JP6001307B2 - 開閉窓 - Google Patents

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JP6001307B2
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雅樹 平井
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Description

本発明は、窓枠に開閉可能に取付けられている障子が、火災発生時等に下降して、ロックが外れ、障子が開いたり脱落したりするのを防止しうるようにした開閉窓に関する。
合成樹脂製の窓框にガラスを嵌め込んでなる障子を、合成樹脂製の窓枠に開閉可能に取付けた樹脂製の開閉窓においては、火災発生時において、窓の内外から迫る火炎による延焼や類焼をいかに防止するかが課題となっている。
すなわち、合成樹脂製の窓枠や窓框が、火炎または輻射熱により加熱されると、それらが軟化または炭化して、窓框を窓枠に開閉可能に枢着しているヒンジの取付部が変形し、障子が窓枠に対して下降することがある。このようになると、ヒンジの反対側の戸先において、障子を窓枠にロックしているロック装置の機能が失われ、障子が開いたり脱落したりして、類焼する恐れが大きくなる。
このような課題に鑑み、合成樹脂製の窓枠の中空部内に、セメント組成物よりなる耐火性のモルタル等を充填して硬化させ、熱変形を起こしにくい窓枠としたものがある(特許文献1参照)。
また、方形枠状の窓框を構成する框材の内部に、金属補強材を設けるとともに、コーナー部において隣接する金属補強材同士を、コーナー金具により連結し、窓枠の上枠に設けた金属補強材に受け金具を取付け、窓框の上部に設けた支持金具を上記受け金具に差し込むことにより、窓框が軟化した際に障子を吊り下げて支持するようにしたものもある(特許文献2参照)。
特開2011−12496号公報 特許第4229286号公報
上記特許文献1に記載のもののように、窓枠の中空部内にモルタル等を充填すると、窓枠の製造コストが大となるだけでなく、その質量が増大するので、建物の躯体に窓枠を取付ける際の作業性が悪くなる。
特許文献2に記載の樹脂製窓においては、窓框の上部に設けた支持金具を、窓枠の上枠に設けた受け金具に差し込み、窓框が軟化した際に障子を吊り下げて、障子が下降及び脱落するのを防止するものであり、障子の開きを防止する対策は講じられていない。
そのため、上述したように、ヒンジの取付部が熱により変形して、障子を窓枠にロックしているロック装置の機能が失われた際に、障子が開いて類焼する恐れがある。
また、障子の脱落防止用の各部材の構造が複雑であるので、各部材を、既設の開閉窓に後から簡単に取付けることができないという問題もある。
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたもので、構造が簡単で安価であるとともに、後付け可能な手段により、火災時等における障子の下降、脱落及び開きを防止しうるようにした開閉窓を提供することを目的としている。
本発明によると、上記課題は、次の各項のようにして解決される。
(1)建物の躯体開口部に設けた窓枠と、この窓枠内に設けた開き戸式の障子と、この障子の窓框を構成する戸先側の縦框における、これと対向する縦枠との対向面に突設され、窓框に設けた操作手段に連係されて上下方向に移動するロックピンと、前記縦枠における前記縦框との対向面に、前記ロックピンと対向するようにして取付けられ、前記ロックピンが進入可能なピン進入溝、およびピン進入溝の奥部と連続する上向きの係合溝を有するロックプレートとを備え、前記操作手段をロック位置に操作したとき前記ロックピンが前記ピン進入溝を介して上方に移動し、前記係合溝に進入することにより、前記障子が開くのを阻止しうるようにした開閉窓において、
前記縦框と縦枠における相互の対向面のいずれか一方に、係止ピンを突設するとともに、他方の対向面に、前記障子を閉戸したとき前記係止ピンが進入可能な上下方向を向く係止溝を有する下降防止プレートを取付け、ロック状態において前記障子が下降したとき、障子と共に下降する前記係止ピンの下端が前記下降防止プレートの係止溝の下縁に当接するか、または障子と共に下降する下降防止プレートの係止溝の上縁が係止ピンの上端に当接することにより、前記ロックピンが係合溝より離脱するのを阻止するようにする。
