JP6362743B2 - 防火建具 - Google Patents
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また、請求項1に記載の防火建具によれば、押縁を建具本体又は固定枠に固定するための固定手段を介して防火手段を建具本体に固定したので、押縁と防火手段とを一括的に固定手段を介して建具本体又は固定枠に取り付けることができ、あるいは、押縁と防火手段とを一括的に固定手段を介して建具本体又は固定枠から取り外すことができるので、防火手段の施工が容易になる。
最初に、各実施の形態に共通の基本的概念について説明する。各実施の形態は、防火建具に関するものである。ここで、「建具」とは、建物の開口部に設けられる仕切りであり、扉体や窓パネルの如き可動体を備えている「開閉ドア」や「開閉窓」等と、扉体や窓パネルの如き可動体を備えていない「嵌め殺し窓」等を含む。「建具」の取り付け位置や用途は任意であり、例えば、建具が「ドア」である場合には、玄関に設置される「玄関ドア」、勝手口や通用口に設置される「勝手口ドア」、あるいは建物内部に設置されるための「室内ドア」を含み、建具が「窓」である場合には、外壁に設置される「外窓」、あるいは室内に設置される「室内窓」を含む。
次に、実施の形態1の具体的内容について説明する。この形態は、押縁側に防火手段を設けた形態である。
枠体10は、建物の開口部2に設けられるものであり、左右一対の縦枠11、12、上枠13、及び下枠14を備えている。これら左右一対の縦枠11、12、上枠13、及び下枠14は、それぞれ開口部の周縁における建物の躯体3に公知の方法で直接的に固定され、相互に組み合わせられて、全体として正面角環状の枠を構成する。以下では、必要に応じて、一対の縦枠11、12のうち、扉体20の戸先側(扉体20の左右のうち、後述する蝶番25から遠い側であり、本実施の形態においては左側)の縦枠11を「戸先側縦枠」11と称し、扉体20の戸尻側(扉体20の左右のうち、蝶番25に近い側であり、本実施の形態においては右側)の縦枠12を「戸尻側縦枠」12と称する。このうち、戸先側縦枠11には、扉体20を全閉位置(本実施の形態においては図1〜4に示す位置)に位置させた状態において、デッドボルト受けとラッチ受け(いずれも図示省略)が設けられている。
扉体20は、建物の開口部2を開閉するための平板状の開閉体である。この扉体20は、任意の方法や材質で製造することができるが、本実施の形態においては、複数のスチール製の枠材から正面方形環状に枠組みされた扉枠21を、その屋外側及び屋内側に配置した一対の化粧鋼板22、23で外側から覆い、これら一対の化粧鋼板22、23の相互間に断熱材24を収容して構成されている。このように構成された扉体20は、図1、2に示すように、当該扉体20の戸尻側の側面において、上下方向における3箇所に配置された蝶番25を介して、戸尻側縦枠12に回動自在に軸支されている。また、扉体20の戸先側の近傍位置には、把手26、ラッチ(図示省略)、及びシリンダ錠27が設けられている。把手26は、扉体20の前面と後面における相互に対応する位置に設けられており、この把手26を介してユーザが扉体20の開閉操作を行うことが可能となっている。ラッチは、扉体20の内部に設けられた連動機構(図示省略)を介して把手26と連結されており、ユーザによる把手26の操作に連動して、ラッチを扉体20の戸先側の側面から出し入れすることができ、扉体20を全閉位置に位置させた状態において、このラッチを戸先側縦枠11のラッチ受けに係脱自在に係止させることで、施錠の有無に関わらず、扉体20を全閉位置に維持することが可能になっている。また、シリンダ錠27は、扉体20の把手26の近傍位置に設けられており、ユーザが扉体20の前方から鍵操作を行うことにより、あるいはユーザが扉体20の後方からサムターン27aの操作を行うことにより、デッドボルト(図示省略)を扉体20の戸先側の側面から出し入れすることができ、扉体20を全閉位置に位置させた状態において、このデッドボルトを戸先側縦枠11のデッドボルト受けに係止させることで、扉体20を施錠することができる。
