんどないと考えられる。
(建具の作用について-第2作用)
次に、第2作用について説明する。
すなわち、全開状態又は半開状態においては、通行者等が建具1の前方から建具1を見た場合に、開閉体20の戸先側縦見込面20aが通行者等から見えやすく、且つ触れやすい位置にあるものの、第1固定具71のヘッド部71aが室外側表面材40a又は室内側表面材40bにおける戸先縦見込面側部分41よりも外側に突出していないので、当該第1固定具71のヘッド部71aが目立ちにくくなると共に、通行者等が当該第1固定具71に触れることで怪我することを回避できる。
また、通行者等が建具1の後方から建具1を見た場合に、開閉体20の戸尻側縦見込面20bが通行者等から見えやすく、且つ触れやすい位置にあるものの、第1固定具71のヘッド部71aが室外側表面材40a又は室内側表面材40bの部分のうち戸尻側に位置する縦見込面側の部分42(以下、「戸尻縦見込面側部分42」と称する)よりも外側に突出していないので、当該第1固定具71のヘッド部71aが目立ちにくくなると共に、通行者等が当該第1固定具71に触れることで怪我することを回避できる。
なお、通行者等が建具1の前方(又は後方)から建具1を見た場合に、開閉体20の上側横見込面20c及び下側横見込面20dが通行者等から見えづらい位置であり、且つ触れにくい位置にあるので、上側の建具用固定構造及びくつずり側の建具用固定構造の各々の第2固定具72が目に入りづらく、且つ触れられることはほとんどないと考えられる。
(実施の形態1の効果)
このように実施の形態1によれば、第2部材を少なくとも1回以上折り畳むことにより形成された折畳部61と、折畳部61の部分のうち第1折畳部分61aに形成された第1挿通孔62であって、第1固定具71のヘッド部71aを挿通するための第1挿通孔62と、折畳部61の部分のうち第1折畳部分61aよりも第1部材側に位置する第2折畳部分61bに形成された第2挿通孔63であって、第1固定具71の本体部71b又はヘッド部71aを挿通するための第2挿通孔63と、を備え、第1固定状態において、第1固定具71のヘッド部71aによって第1折畳部分61aが押圧されないものの第2折畳部分61bが押圧されないように、折畳部61、第1挿通孔62、及び第2挿通孔63を構成したので、第1固定状態において第1固定具71のヘッド部71aによって第2折畳部分61bを押圧できるので、第2部材を第1部材に対して固定することが可能となる。また、従来技術(折り畳まれていない表面材に設けられた挿通孔を介して表面材を枠材に対して皿ネジによって固定する技術)に比べて、第1固定状態において第1固定具71が第2部材よりも外側に突出することを抑制でき、建具1の意匠性及び使用時の安全性を高めることができる。また、第1固定具71のヘッド部71aを第1挿通孔62の略全体にわたって確実に挿通させることができ、第1固定状態において第1固定具71が第2部材よりも外側に突出することを抑制しやすくなる。
また、第1固定状態において、第1固定具71のヘッド部71aが第2部材よりも外側に突出しないように、折畳部61を構成したので、第1固定状態において第1固定具71が第2部材よりも外側に突出することを回避でき、建具1の意匠性及び使用時の安全性を高めやすくなる。
また、第2挿通孔63の径を、第1挿通孔62の径よりも小さくしたので、第1固定状態において第1固定具71のヘッド部71aによって第2折畳部分61bが比較的押圧されやすくなるため、第2部材を第1部材に対して強固に固定することが可能となる。
また、第1挿通孔62の径を、折畳部61の折畳方向に対して均一とし、第2挿通孔63の径を、折畳方向に対して均一としたので、第1挿通孔62及び第2挿通孔63が形成しやすくなるため、建具用固定構造の製造性を高めることができる。
また、第2部材を第1部材側に向けて折り畳むことにより、折畳部61を形成したので、第2部材を第1部材側とは反対側に向けて折り畳む場合に比べて、第2部材の外観を維持しやすいことから、第2部材の意匠性を維持することが可能となる。
また、第1固定具71のヘッド部71aにおける最外側の端面を、平坦状に形成したので、第1固定具71のヘッド部71aにおける最外側の端面を非平坦状に形成した場合に比べて、第1固定具71のヘッド部71aが目立つことを抑制できる。
