JP6868528B2 - 建具 - Google Patents

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Description

本発明は、建具に関するものである。
従来から、樹脂で障子枠や框が形成された樹脂サッシは、断熱性が高く、北海道等の寒冷地で使用されている(例えば、下記の特許文献1参照)。
特開2016−44519号公報
しかしながら、上記の特許文献1に記載されたような樹脂サッシは、火災時に高温に晒され、樹脂部材で形成された障子の下框に設けられる戸車が溶融すると、障子が下枠のレール上に下方に移動する。このとき障子の重心に荷重がかかり、その重心部分が下がり、障子と枠との間に隙間が生じてしまう虞があった。この隙間により屋内外を連通する部分が形成され、外の熱が内側に伝わり易くなることから、火災時において下方に移動した障子と枠との間でも屋内外を遮断することが求められており、その点で改善の余地があった。
そこで、本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、火災時に、障子と枠との間で屋内外を遮断することができる建具を提供する。
上記目的を達成するために、本発明は以下の手段を採用している。
すなわち、本発明に係る建具は、上枠、下枠および左右の縦枠を枠組みして構成される枠体と、前記枠体内にスライド可能に配置される障子と、を備え、前記下枠は、上方に向けて突出し、前記下枠の長手方向に沿って設けられるレール枠と、該レール枠の長手方向に延在する金属製のレール部と、を有し、前記障子は、上下方向に延びる一対の縦框と、左右方向に延びる上框及び下框と、を有した四方枠状に形成され、前記下框には、前記下枠の前記レール部に沿って走行可能な戸車と、前記障子の重心の下方において、前記下枠の長手方向に沿って延びる金属製の脱落防止部材と、を備え、前記脱落防止部材は、前記レール部を跨ぐように係合可能な凹溝を有し、前記障子が前記戸車で走行する際に前記レール部に干渉しない位置に配置され、かつ火災時において前記戸車が溶融して前記障子が下方に移動する際に前記凹溝が前記レール部に係合するように設けられていることを特徴としている。
このように構成された建具では、火災時に障子の戸車が溶融した際に、障子が下方に移動するとともに、金属製で溶けずに残った状態の脱落防止部材の凹溝がレール部に近接しつつ上方からレール部に係合する。そのため、障子が枠体から外れるまで下方へ移動することを規制でき、障子の屋外側への倒れを防ぐことができる。そして、通常時は、下框に設けられる脱落防止部材がレール部に干渉することなく障子を開閉することができる。
また、本発明の建具では、脱落防止部材が障子の重心の下方に配置されているから、障子が重心部分で湾曲して垂れ下がることを防ぐことができる。そのため、障子が平行な状態で下方に移動し、障子が面内外方向で傾斜することを抑制できる。これにより、火災において、下方に移動した障子と枠体との間に隙間が生じることがなくなり、屋内外を遮断することができる。
また、本発明に係る建具では、前記脱落防止部材の上面には加熱発泡材が設けられていることが好ましい。
このように構成された建具では、火災時には、脱落防止部材の上面に設けられた加熱発泡材が下側に向かって発泡する。このとき脱落防止部材は、発泡した加熱発泡材により下側に押され、その加熱発泡材の発泡した厚み分、下側に変位する。これにより、障子は脱落防止部材の下方への変位に対応して上側に押し戻されて枠体から外れない位置を維持できるとともに、加熱発泡材によって脱落防止部材の温度上昇の時間を遅らせることができる。
また、本発明に係る建具では、前記脱落防止部材は、前記凹溝を形成する内側面が上から下に向かうに従い漸次、溝幅が大きくなるテーパーに形成されていることが好ましい。
このように構成された建具では、脱落防止部材の凹溝を形成する内側面をテーパーにすることで、通常時は脱落防止部材におけるレール部に対する干渉を確実に防ぐことができる。そして、障子が下方に移動した状態において、レール部に対して凹溝を確実に係合させることができ、障子が倒れにくい構造とすることができる。
本発明に係る建具によれば、火災時に、障子と枠との間で屋内外を遮断することができる。
本発明の一実施形態に係る引き違い窓を屋内側から見た正面図である。 図1のA−A線断面図である。 図2のB部拡大図である。 図3の要部拡大図である。 障子を斜め下方から見た部分斜視図である。 障子の下框を下側から見た平面図である。 下枠を上方から見た平面図である。 脱落防止部材とレールの位置関係を示す左右方向から見た側面図であって、(a)は通常時の状態を示す図、(b)は火災時の状態(戸車が溶融した状態)を示す図である。