この扉体20には、防火断熱玄関ドア1の意匠性や採光性を高める等の目的から、扉窓40が設けられている。以下、この扉窓40の構成について説明する。図5は、図3のC部分の拡大図、図6は、図4のD部分の拡大図である。図1〜6に示すように、扉窓40は、概略的には、扉体20に形成した開口部28に複層ガラス29を固定することによって構成されている。具体的には、扉体20の左右及び上下の中央位置に、正面形状が縦長長方形状の開口部28が形成されており、この開口部28の四周の各辺には、枠材としての扉窓枠43が配置されている。また、この開口部28の周縁のうち、上縁には、図5に示すように、固定枠60A、及び押縁70Aが設けられている。また、開口部28の周縁のうち、左側縁には、図6に示すように、固定枠60B、及び押縁70Bが設けられている。なお、開口部28の周縁のうち、下縁の周辺構造は複層ガラス29を挟んで上縁の周辺構造と対称であり、右縁の周辺構造は複層ガラス29を挟んで左縁の周辺構造と対称であるため、これらの説明は省略する(後述する防火材80及び膨張材90、91についても同じ)。また、固定枠60Aと固定枠60Bを相互に区別する必要がない場合には「固定枠60」、押縁70Aと押縁70Bを相互に区別する必要がない場合には「押縁70」と、それぞれ総称する。
固定枠60は、複層ガラス29を固定するための固定構造の一部であり、当該固定枠60が配置された開口部28の上縁又は左側縁の全長に対応した長さの長尺部材として形成されている。この固定枠60は、固定内枠61及び固定外枠62を一体形成して構成されている。
押縁70は、複層ガラス29を固定するための固定構造の一部であり、当該押縁70が配置された開口部28の上縁又は左側縁の全長に対応した長さの長尺部材として形成されている。この押縁70は、押縁本体71と蓋部材72を備えて構成されている。
複層ガラス29は、屋外側に配置された透明ガラス29aと、屋内側に配置された網入りガラス29bとを、断熱空間部29cを介して相互に平行に配置して構成されている。この複層ガラス29としては、公知の複層ガラスを採用することができるので、その詳細な説明は省略する。
外装パネル30は、防火断熱玄関ドア1の意匠性や耐火性を高める等の目的から設けられたもので、図1、3、5に示すように、扉体20の屋外側に複数並設されている。これら複数の外装パネル30の各々は、中空角筒状に形成された化粧鋼板31の内部に断熱材32を収容して構成されており、その左右方向の各端部において、固定枠60の外装パネル枠63に対して固定ネジ(図示省略)等にて固定されている。これら複数の外装パネル30は、相互に一定間隔を隔てて配置されており、これら複数の外装パネル30の相互間の隙間を介して、扉体20が屋外側に露出する。
このように構成された防火断熱玄関ドア1には、図5、6に示すように、防火材80が設けられている。この防火材80は、温度上昇によって押縁70が変形(一部のみが反る場合や、全体が溶融する場合を含む)することにより複層ガラス29が開口部28から脱落することを防止する防火手段である。すなわち、防火断熱玄関ドア1の室外側や室内側において火災が発生した場合には、火災の熱によって固定枠60や押縁70が熱せられることになり、これら固定枠60や押縁70を形成しているアルミニウム合金の融点は600℃前後であって金属類の中でも比較的低温であるため、固定枠60や押縁70の強度が低下し、固定枠60や押縁70が変形する可能性がある。そして、このように固定枠60や押縁70が変形した場合には、扉体20の開口部28に複層ガラス29を固定するための固定力が低下し、扉体20から複層ガラス29が脱落し易くなることで、防火断熱玄関ドア1の防火性能が低下する可能性がある。特に、室外側において火災が発生した場合には、炎や熱が外装パネル30によってある程度遮断されるため、室外側に配置された固定枠60の温度上昇が軽減されるが、室内側において火災が発生した場合には、炎や熱が室内側に配置された押縁70に直接到達するため、この押縁70が温度上昇により強度低下を起こす可能性がある。そこで、本実施の形態においては、温度上昇によって押縁70が変形等した場合であっても、扉体20から複層ガラス29が脱落する可能性を低減するため、防火材80を設けている。