このような構成とすると、火災時等に窓の内外から窓枠や窓框が火炎により加熱されて、ヒンジの取付部が軟化し、ロック状態にある障子が窓枠に対し下降すると、係止ピンの下端が下降防止プレートの係止溝の下縁に当接するか、または下降防止プレートの係止溝の上縁が係止ピンの上端に当接することにより、障子は所定位置より下降するのが防止されて、ロックピンが係合溝より離脱するのが阻止される。従って、障子が脱落したり、ロック機能が失われて開かれたりすることはなく、火災発生時等において開閉窓の内外から迫る火炎により類焼する恐れがなくなる。
また、係止ピンと下降防止プレートよりなる構成の簡単な手段により、障子の下降や脱落、及び開くのを防止しうるので、安価な開閉窓を提供することができる。
(2)上記(1)項において、係止溝における係止ピンが進入する側の開口部に、係止溝の下縁と連続する上向きの突部または係止溝の上縁と連続する下向きの突部を突設し、係止溝の下縁または上縁に当接した係止ピンが係止溝より離脱するのを防止しうるようにする。
このような構成とすると、ロックピンが係合溝の下端よりも下降して、障子が開こうとすると、係止ピンが、係止溝の下縁と連続する上向きの突部または係止溝の上縁と連続する下向きの突部と当接するので、障子が開くのが確実に防止される。
(3)上記(2)項において、係止ピンと下降防止プレートとを、それぞれ、ロックプレートまたはロックピンと近接する位置に設ける。
このような構成とすると、障子が下降した際において、ロックプレートの係合溝からロックピンが離脱するのを確実に阻止することができる。
(4)上記(1)または(2)項において、ロックプレートにおけるピン進入溝および係合溝の奥部に、係止溝を、前記ピン挿入溝及び係合溝と連続するようにして設けることにより、ロックプレートを下降防止プレートとして共用する。
このような構成とすると、別部材としての下降防止プレートが不要となるので、部品点数及びコストを削減することができる。
(5)上記(1)〜(4)項のいずれかにおいて、係止ピンを、その軸部より大径の頭部を有する有頭係止ピンとし、頭部が係止溝の縁部の裏面に係合するようにする。
このような構成とすると、火災発生時等おいて、窓框や窓枠が軟化しても、窓框の外側面と窓枠の内側面との対向面間に隙間が発生しにくくなる。
(6)上記(1)〜(5)項のいずれかにおいて、係止ピン及び下降防止プレートを、外側から螺挿したねじにより、窓枠または窓框に取付ける。
このような構成とすると、係止ピン及び下降防止プレートを、既設の開閉窓の窓枠及び窓框に簡単に後付けしうるので、既設の開閉窓にも安価に防火対策を講じることができる。
(7)建物の躯体開口部に設けた窓枠と、この窓枠内に設けた開き戸式の障子と、この障子をロックするロック装置とを備える開閉窓において、
前記障子の窓框を構成する戸先側の縦框と、この縦框と対向する縦枠との両者における相互の対向面のいずれか一方に、係止ピンを突設するとともに、他方の対向面に、前記障子を閉戸したとき前記係止ピンが進入可能な上下方向を向く係止溝を有する下降防止プレートを取付け、ロック状態において前記障子が所定位置まで下降したとき、障子と共に下降する前記係止ピンの下端が前記下降防止プレートの係止溝の下縁に当接するか、または障子と共に下降する下降防止プレートの係止溝の上縁が係止ピンの上端に当接することにより、前記障子が所定位置より下降するのを阻止するようにし、かつ係止溝における係止ピンが進入する側の開口部に、係止溝の下縁と連続する上向きの突部または係止溝の上縁と連続する下向きの突部を突設し、係止溝の下縁または上縁に当接した係止ピンが係止溝より離脱するのを防止しうるようにする。
このような構成とすると、火災時等に窓の内外から窓枠や窓框が火炎により加熱されて、ロック状態にある障子が窓枠に対し下降すると、係止ピンの下端が下降防止プレートの係止溝の下縁に当接するか、または下降防止プレートの係止溝の上縁が係止ピンの上端に当接することにより、障子は所定位置より下降するのが防止される。また障子が開こうとすると、係止ピンが、係止溝の下縁と連続する上向きの突部または係止溝の上縁と連続する下向きの突部と当接するので、障子が開くのが確実に防止される。
