JP7570980B2 - 開き窓 - Google Patents
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Description
このような課題は、縦すべり出し窓に限定されず、窓枠と障子とを連結部品で開閉自在に連結した各種の開き窓に共通するものである。
以下、本発明の第1実施形態を図1および図2に基づいて説明する。図1は、第1実施形態の開き窓である縦すべり出し窓1の縦断面図であり、図2は縦すべり出し窓1の横断面図である。
縦すべり出し窓1は、建物の開口に設置されるものであり、窓枠2と、窓枠2内に配置された障子3と、窓枠2を障子3に縦すべり出し式に開閉可能に連結した連結部品5(10A,10B)とを備えている。
障子3は、上框31、下框32、左右の縦框33とを枠組みして構成される框体30と、框体30で保持されるガラスパネル等の面材40とで構成されている。なお、本実施形態では、複層ガラスの面材40を用いているが、面材40は1枚のガラスでもよいし、3枚のガラスでもよい。
ここで、図1,2に示すX,Y,Z軸方向は互いに直交しており、X軸方向は左右の縦框33の見付け方向に沿っており、Y軸方向は上框31および下框32の見付け方向に沿っており、Z軸方向は縦すべり出し窓1の見込み方向に沿っている。
図1、2に示すように、上枠11は、室内上枠111と、室外上枠112と、断熱材113とを備えて構成され、下枠12は、室内下枠121と、室外下枠122と、断熱材123とを備えて構成され、縦枠13は、室内縦枠131と、室外縦枠132と、断熱材133とを備えて構成される。ここで、室内上枠111、室外上枠112、室内下枠121、室外下枠122、室内縦枠131、室外縦枠132は、それぞれアルミ押出形材で構成されている。
室内上枠111、室内下枠121、室内縦枠131には、見付け方向、つまり室内上枠111、室内下枠121ではY軸方向、室内縦枠131ではX軸方向に延出された戸当り部114、124、134が形成されている。戸当り部114、124、134の室外面には、障子3の室内面に当接するタイト材14が取り付けられている。なお、戸当り部124は、断面略矩形状の中空部とされ、戸当り部114、134は、断面略矩形状の中空部と、中空部から突出されてタイト材14を保持する保持片とを備えて構成されている。
室内下枠121は、断熱材123に連結する連結部125と、連結部125から室内側に延出されて戸当り部124に連結されたフラットな上面部127と、互いに近づく方向に突設された一対の係止片128とを有する。
室内縦枠131は、断熱材133に連結する連結部135と、連結部135から室内側に延出されて戸当り部134に連結されたフラットな側面部137と、互いに近づく方向に突設された一対の係止片138とを有する。
上枠11の係止片118および下枠12の係止片128には、上枠11を建物躯体に固定する図示略のアンカーが取り付けられる。
図1、2に示すように、上框31は、上框本体310と、室内側上框材311と、断熱材312とを備えて構成され、下框32は、下框本体320と、室内側下框材321と、断熱材322とを備えて構成され、縦框33は、縦框本体330と、室内側縦框材331と、断熱材332とを備えて構成される。このため、本実施形態では、障子3の框本体は、上框本体310、下框本体320、縦框本体330によって構成され、室内側框材は、室内側上框材311、室内側下框材321、室内側縦框材331によって構成される。
上框本体310は、上框材313と、室外保持片314とを備える。上框材313は、室外保持片314が係合される室外側係合部315と、室外側係合部315から室内側に延出された見込み面部316と、見込み面部316の室内側端部から見付け方向(Y軸方向)に延出されて面材40の室内側に配置される室内保持片317と、室内保持片317から室内側に延出された連結片部318とを備える。なお、見込み面部316の室内側端部から上方に突片が突出され、この突片にタイト材15に当接されている。
室外側係合部315にはビスホール34が形成されている。見込み面部316の上面には、サブタイト材35が取り付けられている。室外保持片314は、断面略L字状に形成された押縁材であり、室外側係合部315に係合されている。
断熱材312は、連結片部318および室内側上框材311の全長に渡って配置された長尺板状に形成されており、障子3の見込み方向に離れて配置されている。そして、室外側の断熱材312の上下両端は、連結片部318および室内側上框材311の室外側端部にかしめによって固定され、室内側の断熱材312の上下両端は、連結片部318および室内側上框材311の室外側端部にかしめによって固定されている。