このように構成された防火断熱玄関ドア1には、膨張材90、91が設けられている。これら膨張材90、91は、温度上昇によって膨張することにより防火材80と複層ガラス29との相互間の隙間を減少させる耐火性の膨張手段である。すなわち、防火材80を設けた場合であっても、防火材80を化粧鋼板23や複層ガラス29と完全に密着させることは困難であるため、これら防火材80と化粧鋼板23や複層ガラス29との隙間から火災の炎が入り込み、複層ガラス29の側方を通って防火断熱玄関ドア1の反対側に廻り込む可能性があるために好ましくない。そこで、本実施の形態においては、この隙間に予め膨張材90、91を配置しておき、火災の熱で膨張材90、91の温度が上昇した場合には、膨張材90、91を自動的に膨張させることで、この隙間を塞ぎ、火災の炎が廻り込む可能性を低減している。これら膨張材90、91としては、公知の耐火性の膨張材を使用することができ、例えば、フィブロック(登録商標)(積水化学工業株式会社製)のように、約200℃の温度になった場合に厚み方向に10倍程度膨張する、プラスチック系の耐火材を使用することができる。
これまで説明したように実施の形態1によれば、押縁70を形成する第1材よりも融点が高い第2材によって形成された防火材80によって、複層ガラス29における押縁70側の見付面の端部を抑えることができるので、防火断熱玄関ドア1の周囲で発生した火災の熱によって押縁70が熱せられ、押縁70が変形した場合であっても、扉体20の開口部28への複層ガラス29の固定状態を防火材80によって維持することができ、複層ガラス29が押縁70側から脱落する可能性を低減することができるので、防火断熱玄関ドア1の防火性能を向上させることが可能になる。また、防火材80を複層ガラス29の全長に対応する長尺部材として形成したので、複層ガラス29の側方を介して、火災の炎が防火断熱玄関ドア1の反対側に廻り込むことを防止することができる。特に、防火材80を押縁70に当接するように防火断熱玄関ドア1に固定しているので、火災の熱によって熱せられることにより押縁70が変形することを、この押縁70に対する防火材80の当接によって低減することができるので、防火断熱玄関ドア1の防火性能を一層向上させることが可能になる。
次に、実施の形態2の具体的内容について説明する。この形態は、押縁側の防火手段に加えて、固定枠側にも第2防火手段を設けた形態である。なお、実施の形態2の構成は、特記する事項を除いて、実施の形態1の構成と略同一であり、実施の形態1の構成と略同一の構成については、必要に応じて、実施の形態1で用いたものと同一の符号及び/又は名称を付して、その説明を省略する。
そこで、本実施の形態においては、温度上昇によって固定枠60が変形した場合であっても、扉体20から複層ガラス29が脱落する可能性を低減するため、第2防火材100を設けている。以下、この第2防火材100について説明するが、特に説明なき事項については、第2防火材100は防火材80と同様に構成することができる。また、開口部28の周縁のうち、左縁の周辺構造は上縁の周辺構造にも同様に適用することができ、下縁の周辺構造は複層ガラス29を挟んで上縁の周辺構造と対称であり、右縁の周辺構造は複層ガラス29を挟んで左縁の周辺構造と対称であるため、これらの説明は省略し、左縁の周辺構造のみを説明する(第2防火材100及び後述する膨張材92についても同じ)。
このように構成された防火断熱玄関ドア4には、実施の形態1と同様の膨張材90、91に加えて、さらなる膨張材92が設けられている。この膨張材92は、温度上昇によって膨張することにより第2防火材100と複層ガラス29との相互間の隙間を減少させる耐火性の膨張手段であり、膨張材90、91と同様の耐火材料によって構成されている。
これまで説明したように実施の形態2によれば、実施の形態1の効果に加えて、固定枠60を形成する第4材よりも融点が高い第5材によって形成された第2防火材100によって、複層ガラス29における固定枠60側の見付面の端部を、複層ガラス29の全長に渡って抑えることができるので、防火断熱玄関ドア4の周囲で発生した火災の熱によって固定枠60が熱せられ、固定枠60が変形した場合であっても、扉体20の開口部28への複層ガラス29の固定状態を第2防火材100によって維持することができ、複層ガラス29が固定枠60側から脱落する可能性を低減することができるので、防火断熱玄関ドア4の防火性能を向上させることが可能になる。特に、第2防火材100を固定枠60に当接するように防火断熱玄関ドア4に固定しているので、火災の熱によって熱せられることにより固定枠60が変形することを、この固定枠60に対する第2防火材100の当接によって低減することができる。