以下、本発明の一実施形態による建築物の開口部に設けられる建具の一例として、引き違い窓を図1から図8に基づいて説明する。
図1及び図2に示すように、引き違い窓(建具)100は、建築物の開口部に設けられ、四角形枠状に形成された枠体1と、枠体1に対して左右方向にスライド可能に設けられた一対の障子2と、を備えている。
以下の説明において、屋外側と屋内側とを結ぶ方向を屋内外方向とし、建築物の開口部が壁部を貫通する方向(壁部に対向する方向)から見た際の左側と右側を結ぶ水平方向を左右方向とする。また、引き違い窓100を構成する各部材や部品などは、前記開口部に設けられている姿勢であるものとして、その姿勢における屋内外方向および左右方向を用いて説明する。
枠体1は、左右方向に延在する上枠11及び下枠12と、上枠11の両端部と下枠12の両端部とをそれぞれ連結し上下方向に延在する縦枠13と、を有している。本実施形態では、枠体1は、合成樹脂製の押出成形部材で構成されている。上枠11、下枠12及び縦枠13は、両端部が斜め45°に切断されて、互いの切断面が突き付けられて溶着されて枠体1が構成されている。
一対の障子2は、枠体1の屋外側及び屋内側にそれぞれ設けられている。一対の障子2は、障子2が閉じた状態で、枠体1内を閉塞するように配置されている。障子2は、四方枠状に形成された框体20と、框体20内に納められた複層ガラス30と、を有している。
框体20は、左右方向に延在する上框21及び下框22と、上框21の両端部と下框22の両端部とをそれぞれ連結し上下方向に延在する戸先框23及び召合せ框24(なお、上框21、下框22、戸先框23及び召合せ框24のそれぞれを単に「框」と称することがある。)と、を有している。本実施形態では、框体20は、合成樹脂製の押出成形部材で構成されている。上框21、下框22、戸先框23及び召合せ框24は、両端部が斜め45°に切断されて、互いの切断面が突き付けられて溶着されて框体20が構成されている。下框22には、下枠12に沿って左右方向に走行可能な戸車25(図4参照)が設けられている。
各框21〜24には、それぞれ断面略コの字状のガラス保持溝G2(図3参照)が形成されている。複層ガラス30の四辺の端部は、ガラス保持溝G2内に嵌め込まれている。複層ガラス30の周縁部において、屋内側の面は、框に係止された押縁36で押さえられている(図3参照)。また、複層ガラス30の周縁部において、屋外側の面と框との間には、ガラスパッキン37が嵌め込まれている。
次に、下框22について図3を用いて具体的に説明する。
下框22は、左右方向に沿って配置され屋外側に配置される外框壁部66が屋外側の面をなし、左右方向に沿って配置され屋内側に配置される内框壁部69により屋内側の面をなしている。
外框壁部66と内框壁部69との間において、中空状に形成され、左右方向に延びる框ホロー部S11が形成されている。框ホロー部S11は、屋外側框壁部61と、屋内側框壁部62と、下連結壁部63と、上連結壁部64と、により形成されている。
屋外側框壁部61は、左右方向に沿って配置されている。屋内側框壁部62は、左右方向に沿って配置され、屋外側框壁部61よりも屋内側に配置されている。下連結壁部63及び上連結壁部64は、屋外側框壁部61と屋内側框壁部62とを連結するように屋内外方向に延在している。また、下連結壁部63及び上連結壁部64は、左右方向の略全長に沿って形成されている。
上連結壁部64の上側に沿って、ガラス保持溝G2が形成されている。換言すると、上連結壁部64では、上側を向く面に沿ってガラス保持溝G2が形成されるとともに、下側を向く面に沿って框ホロー部S11が形成されている。
框ホロー部S11には、第一框芯材150が設けられている。第一框芯材150は、下框22の延在方向(左右方向)にわたって長尺状に形成されている。
第一框芯材150は、縦断面略コ字状をなし、屋内側に向かって開口するように配置されている。第一框芯材150は、スチール等の金属により構成されている。第一框芯材150は、上面部151と、側面部152、下面部153と、を有する。
側面部152は、屋外側框壁部61の面に当接するように配置されている。上面部151及び下面部153は、側面部152の上下端からそれぞれ屋内外方向で屋内側に向かって延びている。
