JP2016156265A - 建具 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】枠1と、枠1に開閉自在に支持した戸2とを備え、戸先框10は、室外側面に戸先側に突出する煙返し27が設けてあり、煙返し27により竪枠5と戸先框10の見込面5a,10a間の隙間を塞いでいる。煙返し27の先端部には不燃性タイト材46が設けてあり、不燃性タイト材46の先端部が竪枠5の室外側面に当接している。煙返し27の室内側面には、熱膨張性耐火材47が長手方向に沿って設けてある。戸先框10は、金属製框32に樹脂カバー33の外周側に延出する延出部48を有し、延出部48に竪枠5の不燃性タイト材23が当接している。戸先框10の外周側見込面10aの室内側寄りの位置には、熱膨張性耐火材49が長手方向に沿って設けてある。
【選択図】図1
Description
火災が発生すると、戸は火災の熱で上下方向に伸びようとするため、熱せられた面側が膨らむように反りが発生し、戸の吊元側は竪枠に蝶番で拘束され、戸先側の上下方向の中間部は錠により竪枠と係合しているため、戸先側の上部と下部で反りが大きくなる。そのように戸に反りが発生すると、戸先側の上部と下部が見込方向に移動して竪枠から離れるため、竪枠との隙間が広がって煙返しでカバーできなくなり、その隙間から火炎や煙等が侵入して延焼を起こすおそれがある。
枠1は、上枠3と下枠4と左右の竪枠5,6を四周枠組みして構成してある。戸2は、上框7と下框8と吊元框9と戸先框10とを四周框組みし、その内側にガラスパネル(複層ガラス)11を納めて構成してある。戸2は、図4に示すように、戸先框10の上下方向の中間部にハンドル12と上下二つの錠13a,13bが設けてある。上枠3と上框7間には、ドアクローザー14が設けてある。
さらに、戸先框10の上部と下部の室内側面には、ヒューズユニット15が設けてある。ヒューズユニット15は、図1に示すように、ケース16内にデッドボルト17を戸先側から出没可能に備え、デッドボルト17はスプリング18で突出方向に付勢され、通常時は熱に溶けやすい材質で形成したヒューズ部材19によりケース16内に保持されている。火災時には、図6に示すように、ヒューズ部材19が火災の熱で溶断するのに伴いデッドボルト17が戸先側に突出し、デッドボルト17が竪枠5に係止することで、戸2が変形して戸先側の上部と下部が竪枠5から離れようとするのを規制する。
上枠3の内周側見込面3aの不燃性タイト材23の外周側の位置には、熱に反応して発泡・膨張する熱膨張性耐火材24が長手方向に沿って設けてある。かかる熱膨張性耐火材24は、市販品の中から適宜選択して用いることができ、例えば積水化学工業株式会社製の商品名「フィブロック」を用いることができる。これは、プラスチック技術を活用した有機系耐火材であり、通常の状態では薄いシート状で、200℃以上に加熱されると厚さ方向に5〜40倍に膨張し、断熱層を形成する。火災時に消失することがなく、有害ガスが発生することもない。またフィブロックは、片面に剥離紙付きの接着層を有しているので、剥離紙を剥がして簡便に接着取付けできる。
以上に述べたように枠1は、室内側を樹脂カバー20及び樹脂アングル21で覆うことで、室内側の結露を防止すると共に断熱性を向上させている。さらに枠1は、戸2の室内側面に当接する四周の不燃性タイト材23の周囲を囲むように、内周側見込面3a,4a,5a,6aに熱膨張性耐火材24を設けている。
各框7,8,9,10のガラス溝34内には、グレチャン35の外側を囲むようにステンレスの薄板を溝型に折り曲げて形成したガラス間口補強材36がガラス溝34の全長に亘って配置され、金属製框32にビス37で固定してある。さらに、グレチャン35の外側面とガラス間口補強材36の内側面(いずれも見込面)との間の室内側寄りの位置に、長手方向に沿って熱膨張性耐火材38を設けている。
金属製框32の中空部内には、コ字形断面の補強材39が長手方向のほぼ全長にわたって配置され、長手方向に所定のピッチでネジ40により固定してある。補強材39は、高耐食溶融メッキ鋼板を折り曲げて形成している。このように補強材39を設けることで、火災時における各框7,8,9,10の熱伸びとたわみを防止できる。
吊元框9と竪枠6の見込面9a,6a間、上框7と上枠3の見込面7a,3a間、下框8と下枠4の見込面8a,4a間にもそれぞれ熱膨張性耐火材45a,45b,49が介在しており、火災時にはこれらの熱膨張性耐火材45a,45b,49が発泡して戸と枠の見込面間の隙間を塞ぎ、火炎や煙等の侵入を阻止する。
戸先框10は、金属製框32に樹脂カバー33の外周側に延出する延出部48を有し、延出部48に竪枠5の不燃性タイト材23が当接しているため、火災時に樹脂カバー33がなくなっても、戸先框10と竪枠5間に隙間が開かない。
