JP7211907B2 - 建具 - Google Patents

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Description

本発明は、枠体に対して障子が面外方向に向けて開閉可能となる支持された建具に関するものである。
建具には、縦すべり出し窓のように、枠体に対して障子の戸先部分が面外方向に突出するように開閉するものがある。この種の建具では、突出した障子が風を受けることになるため、引き違い窓等のように障子が面方向に沿って開閉するものに比べて、通気性の点で有利である(例えば、特許文献1参照)。
特開2015-218485号公報
ところで、この種の建具では、火災等の原因によって高温に晒された場合、枠体を構成する枠材や障子を構成する框材の強度が低下する。上述したように、枠体に対して障子が突出するように開閉する建具では、障子の吊り元側にのみヒンジやリンク機構が設けられるのみであるため、框材の強度が低下すると、自重の影響により枠体に対して戸先部分が下方に垂れ下がる事態が生じ得る。枠体に対して障子が垂れ下がると、枠体の上枠と障子の上框との間においては、互いの間の隙間が拡大することになり、室内外に火炎が貫通する事態を招来する懸念がある。
本発明は、上記実情に鑑みて、防火性の向上を図ることのできる建具を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に係る建具は、上下の横枠材を有した枠体と、前記枠体の開口部に配置される障子とを備え、前記枠体に対して前記障子が面外方向に向けて開閉可能となるように支持された建具であって、前記枠体の下縁を構成する横枠材と前記障子の下面との間には、前記枠体に対して前記障子が面外方向に向けて開閉可能となるように支持するリンク機構が設けられ、前記障子の下面には、前記枠体の下縁を構成する横枠材の上面に対向した部分に支持突部材が設けられ、前記支持突部材及び前記リンク機構は、見込み方向に直交する仮想の境界面に対して一方側と他方側とに分かれて配設されていることを特徴とする。
また本発明に係る建具は、上下の横枠材を有した枠体と、前記枠体の開口部に配置される障子とを備え、前記枠体に対して前記障子が面外方向に向けて開閉可能となるように支持された建具であって、前記枠体の下縁を構成する横枠材と前記障子の下面との間には、前記枠体に対して前記障子が面外方向に向けて開閉可能となるように支持するリンク機構が設けられ、前記障子の下面には、前記枠体の下縁を構成する横枠材の上面に対向した部分に支持突部材が設けられ、前記支持突部材は、前記障子の下面に取り付けられる取付部と、前記取付部よりも下方に突出した支持部と、前記取付部及び前記支持部の間を連結する傾斜板部とを有していることを特徴とする。
本発明によれば、障子の下面に支持突部材を設けるようにしているため、火災等の原因によって高温に晒され、障子を構成する建材の強度が低下することによって枠体に対して障子が垂れ下がると、支持突部材が下方の横枠材に当接することになる。従って、その後においては枠体に対して障子が垂れ下がることがなくなり、枠体と障子との間に大きな貫通口が生じる事態を防止することが可能となる。
本発明の実施の形態である建具を室内側から見た図である。 図1に示した建具の要部を示す拡大縦断面図である。 図2に示した建具において枠体に対して障子が垂れ下がった状態の拡大縦断面図である。 図1に示した建具の要部を室内側から見た概念図である。 図1に示した建具に適用したリンク機構及び支持突部材の配置例を示すもので、(a)は障子が閉じた状態の平面図、(b)は障子が開いた状態の平面図である。 本発明の変形例である建具の要部を示すもので、(a)は室内側から見た概念図、(b)はリンク機構及び支持突部材の配置例を示す平面図である。
