JP6271133B2 - 窓シャッター装置 - Google Patents

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Description

本発明は、窓シャッター装置に係り、詳しくは、防火性能が向上された窓シャッター装置に関するものである。
窓シャッター装置は、窓装置の室外側の空間を開閉するように建物の外壁Wに取り付けられており、シャッターにより窓開口部が閉鎖された状態では、左右の金属製のガイドレール内に金属製のシャッターカーテンの幅方向両端部が受け入れられると共に、シャッターカーテン下端の金属製の座板が金属製の下枠に対して、室内外方向に直線的な貫通隙間を形成しないような態様で接触ないし近接した状態であり、本来的に所定の防火性能が備わっている。
しかしながら、より長い避難時間を確保し、また、延焼をなるべく食い止めるためには、耐火性能がより長い時間維持されることが望ましい。本発明者等は、窓シャッターによって閉鎖された窓開口部の下方部位の防火性能を向上させることで、窓シャッターの防火性能を向上させることを考えた。窓シャッターによって閉鎖された窓開口部の下方部位の防火性能を向上させようとすることは新しい着眼点である。特許文献1には、開口部全閉時に、下枠の凹部に対して座板が被さるような構成を開示するが、風圧によりシャッター下枠から座板が抜け出すのを防止するものである。
特開2003−232175
本発明は、窓シャッターによって閉鎖された窓開口部の下方部位の防火性能を向上させることを目的とするものである。
本発明が採用した技術手段は、
シャッターカーテンの幅方向両端部がガイドレールに案内されて降下し、シャッターカーテンの下端の座板が建物外壁に対して持ち出し状に設けられた下枠に近接ないし接触して窓開口部を閉鎖する窓シャッター装置において、
前記下枠は、窓開口部全閉状態において、室外空間に面しない部位を備えており、
前記座板は、窓開口部全閉状態において、室外空間に面しない部位を備えており、
前記下枠の前記室外空間に面しない部位と前記座板の前記室外空間に面しない部位との間に隙間が形成されており、
窓開口部全閉状態において、前記座板の前記室外側空間に面しない部位と、前記下枠の前記室外空間に面しない部位とは、互いに対向する面を備えており、前記互いに対向する面の少なくともいずれか一方の面の少なくとも一部には、火災時の熱で膨張する熱膨張耐火部材が設けてある、窓シャッター装置、である。
1つの態様では、前記熱膨張耐火部材は、前記座板の前記室外側空間に面しない部位において、窓開口部全閉状態で、前記下枠の前記室外空間に面しない部位に対向する面に設けてある。
熱膨張耐火部材は、前記下枠の前記室外空間に面しない部位に設けてもよい。例えば、前記下枠の前記室外空間に面しない部位に、窓開口部全閉状態で、前記前記座板の前記室外側空間に面しない部位に対向して凹状のポケット部を形成し、当該ポケット部に熱膨張耐火部材が設けられる。
後述する実施形態において、「互いに対向する面の少なくとも一方の面」には、座板51の室内側面部5100の下方部位の下側部と下枠6の室内側垂直辺61の一方の面、及び、室内側片513の第1片5130の下面と下枠6の上辺60の一方の面、が含まれる。
本明細書において「室外空間に面しない部位」は、当該室外空間に面しない部位と前記室外空間との間に要素が介在しており、当該要素に覆われることで室外空間に直接面しない部位を言う。例えば、下枠の室外空間に面しない部分と室外空間との間には、当該下枠の他の部分あるいは/および座板の部分、あるいはさらに他の部材の部分が介在し得る。
1つの態様では、前記座板の面部には座板の長さ方向の所定部位に位置して樹脂製要素が設けてあり、前記熱膨張耐火部材は、座板の長さ方向において、少なくとも、前記樹脂製要素が設けられた所定部位に対応する領域を含むように設けてある。後述する実施形態では、熱膨張耐火部材は、座板の全長に亘って設けてある。
1つの態様では、前記下枠は、上側が開放状であり、室外側面部と、室内側面部と、底面と、からなる凹部と、当該凹部の室内側の水切り面と、を備えており、
前記座板の下方部位は、窓開口部全閉状態において、前記凹部内に位置しており、前記凹部内に位置する座板の下方部位、及び、当該座板の下方部位の室内側に位置する凹部の内側面部、が前記室外空間に面しない部位となっており、