以上、各実施の形態について説明したが、本発明の具体的な構成及び手段は、特許請求の範囲に記載した各発明の技術的思想の範囲内において、任意に改変及び改良することができる。以下、このような変形例について説明する。
まず、発明が解決しようとする課題や発明の効果は、前記した内容に限定されるものではなく、本発明によって、前記に記載されていない課題を解決したり、前記に記載されていない効果を奏することもでき、また、記載されている課題の一部のみを解決したり、記載されている効果の一部のみを奏することがある。例えば、防火断熱玄関ドア1、4の防火性能が従来と同等である場合にも、従来と同等の防火性能を従来と異なる手段によって得ることができている場合には、本願の課題は解決されている。
各実施の形態に示した特徴の全部又は一部は、他の実施の形態に適用することができる。例えば、実施の形態1のように外装パネル30を備えた形態に対して、実施の形態2のように第2防火材100や膨張材92を設けてもよい。あるいは、実施の形態1の押縁70に対する防火材80の係止構造と同様の構成を、実施の形態2の固定枠60と第2防火材100との相互間に適用することで、第2防火材100を固定枠60に係止させるようにしてもよい。
上記各実施の形態では、押縁70を固定ネジ41を介して扉窓枠43と固定枠60の両方に固定した例を説明したが、扉窓枠43と固定枠60のいずれか一方に固定してもよく、あるいは、扉窓枠43に代えて、扉体20を構成する他の部分に固定するようにしてもよい。
防火材80又は第2防火材100の固定構造としては、固定ネジ41、42で固定する構造に限定されず、例えば、耐熱性の両面テープによって、防火材80又は第2防火材100を、化粧鋼板23や押縁70若しくは固定枠60に貼付するようにしてもよい。
防火材80又は第2防火材100は、相互に別々に形成する以外に、相互に一体に形成してもよい。あるいは、扉窓枠43等のように耐火性がある部材に対して、防火材80や第2防火材100を一体に形成するようにしてもよい。
防火材80又は第2防火材100の押縁70や固定枠60に対する当接構造としては、実施の形態1の如き係止構造以外にも、例えば、耐熱性の両面テープや固定ネジを用いて、防火材80を押縁70に当接状態で固定したり、第2防火材100を固定枠60に当接状態で固定したりしてもよい。
また、防火材80や第2防火材100は、必ずしも押縁70や固定枠60に対して当接させなくてもよく、例えば、押縁70や固定枠60に対して接触しない位置に配置するようにしてもよい。
防火材80又は第2防火材100によって所望の防火性能を得ることができる場合には、膨張材90、91、92の一部又は全部を省略してもよい。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、第1の付記1に記載の防火建具は、建具本体に形成した開口部に配置した被固定部を、前記建具本体における前記開口部の周縁に設けた固定枠と、前記建具本体又は前記固定枠に固定される押縁とにより、挟持するように構成された防火建具であって、温度上昇によって前記押縁が変形することにより前記被固定部が前記開口部から脱落することを防止する防火手段を備え、前記防火手段を、前記押縁を形成する第1材よりも融点が高い第2材によって、前記被固定部の全長に対応する長尺部材として形成し、前記防火手段を、前記被固定部における前記押縁側の見付面の端部を覆うように、前記建具本体に固定した、防火建具。
第1の付記1に記載の防火建具によれば、押縁を形成する第1材よりも融点が高い第2材によって形成された防火手段によって、被固定部における押縁側の見付面の端部を抑えることができるので、防火建具の周囲で発生した火災の熱によって押縁が熱せられ、押縁が変形等した場合であっても、建具本体の開口部への被固定部の固定状態を防火手段によって維持することができ、被固定部が押縁側から脱落する可能性を低減することができるので、防火建具の防火性能を向上させることが可能になる。また、防火手段を被固定部の全長に対応する長尺部材として形成したので、被固定部の側方を介して、火災の炎が防火建具の反対側に廻り込むことを防止することができる。
