JP6778039B2 - 建具 - Google Patents

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Description

本発明は、火災時に上枠と障子の間を火炎が通るのを防止した建具に関する。
特許文献1には、上下枠に沿って摺動する障子を備え、障子に樹脂製の戸車を取付けた建具が記載されている。このような建具においては、火災が発生すると、下枠が火災の熱で室外側が垂れ下がるように変形したり、障子の樹脂製の戸車が火災の熱で溶けたりすることによって障子が下に下がり、上枠と障子との間に室内外を連通する貫通孔が生じることがある。そのように上枠と障子間に貫通孔が生ずると、そこから火炎が侵入して延焼につながるおそれがある。
特開2007−211568号公報
本発明は以上に述べた実情に鑑み、火災時に上枠と障子の間からの延焼を防止できる建具の提供を目的とする。
上記の課題を達成するために請求項1記載の発明による建具は、枠と、上下枠に沿って摺動する障子を備え、上枠に金属製の可動遮炎材を有し、可動遮炎材は、上枠から垂下するレールに設けてあり、火災時にレールから障子のレール呑み込み溝内に降下することを特徴とする。
本発明の建具は、可動遮炎材を障子の摺動の邪魔にならない位置に保持する保持部材を有し、火災時に保持部材が溶けて可動遮炎材が降下するものとすることができる。
この構成によれば、通常時に可動遮炎材が障子の摺動の邪魔にならず、火災時には可動遮炎材を確実に降下させられる。
本発明の建具は、可動遮炎材は、火災時に降下したときに上枠と障子間の隙間を塞ぐ高さ位置に保持されるものとすることができる。
この構成によれば、可動遮炎材により火炎を確実に遮断できる。
本発明の建具は、枠は樹脂製であり、上枠は中空部内に遮炎材が設けてあり、火災時に可動遮炎材が降下したときに、可動遮炎材が遮炎材と連続しているものとすることができる。
この構成によれば、火災時に上枠が溶けてなくなっても、火炎が室内外を連通するのを防止できる。
本発明の建具は、枠は樹脂製であり、可動遮炎材は上枠のレールの中空部内に設けてあるものとすることができる。
この構成によれば、通常時は可動遮炎材が外部に露出せず、普通の樹脂サッシの上枠と変わらないものでありながら、火災時には上枠のレールが火災の熱で溶けるのに伴って可動遮炎材が降下し、火炎を遮断できる。
請求項1記載の発明による建具は、上枠に金属製の可動遮炎材を有し、可動遮炎材は、上枠から垂下するレールに設けてあり、火災時にレールから障子のレール呑み込み溝内に降下するため、火災時に障子が下がっても上枠と障子間に貫通孔が生じないので、上枠と障子の間からの延焼を防止できる。
本発明の建具の一実施形態を示す縦断面図である。 (a)は上枠への遮炎材及び可動遮炎材の配置状態(外障子側)を示す正面図、(b)は同縦断面図である。 (a)は上枠への遮炎材及び可動遮炎材の配置状態(内障子側)を示す正面図、(b)は同縦断面図である。 室外側で火災が発生したときの状態を示す縦断面図であって、(a)は外障子側を、(b)は内障子側を示す。 室内側で火災が発生したときの状態を示す縦断面図であって、(a)は外障子側を、(b)は内障子側を示す。 (a)は外レール内に固定して設けられる遮炎材の平面図、(b)は同正面図、(c)は同側面図である。 (a)は外レール内に設けられる可動遮炎材の平面図、(b)は同正面図、(c)は同側面図である。 (a)は本発明の建具の他の実施形態を示す縦断面図であって、平常時の状態を示し、(b)は火災が発生したときの状態を示す。 (a)は本発明の建具のさらに別の実施形態を示す縦断面図であって、平常時の状態を示し、(b)は火災が発生したときの状態を示す。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1〜3は、本発明の建具の一実施形態を示している。本建具は、図1に示すように、躯体に固定される枠1と、上下枠に沿って摺動する外障子2a及び内障子2bとを備える、いわゆる引違いサッシである。
枠1は、合成樹脂の押出形材よりなる上枠3と下枠と左右の竪枠とを、端部を斜め45°に切断して突き合わせて溶着し、矩形に枠組みされている。外障子2aと内障子2bは、合成樹脂の押出形材よりなる上框6と下框と戸先框と召し合せ框とを、端部を斜めに切断して突き合わせて溶着することで矩形に框組みし、その内側に複層ガラス7を納め、室外側に押縁8を取付けて複層ガラス7を保持してある。