従って、障子が脱落したり、ロック機能が失われて開かれたりすることはなく、火災発生時等において開閉窓の内外から迫る火炎により類焼する恐れがなくなる。
また、係止ピンと下降防止プレートよりなる構成の簡単な手段により、障子の下降を防止しうるので、安価な開閉窓を提供することができる。
本発明によれば、構造が簡単で安価な手段により、火災時等における障子の下降、脱落及び開きを防止しうるようにした開閉窓を提供することができる。
本発明の第1の実施形態を備える開閉窓を、室内側より見た正面図である。 図1のII−II線拡大横断平面図である。 窓枠の縦枠と窓框の縦框におけるロック部の拡大分解斜視図である。 図2のIV−IV線拡大縦断側面図である。 同じく、障子が下がったときの図2と同部位の縦断側面図である。 図4のVI−VI線拡大縦断面図である。 図5のVII−VII線拡大縦断面図である。 本発明の第2の実施形態を示す図3と同部位の分解斜視図である。 同じく、第3の実施形態を示す図4と同部位の縦断側面図である。 同じく、障子が下がったときの縦断側面図である。
以下、本発明の実施形態を、図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の第1の実施形態の開閉窓を、室内側より見た正面図、図2は、図1のII−II線拡大横断平面図で、この開閉窓は、建物の躯体1の開口部に取付けられた方形枠状の窓枠2と、この窓枠2に取付けられた室外側(図2の紙面上方)に開く障子3とを備えている。なお、以下において、開閉窓の前後は、室内側を前、室外側を後として説明する。
窓枠2は、塩化ビニル樹脂等の合成樹脂により成形された上枠4、下枠5、及び左右の縦枠6、6よりなり、それらに形成された長手方向の内部空間7内には、金属製の補強部材8が挿入されている。
障子3は、塩化ビニル樹脂等の合成樹脂により成形された上框9、下框10及び左右の縦框11、11よりなる方形枠状の窓框12と、この窓框12内に、内外のシール材13、14を介して水密的に嵌め込まれた内外二重の窓ガラス15、16とを備えている。上框9、下框10及び左右の縦框11に形成された長手方向の内部空間17には、金属製の補強部材18が挿入されている。
窓枠2の室内側寄りの内面には、窓框12における室内側の外周部が、シール部材19を介して当接する内向突部6aが突設されている。
また、窓框12の室外側寄りの外面には、窓枠2における室外側の内周部が、シール部材19を介して当接する外向突部12aが突設されている。
障子3は、左側の縦框11における室外側寄りの側面を、窓枠2における左側の縦枠6の室外側の外面に、上下1対のヒンジ20、20をもって取付けることにより、室外側に開きうるようになっている。
図3にも示すように、窓框12における戸先側の縦框11の外側面のほぼ中央部には、開口部の対向面に互いに対向する上下方向の内向き突条21、21を突設することにより、開口部の内外方向の幅が奥部より小とした、外側方に開口する上下方向の凹部22が形成されている。この凹部22内には、アルミニウムまたはその合金よりなる上下方向を向くスライドプレート23が、その前後両面に互いに背向するように設けた凹条24、24を、上記両内向き突条21に摺動自在に嵌合して収容されている。なお、スライドプレート23の上下寸法を、縦框11のそれよりも所要寸法短寸として、スライドプレート23は上下方向に移動しうるようにしてある。
スライドプレート23と縦框11の外側面同士は、同一面に整合するようにしてある。
スライドプレート23は、戸先側の縦框11の前面に装着されたハンドル25(図1、図2参照)に、図示しない連係機構をもって連係され、ハンドル25を下向きのロック位置に回動操作したとき、スライドプレート23は上方に、同じく上向きのロック解除位置に回動操作したとき、下方に移動するようになっている。なお、スライドプレート23とハンドル25との連係機構は、本発明とは直接関係せず、また公知の機構であるので、その具体的な構成については省略する。
スライドプレート23の外側面の上下両端部には、拡径頭部26aを有する有頭ねじ26と、それに回転自在に嵌合された円筒形の軸部27とからなる有頭ロックピン28が、有頭ねじ26をスライドプレート23に螺合することにより、軸部27が回転しうるようにして取り付けられている。また、この有頭ロックピン28と対向する縦枠6の内側面には、有頭ロックピン28が係脱可能なロックプレート29が取り付けられている。このロックプレート29と、上記スライドプレート23及び有頭ロックピン28により、障子3のロック装置を構成している。
