JP7229098B2 - 建具用固定構造、及び建具 - Google Patents
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まず、実施の形態の基本的概念について説明する。実施の形態は、概略的に、建物の開口部に設けられ、且つ第1部材と、第1部材の外面を覆うように配置された第2部材とを備える建具に設けられる建具用固定構造であり、第2部材を第1部材に対して固定具を介して固定するための建具用固定構造と、当該建具用固定構造を備える建具に関するものである。
次に、実施の形態の具体的内容について説明する。
まず、実施の形態1に係る建具用固定構造、及び建具について説明する。この実施の形態1は、第1部材が開閉体本体であり、第2部材が表面材である形態である。
最初に、実施の形態1に係る建具の構成について説明する。以下の説明では、図1のX方向を建具の左右方向(-X方向を建具の左方向、+X方向を建具の右方向)、図2のY方向を建具の前後方向(+Y方向を建具の前方向(部屋の室外側の方向)、-Y方向を建具の後方向(部屋の室内側の方向))、図1のZ方向を建具の上下方向(+Z方向を建具の上方向、-Z方向を建具の下方向)と称する。
枠体10は、躯体2(具体的には、壁部)に形成された開口部3の周縁に設置されるものであり、図1に示すように、鋼製(一例として、スチール、ステンレス等)の左右一対の縦枠材11、12及び上下一対の横枠材13、14を備えている。これら縦枠材11、12及び横枠材13、14は、それぞれ躯体2に対して固定されており、相互に組み合わせられることによって、正面形状が略矩形環状となるように形成されている。以下では、必要に応じて、左右一対の縦枠材11、12のうち、開口部3の戸尻側に位置する縦枠材11を「戸尻側縦枠材11」と称し、開口部3の戸先側に位置する縦枠材12を「戸先側縦枠材12」と称する。また、上下一対の横枠材13、14のうち、開口部3の上方側に位置する横枠材13を「上側横枠材13」と称し、開口部3の下方側に位置する横枠材14を「くつずり横枠材14」と称する。
開閉体20は、開口部3を開閉するための平板状の開閉体であり、図2から図4に示すように、開閉体枠30、室外側表面材40a、室内側表面材40b、及び芯材(図示省略)を備えている。なお、上述した「開閉体枠30」及び「芯材」は、特許請求の範囲における「開閉体本体」に対応する。
開閉体枠30は、開閉体20の剛性を主として担う第1部材である。この開閉体枠30は、複数の鋼製の長尺な力骨を組み合わせることによって、正面形状が矩形環状となるように形成されており、具体的には、図4に示すように、左右一対の縦力骨31、32及び上下一対の横力骨33、34から構成されている。このうち、左右一対の縦力骨31、32は、長手方向の長さが相互に略同一となるように形成されており、上下方向に略沿うように配置されている。また、上下一対の横力骨33、34は、長手方向の長さが相互に略同一となるように形成されており、左右方向に略沿うように配置されている。以下では、必要に応じて、縦力骨31、32のうち、戸尻側の縦力骨31を「戸尻側縦力骨31」と称し、戸先側の縦力骨32を「戸先側縦力骨32」と称する。また、横力骨33、34のうち、上側の横力骨33を「上側横力骨33」と称し、下側の横力骨34を「下側横力骨34」と称する。
図4に戻り、室外側表面材40aは、開閉体20の側面のうち、2つの見付面のうち一方の見付面の少なくとも一部及び少なくとも1つ以上の見込面の一部を覆う表面材(第2部材)であり、実施の形態1では、図4に示すように、開閉体20の側面のうち、室外側見付面20e全体と、戸尻側縦見込面20b、戸先側縦見込面20a、上側横見込面20c、及び下側横見込面20dの各々における部屋の室外側の部分とを覆うように構成されている(すなわち、開閉体枠30の外面を覆うように配置されている)。また、室内側表面材40bは、開閉体20の側面のうち、2つの見付面のうち他方の見付面の少なくとも一部及び少なくとも1つ以上の見込面の一部を覆う表面材(第2部材)であり、実施の形態1では、図4に示すように、開閉体20の側面のうち、室内側見付面20f全体と、戸尻側縦見込面20b、戸先側縦見込面20a、上側横見込面20c、及び下側横見込面20dの各々における部屋の室内側の部分とを覆うように構成されている。これら室外側表面材40a及び室内側表面材40bは、例えば薄厚な板状の鋼材(一例として、例えば、厚さ1mm以下のスチール材又はステンレス材等)にて形成されており、開閉体枠30を部屋の室外側及び室内側から覆うように設けられ、開閉体枠30に対して固定されている。