前記熱膨張耐火部材は、窓開口部全閉状態において、前記座板の下方部位の前記凹部の室内側面部に対向する面の少なくとも一部に設けてある。
1つの態様では、前記座板は、長さ方向両端部位がガイドレール内に位置し、下方部位が窓開口部全閉状態で前記凹部内に位置する板状部と、前記板状部の前記下方部位の上方に位置して当該板状部の室内側面部に形成された室内側片と、を備え、
前記室内側片の部分は、前記下枠の水切り面と対向しており、
前記熱膨張耐火部材は、前記板状部の室内側面部の下方部位に設けてあり、
窓開口部全閉状態で前記熱膨張耐火部材が膨張することで、前記室内側片の下方に位置する板状部の室内側面部と前記凹部の室内側面部との間の隙間、及び、前記室内側片と前記下枠の水切り面との間の隙間を閉塞する。
室内側片の形状は、前記下枠の水切り面と対向する部分を備えていれば限定されず、例えば、水平片、先端側が下方に向かって延びる湾曲片等であってもよい。
1つの態様では、前記室内側片は、板状部の室内側面部から水平状に延びる第1片と、第1片の先端から前記下枠の水切り面に向かって垂下する第2片と、を備え、
前記互いに対向する面の間に形成された隙間の上側に隣接して、前記板状部の室内側面と前記室内側片の第1片及び第2片とで囲まれた空間が形成され、
窓開口部全閉状態で前記熱膨張耐火部材が膨張することで、前記互いに対向する面の間に形成された隙間、及び、前記板状部の室内側面と前記室内側片の第1片及び第2片とで囲まれた空間を閉塞する。
1つの態様では、窓開口部全閉状態では、前記板状部の下端が前記凹部の底面に当接ないし近接しており、前記室内側片の前記第2片の先端は下枠の前記水切り面から離間している。
本発明では、座板の室外空間に面しない部位と、下枠の室外空間に面しない部位と、の間に間隙が形成されており、かかる間隙は、室外側で発生した火災の熱の影響を比較的に受けにくい室外空間に面しない部位によって形成されているため、火災時にかかる間隙が維持され(仮に間隙を形成する部材が溶融したような場合には、間隙が大きくなって熱膨張耐火部材で閉塞することが困難になり得る)、その維持された間隙を膨張した熱膨張耐火部材が良好に閉塞することで、火炎の回りを規制することができる。
特に、前記座板の面部には座板の長さ方向の所定部位に位置して樹脂製要素が設けてあり、前記熱膨張耐火部材は、座板の長さ方向において、前記樹脂製要素が設けられた所定部位に対応する領域を含むように設けることで、座板の室外側に位置する樹脂要素が溶融して下枠上に落下して着火した場合であっても、かかる火炎の回りを規制することができる。また、座板の室内側に位置する樹脂要素が溶融した場合であっても、溶融した樹脂への火炎の回りをくい止めて当該樹脂の着火を防ぐ。
窓シャッター装置の概略正面図及び側面図である。 窓シャッター装置の縦断面図である。 窓シャッター装置の一部省略横断面図である。 座板の側面図である。 座板を室内側から見た正面図である。 下枠の側面図及び平面図である。 座板と下枠の開口部全閉状態における取り合いを示す図である。 図7の状態から熱膨張耐火部材が膨張した状態を示す図である。
図1において、左図は窓シャッター装置を室外側から見た正面図、右図は窓シャッター装置の側面図である。図2は、窓シャッター装置の縦断面図であり、建物の窓開口部に設置した窓装置の室外側に窓シャッター装置が設けてある。窓シャッター装置は、窓開口部の上方に位置して、外壁Wに持ち出し状に取り付けられたシャッターケース1と、窓開口部の幅方向両側に位置して窓装置に対して持ち出し状に取り付けられた左右のガイドレール下地枠2と、左右のガイドレール下地枠2に支持された左右のガイドレール3と、シャッターケース1内に設けた巻取シャフト4と、上端が巻取シャフト4に連結されており、巻取シャフト4に巻き取られ/繰り出されることで、幅方向両端部がガイドレール3に案内されながら昇降して窓開口部の室外側部位を開閉するシャッターカーテン5と、窓開口部の下方に位置して、窓装置に持ち出し状に取り付けられた下枠(水切板)6と、を備えている。なお、窓シャッター装置は、いわゆるサッシ一体型の窓シャッターであってもよい。この場合、窓サッシの竪枠がガイドレール下地枠を構成し、窓サッシの下枠の室外側部位が窓シャッターの下枠(水切板)を構成する。なお、本明細書において、「室外側」、「室内側」という表現は、実際の室外側、室内側を意味することに加えて、構成要素の相対的な位置を特定する場合にも用いられることに留意されたい。