上枠3は、図1に示すように、中空部9a,9b,9c,9dが見込み方向に複数並べて設けてあり、外周側に躯体固定片10a,10bを有し、内周側に突出して室外側垂下片11と、外障子2a上部を案内する外レール12と、内障子2b上部を案内する内レール13と、室内側垂下片14とが、見込み方向に間隔をおいて設けてある。外レール12と内レール13は、中空部15を有している。
室外側から1〜3番目の中空部内9a,9b,9cには、上枠補強材16a,16b,16cがそれぞれ設けてある。これらの上枠補強材16a,16b,16cは、ステンレス等の金属の板を折り曲げて略コ字形に形成してあり、図2,3に示すように、上枠3の略全長にわたって設けてある。上枠3の外周側面には、所定の長さに切断されたL形断面の固定金具17が間隔をおいて配置され、固定金具17は上枠3の躯体固定片10aの室外側に重ねて室外側からのねじ18で躯体に固定してある。上枠3の中空部9a,9b,9c内に配置した各上枠補強材16a,16b,16cは、固定金具17に上方からのねじ19で固定してある。
各上枠補強材16a,16b,16cの下面には、火災時に火災の熱により発泡・膨張する熱膨張性耐火材20a,20b,20cが長手方向に沿って設けてある。かかる熱膨張性耐火材20a,20b,20cは、市販品の中から適宜選択して用いることができ、例えば積水化学工業株式会社製の商品名「フィブロック」を用いることができる。これは、プラスチック技術を活用した有機系耐火材であり、通常の状態では柔軟な薄いシート状で、200℃以上に加熱されると発泡して厚さ方向に5〜40倍に膨張し、断熱層を形成する。火災時に消失することがなく、有害ガスが発生することもない。またフィブロックは、片面に剥離紙付きの接着層を有し、剥離紙を剥がして簡便に接着取付けできる。
上枠3の外レール12の中空部15内には、図1,2に示すように、レール補強材21aと可動遮炎材4aが設けてある。レール補強材21aは、ステンレス等の金属の板を折り曲げて形成したもので、上横壁22と下横壁23と縦壁24とを有しており、縦壁24を室内側に向けて配置してある。レール補強材21aは、図2(a)に示すように、上枠3の外障子側の端部から内外障子の召合せ部を超えて内障子側までのびている。またレール補強材21aは、図6に示すように、上横壁22と下横壁23に貫通孔25が設けてあり、該貫通孔25に下方より挿通した複数のねじ26により上枠補強材16bに固定してある。上横壁22の下面には、図1に示すように、熱膨張性耐火材20dが長手方向に沿って設けてある。
可動遮炎材4aは、図1,7に示すように、ステンレス等の金属の板を折り曲げて形成したもので、上横壁27と下横壁28と縦壁29とを有しており、レール補強材21aとは反対に縦壁29を室外側に向けて配置してある。可動遮炎材4aの上横壁27はレール補強材21aの上横壁22の下に位置し、可動遮炎材4aの下横壁28はレール補強材21aの下横壁23の下に位置している。可動遮炎材4aは、図2に示すように、レール補強材21aを固定している外障子側端部と中央部側の2本のねじ26,26の間に配置され、外障子2aの上框6の略全長にわたって設けてある。なお可動遮炎材4aは、ねじ26を逃がす切欠きや長孔を設けることで、長さをもっと長くして、より幅の広い範囲をカバーすることもできる。可動遮炎材4aは、火災時における外障子2aの最大下がり寸法よりも、高さ方向の寸法を大きく設定することが望ましい。
上枠3の内レール13の中空部15内にも、図1,3に示すように、レール補強材21bと可動遮炎材4bが設けてある。レール補強材21bは、縦壁24を室外側に向けて配置してある。またレール補強材21bは、図3(a)に示すように、上枠3の内障子側の端部から内外障子の召合せ部を超えて外障子側までのびており、下方より挿通した複数のねじ26により上枠補強材16cに固定してある。
可動遮炎材4bは、レール補強材21bとは反対に縦壁29を室内側に向けて配置してある。可動遮炎材4bは、図3に示すように、レール補強材21bを固定している内障子側端部と中央部側の2本のねじ26,26の間に配置され、内障子2bの上框6の略全長にわたって設けてある。なお可動遮炎材4bは、ねじ26を逃がす切欠きや長孔を設けることで、長さをもっと長くして、より幅の広い範囲をカバーすることもできる。可動遮炎材4bは、火災時における内障子2bの最大下がり寸法よりも、高さ方向の寸法を大きく設定することが望ましい。