なお、上下の有頭ロックピン28及びロックプレート29は、同一形状であるので、上方のものについてのみ図示し、下方のものは図示を省略する。
ロックプレート29は、図4にも示すように、上部水平片29a、下部水平片29b、前片29c、後片29d、及び縦框11と対向する側の側片29eよりなる、外側面(縦枠6側)が開放された概ね縦長のケース状をなし、上部水平片29aと下部水平片29bとの縦枠6側の端縁には、それぞれ上方と下方を向くL字状の取付片30、30が、また、前片29cにおける縦枠6側の端縁には、室内側を向く取付片31が連設されている。
上下の取付片30は、縦枠6の内側面に上下方向に向かって形成されたあり溝状の凹溝32の奥面にねじ33により固定され、取付片31は、縦枠6の内側面の中央部にねじ33により固定されている。なお、各取付片30、31に形成されたねじ33の挿通孔は、上下方向を向く長孔34とされ、ロックプレート29の上下の取付位置を調整しうるようになっている。
ロックプレート29の下部には、前片29cの下半部と側片29eの下部を切り欠くことにより、有頭ロックピン28が進入可能な室外側が開放されたピン進入溝35が形成されている。
また、ピン進入溝35の上方において、側片29eには、側面視下向きU字状の係合溝36が、ピン進入溝35と連続するようにして形成されている。係合溝36の溝幅は、有頭ロックピン28の軸部27が上下方向に摺動しうるように、その外径と同等もしくは僅かに大とされている。図4は、障子3を閉めた状態で、ハンドル25をロック位置に回動操作したときの状態を示すもので、ハンドル25の操作と連動して、スライドプレート23及びそれに取付けた有頭ロックピン28が上方に移動することにより、有頭ロックピン28の軸部27が、ピン進入溝35を介してロックプレート29の係合溝36内を上方に向かって摺動する。これにより、障子3の開き方向への移動が阻止されて、障子3が窓枠2にロックされる。
ロックプレート29の上方かつ縦枠6の室内側寄りの内側面には、正面視外向きコ字状をなす障子3の下降防止プレート37が、その上下の側縁より上方と下方に延出する取付片37a、37aを、縦枠6の内側面に、ねじ33をもって固定することにより、取り付けられている。なお、両取付片37aに形成されたねじ33の挿通孔は、上下方向を向く長孔34とされ、下降防止プレート37の上下の取付位置を調整しうるようになっている。
下降防止プレート37は、耐熱性の金属、例えばステンレス鋼により形成され、その側片37bには、後記する有頭係止ピン40が入り込む室外側が開口された側面視コ字状の係止溝38が形成されている。この係止溝38における室外側の開口部の下縁には、上向きの突部39が突設されている。なお、下降防止プレート37を上下反転させて、左右勝手違いとしても使用しうるように、開口部の上縁にも下向きの突部39を突設してあるが、左右勝手違いとして使用しないときには、上部の突部39は省略してもよい。
縦框11における下降防止プレート37と対向する外側面には、耐熱金属製の有頭係止ピン40が、図2に示すように、補強部材18まで達する長寸の皿ねじ41により固定されている。図4に示すように、有頭係止ピン40の軸部40aは、障子3を締めてロックした際に、下降防止プレート37における係止溝38の上下方向の中間部まで進入するようにしてある。また、このとき、拡径頭部40bは、側片37bの裏面と近接するようになっている。なお、この際の有頭係止ピン40と有頭ロックピン28との位置関係は、有頭係止ピン40の軸部40aが係止溝38の下縁と当接する位置まで下降しても、有頭ロックピン28の軸部27は、ロックプレート29の係合溝36の下端よりも上方に位置し、係合溝36より後方に離脱しないようにしてある(図5参照)。
上記第1の実施形態の開閉窓において、火災時等に窓の内外から合成樹脂製の窓枠2や窓框12が火炎により加熱されて、ヒンジ20の取付部が軟化し、ロック状態にある障子3が窓枠2に対し下降すると、図4及び図6に示すように、下降防止プレート37における係止溝38の上下方向の中間部に位置している有頭係止ピン40が、障子3と共に下降することにより、図5及び図7に示すように、軸部40aの下端が係止溝38の下縁と当接する。これにより、障子3はそれ以上下降するのが阻止され、かつ上述したように、有頭ロックピン28の軸部27は、ロックプレート29の係合溝36の下端よりも上方に位置しているので、障子3のロック機能が失われて開かれることはなく、従って窓の内外から迫る火炎により類焼する恐れがなくなる。