また、第2の付記1の防火建具は、建具本体に形成した開口部に配置した被固定部を、前記建具本体における前記開口部の周縁に設けた固定枠と、前記建具本体又は前記固定枠に取り外し可能に固定される押縁とにより、挟持するように構成された防火建具であって、温度上昇によって前記押縁が変形することにより前記被固定部が前記開口部から脱落することを防止する防火手段を備え、前記防火手段を、前記押縁を形成する第1材よりも融点が高い第2材によって形成し、前記防火手段によって前記被固定部における前記押縁側の見付面の端部が覆われるように、当該防火手段を、前記押縁を前記建具本体又は前記固定枠に固定するための固定手段を介して、前記押縁側の見付面に取り外し可能に固定した。
第2の付記1に記載の防火建具によれば、押縁を形成する第1材よりも融点が高い第2材によって形成された防火手段によって、被固定部における押縁側の見付面の端部を抑えることができるので、防火建具の周囲で発生した火災の熱によって押縁が熱せられ、押縁が変形等した場合であっても、建具本体の開口部への被固定部の固定状態を防火手段によって維持することができ、被固定部が押縁側から脱落する可能性を低減することができるので、防火建具の防火性能を向上させることが可能になる。
また、第2の付記1に記載の防火建具によれば、押縁を建具本体又は固定枠に固定するための固定手段を介して防火手段を建具本体に固定したので、押縁と防火手段とを一括的に固定手段を介して建具本体又は固定枠に取り付けることができ、あるいは、押縁と防火手段とを一括的に固定手段を介して建具本体又は固定枠から取り外すことができるので、防火手段の施工が容易になる。
2、28 開口部
3 躯体
10 枠体
11 縦枠(戸先側縦枠)
11a、12a 外側縦枠
11b、12b 内側縦枠
11c、12c、13c 断熱形材
12 縦枠(戸尻側縦枠)
13 上枠
13a 外側上枠
13b 内側上枠
14 下枠
20 扉体
21 扉枠
22、23、31 化粧鋼板
24、32 断熱材
25 蝶番
26 把手
27 シリンダ錠
27a サムターン
29 複層ガラス
29a 透明ガラス
29b 網入りガラス
29c 断熱空間部
30 外装パネル
40 扉窓
41、42 固定ネジ
43 扉窓枠
60、60A、60B 固定枠
61 固定内枠
62 固定外枠
62a、71b 気密材固定部
62b、71c 気密材
63 外装パネル枠
70、70A、70B 押縁
71 押縁本体
71a スリット
72 蓋部材
72a 係止爪
80 防火材
81 平板部
82 屈曲部
83 端部
90、91、92 膨張材
100 第2防火材
101 第1平板部
102 第2平板部
Claims (6)
- 建具本体に形成した開口部に配置した被固定部を、前記建具本体における前記開口部の周縁に設けた固定枠と、前記建具本体又は前記固定枠に取り外し可能に固定される押縁とにより、挟持するように構成された防火建具であって、
温度上昇によって前記押縁が変形することにより前記被固定部が前記開口部から脱落することを防止する防火手段を備え、
前記防火手段を、前記押縁を形成する第1材よりも融点が高い第2材によって形成し、
前記防火手段によって前記被固定部における前記押縁側の見付面の端部が覆われるように、当該防火手段を、前記押縁を前記建具本体又は前記固定枠に固定するための固定手段を介して、前記押縁側の見付面に取り外し可能に固定した、
防火建具。 - 前記建具本体は、前記固定枠を形成する材質よりも融点が高い材質によって形成された枠材を備え、
前記防火手段を、前記建具本体の前記枠材における前記押縁側の見付面に取り外し可能に固定した、
請求項1に記載の防火建具。 - 前記防火手段に、温度上昇によって膨張することにより当該防火手段と前記被固定部との相互間の隙間を減少させる耐火性の膨張手段を設けた、
請求項1又は2に記載の防火建具。 - 前記建具本体は、前記押縁を形成する前記第1材よりも融点が高い第3材によって形成された枠材を備え、
前記防火手段を、前記建具本体の前記枠材に固定した、
請求項1から3のいずれか一項に記載の防火建具。 - 前記防火手段を、前記被固定部の近傍位置において、前記押縁に係止させた、
請求項1から4のいずれか一項に記載の防火建具。 - 温度上昇によって前記固定枠が変形することにより前記被固定部が前記開口部から脱落することを防止する第2防火手段を備え、
前記第2防火手段を、前記固定枠を形成する第4材よりも融点が高い第5材によって形成し、
前記第2防火手段を、前記被固定部における前記固定枠側の見付面の端部を覆うように、前記建具本体に固定した、
請求項1から5のいずれか一項に記載の防火建具。
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