外障子2aと内障子2bの上框6は、図1に示すように、上部に上向きに開口したレール呑み込み溝5を有し、レール呑み込み溝5内の上部に外レール12と内レール13の下部がのみ込ませてある。レール呑み込み溝5内には、溝の内周面に沿う形で金属製の補強材30が設けてある。補強材30の室外側壁の室外側面と室内側面、室内側壁の室内側面には、熱膨張性耐火材20e,20f,20gが長手方向に沿って設けてある。また上框6は、レール呑み込み溝5の下方に中空部31を有し、中空部31内に金属製の補強材32が設けてある。当該補強材32は、上壁33と下壁34と室内側壁35とを有するコ字形断面に形成され、上壁33の上面と、下壁34の下面と、室内側壁35の室外側面と室内側面とに、それぞれ熱膨張性耐火材20h,20i,20j,20kが長手方向に沿って設けてある。さらに上框6は、中空部31の下方にガラス保持溝36を有し、ガラス保持溝36内にも金属製の補強材37が設けてあり、補強材37の内周側の見込面と見付面とに熱膨張性耐火材20l,20mが長手方向に沿って設けてある。
図4は、室外側で火災が発生したときの状態を示している。まず、図4(a)に即して、外障子2a側について説明する。火災が発生すると、下枠が火災の熱で変形したり戸車が溶けたりすることで、外障子2aが下に下がる。また、上枠3と上框6は樹脂製のため、それらの室外側の部分が溶けてなくなる。すると、外レール12が溶けることで、外レール12内に設けてあった可動遮炎材4aが上框6のレール呑み込み溝5内に自重で降下する。降下した可動遮炎材4aは、上横壁27がレール補強材21aの下横壁23の上に乗っかることで、上枠3と外障子2a間の隙間を塞ぐ高さ位置に保持される。これにより、上枠3と外障子2aとの間に貫通孔ができるのを防ぐ。
これと同時に、金属製の部材である上枠補強材16a,16b、レール補強材21a、上框6のレール呑み込み溝5内の補強材30、上框6の中空部31内の補強材32、上框6のガラス保持溝36内の補強材37にそれぞれ設けた熱膨張性耐火材20a,20b,20d,20e,20f,20h,20i,20j,20k,20l,20mが火災の熱で発泡膨張し、これら金属製の部材16a,16b,21a,4a,30,32,37同士の間の隙間を塞ぐ。このように上枠3から外障子2aの複層ガラス7までが金属製の部材16a,16b,21a,4a,30,32,37と熱膨張性耐火材20a,20b,20d,20e,20f,20h,20i,20j,20k,20l,20mとで連続して塞がれることで、火炎が室内に侵入するのを防ぐことができる。
図4(b)に示すように、内障子2b側も外障子2a側と同様に、上枠3の内レール13が溶けることで、内レール13内に設けてあった可動遮炎材4bが上框6のレール呑み込み溝5内に自重で降下し、降下した可動遮炎材4bは、レール呑み込み溝5内で発泡・膨張した熱膨張性耐火材20fの上に乗っかることで、上枠3と内障子2b間の隙間を塞ぐ高さ位置に保持される。これにより、上枠3と内障子2bとの間に貫通孔ができるのを防ぐ。さらに、金属製の部材である上枠補強材16b,16c、レール補強材21b、上框6のレール呑み込み溝5内の補強材30、上框6の中空部31内の補強材32にそれぞれ設けた熱膨張性耐火材20b,20c,20e,20f,20h,20i,20j,20kが火災の熱で発泡膨張し、これら金属製の部材16b,16c,21b,4b,30,32,37同士の間の隙間を塞ぐ。
図5は、室内側で火災が発生したときの状態を示している。まず、図5(b)に即して、内障子2b側について説明する。火災が発生すると、下枠が火災の熱で変形したり戸車が溶けたりすることで、内障子2bが下に下がる。また、上枠3と上框6は樹脂製のため、それらの室内側の部分が溶けてなくなる。すると、内レール13が溶けることで、内レール13内に設けてあった可動遮炎材4bが上框6のレール呑み込み溝5内に自重で降下する。降下した可動遮炎材4bは、上横壁27がレール補強材21bの下横壁23の上に乗っかることで、上枠3と内障子2b間の隙間を塞ぐ高さ位置に保持される。これにより、上枠3と内障子2bとの間に貫通孔ができるのを防ぐ。