以下、添付図面を参照しながら本発明に係る建具の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、以下においては便宜上、見込み方向及び見付け方向という用語を用いる。見込み方向とは、図中の矢印Aで示すように、建具の奥行きに沿った方向である。見込み方向に沿った面については見込み面と称する場合がある。見付け方向とは、水平方向に沿って延在するものの場合、見込み方向に直交した上下に沿う方向である。これに対して上下方向に沿って延在するものの場合には、見込み方向に直交した水平に沿う方向を見付け方向という。見付け方向に沿った面については、見付け面と称する場合がある。
図1~図5は、本発明の実施の形態である建具を示したものである。ここで例示する建具は、玄関ドアのドアパネル1に通気用として内蔵された縦すべり出し窓と称されるもので、枠体10及び障子20を備えている。枠体10は、上下の横枠材11,12及び左右の縦枠材13,14を四周枠組みすることによって構成したものである。障子20は、複層ガラス等の矩形状を成す面材21の四周に上下の横框材22,23及び左右に縦框材24,25を装着することによって構成したものである。枠体10を構成する枠材11,12,13,14及び障子20を構成する框材22,23,24,25は、それぞれアルミニウム合金等の金属によって成形された押し出し形材であり、長手に沿った全長にわたってほぼ同一の断面形状を有するように構成してある。
図2及び図3を用いて枠材及び框材の具体的な構成について説明すると、横枠材11,12は、断面が略矩形の中空状を成す枠基部11a,12aと、枠基部11a,12aの室外側となる縁部から内周側に向けて延在した框当接部11b,12bとを一体に成形したものである。横框材22,23は、断面が矩形の中空状を成す框基部22a,23aと、框基部22a,23aの両側縁部からそれぞれ内周側に向けて延在した2つの面材支持部22b,23bと、框基部22a,23aの室内側となる縁部から外周側に向けて延在したカバー板部22c,23cとを一体に成形したものである。横框材22のそれぞれに設けた2つの面材支持部22b,22b及び23b,23bは、上述した面材21の縁部を収容した状態で支持するものである。
上方の横枠材11と上方の横框材22との間及び下方の横枠材(以下、単に下枠材12という場合がある)と下方の横框材(以下、単に下框材23という場合がある)との間には、それぞれフリクションステーと称されるリンク機構30が設けてある。リンク機構30は、枠体10に対して障子20が室内側に突出するように枠体10及び障子20の間を連係するもので、上方に配置するものと下方に配置するものとで互いに対称となるように構成してある。本実施の形態のリンク機構30は、室内側から見た場合に右側が吊り元で左側が戸先となるように障子20を枠体10に支持させるものであり、ベース31、第1アーム32、第2アーム33及び第3アーム34を備えて構成してある。
ベース31は、横枠材11,12において内周側の見込み面11c,12cに取り付けたものであり、横枠材11,12の長手に沿って延在した略矩形状を成している。このベース31は、見込み方向に沿った寸法及び長手に沿った寸法がいずれも横枠材11,12の見込み面11c,12cよりも小さく構成してあり、横枠材11,12の見込み面11c,12cにおいて室外側、かつ室内側から見て吊り元となる右側に片寄った位置に配設してある。
第1アーム32及び第2アーム33は、それぞれの一端部を介してベース31に回転可能に連結したものである。第1アーム32は、室内側から見た場合にベース31の右側端からわずかに左側となる部分に支持させてあり、第2アーム33は、室内側から見た場合にベース31の左側端部に支持させてある。ベース31に対する第1アーム32及び第2アーム33の回転軸心は、互いに平行であり、建具の上下に沿って延在している。図5(a)からも明らかなように、第1アーム32の長手に沿った寸法は、第1アーム32の他端部が室内側から見て右側となる状態で第1アーム32がベース31に沿って配置された場合にベース31の右側端から第1アーム32がわずかに突出するように構成してある。第2アーム33の長手に沿った寸法は、第1アーム32のほぼ2倍となるように構成してある。