ガイドレール3は、窓開口部の高さ方向に垂直に延びる長尺部材であり、側辺30と、側辺30に対して室外側に位置する側辺31と、底辺32と、から平面視略コ字状の形状を有している。対向する側辺30、31間にシャッターカーテン5の幅方向両端部を受け入れて上下方向に案内するガイド溝が形成されている。ガイドレール3は開口全高に対応する高さを備えており、下枠6の上辺60からシャッターケース1に達するまで垂直状に延びている。ガイドレール3の上端部位は拡開状に形成されており、シャッターケース1の下方部位内に延出している。ガイドレール3を支持するガイドレール下地枠2は、窓開口部の高さ方向に垂直に延びる長尺部材であり、ガイドレール3は開口全高に対応する高さを備えており、下枠6の上辺60からシャッターケース1に達するまで垂直状に延びている。
図3に示すように、ガイドレール3の内部空間には、内壁に沿って補強板材7が設けてあり、アルミ型材から形成されているガイドレール3の耐火性能を向上させている。補強板材7は、アルミニウムよりも融点が高い金属板、例えば、スチール鋼板から形成されており、窓開口部の高さ方向に垂直に延びる長尺部材である。
ガイドレール3の側辺30の内面には、内部空間の開口側に位置して難燃性ないし不燃性の熱膨張耐火部材8が収容されている。熱膨張耐火部材8は、高さ方向に延びる長尺状の板体ないしシート体であり、熱膨張耐火部材8が設けられる部位には補強板材7は設けていない。窓開口部全閉状態において、火災時に熱膨張耐火部材8が所定温度以上に加熱されると、熱膨張耐火部材8は発泡・膨張し、側辺30の先端側部位と、ガイドレール3の内部空間に受け入れられているシャッターカーテン5(スラット50)の幅方向端部の室内側面部と、の間の空間を開口部全高に亘って閉塞し、ガイドレール3の内部空間を通る火の回りを防止してガイドレール3の防火性能を確保する。
図1に示すように、シャッターカーテン5は、所定高さを備え、開口部幅方向に延びる長尺板状のスラット50を、高さ方向に互いに回動可能に連結することで形成されている。シャッターカーテン5の上端は巻取シャフト4に連結されており、シャッターカーテン5の下端部位には座板51が設けてある。図2において、上側の座板51は窓開口部全開時、下側の座板51は窓開口部全閉時の高さ位置をそれぞれ示している。窓開口部全開時では、シャッターカーテン5は巻取シャフト4に巻き取られた状態にある。座板51の室外側に設けたストッパ519が開口部上方のまぐさ部519Aに当接する。窓開口部全閉時では、座板51の下端が下枠6の凹部600の底辺62に当接する。スラット50は、長さ方向両端部がガイドレール3の内部空間内まで延びるような幅寸法を有しており、シャッターカーテン5の昇降時及び窓開口部全閉時には、スラット50の幅方向両端部位は、ガイドレール3の内部空間内に受け入れられている。
図4、図5に示すように、座板51は、窓開口部の幅方向に延びる長尺状かつ垂直状の板状部510を備え、板状部510の上端には直上のスラット50の下端に係合する係合部511が一体形成され、板状部510の下端部位は室内側に湾曲されて当接部512が形成されている。当接部512は、板状部510に比べて肉厚であり、上面5120及び下面5121を備えている。
座板51の板状部510の室内側面部5100の下半部には、板状部510の幅方向に延びる室内側片513が形成されている。室内側片513は、室内側面部5100から室内側へ向かって水平状に延びる第1片5130と、第1片5130の先端から垂下する第2片5131と、から側面視L形状を備えている。第2片5131の下端は室内側片513の他の部位よりも肉厚であり、全体的に曲面状の周面を備えている。室内側片513の長さ方向(板状部510の幅方向)両端部位は、ガイドレール3の内部空間内に受け入れられるように切り欠かれており、第1片5130より小さい突出寸法を備えた短寸の片5132となっている。すなわち、図5において片5132の端部側はガイドレール3の内部空間内に位置する。