また、第1固定具71のヘッド部71aの径を、第1部材側に向かうにつれて小さくし、第1固定状態において、第1固定具71のヘッド部71aにおける第1部材側の部分と第2折畳部分61bとが当接可能となるように、折畳部61、第1挿通孔62、及び第2挿通孔63を構成したので、第1固定具71のヘッド部71aにおける第1部材側とは反対側の部分と第2折畳部分61bとを当接させる場合に比べて、第2折畳部分61bにおける第1固定具71のヘッド部71aとの重複部分を所望量に設定しやすくなるため、第1固定状態において第2部材が第1固定具71から外れることを回避しやすくなる。
また、折畳部61の折畳方向の長さを、第1固定具71のヘッド部71aにおける最外側の端面から最内側の端面までの長さよりも長くしたので、第1固定状態において第1固定具71のヘッド部71aを第1挿通孔62及び第2挿通孔63内に収容することができ、第1固定具71の取付性を高めることができる。
また、第1部材が開閉体本体であり、第2部材が室外側表面材40a又は室内側表面材40bであるので、第1固定状態において第1固定具71が室外側表面材40a又は室内側表面材40bよりも外側に突出することを防止でき、開閉体20の意匠性及び使用時の安全性を高めることができる。
また、折畳部61、第1挿通孔62、及び第2挿通孔63を室外側表面材40a又は室内側表面材40bにおける縦見込面側の部分に設けることにより、室外側表面材40a又は室内側表面材40bを開閉体本体に対して第1固定具71を介して固定可能としたので、第1固定状態において第1固定具71が室外側表面材40a又は室内側表面材40bにおける縦見込面側の部分よりも外側に突出することを防止でき、開閉体20の縦見込面側の部分の意匠性及び使用時の安全性を高めることができる。
〔実施の形態2〕
次に、実施の形態2に係る建具用固定構造、及び建具について説明する。この実施の形態2は、建具が遮熱構造を備えた形態である。ただし、実施の形態2に係る構成及び処理は、特に説明する場合を除いては実施の形態1に係る構成及び処理と同じであるものとし、同一の構成及び処理については、実施の形態1で使用したものと同一の名称又は符号を必要に応じて用いることで、その説明を省略する。
(構成)
最初に、実施の形態2に係る建具の構成について説明する。実施の形態2に係る建具1は、実施の形態1に係る建具1とほぼ同様に構成されている。ただし、開閉体20の構成の詳細については、下記に示す工夫が施されている。
(構成-開閉体の構成の詳細)
次に、開閉体20の構成の詳細について説明する。
実施の形態2において、開閉体20は、開閉体枠30、室外側表面材40a、室内側表面材40b、芯材、及び建具用固定構造に加えて、遮熱構造を備えている。この遮熱構造は、部屋の室外側又は室内側のいずれか一方で火災が発生した場合に、当該火災の熱が開閉体20を介して部屋の室外側又は室内側のいずれか一方から部屋の室外側又は室内側のいずれか他方へ伝導することを抑制するための構造であり、戸先側の遮熱構造(戸先側縦力骨32に設けられる遮熱構造)、戸尻側の遮熱構造(戸尻側縦力骨31に設けられる遮熱構造)、上側の遮熱構造(上側横力骨33に設けられる遮熱構造)、くつずり側の遮熱構造(下側横力骨34に設けられる遮熱構造)、及び中央側の遮熱構造(中間縦力骨35に設けられる遮熱構造)を備えている。
(構成-開閉体の構成の詳細-遮熱構造-戸先側の遮熱構造、戸尻側の遮熱構造、上側の遮熱構造、くつずり側の遮熱構造、中央側の遮熱構造)
次に、戸先側の遮熱構造、戸尻側の遮熱構造、上側の遮熱構造、くつずり側の遮熱構造、及び中央側の遮熱構造について説明する。ここで、戸先側の遮熱構造、戸尻側の遮熱構造、上側の遮熱構造、くつずり側の遮熱構造、及び中央側の遮熱構造の各々の構成はそれぞれ略同一であるので、以下では、戸先側の遮熱構造の構成のみについて説明することとする。この戸先側の遮熱構造の特徴については、実施の形態2では、図7に示すように、開閉体20に第1遮熱部81、第2室外側遮熱部82、及び第2室内側遮熱部83が設けられている(ただし、中央側の遮熱構造については、第2室外側遮熱部82及び第2室内側遮熱部83のみが設けられているものとする)。
(構成-開閉体の構成の詳細-遮熱構造-戸先側の遮熱構造、戸尻側の遮熱構造、上側の遮熱構造、くつずり側の遮熱構造、中央側の遮熱構造-第1遮熱部)