第3アーム34は、横框材22,23の框基部22a,23aにおいて外周側となる見込み面22d,23dに取り付けたものであり、横框材22,23の長手に沿って延在した略矩形状を成している。この第3アーム34は、見込み方向に沿った寸法及び長手に沿った寸法が横框材22,23の見込み面22d,23dよりも小さく構成してあり、横框材22,23の見込み面22d,23dにおいて室外側、かつ室内側から見て吊り元となる右側に片寄った位置に配設してある。第3アーム34には、第1アーム32及び第2アーム33がそれぞれの他端部を介して回転可能に連結してある。第1アーム32は、第3アーム34の一方の端部に連結してある。第2アーム33は、第3アーム34のほぼ中央となる部分に連結してある。第3アーム34に対する第1アーム32及び第2アーム33の回転軸心は、互いに平行であり、建具の上下に沿って延在している。図からも明らかなように、これら第1アーム32、第2アーム33及び第3アーム34は、第1アーム32がベース31に沿って配置された場合に第2アーム33及び第3アーム34がいずれもベース31に沿って配置されるようにそれぞれの長手に沿った寸法が調整してある。
上記のように構成したリンク機構30では、第1アーム32、第2アーム33がベース31に沿って配置されると、第3アーム34もベース31に対向した位置においてベース31に沿って配置されることになる。従って、この状態においては、障子20の横框材22,23と枠体10の横枠材11,12とが互いに同一方向に沿って延在し、かつ互いに対向した状態となり、枠体10に対して障子20が閉じた状態となる。障子20が閉じた状態においては、図2に示すように、框基部22a,23aの室外側となる見付け面22e,23eが框当接部11b,12bに対向し、かつ枠基部11a,12aの室内側となる見付け面11d,12dがカバー板部22c,23cに対向した状態となっている。
この状態から障子20の戸先となる縦框材24を面外方向に向けて室内側に移動させると、ベース31に対して第1アーム32及び第2アーム33が個々の回転軸心を中心として図5中の時計回りに回転し、ベース31に対して第3アーム34が傾斜した姿勢で室内側に突出した位置に配置される。従って、この状態においては、枠体10に対して障子20が室内側に突出して開いた状態となる。これにより、ドアパネル1を閉じた状態においても枠体10を通じて室内と室外とが連通されることになり、室内の換気を行うことが可能となる。
ここで、上述したように、障子20に取り付けられる第3アーム34は、室内側から見て吊り元となる右側に片寄って配設してある。従って、火災等の原因によって建具が高温に晒され、枠材11,12,13,14や框材22,23,24,25の強度が低下すると、リンク機構30のみでは枠体10に対して障子20の戸先が下方に垂れ下がる事態を抑えることが困難となる場合がある。そこで、この建具では、框材22,23に設けたカバー板部22c,23cにおいて室外側となる見付け面22f,23fに加熱発泡材(熱膨張性部材)40を配設するとともに、下框材23の下面23dにのみ支持突部材50を設けるようにしている。
加熱発泡材40は、熱により膨張する不燃性または難燃性の耐火部材である。この種の加熱発泡材40としては、例えば熱膨張性を有した黒鉛含有の、いわゆる膨張黒鉛を適用することができる。上述の建具では、カバー板部22c,23cの室外側となる見付け面22f,23fにおいて框基部22aと枠基部11aとの間の隙間及び框基部23aと枠基部12aとの間の隙間に対応する部分に板状に成形した加熱発泡材40を設けるようにしている。より具体的に説明すると、カバー板部22c,23cの室外側となる見付け面22f,23fには、枠基部11a,12aの内周側縁部に対応する部分に長手方向に沿って突条部22g,23gが設けてある。上述の加熱発泡材40は、この突条部22g,23gと框基部22a,23aとの間に収容した状態で框材22,23の長手に沿った全長にわたって配設してある。図には明示していないが、加熱発泡材40とカバー板部22c,23cとの間は、接着材や両面テープ等の接着手段を用いて取り付けてある。