板状部510の室内側面部5100には、室内側片513の下方に位置して、ポケット部が形成されており、ポケット部には、難燃性ないし不燃性の熱膨張耐火部材9が収容されている。熱膨張耐火部材9は、所定の板厚を備え、座板51の長さ方向(開口幅方向)に延びる長尺状の板体ないしシート体である。熱膨張耐火部材9は、例えば、温度が150℃〜250℃の温度に加熱されることで発泡して膨張する部材である。膨張耐火部材12としては、例えば、積水化学工業株式会社のフィブロック(登録商標)を用いることができる。
図示の態様では、ポケット部は、下端の当接部512の直上に位置して形成されている。より具体的には、ポケット部は、板状部510の室内側面部5100から室内側へ突成された側面視L形状の上側片514と、当接部512の上面5120から立ち上がり状に突成された下側片515と、の間の空間から形成されている。上側片514は、室内側片513の第2片5131の下端よりも下方に位置している。図示の態様では、図5に示すように、ポケット部は座板51(板状部510)の全長に亘って形成されており、熱膨張耐火部材9は座板51(板状部510)の全長と同じ長さを備えている。熱膨張耐火部材9の長さ方向両端部は、ガイドレール3の内部空間内まで延びている。
1つの態様では、座板51の長さ方向両端部において、上側片514及び下側片515を収容された熱膨張耐火部材9側に潰すことで、熱膨張耐火部材9の長さ方向の移動を規制している。これに加えて、あるいは、代えて、熱膨張耐火部材9を上側片514と下側片515間に位置する室内側面部5100に粘着剤ないし接着剤等を用いて接着し、あるいは、螺子やリベットで固着してもよい。また、熱膨張耐火部材9は、ポケット部から離脱しないような態様で収容されていれば、ポケット部に対して固定ないし接着しなくてもよい。また、熱膨張耐火部材9を、ポケット部を形成せずに、室内側面部5100の下方部位に直接接着したり固定したりしてもよい。
熱膨張耐火部材9の配置としては、幾つかの態様が考えられる。上述のように、図示の態様では、熱膨張耐火部材9は座板51の略全長に亘って設けてある(図5参照)が、熱膨張耐火部材9は、必ずしも座板51の略全長に対応する長さを備えていなくてもよく、1つの態様では、熱膨張耐火部材9は、座板51の長さ方向において、座板51の面部に設けられた樹脂製要素に対応する領域を含むように設けられる。樹脂製要素としては、座板51の室外側面部に設けられたストッパ519、室内側面部に設けられた施錠装置の要素(例えば、樹脂製の操作レバー518、施錠装置の樹脂カバー520)が例示される。樹脂製要素は、座板51を形成するアルミよりも容易に溶融して着火するおそれがある。図示の態様では、座板51の板状部510の長さ方向の両端側に位置してストッパ519(少なくとも一部が樹脂から形成されている)が設けてあり、熱膨張耐火部材9は、座板51の長さ方向両端部に位置し、かつ、ストッパ519の下方に対応する部位を含むように設けられる。あるいは、座板の長さ方向中間部位に樹脂製要素(樹脂製の操作レバー518、施錠装置の樹脂カバー520等)が設けられているような場合には、熱膨張耐火部材は、かかる部材の下方に対応する部位を含むように設けてもよい。
板状部510の室内側面部5100には、室内側片513の上方に位置して、座板51(板状部510)の長さ方向に亘って水平状に延出するラッチバー収容部516が形成されており、2本のラッチバー517がラッチバー収容部516内に長さ方向に移動可能に収容されている。ラッチバー517は、図示しないバネ材で互いに離間する方向(座板51の長さ方向両端部から突出する方向)に付勢されており、操作レバー518の回動操作で互いに接近する方向に移動する。開口部全閉状態に、ラッチバー517の先端がガイドレール3内の下方部位に設けたラッチ掛り517A(図3参照)の下方に突出することで、シャッターカーテン5の持ち上げを防止している。座板51の長さ方向両端から突出したラッチバー517の先端は、操作レバー518の回動操作でラッチバー517を互いに接近する方向に移動させることで、突出姿勢から退避姿勢となって解錠される。