第1遮熱部81は、室外側表面材40a及び室内側表面材40bの各々の戸先縦見込面側部分41と戸先側縦力骨32の中央片36aとの相互間での熱伝導を抑制するための遮熱手段である。この第1遮熱部81は、平坦な略板状体であり、図7に示すように、室外側表面材40a及び室内側表面材40bの各々における戸先縦見込面側部分41と戸先側縦力骨32の中央片36aとの相互間に設けられている。また、第1遮熱部81には、第1固定具71(具体的には、本体部71b)を挿通するための第4挿通孔65が複数設けられており、具体的には、第1遮熱部81における第2挿通孔63に対応する部分にそれぞれ配置されている。
また、第1遮熱部81の具体的な形状及び大きさについては、室外側表面材40a及び室内側表面材40bの各々における戸先縦見込面側部分41と戸先側縦力骨32の中央片36aとの相互間での熱伝導を抑制できる限り任意に設定することができるが、実施の形態2では、以下の通りに設定している。すなわち、第1遮熱部81の形状については、略長方形状の板状体に設定している。また、第1遮熱部81の左右方向の長さについては、戸先側縦力骨32の中央片36aの左右方向の長さと略同一に設定し、第1遮熱部81の前後方向の長さについては、戸先側縦力骨32の中央片36aの前後方向の長さと略同一に設定し、第1遮熱部81の上下方向の長さについては、戸先側縦力骨32の中央片36aの上下方向の長さよりも長く(又は短く)設定している。
また、第1遮熱部81の材質については、遮熱性を有する材質である限り任意に構成することができるが、実施の形態2では、所定温度(具体的には、150℃~250℃の温度)で加熱されることで発泡する熱膨張耐火部材(一例として、フィブロック(登録商標)等)で構成している。これにより、例えば火災の熱で第1遮熱部81が膨張することにより、室外側表面材40a又は室内側表面材40bと戸先側縦力骨32の中央片36aとの相互間の隙間を塞ぐことができ、開閉体20の遮熱性能を高めることができる。ただし、これに限らず、例えば、グラスウール材、ウレタン材、ケイ酸カルシウム材などの他の遮熱材料を用いて構成してもよい。
(構成-開閉体の構成の詳細-遮熱構造-戸先側の遮熱構造、戸尻側の遮熱構造、上側の遮熱構造、くつずり側の遮熱構造-第2室外側遮熱部、第2室内側遮熱部)
第2室外側遮熱部82は、室外側表面材40aの見付面側の部分44(以下、「見付面側部分44」と称する)と戸先側縦力骨32の室外側片36bとの相互間での熱伝導を抑制するための遮熱手段であり、第2室内側遮熱部83は、室内側表面材40bの見付面側部分44と戸先側縦力骨32の室内側片36cとの相互間での熱伝導を抑制するための遮熱手段である。これら第2室外側遮熱部82及び第2室内側遮熱部83は、平坦な略板状体であり、室外側表面材40a又は室内側表面材40bと戸先側縦力骨32との相互間にそれぞれ設けられている。具体的には、図7(b)に示すように、第2室外側遮熱部82は、室外側表面材40aの見付面側部分44と戸先側縦力骨32の室外側片36bとの相互間においてこの見付面側部分44と室外側片36b及び第1遮熱部81とに当接するように配置され(又は第1遮熱部81と近接するように配置され)、室外側表面材40a又は戸先側縦力骨32に対して接着剤等によって固定されている(又は接着剤等によって固定されていなくてもよい)。また、第2室内側遮熱部83は、室内側表面材40bの見付面側部分44と戸先側縦力骨32の室内側片36cとの相互間においてこの見付面側部分44と室内側片36c及び第1遮熱部81とに当接するように配置され(又は第1遮熱部81と近接するように配置され)、室内側表面材40b又は戸先側縦力骨32に対して接着剤等によって固定されている(又は接着剤等によって固定されていなくてもよい)。
また、第2室外側遮熱部82及び第2室内側遮熱部83の具体的な形状及び大きさについては、室外側表面材40aにおける見付面側部分44と戸先側縦力骨32の室外側片36bとの相互間、及び室内側表面材40bにおける見付面側部分44と戸先側縦力骨32の室内側片36cとの相互間での熱伝導を抑制できる限り任意に設定することができるが、実施の形態2では以下の通りに設定している。すなわち、第2室外側遮熱部82及び第2室内側遮熱部83の形状については、略長方形状の板状体に設定している。また、第2室外側遮熱部82及び第2室内側遮熱部83の左右方向の長さについては、戸先側縦力骨32の室外側片36b(又は室内側片36c)の左右方向の長さよりも長く(又は略同一に)設定し、第2室外側遮熱部82及び第2室内側遮熱部83の前後方向の長さについては、戸先側縦力骨32の室外側片36b(又は室内側片36c)の前後方向の長さよりも長く設定し、第2室外側遮熱部82及び第2室内側遮熱部83の上下方向の長さについては、戸先側縦力骨32の室外側片36b(又は室内側片36c)の上下方向の長さよりも長く(又は略同一に)設定している。