芯材は、開閉体20の内部に充填されるものである。この芯材は、例えば公知の芯材(一例として、熱伝導性が比較的低い芯材)等を用いて構成されており、開閉体枠30、室外側表面材40a、及び室内側表面材40bによって囲繞された空間に充填されている。
また、図4(a)、図4(c)に示すように、開閉体20の戸先側には、ユーザが開閉体20の開閉操作を行うための把手部21と、開閉体20を施錠するための施錠装置22であって、デッドボルト22aを備える施錠装置22と、施錠装置22による施錠の有無に関わらず、全閉状態の位置に開閉体20を維持するためのラッチ23とが設けられている。
図1に戻り、ヒンジ部50は、開閉体20を戸尻側縦枠材11に対して回動自在に軸支するためのものである。このヒンジ部50は、公知の旗蝶番等を用いて構成されており、図1、図4(d)に示すように、開閉体20の戸尻側の端部(図4では、右端部)において、相互に間隔を隔てて上下方向に沿って複数並設されており、開閉体20及び戸尻側縦枠材11に対して固定具等によって取り付けられている。
図2に戻り、次に、枠体10の戸尻側縦枠材11及び戸先側縦枠材12の構成の詳細について説明する。ただし、戸尻側縦枠材11及び戸先側縦枠材12は、特記する場合を除いて、任意の形状、方法、及び材質で製造することができる。実施の形態1において、図2に示すように、戸尻側縦枠材11及び戸先側縦枠材12の各々は、縦枠材本体11a、固定材11b、及び気密部11cを備えている。
次に、枠体10の上側横枠材13の構成の詳細について説明する。ただし、上側横枠材13は、特記する場合を除いて、任意の形状、方法、及び材質で製造することができる。実施の形態1において、図3に示すように、上側横枠材13は、横枠材本体13a、固定材13b、及び気密部13cを備えている。
次に、枠体10のくつずり横枠材14の構成の詳細について説明する。ただし、くつずり横枠材14は、特記する場合を除いて、任意の形状、方法、及び材質で製造することができる。実施の形態1において、図3に示すように、くつずり横枠材14は、部屋の床に埋め込まれており、横枠材本体14a及び固定材14bを備えている。
次に、建具1(具体的には、開閉体20)の建具用固定構造について説明する。開閉体20は、室外側表面材40a及び室内側表面材40bを開閉体枠30に対して後述する第1固定具71又は後述する第2固定具72を介して固定するための建具用固定構造を備えている。また、この建具用固定構造は、戸先側の建具用固定構造、戸尻側の建具用固定構造、上側の建具用固定構造、及びくつずり側の建具用固定構造を備えている。以下では、これら各種の建具用固定構造について順次説明する。
最初に、戸先側の建具用固定構造及び戸尻側の建具用固定構造について説明する。ここで、戸先側の建具用固定構造及び戸尻側の建具用固定構造の各々の構成はそれぞれ略同一であるので、以下では、戸先側の建具用固定構造の構成のみについて説明することとする。この戸先側の建具用固定構造の特徴については、実施の形態1では以下に示す通りとなる。
まず、戸先側の建具用固定構造の第1の特徴については、図2、図4、図6に示すように、室外側表面材40a及び室内側表面材40bの各々の部分のうち戸先側に位置する縦見込面側の部分41(以下、「戸先縦見込面側部分41」と称する)には、折畳部61、第1挿通孔62、及び第2挿通孔63が設けられている。なお、室外側表面材40aの折畳部61、第1挿通孔62、及び第2挿通孔63の構成と、室内側表面材40bの折畳部61、第1挿通孔62、及び第2挿通孔63の構成とはそれぞれ略同一であるので、以下では、室外側表面材40aの折畳部61、第1挿通孔62、及び第2挿通孔63の構成のみについて説明する(なお、後述する第2の特徴についても同様とする)。