板状部510の室外側面部5101には、幅方向両端側かつガイドレール3の外側に位置して、ストッパ519が設けてあり、開口部開放時にストッパ519の水平状の上面が開口部上方のまぐさ部519Aに当接する。ストッパ519の上面は、室内側片513の上面よりも上方に位置しており、ラッチバー収容部516の下端と略同じ高さに位置している。ストッパ519の下端部位は、室内側片513の上面と略同じ高さに位置している。
窓シャッターの下枠6は、開口部の幅方向に水平状に延びる長尺枠体であって、窓開口部の全幅を越えてガイドレール下地枠2及びガイドレール3の下方にまで延びている。図6に示すように、下枠6は、水切り面を形成する上辺60を備えた中空状の室内側部位と、中空状の室内側部位に対して室外側に形成された凹部600と、を有している。凹部600は、シャッターカーテン5の昇降経路の直下に位置しており、窓開口部の全幅を越えてガイドレール3の下方にまで達している。凹部600には、窓開口部全閉状態においてシャッターカーテン5の下端の座板51の下方部位が受け入れられる。
より具体的には、下枠6は、室外側に向かって緩やかに下向き傾斜状に延びる上辺60と、上辺60の先端から垂下する室内側垂直辺61と、室内側垂直辺61の下端から室外側に向かって緩やかに下向き傾斜状に延びる底辺62と、底辺62の室外側先端から垂直状に立ち上がる室外側垂直辺63と、室内側垂直辺61の下端から室内側に向かって水平状に延びる下辺64と、上辺60及び下辺64の室内側端部を連結する後辺65と、後辺65から室内側へ延出形成した装着片66と、を備えている。
室内側垂直辺61と室外側垂直辺63との間の空間の上方は開放状となっており、室外側垂直辺63と、室内側垂直辺61と、底辺62と、から凹部600が形成されている。上辺60、室内側垂直辺61、下辺64、後辺65から中空状の室内側部位が形成されている。室外側垂直辺63の立ち上がり寸法は、室内側垂直辺61の立ち上がり寸法よりも大きく、すなわち、室内側中空部の上辺60の高さ位置は、室外側垂直辺63の上端の高さ位置よりも低い位置にある。図2に示すように、ガイドレール下地枠2及びガイドレール3の下端は、室外側垂直辺63の上端よりも下方に延びており、上辺60にまで達している。図2に示すように、下枠6は、装着片66を螺子S1で窓装置の枠に固定すると共に、連結板材67、螺子S2を介してガイドレール下地枠2の下端部位に連結されている。なお、下枠6の固定手段は限定されず、例えば、下枠の収まりによっては、外壁に螺子で固定してもよい。
下枠6には、アルミ型材から形成されている下枠6の耐火性能を向上させるための補強板材10を設けてもよい(図6に点線で示す)。補強板材10は、アルミニウムよりも融点が高い金属板、例えば、スチール鋼板から形成されている。1つの態様では、補強板材10は、下枠6の長さ方向(開口幅方向)に亘って、間隔を存して複数個配置されている。補強板材10は、下枠6の底辺62、下辺64の下面に沿って下枠6の見込方向(室内外方向)に水平に延びる水平辺100と、水平辺100の室外側端部から下枠6の室外側垂直辺63に沿って立ち上がり状に垂直に延び、室外側垂直辺の室内側に位置する室外側垂直辺101と、水平辺100の室内側端部から下枠6の後辺65に沿って立ち上がり状に延びる室内側垂直辺102と、からなる。底辺62の室外側端部には、補強板材10の室外側垂直辺101を挿通させる切り欠きが形成されている。
座板51の下方部位は窓開口部全閉時には、下枠6に形成された凹部600内に受け入れられている。より具体的には、図7に示すように、窓開口部全閉状態では、座板51の板状部510において、室内側片513よりも下方の部位は凹部600内に延びている。座板51の下方部位は凹部600内に受け入れられているので、座板51の下端と凹部600の底面との間に隙間が形成されていても、室内側を直線的に連通する空間は形成されない。
下枠6の室外側垂直辺63の上端は、ほぼ室内側片513の水平状の第1片5130の高さにまで延びている。したがって、座板51の板状部510において、室内側片513の第1片5130の基部から下方部位の室外側には、下枠6の室外側垂直辺63が位置することになり、座板51の板状部510の下方部位(第1片5130の基部より下方に位置する部位)は、「室外空間に面しない部位」となっている。ここで、座板51の板状部510の下方部位(第1片5130の基部より下方に位置する部位)は、上側部と下側部(熱膨張耐火部材9が装着される部位)とからなる。図示の態様では、上側片514より上側の部位が上側部、上側片514より下側の部位が下側部である。下側部は、室内側片513の第2片5131の下端より下方に位置している。