また、第2室外側遮熱部82及び第2室内側遮熱部83の材質については、遮熱性を有する材質である限り任意に構成することができ、実施の形態2では、ケイ酸カルシウム材で構成している。これにより、第2室外側遮熱部82及び第2室内側遮熱部83の軽量化を図ることができ、開閉体20の重量を低減できる。また、第2室外側遮熱部82及び第2室内側遮熱部83の材料コストを低減でき、開閉体20の製造コストを低減できる。ただし、これに限らず、例えば、熱膨張耐火部材、グラスウール材、ウレタン材などの他の遮熱材料で構成してもよい。
このような構成により、実施の形態1に係る建具1と同様に、第1固定状態において第1固定具71が室外側表面材40a又は室内側表面材40b(具体的には、室外側表面材40a又は室内側表面材40bにおける戸先縦見込面側部分41)よりも外側に突出することを回避でき、建具1(具体的には、開閉体20における戸先縦見込面側部分41)の意匠性及び使用時の安全性を高めることができる。また、部屋の室内側又は室外側のいずれか一方で火災が発生した場合に、第1遮熱部81、第2室外側遮熱部82、及び第2室内側遮熱部83によって当該火災の熱が開閉体20を介して部屋の室外側又は室内側のいずれか一方から部屋の室外側又は室内側のいずれか他方へ伝導することを抑制できるので、開閉体20の遮熱性能を高めることが可能となる。
(実施の形態2の効果)
このように実施の形態2によれば、実施の形態1に係る建具1と同様に、従来技術(折り畳まれていない表面材に設けられた挿通孔を介して表面材を枠材に対して皿ネジによって固定する技術)に比べて、第1固定状態において第1固定具71が第2部材よりも外側に突出することを回避でき、建具1の意匠性及び使用時の安全性を高めることができる。また、部屋の室内側又は室外側のいずれか一方で火災が発生した場合に、第1遮熱部81、第2室外側遮熱部82、及び第2室内側遮熱部83によって当該火災の熱が開閉体20を介して部屋の室外側又は室内側のいずれか一方から部屋の室外側又は室内側のいずれか他方へ伝導することを抑制できるので、開閉体20の遮熱性能を高めることが可能となる。
〔III〕各実施の形態に対する変形例
以上、本発明の各実施の形態について説明したが、本発明の具体的な構成及び手段は、特許請求の範囲に記載した各発明の技術的思想の範囲内において、任意に改変及び改良することができる。以下、このような変形例について説明する。
(解決しようとする課題や発明の効果について)
まず、発明が解決しようとする課題や発明の効果は、前記した内容に限定されるものではなく、本発明によって、前記に記載されていない課題を解決したり、前記に記載されていない効果を奏することもでき、また、記載されている課題の一部のみを解決したり、記載されている効果の一部のみを奏することがある。
(形状、数値、構造、時系列について)
実施の形態や図面において例示した構成要素に関して、形状、数値、又は複数の構成要素の構造若しくは時系列の相互関係については、本発明の技術的思想の範囲内において、任意に改変及び改良することができる。
(開閉体について)
上記実施の形態1、2では、室外側表面材40aが、開閉体20の側面のうち、戸先側縦見込面20a、戸尻側縦見込面20b、上側横見込面20c、及び下側横見込面20dの各々における部屋の室外側の部分を覆うように構成されていると共に、室内側表面材40bが、開閉体20の側面のうち、戸先側縦見込面20a、戸尻側縦見込面20b、上側横見込面20c、及び下側横見込面20dの各々における部屋の室内側の部分とを覆うように構成されていると説明したが、これに限らない。例えば、室外側表面材40a又は室内側表面材40bが、戸先側縦見込面20a、戸尻側縦見込面20b、上側横見込面20c、又は下側横見込面20dのいずれかの一部又は全体を覆うように構成されてもよい。この場合において、戸先側の建具用固定構造、戸尻側の建具用固定構造、上側の建具用固定構造、又はくつずり側の建具用固定構造において、開閉体20の見込面のうち、室外側表面材40a又は室内側表面材40bに覆われている部分のみに、折畳部61、第1挿通孔62、及び第2挿通孔63が設けられてもよい。一例として、上記実施の形態1において、図8(a)に示すように、戸先側の建具用固定構造において、開閉体20の戸先側縦見込面20aが室外側表面材40aのみによって覆われている場合には、室外側表面材40aの戸先縦見込面側部分41のみに折畳部61、第1挿通孔62、及び第2挿通孔63が設けられてもよい。あるいは、図8(b)に示すように、上述したように、室外側表面材40aの戸先縦見込面側部分41に折畳部61、第1挿通孔62、及び第2挿通孔63が設けられることに加えて、室内側表面材40bの見付側部分44に折畳部61、第1挿通孔62、及び第2挿通孔63が設けられてもよい。