折畳部61は、室外側表面材40aを少なくとも1回以上折り畳むことにより形成されたものである。この折畳部61は、実施の形態1では、室外側表面材40aの1回のみ折り畳むことにより形成されており、具体的には、図6に示すように、室外側表面材40aにおける戸先縦見込面側部分41のうち室内側の部分を折り畳むことにより形成されており、第1折畳部分61a及び第2折畳部分61bを備えている。ここで、「第1折畳部分61a」とは、折畳部61の部分のうち戸先側縦力骨32側とは反対側に位置する部分を意味し、実施の形態1では、図6に示すように、最外側に位置する折り部として説明する。また、「第2折畳部分61b」とは、折畳部61の部分のうち第1折畳部分61aよりも戸先側縦力骨32側に位置する部分を意味し、実施の形態1では、図6に示すように、最内側に位置する折り部として説明する。
第1挿通孔62は、固定具71(以下、「第1固定具71」と称する)のヘッド部71aを挿通するための挿通孔である。この第1挿通孔62は、図6に示すように、折畳部61の第1折畳部分61aに形成されており、第1折畳部分61aの前後方向の略中央部分に配置されていると共に、相互に間隔を隔てて上下方向に沿って複数並設されている。
第2挿通孔63は、第1固定具71の本体部71b又はヘッド部71aを挿通するための挿通孔である(実施の形態1では、第1固定具71の本体部71bの一部及びヘッド部71aを挿通するものとして説明する)。この第2挿通孔63は、図6に示すように、折畳部61の第2折畳部分61bに形成され、第2折畳部分61bにおける各第1挿通孔62と重複する部分に配置されており、具体的には、第2挿通孔63の中心が対応する第1挿通孔62の中心と同一軸線上に位置するように配置されている。
また、折畳部61、第1挿通孔62、及び第2挿通孔63の具体的な構成については任意であるが、実施の形態1では、第1固定具71を第1挿通孔62及び第2挿通孔63を介して戸先側縦力骨32に対して固定した状態(以下、「第1固定状態」と称する)において、第1固定具71のヘッド部71aによって第1折畳部分61aが押圧されないものの第2折畳部分61bが押圧されないように構成されている。
次に、戸先側の建具用固定構造の第2の特徴については、第1固定状態において、第1固定具71のヘッド部71aにおける戸先側縦力骨32側の部分と第2折畳部分61bとが当接可能となるように、折畳部61、第1挿通孔62、及び第2挿通孔63は構成されている。ここで、「第1固定具71のヘッド部71aにおける戸先側縦力骨32側の部分」とは、第1固定具71のヘッド部71aの軸方向(図6では、左右方向)の中央位置よりも戸先側縦力骨32側の部分を意味する。
図3に戻り、次に、上側の建具用固定構造及びくつずり側の建具用固定構造について説明する。ここで、上側の建具用固定構造及びくつずり側の建具用固定構造の各々の構成はそれぞれ略同一であるので、以下では、上側の建具用固定構造の構成のみについて説明することとする。
第3挿通孔64は、固定具72(以下、「第2固定具72」と称する)のヘッド部72aを挿通するための挿通孔である。この第3挿通孔64は、図3に示すように、室外側表面材40aにおける上横見込面側部分43のうち室内側の部分に形成されており、相互に間隔を隔てて左右方向に沿って複数並設されている。
図1に戻り、続いて、このように構成された建具1の作用について説明する。この建具1の作用は、開閉体20の開閉状態が全閉状態である場合の作用(以下、「第1作用」と称する)と、開閉体20の開閉状態が全開状態又は半開状態である場合の作用(以下、「第2作用」と称する)とに大別される。以下、第1作用と第2作用とのそれぞれについて説明する。
まず、第1作用について説明する。
次に、第2作用について説明する。