2 戸
3 上枠
4 下枠
5,6 竪枠
7 上框
8 下框
9 吊元框
10 戸先框
23 不燃性タイト材
24 熱膨張性耐火材
26 突出部
27 煙返し
32 金属製框
33 樹脂カバー
41 金属製補助材
43 固定部
44 延出部
45a,45b,45c,47,49 熱膨張性耐火材
火災が発生すると、戸は火災の熱で上下方向に伸びようとするため、熱せられた面側が膨らむように反りが発生し、戸の吊元側は竪枠に蝶番で拘束され、戸先側の上下方向の中間部は錠により竪枠と係合しているため、戸先側の上部と下部で反りが大きくなる。そのように戸に反りが発生すると、戸先側の上部と下部が見込方向に移動して竪枠から離れるため、竪枠との隙間が広がって煙返しでカバーできなくなり、その隙間から火炎や煙等が侵入して延焼を起こすおそれがある。
枠1は、上枠3と下枠4と左右の竪枠5,6を四周枠組みして構成してある。戸2は、上框7と下框8と吊元框9と戸先框10とを四周框組みし、その内側にガラスパネル(複層ガラス)11を納めて構成してある。戸2は、図4に示すように、戸先框10の上下方向の中間部にハンドル12と上下二つの錠13a,13bが設けてある。上枠3と上框7間には、ドアクローザー14が設けてある。
さらに、戸先框10の上部と下部の室内側面には、ヒューズユニット15が設けてある。ヒューズユニット15は、図1に示すように、ケース16内にデッドボルト17を戸先側から出没可能に備え、デッドボルト17はスプリング18で突出方向に付勢され、通常時は熱に溶けやすい材質で形成したヒューズ部材19によりケース16内に保持されている。火災時には、図6に示すように、ヒューズ部材19が火災の熱で溶断するのに伴いデッドボルト17が戸先側に突出し、デッドボルト17が竪枠5に係止することで、戸2が変形して戸先側の上部と下部が竪枠5から離れようとするのを規制する。
上枠3の内周側見込面3aの不燃性タイト材23の外周側の位置には、熱に反応して発泡・膨張する熱膨張性耐火材24が長手方向に沿って設けてある。かかる熱膨張性耐火材24は、市販品の中から適宜選択して用いることができ、例えば積水化学工業株式会社製の商品名「フィブロック」を用いることができる。これは、プラスチック技術を活用した有機系耐火材であり、通常の状態では薄いシート状で、200℃以上に加熱されると厚さ方向に5〜40倍に膨張し、断熱層を形成する。火災時に消失することがなく、有害ガスが発生することもない。またフィブロックは、片面に剥離紙付きの接着層を有しているので、剥離紙を剥がして簡便に接着取付けできる。
以上に述べたように枠1は、室内側を樹脂カバー20及び樹脂アングル21で覆うことで、室内側の結露を防止すると共に断熱性を向上させている。さらに枠1は、戸2の室内側面に当接する四周の不燃性タイト材23の周囲を囲むように、内周側見込面3a,4a,5a,6aに熱膨張性耐火材24を設けている。
各框7,8,9,10のガラス溝34内には、グレチャン35の外側を囲むようにステンレスの薄板を溝型に折り曲げて形成したガラス間口補強材36がガラス溝34の全長に亘って配置され、金属製框32にビス37で固定してある。さらに、グレチャン35の外側面とガラス間口補強材36の内側面(いずれも見込面)との間の室内側寄りの位置に、長手方向に沿って熱膨張性耐火材38を設けている。
金属製框32の中空部内には、コ字形断面の補強材39が長手方向のほぼ全長にわたって配置され、長手方向に所定のピッチでネジ40により固定してある。補強材39は、高耐食溶融メッキ鋼板を折り曲げて形成している。このように補強材39を設けることで、火災時における各框7,8,9,10の熱伸びとたわみを防止できる。
吊元框9と竪枠6の見込面9a,6a間、上框7と上枠3の見込面7a,3a間、下框8と下枠4の見込面8a,4a間にもそれぞれ熱膨張性耐火材45a,45b,49が介在しており、火災時にはこれらの熱膨張性耐火材45a,45b,49が発泡して戸と枠の見込面間の隙間を塞ぎ、火炎や煙等の侵入を阻止する。
戸先框10は、金属製框32に樹脂カバー33の外周側に延出する延出部48を有し、延出部48に竪枠5の不燃性タイト材23が当接しているため、火災時に樹脂カバー33がなくなっても、戸先框10と竪枠5間に隙間が開かない。
2 戸
3 上枠
4 下枠
5,6 竪枠
7 上框
8 下框
9 吊元框
10 戸先框
23 不燃性タイト材
24 熱膨張性耐火材
26 突出部
27 煙返し
32 金属製框
33 樹脂カバー
41 金属製補助材
43 固定部
44 延出部
45a,45b,45c,47,49 熱膨張性耐火材
Claims (1)