また、上記実施の形態1、2では、開閉体20が、中間縦力骨35及び芯材を備えていると説明したが、これに限らず、例えば、中間縦力骨35又は芯材を省略してもよい。
(第1固定具、第2固定具について)
上記実施の形態1、2では、第1固定具71又は第2固定具72が、皿ネジを用いて構成されていると説明したが、これに限らない。例えば、皿ネジ以外の他のネジ(一例として、なべネジ、トラスネジ、バインドネジ)であってもよい。この場合には、第1固定具71のヘッド部71aにおける最外側の端面が、非平坦状に形成されてもよい。
(建具用固定構造について)
上記実施の形態1、2では、室外側表面材40a及び室内側表面材40bの縦見込面側の部分に、折畳部61、第1挿通孔62、及び第2挿通孔63が設けられていると説明したが、これに限らない。例えば、室外側表面材40a及び室内側表面材40bの横見込面側の部分に、折畳部61、第1挿通孔62、及び第2挿通孔63が設けられてもよい(すなわち、上側の建具用固定構造及びくつずり側の建具用固定構造は、戸先側の建具用固定構造と略同様の構造が適用されてもよい)。あるいは、室外側表面材40a及び室内側表面材40bの見付面側部分44に、折畳部61、第1挿通孔62、及び第2挿通孔63が設けられてもよい。
また、上記実施の形態1、2では、第1部材が開閉体枠30であり、第2部材が室外側表面材40a又は室内側表面材40bであると説明したが、これに限らない。例えば、建具用固定構造が枠体10に適用される場合には、第1部材が戸先側縦枠材12であり、第2部材が上側横枠材13であってもよい。
(戸先側の建具用固定構造について)
上記実施の形態1、2では、折畳部61が、室外側表面材40aを1回のみ折り畳むことにより形成されていると説明したが、これに限らず、室外側表面材40aを複数回(一例として、2回又は3回等)折り畳むことにより形成されてもよい。この場合において、第1折畳部分61a又は第2折畳部分61bは、複数の折り部を備えてもよい。
また、上記実施の形態1、2では、折畳部61が、室外側表面材40aを戸先側縦力骨32側に向けて折り畳むことにより形成されていると説明したが、これに限らず、例えば、室外側表面材40aを戸先側縦力骨32側とは反対側に向けて折り畳むことにより形成されてもよい。
また、上記実施の形態1、2では、折畳部61が、第1固定状態において、第1固定具71のヘッド部71aが室外側表面材40aよりも外側に突出しないように構成されていると説明したが、これに限らない。例えば、第1固定状態において、第1固定具71のヘッド部71aが室外側表面材40aよりも若干外側に突出するように構成されてもよい。
また、上記実施の形態1、2では、第2挿通孔63の径が、第1挿通孔62の径よりも小さく設定されていると説明したが、これに限らない。例えば、第2挿通孔63の中心が第1挿通孔62の中心と非同一軸線上に位置する場合には、第2挿通孔63の径が、第1挿通孔62の径と略同一に設定されてもよく、又は第1挿通孔62の径よりも大きく設定されてもよい。
また、上記実施の形態1、2では、第1挿通孔62の径及び第2挿通孔63の径が、折畳方向に対して均一に設定されていると説明したが、これに限らず、例えば、第1挿通孔62の径及び第2挿通孔63の径が、折畳方向に対して不均一に設定されてもよい。
また、上記実施の形態1、2では、第2挿通孔63が、第1固定具71の本体部71bの一部及びヘッド部71aを挿通するものであると説明したが、これに限らず、例えば、第1固定具71の本体部71bのみ挿通するものであってもよく、あるいは、第1固定具71のヘッド部71aのみを挿通するものであってもよい。
また、上記実施の形態1、2では、折畳部61、第1挿通孔62、及び第2挿通孔63が、第1固定状態において第1固定具71のヘッド部71aにおける戸先側縦力骨32側の部分と第2折畳部分61bとが当接可能に構成されていると説明したが、これに限らず、例えば、第1固定具71のヘッド部71aにおける戸先側縦力骨32側とは反対側の部分と第2折畳部分61bとが当接可能に構成されてもよい。