このため、室内側上框材311は、面材40の面内方向つまり上框31における見付け方向であるY軸方向に沿って配置される2つの断熱材312で、上框本体310の連結片部318に連結されている。
なお、断熱材312は、かしめで固定される両端に対して中間部が折曲されており、断熱材312および断熱材312で連結される各部材によって、フラットな平面が構成されている。
室外側係合部325にはビスホール34が形成され、見込み面部326の下面にはサブタイト材35が取り付けられている。室外保持片324は、断面略L字状に形成された押縁材であり、室外側係合部325に係合されている。
見込み面部336の外周面つまり縦枠13に対向する側面には、サブタイト材35と、タイト材37が取り付けられている。室外保持片334は、断面略L字状に形成された押縁材であり、室外側係合部335に係合されている。
框体30内に配置される面材40と、下框本体320および縦框本体330との間にはセッティングブロック41、42が配置されている。これにより、面材40の下面および側面は、セッティングブロック41、42で位置決めされる。また、面材40の室内面と上框材313、下框材323、縦框材333との間、および、面材40の室外面と室外保持片314、324、334との間には、それぞれバックアップ材38およびシール材39が充填されている。
この際、面材40の室内側に配置されるバックアップ材38、シール材39は、室内保持片317、327、337、室外側の断熱材312、322、332、室内側上框材311、室内側下框材321、室内側縦框材331によって形成されるフラットな平面と、面材40との間に充填されている。また、シール材39の露出面は、室内側上框材311、室内側下框材321、室内側縦框材331の表面(見込み面)と、タイト材14および戸当り部114、124、134のタイト材14を保持する部分とは、面一とされており、障子3を閉じた際の縦すべり出し窓1の内観意匠を向上させている。
以上のように、上框本体310、下框本体320、縦框本体330は、室外保持片314、324、334と、見込み面部316、326、336と、室内保持片317、327、337とで構成される保持溝を有し、面材40は、バックアップ材38およびシール材39を介して前記保持溝に保持されている。そして、面材40の外周面(見込み方向に沿った面)は、前記保持溝の開口よりも保持溝内部側(見込み面部316、326、336側)に位置しており、仮にバックアップ材38、シール材39や断熱材312が火災などで溶融しても、面材40は上框本体310、下框本体320、縦框本体330つまり框本体で保持される。すなわち、面材40の上面は、上框材313、室外保持片314の下端よりも上方つまり見込み面部316側に位置しており、面材40の側面は、縦框材333、室外保持片334の内端よりも見込み面部336側に位置している。また、面材40の下面は、下框材323、室外保持片324の上端よりも下方つまり見込み面部326側に位置している。
すなわち、上枠11の下面部117と、上框31の連結片部318とには上側の連結部品5が取り付けられ、下枠12の上面部127と、下框32の連結片部328とには下側の連結部品5が取り付けられている。
縦すべり出し窓1によれば、面材40を保持する框本体である上框本体310、下框本体320、縦框本体330と、面材40の室内側に配置される室内側框材である室内側上框材311、室内側下框材321、室内側縦框材331とを断熱材312、322、332で連結しているので、框本体から室内側框材への熱伝導を防止でき、断熱性能を向上できる。断熱材312、322、332は、框本体と室内側框材との連結部分に設けられているので、面材40を保持する框本体に断熱材を配置する必要が無い。また、框本体は、連結部品5によって窓枠2に固定されている。このため、火災時に断熱材312、322、332が溶融しても、窓枠2に連結部品5で固定された框本体によって面材40を保持し続けることができ、面材40の脱落を防止できる。したがって、断熱性能と防火性能とを両立できる縦すべり出し窓1を提供することができる。
次に、本発明の第2実施形態について、図3および図4を参照して説明する。図3は、第2実施形態の開き窓である横すべり出し窓1Bの縦断面図であり、図2は横すべり出し窓1Bの横断面図である。なお、横すべり出し窓1Bにおいて、第1実施形態の縦すべり出し窓1と同一あるいは対応する構成には同一符号を付し、説明を省略または簡略する。以下の各実施形態においても同様である。