これと同時に、金属製の部材である上枠補強材16c、レール補強材21b、上框6のレール呑み込み溝5内の補強材30、上框6の中空部31内の補強材32、上框6のガラス保持溝36内の補強材37にそれぞれ設けた熱膨張性耐火材20c,20d,20f,20g,20h,20i,20k,20mが火災の熱で発泡・膨張し、これら金属製の部材16c,21b,4b,30,32,37同士の間の隙間を塞ぐ。このように上枠3から内障子2bの複層ガラス7までが金属製の部材16c,21b,4b,30,32,37と熱膨張性耐火材20c,20d,20f,20g,20h,20i,20k,20mとで連続して塞がれることで、火炎が室外に出るのを防ぐことができる。
図5(a)に示すように、外障子2a側も内障子2b側と同様に、上枠3の外レール12が溶けることで、外レール12内に設けてあった可動遮炎材4aが上框6のレール呑み込み溝5内に自重で降下し、降下した可動遮炎材4aは、レール呑み込み溝5内で発泡・膨張した熱膨張性耐火材20fの上に乗っかることで、上枠3と外障子2a間の隙間を塞ぐ高さ位置に保持される。これにより、上枠3と外障子2aとの間に貫通孔ができるのを防ぐ。さらに、金属製の部材である上枠補強材16b,16c、レール補強材21a、上框6のレール呑み込み溝5内の補強材30、上框6の中空部31内の補強材32、上框6のガラス保持溝36内の補強材37にそれぞれ設けた熱膨張性耐火材20b,20c,20f,20g,20h,20k,20mが火災の熱で発泡膨張し、これら金属製の部材16b,16c,21a,4a,30,32,37同士の間の隙間を塞ぐ。
可動遮炎材4a,4bは、例えばねじ26を挿通するなどして、火災時に降下した状態でレール補強材21a,21bや上枠補強材16b,16cと連結してあってもよい。この場合には、降下した可動遮炎材4a,4bが障子2a,2bのレール呑み込み溝5内に設けた補強材30に引っ掛かることで、障子2a,2bが外れるのを防止できる。
以上に述べたように本建具は、上枠3に可動遮炎材4a,4bを有し、可動遮炎材4a,4bは火災時に障子2a,2bのレール呑み込み溝5内に降下するため、火災時に障子2a,2bが下がっても上枠3と障子2a,2b間に貫通孔が生じないので、上枠3と障子2a,2bの間からの延焼を防止できる。例えば、上枠や障子の上框に設けた熱膨張性耐火材のみで上枠と障子の間を塞ごうとする場合には、上枠や上框が火災の熱で溶融・変形することに伴って熱膨張性耐火材が脱落してしまい、貫通孔が生ずるおそれがあるが、本建具のように可動遮炎材4a,4bを設けることで、貫通孔の発生をより確実に防止できる。
さらに本建具は、可動遮炎材4a,4bを障子2a,2bの摺動の邪魔にならない位置に保持する保持部材(外レール12、内レール13)を有し、火災時に保持部材が溶けて可動遮炎材4a,4bが降下するので、通常時に可動遮炎材4a,4bが障子2a,2bの摺動の邪魔にならず、火災時には可動遮炎材4a,4bを確実に降下させられる。
可動遮炎材4a,4bを金属製とし、自重で降下する構造とすることで、可動遮炎材4a,4bを簡単に設置することができる。
さらに本建具は、可動遮炎材4a,4bが火災時に降下したときに、上枠3と障子2a,2b間の隙間を塞ぐ高さ位置に保持されるので、可動遮炎材4a,4bにより火炎を確実に遮断できる。
本建具は、枠1が樹脂製であり、上枠3は中空部内に遮炎材(上枠補強材16a,16b,16c、レール補強材21a,21b及び熱膨張性耐火材20a,20b,20c,20d)が設けてあり、火災時に可動遮炎材4a,4bが降下したときに、可動遮炎材4a,4bが遮炎材(上枠補強材16a,16b,16c、レール補強材21a,21b及び熱膨張性耐火材20a,20b,20c,20d)と連続しているので、火災時に上枠3が溶けてなくなっても、火炎が室内外を連通するのを防止できる。
また本建具は、枠1が樹脂製であり、可動遮炎材4a,4bは上枠3のレール12,13の中空部15内に設けてあるので、通常時は可動遮炎材4a,4bが外部に露出せず、普通の樹脂サッシの上枠と変わらないものでありながら、火災時には上枠3のレール12,13が火災の熱で溶けるのに伴って可動遮炎材4a,4bが降下し、火炎を遮断できる。
図8は、本発明の建具の他の実施形態を示しており、図8(a)は平常時の状態、図8(b)は火災時の状態を示している。本建具も引違いサッシであり、上枠3はアルミ形材で形成してあり、障子2a,2bの上框6は室外側がアルミ形材6aで、室内側が樹脂形材6bで形成してある。