このように実施の形態1によれば、第2部材を少なくとも1回以上折り畳むことにより形成された折畳部61と、折畳部61の部分のうち第1折畳部分61aに形成された第1挿通孔62であって、第1固定具71のヘッド部71aを挿通するための第1挿通孔62と、折畳部61の部分のうち第1折畳部分61aよりも第1部材側に位置する第2折畳部分61bに形成された第2挿通孔63であって、第1固定具71の本体部71b又はヘッド部71aを挿通するための第2挿通孔63と、を備え、第1固定状態において、第1固定具71のヘッド部71aによって第1折畳部分61aが押圧されないものの第2折畳部分61bが押圧されないように、折畳部61、第1挿通孔62、及び第2挿通孔63を構成したので、第1固定状態において第1固定具71のヘッド部71aによって第2折畳部分61bを押圧できるので、第2部材を第1部材に対して固定することが可能となる。また、従来技術(折り畳まれていない表面材に設けられた挿通孔を介して表面材を枠材に対して皿ネジによって固定する技術)に比べて、第1固定状態において第1固定具71が第2部材よりも外側に突出することを抑制でき、建具1の意匠性及び使用時の安全性を高めることができる。また、第1固定具71のヘッド部71aを第1挿通孔62の略全体にわたって確実に挿通させることができ、第1固定状態において第1固定具71が第2部材よりも外側に突出することを抑制しやすくなる。
次に、実施の形態2に係る建具用固定構造、及び建具について説明する。この実施の形態2は、建具が遮熱構造を備えた形態である。ただし、実施の形態2に係る構成及び処理は、特に説明する場合を除いては実施の形態1に係る構成及び処理と同じであるものとし、同一の構成及び処理については、実施の形態1で使用したものと同一の名称又は符号を必要に応じて用いることで、その説明を省略する。
最初に、実施の形態2に係る建具の構成について説明する。実施の形態2に係る建具1は、実施の形態1に係る建具1とほぼ同様に構成されている。ただし、開閉体20の構成の詳細については、下記に示す工夫が施されている。
次に、開閉体20の構成の詳細について説明する。
次に、戸先側の遮熱構造、戸尻側の遮熱構造、上側の遮熱構造、くつずり側の遮熱構造、及び中央側の遮熱構造について説明する。ここで、戸先側の遮熱構造、戸尻側の遮熱構造、上側の遮熱構造、くつずり側の遮熱構造、及び中央側の遮熱構造の各々の構成はそれぞれ略同一であるので、以下では、戸先側の遮熱構造の構成のみについて説明することとする。この戸先側の遮熱構造の特徴については、実施の形態2では、図7に示すように、開閉体20に第1遮熱部81、第2室外側遮熱部82、及び第2室内側遮熱部83が設けられている(ただし、中央側の遮熱構造については、第2室外側遮熱部82及び第2室内側遮熱部83のみが設けられているものとする)。
第1遮熱部81は、室外側表面材40a及び室内側表面材40bの各々の戸先縦見込面側部分41と戸先側縦力骨32の中央片36aとの相互間での熱伝導を抑制するための遮熱手段である。この第1遮熱部81は、平坦な略板状体であり、図7に示すように、室外側表面材40a及び室内側表面材40bの各々における戸先縦見込面側部分41と戸先側縦力骨32の中央片36aとの相互間に設けられている。また、第1遮熱部81には、第1固定具71(具体的には、本体部71b)を挿通するための第4挿通孔65が複数設けられており、具体的には、第1遮熱部81における第2挿通孔63に対応する部分にそれぞれ配置されている。
第2室外側遮熱部82は、室外側表面材40aの見付面側の部分44(以下、「見付面側部分44」と称する)と戸先側縦力骨32の室外側片36bとの相互間での熱伝導を抑制するための遮熱手段であり、第2室内側遮熱部83は、室内側表面材40bの見付面側部分44と戸先側縦力骨32の室内側片36cとの相互間での熱伝導を抑制するための遮熱手段である。これら第2室外側遮熱部82及び第2室内側遮熱部83は、平坦な略板状体であり、室外側表面材40a又は室内側表面材40bと戸先側縦力骨32との相互間にそれぞれ設けられている。具体的には、図7(b)に示すように、第2室外側遮熱部82は、室外側表面材40aの見付面側部分44と戸先側縦力骨32の室外側片36bとの相互間においてこの見付面側部分44と室外側片36b及び第1遮熱部81とに当接するように配置され(又は第1遮熱部81と近接するように配置され)、室外側表面材40a又は戸先側縦力骨32に対して接着剤等によって固定されている(又は接着剤等によって固定されていなくてもよい)。また、第2室内側遮熱部83は、室内側表面材40bの見付面側部分44と戸先側縦力骨32の室内側片36cとの相互間においてこの見付面側部分44と室内側片36c及び第1遮熱部81とに当接するように配置され(又は第1遮熱部81と近接するように配置され)、室内側表面材40b又は戸先側縦力骨32に対して接着剤等によって固定されている(又は接着剤等によって固定されていなくてもよい)。