(遮熱構造について)
上記実施の形態2では、戸尻側の遮熱構造、戸先側の遮熱構造、上側の遮熱構造、及びくつずり側の遮熱構造を備えていると説明したが、これに限らない。例えば、開閉体20の遮熱性能が維持できる場合には、戸尻側の遮熱構造、戸先側の遮熱構造、上側の遮熱構造、又はくつずり側の遮熱構造のいずれか1つ、いずれか2つ、又はいずれか3つを省略してもよい。
(第1遮熱部、第2室外側遮熱部、第2室内側遮熱部について)
上記実施の形態2では、第1遮熱部81と、第2室外側遮熱部82(又は第2室内側遮熱部83)とは異なる材質で構成していると説明したが、これに限らず、例えば、第1遮熱部81と、第2室外側遮熱部82(又は第2室内側遮熱部83)とは同じ材質で構成してもよい。この場合には、第1遮熱部81と、第2室外側遮熱部82(又は第2室内側遮熱部83)とを連続状に形成してもよい。
(付記)
付記1の建具用固定構造は、建物の開口部に設けられ、且つ第1部材と、第1部材の外面を覆うように配置された第2部材とを備える建具に設けられる建具用固定構造であり、前記第2部材を前記第1部材に対して固定具を介して固定するための建具用固定構造であって、前記第2部材を少なくとも1回以上折り畳むことにより形成された折畳部と、前記折畳部の部分のうち第1折畳部分に形成された第1挿通孔であって、前記固定具のヘッド部を挿通するための第1挿通孔と、前記折畳部の部分のうち前記第1折畳部分よりも前記第1部材側に位置する第2折畳部分に形成された第2挿通孔であって、前記固定具の本体部又は前記ヘッド部を挿通するための第2挿通孔と、を備え、前記固定具を前記第1挿通孔及び前記第2挿通孔を介して前記第1部材に対して固定した固定状態において、前記固定具の前記ヘッド部によって前記第1折畳部分が押圧されないものの前記第2折畳部分が押圧されるように、前記折畳部、前記第1挿通孔、及び前記第2挿通孔を構成した。
付記2の建具用固定構造は、付記1に記載の建具用固定構造において、前記固定状態において、前記固定具の前記ヘッド部が前記第2部材よりも外側に突出しないように、前記折畳部を構成した。
付記3の建具用固定構造は、付記1又は2に記載の建具用固定構造において、前記第2挿通孔の径を、前記第1挿通孔の径よりも小さくした。
付記4の建具用固定構造は、付記1から3のいずれか一項に記載の建具用固定構造において、前記第1挿通孔の径を、前記折畳部の折畳方向に対して均一とし、前記第2挿通孔の径を、前記折畳方向に対して均一とした。
付記5の建具用固定構造は、付記1から4のいずれか一項に記載の建具用固定構造において、前記第2部材を前記第1部材側に向けて折り畳むことにより、前記折畳部を形成した。
付記6の建具用固定構造は、付記1から5のいずれか一項に記載の建具用固定構造において、前記固定具の前記ヘッド部における最外側の端面を、平坦状に形成した。
付記7の建具用固定構造は、付記1から6のいずれか一項に記載の建具用固定構造において、前記固定具の前記ヘッド部の径を、前記第1部材側に向かうにつれて小さくし、前記固定状態において、前記固定具の前記ヘッド部における前記第1部材側の部分と前記第2折畳部分とが当接可能となるように、前記折畳部、前記第1挿通孔、及び前記第2挿通孔を構成した。
付記8の建具用固定構造は、付記1から7のいずれか一項に記載の建具用固定構造において、前記折畳部の折畳方向の長さを、前記固定具の前記ヘッド部における最外側の端面から最内側の端面までの長さよりも長くした。
付記9の建具用固定構造は、付記1から8のいずれか一項に記載の建具用固定構造において、前記建具は、前記開口部を開閉するための開閉体であって、開閉体本体と、前記開閉体本体の見付面及び見込面を覆うための表面材とを有する開閉体を備え、前記第1部材は、前記開閉体本体であり、前記第2部材は、前記表面材である。
付記10の建具用固定構造は、付記9に記載の建具用固定構造において、前記建具を、前記建物の壁部に設け、前記折畳部、前記第1挿通孔、及び前記第2挿通孔を前記表面材における縦見込面側の部分に設けることにより、前記表面材を前記開閉体本体に対して前記固定具を介して固定可能とした。
付記11の建具は、付記1から10のいずれか一項に記載の建具用固定構造を備える。
(付記の効果)