窓開口部全閉状態では、座板51の下端の当接部512は下枠6の底辺62に当接ないし近接しており、下枠6の室内側垂直辺61の室外側には、凹部600に受け入れられた座板51の板状部510の下方部位の下側部が位置しており、下枠6の室内側垂直辺61は、「室外空間に面しない部位」となっている。
座板51の板状部510の下方部位(第1片5130の基部より下方に位置する部位)の下側部は、下枠6の室内側垂直辺61に対向している。座板51の板状部510の下方部位の下側部と、下枠6の室内側垂直辺61と、の間には間隙が形成されており、座板51の板状部510の下方部位の室内側面部5100には当該間隙に面するように熱膨張耐火部材9が設けてある。なお、凹部600内に受け入れられた座板51が風圧等で室内側に寄った時には、座板51の下端で室内側に湾曲形成された当接部512が下枠6の室内側垂直辺61の下端に当接するので、上記間隙は維持される。
座板51の板状部510の下方部位の下側部と、下枠6の室内側垂直辺61と、の間に形成された上記間隙は、座板51の板状部510の下方部位(第1片5130の基部より下方に位置する部位)と、室内側片513(水平状の第1片5130+垂直状の第2辺5131)と、で囲まれる空間に連通している。
窓開口部全閉状態では、座板51の板状部510の下端が凹部600の底面に当接ないし近接した状態であり、室内側片513の第2片5131の下端は下枠6の上辺60から離間している(図7参照)。このように構成することで、座板51の下端の当接部512が下枠6の凹部600の底辺62に達するまで深く下降することができ、上記間隙を有効に形成することができる。また、室内側片513の第2片5131の下端が下枠6の上辺60(水切り面)に当接することがないので、窓開口部開放状態では外部に露出する水切り面に疵が付くことを防止し、意匠性の向上を図ることができる。さらに、第2片5131の下端と上辺60との十分な間隔及び第2片5131の下端の曲面状の周面とが相俟って、シャッターカーテン5の上げ下ろし操作に用いられる操作ロープ521(図5では、巻回された状態を示す)の挟み込みによる切断を防止することができる。
本実施形態では、座板51の室外空間に面しない部位と下枠6の室外空間に面しない部位との間に間隙が形成されており、かかる間隙は、室外側で発生した火災の熱の影響を比較的に受けにくい室外空間に面しない部位によって形成されているため、火災時にかかる間隙が維持され(仮に間隙を形成する部材が溶融したような場合には、間隙が大きくなって熱膨張耐火部材9で閉塞することが困難になり得る)、その維持された間隙を膨張した熱膨張耐火部材9が良好に閉塞する。より具体的には、窓開口部全閉状態において、火災が発生して、熱膨張耐火部材9が所定温度以上に加熱されると、熱膨張耐火部材9は発泡・膨張して肉厚の状態となり、図8に示すように、ポケット部からはみ出すように膨張して、座板51の下方部位の室内側部位と下枠6の室内側垂直辺61との間の空間、座板51の室内側片513と下枠6の上辺60との間の空間を開口部全幅に亘って閉塞して防火性能を発揮し、凹部600を通じて火炎が回り込むことを防止する。また、仮に、溶融したストッパ519の樹脂要素が凹部600内に落下して、着火したとしても、凹部600を通じてかかる火炎が回り込むことを防止して下枠6の防火性能を確保する。
より具体的には、図7に示すように、窓開口部全閉状態では、座板51の下方部位の下側部に設けた熱膨張耐火部材9と下枠6の室内側垂直辺61が対向すると共に、これらの間に隙間(幅狭の下側空間)が形成されている。さらに、この隙間の上側に隣接して、座板51の下方部の上側部と、室内側片513の第1片5130及び第2片5131とで囲まれた空間(幅広の上側空間)が形成されている。窓開口部全閉状態において、熱膨張耐火部材9の露出部位(熱膨張耐火部材9の上下端は、上側片514、下側片515によって覆われている)は、下枠6の室内側垂直辺61に対向している。熱膨張耐火部材9の露出部位は、前記下側空間と前記上側空間とからなる空間の奥(下方かつ室外側)に位置しており、熱膨張耐火部材9は所定温度以上に加熱されると、上側片514と下側片515の間の空間から膨らんで、前記下側空間を塞ぎ、さらに、上側に膨らんで前記上側空間を塞ぎ、さらに、室内側片513の第2片5131の下端と上辺60との間の隙間を塞ぎ、図8に示すように、下枠6の室外空間に面しない部位と座板51の室外空間に面しない部位との間の空間を塞ぐ。