横すべり出し窓1Bは、図4に示すように、すべり出しアームで構成された連結部品5Bが、縦枠13の側面部137と、縦框33の連結片部338とに固定され、図3に示すように、ハンドル45Bが下框32の室内側下框材321に取り付けられ、受け部品47Bが下枠12の上面部127に固定される点が縦すべり出し窓1と相違し、その他の構成は縦すべり出し窓1と同じである。
このような横すべり出し窓1Bにおいても、縦すべり出し窓1と同様の構成を備えることで、同様の作用効果を奏することができる。
また、横すべり出し窓1Bは、連結部品5B、ハンドル45B、受け部品47Bの取付け位置が縦すべり出し窓1と相違するだけであり、窓枠2や障子3の構成は縦すべり出し窓1と共通しているので、製造コストを低減できる。
次に、本発明の第3実施形態について、図5および図6を参照して説明する。図5は、第3実施形態の開き窓である外倒し窓1Cの縦断面図であり、図6は外倒し窓1Cの横断面図である。
外倒し窓1Cは、ヒンジで構成された連結部品5Cが、下枠12と、下框32とに固定されている点が第1実施形態の縦すべり出し窓1と相違し、その他の構成は縦すべり出し窓1と同じであるため、同一符号を付して説明を省略または簡略する。以下の各実施形態においても同様である。
連結部品5Cは、室内下枠121および室外下枠122に跨がって配置され、室内下枠121および室外下枠122の両方にねじで固定されている。また、連結部品5Cは、下框32の見込み面部326にねじで固定されている。
なお、外倒し窓1Cは、図示を省略するが、一般的な外倒し窓と同様に、縦枠13および縦框33間にはダンパーが設けられ、上枠11および上框31にはラッチ機構が設けられる。
このような外倒し窓1Cにおいても、縦すべり出し窓1と同様の構成を備えることで、同様の作用効果を奏することができる。
また、外倒し窓1Cは、連結部品5C等の障子3を開閉する部品や機構が縦すべり出し窓1や横すべり出し窓1Bと相違するが、窓枠2や障子3の構成は縦すべり出し窓1、横すべり出し窓1Bと共通しているので、製造コストをさらに低減できる。
本発明の開き窓としては、前記各実施形態の窓種に限らず、外開き窓や突出し窓等にも適用できる。さらに、段窓や連窓に設けられる開き窓にも適用できる。すなわち、開き窓の窓枠としては、段窓の無目や連窓の方立も含むものである。
また、断熱材312、322、332は、上框31、下框32、縦框33の見付け方向に沿って配置されるものに限定されない。例えば、第3実施形態の外倒し窓1Cや外開き窓、突出し窓のように、連結部品であるヒンジを見込み面部316、326、336に固定する場合、連結片部318、328、338を設ける必要が無い。このため、上框本体、下框本体、縦框本体を断面略コ字状に形成し、室内側上框材、室内側下框材、室内側縦框材を、室内保持片に対向して配置されて見込み方向に配置された断熱材で室内保持片に連結される固定片部と、面材40の室内面に対向配置されてバックアップ材38やシール材39を受ける受け面部と、固定片部および受け面部を連結する連結面部とを備えて構成してもよい。
すなわち、本発明では、火災時にバックアップ材38やシール材39が溶融しても面材40を保持できる框本体(上框本体310、下框本体320、縦框本体330)と、面材40の室内側に配置される室内側框材(室内側上框材311、室内側下框材321、室内側縦框材331)と、框本体および室内側框材を連結する断熱材312、322、332とを有する框体30(上框31、下框32、縦框33)を用いて障子3を構成すればよい。
窓枠2は、室内枠10Aおよび室外枠10Bを断熱材113、123、133で連結したものに限定されない。例えば、断熱材を備えない窓枠を用いてもよいし、一部の枠、例えば、上枠および縦枠は断熱材を介在させ、下枠は断熱材を備えない一体のものとしてもよい。さらに、各断熱材113、123、133は、それぞれを、中空部を有する1つの断熱材で構成してもよいし、板状の2枚の断熱材で構成してもよく、さらにキャビティ部分に充填されるウレタン樹脂などで構成されるものでもよい。
本発明は、窓枠と、障子と、前記窓枠に前記障子を開閉可能に連結した連結部品とを備える開き窓であって、前記障子は、面材と、框体とを備え、前記框体を構成する框は、前記面材を保持する框本体と、前記面材の室内側に配置される室内側框材と、前記框本体と前記室内側框材とを連結する断熱材とを有し、前記断熱材は、前記障子の見込み方向において前記面材よりも室内側に配置され、前記連結部品は、前記框本体と前記窓枠とに固定されていることを特徴とする。
本発明によれば、面材を保持する框本体と、室内側框材とを断熱材を連結しているので、框本体から室内側框材への熱伝導を防止でき、断熱性能を向上できる。また、断熱材は、框本体と室内側框材との連結部分に設けられているので、面材を保持する框本体に断熱材を配置する必要が無い。また、框本体は、連結部品によって窓枠に固定されている。このため、火災時に断熱材が溶融しても、窓枠に連結部品で固定された框本体によって面材を保持し続けることができ、面材の脱落を防止できる。したがって、断熱性能と防火性能とを両立できる開き窓を提供することができる。