付記1に記載の建具用固定構造、及び付記11に記載の建具によれば、第2部材を少なくとも1回以上折り畳むことにより形成された折畳部と、折畳部の部分のうち第1折畳部分に形成された第1挿通孔であって、固定具のヘッド部を挿通するための第1挿通孔と、折畳部の部分のうち第1折畳部分よりも第1部材側に位置する第2折畳部分に形成された第2挿通孔であって、固定具の本体部又はヘッド部を挿通するための第2挿通孔と、を備え、固定状態において、固定具のヘッド部によって第1折畳部分が押圧されないものの第2折畳部分が押圧されるように、折畳部、第1挿通孔、及び第2挿通孔を構成したので、固定状態において固定具のヘッド部によって第2折畳部分を押圧できるので、第2部材を第1部材に対して固定することが可能となる。また、従来技術(折り畳まれていない表面材に設けられた挿通孔を介して表面材を枠材に対して皿ネジによって固定する技術)に比べて、固定状態において固定具が第2部材よりも外側に突出することを抑制でき、建具の意匠性及び使用時の安全性を高めることができる。また、固定具のヘッド部を第1挿通孔の略全体にわたって確実に挿通させることができ、固定状態において固定具が第2部材よりも外側に突出することを抑制しやすくなる。
付記2に記載の建具用固定構造によれば、固定状態において、固定具のヘッド部が第2部材よりも外側に突出しないように、折畳部を構成したので、固定状態において固定具が第2部材よりも外側に突出することを回避でき、建具の意匠性及び使用時の安全性を高めやすくなる。
付記3に記載の建具用固定構造によれば、第2挿通孔の径を、第1挿通孔の径よりも小さくしたので、固定状態において固定具のヘッド部によって第2折畳部分が比較的押圧されやすくなるため、第2部材を第1部材に対して強固に固定することが可能となる。
付記4に記載の建具用固定構造によれば、第1挿通孔の径を、折畳部の折畳方向に対して均一とし、第2挿通孔の径を、折畳方向に対して均一としたので、第1挿通孔及び第2挿通孔が形成しやすくなるため、建具用固定構造の製造性を高めることができる。
付記5に記載の建具用固定構造によれば、第2部材を第1部材側に向けて折り畳むことにより、折畳部を形成したので、第2部材を第1部材側とは反対側に向けて折り畳む場合に比べて、第2部材の外観を維持しやすいことから、第2部材の意匠性を維持することが可能となる。
付記6に記載の建具用固定構造によれば、固定具のヘッド部における最外側の端面を、平坦状に形成したので、固定具のヘッド部における最外側の端面を非平坦状に形成した場合に比べて、固定具のヘッド部が目立つことを抑制できる。
付記7に記載の建具用固定構造によれば、固定具のヘッド部の径を、第1部材側に向かうにつれて小さくし、固定状態において、固定具のヘッド部における第1部材側の部分と第2折畳部分とが当接可能となるように、折畳部、第1挿通孔、及び第2挿通孔を構成したので、固定具のヘッド部における第1部材側とは反対側の部分と第2折畳部分とを当接させる場合に比べて、第2折畳部分における固定具のヘッド部との重複部分を所望量に設定しやすくなるため、固定状態において第2部材が固定具から外れることを回避しやすくなる。
付記8に記載の建具用固定構造によれば、折畳部の折畳方向の長さを、固定具のヘッド部における最外側の端面から最内側の端面までの長さよりも長くしたので、固定状態において固定具のヘッド部を第1挿通孔及び第2挿通孔内に収容することができ、固定具の取付性を高めることができる。
付記9に記載の建具用固定構造によれば、第1部材が開閉体本体であり、第2部材が表面材であるので、固定状態において固定具が表面材よりも外側に突出することを防止でき、開閉体の意匠性及び使用時の安全性を高めることができる。
付記10に記載の建具用固定構造によれば、折畳部、第1挿通孔、及び第2挿通孔を表面材における縦見込面側の部分に設けることにより、表面材を開閉体本体に対して固定具を介して固定可能としたので、固定状態において固定具が表面材における縦見込面側の部分よりも外側に突出することを防止でき、開閉体の縦見込面側の部分の意匠性及び使用時の安全性を高めることができる。
1 建具
2 躯体
3 開口部
4 床面
10 枠体
11 戸尻側縦枠材
11a 縦枠材本体
11b 固定材
11c 気密部
11d 凹部
11e 気密凹部
12 戸先側縦枠材
13 上側横枠材
13a 横枠材本体
13b 固定材
13c 気密部
13d 凹部
13e 気密凹部
14 くつずり横枠材
14a 横枠材本体