また、万一、アルミニウムよりなるスライドプレート23が熱により溶融し、有頭ロックピン28が係合溝36の下端よりも下降すると、ロックが外れる恐れがあるが、係止溝38の室外側の開口部の下縁には、上向きの突部39が突設されているので、障子3が開こうとすると、有頭係止ピン40の軸部40aが、図5の矢印方向に移動して突部39と当接するので、障子3が開くのが防止される。
図8は、本発明の第2の実施形態を示すもので、この実施形態では、上記第1の実施形態とは反対に、縦框11側に下降防止プレート37を、縦枠6側に有頭係止ピン40を設けたものである。この実施形態では、障子3が沈降した際に、上記第1の実施形態とは反対に、有頭係止ピン40の軸部40aの上端が、下降防止プレート37の係止溝38の上縁に当接することにより、障子3の下降が阻止される。
また、有頭係止ピン40の軸部40aが、係止溝38の開口部の上縁の下向きの突部39に当接することにより、障子3が開くのが防止される。
図9及び図10は、本発明の第3の実施形態を示す。
この実施形態においては、ロックプレートを下降防止プレートとしても共用しうるようにしたもので、上記実施形態のロックプレート29よりも前後寸法を大としたロックプレート42の前半部が、下降防止プレートとしての機能を有するようにしてある。
すなわち、ロックプレート42の後半部に、上記実施形態と同様のピン進入溝35と係合溝36を形成するとともに、ロックプレート42の側片42aの前半部に、ピン進入溝35及び係合溝36と連続する、有頭係止ピン40が進入する側面視コ字状の係止溝38を設けてある。係止溝38の開口部の下縁には、上向きの突部43が上向きに突設されている。
有頭係止ピン40は、有頭ロックピン28と接近するようにして、縦框11の外側面に設けてある。
この第3の実施形態のようにすると、上記第1の実施形態のような、別部材としての下降防止プレート37が不要となるので、部品点数及びコストを削減することができる。
障子3がロック状態にあるときには、図9に示すように、有頭ロックピン28は、係合溝36の上端付近に位置するとともに、有頭係止ピン40は、係止溝38の上下方向の中間部に位置している。この状態において、障子3が窓枠2に対し下降すると、図10に示すように、有頭係止ピン40の軸部40aの下端が、係止溝38の下縁に当接することにより、障子3のそれ以上の下降が阻止され、かつ有頭ロックピン28の軸部27は、ロックプレート42の係合溝36の下端よりも上方に位置しているので、障子3が開くのが防止される。
また、軸部27が係合溝38の下端よりも下方に移動した状態で、障子3が開かれようとすると、上記実施形態と同様に、有頭係止ピン40の軸部40aが突部43と当接するので、上記実施形態と同様、障子3が開く恐れがない。
以上説明したように、上記のいずれの実施形態も、ヒンジ20と反対側の縦框11と縦枠6との対向面のいずれか一方に有頭係止ピン40を、同じく他方に、障子3の下降時に有頭係止ピン40が当接する係止溝38を有する下降防止プレート37を設けるだけの簡単な手段で、火災時等に障子3が下降して開くのを防止することができるので、安価で防火性の高い開閉窓を提供することができる。
また、下降防止プレート37及び有頭係止ピン40を、既設の開閉窓にも簡単に後付けしうるので、既設の開閉窓に対しても安価に防火対策を講じることができる。
本発明は、上述した室外側に開く開閉窓に限らず、室内側に開く開閉窓や、室外側に開く辷り出し開閉窓等にも適用することができる。
また、窓枠2及び窓框12が、アルミニウムまたはその合金等により形成されている開閉窓にも適用することができる。
1 躯体
2 窓枠
3 障子
4 上枠
5 下枠
6 縦枠
6a内向突部
7 内部空間
8 補強部材
9 上框
10 下框
11 縦框
12 窓框
12a外向突部
13 シール部材
14 シール部材
15 窓ガラス
16 窓ガラス
17 内部空間
18 補強部材
19 シール部材
20 ヒンジ
21 突条