因に、図2中の符号41は、下枠材12の枠基部11aにおいて支持突部材50に対向する部分に設けた第2加熱発泡材、符号42は下枠材12の框当接部11bにおいて框基部23aと枠基部12aとの間の隙間に対応する部分に設けた第3加熱発泡材、符号43は框材22,23の面材支持部22b,23bに設けた第4加熱発泡材である。また、図中の符号45は、ドアパネル1と枠材11,12との間となる部分に配設した第5加熱発泡材である。これら第2加熱発泡材41~第5加熱発泡材45は、カバー板部22c,23cに設けた加熱発泡材40と同様の構成を有したもので、配設場所に応じて外形寸法が適宜調整してある。なお、図においては横框材22,23のみを詳細に説明しているが、縦框材24,25についても横框材22,23と同様の構成となっている。
支持突部材50は、アルミニウム合金や鋼材等の金属板に加工を施すことによって構成したもので、支持板部(支持部)51、2つの傾斜板部52、2つの取付板部(取付部)53が一体に成形してある。支持板部51は、矩形の平板状を成すものである。2つの傾斜板部52は、支持板部51の両端縁から互いに離隔するに従って漸次支持板部51の一方の表面側に向けて傾斜延在した平板状を成すものである。2つの取付板部53は、傾斜板部52の延在縁部から互いに離隔する方向に沿って延在した平板状を成すものである。2つの取付板部53は、互いに同一の平面上に位置し、かつ支持板部51に対してほぼ平行となっている。この支持突部材50は、支持板部51、傾斜板部52、取付板部53が下框材23の延在方向に沿って互いに並設される状態で、取付板部53を介して下框材23の下面23dにのみ取り付けてある。室内側から見た場合の支持突部材50の取り付け位置は、戸先となる左側に片寄った部分である。障子20の戸先から見た場合の支持突部材50の取り付け位置は、リンク機構30においてもっとも室内側に位置する部分よりも室内側であって、障子20を閉じた際に支持板部51が下枠材12の上面12cに対向する部分である。より詳細に説明すると、支持突部材50の取り付け位置は、第3アーム34よりも戸先となる部分に配設することが好ましい。また、下框材23の下面23dに見込み方向に直交する仮想の境界面Bを設定した場合、境界面Bよりも室外側にのみリンク機構30が配設してあり、かつ境界面Bよりも室内側にのみ支持突部材50が配設してある。支持突部材50と加熱発泡材40の表面との間には、加熱発泡材40の板厚よりも小さい隙間が確保してある。図には明示していないが、取付板部53と下框材23との間は、ネジを螺合したり、接着材を塗布することによって容易に脱落することがないように取り付けてあれば良い。
上記のように構成した建具によれば、火災等の原因によって建具が高温に晒され、枠材11,12,13,14や框材22,23,24,25の強度低下に起因して障子20の戸先が下方に垂れ下がると、障子20が下枠材12に当接する以前に支持突部材50が下枠材12に当接することになり、以降の障子20の下方への移動が阻止される。これにより、上方の横枠材11と上方の横框材22との間に大きな貫通口が生じる事態を防止することが可能となり、防火性の点で有利となる。しかも、障子20に設けた支持突部材50は、通常の使用時において障子20を開いた場合にもカバー板部23cによって覆われており、外部から視認されるおそれがなく、外観品質上の問題を招来することもない。
さらに、カバー板部23cにおいて框基部23aと枠基部12aとの間の隙間に加熱発泡材40が配設してあるため、膨張した加熱発泡材40によって隙間が埋められることになり、障子20が垂れ下がる事態を抑制することも可能となる。特に、上述の建具では、加熱発泡材40に対して支持突部材50が近接した状態で配設してあるため、仮に加熱発泡材40に剥がれが生じたとしてもカバー板部23cからの脱落を防止することができ、加熱発泡材40の膨張によって、より確実に障子20の垂れ下がりを防止することが可能となる。
また、上述したように、リンク機構30と支持突部材50とは、見込み方向に直交する仮想の境界面Bに対して一方側と他方側とに分かれて配設しているため、互いの取り付け位置を下框材23の長手に沿って移動した場合にも相互に干渉することがない。これにより、例えば図6に示す変形例のように、障子20の左右方向の寸法が限られている小型の建具に対しても同じリンク機構30及び支持突部材50をそのまま適用することが可能となり、汎用性の点で有利となる。変形例において実施の形態と同様の構成については同一の符号が付してある。