下連結壁部63における下側を向く面に沿って、レール溝G3が形成されている。レール溝G3は、下框22の延在方向(左右方向)にわたって形成されている。レール溝G3は、下連結壁部63と、屋外側框壁部61の下方部分と、屋内側框壁部62の下方部分と、により上側に凹むように形成されている。
レール溝G3には、スチール等の金属により構成された第二框芯材160が設けられている。第二框芯材160は、下框22の延在方向(左右方向)にわたって長尺状に形成されている。第二框芯材160は、縦断面略コ字状をなし、下方に向かって開口するように配置されている。第二框芯材160は、スチール等の金属により構成されている。第二框芯材160は、上面部161と、側面部162、163と、を有する。第二框芯材160は、第一框芯材150よりも薄板の鋼板で形成されている。
第二框芯材160の上面部161の下側を向く面には、加熱発泡材F1が設けられている。加熱発泡材F1は、長尺状に形成され、その長手方向を左右方向に向けるとともに、厚さ方向(発泡する方向)を上下方向に向けて配置されている。
加熱発泡材F1、第二框芯材160の上面部161、下連結壁部63には、ねじ166が下方から挿通され、第一框芯材150の下面部153に螺合されている。
レール溝G3には、下連結壁部63の下面に、下枠12のレール130に沿って左右方向に走行可能な戸車25(図5参照)が設けられている。
レール溝G3において、加熱発泡材F1の下面には、下枠12の長手方向に沿って延びる金属製の脱落防止部材170が設けられている。図4に示すように、脱落防止部材170は、後述する下枠12のレール130のレール本体132に嵌合可能に設けられている。脱落防止部材170の左右方向の両端部にはフランジ部172が形成され、このフランジ部172がねじ173によってレール溝G3の下連結壁部63の下面に固定されている。脱落防止部材170は、前記レール130のレール本体132を跨ぐように係合可能な凹溝171を有している。この凹溝171は、屋内外方向に対向する内側面171aが上から下に向かうに従い漸次、溝幅が大きくなるテーパーが形成されている。
脱落防止部材170は、図5及び図6に示すように、左右方向において障子2の重心の下方に位置し、障子2が戸車25で走行する際にレール130に干渉しない位置で、かつ火災時において戸車25が溶けて障子2が下降した際に凹溝171がレール本体132に係合するように設けられている。
次に、上記の引き違い窓100の主に下枠12について説明する。
図3に示すように、下枠12には、中空状に形成され、左右方向に延びる下枠ホロー部S1が形成されている。下枠ホロー部S1は、上枠壁部41と、下枠壁部42と、屋外側区画枠壁部43と、屋内側区画枠壁部44とにより形成されている。
上枠壁部41は、左右方向に沿って配置され、屋内外方向に延在している。下枠壁部42は、左右方向に配置され、上枠壁部41から下側に間隔をあけて配置されている。屋外側区画枠壁部43は、上枠壁部41と下枠壁部42とを連結するように配置されている。屋外側区画枠壁部43は、左右方向に沿って配置されている。屋内側区画枠壁部44は、上枠壁部41と下枠壁部42とを連結するように配置されている。屋内側区画枠壁部44は、左右方向に沿って配置され、屋外側区画枠壁部43よりも屋内側に配置されている。
下枠ホロー部S1内には、下枠芯材110が設けられている。下枠芯材110は、縦断面略矩形部を有し、下枠12の延在方向(左右方向)にわたって配置されている。下枠芯材110の屋内外方向の両側には、それぞれ屋外側及び屋内側に延びる延出面部111が設けられている(屋内側に延びる延出面部111は図3参照)。下枠芯材110は、スチール等の金属により構成されている。
下枠12には、下枠ホロー部S1よりも上側に、下枠12の長手方向に沿って設けられ、一対の障子2のそれぞれの下框22を係合するレール枠50が設けられている。すなわち、上枠壁部41における下枠ホロー部S1の屋内外方向の両側の位置、さらに具体的には下枠芯材110の延出面部111の上方に重なる位置にレール枠50が設けられている。
図4に示すように、レール枠50は、屋内外方向に間隔をあけて互いに平行に配置された一対の突出枠壁部51、51と、これら一対の突出枠壁部51、51同士を連結する連結枠壁部52と、を有している。突出枠壁部51は、上枠壁部41から上側に延びている。
上枠壁部41と、一対の突出枠壁部51、51と、連結枠壁部52とにより、レールホロー部S2が形成されている。