このように実施の形態2によれば、実施の形態1に係る建具1と同様に、従来技術(折り畳まれていない表面材に設けられた挿通孔を介して表面材を枠材に対して皿ネジによって固定する技術)に比べて、第1固定状態において第1固定具71が第2部材よりも外側に突出することを回避でき、建具1の意匠性及び使用時の安全性を高めることができる。また、部屋の室内側又は室外側のいずれか一方で火災が発生した場合に、第1遮熱部81、第2室外側遮熱部82、及び第2室内側遮熱部83によって当該火災の熱が開閉体20を介して部屋の室外側又は室内側のいずれか一方から部屋の室外側又は室内側のいずれか他方へ伝導することを抑制できるので、開閉体20の遮熱性能を高めることが可能となる。
以上、本発明の各実施の形態について説明したが、本発明の具体的な構成及び手段は、特許請求の範囲に記載した各発明の技術的思想の範囲内において、任意に改変及び改良することができる。以下、このような変形例について説明する。
まず、発明が解決しようとする課題や発明の効果は、前記した内容に限定されるものではなく、本発明によって、前記に記載されていない課題を解決したり、前記に記載されていない効果を奏することもでき、また、記載されている課題の一部のみを解決したり、記載されている効果の一部のみを奏することがある。
実施の形態や図面において例示した構成要素に関して、形状、数値、又は複数の構成要素の構造若しくは時系列の相互関係については、本発明の技術的思想の範囲内において、任意に改変及び改良することができる。
上記実施の形態1、2では、室外側表面材40aが、開閉体20の側面のうち、戸先側縦見込面20a、戸尻側縦見込面20b、上側横見込面20c、及び下側横見込面20dの各々における部屋の室外側の部分を覆うように構成されていると共に、室内側表面材40bが、開閉体20の側面のうち、戸先側縦見込面20a、戸尻側縦見込面20b、上側横見込面20c、及び下側横見込面20dの各々における部屋の室内側の部分とを覆うように構成されていると説明したが、これに限らない。例えば、室外側表面材40a又は室内側表面材40bが、戸先側縦見込面20a、戸尻側縦見込面20b、上側横見込面20c、又は下側横見込面20dのいずれかの一部又は全体を覆うように構成されてもよい。この場合において、戸先側の建具用固定構造、戸尻側の建具用固定構造、上側の建具用固定構造、又はくつずり側の建具用固定構造において、開閉体20の見込面のうち、室外側表面材40a又は室内側表面材40bに覆われている部分のみに、折畳部61、第1挿通孔62、及び第2挿通孔63が設けられてもよい。一例として、上記実施の形態1において、図8(a)に示すように、戸先側の建具用固定構造において、開閉体20の戸先側縦見込面20aが室外側表面材40aのみによって覆われている場合には、室外側表面材40aの戸先縦見込面側部分41のみに折畳部61、第1挿通孔62、及び第2挿通孔63が設けられてもよい。あるいは、図8(b)に示すように、上述したように、室外側表面材40aの戸先縦見込面側部分41に折畳部61、第1挿通孔62、及び第2挿通孔63が設けられることに加えて、室内側表面材40bの見付側部分44に折畳部61、第1挿通孔62、及び第2挿通孔63が設けられてもよい。
上記実施の形態1、2では、第1固定具71又は第2固定具72が、皿ネジを用いて構成されていると説明したが、これに限らない。例えば、皿ネジ以外の他のネジ(一例として、なべネジ、トラスネジ、バインドネジ)であってもよい。この場合には、第1固定具71のヘッド部71aにおける最外側の端面が、非平坦状に形成されてもよい。