なお、上述した実施の形態では、ドアパネル1に内蔵される縦すべり出し窓を例示しているが、本発明はこれに限定されず、枠体10が直接躯体に取り付けられる通常の縦すべり出し窓にも適用しても良いし、縦枠と縦框との間をヒンジによって連結した開き窓にも適用することが可能である。また、室内側に突出するように開閉するものを例示しているが、室外側に突出するように開閉するものであっても構わない。さらに、支持突部材50として2つの取付板部53を有したものを例示しているため、強度上有利であるが、必ずしも取付板部53が2つある必要はない。またさらに、支持突部材50と加熱発泡材(熱膨張性部材)40の表面との間に、熱膨張性部材の板厚よりも小さい隙間を確保するようにしているため、熱膨張性部材に剥がれが生じたとしてもカバー板部からの脱落を防止することが可能となるが、必ずしも支持突部材を熱膨張性部材に近接して配設する必要はない。なお、熱膨張性部材の脱落を防止する場合に上述した実施の形態では支持突部材と熱膨張性部材の表面との間に熱膨張性部材の板厚よりも小さい隙間を確保するようにしているが、本発明はこれに限定されず、熱膨張性部材の幅方向に沿った寸法(図2においては上下に沿った寸法)よりも小さければ良い。また、カバー板部23cにおいて熱膨張性部材40の下方となる部分に突状部23gを設けるようにしているため、熱膨張性部材の脱落をより確実に防止することができるが、突状部23gは必ずしも必要ではない。
以上のように、本発明に係る建具は、上下の横枠材を有した枠体と、前記枠体の開口部に配置される障子とを備え、前記枠体に対して前記障子が面外方向に向けて開閉可能となるように支持された建具であって、前記枠体の下縁を構成する横枠材と前記障子の下面との間には、前記枠体に対して前記障子が面外方向に向けて開閉可能となるように支持するリンク機構が設けられ、前記障子の下面には、前記枠体の下縁を構成する横枠材の上面に対向した部分に支持突部材が設けられていることを特徴としている。
この発明によれば、障子の下面に支持突部材を設けるようにしているため、火災等の原因によって高温に晒され、障子を構成する建材の強度が低下することによって枠体に対して障子が垂れ下がると、支持突部材が下方の横枠材に当接することになる。従って、その後においては枠体に対して障子が垂れ下がることがなくなり、枠体と障子との間に大きな貫通口が生じる事態を防止することが可能となる。
また本発明は、上述した建具において、前記支持突部材及び前記リンク機構は、見込み方向に直交する仮想の境界面に対して一方側と他方側とに分かれて配設されていることを特徴としている。
この発明によれば、リンク機構と支持突部材とが、見込み方向に直交する仮想の境界面に対して一方側と他方側とに分かれて配設してあるため、境界面に沿って互いの取り付け位置を移動した場合にも相互に干渉することがない。これにより、例えばドアパネルに内蔵される通気用の建具等のように、左右方向の寸法が限られている小型のものに対してもリンク機構及び支持突部材を見込み方向に並設した状態で確実に配設することが可能となり、汎用性の点で有利となる。
また本発明は、上述した建具において、前記支持突部材は、前記障子の下面に取り付けられる取付部と、前記取付部よりも下方に突出した支持部と、前記取付部及び前記支持部の間を連結する傾斜板部とを有していることを特徴としている。
この発明によれば、一枚の平板状部材を折り曲げ加工することによって支持突部材を構成することができる。
また本発明は、上述した建具において、前記障子の下縁には、前記横枠材との間の隙間を覆うように見付け方向に沿って下方に延在するカバー板部が設けられ、前記カバー板部において前記障子と前記横枠材との間の隙間に対応する部分には熱膨張性部材が配設され、前記支持突部材は、前記熱膨張性部材の表面との間の寸法が、前記熱膨張性部材の幅方向に沿った寸法よりも小さい値となる位置において前記熱膨張性部材の表面に対向して配設されていることを特徴としている。