レールホロー部S2には、レール芯材120が設けられている。レール芯材120は、縦リブ121と、縦リブ121の上下端から水平方向に突出する上リブ122及び下リブ123と、を有し、縦断面略コ字状をなし、屋内側に向かって開口するように配置されている。レール芯材120は、下枠12の延在方向(左右方向)にわたって配置されている。レール芯材120は、スチール等の金属により構成されている。
上リブ122及び下リブ123には、それぞれの端部から上下方向で互いに近接する方向に突出するガイド部124A、124Bが設けられている。上側のガイド部124Aが形成されていることにより、ピン部材140を取り付ける際に確実に正しい位置に配置できる(誤って斜めにいれてしまうことが無くなる。)効果がある。そして、下側のガイド部124Bが形成されていることにより、樹脂が溶融したときにピン部材140が抜け落ちるのを防止できる効果がある。
一対の突出枠壁部51の上端部と連結枠壁部52とにより、上方が開口したレール支持溝G1が形成されている。一対の突出枠壁部51には、それぞれ屋内外方向で互いに対向する方向に向けて突出する係止片51aが設けられている。
レール支持溝G1には、レール130が設けられている。レール130は、下枠12の延在方向(左右方向)にわたって配置されている。レール130は、アルミ、スチール等の金属により構成されている。
レール130は、基部131と、基部131の上部に設けられたレール本体132(レール部)と、基部131の下側に突出する一対の下側突出片133と、を有している。基部131は屋内外方向に延在する板状に形成されている。基部131の板面は上下方向を向くように配設されている。各下側突出片133は、基部131の屋内外方向の両端部から下側に向かって延び、互いに屋内外方向に間隔をあけて配置されている。一対の下側突出片133、133と基部131によって凹部130aが形成されている。
なお、レール130の左右方向の両端部は、板状に形成されており、この板状部がレール芯材120とねじ止めされている。
レール支持溝G1の一対の係止片51aには、レール130の下側突出片133、133が挟み込まれている。これにより、レール130は、レール支持溝G1に係止して取り付けられている。
レール枠50には、連結枠壁部52とレール芯材120の上リブ122を貫通する金属製のピン部材140が左右方向に間隔をあけて複数設けられている。ピン部材140は、下端140aがレール芯材120の下リブ123の上面123aに当接して上部140bが連結枠壁部52より上方に突出している。ピン部材140の上部140bは、レール支持溝G1内に突出した状態で、凹部130a内に介在されている。
また、ピン部材140は、図7に示すように、下框22の脱落防止部材170(図5及び図6参照)の下方、及び戸先框23及び召合せ框24の下方の位置に配置レール枠50における左右方向の両側の位置に配置されている。
また、レール枠50の連結枠壁部52、レール芯材120、下枠12の上枠壁部41には、取付ネジ136が上方から挿通されて、下枠芯材110の延出面部111に螺合されている。このようにして、金属製のレール芯材120、金属製の下枠芯材110が連結され、固定されている。取付ネジ136は、左右方向でピン部材140を外した位置に配置されている。
次に、本実施形態による引き違い窓100の作用について説明する。
図3及び図4に示すように、本実施形態による引き違い窓100において、火災の際に、樹脂部材で形成されている枠体1が熱により溶融する。下枠12において、樹脂部分が先に溶融すると、金属製のピン部材140、レール芯材120、下枠芯材110が残された状態となる。
さらに、図4、図5、及び図8(a)、(b)に示すように、火災時に障子2の戸車25が溶けた際に、障子2が下方に移動するとともに、金属製で溶けずに残った状態の脱落防止部材170の凹溝171がレール130のレール本体132に近接しつつ上方からレール本体132に係合する。そのため、障子2が枠体1から外れるまで下方に移動することを規制でき、障子2の屋外側への倒れを防ぐことができる。そして、通常時は、図8(a)に示すように、下框22に設けられる脱落防止部材170がレール本体132に干渉することなく障子2を開閉することができる。
また、本実施形態では、図5及び図6に示すように脱落防止部材170が障子2の重心の下方に配置されているから、障子2が重心部分で湾曲して垂れ下がることを防ぐことができる。そのため、障子2が平行な状態で下方に移動し、障子2が面内方向で傾斜することを抑制できる。これにより、火災において、下方に移動した障子2と枠体1との間に隙間が生じることがなくなり、屋内外を遮断することができる。