上記実施の形態1、2では、室外側表面材40a及び室内側表面材40bの縦見込面側の部分に、折畳部61、第1挿通孔62、及び第2挿通孔63が設けられていると説明したが、これに限らない。例えば、室外側表面材40a及び室内側表面材40bの横見込面側の部分に、折畳部61、第1挿通孔62、及び第2挿通孔63が設けられてもよい(すなわち、上側の建具用固定構造及びくつずり側の建具用固定構造は、戸先側の建具用固定構造と略同様の構造が適用されてもよい)。あるいは、室外側表面材40a及び室内側表面材40bの見付面側部分44に、折畳部61、第1挿通孔62、及び第2挿通孔63が設けられてもよい。
上記実施の形態1、2では、折畳部61が、室外側表面材40aを1回のみ折り畳むことにより形成されていると説明したが、これに限らず、室外側表面材40aを複数回(一例として、2回又は3回等)折り畳むことにより形成されてもよい。この場合において、第1折畳部分61a又は第2折畳部分61bは、複数の折り部を備えてもよい。
上記実施の形態2では、戸尻側の遮熱構造、戸先側の遮熱構造、上側の遮熱構造、及びくつずり側の遮熱構造を備えていると説明したが、これに限らない。例えば、開閉体20の遮熱性能が維持できる場合には、戸尻側の遮熱構造、戸先側の遮熱構造、上側の遮熱構造、又はくつずり側の遮熱構造のいずれか1つ、いずれか2つ、又はいずれか3つを省略してもよい。
上記実施の形態2では、第1遮熱部81と、第2室外側遮熱部82(又は第2室内側遮熱部83)とは異なる材質で構成していると説明したが、これに限らず、例えば、第1遮熱部81と、第2室外側遮熱部82(又は第2室内側遮熱部83)とは同じ材質で構成してもよい。この場合には、第1遮熱部81と、第2室外側遮熱部82(又は第2室内側遮熱部83)とを連続状に形成してもよい。
付記1の建具用固定構造は、建物の開口部に設けられ、且つ第1部材と、第1部材の外面を覆うように配置された第2部材とを備える建具に設けられる建具用固定構造であり、前記第2部材を前記第1部材に対して固定具を介して固定するための建具用固定構造であって、前記第2部材を少なくとも1回以上折り畳むことにより形成された折畳部と、前記折畳部の部分のうち第1折畳部分に形成された第1挿通孔であって、前記固定具のヘッド部を挿通するための第1挿通孔と、前記折畳部の部分のうち前記第1折畳部分よりも前記第1部材側に位置する第2折畳部分に形成された第2挿通孔であって、前記固定具の本体部又は前記ヘッド部を挿通するための第2挿通孔と、を備え、前記固定具を前記第1挿通孔及び前記第2挿通孔を介して前記第1部材に対して固定した固定状態において、前記固定具の前記ヘッド部によって前記第1折畳部分が押圧されないものの前記第2折畳部分が押圧されるように、前記折畳部、前記第1挿通孔、及び前記第2挿通孔を構成した。
付記1に記載の建具用固定構造、及び付記11に記載の建具によれば、第2部材を少なくとも1回以上折り畳むことにより形成された折畳部と、折畳部の部分のうち第1折畳部分に形成された第1挿通孔であって、固定具のヘッド部を挿通するための第1挿通孔と、折畳部の部分のうち第1折畳部分よりも第1部材側に位置する第2折畳部分に形成された第2挿通孔であって、固定具の本体部又はヘッド部を挿通するための第2挿通孔と、を備え、固定状態において、固定具のヘッド部によって第1折畳部分が押圧されないものの第2折畳部分が押圧されるように、折畳部、第1挿通孔、及び第2挿通孔を構成したので、固定状態において固定具のヘッド部によって第2折畳部分を押圧できるので、第2部材を第1部材に対して固定することが可能となる。また、従来技術(折り畳まれていない表面材に設けられた挿通孔を介して表面材を枠材に対して皿ネジによって固定する技術)に比べて、固定状態において固定具が第2部材よりも外側に突出することを抑制でき、建具の意匠性及び使用時の安全性を高めることができる。また、固定具のヘッド部を第1挿通孔の略全体にわたって確実に挿通させることができ、固定状態において固定具が第2部材よりも外側に突出することを抑制しやすくなる。
2 躯体
3 開口部
4 床面
10 枠体
11 戸尻側縦枠材
11a 縦枠材本体
11b 固定材
11c 気密部
11d 凹部
11e 気密凹部
12 戸先側縦枠材
13 上側横枠材
13a 横枠材本体
13b 固定材
13c 気密部
13d 凹部
13e 気密凹部
14 くつずり横枠材
14a 横枠材本体