この発明によれば、カバー板部に設けた熱膨張性部材が膨張することにより、下方の横枠材と障子との間の隙間が減少する事態を抑えることができ、上方の横枠材と障子との間の隙間が増大する事態を防止して防火性を向上させることが可能となる。しかも、カバー板部に設けた熱膨張性部材に万が一剥がれが生じたとしても、支持突部材が当接することによってカバー板部からの脱落を防止することができ、部品点数を増やすことなく防火性の向上を図ることが可能となる。
また本発明は、上述した建具において、前記支持突部材は、前記支持部の両側に上方に向けて相互間隔が漸次増大するように前記傾斜板部が設けられ、前記傾斜板部のそれぞれに連続して前記取付部が設けられていることを特徴としている。
この発明によれば、支持突部材の両端部に取付部が設けられ、それぞれの取付部を介して支持突部材が障子に取り付けられるため、支持突部材の強度向上を図ることができる。これにより、大型で重量の大きな障子に対しても垂れ下がる事態を確実に防止することが可能となる。
また本発明は、上述した建具において、前記取付部及び前記支持部が前記障子における下面の長手に沿って並設されていることを特徴としている。
この発明によれば、支持部及び取付部として十分な寸法を有したものを適用することが可能となる。
10 枠体、11,12 横枠材、12c 上面、13,14 縦枠材、20 障子、23c カバー板部、23d 下面、30 リンク機構、40 加熱発泡材、50 支持突部材、51 支持板部、52 傾斜板部、53 取付板部、B 仮想の境界面

Claims (5)

  1. 上下の横枠材を有した枠体と、前記枠体の開口部に配置される障子とを備え、前記枠体に対して前記障子が面外方向に向けて開閉可能となるように支持された建具であって、
    前記枠体の下縁を構成する横枠材と前記障子の下面との間には、前記枠体に対して前記障子が面外方向に向けて開閉可能となるように支持するリンク機構が設けられ、
    前記障子の下面には、前記枠体の下縁を構成する横枠材の上面に対向した部分に支持突部材が設けられ
    前記支持突部材及び前記リンク機構は、見込み方向に直交する仮想の境界面に対して一方側と他方側とに分かれて配設されていることを特徴とする建具。
  2. 上下の横枠材を有した枠体と、前記枠体の開口部に配置される障子とを備え、前記枠体に対して前記障子が面外方向に向けて開閉可能となるように支持された建具であって、
    前記枠体の下縁を構成する横枠材と前記障子の下面との間には、前記枠体に対して前記障子が面外方向に向けて開閉可能となるように支持するリンク機構が設けられ、
    前記障子の下面には、前記枠体の下縁を構成する横枠材の上面に対向した部分に支持突部材が設けられ、
    前記支持突部材は、前記障子の下面に取り付けられる取付部と、前記取付部よりも下方に突出した支持部と、前記取付部及び前記支持部の間を連結する傾斜板部とを有していることを特徴とする建具。
  3. 前記障子の下縁には、前記横枠材との間の隙間を覆うように見付け方向に沿って下方に延在するカバー板部が設けられ、
    前記カバー板部において前記障子と前記横枠材との間の隙間に対応する部分には熱膨張性部材が配設され、
    前記支持突部材は、前記熱膨張性部材の表面との間の寸法が、前記熱膨張性部材の幅方向に沿った寸法よりも小さい値となる位置において前記熱膨張性部材の表面に対向して配設されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の建具。
  4. 前記支持突部材は、前記支持部の両側に上方に向けて相互間隔が漸次増大するように前記傾斜板部が設けられ、前記傾斜板部のそれぞれに連続して前記取付部が設けられていることを特徴とする請求項2に記載の建具。
  5. 前記取付部及び前記支持部が前記障子における下面の長手に沿って並設されていることを特徴とする請求項2に記載の建具。
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