また、本実施形態の引き違い窓100では、図4に示すように、火災時には、脱落防止部材170の上面に設けられた加熱発泡材F1が下側に向かって発泡する。このとき脱落防止部材170は、発泡した加熱発泡材F1により下側に押され、その加熱発泡材F1の発泡した厚み分、下側に変位する。これにより、障子2は脱落防止部材170の下方への変位に対応して上側に押し戻されて枠体1から外れない位置を維持できるとともに、加熱発泡材F1によって脱落防止部材170の温度上昇の時間を遅らせることができる。
また、本実施形態では、脱落防止部材170の凹溝171を形成する内側面171aをテーパーにすることで、通常時は脱落防止部材170におけるレール本体132に対する干渉を確実に防ぐことができる。そして、障子2が下方に移動した状態において、レール本体132に対して凹溝171を確実に係合させることができ、障子2が倒れにくい構造とすることができる。
以上、本発明による建具の実施形態について説明したが、本発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
例えば、上記に示す実施形態において、脱落防止部材170の上面に加熱発泡材F1を設けた構成としているが、この加熱発泡材F1を省略することも可能である。
また、本実施形態では、脱落防止部材170の形状として、凹溝171における屋内外方向に対向する内側面171aが上から下に向かうに従い漸次、溝幅が大きくなるテーパー形状をなしているが、このような形状であることに制限されるものではない。要は、脱落防止部材の凹溝がレール本体132(レール部)に係合可能であって、この係合状態において、障子2がレール部(下枠12)から脱落しない形状であればよいのであって、例えば、内側面が上下方向に沿って延びる形状であってもよい。
また、上記に示す実施形態では、枠体1及び框体20は樹脂製であるが、本発明はこれに限定されることはない。枠体1及び框体20のうち少なくとも屋内外の一方側に、アルミニウム等の金属部材が設けられていてもよい。
さらに、本発明の枠体や框体は、内部空間が形成された押出成形部材からなる。そして、枠体及び框体の内部空間は、枠体及び框体の長手方向に沿って連続している。
その他、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、上記した実施形態における構成要素を周知の構成要素に置き換えることは適宜可能である。
1…枠体
2…障子
11…上枠
12…下枠
13…縦枠
20…框体
21…上框
22…下框
23…戸先框
24…召合せ框
25…戸車
30…複層ガラス
50…レール枠
61…屋外側框壁部
62…屋内側框壁部
63…下連結壁部
64…上連結壁部
100…引き違い窓(建具)
110…下枠芯材
120…レール芯材
121…縦リブ
122…上リブ
123…下リブ
130…レール
132…レール本体(レール部)
133…下側突出片
136…取付ネジ
140…ピン部材
150…第一框芯材
160…第二框芯材
170…脱落防止部材
171…凹溝
F1…加熱発泡材
G1…レール支持溝
G2…ガラス保持溝
G3…レール溝
S1…下枠ホロー部
S2…レールホロー部
S11…框ホロー部

Claims (3)

  1. 上枠、下枠および左右の縦枠を枠組みして構成される枠体と、前記枠体内にスライド可能に配置される障子と、を備え、
    前記下枠は、上方に向けて突出し、前記下枠の長手方向に沿って設けられるレール枠と、該レール枠の長手方向に延在する金属製のレール部と、を有し、
    前記障子は、上下方向に延びる一対の縦框と、左右方向に延びる上框及び下框と、を有した四方枠状に形成され、
    前記下框には、前記下枠の前記レール部に沿って走行可能な戸車と、前記障子の重心の下方において、前記下枠の長手方向に沿って延びる金属製の脱落防止部材と、を備え、
    前記脱落防止部材は、前記レール部を跨ぐように係合可能な凹溝を有し、前記障子が前記戸車で走行する際に前記レール部に干渉しない位置に配置され、かつ火災時において前記戸車が溶融して前記障子が下方に移動する際に前記凹溝が前記レール部に係合するように設けられていることを特徴とする建具。
  2. 前記脱落防止部材の上面には加熱発泡材が設けられている請求項1に記載の建具。
  3. 前記脱落防止部材は、前記凹溝を形成する内側面が上から下に向かうに従い漸次、溝幅が大きくなるテーパーに形成されている請求項1又は2に記載の建具。
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