- 枠と、枠に開閉自在に支持した戸とを備え、枠と戸の間には、両者間を閉塞する不燃性タイト材が設けてあり、不燃性サイト材に隣接する位置に熱膨張性耐火材が設けてあることを特徴とする建具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016067366A JP6246251B2 (ja) | 2016-03-30 | 2016-03-30 | 建具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016067366A JP6246251B2 (ja) | 2016-03-30 | 2016-03-30 | 建具 |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2015101085A Division JP6199925B2 (ja) | 2015-05-18 | 2015-05-18 | 建具 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2016156265A true JP2016156265A (ja) | 2016-09-01 |
JP6246251B2 JP6246251B2 (ja) | 2017-12-13 |
Family
ID=56825337
Family Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2016067366A Active JP6246251B2 (ja) | 2016-03-30 | 2016-03-30 | 建具 |
Country Status (1)
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Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2018053440A (ja) * | 2016-09-26 | 2018-04-05 | 株式会社東京組 | ドア構造 |
JP2020007801A (ja) * | 2018-07-10 | 2020-01-16 | 三協立山株式会社 | 建具 |
JP2020190137A (ja) * | 2019-05-22 | 2020-11-26 | 三協立山株式会社 | 防火建具 |
JP2021011732A (ja) * | 2019-07-05 | 2021-02-04 | Ykk Ap株式会社 | 建具 |
JP7390245B2 (ja) | 2020-04-21 | 2023-12-01 | 三協立山株式会社 | 段窓 |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH03125192U (ja) * | 1990-03-29 | 1991-12-18 | ||
JPH08232553A (ja) * | 1995-02-28 | 1996-09-10 | Kyoritsu Kagaku Sangyo Kk | 耐火扉装置 |
JPH1046919A (ja) * | 1996-05-14 | 1998-02-17 | Ykk Architect Prod Kk | ド ア |
-
2016
- 2016-03-30 JP JP2016067366A patent/JP6246251B2/ja active Active
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2020007801A (ja) * | 2018-07-10 | 2020-01-16 | 三協立山株式会社 | 建具 |
JP7137981B2 (ja) | 2018-07-10 | 2022-09-15 | 三協立山株式会社 | 建具 |
JP2020190137A (ja) * | 2019-05-22 | 2020-11-26 | 三協立山株式会社 | 防火建具 |
JP7198722B2 (ja) | 2019-05-22 | 2023-01-04 | 三協立山株式会社 | 防火建具 |
JP2021011732A (ja) * | 2019-07-05 | 2021-02-04 | Ykk Ap株式会社 | 建具 |
JP7211907B2 (ja) | 2019-07-05 | 2023-01-24 | Ykk Ap株式会社 | 建具 |
JP7390245B2 (ja) | 2020-04-21 | 2023-12-01 | 三協立山株式会社 | 段窓 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP6246251B2 (ja) | 2017-12-13 |
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