3 ガイドレール
5 シャッターカーテン
51 座板
510 板状部
5100 室内側面部
512 当接部
513 室内側片
6 下枠
60 上辺
61 室内側垂直辺
62 底辺
63 室外側垂直辺
600 凹部
9 熱膨張耐火部材

Claims (5)

  1. シャッターカーテンの幅方向両端部がガイドレールに案内されて降下し、シャッターカーテンの下端の座板が建物外壁に対して持ち出し状に設けられた下枠に近接ないし接触して窓開口部を閉鎖する窓シャッター装置において、
    前記下枠は、上側が開放状であり、室外側面部と、室内側面部と、底面とからなる凹部と、当該凹部の室内側の水切り面とを備えており、
    前記座板は、窓開口部全閉状態で前記凹部内に位置する下方部位と、前記下方部位の上方に位置して当該座板の室内側面部に形成された室内側片とを備え、前記室内側片は、前記座板の室内側面部から水平状に延び、先端側部位が前記下枠の水切り面と対向する第1片と、第1片の先端から前記下枠の水切り面に向かって垂下する第2片とからなり、
    窓開口部全閉状態において、前記下枠の前記凹部内に位置する前記下方部位及び前記室内側片が座板の室外空間に面しない部位となっており、前記座板の前記下方部位の室内側に位置する凹部の室内側面部及び水切り面が下枠の室外空間に面しない部位となっており、前記下枠の前記室外空間に面しない部位と前記座板の前記室外空間に面しない部位との間に隙間が形成されており、
    窓開口部全閉状態において、前記座板の前記室外空間に面しない部位と、前記下枠の前記室外空間に面しない部位とは、互いに対向する面を備えており、前記互いに対向する面の少なくともいずれか一方の面の少なくとも一部には、火災時の熱で膨張する熱膨張耐火部材が設けてあり、
    窓開口部全閉状態で前記熱膨張耐火部材が膨張することで、前記下方部位と前記凹部の室内側面部との間の下側空間、及び、前記下側空間の上側に隣接して、前記座板の室内側面部と前記室内側片の第1片及び第2片とで囲まれた上側空間を閉塞する、窓シャッター装置。
  2. 前記熱膨張耐火部材は、前記座板の前記下方部位の室内側面部に設けてある、請求項1に記載の窓シャッター装置。
  3. 窓開口部全閉状態では、前記下方部位の下端が前記凹部の底面に当接ないし近接しており、前記室内側片の前記第2片の先端は下枠の前記水切り面から離間している、請求項1、2いずれか1項に記載の窓シャッター装置。
  4. 窓開口部全閉状態で前記熱膨張耐火部材が膨張することで、前記第2片の先端と前記水切り面との隙間が閉塞される、請求項3に記載の窓シャッター装置。
  5. シャッターカーテンの幅方向両端部がガイドレールに案内されて降下し、シャッターカーテンの下端のアルミ製の座板が建物外壁に対して持ち出し状に設けられたアルミ製の下枠に近接ないし接触して窓開口部を閉鎖する窓シャッター装置において、
    窓開口部全閉状態において、前記下枠は室外空間に面しない部位を備えており、前記座板は室外空間に面しない部位を備えており、前記下枠の前記室外空間に面しない部位と前記座板の前記室外空間に面しない部位との間に隙間が形成されており、
    窓開口部全閉状態において、前記座板の前記室外空間に面しない部位と、前記下枠の前記室外空間に面しない部位とは、互いに対向する面を備えており、前記互いに対向する面の少なくともいずれか一方の面の少なくとも一部には、火災時の熱で膨張する熱膨張耐火部材が設けてあり、
    前記熱膨張耐火部材は、前記互いに対向する面の少なくともいずれか一方の面の少なくとも一部に一体形成されたポケット部に収容されており、前記ポケット部は、当該熱膨張耐火部材の面部の幅よりも小さい開口を備え、当該熱膨張耐火部材の端縁を受け入れるように構成されている、窓シャッター装置。
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