本発明によれば、框本体の連結片部の内周側に室内側框材を配置し、框の見付け方向に沿って配置される断熱材で連結している。このため、障子を室外側に開く開き窓のように、窓枠に戸当り部を形成し、この戸当り部に室内側框材が当接するようにすることで、框本体が室内側に露出することを防止でき、断熱性能を向上できる。
本発明によれば、見込み面部の框の見付け方向の位置よりも連結片部の位置を障子内周側としたので、窓枠と見込み面部との間隔に比べて、窓枠と連結片部との間隔を大きくできる。このため、窓枠と連結片部との間に連結部品を配置した場合でも、窓枠と見込み面部との間隔を小さくでき、外観における窓枠や框体の見付け寸法が小さく、面材以外のフレーム部分をスリムにできるため、開き窓の外観意匠を向上できる。
例えば、框体が上框、下框、左右の縦框で構成されている場合に、各框の室内側框材が隣り合う他の框の室内側框材と連結されることで、室内側框材は矩形枠状に組まれて構成される。このため、火災時に一部の断熱材が溶融しても、残りの断熱材によって枠状の室内側框材を保持できる。また、すべての断熱材が溶融した場合でも、枠状に組まれているほうが、戸当り部などに係止される可能性が高い。したがって、室内側框材が窓枠から脱落するリスクを軽減できる。
室内枠および室外枠を断熱材で連結して窓枠を構成することで、窓枠の断熱性能を向上できる。また、室内枠は建物躯体に取り付けられているので、仮に窓枠の断熱材が火災時に溶融しても、面材を保持する框本体は、連結部品および室内枠を介して建物躯体で支持されるため、面材や框本体の脱落を防止できる。
中空部を有する1つの断熱材で室内枠と室外枠とを連結することで、2枚以上の断熱材で連結する場合に比べて連結部分の見付け寸法を小さくでき、スリムな意匠にできる。また、断熱材は中空部を有するため、1つの断熱材で連結した場合でも、2枚の断熱材で連結した場合と同等の連結強度を確保できる。
Claims (6)
- 窓枠と、障子と、前記窓枠に前記障子を開閉可能に連結した連結部品とを備える開き窓であって、
前記障子は、面材と、框体とを備え、
前記框体を構成する框は、前記面材を保持する框本体と、前記面材の室内側に配置される室内側框材と、前記框本体と前記室内側框材とを内外周方向で連結する断熱材とを有し、
前記断熱材は、前記障子の見込み方向において前記面材よりも室内側に配置され、
前記連結部品は、前記框本体と前記窓枠とに固定されている
ことを特徴とする開き窓。 - 請求項1に記載の開き窓において、
前記框本体は、前記面材の室外側に配置される室外保持片と、前記面材の室内側に配置される室内保持片と、前記室外保持片および前記室内保持片を連結する見込み面部と、前記室内保持片から室内側に延出された連結片部とを備え、
前記室内側框材は、前記連結片部に対して障子内周側に間隔を空けて配置され、
前記断熱材は、前記框の見付け方向に沿って配置されて、前記連結片部と前記室内側框材とを連結する
ことを特徴とする開き窓。 - 請求項2に記載の開き窓において、
前記連結片部は、前記框の見付け方向において、前記見込み面部よりも障子内周側に配置され、
前記連結部品は、前記連結片部と前記窓枠とに固定されている
ことを特徴とする開き窓。 - 請求項1から請求項3までのいずれか一項に記載の開き窓において、
前記各框の各室内側框材は、隣り合う他の框の室内側框材と連結されている
ことを特徴とする開き窓。 - 請求項1から請求項4までのいずれか一項に記載の開き窓において、
前記窓枠は、室内枠と、室外枠と、前記室内枠および前記室外枠を連結する断熱材とを備えて構成され、
前記連結部品は、前記室内枠に固定され、
前記室内枠は、建物躯体に取り付けられている
ことを特徴とする開き窓。 - 請求項1から請求項5までのいずれか一項に記載の開き窓において、
前記窓枠は、室内枠と、室外枠と、前記室内枠および前記室外枠を連結する断熱材とを備えて構成され、
前記室内枠は、室内上枠、室内下枠および左右の室内縦枠で構成され、
前記室外枠は、室外上枠、室外下枠および左右の室外縦枠で構成され、
前記室内上枠および前記室外上枠を連結する断熱材と、
前記室内下枠および前記室外下枠を連結する断熱材と、
前記室内縦枠および前記室外縦枠を連結する断熱材との少なくともいずれかの断熱材は、中空部を有する1つの断熱材で構成されている
ことを特徴とする開き窓。
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