14b 固定材
20 開閉体
20a 戸先側縦見込面
20b 戸尻側縦見込面
20c 上側横見込面
20d 下側横見込面
20e 室外側見付面
20f 室内側見付面
21 把手部
22 施錠装置
22a デッドボルト
23 ラッチ
30 開閉体枠
31 戸尻側縦力骨
32 戸先側縦力骨
32a 取付孔
33 上側横力骨
34 下側横力骨
35 中間縦力骨
36a 中央片
36b 室外側片
36c 室内側片
40a 室外側表面材
40b 室内側表面材
41 戸先縦見込面側部分
42 戸尻縦見込面側部分
43 上横見込面側部分
44 見付面側部分
50 ヒンジ部
61 折畳部
61a 第1折畳部分
61b 第2折畳部分
62 第1挿通孔
63 第2挿通孔
64 第3挿通孔
65 第4挿通孔
71 第1固定具
71a ヘッド部
71b 本体部
72 第2固定具
72a ヘッド部
72b 本体部
81 第1遮熱部
82 第2室外側遮熱部
83 第2室内側遮熱部

Claims (11)

  1. 建物の開口部に設けられ、且つ第1部材と、第1部材の外面を覆うように配置された第2部材とを備える建具に設けられる建具用固定構造であり、前記第2部材を前記第1部材に対して固定具を介して固定するための建具用固定構造であって、
    前記第2部材を少なくとも1回以上折り畳むことにより形成された折畳部と、
    前記折畳部の部分のうち第1折畳部分に形成された第1挿通孔であって、前記固定具のヘッド部を挿通するための第1挿通孔と、
    前記折畳部の部分のうち前記第1折畳部分よりも前記第1部材側に位置する第2折畳部分に形成された第2挿通孔であって、前記固定具の本体部又は前記ヘッド部を挿通するための第2挿通孔と、を備え、
    前記固定具を前記第1挿通孔及び前記第2挿通孔を介して前記第1部材に対して固定した固定状態において、前記固定具の前記ヘッド部によって前記第1折畳部分が押圧されないものの前記第2折畳部分が押圧されるように、前記折畳部、前記第1挿通孔、及び前記第2挿通孔を構成した、
    建具用固定構造。
  2. 前記固定状態において、前記固定具の前記ヘッド部が前記第2部材よりも外側に突出しないように、前記折畳部を構成した、
    請求項1に記載の建具用固定構造。
  3. 前記第2挿通孔の径を、前記第1挿通孔の径よりも小さくした、
    請求項1又は2に記載の建具用固定構造。
  4. 前記第1挿通孔の径を、前記折畳部の折畳方向に対して均一とし、
    前記第2挿通孔の径を、前記折畳方向に対して均一とした、
    請求項1から3のいずれか一項に記載の建具用固定構造。
  5. 前記第2部材を前記第1部材側に向けて折り畳むことにより、前記折畳部を形成した、
    請求項1から4のいずれか一項に記載の建具用固定構造。
  6. 前記固定具の前記ヘッド部における最外側の端面を、平坦状に形成した、
    請求項1から5のいずれか一項に記載の建具用固定構造。
  7. 前記固定具の前記ヘッド部の径を、前記第1部材側に向かうにつれて小さくし、
    前記固定状態において、前記固定具の前記ヘッド部における前記第1部材側の部分と前記第2折畳部分とが当接可能となるように、前記折畳部、前記第1挿通孔、及び前記第2挿通孔を構成した、
    請求項1から6のいずれか一項に記載の建具用固定構造。
  8. 前記折畳部の折畳方向の長さを、前記固定具の前記ヘッド部における最外側の端面から最内側の端面までの長さよりも長くした、
    請求項1から7のいずれか一項に記載の建具用固定構造。
  9. 前記建具は、前記開口部を開閉するための開閉体であって、開閉体本体と、前記開閉体本体の見付面及び見込面を覆うための表面材とを有する開閉体を備え、
    前記第1部材は、前記開閉体本体であり、
    前記第2部材は、前記表面材である、
    請求項1から8のいずれか一項に記載の建具用固定構造。
  10. 前記建具を、前記建物の壁部に設け、
    前記折畳部、前記第1挿通孔、及び前記第2挿通孔を前記表面材における縦見込面側の部分に設けることにより、前記表面材を前記開閉体本体に対して前記固定具を介して固定可能とした、
    請求項9に記載の建具用固定構造。
  11. 請求項1から10のいずれか一項に記載の建具用固定構造を備える、建具。
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