14b 固定材
20 開閉体
20a 戸先側縦見込面
20b 戸尻側縦見込面
20c 上側横見込面
20d 下側横見込面
20e 室外側見付面
20f 室内側見付面
21 把手部
22 施錠装置
22a デッドボルト
23 ラッチ
30 開閉体枠
31 戸尻側縦力骨
32 戸先側縦力骨
32a 取付孔
33 上側横力骨
34 下側横力骨
35 中間縦力骨
36a 中央片
36b 室外側片
36c 室内側片
40a 室外側表面材
40b 室内側表面材
41 戸先縦見込面側部分
42 戸尻縦見込面側部分
43 上横見込面側部分
44 見付面側部分
50 ヒンジ部
61 折畳部
61a 第1折畳部分
61b 第2折畳部分
62 第1挿通孔
63 第2挿通孔
64 第3挿通孔
65 第4挿通孔
71 第1固定具
71a ヘッド部
71b 本体部
72 第2固定具
72a ヘッド部
72b 本体部
81 第1遮熱部
82 第2室外側遮熱部
83 第2室内側遮熱部
Claims (11)
- 建物の開口部に設けられ、且つ第1部材と、第1部材の外面を覆うように配置された第2部材とを備える建具に設けられる建具用固定構造であり、前記第2部材を前記第1部材に対して固定具を介して固定するための建具用固定構造であって、
前記第2部材を少なくとも1回以上折り畳むことにより形成された折畳部と、
前記折畳部の部分のうち第1折畳部分に形成された第1挿通孔であって、前記固定具のヘッド部を挿通するための第1挿通孔と、
前記折畳部の部分のうち前記第1折畳部分よりも前記第1部材側に位置する第2折畳部分に形成された第2挿通孔であって、前記固定具の本体部又は前記ヘッド部を挿通するための第2挿通孔と、を備え、
前記固定具を前記第1挿通孔及び前記第2挿通孔を介して前記第1部材に対して固定した固定状態において、前記固定具の前記ヘッド部によって前記第1折畳部分が押圧されないものの前記第2折畳部分が押圧されるように、前記折畳部、前記第1挿通孔、及び前記第2挿通孔を構成した、
建具用固定構造。 - 前記固定状態において、前記固定具の前記ヘッド部が前記第2部材よりも外側に突出しないように、前記折畳部を構成した、
請求項1に記載の建具用固定構造。 - 前記第2挿通孔の径を、前記第1挿通孔の径よりも小さくした、
請求項1又は2に記載の建具用固定構造。 - 前記第1挿通孔の径を、前記折畳部の折畳方向に対して均一とし、
前記第2挿通孔の径を、前記折畳方向に対して均一とした、
請求項1から3のいずれか一項に記載の建具用固定構造。 - 前記第2部材を前記第1部材側に向けて折り畳むことにより、前記折畳部を形成した、
請求項1から4のいずれか一項に記載の建具用固定構造。 - 前記固定具の前記ヘッド部における最外側の端面を、平坦状に形成した、
請求項1から5のいずれか一項に記載の建具用固定構造。 - 前記固定具の前記ヘッド部の径を、前記第1部材側に向かうにつれて小さくし、
前記固定状態において、前記固定具の前記ヘッド部における前記第1部材側の部分と前記第2折畳部分とが当接可能となるように、前記折畳部、前記第1挿通孔、及び前記第2挿通孔を構成した、
請求項1から6のいずれか一項に記載の建具用固定構造。 - 前記折畳部の折畳方向の長さを、前記固定具の前記ヘッド部における最外側の端面から最内側の端面までの長さよりも長くした、
請求項1から7のいずれか一項に記載の建具用固定構造。 - 前記建具は、前記開口部を開閉するための開閉体であって、開閉体本体と、前記開閉体本体の見付面及び見込面を覆うための表面材とを有する開閉体を備え、
前記第1部材は、前記開閉体本体であり、
前記第2部材は、前記表面材である、
請求項1から8のいずれか一項に記載の建具用固定構造。 - 前記建具を、前記建物の壁部に設け、
前記折畳部、前記第1挿通孔、及び前記第2挿通孔を前記表面材における縦見込面側の部分に設けることにより、前記表面材を前記開閉体本体に対して前記固定具を介して固定可能とした、
請求項9に記載の建具用固定構造。 - 請求項1から10のいずれか一項に記載の建具用固定構造を備える、建具。
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