図8(a)に示すように、上枠3は外レール12の室外側に可動遮炎材4が設けてある。可動遮炎材4は、ステンレス等の金属の板を折り曲げて形成したものであり、外レール12の室外側面に沿う板状部38と、板状部38の上端より室外側に突出する段部39を有している。板状部38は外レール12の半分ほどの高さを有し、外レール12の上側に当接して、樹脂製のリベット40で固定してある。よって、平常時には可動遮炎材4が外障子2aの摺動の邪魔にならないようになっている。可動遮炎材4は、閉鎖した外障子2aが位置する範囲のみに設けてあってもよいが、上枠3の略全長にわたって設けてあってもよい。
上框6は、室外側のアルミ形材6aにレール呑み込み溝5が形成してあり、レール呑み込み溝5の見込面と見付面とに熱膨張性耐火材20n,20pが長手方向に沿って設けてある。
火災が発生すると、外障子2aが下に下がるが、樹脂製のリベット40が溶けることで可動遮炎材4が外障子2aのレール呑み込み溝5内に降下し、上枠3と外障子2a間に貫通孔が生じるのを防ぐ。可動遮炎材4は、段部39が上框6の上縁部に係止すること、または、発泡・膨張した熱膨張性耐火材20nの上に乗ることにより、上枠3と外障子2a間の隙間を塞ぐ高さ位置に保持される。同時に、上框6のレール呑み込み溝5内に設けた熱膨張性耐火材20n,20pが火災の熱で発泡・膨張し、上框6と上枠3間の隙間、レール呑み込み溝5と可動遮炎材4間の隙間を塞ぐので、火炎の通過を確実に遮断できる。なお、図示の例では可動遮炎材4を外レール12の室外側に設けているが、可動遮炎材4を内レール13の室内側に設けることで、火災時に上枠3と内障子2bとの間に貫通孔が生ずるのを防ぐことができる。
図9は、本発明の建具のさらに別の実施形態を示しており、図9(a)は平常時の状態、図9(b)は火災時の状態を示している。
図9(a)に示すように、上枠3は外レール12と内レール13との間に可動遮炎材4が設けてある。可動遮炎材4は、ステンレス等の金属の板を折り曲げて形成したものであり、外レール12の室内側面に沿う縦壁41aと、上枠の内周側面に沿う横壁42と、内レール13の室外側面に沿う縦壁41bを有し、室外側の縦壁41aを外レール12の上部に樹脂製のリベット40で固定し、平常時に可動遮炎材4が内外障子2a,2bの摺動の邪魔にならないようになっている。横壁42の上面には、長手方向に沿って熱膨張性耐火材20qが設けてある。
火災が発生すると、外障子2aが下に下がるが、樹脂製のリベット40が溶けることで可動遮炎材4が外障子2aのレール呑み込み溝5内に降下し、上枠3と外障子2a間に貫通孔が生じるのを防ぐ。可動遮炎材4は、横壁42が内障子2bの上框の上縁部に係止すること、または、発泡・膨張した熱膨張性耐火材20p,20nの上に乗ることにより、上枠3と外障子2a間の隙間を塞ぐ高さ位置に保持される。同時に、可動遮炎材4の上面と、上框6のレール呑み込み溝5内に設けた熱膨張性耐火材20n,20p,20qが火災の熱で発泡・膨張し、可動遮炎材4と上枠3との隙間、上框6と可動遮炎材4間の隙間、レール呑み込み溝5と可動遮炎材4間の隙間を塞ぐので、火炎の通過を確実に遮断できる。
本発明は以上に述べた実施形態に限定されない。可動遮炎材の形状や材質、取付け方は、適宜変更することができる。枠や框の形状、材質は問わない。本発明は、引違いサッシに限らず、片引きサッシや、玄関引戸等、引戸式の障子を備えるあらゆる建具に適用することができる。
1 枠
2a 外障子(障子)
2b 内障子(障子)
3 上枠
4,4a,4b 可動遮炎材
5 レール呑み込み溝
6 上框
12 外レール(保持部材)
13 内レール(保持部材)
15 レールの中空部
16a,16b,16c 上枠補強材(遮炎材)
20a,20b,20c,20d,20e,20f,20g,20h,20i,20j,20k,20l,20m,20n,20p,20q 熱膨張性耐火材(遮炎材)
21a,21b レール補強材(遮炎材)
40 リベット(保持部材)

Claims (1)

  1. 枠と、上下枠に沿って摺動する障子を備え、上枠に金属製の可動遮炎材を有し、可動遮炎材は、上枠から垂下するレールに設けてあり、火災時にレールから障子のレール呑み込み溝内に降下することを特徴とする建具。
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