22 凹部
23 スライドプレート
24 凹条
25 ハンドル(操作手段)
26 有頭ねじ
26a拡径頭部
27 軸部
28 有頭ロックピン
29 ロックプレート
29a上部水平片
29b下部水平片
29c前片
29d後片
29e側片
30 取付片
31 取付片
32 凹溝
33 ねじ
34 長孔
35 ピン進入溝
36 係合溝
37 下降防止プレート
37a取付片
37b側片
38 係止溝
39 突部
40 有頭係止ピン
40a軸部
40b拡径頭部
41 皿ねじ
42 ロックプレート
42a側片
43 突部

Claims (7)

  1. 建物の躯体開口部に設けた窓枠と、この窓枠内に設けた開き戸式の障子と、この障子の窓框を構成する戸先側の縦框における、これと対向する縦枠との対向面に突設され、窓框に設けた操作手段に連係されて上下方向に移動するロックピンと、前記縦枠における前記縦框との対向面に、前記ロックピンと対向するようにして取付けられ、前記ロックピンが進入可能なピン進入溝、およびピン進入溝の奥部と連続する上向きの係合溝を有するロックプレートとを備え、前記操作手段をロック位置に操作したとき前記ロックピンが前記ピン進入溝を介して上方に移動し、前記係合溝に進入することにより、前記障子が開くのを阻止しうるようにした開閉窓において、
    前記縦框と縦枠における相互の対向面のいずれか一方に、係止ピンを突設するとともに、他方の対向面に、前記障子を閉戸したとき前記係止ピンが進入可能な上下方向を向く係止溝を有する下降防止プレートを取付け、ロック状態において前記障子が下降したとき、障子と共に下降する前記係止ピンの下端が前記下降防止プレートの係止溝の下縁に当接するか、または障子と共に下降する下降防止プレートの係止溝の上縁が係止ピンの上端に当接することにより、前記ロックピンが係合溝より離脱するのを阻止するようにしたことを特徴とする開閉窓。
  2. 係止溝における係止ピンが進入する側の開口部に、係止溝の下縁と連続する上向きの突部または係止溝の上縁と連続する下向きの突部を突設し、係止溝の下縁または上縁に当接した係止ピンが係止溝より離脱するのを防止しうるようにしたことを特徴とする請求項1に記載の開閉窓。
  3. 係止ピンと下降防止プレートとを、それぞれ、ロックプレートまたはロックピンと近接する位置に設けたことを特徴とする請求項1または2に記載の開閉窓。
  4. ロックプレートにおけるピン進入溝および係合溝の奥部に、係止溝を、前記ピン挿入溝及び係合溝と連続するようにして設けることにより、ロックプレートを下降防止プレートとして共用したことを特徴とする請求項1または2に記載の開閉窓。
  5. 係止ピンを、その軸部より大径の頭部を有する有頭係止ピンとし、頭部が係止溝の縁部の裏面に係合するようにしたことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の開閉窓。
  6. 係止ピン及び下降防止プレートを、外側から螺挿したねじにより、窓枠または窓框に取付けたことを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の開閉窓。
  7. 建物の躯体開口部に設けた窓枠と、この窓枠内に設けた開き戸式の障子と、この障子をロックするロック装置とを備える開閉窓において、
    前記障子の窓框を構成する戸先側の縦框と、この縦框と対向する縦枠との両者における相互の対向面のいずれか一方に、係止ピンを突設するとともに、他方の対向面に、前記障子を閉戸したとき前記係止ピンが進入可能な上下方向を向く係止溝を有する下降防止プレートを取付け、ロック状態において前記障子が所定位置まで下降したとき、障子と共に下降する前記係止ピンの下端が前記下降防止プレートの係止溝の下縁に当接するか、または障子と共に下降する下降防止プレートの係止溝の上縁が係止ピンの上端に当接することにより、前記障子が所定位置より下降するのを阻止するようにし、かつ係止溝における係止ピンが進入する側の開口部に、係止溝の下縁と連続する上向きの突部または係止溝の上縁と連続する下向きの突部を突設し、係止溝の下縁または上縁に当接した係止ピンが係止溝より離脱するのを防止しうるようにしたことを特徴とする開閉窓。
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